JP3726734B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機に係り、特に、床用の吸口体部と掃除機本体それぞれに集塵機構を備え、掃除形態により、前記床用の吸口体部と掃除機本体とを着脱可能に連通する延長管部とグリップ部とホース部との連結構造の組合わせを変更可能な電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、特願2001−126869において、グリップ部と延長管部と吸口体部からなるスティック型の組立体を、掃除機本体およびホース部から分離して、独立した電気掃除機として使用可能な電気掃除機を提案した。
【0003】
この特願2001−126869においては、モータおよび該モータによって駆動される送風機および集塵部を有し商用交流電源を電源とする掃除機本体と、掃除機本体に接続可能なホース部と、該ホース部に接続可能で内部に風路を成形したグリップ部と、該グリップ部に接続可能で内部に風路を成形した延長管部と、該延長管部に接続可能な吸口体部とを備え、吸口体部の吸口本体内には、送風機と該送風機を駆動する送風機用モータと回転ブラシと該回転ブラシを駆動する回転ブラシ用モータと集塵部とを有し、グリップ部と延長管部と吸口体部からなるスティック型の組立体を、電池を電源とした、独立した電気掃除機として使用可能なように、構成している。そして、スティック型の組立体をホース部を介して掃除機本体に接続して使用する際には、商用交流電源を電源とする強力なパワーでの清掃を可能とし、また、グリップ部と延長管部と吸口体部からなるスティック型の組立体を独立した電気掃除機として使用する際には、軽量で持ち運びが容易な形態で、かつ、商用交流電源のない場所での清掃が可能なようになっており、ユーザにとって利便性の高いものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特願2001−126869で提案された電気掃除機は、上述したように利便性に優れたものとなっているが、さらに種々の工夫を施し、より一層の使い勝手の向上、より一層ユーザフレンドリな構造・機能の実現などが求められるものであった。
【0005】
特に、前記特願2001−126869の構造の電気掃除機においては、床用吸口体と掃除機本体のそれぞれに集塵機構を備え、この集塵機構を連通する延長管部とグリップ部とホース部との連結構造の組合わせ工夫することにより、多様な使い方が可能となる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、複数の装置で構成される電気掃除機の各装置の組合せを変更可能とすることで、多様な掃除形態に対応でき、また、集塵したゴミを捨てる作業を省力化できる電気掃除機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る電気掃除機は、第1の集塵機構を備えた掃除機本体と、その一端を第1の連結部を介して着脱可能に掃除機本体と連通するホース部と、ホース部の他端と第2の連結部を介して着脱可能に連通するグリップ部と、その一端を第3の連結部を介して着脱可能にグリップ部と連通する延長管部と、第2の集塵機構を備え、延長管部の他端と第4の連結部を介して着脱可能に連通する吸口体部とを含んで構成され、第1の集塵機構は、第1の送風装置と、前記第1の送風装置を介して吸い込んだ空気から第1の集塵フイルタを介してごみを集塵する第1の集塵部と、第1の送風装置に電源を供給する第1の電源部とを備え、前記第2の集塵機構は、第2の送風装置と、第2の送風装置を介して吸い込んだ空気から第2の集塵フイルタを介してごみを集塵する第2の集塵部と、第2の送風装置に電源を供給する第2の電源部とを備え、グリップ部は、第1の集塵機構と前記第2の集塵機構とを動作させるスイッチ機構部を備え、延長管部は、グリップ部の前記スイッチ機構部の操作信号を第2の集塵機構に伝える信号線を備え、第3の連結部と第4の連結部は、互いに互換性のある連結構造を備え、吸口体部は、第2の送風装置および第2の集塵部を備える吸口本体と、その一端が第4の連結部の取り付け部となる継手部とを備え、第2の電源部は、継手部の長手方向に沿って取付けられ、吸口本体は、
回転ブラシを内蔵する回転ブラシ室と、この回転ブラシ室の後方に配置され、第2の集塵フィルタを備える集塵室と、この集塵室の両側に配置される送風室と回転ブラシ駆動室と、集塵室の後方に配置される継手取付部とを内蔵し、吸口本体が前記掃除機本体と接続されている場合に、回転ブラシ室から集塵室に入る塵埃を含んだ空気を継手部を介して掃除機本体に吸引して排気する第1の経路と、吸口本体が掃除機本体と接続されていない場合に、前記空気を送風室を介して吸口本体の外に排気する第2の経路とを選択可能な構造とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図24を参照して説明する。なお、同一部位や方向などは同一符号をもって示し重複した説明を省略する。
【0009】
先ず、図1を参照して、本発明に係る電気掃除機100の概略構造を説明する。図1は、グリップ部3と延長管部4と吸口体部5からなるスティック型の組立体200を、ホース部2を介して掃除機本体1に接続した状態の斜視図である。図1において、電気掃除機100は、掃除機本体1とホース部2とグリップ部3と延長管部4と吸口体部5とを含んでいる。
【0010】
前記掃除機本体1内には、図1では示していないが、送風機用モータと、この送風機用モータによって駆動される送風機、集塵部、充電池、制御回路などから構成される第1の集塵機構500が内蔵されており、充電台を介して、前記充電池に充電して所定の時間コードレスで清掃(運転)することができる。
【0011】
前記掃除機本体1には、ホース部2の一端を取り付けるための内部を風路とした本体管部6が設けられており、この本体管部6に前記ホース部2の一端が着脱可能に接続されて第1の連結部502を構成する。また、掃除機本体1には、図1の横置き状態において掃除機本体1を走行させるための車輪7や、横置き状態において掃除機本体1を持ち運ぶための、90度引き起こし可能なハンドル8が設けられており、さらに、本体管部6には、図2、図3に示す掃除機本体1を縦置き状態にしたときに、掃除機本体1を持ち運ぶためのハンドル部として機能する略T字形の握持用突起9が設けられており、握持用突起9は、掃除機本体1を走行可能な横置き状態にしたときには上方へ直立し、掃除機本体1を走行不能な縦置き状態にしたときには水平方向に突出するようになっている。
【0012】
前記掃除機本体1は、主としてグリップ部3から送信されてくる光信号によって動作するようになっており、この光信号を受信するための受光部(光信号受信部)10が本体管部6に設けられている。また、本体管部6の握持用突起9には、ホース部2をグリップ3から切り離したときに、掃除機本体1とホース部2からなる組立体200を、独立した電気掃除機として使用可能とするために、掃除機本体1内のモータをオン/オフ制御可能な操作ボタン(電源オン/オフスイッチ)11が設けられている。なお、掃除機本体1側における受光部10、操作ボタン11の配置位置は任意で、受光部10は光信号を受信し易い箇所に、操作ボタン11は操作が容易な箇所に設ければよい。
