JPH08180420A - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

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JPH08180420A
JPH08180420A JP26574795A JP26574795A JPH08180420A JP H08180420 A JPH08180420 A JP H08180420A JP 26574795 A JP26574795 A JP 26574795A JP 26574795 A JP26574795 A JP 26574795A JP H08180420 A JPH08180420 A JP H08180420A
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JP26574795A
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Shinji Kaneko
真二 金子
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリフォーマットされたアドレスデータを正確
に再生する。 【解決手段】アドレスデータがプリコードされた光記録
媒体にレーザを照射してアドレスデータの再生および光
記録部でのデータの記録再生を行なう。レーザを照射し
たときの反射光を検出する光検出手段40と、光検出手
段の出力を、光検出手段40が受光した反射光の光量の
総和に対応する光強度信号に変換すると共に、光強度信
号を所定に制御される利得をもって増幅する変換増幅手
段81A,81B,83と、プリコードされたアドレス
データの期間と光記録部の期間とで利得を制御する制御
手段85とを有する。イレースモード時データ記録部M
Oの期間では加算アンプ83のゲインをゼロにすると、
アンプ出力が微分されても復調動作への影響が少なくな
ってアドレスデータを正確に再生できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、書き換え可能な
光磁気ディスク(MOディスク)などの光記録媒体にデ
ータを記録再生する光学系を有する光記録再生装置に適
用して好適なもので、特に光記録媒体にプリフォーマッ
トされたアドレスデータを正確に再生できるようにした
光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体として使用される光磁気ディ
スクでは図5Aに示すように内周側の記録領域(チャネ
ル1)と外周側の記録領域(チャネル2)とに分かれ、
それぞれの記録領域に形成される1トラックは複数セク
タ例えば42セクタで構成される。1セクタは図5Bに
示すようにプリコード(前もって記録)されたアドレス
部(アドレスエリア)ADDと、記録データの書き込み
領域(データ記録部MO)とで構成される。
【0003】アドレス部ADDは同図Bに示すようにセ
クタマーカSMに続いて同一内容のアドレスデータが3
回繰り返し形成される。これらのアドレスデータ(AD
D1,ADD2,ADD3)はVFOデータ、アドレス
マーカAM、そして識別データIDで構成される。VF
O(variable frequency osillator)はクロックを生成
するため、クロック生成用PLL発振器の動作引き込み
用として使用される単一周波数の信号である。アドレス
データに続いてポストアンブルデータPAが記録されて
いる。
【0004】これらアドレスデータは何れもプリフォー
マットされたデータで、ピットによってデータが形成さ
れる。アドレス部ADDに続いてデータ記録部MOがあ
り、このデータ記録部MOの最初にテストエリアが設け
られる。テストエリアにはレーザダイオードに対するパ
ワーレベルコントロール用としてALPCデータが、そ
れに続いてVFOデータが記録される。
【0005】データ記録部MOの最後にはバッファエリ
ア(無記録部)が設けられ、アドレス部ADDとの境界
を明確にしている。図示するセクタ数や1セクタの構成
バイト数などは一例に過ぎない。
【0006】MOディスク18にデータを記録し、また
記録されたデータやアドレスデータを再生するにはMO
ディスク18にレーザが照射される。レーザパワーと、
レーザの反射光を検出する光検出器であるホトダイオー
ドに流れる電流(ホトダイオード電流)との関係は図6
に示すように比例関係にある。
【0007】図7に示すようにMOディスク18に記録
されたアドレスデータや、記録データを再生するための
レーザパワーは比較的低く、1.2mW程度であるが、
