JPH0818068A - 半導体感歪センサの製造方法 - Google Patents

半導体感歪センサの製造方法

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JPH0818068A
JPH0818068A JP7064394A JP6439495A JPH0818068A JP H0818068 A JPH0818068 A JP H0818068A JP 7064394 A JP7064394 A JP 7064394A JP 6439495 A JP6439495 A JP 6439495A JP H0818068 A JPH0818068 A JP H0818068A
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峰一 酒井
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毅 深田
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    • G01L9/0041Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤフラム上に形成する第1保護膜に対
し、第2保護膜エッチング時の不要なエッチングを防止
し、ダイヤフラムの検出精度を良好にする。 【構成】 半導体圧力センサにおいて、ダイヤフラム1
a上に第1保護膜4、金属膜8、第2保護膜6を堆積形
成し、電極5上の所定部分に対して第2保護膜6を残す
ように第2保護膜6をエッチング除去する。この第2保
護膜6のエッチング除去時に金属膜8がエッチングスト
ッパ層として作用するため、ダイヤフラム1a上の第1
保護膜4のエッチングが防止される。その後、金属膜8
をエッチング除去し、ダイヤフラム1a上に第1保護膜
4のみが形成されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は応力を検出する半導体感
歪センサ、例えばダイヤフラムを有する半導体圧力セン
サの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体圧力センサにおいては、圧
力を受けて変位するダイヤフラム(変位部)上に第1保
護膜を形成し、またこのダイヤフラムの変位に応じた電
気信号を取り出す電極上に電極を保護する第2保護膜を
形成するようにしている。この場合、その製造方法とし
ては半導体基板全面に第1保護膜および第2保護膜を形
成し、その後ダイヤフラムとなる領域上(以下、単にダ
イヤフラム上という)の第2保護膜を除去するようにし
ている。これは、ダイヤフラム上に第2保護膜が残され
ていると、検出出力において、オフセット電圧の変動や
温度特性、直線性が悪くなるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1保護膜はSiO2 系、第2保護膜はSiO2 系又はS
iN系あるいはSiO2 系とSiN系の複合膜であるた
め、第2保護膜のエッチング時に第1保護膜もエッチン
グされてしまい、ダイヤフラムの変位検出の精度が悪化
するという問題がある。
【0004】このことを従来の半導体圧力センサの製造
方法に従って概略説明する。まず、図9(a)に示すよ
うに、引出し抵抗2、ピエゾ抵抗(ゲージ抵抗)3を形
成した半導体基板1上の全面に第1保護膜4を形成す
る。その後、既知の方法にてコンタクト部を形成して配
線5を形成し、全面に第2保護膜6を堆積させた後、ダ
イヤフラム上が開口したレジストパターン7を形成する
(図9(b))。次に、図9(c)に示すように、ダイ
ヤフラム上の第2保護膜6をエッチング除去する。
【0005】ここで、第1保護膜4がPSG膜(200
0Å)、第2保護膜6がCVDSiO2 膜(5000
Å)の場合、第2保護膜6はウエットエッチング(H
F、HF−CH3 COOH等)又はドライエッチング
(CH4 、SF6 等)にて除去される。第2保護膜6の
ウェハ面内の膜厚均一性は±20%存在するため、エッ
チング時間は、ちょうどエッチング時間+オーバーエッ