【0013】
なお、この実施の形態では、掃除機本体1の操作を前記グリップ部3から送信されてくる光信号によって動作するようにしているが、信号線や電源線が配線されたホース部2を採用してもよい。また、前記掃除機本体1内にコードを巻き取るコードリールを備えて商用交流電源を電源として動作するようにしてもよい。
【0014】
前記ホース部2は、内部を中空の風路とした可撓性材料で形成され、その他端部には、グリップ部3への取付部12が設けられている。グリップ部3は、風路を形成する管体部13と、この管体部13と一体のハンドル体14とを有し、延長管部4の軸線の延長線上にある管体部13に対して、所定角度を持つようにハンドル体14が斜めに突出している。そして、図2に示すように、管体部13の一端に、ホース部2の取付部12を着脱可能に接続する取付受部(接続開口)35が形成される。この取付受部35と前記取付部12とで第2の接続部503を構成する。
【0015】
前記ハンドル体14は、使用者が手で握って、掃除機本体1の走行操作や吸口体部5の走行操作を行うとともに、後述する吸口本体20の第2の集塵機構501および掃除機本体1の第1の集塵機構500の電源オン/オフ操作などを行うための操作スイッチ15や、光信号を発信する発光部(光信号送信部)16が設けられている。
【0016】
前記延長管部4は、本実施の形態では、それぞれ内部を中空の風路とした上延長管17と下延長管18とからなる2本継ぎタイプの延長管となっており、上延長管17の一端に形成される取付部511はグリップ部3の管体部13の他端に形成される取付受部512と着脱可能に接続され、上延長管17の他端と下延長管18の一端は上延長管17の他端に下延長管18の一端が挿入されて、下延長管18が上延長管17に対して伸縮可能に接続され、下延長管18の他端には取付受部513が設けられて吸口体部5のに設けられる取付部(延長管接続部)69に着脱可能に接続されるようになっている。
【0017】
ここで、前記取付部511と取付受部512とで第3の接続部504を構成し、前記取付部(延長管接続部)69と取付受部513とで第4の接続部505を構成する。そして、前記第3の接続部504と第4の接続部505は互換性のある構造を備えている。これにより、前記延長管部4を取り除いて前記グリップ部3と吸口体部5を直接接続することができる。
【0018】
前記吸口体部5は、吸口本体20と継手部21とを持ち、送風機46や集塵フィルタ53や充電式電池27(電源部)などからなる第2の集塵機構部501を備えている。
【0019】
具体的に説明すると、継手部21は、内部をそれぞれ中空の風路とした上管部22と下管部23からなっている。吸口本体20には、図3で示すように、送風機46、該送風機46を駆動する送風機用モータ47、回転ブラシ48、該回転ブラシ48を駆動する回転ブラシ用モータ49、集塵フィルタ53などが内蔵されており、吸口本体20の底面に設けた吸口開口44の上部に回転ブラシ48が配設されている。また、吸口本体20の底面には、吸口本体20の走行を可能とするローラが設けられている。
【0020】
前記継手部21の上管部22は、その長手方向に沿って充電式電池27(図7参照)の収納ケース19が取り付けられている管状の形態を備え、この上管部22の一端には前記取付部69が設けられ、この取付部69が延長管部4の下延長管18の他端に設けた取付受部513に着脱可能に接続され、この上管部22の他端はこの管状の中心を回転中心とする第1接続部101により下管部23の一端に回転可能に接続されている。
【0021】
また、下管部23は、前記上管部22と吸口本体20を連通する中空の風路を備え、その一端は前記中空の風路の中心を回転中心とする前記第1接続部101により上管部22と接続され、他の他端は前記中空の風路の中心軸線を横ぎる回転軸を備えた第2接続部102を介して吸口本体20に接続される。前記第2接続部102は、吸口本体20の背面中央位置において、吸口本体20の底面と直交しかつ吸口本体20の長手方向と一致するように前記中空の風路の中心軸線を横ぎる回転軸を保持している。そして、前記上管部22と下管部23は、前記第1接続部101またはその近傍で屈曲するような位置関係で連結されている。
【0022】
このような継手部21の構造によれば、グリップ部3のハンドル体14の長手方向を吸口本体20の短手方向と一致させる通常の清掃姿勢では、側面からみて、前記上管部22の風路は、その長手方向を前記延長管部4の風路の長手方向の延長線上に連通して配置され、前記下管部23の風路はその長手方向を前記第1接続部101またはその近傍の屈曲部で前方に屈折して形成される。これにより、グリップ部3のハンドル体14を延長管部4の軸線の延長線上の廻りにひねることにより、吸口本体20を床面(清掃面)上で自由に回転させることが可能となる。
【0023】
また、この実施の形態では、前記充電式電池27の収納ケース19を前記下管部23の屈折方向と対向する上管部22の周側面に配置される。したがって、前記記下管部23の屈折方向である吸口本体20側からみて、前記充電式電池27の収納ケース19が前記上管部22の後方に隠れるので、充電式電池27の収納ケース19のボリューム感を軽減できる。また、前記延長管部4は通常の清掃姿勢では斜め傾斜(45度程度)で使用されるが、前記充電式電池27の収納ケース19は、この斜め傾斜する延長管部4の下位置にぶらさがる形で取り付けられるので、傾斜する前記組立体200の重心位置を下げるのことができ、グリップ部3を介して前記組立体200を安定・保持することができる。更に、重量のある前記充電式電池27を前記吸口本体20とは分離して設置することにより、前記吸口本体20の回転性や走行性を向上することができる。加えて、本実施の形態では、配置スペースのかさばる充電式電池27を、吸口本体20ではなく延長管部4に配設することによって、吸口本体20の幅(短手方向)寸法や高さ寸法の低減を可能としている。
【0024】
また、吸口本体20内の回路要素(モータや回路基板)は、グリップ部3のハンドル体14内の回路要素と、グリップ部3の管体部13、延長管部4(上管部17、下管部18)、継手部21(上管部22、下管部23)内にそれぞれ配設した信号線を介して接続されており、吸口本体20内の回路要素と前記した充電式電池27とは、延長管部4、継手部21内にそれぞれ配設した電源線を介して接続されている。また、前記第3の接続部504を介して連結されるグリップ部3と延長管部4や、前記第4の連結部505を介して接続される延長管部4と継手部21は、気密構造をとるようにメカ的に接続されると共に、ピンコネクタ等により電気的に接続されるようになっている。そして、前記第3の接続部504と第4の連結部505は互いに互換性がある構造をとっているので、図20に示す、延長管部4を介してグリップ部3と吸口本体20を連結したスティック型の組立体200の状態においても、延長管部4を取り除いてグリップ部3と吸口本体20を直接連結したハンディー型の組立体250も状態においても、前記グリップ部3の操作スイッチ15を介して前記第2の集塵機構501を運転操作することができる。
【0025】
