JPH0817756B2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、不使用時に電動送風機を自動的に停止する
電気掃除機に関する。

（従来の技術） 従来、この種の不使用時に電動送風機を自動的に停止
させる電気掃除機としては、たとえば特開昭60−220028
号公報に記載の構成が知られている。

この特開昭60−220028号公報に記載の電気掃除機は、
電気掃除機本体内の集塵室に風量センサを設け、たとえ
ば電気掃除機本体の集塵室にホース体などを介して連通
された吸込口体からの風量が一定時間以上所定量を越え
ている場合には、吸込口体が被掃除面に接してなく、掃
除をせずに放置している状態と判断して、電動送風機を
停止させるものである。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記特開昭60−220028号公報に記載の
構成の場合には、電源を入れたままの電気掃除機が使用
されていない放置された状態を検出するために、風量セ
ンサを設けなければならず、この風量センサに接続され
る配線などを含め、構成が複雑になる問題を有してい
る。

本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、別個のセ
ンサなどを設けることなく簡単な構成で、使用および不
使用状態を判別し、不使用時の場合に電動送風機を自動
的に停止させることができる電気掃除機を提供すること
を目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 第１の発明の電気掃除機は、電動送風機と、この電動
送風機の出力を制御する制御手段と、この制御手段に切
替操作信号を出力する操作手段と、この操作手段の切替
操作信号により切替操作を検出し、設定時間以上切替操
作が検出されないとき前記制御手段に停止命令を出力す
る操作検出手段とを備え、この操作検出手段により停止
命令が出力されたとき前記制御手段は前記電動送風機を
停止させるものである。

第２の発明の電気掃除機は、電動送風機およびこの電
動送風機の出力を制御する制御手段を内蔵しこの制御手
段に電気的に接続された第１の接続端子を有する電気掃
除機本体と、前記電気掃除機本体に着脱自在に接続さ
れ、前記制御手段に切替操作信号を出力させる操作手段
およびこの操作手段に電気的に接続され前記電気掃除機
本体への着脱に伴い前記第１の接続端子に切離自在に当
接する第２の接続端子を有するホース部と、前記操作手
段からの切替操作信号の電流値の変動を検出し、設定時
間以上切替操作信号の電流値が変動しないとき前記制御
手段に停止命令を出力する信号検出手段とを備え、この
信号検出手段により停止命令が出力されたとき前記制御
手段は前記電動送風機を停止させるものである。

（作用） 第１の発明の電気掃除機は、操作検出手段で操作手段
の操作信号により出力される切替操作を検出し、設定時
間以上切替操作が検出されないときは、制御手段に停止
命令を出力して電動送風機を停止させる。

第２の発明の電気掃除機は、ホース部を操作すること
により、このホース部の第２の接続端子および電気掃除
機本体の第１の接続端子が当接する接続抵抗値の変化に
よる切替操作信号の電流値の変動を検出し、線設定時間
以上切替操作信号の電流値が変動しないときは、制御手
段に停止命令を出力して電動送風機を停止させる。

（実施例） 以下、本発明の電気掃除機の一実施例を図面を参照し
て説明する。

第２図および第３図において、10は電気掃除機本体
で、この電気掃除機本体10は前側上部に開口部11を形成
した本体ケース12と、この本体ケース12に後端部が軸着
され開口部11を開閉する蓋体13とから構成される。ま
た、本体ケース12は、下部本体ケース部材14と、この下
部本体ケース部材14の上側に結合固定された上部本体ケ
ース部材15とからなり、この本体ケース12の前部に前ハ
ンドル16を有し、上部本体ケース部材15の後側上部には
カバー17が開閉自在に軸着されている。

さらに、このカバー体17の内部には部品収納部18が設
けられ、つる口19と丸ブラシ20が収納され、カバー体17
は係止片21で係止されるようになっている。また、この
部品収納部18の前側には、吸込能力を示すインジケータ
22の表示窓23が配設されている。さらに、本体ケース12
の周面に位置して、バンパー24が前記面両本体ケース部
材14,15により挟持されている。

そして、本体ケース12の内部は、そのほぼ中央部に形
成され連通口25を有する仕切壁26により前後に区画され
ており、この仕切壁26より後方の空間部に電動送風機27
が配設され、弾性部材28で保護固定されている。