記録若しくは消去に必要なレーザパワーは8〜9mW程
度と大きな値となる。
【0008】このようなレーザパワーを与えたとき光検
出器であるホトダイオードに流れるホトダイオード電流
は上述の図6のようにレーザパワーに比例する。アドレ
ス部ADDをレーザが照射するとピットの有無によって
反射するレーザの強度が違うから、そのときホトダイオ
ードに流れるホトダイオード電流は動作モードに応じた
レベルとなって得られる。この反射するレーザの強度に
応じて得られる信号を光強度信号と呼ぶ。光強度信号は
ホトダイオードが受ける光量の総和を示す信号である。
【0009】図8はリードモードが選択されたときの光
強度信号の一例を示す。光強度信号によってアドレス部
ADDとデータ記録部MOをみてみると次のようにな
る。即ち、アドレス部ADDでは、ここに記録されたア
ドレスデータがピットの有無に応じた高周波信号として
得られる。一方、データ記録部MOでは、本来これにレ
ーザを照射したときのカー効果による偏移量に基づいて
データが再生されるのであるが、光強度信号でみるとこ
れは光量の総和をみるだけなので、図8Aのように本来
の再生信号は得られない。
【0010】そのため、図8Aのような出力となり、光
強度信号はレーザパワーに比例した信号となって出力さ
れ、またアドレス部ADDからはそのピット情報である
アドレスデータ(VFOデータなども含む)が再生され
る。ピットの形成されたアドレス部ADDからの再生信
号は、ピットのないデータ記録部MOやバッファエリア
でのDC再生のほぼ半分のDCを中心にして再生され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところでホトダイオー
ドを含むアドレスデータの再生回路では比較器(ゼロ交
差検出回路)が設けられ、ここに入力された光強度信号
のゼロクロス点を基準にしてアドレスデータの復調処理
が行なわれる。そのため、光強度信号はハイパスフィル
タによって直流カットされた上で比較器に供給される。
【0012】ハイパスフィルタを使用するため比較器の
入力波形(光強度信号)は微分波形を含んだ波形とな
る。その一例を図8Bに示す。微分波形の波高値はアド
レス部ADDの平均DCレベルと、それ以外のDCレベ
ルとのレベル差に対応する。リードモードのときには使
用するレーザパワーが1.2mW程度の低いレーザパワ
ーである。そのため、ハイパスフィルタを通過したとき
に得られる微分パルスの波高値は小さいので、ハイパス
フィルタを通過した出力(高周波出力)は図8Bのよう
になる。
【0013】このような小さなレベル変動では比較器で
の基準信号であるゼロクロスレベルを高周波出力に追従
させることができるので、波形が歪んだ高周波出力でも
これよりアドレス部のデータをエラーすることなくディ
ジタル信号に正しく復調できる。
【0014】しかし、イレーズモードや記録モードのと
きは使用するレーザパワーが大きいため高周波出力を正
しく復調できない場合がある。例えばイレースモードの
ときには図7に示すような約8.4mWのレーザパワー
を使用してデータ記録部MOのデータをイレースしなけ
ればならない。このときアドレス部ADDでは再生レー
ザパワーは非常に低いので、ホトダイオードの出力電流
換言すれば、光強度信号は図9Aのような信号となって
得られる。
【0015】また、ハイパスフィルタを通過すると、こ
の出力電流差に相当する微分パルスが得られるからその
波高値も図9Bに示すように相当大きなものとなる。こ
の微分パルスにアドレスデータが重畳されて比較器に入
力されるものであるから、アドレス部のうち最初の部分
(最初のアドレスデータADD1の領域)のゼロクロス
点も相当大きく変動することになり、殆どの場合この領
域のデータをエラーなく正しく復調することはできな
い。このような現象は記録モードのときでも発生する。
【0016】そこで、この発明ではこのような従来の課
題を解決したものであって、図9Bのような微分波形が
発生しないように工夫することによってアドレスデータ
を正確に再現できるようにした光記録再生装置を提案す
るものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明においては、アドレスデー
タがプリコードされた光記録媒体にレーザを照射して上
記アドレスデータの再生および光記録部でのデータの記
録再生を行なうようにした光記録再生装置において、上
記レーザを照射したときの反射光を検出する光検出手段
と、上記光検出手段の出力を、上記光検出手段が受光し
た上記反射光の光量の総和に対応する光強度信号に変換
すると共に、上記光強度信号を所定に制御される利得を
もって増幅する変換増幅手段と、上記プリコードされた