以上のべたように、この実施の形態に係る電気掃除機100は、グリップ部3と延長管部4と吸口体部5からなる組立体200を単独で前記掃除機本体1と切り離してスティック型の電気掃除機(200)として、あるいはグリップ部3と吸口本体20を直接連結したハンディー型の組立体250を単独の電気掃除機(250)として使用することができる。したがって、このスティック型の電気掃除機(200)によれば、大きな掃除機本体1をホース部2を介して引きずることなく、手軽に清掃することができる。一方、より大容量で、あるいは、集塵力が必要な清掃、長時間(前記第1の集塵機構の電源を家庭内から行う場合)では、前記グリップ部3にホース部2を取り付けることで、極一般的な電気掃除機1の清掃スタイルで清掃作業を行うことができる。そして、後記するように、この実施の形態では、前記スティック型の電気掃除機(200)で集塵したゴミを前記掃除機本体1に接続することでこの掃除機本体1に集めることができる。これにより、前記スティック型の電気掃除機(200)で集塵したゴミを単独で捨てることができるが、この捨てる作業を掃除機本体20に接続することで省くことができる。
【0026】
また、図20に示すように、この実施の形態では、前記ハンディー型の電気掃除機(250)としても使用することができるので、電気掃除機の装置構成の組み合わせ形態を換えることにより、ホース部2等で連結される通常の電気掃除機100の状態と、組立体200で構成されるスティック型の電気掃除機(200)状態と、ハンディー型の電気掃除機(250)の状態の3つの使用形態を取ることができる。更に、床用の前記吸口体部5に換えて、隙間用やブラシ吸口等のサブ吸口520を前記第4の連結部505または第3の連結部504に接続し、さらには第2の連結部503に取り付けりことができるので、清掃面が平坦な床面だけでなく、多様な清掃に対応させることができる。しかも、この実施の形態では、2つの集塵装置500、501を独自に運転することができるから、前記吸口体部5をハンディー型またはスティック型として使用していても、前記第2の連結部503にサブ吸口520を取り付けて、これを電気掃除機100aとして使用することができる。
【0027】
以下、図2から図24を参照して、この発明に係る電気掃除機100の実施の形態を更に詳細に説明する。
【0028】
先ず、図2から図6を参照して、この電気掃除機100の流路について説明する。図2は、グリップ部3にホース部2が接続された状態と、そうでない状態を示す断面図である。図2の(a)に示すホース部2の非接続状態では、管体部13におけるホース部2との接続開口(取付受部)35は、蓋33によって閉塞(封止)されており、したがって、管体部13におけるホース部2との接続開口35に、いたずらや不注意により物が詰め込まれたりすることを防止でき、また、管体部13内部の汚れた内周面(風路)が見えることも防止でき、見映えのよいものとすることができるようになっている。
【0029】
一方、図2の(b)に示すホース部2の接続状態では、蓋33はバネに抗して押し上げられて退避位置に移動しており、また、管体部13に挿入されたホース部2(取付部12)によって、前記リミットスイッチ34の作動桿が押圧されて、ホース部2の接続を検知するようになっている。グリップ3内の制御部(回路基板29に搭載されている)は、リミットスイッチ34からの信号によって、グリップ部3へのホース部2の装着の有無を認知するようになっており、グリップ部3へのホース部2の装着の有無に応じて、後述するように制御モードを切り替えるようになっている。
【0030】
図3は、グリップ部3と延長管部4と吸口体部5からなるスティック型の組立体200を、ホース部2を介して掃除機本体1に接続した様子を示す簡略化した断面図である。図3において、前記掃除機本体1は、その内部に送風機71、送風機用モータ72、集塵フィルタ73、集塵袋74を備えている。前記送風機71により塵埃と共に集塵袋74内に吸引された空気は、隔壁の流通穴を通って送風機71の配設室に引き込まれた後、集塵フィルタ73を通って、排出穴75から掃除機本体1外に排出されるようになっている。
【0031】
一方、前記吸口体部5は、吸口本体20の底面に設けた吸口開口44から回転ブラシ48によって掻き揚げられた塵埃を含んだ空気を、回転ブラシ収納室103から集塵フィルタ53を備えた集塵室104に入り、前記グリップ部3にホース部2が接続されている否かにより、前記継手部21、延長管部4、グリップ部3、ホース部2を介して掃除機本体1に吸引して排気する第1経路106と、吸口本体20内に設けた送風機46により、集塵フィルタ53から送風機46と送風機用モータ47を有する送風室105を介して吸口本体20の外に排気する第2経路107(図4参照)の、2つの経路を備えている。
【0032】
図3に示した状態は、グリップ部3にホース部2が接続された状態を示す。この状態は前記第1経路が選択される。即ち、この状態では、前記リミットスイッチ34からの信号により、グリップ3内の制御部はホース部2が接続状態にあることを認知している。このときには、グリップ3内の制御部は、吸口本体20内の送風機用モータ47を常時休止(停止)状態におくような制御モードをとる。この図3の状態で、グリップ部3のハンドル体14の操作スイッチ15を適宜に操作すると、グリップ部3の発光部16から掃除機本体1の受光部10に光信号による制御信号が送信され、これを受けて掃除機本体1の送風機用モータ72がDC電源駆動され(コードリールを備えればAC電源駆動)送風機73が強力なパワーで空気を吸引する。また、ハンドル体14の操作スイッチ15の適宜操作により、グリップ部3から吸口本体20にも有線によって制御信号が送信され、これを受けて吸口本体20の回転ブラシ用モータ49がDC電源駆動され、回転ブラシ48が吸口開口44上で回転する。
【0033】
吸口本体20の集塵室104と継手部21とをつなぐ風路に配設された前記逆止弁54は、閉塞方向にバネで付勢されているが、掃除機本体1側が強力なパワーで吸引動作(排出側への送風動作)を始めると、図3に示すように開放される。これによって、回転ブラシ48によって巻き上げられ、空気流と共に吸口開口44から吸い込まれた塵埃は、吸口本体20の回転ブラシ収納室103から空気流と共に集塵室104、継手部21、延長管部4、グリップ部3、ホース部2を経由して、掃除機本体1内に取り込まれる。
【0034】
図4は、グリップ部3と延長管部4と吸口体部5からなるスティック型の組立体200を、独立した電気掃除機として使用する際の様子を示す簡略化した断面図である。図4に示した状態では、グリップ部3にホース部2が接続されていないので、前記リミットスイッチ34からの信号により、グリップ3内の制御部はホース部2が非接続状態にあることを認知している。このときには、グリップ3内の制御部は、掃除機本体1に対しては光信号による制御信号を送信しないような制御モードをとる。グリップ部3にホース部2が非接続であると、前記蓋33は閉塞位置をとり、グリップ部3におけるホース部2との接続開口は、蓋33によって閉塞された状態となり、また、吸口本体20の集塵部と継手部21とをつなぐ風路に配設された前記逆止弁54は、バネにより閉塞位置をとっている。
【0035】
