JPH08181063A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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Publication number
JPH08181063A
JPH08181063A JP6337345A JP33734594A JPH08181063A JP H08181063 A JPH08181063 A JP H08181063A JP 6337345 A JP6337345 A JP 6337345A JP 33734594 A JP33734594 A JP 33734594A JP H08181063 A JPH08181063 A JP H08181063A
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JP
Japan
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image
projection optical
optical system
mark
exposure apparatus
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Application number
JP6337345A
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English (en)
Inventor
Kinya Kato
欣也 加藤
Masanori Kato
正紀 加藤
Masami Seki
昌美 関
Hiroshi Shirasu
廣 白数
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所要の像質を得るためにダハ面の角度調整が
可能な等倍正立投影光学系を有する露光装置を提供する
こと。 【構成】 本発明においては、第1の基板に形成された
パターンの等倍正立像を投影光学系を介して第2の基板
上に投影露光する露光装置において、前記投影光学系
は、正屈折力を有する集光レンズ系と、該集光レンズ系
による前記パターンの像を前記第1の基板に対して18
0°回転させる機能を有し、且つ該集光レンズ系の光路
中に配置される互いに直交した2つの反射面とを備え、
前記投影光学系による前記第1の基板のパターン面に対
応する位置に形成されたマークの像を検出するための検
出手段と、前記投影光学系の2つの反射面のなす角度を
微小変化させるための角度調整手段と、前記2つの反射
面のなす角度を調整するために、前記検出手段からの像
情報に基づいて前記角度調整手段を制御するための制御
手段とをさらに備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は露光装置に関し、特にダ
ハミラーを用いた等倍正立投影光学系を備えた露光装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロ、パソコン、テレビ等の
表示素子として、液晶表示パネルが多用されるようにな
っている。液晶表示パネルは、ガラス基板上に透明薄膜
電極をフォトリソグラフィの手法で所望の形状にパター
ンニングして作られる。このリソグラフィのための装置
として、マスク上に形成された原画パターンを投影光学
系を介してガラス基板(プレート)上のフォトレジスト
層に投影露光する露光装置が用いられている。ところ
で、最近、液晶表示パネルの大型化が望まれており、そ
れに伴って露光領域の拡大が望まれている。
【0003】こうした露光領域の拡大の要求に答えるた
めに、本出願人は、複数の投影光学ユニットで投影光学
系を構成し大型マスクと大型プレートとを投影光学系に
対して相対移動させて露光する走査型露光装置をすでに
提案している(特願平5−161588号)。この出願
で提案された露光装置では、各投影光学ユニットはマス
クに形成されたパターンの等倍正立像をプレート上に形
成する。
【0004】上記出願では、パターンの等倍正立像をプ
レート上に形成する投影光学ユニットとして、オフナー
型の光学系やダイソン型の光学系が提案されている。な
お、等倍正立正像を得るための他の光学系として、特公
昭49−35453号公報や特開平4−251812号
公報や特願平6−123762号明細書に記載されてい
るように、ダハミラーを用いた投影光学系が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなダハミラーを用いた等倍正立投影光学系を備えた
従来の露光装置では、直角をなすべきダハ面の直角度が
十分でないと、パターン像が特定方向に沿って分離して
解像力の低下を招く。実際、露光装置に所要の像質を得
るには、ダハ面の角度位置決めについて非常に高い精度
が要求され、製造が現実的に不可能であった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、所要の像質を得るためにダハ面の角度調整が
可能な等倍正立投影光学系を有する露光装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、第1の基板に形成されたパター
