JPH0817881B2 - 熱不安定性化合物の製造および精製方法 - Google Patents

熱不安定性化合物の製造および精製方法

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JPH0817881B2
JPH0817881B2 JP62268026A JP26802687A JPH0817881B2 JP H0817881 B2 JPH0817881 B2 JP H0817881B2 JP 62268026 A JP62268026 A JP 62268026A JP 26802687 A JP26802687 A JP 26802687A JP H0817881 B2 JPH0817881 B2 JP H0817881B2
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ライヒェルト ディーテル
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/101,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes
    • C07D319/121,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes not condensed with other rings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/18Stationary reactors having moving elements inside
    • B01J19/20Stationary reactors having moving elements inside in the form of helices, e.g. screw reactors

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱不安定性粘性化合物、殊にグリコリド類、
を製造および精製する方法に関する。
本発明の概念におけるグリコリド類は一般式、 (式中、R1およびR2は同一かまたは異なることができ、
水素あるいは16個までの炭素原子を有する枝分れまたは
非枝分れのアルキル基、例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−
ブチルなど、を表わす) のα−ヒドロキシカルボン酸類の環状6員ジエステルで
ある。
グリコリド類、殊にグリコリド(1,4−ジオキサン−
2,5−ジオン)自体、およびラクチド類は、中でも生物
学的に分解性の医療幇助材料を製造する出発物質として
使用される。両ポリグリコリド(1,4−ジオキサン−2,5
−ジオン)およびポリラクチド自体、並びにラクチド類
と他のグリコリド類との、殊に1,4−ジオキサン−2,5−
ジオンおよび重合できる他の反応パートナーの共重合体
が使用される。
グリコリド類の製造は文献に記載されている。
グリコリド(1,4−ジオキサン−2,5−ジオン)の公知
製造法の例はグリコール酸(DE−A−16 68 993およびD
E−A−16 68 994)、ハロゲノ酢酸〔アンドレアス(F.
Andreas)ほか、ジュルナール.フュア.プラクティシ
ェ・ヘミー(J.Pr.Chem.),18,141(1962)〕およびそ
の塩、ポリグリコール酸、グリコール酸エステル(FR 1
4 85 302)、クロロアセチルグリコール酸エステル(US
−A−37 63 190)およびクロロアセチルポリグリコー
ル酸〔ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・
ソサイエティー(J.Am.Chem.Soc.),76,754(1954)〕
に基くもの、あるいは一般に、α−ハロゲノカルボン
酸、α−ヒドロキシカルボン酸およびそれらの誘導体例
えばα−ヒドロキシカルボン酸エステル、並びにポリ−
α−ヒドロキシカルボン酸に基く製造法である。モノマ
ー生成物の場合に、ポリエステルが初めに形成され、次
いでその場で、または分離後にさらに反応させて二量体
を与える。この反応は金属、金属酸化物または塩を添加
した200〜300℃における熱分解からなる。それにより形