また、電動送風機27の前部である負圧側には吸気用の
風路29が設けられ、後方である正圧側には排気用の風路
30が設けられている。

さらに、仕切壁26より前方の空間部は、開口部11を上
面に有しかつ電動送風機27の負圧側に位置する集塵部40
となっている。そして、本体ケース12の後面には、電動
送風機27の増圧側に連通する排気口41が開口形成されて
いる。さらに、電動送風機27の上方には回路基板42が設
けられている。

また、本体ケース12の内部には、電動送風機27の後方
に位置して電源コード51を巻回収納するコードリール52
が回動自在に設けられており、このコードリール52はカ
バー体17の釦用開口部53から突出しているコードリール
用釦54を押圧することにより電源コード51を巻回する。

さらに、本体ケース12の下部にはその両側面の後側
に、一対の車輪61が回転自在に設けられている。

また、本体ケース12の下面の前側に旋回輪71が回転自
在に設けられている。

さらに、蓋体13は下面を開口した薄い函形状に形成さ
れており、この蓋体13の前端部にはばね81で付勢された
本体クランプ82が枢着されている。そして、この本体ク
ランプ82が、本体ケース12の前面上端部に形成された係
止部83に係脱自在に係合されて、蓋体13が閉状態に保持
されている。また、この蓋体13と本体ケース12との結合
部付近には、ハンドル84が回動収納自在に設けられてい
る。

そして、蓋体13の上面前側は前方へ向って下降する傾
斜面85に形成されており、この傾斜面85には円形のホー
ス差込口86が形成されている。また、蓋体13の下面側に
は、この蓋体13の上面とほぼ平行に内壁87が結合固定さ
れており、傾斜面85と内壁87との間にほぼ筒状の支持体
88が固定されている。

また、傾斜面85と内壁87との間に位置して、支持体88
に回動自在に回動体91が支持されている。そして、回動
体91の底面には、たとえばブラシ用電動機に給電するた
めの一対の高圧ターミナルリング92が固定されており、
これら高圧ターミナルリング92は、内壁87に固定された
一対の接点93にそれぞれ摺動自在に接触されている。一
方、回動体91の外周面には、軸方向へ並んで一対の回転
体としての低圧ターミナルリング94が固定されており、
これら低圧ターミナルリング94は、支持体88などに固定
された一対の摺動子95にそれぞれ摺動自在に当接されて
いる。

さらに、回動体91には、第６図に示す電流検出装置10
1が形成されている。そして、この電流検出装置101は、
回動体91の接続孔102にホース部103の本体接続部104が
挿入され、回動体91の係止部105に本体接続部104のクラ
ンプ106が係止され、回動体91に本体接続部104が係止固
定されている。そして、本体接続部104の伝送線に接続
された第２の接続端子としての差込ピン107が、回動体9
1の低圧ターミナルリング94に電気的に接続された第１
の接続端子としての受片108に当接される。そうして、
差込ピン107と受片108の接触の接離により電流の断続を
検出する。

また、回動体91には本体接続部104を挿入することに
より開く蓋体109が回動自在に軸着されている。さら
に、蓋体13の傾斜面85と回動体91との間には、ホース差
込口86を開閉する可撓性の摺動カバー体110が摺動収納
自在に設けられている。

さらに、ホース部103が電気掃除機本体10に挿脱自在
に接続されている。そして、ホース本体111の先端に
は、伸長自在の延長管112が挿脱自在に差込み接続され
る握り管113が設けられ、この握り管113には手許操作部
114が設けられている。

また、延長管112には内部にブラシ用電動機を有する
吸込口体121の接続管122が挿脱自在に取り付けられ、ま
た、吸込口体121は、つる口19、丸ブラシ20と選択交換
使用できるようになっている。

次に、上記実施例の回路について説明する。

第１図において、131は商用交流電源で、この商用交
流電源131には、ヒューズ132を介して電動送風機27のオ
ン・オフおよび出力を制御する制御手段133および電動
送風機27が直列に接続されている。また、この制御手段
133には、操作手段134で設定されたオン・オフおよび出
力の制御を検出し出力する操作入力手段135、および、
所定の場合に制御手段133に対して停止命令を出力する
検出手段136が接続されている。

次に、上記実施例の動作について説明する。

まず、操作手段134で電動送風機27のオン・オフおよ
び出力の設定を行ない、操作入力手段135で操作手段134
の内容に従った出力を行なう。そして、制御手段133は
操作手段に従って電動送風機27を駆動する。