ンの等倍正立像を投影光学系を介して第2の基板上に投
影露光する露光装置において、前記投影光学系は、正屈
折力を有する集光レンズ系と、該集光レンズ系による前
記パターンの像を前記第1の基板に対して180°回転
させる機能を有し、且つ該集光レンズ系の光路中に配置
される互いに直交した2つの反射面とを備え、前記投影
光学系による前記第1の基板のパターン面に対応する位
置に形成されたマークの像を検出するための検出手段
と、前記投影光学系の2つの反射面のなす角度を微小変
化させるための角度調整手段と、前記2つの反射面のな
す角度を調整するために、前記検出手段からの像情報に
基づいて前記角度調整手段を制御するための制御手段と
をさらに備えていることを特徴とする露光装置を提供す
る。
【0008】本発明の好ましい態様によれば、前記マー
クは少なくとも1本のスリット状マークからなり、前記
スリット状マークは、前記2つの反射面のなす角度が変
化するにつれて前記投影光学系による前記マークの像の
幅方向において変形するように、前記投影光学系に対し
て配置されている。
【0009】
【作用】互いに直交する2つの反射面からなるダハミラ
ー(ルーフミラー)と集光レンズ系とを有する等倍正立
投影光学系を備えた露光装置では、ダハ面の直角度に誤
差があると感光基板であるプレート上に形成されるパタ
ーン像の像質が低下する。具体的には、マスクパターン
が点である場合、プレート上で得られる点像は所定方向
に沿って分離し、極端な場合には完全に分離した2つの
点像が得られる。
【0010】プレート露光面(像面)における点像の幾
何光学的分離量Δは、集光レンズの焦点距離をfとし、
ダハミラーの角度誤差をδとすると、次の式(1)で表
される。 Δ=4・f・δ (1) このように、プレート面における像の分離量Δに基づい
て、ダハミラーの角度誤差δを求めることができる。
【0011】そこで、本発明の露光装置では、マスクパ
ターン面に対応する位置に形成されたマークからの光が
投影光学系を介してプレート露光面に対応する位置に形
成する像を検出する。そして、検出した像情報から求め
た像の幾何光学的分離量に基づいて、ダハミラーの直角
度を調整することができる。
【0012】なお、像の検出方法として、対物レンズを
介してマーク像を拡大検出し、検出結果を画像解析して
像の幾何光学的分離量を求める方法を用いることができ
る。この場合、対物レンズを光軸に沿って適宜移動させ
てディフォーカス状態でマーク像を検出し、像の幾何光
学的分離量をさらに高精度に計測し、ダハミラーの直角
度をさらに高精度に調整することができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例にかかる露光装置の
構成を概略的に示す斜視図である。図1の装置では、所
定の回路パターンが形成されたマスク(不図示)のパタ
ーン面とz方向に沿って同じ位置に位置決めされたガラ
ス基板面1に、マーク7が形成されている。マーク7
は、長手方向がy方向に沿ったスリットをx方向に複数
配置して構成された、いわゆるマルチスリットである。
【0014】図1において、図示を省略した照明光学系
からの光は、ガラス基板面1上のマーク7を照明する。
マーク7からの光は、ダハプリズム2の第1反射面2a
で反射された後、集光レンズ3に入射する。集光レンズ
3を介した光は、ダハミラー9の第1反射鏡4および第
2反射鏡5で順次反射された後、再び集光レンズ3に入
射する。集光レンズ3を介した光は、ダハプリズム2の
第2反射面2bで反射された後、感光基板であるプレー
ト(不図示)の露光面とz方向に沿って同じ位置にある
像面6の領域8にマーク像を形成する。
【0015】このように、ガラス基板面1はマスクパタ
ーン面に対応する位置に、像面6はプレート露光面に対
応する位置にそれぞれ位置決めされている。すなわち、
ガラス基板面1および像面6は、集光レンズ3の焦点面
に位置決めされている。また、ダハミラー9の2つの反
射面の稜線は集光レンズ3の後側焦点位置に位置決めさ
れている。したがって、ダハプリズム2、集光レンズ3
およびダハミラー9で構成される投影光学系は両側テレ
セントリックであり、この投影光学系を介してマーク7
の等倍正立像が像面6の領域8に形成される。
【0016】像面6の領域8に形成されたマーク像から
の光は、ミラー21で反射された後、第1対物レンズ2
2および第2対物レンズ23を介して、撮像素子24に
達する。こうして、ミラー21、第1対物レンズ22、
第2対物レンズ23、および撮像素子24から構成され
る検出光学系により、マーク像を拡大検出することがで
きる。
【0017】ダハミラー9の第1反射鏡4と第2反射鏡
5とがなす角度に直角誤差があると、像面6の領域8に
形成された各スリット像の幅が太くなったり、分離して
2本のスリット像になったりする。そこで、撮像素子2
4で得られた画像情報に基づいて、像の幾何光学的分離
量を、ひいてはダハミラー9の調整すべき角度量を求め
ることができる。
【0018】なお、本実施例ではマルチスリットを用い
ているので検出した各スリット像の画像情報を平均化処
理することにより、像の幾何光学的分離量についてさら