成された二量体は、好ましくは減圧下に、蒸留される。
留出物は数回行なうべきである精製段階、例えば適当な
溶媒からの結晶化、中に安定形態に転化される。そのよ
うな操作はラクチドについて、例えば英国特許第1,007,
347号に記載されている。
その特許に開示された熱分解は、出発物質および反応
生成物の性質のために、起りうる爆発の危険に基く高い
安全上の危険を有する反応として分類される危険な反応
である。反応の熱力学的研究は、ポリグリコール酸から
グリコリドまたはポリ乳酸からラクチドを形成するため
に必要な反応温度が化合物を熱分解してガス状の第二生
成物を与える領域中にあることを示す。分解反応の発熱
は形成されるグリコリド類の蒸発エンタルピーにより相
殺される。反応は、いかなる理由でもグリコリド類の蒸
発が例えば真空の破壊、ラインの閉塞の場合のように、
それ以上確保されないと反応混合物の熱爆発を生ずるこ
とができることになる。バッチ条件下の従来の熱分解法
の経過が次にグリコリドまたはラクチドの例を用いて略
示される。
出発物質として用いる低分子量ポリ乳酸(ポリグリコ
ール酸)は触媒と混合され、混合物が反応装置に導入さ
れ、240〜260℃の所要反応温度に加熱される。加熱操作
中に出発物質は融解し、240℃でラクチド(グリコリ
ド)が留出し始める。短時間後に反応混合物は黒色にな
り、粘性状態に変化する。この時点から反応混合物はも
はや完全に均一化されない。不均一反応混合物は、過熱
の局部的集中点が生ずることができるので制御されない
分解になりがちである。反応は終ったときに反応混合物
中に残る反応残留物は濃水酸化ナトリウム溶液中の長時
間加熱により反応容器から除去しなければならない。
不均一な反応条件のために、種々の品質および収率が
バッチ式熱分解において達成される。留出物、すなわち
粗ラクチドの収率は理論t.q.の70〜90%である。適当な
有機溶媒例えばアルコール(C1〜C4)またはハロゲン化
炭化水素(例えば四塩化炭素)中の沈殿による留出物の
後処理後に理論の40〜60%の収率が得られる。DE−A−
15 43 958は、例えば熱分解における56%の収率を示し
ているが、しかし次の精製段階はまだ考慮されなかっ
た。
意外にも、文献から知られる製造法に対する上記欠点
を本発明による方法で回避することができる。
この方法は上昇温度勾配を有する反応器中への強制輸
送下に反応を連続的に行なうことを特徴とする。
熱分解中に形成される生成物は留出物として捕集さ
れ、場合によりさらに精製段階にかけられる。未反応出
発物質および高沸点副生物は強制輸送の結果反応装置か
ら排出される。
反応は便宜には不活性ガス雰囲気および(または)減
圧下に行なうことができる。
本発明により使用できる適当な反応装置は例えば排出
蒸気ラインを備えたセルフクリーニング二軸スクリュー
押出機である。
そのような装置は知られており、プラスチック製造に
多くの適用を見出す。装置は一般にモジュール原理によ
り構成され、同じような形態で多数の機械製造会社によ
り市販される。プラスチック加工工業二軸スクリュー押
出機は、補助剤例えば充填剤または顔料の混合に供すれ
ばプラスチック粒体の均質化に、またフォーミングダイ
における必要な進入圧の発生に使用されるけれども、グ
リコリド類の製造の場合に押出機は連続運転化学反応装
置として使用される。
公知製造法よりも次の有利な点が本発明により生ず
る。
低熱分解容積の結果、反応塊が小さく保たれる。従っ
て、反応中に発生する圧力に基く障害または危険がわず
かであり、格別の手段を必要としない。押出機の2軸ス
クリューは一方で反応混合物の完全な均質化、従ってフ
ローチューブの断面にわたり均一な反応温度を、また一
方副反応により常に形成されるポリマー物質の強制排出
を保証し、さらに二軸スクリューの適当な配列が反応装
置の連続セルフクリーニングを保証し、それは残留物を
二軸スクリューによる残留物タンク中へ強制的に輸送す
るので、反応混合物の反応装置の構成要素に対する付着
が回避されることを意味する。それにより連続熱分解操
作が可能になる。さらに押出機の二軸スクリューが反応
混合物の完全な均一化、従って一定の制御された温度プ
ログラムを保証する。第1図の線図は、二軸スクリュー
押出機中の強制輸送を有するフローチューブ中の反応操
作の原理を例示する。