アドレスデータの期間と上記光記録部の期間とで上記利
得を制御する制御手段とを有することを特徴とするもの
である。
【0018】請求項2に記載した発明においては、上記
光記録媒体は光磁気記録媒体であり、上記光検出手段は
この光磁気記録媒体の反射光の偏光を直交する2軸上の
成分として検出する少なくとも一対の光検出器で構成さ
れ、上記変換増幅手段は上記一対の光検出器の夫々の出
力を合成し且つ上記所定に制御される利得をもって増幅
するように構成されることを特徴とするものである。
【0019】請求項3に記載した発明においては、上記
一対の光検出器は受光する光量に応じて電流を出力する
素子で構成され、上記変換増幅手段は、上記夫々の素子
の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換器と、これ
ら電流−電圧変換器の出力を加算すると共に上記所定に
制御される利得をもって増幅する加算増幅器とで構成さ
れることを特徴とするものである。
【0020】請求項4に記載した発明においては、上記
制御手段は、上記光記録再生装置が再生モードの際に、
上記アドレスデータ部から検出されたデータがアドレス
データに基づいて上記アドレスデータ部のタイミング位
置を予測し、この予測したタイミング位置を示す信号を
発生し、この信号により上記利得を制御するように構成
されることを特徴とするものである。
【0021】請求項5に記載した発明においては、上記
制御手段は、上記光記録再生装置が再生モードの際に、
上記アドレスデータ部から検出されたデータがアドレス
データであることを識別してパルス信号を発生する識別
手段と、この識別手段の出力に基づいて所定タイミング
位置にフラグを発生するフラグ発生手段と、このフラグ
の周期を測定するフラグ周期測定手段と、上記フラグと
上記フラグ周期測定手段の出力とに基づいて上記アドレ
スデータ部のタイミング位置にウインドパルスを発生す
るウインドパルス発生手段とで構成され、上記ウインド
パルスによって上記利得を制御することを特徴とするも
のである。
【0022】請求項6に記載した発明においては、上記
変換増幅手段は、利得がゼロあるいはゼロに近い第1の
値と、この第1の値より大なる第2の値とをもって増幅
する構成とされ、上記制御手段は、上記変換増幅手段の
利得を、上記プリコードされたアドレスデータの期間に
おいては上記第2の値に、上記光記録部の期間において
は上記第1の値に制御するように構成されることを特徴
とするものである。
【0023】この発明ではデータ記録部(光磁気記録
部)MOとアドレス部ADDとでアンプゲインを変え
る。イレースモードのときデータ記録部MOの期間だけ
加算アンプ83のゲインをゼロにする。そうすると、図
2Aのように再生レベル差が大きい光強度信号であって
も、加算アンプの出力は同図Cのようになる。このアン
プ出力に対してハイパス処理が行なわれる。
【0024】このアンプ出力にあってデータ記録部MO
のDCレベルはゼロで、アドレス部ADDのみ所定のD
Cレベルを持つことになる。アドレス部ADDのDCレ
ベルはアドレスデータの中心レベルであるから、上述し
たように差ほど大きくはない。
【0025】そのため、このアンプ出力がハイパスフィ
ルタを通過して微分特性が付与されたとしてもその波高
値は小さい(図2C)。リードモードのときの波高値と
殆ど同じである。
【0026】したがってハイパスフィルタによってアン
プ出力が微分されたとしても、これによる復調動作への
影響は殆どない。つまり、このような処理を行なえばア
ドレス部のデータの全てをエラーを起こすことなく正し
く復調できることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る光記録再
生装置の一例を上述したMOディスクを使用した記録再
生装置に適用した場合につき、図面を参照して詳細に説
明する。
【0028】図4はこの発明を適用した光記録再生装置
10の一例であって、光磁気ディスク(MOディスク)
18の下面側には光学系20が配される。本例ではレー
ザダイオードを含む固定光学系20Aと、これからのレ
ーザ光をディスク下面に導くと共にトラッキングやフォ
ーカスサーボを行なう可動光学系20Bとで構成された
分離光学系20が使用される。
【0029】可動光学系20Bには対物レンズ32の他
に、フォーカス調整やトラッキング調整のための対物レ
ンズ32駆動用アクチュエータ(図示せず)、さらには
光路変更用の偏光プリズム30などが収納されているも
のとする。
【0030】固定光学系20Aにはレーザ光源22が設
けられ、レーザ光源22としてはレーザダイオードLD