この図4の状態では前記第2経路107が選択される。グリップ部3のハンドル体14の操作スイッチ15を適宜に操作すると、グリップ部3から吸口本体20に有線によって制御信号が送信され、これを受けて、吸口本体20の送風機用モータ47がDC電源駆動され、送風機46が空気を吸引(排出側に送風)すると共に、吸口本体20の回転ブラシ用モータ49がDC電源駆動され、回転ブラシ48が吸口開口44上で回転する。
【0036】
これによって、回転ブラシ48によって巻き上げられ空気流と共に吸口開口44から吸い込まれた塵埃は、吸口本体20の回転ブラシ収納室103から集塵室104に送り込まれる。吸口本体20の集塵室104に送り込まれた空気は、集塵フィルタ53で塵埃が取り除かれて、送風機46と送風機用モータ47を通過させて吸口本体20の外に排気される。さらに、空気流の一部は、第3経路108である吸口本体内通路77を経由してブラシ用モータ49のブラシ駆動室109に送り込まれ、ブラシ用モータ49や回路基板51を冷却した後、吸口本体20の外に排出される。
【0037】
このように、本実施の形態では、グリップ部3へのホース部2の装着の有無によって制御部が制御モードを切り替えるので、グリップ部3へのホース部2の装着の有無に応じて使用者が操作形態を変える必要がなく、ユーザーフレンドリで使い勝手のよいものとなる。また、グリップ部3と延長管部4と吸口体部5からなるスティック型の組立体200を独立した電気掃除機(200)として使用するときには、排気の一部でブラシ用モータ49や回路基板51を冷却するので、回路要素の寿命への信頼性も向上させることができる。
【0038】
なお、前記送風室105から排気される排気口または通路に逆止弁を設け、第1経路106を使う状態では閉鎖し、第2経路107では開放するように制御することで、前記第1経路106での吸い込み効率を高めることができる。また、この実施の形態では、前記グリップ部3へのホース部2の装着の有無により、自動的にモードを切り替えることとしているが、前記ハンドル体14の操作スイッチ15に掃除機本体1と送風機46をそれぞれ動作させる電源スイッチを設けて制御を簡略にしてもよい。
【0039】
また、このグリップ部3にホース部2が接続された状態では、前記第2経路107を介して塵埃を含まない空気の一部が前記送風室105から集塵室104に逆流して取り込まれ、第1経路106に取り込まれる。この実施の形態では、この逆流する空気を利用して、前記集塵フィルタ53に付着している塵埃を取り除いている。これによって、前記集塵フィルタ53のクリーニングを可能にして、清掃性を向上させている。
【0040】
図5、図6は、本実施形態の第1の変形例を示し、図5は、グリップ部3と延長管部4と吸口体部5からなるスティック型の組立体200を、ホース部2を介して掃除機本体1に接続した様子を示す簡略化した断面図であり、図6は、グリップ部3と延長管部4と吸口体部5からなるスティック型の組立体200を、独立した電気掃除機として使用する際の様子を示す簡略化した断面図である。本実施の形態が、図3、図4の構成と異なるのは、前記ブラシ用モータ49の前記ブラシ駆動室109と、回転ブラシ収納室103との間に、循環用穴85を設け、この循環用穴85を閉塞すると共にブラシ駆動室103の排出穴81を開放する第1の状態と、循環用穴85を開放すると共にブラシ駆動室103の排出穴81を閉塞する第2の状態とを、使用者のマニュアル操作によって選択的にとる切替弁86を設けた点、及び送風室105に前記逆止弁52を設けた点である。
【0041】
図5に示したグリップ部3にホース部2が接続された状態では、切替弁86は、必ず、上記の第1の状態をとるようにされ、このとき、循環用穴85は閉塞されているので、循環用穴85から回転ブラシ収納室103へは排気が流入することはなく、前記図3で説明したのと同様の動作を行う。なお、図において、78は吸口本体内通路77の入口穴、80は出口穴である。
【0042】
一方、図6に示したグリップ部3にホース部2が接続されていない状態では、切替弁86は、上記の第1の状態または第2の状態の何れかを選択するようにされ、切替弁86が第1の状態をとると、前記図4で説明したのと同様の動作を行う。一方、切替弁86が上記の第2の状態をとると、循環用穴85は開放され排出穴81は閉塞されるので、ブラシ用モータ49のブラシ駆動室109に送り込まれる排気は、循環用穴85を通って回転ブラシ収納室103へ送り込まれ、いわゆる排気循環式の清掃動作が行われる。
【0043】
このように、本実施形態の第1の変形例では、グリップ部3と延長管部4と吸口体部5からなるスティック型の組立体200を独立した電気掃除機として使用するときに、排気循環式の清掃動作を選択できるので、排気循環により塵埃の巻き上げパワーを増加させることが可能になる。
【0044】
次に、図7から図16を参照して吸口本体20を詳細に説明する。図7は吸口本体20の分解斜視図、図8が前方斜視図、図9が後方斜視図、図10から図12は外観図であり、図10の(a)図は上面図、(b)図は正面図、(c)図は右側面図、図11の(a)図は背面図、(b)図は底面図、(c)図は左側面図、図12は継手部を床面と平行な方向に動かした状態の右側面図である。また、図13、図14は縦断面図であり、図13は継手部が垂直な状態の縦断面図、図14は継手部が床面と平行な方向に動かした状態の右側面図である。図15は吸口本体の横断面図、図16は吸口本体の水平断面図である。
【0045】
図7において、前記したように、吸口体部5は、吸口本体20と継手部21とを備えている。前記吸口本体20は、この吸口本体20の下部を構成する下ケース36と、この下ケース36の後方上部を覆う後部上ケース37と、前記下ケース36の前方上部を覆う前部上ケース38とで吸口体部5の主要な骨格が構成される。そして、前記後部上ケース37と前記下ケース36で、それぞれ区画された集塵室104と送風室105とブラシ駆動室109と継手取付部110が構成される。一方、前部上ケース38と前記下ケース36とで回転ブラシ収納室103が構成される。前記後部上ケース37は、前記下ケース36にネジ止めされることで、前記電気品や構造体が収納または取り付けられた各室などを一括で安定保持できる。
【0046】
一方、前部上ケース38は、周囲にリブ38aを設け、このリブ38aの樹脂の弾性を利用して前記下ケース36に取り付けられる。前部上ケース38は、吸口体3の周囲に設けられすべり部材よりなるバンパー43の保持部材としての機能をも備えている。このため、前記前部上ケース38の後方両端部分は前記後部上ケース37を囲むように前記吸口本体20の上面後方に伸びている。
【0047】
前記下ケース41は、その底面に吸口開口44が穿設されており、この吸口開口44の長手方向の両端の上部には、回転ブラシ48の軸支部48aが設けられている。前記回転ブラシ48は、そのブラシ先端部が前記吸口開口44から突出して清掃面を掻きあげるように前記軸支部48aに取り付けられる。この回転ブラシ48を有する回転ブラシ収納室103は前記前部上ケース38を取り外すことで簡単に清掃することができる。
【0048】
また、前記下ケース36の底面には、前部両側に一対の小車輪39、後方中央に大車輪40がそれぞれ設けられ、清掃時の安定走行と、継手部21を介して上方より係る荷重を受けることができる。
【0049】