そのよう押出機の構成は第1図に略示される。
押出機は温度勾配を確立できるように個々のセグメン
トの個々の加熱を可能にする装置を有し、加熱は例えば
次の計画により行なわれる。
ハウジングNo. 温度℃ 0 15 1 130 2 150 3 240 4 280 5 280 6 280 7 280 8 280 9 250 加熱セグメントの数は、より細分した温度プログラム
を必要とすればもちろん変えることができる。
生成物を留出物として捕集する排出蒸気ラインはハウ
ジングNo.7および8の上に配置される。装置はさらにリ
ザーバータンクおよび残留物タンク、並びに真空を維持
する装置からなる。出発物質は計量スクリューを経て実
際の反応装置中へ運ばれ、その中で二軸スクリューが一
方で反応装置内の強制輸送を行ない、また一方で塑性反
応混合物の均一混合および反応の全過程中のセルフクリ
ーニングもまた保証する。
方法の説明 解重合反応に用いるポリ−ヒドロキシカルボン酸は文
献に記載のように製造される、例えばヘミッシェ・ベリ
ヒテ(Chem.Ber.),58,1307(1925)参照。例えば市販
の光学活性〔R〕、〔S〕またはラセミ乳酸を減圧下に
200℃の液溜め温度まで蒸留することにより脱水する。
それによりオリゴマー乳酸類が形成される。これらの乳
酸類は高温で液体であり、室温に冷却すると凝固してガ
ラス状塊を与え、それを普通の機械的方法により細粉化
することができる。この方法で得られた粉末または粒子
を適当な触媒と混合し、混合物を固体計量装置を用いて
押出機の生成物フィード中に導入する。
二軸スクリューは反応塊をフローチューブを通して輸
送する。スクリューの背部に、速度、フィードおよび温
度の適当な選択により蒸留側に2〜5mbarの真空が維持
されるように反応塊のコンシステンシーが確立される。
フローチューブ中の背圧はスクリュー形状の適当な選択
により、例えばスクリューピッチの変更により、または
輸送方向の逆転により生成させることができる。(第1
図にはスクリューのスクリュー形状が略示され、専門家
は相当するセルフクリーニング二軸スクリューの技術的
実現に十分精通している)。次いで反応塊は130〜280℃
の温度勾配を通る。それによりグリコリドを与える低分
子量ポリグリコリドの熱分解が起る。蒸発が排出蒸気口
の下で起り、生じた留出物は加熱したリザーバータンク
に移され、残留する残留物は導入量の約5重量%を構成
し、スクリューにより強制的に残留物排出タンクに輸送
され、連続運転を可能ならしめる。方法の実施におい
て、排出蒸気ライン後の加熱セグメント(第1図中の加
熱セグメント9)が排出蒸気ライン上の温度より低い温
度を有すれば有利であることが証明され、これは副反応
により形成されたポリマー物質を凝固させて排出するこ
とを保証する。望むならば、低沸点不純物を除去するた
めに、さらに排出蒸気ラインを低温の領域に備えること
ができる。
上記方法は工業規模で行なうことができる。留出物
(粗グリコリド)の収率は論理t.q.の約95.0%である。
装置の説明 押出機はフィード側に固体で供給する計量スクリュ
ー、さらに加熱した排出蒸気管、凝縮器、減圧蒸留のた
めの2つの交換可能な真空受器、および反応残留物を捕
集する耐真空排出物タンクが装備される。装置の詳細は
方法に対して包含されたフローチャートから知見できる
(第1図)。装置はまた2〜5mbarの必要な真空を生
じ、維持する装置を有する。セグメント0〜9は互いに
独立に加熱できる反応装置の部分を示し、それは必要な
温度勾配を生ずることができることを意味する。
スクリューは塑性物質の結果として真空を反応装置の
一定区画中に問題なく維持することができるように設計
される。第1図は反応装置内の圧力パターンを示す。
R1およびR2が次の意味を有する一般式Iのグリコリド
類が、好ましくは本発明の方法で製造される。
本発明による方法でグリコリド(1,4−ジオキサン−
2,5−ジオン)を製造するため、例えば低分子量(オリ
ゴマー)ポリグリコリドまたはハロゲノ酢酸塩を出発物
質として使用し、リザーバータンク(第1図参照)中へ
適当な触媒とともに導入する。低分子量ポリグリコリド
の製造は一般に知られ、従って、例えばハロゲノ酢酸お
よび(または)クロロ酢酸ナトリウムをキシレン中で加
熱することにより行なわれる。解重合に適する触媒は従