が使用される。レーザダイオードLDより出射したレー
ザ光はコリメートレンズ24によって平行光となされた
のち回折プリズムであるグレーチング26によって回折
されてビームスプリッタ(BS)28に入射する。ビー
ムスプリッタ28を通過したレーザ光は可動光学系20
B内に設けられた偏光プリズム30および対物レンズ3
2をそれぞれ通過してMOディスク18に照射される。
【0031】MOディスク18にレーザ光が照射される
と、ディスク面の信号記録状態に応じたカー効果により
その反射光が光偏移を受ける。偏移された反射光はビー
ムスプリッタ28を通り複屈折プリズムの一種であるウ
ォラストンプリズム34に入射されてP成分波とS成分
波に分離される。これらの反射光はレンズ36で集束さ
れた後マルチレンズ38に入射されてP成分波とS成分
波のそれぞれが光検出手段40に導かれる。そして、対
応する光検出素子この例ではホトダイオードPD1,P
D2に照射される。
【0032】ホトダイオードPD1,PD2からの読み
出し信号を差動で受け、この差動処理で同相入力のノイ
ズ成分をキャンセルし、逆相入力の読み出し信号を加算
して出力すると、データ記録部MOに記録されたデータ
が再生される。この差動処理で再生データのS/N改善
効果が得られる。アドレス部ADDに記録されたアドレ
スデータは、ホトダイオードPD1,PD2からの読み
出し信号を同相加算することによって形成される光強度
信号から得る。
【0033】光ピックアップ系をウオーラストン光学系
(偏光プリズム光学系)のような反射光をP成分とS成
分に分離するような光学系とするか、非点収差法を利用
したダブルアス(D−AS)光学系とするかによって使
用するホトダイオード40の個数や信号の取り出し方が
相違するが、何れの光学系であっても光強度信号は全て
のホトダイオードから得られる信号を合成したものであ
るから、光強度信号としては光学系の構成には影響され
ない。
【0034】ウオーラストン光学系の場合にはフォーカ
スサーボ信号は光強度信号とは別系統の光学系で検出さ
れた信号を使用する。この例においてはこのウオーラス
トン光学系を使用した場合について述べる。
【0035】MOディスク18からの反射光の一部はレ
ーザダイオードLDに対する発光パワーの安定化に使用
される。このパワー安定化ループはAPC(Automatic
Power Control)ループと言われるもので、反射光の
一部が偏光ビームスプリッタ(PBS)42に導かれて
減衰され、これが集光レンズ44によって光検出手段4
6を構成するこの例ではホトダイオード(フロントホト
ダイオード)PD3に照射される。検出出力はオペアン
プ52およびAPCループ48内のループフィルタの特
性を決めるオペアンプ54をそれぞれ介してレーザ駆動
系50を構成するレーザ駆動アンプ(レーザ駆動源)5
6に供給される。
【0036】反射光はレーザパワー(発光パワー)に比
例するものであるから、このようなAPCループ48を
構成することによりレーザダイオードLDの駆動状態が
安定し、一定のレーザパワーが得られる。これでS/N
が改善される。
【0037】58は高周波信号の発生回路であって、本
例では数100MHz帯の高周波信号HFがレーザ駆動
アンプ56に供給され、この高周波信号HFでレーザダ
イオードLDの駆動(励振)状態を変調している。高周
波信号をレーザダイオードLDに重畳することによって
レーザノイズが軽減される。
【0038】上述した光源22内にはレーザダイオード
LDに近接して光検出素子であるホトダイオード(レア
・ホトダイオード)PD4が配設され、ここでレーザダ
イオードLDの発光光量が検出される。
【0039】上述したように光磁気ディスク18で反射
された反射光の一部はビームスプリッタ28を経由して
レーザダイオードLDに戻るから、これがレーザノイズ
の発生源となっている。コンパクトディスクの光学系の
ように戻り光の光路内に光アイソレータを挿入すること
ができないから、この戻り光のレベル(光量)は相当大
きい。
【0040】この戻り光によって発光光量が変動するの
で、レア・ホトダイオードPD4によって検出される出
力もこの戻り光により変調を受けたノイズ成分(レーザ
ノイズ)が含まれている。発光光量に対応したこの検出
出力は広帯域で低ノイズ特性の電流・電圧アンプ60に
供給されて読み出し信号の伝送帯である数100kHz
から数MHzまでに存在するノイズ成分が取り出され
る。
【0041】レーザノイズ成分は負帰還ループ64内の
ループフィルタ62によって通過帯域が制限(最適化)
を受け、その後レーザ駆動アンプ56の一部に負帰還さ
れる。このようにレーザノイズ領域を含む広帯域での帰
