JPH08181267A - 複合リードフレーム用接着基材及びそれを用いた複合リードフレーム - Google Patents
複合リードフレーム用接着基材及びそれを用いた複合リードフレームInfo
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- Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 放熱効果が損なわれず、信頼性の高い半導体
装置を製造できる複合リードフレーム用接着基材及びそ
れを用いた複合リードフレームを提供する。 【構成】 放熱板となる金属板(11)の片方の面(1
1a)に、熱により溶融接着可能な接着剤層(12)を
設けて成る複合リードフレーム用接着基材において、上
記金属板(11)のもう一方の面(11b)の平均粗度
を0.3μm〜1.0μmとしたことを特徴とする。 【効果】 金属板(11)の封止樹脂(3)との接触面
(11b)が適度の粗度を有しているため、封止樹脂と
の密着性が良く、剥離等を生じて放熱効果を損なうよう
なことがなく、信頼性の高い半導体装置を製造し得るも
のである。
装置を製造できる複合リードフレーム用接着基材及びそ
れを用いた複合リードフレームを提供する。 【構成】 放熱板となる金属板(11)の片方の面(1
1a)に、熱により溶融接着可能な接着剤層(12)を
設けて成る複合リードフレーム用接着基材において、上
記金属板(11)のもう一方の面(11b)の平均粗度
を0.3μm〜1.0μmとしたことを特徴とする。 【効果】 金属板(11)の封止樹脂(3)との接触面
(11b)が適度の粗度を有しているため、封止樹脂と
の密着性が良く、剥離等を生じて放熱効果を損なうよう
なことがなく、信頼性の高い半導体装置を製造し得るも
のである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置用の複合リー
ドフレーム用接着基材及びそれを用いて作製される複合
リードフレームに関し、特に放熱構造を必要とする半導
体装置に好適な複合リードフレーム用接着基材及びそれ
を用いて作製される複合リードフレームに関する。
ドフレーム用接着基材及びそれを用いて作製される複合
リードフレームに関し、特に放熱構造を必要とする半導
体装置に好適な複合リードフレーム用接着基材及びそれ
を用いて作製される複合リードフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子が高集積、高機能化すればす
るほど素子の発熱は増大する傾向にある。従ってこの発
熱を半導体装置外に放熱するためのリードフレーム構造
が必要となる。
るほど素子の発熱は増大する傾向にある。従ってこの発
熱を半導体装置外に放熱するためのリードフレーム構造
が必要となる。
【0003】従来、これに対応するリードフレームとし
ては、図2に示すように、半導体素子搭載部の下からイ
ンナーリード2aの下まで拡がる放熱板11を有する所
謂複合リードフレームが使用されている。このような複
合リードフレームは、放熱板となる金属板11の片面1
1aに接着剤層12を設けた接着基材1を用い、その接
着剤層12に、半導体素子搭載部を有しないリードフレ
ーム2のインナーリード部2aを接着することにより製
造される。また、上記接着基材1は、金属板11の片面
11aに熱により溶融接着可能な樹脂接着剤を塗布する
ことにより製造される。使用される樹脂接着剤として
は、耐熱性、信頼性の点からポリイミド樹脂が好適に使
用される。一般的に樹脂との複合材に使用される金属板
11は、樹脂接着剤と接する面11aはその接着性を良
好ならしめるため適当な粗度を有しているが、接着剤樹
脂と接していない面11bは、所謂光沢面であり比較的
スムースな面となっている。
ては、図2に示すように、半導体素子搭載部の下からイ
ンナーリード2aの下まで拡がる放熱板11を有する所
謂複合リードフレームが使用されている。このような複
合リードフレームは、放熱板となる金属板11の片面1
1aに接着剤層12を設けた接着基材1を用い、その接
着剤層12に、半導体素子搭載部を有しないリードフレ
ーム2のインナーリード部2aを接着することにより製
造される。また、上記接着基材1は、金属板11の片面
11aに熱により溶融接着可能な樹脂接着剤を塗布する
ことにより製造される。使用される樹脂接着剤として
は、耐熱性、信頼性の点からポリイミド樹脂が好適に使
用される。一般的に樹脂との複合材に使用される金属板
11は、樹脂接着剤と接する面11aはその接着性を良
好ならしめるため適当な粗度を有しているが、接着剤樹
脂と接していない面11bは、所謂光沢面であり比較的
スムースな面となっている。
【0004】而して、上記の如き複合リードフレーム
は、放熱板となる金属板11の中央の半導体素子搭載部
に半導体素子4を接着し、当該素子4の配線パッドとイ