来技術と同様に、例えばスズおよび亜鉛またはそれらの
化合物である。好ましい触媒は酸化亜鉛である。0.01〜
4重量%の触媒が一般に使用される。次いで生成物を計
量スクリューにより押出機に導入し、前記のように反応
させる。
前記方法における熱分解は工業的規模に移すことがで
きる。留出物(粗グリセリド)の収率は理論t.q.の95%
である。イソプロパノール中の沈殿による後処理後に理
論の81%の収率を生ずる。バッチ操作を越える収率の増
加は平均約60%である。生成物はさらに精製操作に移さ
れ、それは、例えば外科縫合材料の製造に使用されるよ
うな高分子量ポリエステルの製造に適するグリコリド品
質を生ずる。
強制輸送を有するセルフクリーニングフローチューブ
(二軸スクリュー押出機)中で行なう新規方法は文献に
記載された方法よりも有利な次の点に特徴を示す: − 形成されるポリマー物質の強制排出に基く反応の問
題のない実施可能性、 − 高い収率、 − 良好な生成物品質、 − フローチューブ中の非常に小さい熱分解容積および
生ずる非常に小さい反応塊のために、高い危険等級を有
するこの反応の実施における高い安全性、 − 非常に低い汚染。
高い収率および特有の操作技術の結果、単に最少量の
固体廃生成物が得られる。バッチ操作で形成される多量
の強アルカリ性流出液が回避される。新規な連続運転法
は普通に装備した化学工場で格別高価な安全装置なくグ
リコリドを製造することを可能にする。
上記製造法はまた化合物の蒸留に適する。
蒸留は有機および無機化学物質の精製または分離に広
く使用される方法である〔ビレット(R.Billet)、「工
業蒸留(Industrille Destillation)」、フェルラーク
・ヘミー(Verlag Chemie Weinheim)、1973参照〕。
蒸留は沸点を低下させることにより熱に対する物質の
暴露を低下させるために、しばしば減圧で行なわれる。
種々の技術態様は連続操作により減圧蒸留を実施する装
置を含めて従来技術に属する。化学物質の最も穏やかな
可能な減圧蒸留を可能にする装置は、例えば種々の構造
および設計の薄膜型蒸発缶および流下薄膜型蒸発缶であ
る。これらの蒸留操作はともに実際の意味における物質
の蒸留および一層高揮発性の第2成分例えば溶媒または
ポリマー物質の場合における残留モノマーの除去に使用
される。これらの場合に所望生成物は蒸留残留物中に見
出される。高揮発性成分を高粘性混合物から蒸留により
除去する場合に、スクリュー蒸発器もまた例外的に工業
的に使用される〔ウルマン(Ullmann)、エンツィクロ
ペディー・デル・テクニシェン・ヘミー(Enzyclopdi
e der technischen Chemie)、2巻。658頁および以下
参照〕。スクリュー蒸発器によるポリマー物質からのモ
ノマーの蒸発は例えばヘス(K.−M.Hess)によりヘミー
・インジェニュール・テクニク(Chem.Ing.Techn.)、5
1、(3)、245(1979)に記載されている。
化学物質の蒸留には一般に、物質がそれ以上分解する
ことなく蒸発できず、高沸点かつ高粘性または固体の、
しばしば高分子の副生物が分解部分により形成される限
界が認められる。工業的蒸留操作において、これらの副
生物は多くの問題を生じ、その原因は蒸留装置および熱
交換器の表面上の析出物(汚れ)の形成にある。伝熱は
縁における析出物の形成により損なわれ、物質の均一な
蒸発がそれ以上起らない。この汚れ過程は、殊にすべて
の型の連続蒸発器、特に種々の設計の連続流下または上
昇型薄膜蒸発缶における大きな欠点である。
意外にも、普通の操作を用いる熱不安定性化合物の蒸
留における上記公知の欠点を、蒸留される物質を強制輸
送下に上昇温度勾配を有する反応装置(フローチュー
ブ)中で蒸留する操作により排除することができた。
本発明による方法は蒸留中に分解する傾向がある化合
物を、高温度でも、場合により真空下に、優れた収率お
よび低い安全上の危険で蒸留できる事実に特徴がある。
従って、普通の型の蒸留器中で、行なわれるとして
も、単に低い収率で、および(または)単に高い安全上
の危険下に蒸留できる多くの物質、殊に有機化合物を、
物質の熱分解範囲以内の高真空下に高温で蒸留すること
ができる。
次に本発明による方法がより詳細に記載される。本発
明による方法において、物質は強制輸送を有するフロー