還、特に負帰還をかけることによってレーザダイオード
LDの発光状態の安定化が図られ、戻り光によるレーザ
ダイオードLDへの影響を回避できる。これによって、
レーザノイズが大幅に改善される。
【0042】ホトダイオード40の読み出し信号を同相
加算することによって得られる光強度信号は図1に示す
再生回路80に供給されてアドレスデータが復調され
る。
【0043】図1は2系統の光ピックアップ系に設けら
れたそれぞれ4個のホトダイオードをそれぞれ1個のホ
トダイオードPD1,DP2として示してある。これは
上述したように光強度信号はそれぞれの光ピックアップ
系に設けられた複数のホトダイオードから得られる信号
を加算したものであるからである。
【0044】ホトダイオードPD1,PD2を流れるダ
イオード電流はそれぞれDCアンプ81A,81Bに供
給されて電流電圧変換される。電圧に変換されたそれぞ
れの出力はそれぞれ同一値に選定された抵抗器R1を介
してワイヤードオアされたのち加算アンプ83に供給さ
れる。
【0045】加算アンプ83もDCアンプ構成であっ
て、その入出力間に設けられた帰還路には抵抗器R2が
接続されると共に、さらにこの抵抗器R2をシャントす
るためのスイッチング手段85が設けられる。スイッチ
ング手段85は端子86に供給されるスイッチングパル
スSPによってそのオンオフ状態が制御される。
【0046】加算アンプ83より得られるアンプ出力
は、周知のようにこのアンプ出力を交流結合すべくDC
分をカットするためのハイパスフィルタ87を介してデ
ータ抽出用の比較器(この例ではゼロ交差検出回路8
8)に供給され、データ抽出出力が出力端子89に供給
される。
【0047】このように構成された再生回路80にあっ
て、それぞれのホトダイオードPD1,PD2を流れる
ダイオード電流がDCアンプ81A,81Bによって電
圧に変換され、電圧変換後の光強度信号が加算されて加
算アンプ83に供給される。加算アンプ83に設けられ
たスイッチング手段85は図2Bに示すようにデータ記
録部MOを再生する期間だけスイッチングパルスSPに
よってオンされる。
【0048】したがってアドレス部ADDではオフであ
るため、出力端子83aには加算後の光強度信号が抵抗
器R1,R2によって定まるゲインで増幅されて出力さ
れる。これに対してデータ記録部MOを再生する期間に
なるとスイッチング手段85がオンするから、抵抗器R
2がシャントされた状態になる。そのため、このときの
加算アンプ83のゲインはゼロになってアンプ出力はゼ
ロになるから、図2Cに示すようなアンプ出力が得られ
る。
【0049】つまり、アンプゲインを調整しない従来回
路では図2Aに示すように光強度信号に対応したDCレ
ベルが大きく変化するアンプ出力となって得られるが、
この発明のようにすればデータ記録部MOでのアンプゲ
インがゼロになるため、同図Cに示すようにアドレス部
ADDの信号のみがDCレベルを持つようなアンプ出力
が得られる。
【0050】同図Cに示すアンプ出力を上述したハイパ
スフィルタに供給するとDCレベル差に応じた波高値を
有する微分パルスが得られるので、ハイパスフィルタの
出力(ハイパス出力)は同図Dのようにアドレス部AD
Dのレベルが若干変動した出力となる。この程度のレベ
ル変動に対してはデータ復調用比較器はほぼ正確に追従
できるのでアドレス部ADDのデータをエラーなく正し
く復調できる。
【0051】本発明の他の実施の形態を図3に示す。な
お、図3においては図1に示される実施の形態と共通す
る箇所は同じ番号が付されている。
【0052】図3に示すように上述したスイッチング手
段85に対してはこれと直列に抵抗器R3を設けること
もできる。抵抗器R3を設けたときはスイッチング手段
85をオンしたとしても加算アンプ83のゲインは完全
にはゼロにならないから、データ記録部MOの期間でも
多少DC出力が得られることになる(図2E参照)。デ
ータ記録部MOの期間にDC出力が得られてもハイパス
フィルタを通過させることによって図2Dのようなハイ
パス出力が得られることになる。抵抗器R1,R2,R
3の値は適宜選定できる。
【0053】リードモードのときのように、特にアドレ
ス部ADDとデータ記録部MOとのDCレベル差が小さ
いモードのときにもスイッチング手段85を動作させる
こともできるが、リードモードではこの動作を省略して
もかまわない。
【0054】記録モードのときにはアドレス部ADDと
データ記録部MOとのレーザパワーの差が大きいので、
この場合にはこの発明を適用すればイレースモードのと
きと同じような効果が得られることは明かである。
【0055】上述したスイッチングパルスSPは次のよ
うにして形成される。