チング時間(エッチング時間の20%)となる。第1保
護膜4と第2保護膜6のエッチング選択比は2/1〜1
/2であるため、第2保護膜6をエッチングした時、ウ
ェハ面内の第1保護膜4もエッチングされてしまい、そ
の膜厚が0〜1500Åとなって、保護膜としての機能
がなくなる、もしくは低下する。
【0006】この第1及び第2保護膜4、6の他の材料
の組合せを考えてみても、保護膜厚のバラツキ、第1及
び第2保護膜4、6のエッチング選択比から、第2保護
膜6のエッチング時、第1保護膜4もエッチングされて
しまうという問題が同様に存在する。このように、第2
保護膜6のエッチング時に、ダイヤフラム上の第1保護
膜4もエッチングされてしまうと、保護膜としての機能
が低下し、その結果、ダイヤフラム部に形成されている
ゲージ抵抗3の耐環境性は悪化するという問題が生じ
る。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、第2保護膜をエッチングする時の第1保護膜のエッ
チングを防止し、ダイヤフラム等の変位部の検出精度を
良好にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来のも
のが、第2保護膜のエッチング時に、下地の第1保護膜
との選択性が悪いという点に着目し、第2保護膜を堆積
する前に金属膜を堆積し、金属膜をエッチングストッパ
層として利用して、第1保護膜がエッチングされないよ
うにしたものである。
【0009】かかる観点から請求項1に記載の発明にお
いては、半導体基板の変位部となる変位部領域上に第1
保護膜を形成し、変位部の変位に応じた電気信号を取り
出す電極上に第2保護膜を形成するようにした半導体感
歪センサの製造方法において、前記第1保護膜を形成し
た後、その上に金属膜を形成する工程と、この金属膜の
上に前記第2保護膜を形成する工程と、前記変位部領域
上の前記第2保護膜を前記金属膜をエッチングストッパ
層として作用させてエッチング除去する工程と、この
後、前記変位部領域上の前記金属膜を除去する工程とを
有することを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明においては、応力を
受けて変位する変位部が半導体基板の変位部領域に形成
されてなる半導体感歪センサの製造方法であって、前記
変位部領域に変位を検出する検出部を形成するととも
に、前記変位部領域上に第1保護膜を形成する工程と、
前記検出部と電気的導通をとるためのコンタクト部およ
び前記第1保護膜の上に金属膜を形成する工程と、この
金属膜の上に第2保護膜を形成する工程と、前記変位部
領域上の前記第2保護膜を前記金属膜をエッチングスト
ッパ層として作用させてエッチング除去し、この後、前
記変位部領域上の前記金属膜を除去して、前記変位部領
域上に前記第1保護膜を、前記コンタクト部に前記金属
膜および前記第2保護膜を残存させる工程とを有するこ
とを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の発明においては、応力を
受けて変位する変位部が半導体基板の変位部領域に形成
されてなる半導体感歪センサの製造方法であって、前記
変位部領域に変位を検出する検出部が形成され、前記半
導体基板の他の領域に前記検出部からの電気信号を処理
する回路部が形成され、さらに前記半導体基板上に第1
保護膜が形成された状態にする工程と、この第1保護膜
の上に第1の金属膜を形成する工程と、前記回路部とと
もに回路を構成する抵抗部において前記第1の金属膜を
除去した後、半導体基板全面に抵抗膜を形成する工程
と、前記抵抗膜のうち前記抵抗部の抵抗パターンを形成
する部分を残し、前記抵抗膜を前記第1の金属膜をエッ
チングストッパ層として作用させてエッチング除去する
工程と、この後、前記第1の金属膜を除去し、前記半導
体基板全面に第2の金属膜を形成し、前記検出部および
前記回路部の電極配線パターンおよび前記変位部領域上
に前記第2の金属膜が残存するようにパターン形成する
工程と、前記半導体基板全面に第2保護膜を形成すると
ともに、前記電極配線の保護のために必要な部分を残し