そして、操作手段134で切替操作がされないときは、
第４図のフローチャートに示すように、操作入力手段13
5および検出手段136からなる操作検出手段の操作入力手
段135で切替操作信号に変化が生じたか否かを判断し
（ステップ１）、切替操作信号に変化が生じないとき
は、たとえば10分経過後不使用状態と判別し、検出手段
136で制御手段133に停止命令を出力して（ステップ
２）、電動送風機27の駆動を停止する（ステップ３）。
なお、設定時間を10分としたのは、我国の平均的住宅の
１回の平均掃除時間から考慮したものである。

すなわち、操作手段134により設定された内容を判断
する操作入力手段135で切替操作信号の変化の有無を検
出することにより、不使用状態を判断できるので別個の
センサを必要とせず安価に構成できる。

また、使用時は差込ピン107と受片108の接触が断続す
ることを利用して、使用の有無を判断する。すなわち、
切替操作信号の電流値の断続などによる変動がないとき
は、第５図に示すフローチャートのように、電流検出装
置101および検出手段136からなる信号検出手段の電流検
出装置101で電流断続を判断し（ステップ21）、電流断
続がないときはたとえば10秒経過後、不使用状態と判別
し、検出手段136で制御手段133に停止命令を出力して
（ステップ22）、電動送風機27の駆動を停止する。な
お、設定時間を10秒としたのは、ホースの長さから算出
したものである。

そして、電気掃除機本体10の回路と手許操作部114の
回路を接続する差込ピン107と受片108との接触の断続を
利用することにより不使用の状態を判断できるので、別
個の検出器を必要とせず安価に構成できる。

〔発明の効果〕

第１の発明の電気掃除機は、操作検出手段で操作手段
の操作信号により出力される切替操作を検出し、設定時
間以上切替操作が検出されないときは、操作されず掃除
されていないとして、制御手段に停止命令を出力して電
動送風機を停止でき、不使用状態を検知するための別個
のセンサを設ける必要がなく、構成を簡単にできる。

第２の発明の電気掃除機は、ホース部の第２の接続端
子および電気掃除機本体の第１の接続端子の当接接続状
態の変化による抵抗値の変化を信号検出手段で切替操作
信号の電流値の変動を検出し、設定時間以上切替操作信
号の電流値が変動しないときは、ホース部が操作されず
掃除を行なっていないとして、制御手段に停止命令を出
力して電動送風機を停止でき、不使用状態を検知するた
めの別個のセンサを設ける必要がなく、構成を簡単にで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電気掃除機の一実施例を示すブロック
図、第２図は同上斜視図、第３図は同上断面図、第４図
は同上操作検出手段の動作を示す部分フローチャート、
第５図は同上信号検出手段の動作を示す部分フローチャ
ート、第６図は同上信号検出手段の電流検出装置を示す
断面図である。 10……電気掃除機本体、103……ホース部、107……第２
の接続端子としての差込ピン、108……第１の接続端子
としての受片、27……電動送風機、133……制御手段、1
34……操作手段、135……操作検出手段および信号検出
手段を構成する操作入力手段、136……操作検出手段を
構成する検出手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動送風機と、 この電動送風機の出力を制御する制御手段と、 この制御手段に切替操作信号を出力する操作手段と、 この操作手段の切替操作信号により切替操作を検出し、
   設定時間以上切替操作が検出されないとき前記制御手段
   に停止命令を出力する操作検出手段とを備え、 この操作検出手段により停止命令が出力されたとき前記
   制御手段は前記電動送風機を停止させる ことを特徴とする電気掃除機。
2. 【請求項２】電動送風機およびこの電動送風機の出力を
   制御する制御手段を内蔵しこの制御手段に電気的に接続
   された第１の接続端子を有する電気掃除機本体と、 前記電気掃除機本体に着脱自在に接続され、前記制御手
   段に切替操作信号を出力させる操作手段およびこの操作
   手段に電気的に接続され前記電気掃除機本体への着脱に
   伴い前記第１の接続端子に切離自在に当接する第２の接
   続端子を有するホース部と、 前記操作手段からの切替操作信号の電流値の変動を検出
   し、設定時間以上切替操作信号の電流値が変動しないと
   き前記制御手段に停止命令を出力する信号検出手段とを
   備え、 この信号検出手段により停止命令が出力されたとき前記
   制御手段は前記電動送風機を停止させる ことを特徴とする電気掃除機。