【0056】図10にスイッチングパルスSPを形成す
るスイッチングパルス形成回路の構成を示す。まず、光
記録再生装置10はリードモードとされ、このときにゼ
ロ交差検出回路88にて検出されたデータはゼロ交差検
出回路の出力端子89を介してアドレスデータ識別回路
91に供給される。
【0057】アドレスデータ識別回路91は、検出され
たデータからアドレスデータADD1、ADD2、AD
D3を識別し、アドレスデータをそれぞれ識別すると、
識別する毎にパルス信号を発生する回路である。アドレ
スデータ識別回路91はアドレスデータADD1,AD
D2,ADD3に対応して最大3個のパルス信号を発生
する。発生されたパルス信号はフラグ発生回路92へ供
給される。
【0058】フラグ発生回路92は、入力されるパルス
信号が1個、2個あるいは3個のいずれであっても、セ
クターマーカSMに対して一定のタイミング位置にフラ
グを発生する回路である。このフラグは、アドレスデー
タADD1,ADD2,ADD3の何れかが識別された
ことを示すものである。発生されたフラグはフラグ周期
測定回路93およびウインドパルス発生回路94に供給
される。
【0059】フラグ周期測定回路93はフラグの周期を
測定する回路であり、フラグが入力される毎に周期測定
用クロックをカウンタによって計数し、その計数値を周
期データとして出力する。出力された周期データはウイ
ンドパルス発生回路94に供給される。
【0060】ウインドパルス発生回路94は、上述のフ
ラグの発生タイミングを基準にして、周期データに基づ
いてこれから再生されるアドレス部ADDのタイミング
を予測して、その予測位置にウインドパルスを発生する
回路である。
【0061】ウインドパルス発生回路94は、フラグの
供給が中断した場合に、中断する以前のフラグのタイミ
ング情報を持つダミーフラグを新たなフラグが得られる
までの期間発生すると共に、周期データを保持する回路
も備えており、これにより、モード切換時のようにフラ
グの供給が中断されるときにも、ダミーフラグと保持さ
れた周期データとによりウインドパルスは常に連続して
発生される。ここで発生されたウインドパルスが上述の
スイッチングパルスSPとして用いられる。
【0062】上述ではP成分とS成分の分離型の光学系
を使用した光記録再生装置に適用したが、対物レンズ3
2とレーザダイオードが同一の筐体内に収納された通常
の光学系を使用した光記録再生装置にもこの発明を適用
できる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る光記録再
生装置では、データ記録部に対応する光強度信号が通過
するときのアンプゲインをゼロ若しくはこれに近い値と
なるように選定したものである。
【0064】これによれば、光強度信号のDCレベルの
値が大幅に相違するときでも微分波形を小さくできるか
ら、プリコードされた複数組のアドレスデータを最初の
アドレスデータから確実に復調できる特徴を有する。し
たがってこの発明は上述したようにアドレス部がプリコ
ードされて光強度信号として得られるような光磁気ディ
スクを使用した光記録再生装置などに適用して極めて好
適である。
【0065】さらに、本発明は光磁気ディスクを使用し
た光記録再生装置のみならず、アドレス部がプリコード
されて光強度信号として得られるような光記録媒体を使
用した、例えば相変化記録方式の光記録再生装置などに
適用しても極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した光記録再生装置に設けられ
た再生回路の一例を示す系統図である。
【図2】その動作説明の波形図である。
【図3】この発明の他の例を示す系統図である。
【図4】この発明を適用した光記録再生装置の一例を示
す系統図である。
【図5】光磁気ディスクの記録フォーマットの一例を示
す図である。
【図6】レーザパワーとホトダイオード電流との関係を
示す図である。
【図7】動作モードとレーザパワーとの関係を示す図で
ある。
【図8】リードモードでの従来の波形図である。
【図9】イレースモードのときの従来の波形図である。
【図10】アンプゲインを制御するスイッチングパルス
を発生する回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 光記録再生装置 18 光磁気ディスク 20 分離光学系 40(PD1,PD2) ホトダイオード 80 再生回路 81A,81B 電流電圧変換用アンプ 83 加算アンプ 85 スイッチング手段 LD レーザダイオード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレスデータがプリコードされた光記