一方、前記下ケース36の後方中央には、フィルタケース26と集塵フィルタ53を有する集塵室104が配置され、この集塵室104の両側に前記送風機46と送風機用モータ47を備えた送風室105と回転ブラシ用モータ49を備えたブラシ駆動室109が配置され、前記集塵室105の後方に前記継手部21が取り付けられる継手取付部110が配置される。前記フィルタケース26は、集塵フィルタ53を送風機46側に内蔵し、前記後部ケースの上方の開口部41を介して前記集塵室104に着脱可能に設けられる。
【0050】
前記集塵室104は、第1通風路111を介して前記回転ブラシ収納室103と、第2通風路112を介して前記送風室105とそれぞれ連通され、更に前記継手取付部110に取り付けられる前記継手部21とは逆止弁54(図5、図6参照)を介して連通される。そして前記集塵室104に収められる前記フィルタケース26には3個の開口部42を備えている。即ち、第1開口部42aは、第1通風路111と連通する開口部42であり、前記回転ブラシ収納室103に集められた集塵がこの第1開口部42aを介してフィルタケース26に取り込まれる。第2開口部42bは前記集塵フィルタ53を介して前記第2通路112と連通する開口部42であり、前記送風室105に収納した送風機用モータ47の吸引により、前記フィルタケース26に塵埃を取り込むようになっている。
【0051】
ここで、前記集塵フィルタ53はこの第2通風路112を通過する空気から塵埃を取り除くように前記フィルタケース26の送風機室105側に着脱可能に内蔵される。これによって、前記フィルタケース26の集塵フィルタ53に塵埃を残して、前記送風室105に空気が取り込まれる。第3開口部42cは、前記逆止弁54に連通している。この逆止弁54は、前記集塵室104内の空気が前記継手部21に向かって流れることを可能とし、この逆の流を止めるように機能する。これにより、前記継手部21を介して吸引力が加われば、前記集塵室104内の塵埃を含んだ空気が第3開口部42cと前記逆止弁54を介して前記継手部21に取り込まれる。
【0052】
前記送風室105は、その上部を覆う後部上ケース37に形成される第1排気口55と、前記ブラシ駆動室109と連通する吸口本体内通路77が形成される。この実施の形態では、前記第1排気口55から前記送風機46で吸引した空気の排気を主体的に行い、その排気の一部が前記吸口本体内通路77を介して前記ブラシ駆動室109に送風されるようになっている。
【0053】
前記ブラシ駆動室109には、前記回転ブラシ用モータ49と、回転ブラシ用モータ49の回転を回転ブラシ48に伝達するタイミングベルト50と、回路基板51とが設けられている。このブラシ駆動室109には、その上部を覆う後部上ケース37に第2排気口56が設けられ、前記吸口本体内通路77を介して供給される排気流が前記回転ブラシ用モータ49と回路基板51を冷却した後、前記第2排気口56を介して排気される。ここで、この実施の形態では、前記第2排気口56は前記ブラシ駆動室109の上面に設けられているので、前記送風機46が停止し、前記回転ブラシ用モータ49が駆動する状態でも、その放熱は前記吸口本体内通路77から前記第2排気口56に流れる自然対流で行うことができる。
【0054】
また、前記第1、2排気口55、56は複数の小円開口穴で形成され、その上部に同様な小円開口穴(図1と図7では図面描画上省略している)を備えたキャップ57を設けている。このキャップ57は、前記後部上カバー37と別部材とすることで、色や材質・透明感などを変更することで意匠性を高める効果があるとともに、このキャップ57と後部上カバー37との間にシート状の図示しない第2集塵フィルタを保持する機能も備えている。
【0055】
前記吸口本体内通路77は、前記集塵室104の後方を迂回するように前記継手取付部110の下部に形成される。これにより、前記継手取付部110の位置を床面(清掃面)から上方位置に設けることができる。即ち、この実施の形態では、屈曲させた前記継手部21を採用しているため、この継手部21に接続される延長管部4を床面に平行にしようとすると、前記上管部22の後方に設ける充電式電池27の収納ケース19が床面に当たって、前記上管部22の垂直方向の動作範囲に制限を加えることとなる。即ち、延長管部4を水平に近づけることができなくなる。
【0056】
そこで、この実施の形態では、前記継手部21の第2接続部102の回転軸を上方位置に設け、この第2接続部102の下方の無効空間を利用して前記吸口本体内通路77を設けている。これにより、前記継手部の垂直方向の動作範囲を広げるとともに、前記吸口本体内通路77を短くすることができる。
【0057】
前記下管部23は、両側に回転軸部58を備えた横長半筒状部59と、この横長半筒状部の開放側と対向する部分に形成される通路部60とから構成される。前記下管部23の通路部60は筒状に形成され、その先端の筒状の軸心を回転中心とする凸回転部61が形成される。
【0058】
一方、前記継手取付部110は、前記下ケース26の後方と後部上ケース37の後方とで構成され、前記吸口本体20の長手方向に沿って前記横長半筒状部59の長手方向を保持するように、前記継手取付部110の両側に前記横長半筒状部59の回転軸部58を保持する回転軸受部62を設けている。この継手取付部110は前記横長半筒状部59とともに第2接続部102を構成し、前記横長半筒状部59を前記下ケース36と後部上ケース37とで上下に挟み込んで、前記下管部23が垂直方向に動作可能でかつ、空気漏れなく前記集塵室104と連通する構造をとっている。
【0059】
前記上管部22は、内部に塵埃の搬送路を備えて構成される主上管部構造体63と、この主上管部構造体63の前部を覆うようにネジ止めされる前パネル64と、主上管部構造体63の後方上部を覆うようにネジ止めされる収納ケース19と、後方下部を覆うようにネジ止めされる軸受パネル65とから構成される。前記前パネル64と前記主上管部構造体63とで前部配線スペース66を構成し、前記収納ケース19と主上管部構造体63とでバッテリ収納室67を構成する。そして、前記軸受パネル65は、前記主上管部構造体63ともに前記下管部23の凸回転部61を保持する凹回転軸受部68を構成するとともに、前記バッテリ収納室67に収納される充電式電池27から下管部23を介して吸口本体20に伸びる電源線カバーを兼用するものである。また、前記前部配線スペース66は前記グリップ部3から延長管部4、吸口本体20を繋ぐ信号線の配線スペースと、そのカバーとなるものである。
【0060】
前記上管部22の下端は、屈曲して形成され、この屈曲した部分が前記軸受パネル6とともに前記凸回転部61を保持する凹回転軸受部68となって、前記第1接続部101を構成する。また、前記上管部22の上端は、前記延長管部4と接続するための凸状の延長管接続部69が設けられている。
【0061】
次に、図8から図11は継手部21を垂直に立てた状態の吸口体部5の外観図を示す、図12は継手部21を水平方向(床面に近づける方向)に倒した右側面図を示している。この吸口体部5は、前記したように、内部に送風機46や集塵フィルタ53や充電式電池27を備えているので、この吸口体部5のみで電気掃除機の機能を備えている。また、前記上管部22の先端の延長管接続部69には、延長管部4に替えて前記グリップ部3を取り付けることができ、しかも、前記延長管接続部69の根元部分に形成した信号線端子部70は前記グリップ部3との接続も可能に設けられているので、組立体200から延長管部4を省いた接続でもハンディー型の電気掃除機(250)として使用することができる。