て前記第2保護膜をエッチング除去し、その際前記変位
部領域上においては前記第2の金属膜をエッチングスト
ッパ層として作用させて前記第2の保護膜をエッチング
除去する工程と、この後、前記変位部領域上の第2の金
属膜を除去する工程とを有することを特徴としている。
【0012】
【発明の作用効果】請求項1に記載の発明においては、
第1保護膜形成後、その上層に金属膜を形成し、つづい
て第2保護膜を形成する。第2保護膜のエッチング時、
金属膜はエッチングストッパ層として働き、第1保護膜
のエッチングが防止される。従って、変位部領域上の第
1保護膜は第2保護膜エッチング時の影響を受けないた
め、ダイヤフラム等の変位部の検出精度を良好にするこ
とができる。
【0013】請求項2に記載の発明においては、第1保
護膜の上に形成される金属膜を電極形成とともに行うよ
うにしているから、第1保護膜の上の金属膜形成のため
の工程を付加する必要がないという効果がある。請求項
3に記載の発明においては、半導体基板上に抵抗パター
ンを形成する際および第2保護膜を形成する際の2回の
エッチングに対して、それぞれ金属膜を介在させておく
ことにより、それらのエッチング時の第1保護膜への影
響をなくし、半導体基板上に抵抗パターンを有する回路
部の形成に対して変位部上の第1保護膜を良好な状態に
て形成することができるという効果がある。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)図1は、本発明の第1実施例により製造
された半導体圧力センサの断面図である。ダイヤフラム
1aを有するシリコン基板1は台座9に陽極接合されて
おり、台座9を介して圧力がダイヤフラム1aに導入さ
れる。シリコン基板1には、引出し抵抗2、ゲージ抵抗
3が形成されており、ダイヤフラム1aの変位に応じた
電気信号が引出し抵抗2から電極5を介して外部に取り
出される。
【0015】ダイヤフラム領域にはSiO2 膜4a、P
SG膜4bの2層構造の酸化膜からなる第1保護膜4の
みが形成され、ダイヤフラム領域外には第1及び第2保
護膜4、6が形成されている。第1保護膜4はダイヤフ
ラム領域のPN接合を保護し、第2保護膜6は電極5を
保護する。この第2保護膜6の材料はSiO2 系(Si
2 、PSG、BPSG、TEOS等)、又はSiN系
(SiNX 、SiOXY 等) あるいはSiO2 系とS
iN系の複合膜である。
【0016】なお、第2保護膜6のエッチング時にダイ
ヤフラム1a上の第1保護膜4がエッチングされるのを
防止するため、金属膜8が形成されており、第2保護膜
6のエッチング後、金属膜8が除去され、ダイヤフラム
1a上には第1保護膜4のみが形成されるようになって
いる。この金属膜8は、後述する製造方法においては、
電極5と同一材料で同一工程にて形成される。
【0017】なお、上記SiO2 膜4a、PSG膜4b
の2層構造の酸化膜からなる第1保護膜4において、ダ
イヤフラム上の酸化膜厚は、その熱膨張係数の差に起因
する応力により検出出力の温度特性に影響を与える。そ
こで、酸化膜厚/ダイヤフラム厚と感温特性との関係に
ついて検討を行った。その結果を図2に示す。この図か
ら分かるように、(酸化膜厚)/(ダイヤフラム厚)が
約3.7×10-2以下であれば上記熱膨張係数の差に起
因する応力による特性変動を抑えることができる。
【0018】また、Naイオン汚染に対する出力変動を
防ぐために、リンを含有する膜としてSiO2 膜4a上
にPSG膜4bを形成している。図3にPSG膜と出力
変動量との関係を示す実験結果を示す。なお、この実験
は125℃の雰囲気中で9Vの動作電圧を与えた場合の
出力変動量を測定したものである。この図から分かるよ
うに、PSG膜が約800Å以上であれば出力変動量を
少なくすることができる。
【0019】従って、PSG/SiO2 膜の2層構造か
らなる第1保護膜4としては、(酸化膜厚)/(ダイヤ
フラム厚)≦3.7×10-2の関係を満たし、かつPS
G膜を800Å以上であることが好ましい。図4、図5
に上記半導体圧力センサの製造方法を示す。N型半導体
基板またはP型半導体基板上にN型層をエピタキシャル
成長させたものであって、面方位(110)又は(10