チューブ中で、場合により減圧下に、場合により不活性
ガス雰囲気下に、上昇温度勾配下に連続操作で蒸留され
る。それにより物質は非常に短い滞留時間で温度勾配に
沿って輸送され、その結果蒸発する。留出物は、次いで
適当な凝縮器系により沈殿させ、分離させる。
好ましい態様において、フローチューブは二軸スクリ
ュー押出機からなり、二軸スクリューは真空を雰囲気か
ら封鎖し、強制輸送し、セルフクリーニングする機能を
担当する。汚れ析出物は二軸スクリューにより伝熱壁か
ら除去され、残留物排出タンクへ輸送される。
蒸留に使用できる押出機の構成はすでに実質的に第1
図に示されるが、しかし個々のセグメントの加熱に差異
がある。
第2図に蒸留に適する押出機の構成が略示される。
押出機は個々のセグメントの個々の加熱を可能にし、
温度勾配を確立できる装置を有し、例えば次の計画に従
って加熱が行なわれる。
ハウジングNo. 温度℃ 0 15 1 50 2 70 3 140 4 190 5 200 6 200 7 200 8 190 9 190 留出物を捕集する排出蒸気ラインはハウジング7およ
び8上に配置される。装置はさらにリザーバータンクお
よび残留物タンク、並びに真空を維持する装置からな
る。蒸留する物質はリザーバータンクからフローチュー
ブへ供給され、そこで、例えば同期回転二軸スクリュー
による上昇温度のセグメント中の強制輸送の結果、沸点
に加熱される。温度プログラムは種々の因子例えば反応
装置(押出機)の構成、速度、導入物質の量および性質
などに依存する。沸点の範囲内で留出物が除去され、高
沸点残留物は強制輸送の結果蒸留領域から除去される。
操作の実施には、排出蒸気ラインの川下の加熱セグメン
トが留出物の沸点以下の温度を有し、蒸留残留物が強制
輸送の結果排出されるときに凝固すれば有利である。ス
クリューの背後に、速度、フィードおよび温度の適当な
選択により減圧を蒸留側に維持できるように反応塊のコ
ンシステンシーを確立することができる(第2図参
照)。フローチューブの背圧はスクリュー形状の適当な
選択により、例えばスクリューピッチの変更により、ま
たは輸送方向の逆転により生成させることができる。
(第2図にスクリューのスクリュー形状が略示され、専
門家は相当するセルフクリーニング二軸スクリューの技
術的実現に十分精通している)。残留留出物は凝縮さ
れ、場合によりさらに処理される。
加熱セグメントの数、温度プログラム、スクリューの
速度、並びに排出蒸気ラインの位置および数は、もちろ
ん特定蒸留問題に適するように適合させることができ
る。
本発明による方法は専ら液体または粘性物質の蒸留に
限定されない。物質の強制輸送のために、塑性または固
体化合物もまた蒸留または昇華させることができる。排
出蒸気ラインの加熱およびまたはその構成は生成物の凝
縮が装置の閉塞を生ぜず、例えば初めに適当な冷トラッ
プ中で生ずるように設計されることはいうまでもない。
加熱セグメントの温度は用いる熱媒により決定され
る。油によるセグメントの加熱が随伴する。最高加熱セ
グメントの温度が約300℃であれば、電気加熱を用いれ
ば約400℃を達成することができる。そのような加熱系
はすでに市販されている。しかし、特定問題のために、
特に製造された生成物をより高温に加熱できるセグメン
トで用いることもまた考えられる。蒸留は沸点を低下さ
せるために減圧で行なうことができる。構造により、約
0.5mbarの下限の圧力を達成することができる。
上記蒸留法は研究室規模だけでなく、また工業規模に
おける蒸留にも適する。
新規方法は連続操作により低揮発度の有機化合物の高
温蒸留を可能にする。本発明による蒸留法は殊に、普通
の蒸留法で高沸点成分がボトム生成物中に好ましくない
副生物として濃縮される化合物の精製に適する。この方
法はまた固体残留物からの化合物の蒸留に適する。
従って、熱不安定性のために普通の条件のもとで蒸留
できない物質を、危険なく、高収率で蒸留する、従って
精製する可能性を提供する。
再結晶−しばしば数回の−の代りに新方法を用いるこ
とができる場合における蒸留法の環境的利点はさらに追
加の利点である: あるとしても単に非常に少量の残留物が得られ、放出
を生ぜず、排水が汚染されない。
次の実施例は本発明による方法をより詳細に例示する
ために意図される。
(1) 装置 固体用二軸スクリュー計量装置、 排出蒸気除去および真空接続を有する二軸スクリュー