【0062】
次に、図8は前方上方から見た斜視図、図10は、(a)図が上面図、(b)図が正面図、(c)図が右側面図である。図8、図10、図12において、この実施の形態では、吸口本体20は、上面からみて横長のプロポーションを備え、前部及び両側は直線的に形成され、後部が後方に張り出して形成される。即ち、前記吸口本体20は、横長矩形状部80の配置スペースの前部に回転ブラシ収納室103を配置し、その後方に集塵室104と送風室105とブラシ駆動室109を配置し、前記集塵室104の後方に継手取付部110を配置することで、後方中央部81が後方に張り出した上面形状を備えた横長の形態を構成している。
【0063】
前記横長矩形状部80は、側面からみて、上面中央が隆起して湾曲した形状を備えており、その上面後方に、上面からみてトラック状の隆起部82が形成される。この隆起部82は、前記集塵室104の全体と、送風室105及びブラシ駆動室109の一部が上方に隆起して形成されるものであり、前記後部上ケース37で構成される。この隆起部82の中央には前記開口部41を介して前記フィルタケース26の上部が露出して形成され、このフィルタケース26は前後に設けた突起部24により、前方を回転軸として後方を引き上げるようにして前記開口部41から取り外すことができる。
【0064】
更に、前記隆起部82は、正面(図10の(b)図)からみてその両側が大きな丸みで形成され、更に側面(図10の(c)図)からみて上面が円弧形状に形成されているために、前記横長矩形状部80の上面に馴染んだ形状とされるため、この隆起部82の大きさを感じさせずに薄型の印象を向上させるとともに、上下方向に狭い空間の清掃に際し、その吸口本体20の周囲先端部が狭い空間に入りやすく、また、その上部に形成される隆起部82が邪魔になることを軽減している。
【0065】
また、この隆起部82の両側には第1排気口55と第2排気口56をそれぞれ備えた一対のキャップ57が設けられる。このキャップ57は、その上面を球面に形成されているために、この球面に形成される第1排気口55または第2排気口56から上方全体にわたって排気流を排気することができる。このために、排気流が一箇所から集中して排気されないで分散されるから、下方から上方に吹き上げる排気が使用者の肌に触れて起こる違和感を軽減することができる。
【0066】
また、後方中央部81は、継手取付部110を構成するものであり、側面(図10の(c)図)からみて、その上部は円弧状に形成され、上面(図10の(a)図)からみて、この円弧状の頂点中央から後方に継手案内凹部83が形成され、この継手案内凹部83に沿って前記継手部21が垂直方向に回転可能に取り付けられる。
【0067】
次に、図9は後方上方より見た後方斜視図、図11は(a)図が背面図、(b)図が底面図、(c)図が左側面図である。図9、図11において、前記継手案内凹部83の下方には前記大車輪40が設けてあり、前記継手部21を介して受ける清掃の際の上方からの圧力をこの大車輪40で受けることができる。また、図11の(b)図に示すように、吸口本体20の底面両側前部には一対の小車輪39が設けられ、前記大車輪40とともに、この吸口本体20を3点支持して、吸口本体20を清掃面から適度な距離に浮かして、前記回転ブラシ部48の回転と、この吸口体部5の走行性、旋回性を向上させている。
【0068】
この吸口本体20の底面前部に設けられる横長矩形状の吸口開口44の片側には、ネジを介して着脱可能なパネル84が設けられ、このパネル84を取り外すことにより、前記回転ブラシ部48を装着することができる。
【0069】
前記吸口開口44の後方には、この吸口開口44の長手方向に沿ってゴムヘラ85が設けてあり、吸口開口44で捕らえきれない塵埃を前方に跳ねかえす機能を備えている。更に、前記ゴムヘラ85の後方片側には、車輪付出没スイッチ86が備えられている。この車輪付出没スイッチ86は、吸口体部5を引き上げることで、下方に突出し、この突出で前記回転ブラシ部48の回転を停止させて安全性を向上させるものである。
【0070】
前記大車輪40の前方にはネジを介して着脱可能な充電端子パネル87が設けられている。この充電端子パネル87は一対の端子穴88を備えており、この端子穴88に充電台300の凸端子部301が挿入されることで、前記充電式電池27に充電することができる。また、この充電端子パネル87、前記吸口本体内通路77を露出させる蓋の機能を備えているので、この充電端子パネル87取り外して前記吸口本体内通路77の清掃を行うこともでき、更に、端子穴88のメンテナンスもできる。
【0071】
前記充電式電池27の収納ケース19は、前記上管部22の後方、即ち主上管部構造体63の投影面積内に設けられている。これにより、前記充電式電池27が上管部22の後方に隠れて配置されるので、正面(図10の(b)図)からみて、前記充電式電池27のボリューム感を軽減できる。この実施の形態では、前記上管部22の背面に充電式電池27を配置するために、充電式電池27は、電池セルが横に2列で縦方向に縦列配置される充電パックを採用していている。更に、前記収納ケース19は側面(図11の(c)図)からみて、上下が先すぼみ形状に形成され、その大きさを印象つけない形状とするとともに、前記収納ケース19の先端部分は、上方に突出して形成され、この突出部と、やはり上方に突出する延長管接続部69とで延長管部4を挟み込んで保持することで、接続時の強度を向上させている。
【0072】
図12において、この実施の形態では、前記継手部21は、継手案内凹部83に沿って上管部22の管軸Q1が垂直な位置から、前記下管部23の管軸Q2が床面と平行となる位置まで垂直方向に回転させることができる。ここで前記上管部23の下端は屈曲して下管部22の管軸Q2を中心として回転可能に連結しているので、この実施の形態では、図10の(c)図に示すように、前記継手部21の管軸Q1が垂直な状態から、図12に示すように後方に倒れるように回転することができる動作範囲は、清掃面(床面)から30度程度までである。そして、この実施の形態では、前記30度程度の角度を確保しても、前記収納ケース19が床面に触れるのを防止するために、前記第2接続部102を上方位置に設けるとともに、前記第1接続部101の位置を第2接続部102から離して、下管部の管軸Q2が床面と平行な状態で、前記大車輪40の後方に隣接する位置に設けている。
【0073】
次に、図13から図16を参照して、塵埃を含んだ空気流について説明する。図13、図14を参照して、ホース部2をグリップ部3に接続した状態を説明し、図15、図16を参照してホース部2をグリップ部3から外した状態を説明する。
【0074】
先ず、ホース部2をグリップ部3から外した状態では、床面上の塵埃は前記回転ブラシ48で掻き揚げられて、空気流とともに前記吸口開口44から回転ブラシ収納室103に取り込まれ、第1通風路111と第1開口部42aを介して集塵室104内に配置されるフィルタケース26に取り込まれる。継手部21は、図13及び図14に示す継手部21が垂直の状態でも、床面方向に倒れた状態でも第2接続部102を介して空気漏れなく、かつ回転可能に前記集塵室104に連通しているので、ホース部2をグリップ部3から外した状態では逆止弁54が開放しているので、フィルタケース26に取り込まれ空気流は、このフィルタケース26に残っている塵埃を取り込んで前記継手部21内に吸引される。なお、この実施の形態では、第2接続部102に回転動作に対応して隙間を塞ぐシャッタを設けていないが、このシャッタを前記第2接続部102の回転部周囲に設けることで継手部21の動作範囲を広げることができる。