に信頼性の高い計測が可能である。また、第1対物レン
ズ22および第2対物レンズ23の少なくとも一方を光
軸に沿って移動させて得られたディフォーカス状態の画
像に基づいて、像の幾何光学的分離量についてさらに精
度の高い計測が可能である。
【0019】図2は、図1のダハミラーの角度調整手段
の構成を示す図である。図2において、(a)はダハミ
ラーの角度が微小変化する前の状態を、(b)はダハミ
ラーの角度が微小変化した後の状態をそれぞれ示してい
る。図示の角度調整手段は、ダハミラーの第1反射鏡4
および第2反射鏡5を支持する弾性ヒンジ部11を備え
ている。弾性ヒンジ部11は、たとえばピエゾ式アクチ
ュエータのような微小駆動用アクチュエータ12の伸縮
作用によって、点Oを中心に弾性変形するようになって
いる。その結果、ダハミラーの第1反射鏡4と第2反射
鏡5とのなす角度が微小変化する。
【0020】図2(b)では、角度調整作用の説明の明
瞭化のためにダハミラーの第2反射鏡5が不動であるも
のとし、微小駆動用アクチュエータ12の伸縮作用によ
る弾性ヒンジ部11の変形およびダハミラーの第1反射
鏡4の移動を二点鎖線で示している。図示のように、回
転中心点Oから距離Lだけ間隔を隔てた位置における弾
性変形量εを、静電容量型センサのようなギャップセン
サ13で計測するようになっている。ダハミラーの第1
反射鏡4と第2反射鏡5とのなす角度の微小変化量θ
は、ギャップセンサ13で計測された微小変形量εに基
づいて、次の近似式(2)により与えられる。 θ≒ε/L (2)
【0021】したがって、たとえば回転中心点Oからギ
ャップセンサ13までの距離Lを100mmとし、ギャ
ップセンサ13が10nmの精度であれば、以下の式
(3)に示すように、ダハミラーの第1反射鏡4と第2
反射鏡5とのなす角度を0.02秒(0.1μrad )の
精度で微小変化させることが可能である。 10nm/100mm=0.1μrad (3) この場合、微小駆動用アクチュエータ12に、たとえば
分解能1nmのピエゾ素子を使用すればよい。なお、ダ
ハミラーの第1反射鏡4と第2反射鏡5とのなす角度が
θだけ変化することにより、同じ光路に沿って第1反射
鏡4に入射し第2反射鏡5から射出される光の角度が2
θだけ偏向する。
【0022】図3は、本実施例におけるダハミラーの角
度調整の制御系を説明するためのブロック図である。図
3において、投影光学系51を介して像面に形成された
スリット像は、検出光学系52を介して撮像素子53に
より検出される。撮像素子53で検出されたスリット像
の画像信号は、制御手段54に入力される。制御手段5
4では、スリット像の画像信号を演算処理することによ
って、像の幾何光学的分離量Δを求める。そして、上述
の式(1)により、像の幾何光学的分離量Δに基づいて
ダハミラーの角度誤差δを求める。
【0023】制御手段54は、求めた角度誤差δを近似
式(2)の微小角度変化量θで補正するために、微小駆
動用アクチュエータ55に駆動指令を出す。微小駆動用
アクチュエータ55の伸縮作用によって発生した微小変
形量εは、ギャップセンサ56によって計測され、制御
手段54にフィードバックされる。
【0024】こうして、スリット像の幾何光学的分離量
Δが最小になるまで、換言すればスリット像の幅が最小
になるまで、上述の角度調整動作を繰り返す。そして、
スリット像の幅が最小になった時点で、微小駆動用アク
チュエータ55の伸縮を固定する。すなわち、ギャップ
センサ56の現在出力が、スリット像の幅が最小になっ
た時点における出力と常に一致するように、制御手段5
4はギャップセンサ56を制御する。
【0025】なお、制御手段54は、移動手段57を介
して、検出光学系52の2つの対物レンズの双方または
いずれか一方を光軸方向に移動させることができる。こ
うして、ベストフォーカス状態でスリット像を検出した
り、あるいは所要のディフォーカス状態でスリット像を
検出したりすることができる。上述したように、ディフ
ォーカス状態において得られたスリット像の画像信号に
基づいて、スリット像の幾何光学的分離量Δをさらに高
精度に求めることができる。
【0026】図4は、複数の投影光学系を備えた大型基
板用走査型露光装置に本発明を適用した第2実施例の構
成を示す斜視図である。図4の装置では、所定の回路パ
ターンが形成されたマスク111と、ガラス基板上にレ
ジストが塗布されたプレート112とが一体的に移動さ
れる方向をy方向とし、マスク111の面内でy方向と
直交する方向をx方向とし、マスク111の面に対する
法線方向をz方向としている。
【0027】図1において、照明光学系100からの光
は、マスク111を均一に照明する。そして、マスク1
11の各領域に形成されたパターンは、それぞれ等倍正
立の投影光学系102A〜102Eを介してプレート1
12上の各露光領域に転写される。したがって、各投影
光学系102A〜102Eに対してマスク111とプレ
ート112とを一体的にy方向に沿って相対移動させつ
つ露光することにより、一回の走査露光でマスクのパタ
ーン領域全体をプレートの露光領域全体に転写すること
ができる。
【0028】なお、各投影光学系102A〜102E
は、図1の第1実施例における投影光学系と同じ構成を