押出機、 伝熱媒体を装填したガラス凝縮器、 ダブルジャケットを有する真空受器、 窒素補償および真空接続した残留物排出タンク。
(2) 処理操作 押出機を実施例に示した温度勾配に従って加熱する。
排出蒸気ラインを所望温度に加熱し、ダブルジャケッ
トガラス容器を伝熱媒体で適当な化合物の融点以上の温
度に加熱する。
所望温度に達すると押出機を実施例に記載したように
正常フィードおよび正常スクリュー速度で運転する。蒸
気中の圧力は0.5〜1025mbar、好ましくは2〜10mbarで
ある。真空受器を窒素でフラッシュした後、留出物を熱
容器中へ流出させ、適当な方法の後処理、例えば非溶媒
中の粒化、ベルトまたはローラーによる冷却による凝固
へ移す。
本発明による方法は、殊にグリコリド(1,4−ジオキ
サン−2,5−ジオン)の精製に適し、その後精製手段な
く重合に使用できる非常に高い純度のグリコリドが得ら
れる。
本発明による方法により得られた純グリコリドの凝縮
した留出物は次いで非溶媒例えば石油エーテル中で沈殿
させる。得られた結晶懸濁液を分離し、乾燥する。留出
物を直接冷却装置、例えば冷却ローラーまたは冷却ベル
ト、により凝固させることも可能であり、工業規模に望
ましい。それにより不活性溶媒中の粒化、並びに次の分
離および乾燥の段階による間接経路が回避される。
望むならば、または必要であると思われれば、粗グリ
コリドの低沸点不純物を低温領域中の追加の排出蒸気ラ
インにより除去することができる。
本発明による方法は工業規模で粗グリコリドの連続蒸
留を可能にし、95〜98重量%(用いた粗グリコリド基
準)の、例えばこれまで知られた方法により工業規模で
調製できなかったような純度の、高純度グリコリドが得
られる。
従来技術から知られた精製法、再結晶または昇華はそ
の物質の性質において、本発明による方法により製造さ
れるグリコリドと異なるグリコリドを与える。従って、
例えばバッチ式蒸留法は熱に対するグリコリドの大きい
暴露を生じ、分解生成物の高含量を生じ、それはまた昇
華中に冷却表面上に析出し、それ以上グリコリドから除
去することができない。
公知精製法により製造されたグリコリド(1,4−ジオ
キサン−2,5−ジオン)は重合して約1〔dl/g〕の固有
粘度を有するポリグリコリドを与えるけれども、本発明
の方法により製造されたグリコリドから同一重合条件
(例えばSncl2×H2O、ラウリルアルコール)下に>1.4
〔dl/g〕の固有粘度を有するポリグリコリドが得られる
(固有粘度はヘキサフルオロイソプロパノール中で30℃
で測定される)。
実施例1 低分子量ポリグリコリドと触媒量の酸化亜鉛とからの
グリコリドの連続製造 酸化亜鉛2重量%を低分子量ポリグリコリドに加え、
混合物を適当な混合装置、例えばジャイロホィールミキ
サー中で均一化する。
ハウジングNo. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 温度(℃) 15 130 150 240 280 280 280 280 280 250 押出機を上表に従い加熱し(また第1図参照)、排出
蒸気ラインを180℃に加熱し、留出物捕集用真空受器を8
0℃に加熱する。
所望温度に達すると、押出器を1.67l/秒の速度および
3.0kg/時の低分子量ポリグリコリドのフィードで2〜5m
barの圧力下に運転する。60分の時間後に真空受器をか
らにして留出物を後処理する。留出物の収率は理論の95
%である。留出物は通常、留出物/イソプロパノール=
1/2.5の比でイソプロパノールからバッチ式再沈殿によ
り後処理する。
実施例2 クロロ酢酸ナトリウムと触媒量の酸化亜鉛とからのグ
リコリドの連続製造 2重量%の酸化亜鉛をクロロ酢酸ナトリウムに加え、
混合物を適当な混合装置、例えばジャイロホィールミキ
サー中で均一化する。
ハウジングNo. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 温度(℃) 15 130 150 240 280 280 280 280 280 250 押出機を上表に従って加熱し(また第1図参照)、排
出蒸気ラインを180℃に加熱し、留出物を捕集する真空
受器を80℃に加熱する。
所望温度に達すると押出器を1.33l/秒の速度および3.