    録媒体にレーザを照射して上記アドレスデータの再生お
    よび光記録部でのデータの記録再生を行なうようにした
    光記録再生装置において、 上記レーザを照射したときの反射光を検出する光検出手
    段と、 上記光検出手段の出力を、上記光検出手段が受光した上
    記反射光の光量の総和に対応する光強度信号に変換する
    と共に、上記光強度信号を所定に制御される利得をもっ
    て増幅する変換増幅手段と、 上記プリコードされたアドレスデータの期間と上記光記
    録部の期間とで上記利得を制御する制御手段とを有する
    ことを特徴とする光記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記光記録媒体は光磁気記録媒体であ
    り、上記光検出手段はこの光磁気記録媒体の反射光の偏
    光を直交する2軸上の成分として検出する少なくとも一
    対の光検出器で構成され、上記変換増幅手段は上記一対
    の光検出器の夫々の出力を合成し且つ上記所定に制御さ
    れる利得をもって増幅するように構成されることを特徴
    とする請求項1記載の光記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記一対の光検出器は受光する光量に応
    じて電流を出力する素子で構成され、上記変換増幅手段
    は、上記夫々の素子の出力電流を電圧に変換する電流−
    電圧変換器と、これら電流−電圧変換器の出力を加算す
    ると共に上記所定に制御される利得をもって増幅する加
    算増幅器とで構成されることを特徴とする請求項2記載
    の光記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記光記録再生装置が
    再生モードの際に、上記アドレスデータ部から検出され
    たデータがアドレスデータに基づいて上記アドレスデー
    タ部のタイミング位置を予測し、この予測したタイミン
    グ位置を示す信号を発生し、この信号により上記利得を
    制御するように構成されることを特徴とする請求項1及
    び2記載の光記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記光記録再生装置が
    再生モードの際に、上記アドレスデータ部から検出され
    たデータがアドレスデータであることを識別してパルス
    信号を発生する識別手段と、この識別手段の出力に基づ
    いて所定タイミング位置にフラグを発生するフラグ発生
    手段と、このフラグの周期を測定するフラグ周期測定手
    段と、上記フラグと上記フラグ周期測定手段の出力とに
    基づいて上記アドレスデータ部のタイミング位置にウイ
    ンドパルスを発生するウインドパルス発生手段とで構成
    され、上記ウインドパルスによって上記利得を制御する
    ことを特徴とする請求項4記載の光記録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記変換増幅手段は、利得がゼロあるい
    はゼロに近い第1の値と、この第1の値より大なる第2
    の値とをもって増幅する構成とされ、上記制御手段は、
    上記変換増幅手段の利得を、上記プリコードされたアド
    レスデータの期間においては上記第2の値に、上記光記
    録部の期間においては上記第1の値に制御するように構
    成されることを特徴とする請求項1、2及び4記載の光
    記録再生装置。
JP26574795A 1994-10-21 1995-10-13 光記録再生装置 Pending JPH08180420A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0887790A3 (en) * 1997-06-24 2002-07-31 Sharp Kabushiki Kaisha Optical reproducing device and optical memory medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0887790A3 (en) * 1997-06-24 2002-07-31 Sharp Kabushiki Kaisha Optical reproducing device and optical memory medium
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