ンナーリード2aの先端部をワイヤー5で接続する。そ
の後、リード2の外端部を残して全体的に封止樹脂3に
より封止して最終的な半導体装置を作製する。従って、
放熱板11における接着剤を有しない面11bは、封止
樹脂3と接することとなるが、この際、その面11bが
平滑であると封止樹脂との密着性が悪く、半導体装置を
実装する際のリフロー工程で、金属板11の面11bと
封止樹脂3の界面で剥離30が起こり(図2(d) 参
照)、信頼性が低下するという問題がある。
は、放熱板となる金属板11の中央の半導体素子搭載部
に半導体素子4を接着し、当該素子4の配線パッドとイ
ンナーリード2aの先端部をワイヤー5で接続する。そ
の後、リード2の外端部を残して全体的に封止樹脂3に
より封止して最終的な半導体装置を作製する。従って、
放熱板11における接着剤を有しない面11bは、封止
樹脂3と接することとなるが、この際、その面11bが
平滑であると封止樹脂との密着性が悪く、半導体装置を
実装する際のリフロー工程で、金属板11の面11bと
封止樹脂3の界面で剥離30が起こり(図2(d) 参
照)、信頼性が低下するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためなされたものであり、その目的とする
ところは、放熱板(金属板)と封止樹脂との間に剥離が
生じたり、隙間ができたりすることがなく、放熱効果が
損なわれず、信頼性の高い半導体装置を製造できる複合
リードフレーム用接着基材及びそれを用いた複合リード
フレームを提供することにある。
点を解決するためなされたものであり、その目的とする
ところは、放熱板(金属板)と封止樹脂との間に剥離が
生じたり、隙間ができたりすることがなく、放熱効果が
損なわれず、信頼性の高い半導体装置を製造できる複合
リードフレーム用接着基材及びそれを用いた複合リード
フレームを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成すべく鋭意検討の結果、金属板の接着剤を有しない面
に最適な粗度(平均粗度で0.3μm〜1.0μm)を持た
せることにより、封止樹脂との密着性を大幅にアップす
ることができ、優れた信頼性を付与することができるこ
とを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、放熱
板となる金属板の片方の面に、熱により溶融接着可能な
接着剤層を設けて成る複合リードフレーム用接着基材に
おいて、上記金属板のもう一方の面の平均粗度を0.3μ
m〜1.0μmとしたことを特徴とするものである。
成すべく鋭意検討の結果、金属板の接着剤を有しない面
に最適な粗度(平均粗度で0.3μm〜1.0μm)を持た
せることにより、封止樹脂との密着性を大幅にアップす
ることができ、優れた信頼性を付与することができるこ
とを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、放熱
板となる金属板の片方の面に、熱により溶融接着可能な
接着剤層を設けて成る複合リードフレーム用接着基材に
おいて、上記金属板のもう一方の面の平均粗度を0.3μ
m〜1.0μmとしたことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明に係る複合リードフレーム
は、上記の如き複合リードフレーム用接着基材の接着剤
層に、半導体素子搭載部を有しない、半導体装置用リー
ドフレームのインナーリード部を接着して成ることを特
徴とするものである。
は、上記の如き複合リードフレーム用接着基材の接着剤
層に、半導体素子搭載部を有しない、半導体装置用リー
ドフレームのインナーリード部を接着して成ることを特
徴とするものである。
【0008】上記金属板としては、銅、銅合金、42ア
ロイ、ステンレス、アルミ、インバー合金等が挙げられ
るが、放熱性の点から銅または銅合金が望ましい。その
厚みは70〜3000μmが一般的である。接着剤を有
しない面の粗化は化学エッチング、機械的研磨、プラズ
マ処理等が用いられるが、目的を達成するためには平均
粗度を0.3μm〜1.0μmの範囲、好ましくは0.45〜
0.8μmとすることが好ましい。0.3μm未満では封止
剤との良好な密着性が得られず、また、1.0μmを超え
ると封止樹脂が粗化面の凹部を十分に埋め込むことがで
きず十分な密着性を確保することが困難となるからであ
る。接着剤としては、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイ
ミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルアミド
樹脂、ポリエーテルアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂
等が適用され、耐熱性、信頼性の点からポリイミド樹脂