0)のシリコンウェハ1を用意し、それを熱処理(80
0〜1100℃、O2 又はウェットO2 酸化)し、50
00〜10000ÅのSiO2 膜10を形成する(図4
(a))。
【0020】次に、引出し抵抗部が開口したレジストパ
ターン11を形成し、HF系溶液を用いたウェットエッ
チング又はCF4 ガスを用いたドライエッチングにて酸
化膜10を除去し、その後、引出し抵抗2をなすP層を
形成する(図4(b))。次に、ダイヤフラム上とその
周辺が開口したレジストパターン12を形成し、ウェッ
トエッチング又はドライエッチングにて酸化膜10を図
に示すように除去する(図4(c))。
【0021】そして、レジストパターン12を除去した
後、ウェット酸化又はドライ酸化(800〜1100
℃、O2 又はウェットO2 酸化)にて、500〜200
0ÅのSiO2 膜4aを形成する。次に、ゲージ抵抗部
が開口したレジストパターン13を形成し、ボロンをイ
オン注入し、ゲージ抵抗3を形成する(図4(d))。
この後、レジストパターン13を除去し、POCl3
にて熱処理(900〜1000℃、30〜60分)し
て、リンをSiO2 膜4aに拡散させてPSG膜4bを
形成する。この時、ダイヤフラム上の酸化膜厚が決定さ
れる。従って、このリン処理後の酸化膜厚が(酸化膜
厚)/(ダイヤフラム厚)≦3.7×10-2を満足する
ように、上記SiO2 膜4aの形成工程とリンの拡散工
程(PSG膜4bの形成工程)の工程条件を設定する必
要がある。具体的には、SiO2 膜4aの形成工程時
に、酸化膜厚を上記のダイヤフラムとの関係を満足する
ように、酸化温度と時間を決定しておく。
【0022】上記工程により、ダイヤフラム上に、耐環
境性に優れた2層構造の酸化膜による第1保護膜4が形
成される(図4(e))。なお、他の製造方法として、
上記リンの拡散工程の代わりに、CVDによりPSG膜
を堆積し、800〜1100℃の熱処理にてPSG膜4
bを形成するようにしてもよい。
【0023】次に、コンタクト部が開口したレジストパ
ターンを形成し、ウェット又はドライエッチングにて第
1保護膜4を除去し、コンタクト穴を形成する。そし
て、レジスト除去後、全面に金属膜としてのAl5を堆
積させて図5(a)に示す構成を得る。次に、配線部、
ダイヤフラム領域を被覆したレジストパターン14を形
成し、ウェットエッチング(硝酸とリン酸の混合液)を
行う(図5(b))。
【0024】レジスト除去後、第2保護膜6を堆積させ
る(図5(c))。次に、パッド部とダイヤフラム上が
開口したレジストパターン15を形成し、第2保護膜6
をエッチングする(図5(d))。この時、ダイヤフラ
ム上の第1保護膜4はエッチングされない。次に、レジ
スト除去後、ダイヤフラム領域が開口したレジストパタ
ーン16を形成し、ダイヤフラム上のAl5をウェット
エッチング(硝酸とリン酸の混合液)にて除去する(図
5(e))。このウェットエッチング液に対するAlと
PSG膜(第1保護膜4)のエッチング選択比は100
/1以上であるため、PSG膜はエッチングされない。
その後、既知の工程にてダイヤフラム1aを形成し図1
の構造を得る。
【0025】上記のように第1保護膜4の形成後、金属
膜としてのAl5をダイヤフラム上に形成し、第2保護
膜6を堆積させるようにしている。従って、第2保護膜
6をエッチングする時、金属膜がエッチングストッパ層
として働くため、ダイヤフラム上の第1保護膜4はエッ
チングされない。上記実施例においては、第1保護膜4
のエッチングを保護する金属膜を配線用Alと共通させ
ているから、保護用の金属膜を別途形成する必要はない
が、金属膜を配線用Alとは別の金属膜であってもよ
い。
【0026】その際、金属膜としては、第2保護膜6
エッチング時(図5(d)に相当)の、第2保護膜6の
エッチングレート/金属膜のエッチングレートが10以
上、金属膜のエッチング時(図5(e)に相当)の、
金属膜のエッチングレート/第1保護膜4のエッチング
レートが100以上となる条件を満足する金属膜を選択
するのが望ましい。
【0027】なお、上記実施例において、ゲージ抵抗3
はボロンをイオン注入して形成しているので、ゲージ抵