有し、走査方向(y方向)とは直交する方向(x方向)
に沿って配置されている。図4の装置では、マスク11
1のパターン面とz方向に沿って同じ位置に位置決めさ
れたガラス基板面101に、マーク107A〜107E
が形成されている。マーク107A〜107Eの各々
は、長手方向がy方向に沿ったスリットをx方向に複数
配置して構成された、いわゆるマルチスリットである。
【0029】図4において、照明光学系100からの光
は、ガラス基板面101上のマーク107A〜107E
を照明する。マーク107A〜107Eからの光は、そ
れぞれ投影光学系102A〜102Eを介して、プレー
ト112の露光面とz方向に沿って同じ位置にある像面
106の領域108A〜108E(108Eは不図示)
にマーク像を形成する。
【0030】像面106の領域108Aに形成されたマ
ーク像からの光は、ミラー121で反射された後、第1
対物レンズ122および第2対物レンズ123を介し
て、撮像素子124に達する。こうして、ミラー12
1、第1対物レンズ122、第2対物レンズ123、お
よび撮像素子124から構成される検出光学系125に
より、像面106の領域108Aに形成されたマーク像
を拡大検出することができる。
【0031】図示のように、検出光学系125は、x方
向に移動可能に構成されている。したがって、検出光学
系125がx方向に移動しながら、像面106の領域1
08B〜108Eに形成されたマーク像を順次拡大検出
することができる。こうして、像面106の領域108
A〜108Eに形成されたマーク像を順次検出すること
により、各投影光学系102A〜102Eのダハミラー
の直角誤差を順次補正することができる。なお、各投影
光学系102A〜102Eに対する直角誤差の補正動作
は第1実施例における動作と全く同じであり、重複する
説明を省略する。
【0032】図5は、図4のマスク111およびプレー
ト112の駆動機構および検出光学系125の駆動機構
の構成を示す斜視図である。図5の駆動機構において、
マスク111はマスクステージ131を介して、プレー
ト112はプレートステージ132を介してキャリッジ
130に支持されている。また、ダハミラーの角度調整
用マークが形成されたガラス基板101もガラス基板支
持台141を介してキャリッジ130に支持されてい
る。なお、マスク111のパターン面(図中下面)と、
ガラス基板101のマーク面とはz方向に一致してい
る。なお、マスクステージ131およびガラス基板支持
台141には、それぞれマスクパターンおよびマークか
らの光を投影光学系に向かって通過させるための開口部
が形成されていることはいうまでもない。
【0033】キャリッジ130は、走査方向すなわちy
方向に往復移動可能に構成されている。したがって、キ
ャリッジ130を適宜移動させることにより、ガラス基
板101に形成されたマーク107A〜107Eを、そ
れぞれ投影光学系102A〜102Eの視野領域に捉え
ることができる。こうして、プレート112の露光面
(図中上面)とz方向に沿って同じ位置にある像面10
6の領域108A〜108Eには、各投影光学系102
A〜102Eを介してマーク107A〜107Eの像が
形成される。
【0034】各マーク像からの光は、キャリッジ130
に形成された開口部133を介して検出光学系125に
入射する。なお、検出光学系125は、ガイド溝151
に沿ってx方向に移動可能に構成されている。したがっ
て、検出光学系125がx方向に移動しながら、像面1
06の領域108B〜108Eに形成されたマーク像を
順次検出することができる。
【0035】図6は、第1実施例の変形例の構成を示す
斜視図である。図6の変形例の構成は図1の第1実施例
の構成と類似しているが、第1実施例ではスリット像を
イメージセンサで検出しているのに対し、変形例では1
次元スリットでスリット像をを走査することにより通常
の光電センサでスリット像を検出している点だけが基本
的に相違する。したがって、図6において、図1の要素
と同じ機能を有する構成要素には同じ参照符号を付して
いる。以下、相違点に着目して、図6の変形例を説明す
る。
【0036】図6の装置では、図示を省略した照明光学
系からの光が、ガラス基板面1上のマルチスリット7を
照明する。マルチスリット7からの光は、ダハプリズム
2、集光レンズ3およびダハミラー9を介して、像面6
にマルチスリット像を形成する。像面6に形成されたマ
ルチスリット像からの光は、像面6に形成されたシング
ルスリット208を透過した後、ミラー21に入射す
る。ミラー21で反射された光は、集光レンズ222を
介して、光電検出器223で検出される。
【0037】この変形例では、マルチスリット7とシン
グルスリット208とをx方向に相対移動させながら光
電検出器223で光電検出する。すなわち、1次元スリ
ットでスリット像をを走査することにより、光電検出器
223でマルチスリット像のプロフィールを得ることが
できる。なお、光電検出器223で得られたマルチスリ
ット像のプロフィールに基づいて、投影光学系のダハミ
ラー9の第1反射鏡4と第2反射鏡5との直角誤差を補
正する動作は第1実施例における動作と全く同じであ
り、重複する説明を省略する。