が最適である。上記の中でも特に好ましいポリイミド樹
脂としては、次式(1)、(2)または(3)のものが
挙げられる。
ロイ、ステンレス、アルミ、インバー合金等が挙げられ
るが、放熱性の点から銅または銅合金が望ましい。その
厚みは70〜3000μmが一般的である。接着剤を有
しない面の粗化は化学エッチング、機械的研磨、プラズ
マ処理等が用いられるが、目的を達成するためには平均
粗度を0.3μm〜1.0μmの範囲、好ましくは0.45〜
0.8μmとすることが好ましい。0.3μm未満では封止
剤との良好な密着性が得られず、また、1.0μmを超え
ると封止樹脂が粗化面の凹部を十分に埋め込むことがで
きず十分な密着性を確保することが困難となるからであ
る。接着剤としては、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイ
ミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルアミド
樹脂、ポリエーテルアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂
等が適用され、耐熱性、信頼性の点からポリイミド樹脂
が最適である。上記の中でも特に好ましいポリイミド樹
脂としては、次式(1)、(2)または(3)のものが
挙げられる。
【化1】 (Xは直結−CO−または−O−を表わし、分子内にこ
れら同一でも異なってもよい。)
れら同一でも異なってもよい。)
【化2】
【化3】
【0009】
【作用】上記の如き構成であると、金属板の封止樹脂と
の接触面が適度の粗度を有しているため、封止樹脂との
密着性が良く、剥離等を生じて放熱効果を損なうような
ことがなく、信頼性の高い半導体装置を製造し得るもの
である。
の接触面が適度の粗度を有しているため、封止樹脂との
密着性が良く、剥離等を生じて放熱効果を損なうような
ことがなく、信頼性の高い半導体装置を製造し得るもの
である。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しつゝ本発明を具体的に説
明する。図1は、本発明に係る複合リードフレーム用接
着基材及びこれを用いた複合リードフレームと半導体装
置の製造過程を示す説明図、図2は、従来の複合リード
フレーム用接着基材及びこれを用いた複合リードフレー
ムと半導体装置の製造過程を示す説明図、図3は、本発
明に係る複合リードフレーム接着基材の金属板と封止樹
脂の接合状態を示す拡大説明図、図4は、金属板の表面
粗度が過大な場合の封止樹脂との接合状態を示す拡大説
明図である。
明する。図1は、本発明に係る複合リードフレーム用接
着基材及びこれを用いた複合リードフレームと半導体装
置の製造過程を示す説明図、図2は、従来の複合リード
フレーム用接着基材及びこれを用いた複合リードフレー
ムと半導体装置の製造過程を示す説明図、図3は、本発
明に係る複合リードフレーム接着基材の金属板と封止樹
脂の接合状態を示す拡大説明図、図4は、金属板の表面
粗度が過大な場合の封止樹脂との接合状態を示す拡大説
明図である。
【0011】図1(a) は、本発明に係る複合リードフレ
ーム用接着基材1の拡大断面図であり、放熱板となる銅
または銅合金等の金属板(11)の片方の面(11a)
に、熱により溶融接着可能なポリイミド樹脂等から成る
接着剤層(12)が設けられると共に、金属板(11)
のもう一方の面(11b)は、その平均粗度が0.3μm
〜1.0μmとなるように化学エッチング、機械的研磨、
プラズマ処理等が施されている。この際、熱により溶融
接着可能なポリイミド樹脂等から成る接着剤層の内側に
熱により溶融しないポリイミド樹脂等から成る絶縁層を
設けることもできる。
ーム用接着基材1の拡大断面図であり、放熱板となる銅
または銅合金等の金属板(11)の片方の面(11a)
に、熱により溶融接着可能なポリイミド樹脂等から成る
接着剤層(12)が設けられると共に、金属板(11)
のもう一方の面(11b)は、その平均粗度が0.3μm
〜1.0μmとなるように化学エッチング、機械的研磨、
プラズマ処理等が施されている。この際、熱により溶融
接着可能なポリイミド樹脂等から成る接着剤層の内側に
熱により溶融しないポリイミド樹脂等から成る絶縁層を
設けることもできる。
【0012】このような接着基材1を所望のサイズに裁
断し、その接着剤層12の表面に、図1(b) に示すよう
にリードフレーム2のインナーリード部2aを接着して
複合リードフレームを作製する。
断し、その接着剤層12の表面に、図1(b) に示すよう
にリードフレーム2のインナーリード部2aを接着して
複合リードフレームを作製する。
【0013】然るのち、この複合リードフレームに、図
1(c) に示すように半導体素子4を装着し、ワイヤーボ
ンディングにより半導体素子4の配線パッドとインナー
リード2aの先端部をワイヤー5で接続した上で、樹脂