抗3中のボロンとPSG膜のリンが反応してゲージ濃度
が変化するのを阻止するため、ゲージ抵抗3上において
はSiO2 膜を介在させているが、ゲージ抵抗3が形成
されていないところではPSG膜のみとすることができ
る。
【0028】そこで、図6に示す実施例においては、ゲ
ージ抵抗3が形成されている領域においてはPSG膜4
bとSiO2 膜4aの2層構造とし、ゲージ抵抗3が形
成されていない領域においてはPSG膜4bのみとして
いる。この図6に示す半導体圧力センサにおいても、上
記した製造方法に示すものと同様、金属膜としてのAl
5をエッチングストッパ層として作用させ、ダイヤフラ
ム上の第1保護膜4がエッチングされないようにして製
造される。
【0029】なお、SiO2 膜4a、PSG膜4bの2
層構造からなる第1保護膜4において、PSG膜の部分
はリンを含む膜であればよいため、PSG膜の代わりに
BPSG膜を用いるようにしてもよい。 (第2実施例)次に、半導体圧力センサに形成される圧
力検出回路に薄膜の調整抵抗(レーザートリミングにて
抵抗値調整される)を形成する場合の実施例について説
明する。この場合にも、薄膜抵抗の下部において不要な
エッチングを防止するため、エッチングストッパ層とし
ての金属層を形成するようにしている。
【0030】この実施例において、図4(e)のよう
に、第1保護膜4を形成した状態を図7(a)に示す。
この図において、中央が図4(e)に示した構成を有す
るダイヤフラム部であり、左側が増幅回路等にて形成さ
れる回路部、右側がその回路における抵抗部分をなす薄
膜抵抗部である。この状態から、図7(b)に示すよう
に、全面に第1の金属膜としてのAl金属膜17を形成
する。
【0031】そして、薄膜抵抗部が開口したレジストパ
ターンを形成し、エッチングにてその部分の金属膜17
を除去する(図7(c))。この後、全面に薄膜抵抗
(クロムシリコンとチタンタングステンの混合膜)18
を形成し、薄膜抵抗部の薄膜抵抗形成領域(回路部とと
もに回路を構成する抵抗パターン)にレジストパターン
19を形成する(図7(d))。
【0032】このレジストパターン19を用いてエッチ
ングし、レジストを除去して図8(a))に示す構成を
得る。従って、この薄膜抵抗パターン形成のためのエッ
チング時に金属膜17がエッチングストッパ層として作
用しダイヤフラム上の第1保護膜4がエッチングされる
ことはない。続いて、金属膜17を除去(図8(b))
する。この状態が図4(e)に相当する。従って、この
後、再度金属膜(第2の金属膜)としてのAlを形成す
るとともに不要な部分をエッチング除去(図8(c))
し、電極および回路部と抵抗パターンへの配線を形成す
る部分および第1保護膜4上にAl51(図5(a)の
Al5に相当)をパターン形成する。
【0033】その後、第1実施例と同様、第2の保護膜
6を形成した後、ダイヤフラム上の第2保護膜6、Al
5の除去を行い、ダイヤフラム上に第1保護膜4のみを
残すようにする。従って、この実施例によれば、ダイヤ
フラム上の第1保護膜4に対し、薄膜抵抗の形成除去お
よび第2保護膜6の形成除去の2回に対し、それぞれの
金属膜の形成にて、第1保護膜4の不要なエッチングを
防止することができる。
【0034】なお、上記実施例においては半導体圧力セ
ンサに本発明を適用するものについて示したが、応力を
受けて変位する変位部を備え、その変位部の変位を検出
するセンサ、例えば加速度センサ等に適用するようにし
てもよい。加速度センサに適用した場合には、加速度を
受けるビーム部が圧力センサにおけるダイタフラム部に
相当し、そのビーム上に第1保護膜を形成し、上記した
のと同様、第2保護膜エッチング時の影響を受けないよ
うにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体圧力センサの構成を示す断面図である。
【図2】酸化膜厚/ダイヤフラム厚と感度温度特性との
関係を示すグラフである。
【図3】PSG膜と出力変動量との関係を示すグラフで
ある。
【図4】本発明の第1実施例にかかる半導体圧力センサ
の製造方法の前半の工程を示す工程図である。