3kg/時のクロロ酢酸ナトリウムのフィードで2〜5mbar
の圧力下に運転する。真空受器を60分後にからにして留
出物を実施例1に記載のように後処理する。
実施例3 〔S〕−ポリ乳酸と触媒量の酸化亜鉛とからの〔S,
S〕−ラクチドの連続製造 2重量%の酸化亜鉛を〔S〕−ポリ乳酸に加え、混合
物を適当な混合装置例えばジャイロホィールミキサー中
で均一化する。
押出機をセグメントで15〜285℃に加熱する。排出蒸
気ラインを170℃に加熱し、留出物を捕集する真空受器
の温度は90℃である。所望の温度に達すると、押出機を
2.5l/秒の速度および2.5kg/時の〔S〕−ポリ乳酸のフ
ィードで2〜5mbarの圧力下に運転する。真空受器を60
分の時間後にからにし、留出物を後処理する。
留出物の収率は理論の95%である。留出物を留出物/
イソプロパノール=1/1.5の比でイソプロパノールから
バッチ式再沈殿により後処理する。
実施例4 〔R〕−ポリ乳酸と触媒量の酸化亜鉛とからの〔R,
R〕−ラクチドの連続製造 鏡像体クラチドの製造は光学鏡像体〔S,S〕−ラクチ
ドについて記載したと同様の操作に従う。
実施例5 〔R〕、〔S〕−ポリ乳酸と触媒量の酸化亜鉛とから
の〔R,R〕、〔S,S〕−ラクチド(ラセミラクチド)およ
び〔R,S〕−ラクチド(メソ−ラクチド)の連続製造 〔R,R〕、〔S,S〕−ラクチド(ラセミラクチド)およ
び〔R,S〕−ラクチド(メソ−ラクチド)の混合物の製
造は〔S,S〕−ラクチドについて記載したと同様の操作
に従う。ラセミラクチドとメソ−ラクチドとは別の後処
理段階で分離する。
参考例1 〔S,S〕−3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジ
オンの連続蒸留 ハウジングNo. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 温度(℃) 15 50 70 140 190 200 200 200 190 190 排出蒸気ラインを140℃に加熱し、ダブルジャケット
ガラス受器を熱水で95℃に加熱する。
所望温度に達すると押出機を5kg毎時の〔S,S〕−3,6
−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオンのフィード
で1.67l/秒のスクリュー速度で運転する。蒸留中の圧力
は2〜4mbarである。窒素によるフラッシュ後に留出物
を熱容器中へ流出させ、万能装置中で1/4の比で石油エ
ーテル60/90中で沈殿させる。固体を遠心分離により取
出し、真空乾燥キャビネット中で乾燥する。
収率はフィード物質の95〜98%である。
参考例2 〔R,R〕−3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジ
オンの連続蒸留 3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオンの
〔R,R〕鏡像体の蒸留はラクチドの〔S,S〕の鏡像体につ
いて実施例3に示した指示に従う。
参考例3 〔R,R〕、〔S,S〕−3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン
−2,5−ジオンの連続蒸留 3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオンのラ
セミ化合物の蒸留は〔S,S〕鏡像体について実施例3に
示した指示に従う。
参考例4 〔R,S〕−3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジ
オンの連続蒸留 メソ−3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオ
ンの蒸留はラクチドの〔S,S〕鏡像体について実施例3
に示した指示に従う。
参考例5 3−ヒドロキシアセトフェノンの連続蒸留 ハウジングNo. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 温度(℃) 15 25 55 105 180 180 180 180 180 250 排出蒸気ラインを170℃に加熱し、ダブルジャケット
ガラス受器を熱水で90℃に加熱する。
所望温度に達すると、押出機を4.3kg毎時の3−ヒド
ロキシアセトフェノンのフィードで2.5l/秒のスクリュ
ー速度で運転する。蒸留中の圧力は2〜4mbarである。