封止処理を行って所定の半導体装置を製造する。この場
合、金属板11の封止樹脂3との接触面11bが適度の
粗度を有しているため、図1(d) 及び図3に示す如く、
封止樹脂との密着性の良い半導体装置が製造できる。
1(c) に示すように半導体素子4を装着し、ワイヤーボ
ンディングにより半導体素子4の配線パッドとインナー
リード2aの先端部をワイヤー5で接続した上で、樹脂
封止処理を行って所定の半導体装置を製造する。この場
合、金属板11の封止樹脂3との接触面11bが適度の
粗度を有しているため、図1(d) 及び図3に示す如く、
封止樹脂との密着性の良い半導体装置が製造できる。
【0014】また、金属板の表面粗度が1.0μmを超え
ると、図4に示すように、封止樹脂が粗化面の凹部を十
分に埋め込むことができず、隙間31が形成されて密着
性が損なわれるが、1.0μm以下であるとそのような問
題が改善される。
ると、図4に示すように、封止樹脂が粗化面の凹部を十
分に埋め込むことができず、隙間31が形成されて密着
性が損なわれるが、1.0μm以下であるとそのような問
題が改善される。
【0015】以下に、金属板11の接着剤層を設けない
面11bの粗度を種々異ならせて比較試験を行った結果
を示す。平均粗度が0.1μm〜1.2μmの間で数種類の
両面粗化銅板(厚み105μm)の片面11aに、ポリ
イミド樹脂前駆体ワニスを流延塗布し、100℃〜28
0℃で乾燥、イミド化を行い接着基材1を製造した。こ
の接着基材1を所望のサイズに裁断し、その接着剤塗布
面にリードフレームのインナーリード部2aを接着して
複合リードフレームを作製した。この複合リードフレー
ムに半導体素子4を搭載し、ワイヤーボンディングを行
った後、封止樹脂により封止して半導体装置を製造し
た。この3種の半導体装置を85℃、85%の雰囲気に
168時間放置したのち240℃のIRリフローを実施
した。リフロー後の半導体装置の断面を観察し、銅の粗
化面と封止樹脂との界面の剥離状態を観察した。平均粗
度0.3μmで剥離発生は大幅に減少した。0.45〜0.8
μmの間では全く発生せず、1.0μmではわずかの発生
であり、これを超えると大幅に発生率は増加した。
面11bの粗度を種々異ならせて比較試験を行った結果
を示す。平均粗度が0.1μm〜1.2μmの間で数種類の
両面粗化銅板(厚み105μm)の片面11aに、ポリ
イミド樹脂前駆体ワニスを流延塗布し、100℃〜28
0℃で乾燥、イミド化を行い接着基材1を製造した。こ
の接着基材1を所望のサイズに裁断し、その接着剤塗布
面にリードフレームのインナーリード部2aを接着して
複合リードフレームを作製した。この複合リードフレー
ムに半導体素子4を搭載し、ワイヤーボンディングを行
った後、封止樹脂により封止して半導体装置を製造し
た。この3種の半導体装置を85℃、85%の雰囲気に
168時間放置したのち240℃のIRリフローを実施
した。リフロー後の半導体装置の断面を観察し、銅の粗
化面と封止樹脂との界面の剥離状態を観察した。平均粗
度0.3μmで剥離発生は大幅に減少した。0.45〜0.8
μmの間では全く発生せず、1.0μmではわずかの発生
であり、これを超えると大幅に発生率は増加した。
【0016】評価結果は、それぞれ50個の半導体装置
について実施し、剥離の発生した個数を百分率で表わし
た。図5に各平均粗度の銅板を用いた際の剥離発生割合
を示した。
について実施し、剥離の発生した個数を百分率で表わし
た。図5に各平均粗度の銅板を用いた際の剥離発生割合
を示した。
【0017】
【発明の効果】本発明は、叙上の如く構成されるから、
本発明によるときは、封止樹脂との密着性が良く、剥離
等を生じて放熱効果を損なうようなことがなく、信頼性
の高い半導体装置を製造できる複合リードフレーム用接
着基材及びそれを用いた複合リードフレームが提供され
るものである。
本発明によるときは、封止樹脂との密着性が良く、剥離
等を生じて放熱効果を損なうようなことがなく、信頼性
の高い半導体装置を製造できる複合リードフレーム用接
着基材及びそれを用いた複合リードフレームが提供され
るものである。
【図1】本発明に係る複合リードフレーム用接着基材及
びこれを用いた複合リードフレームと半導体装置の製造
過程を示す説明図である。
びこれを用いた複合リードフレームと半導体装置の製造
過程を示す説明図である。
【図2】従来の複合リードフレーム用接着基材及びこれ
を用いた複合リードフレームと半導体装置の製造過程を
示す説明図である。
を用いた複合リードフレームと半導体装置の製造過程を
示す説明図である。
【図3】本発明に係る複合リードフレーム接着基材の金
属板と封止樹脂の接合状態を示す拡大説明図である。
属板と封止樹脂の接合状態を示す拡大説明図である。
【図4】金属板の表面粗度が過大な場合の封止樹脂との
接合状態を示す拡大説明図である。
接合状態を示す拡大説明図である。