【図5】図4の工程に続く後半の工程を示す工程図であ
る。
【図6】半導体圧力センサの他の構成を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例にかかる半導体圧力センサ
の製造方法の前半の工程を示す工程図である。
【図8】図7の工程に続く後半の工程を示す工程図であ
る。
【図9】従来の半導体圧力センサの製造方法を示す工程
図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…引出し抵抗、3…ゲージ抵抗、4
…第1保護膜、5…Al電極、6…第2保護膜、8…金
属膜。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の変位部となる変位部領域上
    に第1保護膜を形成し、変位部の変位に応じた電気信号
    を取り出す電極上に第2保護膜を形成するようにした半
    導体感歪センサの製造方法において、 前記第1保護膜を形成した後、その上に金属膜を形成す
    る工程と、 この金属膜の上に前記第2保護膜を形成する工程と、 前記変位部領域上の前記第2保護膜を前記金属膜をエッ
    チングストッパ層として作用させてエッチング除去する
    工程と、 この後、前記変位部領域上の前記金属膜を除去する工程
    とを有することを特徴とする半導体感歪センサの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 応力を受けて変位する変位部が半導体基
    板の変位部領域に形成されてなる半導体感歪センサの製
    造方法であって、 前記変位部領域に変位を検出する検出部を形成するとと
    もに、前記変位部領域上に第1保護膜を形成する工程
    と、 前記検出部と電気的導通をとるためのコンタクト部およ
    び前記第1保護膜の上に金属膜を形成する工程と、 この金属膜の上に第2保護膜を形成する工程と、 前記変位部領域上の前記第2保護膜を前記金属膜をエッ
    チングストッパ層として作用させてエッチング除去し、
    この後、前記変位部領域上の前記金属膜を除去して、前
    記変位部領域上に前記第1保護膜を、前記コンタクト部
    に前記金属膜および前記第2保護膜を残存させる工程と
    を有することを特徴とする半導体感歪センサの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 応力を受けて変位する変位部が半導体基
    板の変位部領域に形成されてなる半導体感歪センサの製
    造方法であって、 前記変位部領域に変位を検出する検出部が形成され、前
    記半導体基板の他の領域に前記検出部からの電気信号を
    処理する回路部が形成され、さらに前記半導体基板上に
    第1保護膜が形成された状態にする工程と、 この第1保護膜の上に第1の金属膜を形成する工程と、 前記回路部とともに回路を構成する抵抗部において前記
    第1の金属膜を除去した後、半導体基板全面に抵抗膜を
    形成する工程と、 前記抵抗膜のうち前記抵抗部の抵抗パターンを形成する
    部分を残し、前記抵抗膜を前記第1の金属膜をエッチン
    グストッパ層として作用させてエッチング除去する工程
    と、 この後、前記第1の金属膜を除去し、前記半導体基板全
    面に第2の金属膜を形成し、前記検出部および前記回路
    部の電極配線パターンおよび前記変位部領域上に前記第
    2の金属膜が残存するようにパターン形成する工程と、 前記半導体基板全面に第2保護膜を形成するとともに、
    前記電極配線の保護のために必要な部分を残して前記第
    2保護膜をエッチング除去し、その際前記変位部領域上
    においては前記第2の金属膜をエッチングストッパ層と
    して作用させて前記第2の保護膜をエッチング除去する
    工程と、 この後、前記変位部領域上の第2の金属膜を除去する工
    程とを有することを特徴とする半導体感歪センサの製造
    方法。
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