【0038】なお、上述の各実施例において、マルチス
リットからなるマークを用いているが、1本のスリット
からなるマークやたとえば点状のマークのような他の形
状のマークを用いることもできることは明らかである。
【0039】
【効果】以上説明したように、本発明の露光装置では、
投影光学系を介して得られたマーク像を検出し、検出し
た像情報から求めた像の幾何光学的分離量に基づいて、
ダハミラーの直角度を調整することができる。その結
果、投影光学系の像質が向上し、高精度な投影露光が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる露光装置の構成を
概略的に示す斜視図である。
【図2】図1のダハミラーの角度調整手段の構成を示す
図であり、(a)はダハミラーの角度が微小変化する前
の状態を、(b)はダハミラーの角度が微小変化した後
の状態をそれぞれ示している。
【図3】本実施例におけるダハミラーの角度調整の制御
系を説明するためのブロック図である。
【図4】複数の投影光学系を備えた大型基板用走査型露
光装置に本発明を適用した第2実施例の構成を示す斜視
図である。
【図5】図4のマスク111およびプレート112の駆
動機構および検出光学系125の駆動機構の構成を示す
斜視図である。
【図6】第1実施例の変形例の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 ダハプリズム 3 集光レンズ 4、5 ダハミラー 6 像面 7 マーク 11 弾性ヒンジ部 12 ピエゾ式アクチュエータ 13 ギャップセンサ 21 ミラー 22 第1対物レンズ 23 第2対物レンズ 24 撮像素子 100 照明光学系 111 マスク 112 プレート
フロントページの続き (72)発明者 白数 廣 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板に形成されたパターンの等倍
    正立像を投影光学系を介して第2の基板上に投影露光す
    る露光装置において、 前記投影光学系は、正屈折力を有する集光レンズ系と、
    該集光レンズ系による前記パターンの像を前記第1の基
    板に対して180°回転させる機能を有し、且つ該集光
    レンズ系の光路中に配置される互いに直交した2つの反
    射面とを備え、 前記投影光学系による前記第1の基板のパターン面に対
    応する位置に形成されたマークの像を検出するための検
    出手段と、 前記投影光学系の2つの反射面のなす角度を微小変化さ
    せるための角度調整手段と、 前記2つの反射面のなす角度を調整するために、前記検
    出手段からの像情報に基づいて前記角度調整手段を制御
    するための制御手段とをさらに備えていることを特徴と
    する露光装置。
  2. 【請求項2】 前記マークは少なくとも1本のスリット
    状マークからなり、前記スリット状マークは、前記2つ
    の反射面のなす角度が変化するにつれて前記投影光学系
    による前記マークの像の幅方向において変形するよう
    に、前記投影光学系に対して配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記スリット状マーク
    の像の幅が最も小さくなるように、前記角度調整手段を
    制御することを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、検出器と、前記マーク
    の像からの光を集光して該検出器へ導く対物レンズとを
    有し、 前記対物レンズは、ディフォーカス状態の前記マークの
    像を前記検出器上に形成することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記投影光学系は、前記第1の基板に形
    成されたパターンの等倍正立像を前記第2の基板上に形
    成する複数の投影光学ユニットを有し、 該投影光学ユニットは、それぞれ前記集光レンズ系と前
    記互いに直交する2つの反射面とを有し、 前記検出手段は、前記投影光学系に対して前記第1また
    は第2の基板の面内方向に沿って移動可能に構成され、 前記露光装置は、前記第1および第2の基板をそれぞれ
    保持し、且つ所定の走査方向に沿って移動可能に構成さ
    れるステージ部材と、前記検出手段を移動させる駆動手
    段とをさらに備え、 前記制御手段は、前記複数の投影光学ユニットの各々に
    より形成される前記マークの像の位置に前記検出手段を
    順次移動させるように前記駆動手段を制御し、且つ前記
    検出手段により順次検出される像情報に基づいて各投影
    光学ユニットの2つの反射面のなす角度を調整するよう
    に前記角度調整手段を制御することを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載の露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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