【0075】
一方、図13、図14において、ホース部2をグリップ部3から外した状態では、前記逆止弁54が閉鎖し、送風室105に設けた送風機46が送風機用モータ27により駆動するのでフィルタケース26に取り込まれ空気流は、このフィルタケース26に設けた塵埃フィルタ53で塵埃が取り除かれて前記送風機46、送風機用モータ27を通過して、この送風室105内に取り込まれ、この送風室105の上部に形成された第1排気口55から排気される。また、この送風室105に取り込まれた空気は、前記吸口本体内通路77を経由(図14参照)して前記ブラシ駆動室109に供給される。このブラシ駆動室109に供給された空気は、このブラシ駆動室109内に配置されるブラシ用モータ49と回路基板51を冷却して、ブラシ駆動室109の上部に形成される第2排気口56から排気される。
【0076】
ここで、図14に示すように、前記吸口本体内通路77は、前記第2接続部102の下方に形成され、前記第2接続部102を上方位置に設けるように配置されるとともに、このスペースを利用して、前記一対の端子穴88を吸収している。
【0077】
次に、図17は、グリップ3の分解斜視図である。この実施の形態では、グリップ部3にホース部2の接続機構が備えられるとともに、伸縮可能な前記延長管部4をこのグリップ部3での操作で伸縮させる構造を備えている。
【0078】
即ち、図17において、31は管体部13を一体に形成したグリップ下ケース、32はグリップ上ケースで、両者31、32によって、管体部13とハンドル体14からなるグリップ部3の外筐体が形成される。33は、グリップ下ケース31の管体部13のホース部2(取付部12)との接続開口に、回動可能に設けられた蓋(シャッター部材)で、バネによって接続開口を閉塞する方向に付勢されている。
【0079】
34は、管体部13のホース部2(取付部12)との接続開口内に設置された、ホース部2(取付部12)の装着の有無を検知するためのリミットスイッチである。また、35は、ハンドル体14内の電池収納室を開放・閉塞する電池収納室蓋であり、36は、グリップ上ケース32の開口にはめ込まれる操作パネルで、操作スイッチ15や発光部16が設けられている。
【0080】
89は、グリップ下ケース31内にその両端の軸部103を軸支された回転体で、90によって図示反時計回り方向の回動習性を付与されている。トリガー式の前記解除ボタン91は、グリップ下ケース31(ハンドル体14)の裏面側にスライド可能にかつ抜け落ちぬように取り付けられており、グリップ下ケース31内において、解除ボタン91の係合部91aと回転体89の係合部89bには、第1の連結バー92の両端がそれぞれ係止されている。また、回転体89の係合部89cには第2の連結バー93の一端が係止されており、第2の連結バー93の他端は、前記上延長管17と下延長管18とに配設された図示せぬ作動バーの端部を押圧可能となっている。
【0081】
このような構成において、トリガー式の解除ボタン91を引き上げ操作すると、第1の連結バー92によって回転体89が図示時計回り方向に回転駆動され、これに伴って第2の連結バー93が押し下げられ、第2の連結バー93によって押し下げられた図示せぬ作動バーによって、前記した上延長管17と下延長管18の相対位置を任意位置で保持するためのロック機構のロック状態が解除されるようになっている。
【0082】
図18は、前記延長管部4の外観構造を示しており、(a)図が正面図、(b)図が底面図、(c)図が左側面図を示している。この図18では、図面右側が吸口体部5に接続され、左側がグリップ部3に接続される。上延長管17と下延長管18との間には、両者17、18の相対位置を任意位置で保持するためのロック機構96が設けられており、このロック機構96のロック状態を、グリップ部3に設けたトリガー式の解除ボタン91を引くことで解除可能なようになっている。そして、解除ボタン91を引いた状態で、グリップ部3を持ち上げまたは押し下げることによって、上延長管17と下延長管18との位置関係を所望のものにした(つまり、延長管部4全体の長さを所望のものにした)後、解除ボタン91から手を離すことで、上延長管17と下延長管18との位置関係がロック機構96によって保持されるようになっている。
【0083】
なお、かような構成の詳細は、必要であれば本願出願人が先に提案した特願平10−345141号などを参照されたい。また、511は、グリップ部3との取付受部部、513は吸口体部5との取付受部である。また、ロック機構96は前記解除ボタン91と同様な操作が可能なスイッチを備え、このスイッチ単独で前記解除ボタン同様な操作ができる。
【0084】
この実施の形態によれば、前記延長管部4を他の通常の電気掃除機に使われるものと兼用している。したがって、吸口体部5の継手部21の上管部22に、充電式電池27の収納ケース102を取り付ける構造としたので、通常の伸縮可能な構造をとる延長管部4に兼用することができる。
【0085】
次ぎに、図19を参照して、前記サブ吸口520の取り付け構造について説明する。図19はホース部2の取付部12に接続アダプタ530を介してサブ吸口520を取り付ける構造を示したものであり、(a)図は部品構成図、(b)図は接続状態の側面図、(c)図は接続状態の斜視図である。
【0086】
先ず、この実施の形態で採用するサブ吸口520は、極一般的に使用される構造を備えている。即ち、このサブ吸口520の一端には、前記第3の接続部504と第2の接続部505を構成する雄型の前記取付部511、69と同じ大きさを備えた取付部521が形成され、他の一端には、図19で示すような隙間用に先が細く形成されたものや、ブラシなどが設けられる。
【0087】
この実施の形態では、前記取付部521を備えることにより、第3の接続部504の取付受部512や、第4の接続部505の取付受部513に取り付けることができる。更に、この実施の形態では、接続アダプタ530を介して第2の接続部503のホース部2の取付部12に取り付けることができる。この実施の形態では、前記第2の取付部503の小型化を図るために、この第2の接続部503を他の第3、第4の接続部504、505と互換性のある大きさにせず、前記接続アダプタ530を介して接続可能にしている。これにより、グリップ部3の小型化を図っている。もちろん、小型化を考慮しなければ、第2の接続部503を他の第3、第4の接続部504、505と互換性のある大きさにすることができる。
【0088】
前記接続アダプタ530は、一端が前記取付部12と嵌合する大きさを備え、他端が前記サブ吸口520の取付部521と勘合する大きさを備えた2つの直径の異なる管を棒状に形成している。そして、前記取付部12と連結する取付受部531の端部に、この接続アダプタ530と取付部12との嵌合をロックする突起部532が形成される。
【0089】