【図5】平均粗度(μm)の異なる各種銅板を用いた際
の剥離発生割合(%)を示すグラフである。
の剥離発生割合(%)を示すグラフである。
1 複合リードフレーム用接着基材 11 金属板 12 接着剤層 2 リード 2a インナーリード部 3 封止樹脂 30 剥離 31 隙間 4 半導体素子 5 ワイヤー
フロントページの続き (72)発明者 木場 繁夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】放熱板となる金属板(11)の片方の面
(11a)に、熱により溶融接着可能な接着剤層(1
2)を設けて成る複合リードフレーム用接着基材におい
て、上記金属板(11)のもう一方の面(11b)の平
均粗度を0.3μm〜1.0μmとしたことを特徴とする複
合リードフレーム用接着基材(1)。 - 【請求項2】上記接着剤層(12)がポリイミド樹脂か
ら成る請求項1に記載の複合リードフレーム用接着基
材。 - 【請求項3】上記金属板(11)が銅または銅合金であ
る請求項1に記載の複合リードフレーム用接着基材。 - 【請求項4】請求項1に記載の複合リードフレーム用接
着基材(1)の接着剤層(12)に、半導体素子搭載部
を有しない、半導体装置用リードフレーム(2)のイン
ナーリード部(2a)を接着して成ることを特徴とする
複合リードフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6320362A JPH08181267A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 複合リードフレーム用接着基材及びそれを用いた複合リードフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6320362A JPH08181267A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 複合リードフレーム用接着基材及びそれを用いた複合リードフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08181267A true JPH08181267A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18120635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6320362A Pending JPH08181267A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 複合リードフレーム用接着基材及びそれを用いた複合リードフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08181267A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6166446A (en) * | 1997-03-18 | 2000-12-26 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor device and fabrication process thereof |
JP2003124406A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-04-25 | Denso Corp | 半導体装置 |
JP2021125514A (ja) * | 2020-02-03 | 2021-08-30 | リンテック株式会社 | 保護膜形成フィルム、保護膜形成用複合シートおよび装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP6320362A patent/JPH08181267A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6166446A (en) * | 1997-03-18 | 2000-12-26 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor device and fabrication process thereof |
JP2003124406A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-04-25 | Denso Corp | 半導体装置 |
JP2021125514A (ja) * | 2020-02-03 | 2021-08-30 | リンテック株式会社 | 保護膜形成フィルム、保護膜形成用複合シートおよび装置の製造方法 |
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