窒素によるフラッシュ後、留出物を熱容器中へ流出さ
せ、万能装置中で1/2の比で水中で沈殿させる。固体を
遠心分離により分離し、循環空気乾燥キャビネット中で
乾燥する。
収率はフィードの91%である。
参考例6 3−アミノ−2−クロロピリジンの連続蒸留 ハウジングNo. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 温度(℃) 15 50 65 70 80 130 130 130 130 120 排出蒸気ラインを130℃に加熱し、ダブルジャケット
ガラス受器を熱水で80℃に加熱する。
所望温度に達すると、押出機を3.2kg/時の3−アミノ
−2−クロロピリジンのフィードで、0.83l/秒のスクリ
ュー速度で運転する。蒸留中の圧力は2〜4mbarであ
る。窒素によるフラッシュ後、留出物を熱容器中へ流出
させ、万能装置中で1/1.4の比で水中で沈殿させる。固
体を遠心分離により分離し、循環空気乾燥キャビネット
中で乾燥する。収率はフィードの85%である。
参考例7 グリコリド(1,4−ジオキサン−2,5−ジオン)の連続
蒸留 ハウジングNo. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 温度(℃) 15 50 70 140 190 200 200 200 190 190 排出蒸気ラインを140℃に加熱し、ダブルジャケット
ガラス受器を熱水で85℃で加熱する。所望温度に達する
と、押出機を5kgグリコリド毎時のフィードで、1.67(l
/秒)のスクリュー速度で運転する。蒸留中の圧力は2
〜4mbarである。窒素によるフラッシュ後に留出物を熱
容器中へ流出させ、50l装置中で1:4の比で石油エーテル
60/90中で沈殿させる。得られた結晶懸濁液を遠心分離
により分離し、真空乾燥キャビネット中で乾燥する、収
率はフィードの95〜98%である。物質は例え縫合材料の
製造に適する。
生成物の記述: 外観 :白色結晶 臭 :ほとんど無臭 確認 :IR:α−型 溶解性:アセトンに易溶 トルエンにわずかに溶解 H2O:0.01% (カールフィッシャー) 重金属:<10ppm 遊離酸:0.02% 含量 :99.8〜100.0% 融点 :84.1℃ (示差熱分析)
【図面の簡単な説明】 第1図は二軸スクリュー押出機中の強制輸送を有するフ
ローチューブ中の反応操作の原理を例示する線図であ
り、第2図は蒸留に適する押出機の構成を示す略線図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディーテル ライヒェルト ドイツ連邦共和国 6507 インゲルハイム アム ライン アルブレヒト デューレ ル シュトラーセ 17 (72)発明者 ホルシュト シュヴァール ドイツ連邦共和国 6535 ガウ アルゲス ハイム イム ヘルツェナッケル 34 (72)発明者 ヴェルナー ヴァルト ドイツ連邦共和国 6507 インゲルハイム アム ライン マッティアス グリュー ネヴァルト シュトラーセ 1 (56)参考文献 特開 昭58−196868(JP,A) 特開 昭50−101367(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式、 (式中、R1およびR2は互いに独立に水素あるいは16個ま
    での炭素原子を有する枝分れまたは非枝分れのアルキル
    基を示す) のグリコリドを相応する低分子量ポリーα−ヒドロキシ
    カルボン酸またはα−ハロゲノカルボン酸塩から触媒の
    存在下に製造する方法であって、上昇温度勾配を有する
    反応装置中、強制輸送下に連続的に熱分解を行ない、形
    成されるグリコリドを留出させることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】温度勾配が15℃から280℃に上昇し、圧力
    が0.1〜5mbarであることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載の方法。
  3. 【請求項3】低分子量ポリグリコリド類またはハロゲノ
    酢酸塩を出発化合物とし、1,4−ジオキサン−2,5−ジオ
    ンを製造することを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項記載の方法。
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