一方、前記取付部12は、前記ホース部2とロック穴12aによって嵌合されている。そして、この取付部12は、前記ホース部2と前記グリップ部3とを屈曲した姿勢で取り付けるために、屈曲した管状となっている。これにより、前記ホース部2は、前記グリップ部3を介して延長管部4に屈曲して取り付けられるので、使用者がハンドル体14を保持した際に、ホース部2が邪魔になることがなく、かつ手にかかる負担を軽減している。
【0090】
そして、前記取付部12の屈曲部分(下方の位置)に前記突起部532と係合してロック状態を保持するロックレバー12bが設けられている。このロックレバー12bは、図示しないバネにより常にロック状態を維持するようになっており、矢印の方向に回転させることで、前記係合が外れて前期接続アダプタ530を取り外すことができる。また、取付部12は前記ホース部2との結合部分(下方の位置)に前記電気掃除機本体1と連結するための結合部12cを備えている。この結合部12cは、円盤状の張出部が突出した形態を備えている。
【0091】
図19において、(a)図の状態から接続部12に対して接続アダプタ530とサブ吸口520を矢印の方向に挿入勘合することで、(b)図のように、嵌合状態を得ることができる。この際、突起部532とロックレバー12bは挿入することでロック状態となるようにそれぞれの先端部がくさび形状となっている。(c)図に示すように、このサブ吸口520が取り付けられた状態によれば、このサブ吸口520はホース部2に対して屈折して取り付けられているので、使用者はホース部2の端部近傍あるいは前記取付部12を保持することにより、無理無くサブ吸口520を使うことができる。
【0092】
次ぎに、図20を参照して、この実施の形態に係る電気掃除機100の使用方法を説明する。図20は、この実施の形態に係る電気掃除機100の多様な使用状態を示すものである。この実施の形態に係る電気掃除機100は、複数の装置、即ち、掃除機本体1とホース部2とグリップ部3と延長管部4と吸口体部5を互いに着脱可能に連通させるとともに、前記掃除機本体1と吸口体部5にそれぞれ集塵機構(500、501)を設け、グリップ部3に前記2つの集塵機構(500、501)を動作させるスイッチ機構部(操作スイッチ15)を備えるとともに、前記グリップ部3の前記スイッチ機構部15の操作信号を前記吸口体部5の集塵機構501に伝達可能とし、このグリップ部3と延長管部4の接続部(第3の接続部504)と、延長管部4と吸口体部5の接続部(第5の接続部)を互いに互換性のある連結構造とすることにより、前記複数の装置を組み合わせることにより、多様な使用形態の電気掃除機を得ることができる。
【0093】
例えば、(f)図は、掃除機本体1とホース部2とグリップ部3と延長管部4と吸口体部5とを連結した通常使用の電気掃除機100を示している。この電気掃除機100では、掃除機本体1の大形の第1の集塵機構500を使って高出力で吸引することができる。特に、前記第1の集塵機構500を構成する電源部をコードリール装置にすると、充電使用時間を気にすることなく、清掃作業を行うことができる。したがって、週末の念入り掃除に適している。
【0094】
一方、(b)図に示すスティク型の組立体200によれば、普段の簡単な掃除に適している。この組立体200によれば、充電式であるので、コードを気にすることなく、気軽に掃除することができる。したがって、電気掃除機100が週末の念入り掃除に適しているのに対し、このスティック型の電気掃除機(200)は毎日の掃除に適している。しかも、この電気掃除機(200)は、延長管部4がグリップ部3の操作で長さ延長管部4の長さを自由に調整できるので、使い勝手が良好である。
【0095】
また、この実施の形態では、前記吸口体部5に充電式の第2の集塵機構501を備えているので、前記電気掃除機100を使っていて、この状態からホース部2を簡単に取り外すことでスティック型の電気掃除機(200)として引き続き掃除することができるので、掃除機本体1を引っ張って行けない場所や、掃除機本体1がAC駆動の場合、後1歩コードが届かないときにホース部2を外してそのままコードレスで掃除することができるので清掃作業が非常に楽に行える。
【0096】
更に、(a)図のハンディー型の電気掃除機(250)の使用形態によれば、継手部21の動きをそのまま生かすことができるので、上管部22の管軸を中心とするひねり動作で吸口本体20を回転させながら清掃することができる。したがって、この使用形態では、グリップ部3と吸口本体20との長さが短いので、車内清掃などの狭い空間において、吸口本体20を回転させながら清掃することに適している。
【0097】
なお、この実施の形態では、グリップ部3に操作スイッチ15を設けているが、吸口体部5に電源スイッチを備えることで、前記グリップ部3を取り付けることなく、前記上管部22を手で保持するグリップ部として清掃作業を行うことができる。この使用形態においても、継手部21の動作を生かすことができるので、前記ひねり動作で吸口本体20を自由に回転させながら清掃作業を行うことができる。
【0098】
また、(f)図の電気掃除機100では、床以外の掃除では、(c)(d)図に示すように、床用の前記吸口体部5に替えて、サブ吸口520を取り付けることができる。このサブ吸口520は、隙間の奥などの比較的遠い場所の清掃では(c)図のように第4の連結部505にサブ吸口520を付け、テーブルの隙間などの比較的身近な場所の清掃では(d)図のように第3の連結部504にサブ吸口520を付けることができる。
【0099】
また、吸口体部5を使った(a)(b)清掃作業中でも、前記掃除機本体1は第1の集塵機構500と操作ボタン(電源オン/オフスイッチ)11を備えているので、(e)図に示すように第2の連結部503にサブ吸口520を取り付けることで独自に清掃作業を行うことができる。したがって、例えば、夫婦二人で一緒に掃除を行うこともできる。
【0100】
このように、この実施の形態によれば、通常の電気掃除機100((f)図)はもちろんのこと、この状態から、スティック型の組立体200((b)図)、ハンディ型の組立体250((a)図)を選択できるとともに、使用実態(使用形態の頻度や即応性の対応など)に合わせて多様な収納状態を選択することができる。しかも、床用の吸口体部5を使用した通常の電気掃除機100((f)図)から、床用の吸口体部5に替えて任意の連結部にサブ吸口520を取り付けて使用することができる((c)図及び(d)図)。更に、ホース部2にサブ吸口520を付ければ2台で掃除を行うことができる((e)図)。加えて、吸口体部5に電源スイッチを備えれば、(c)(d)図の状態でも2台での使用が可能となる。
【0101】
次に、図21を参照して充電台300を説明する。図21は充電台の外観図で(a)図が前方斜視図、(b)図が後方斜視図を示している。この実施の形態では、充電台300を介して組立体200に充電を行うことができる。充電台300は、上面からみてほぼ台形の外観を備え、その上面前部に前記吸口体部20を設置する充電テーブル302、後方に継手部21を支持する支柱303を備えている。前記充電テーブル302は前記吸口本体20の底面形状に合わせて凹状に形成され、前記吸口本体20が設置された状態で、下方より安定支持する形状となっている。前記充電テーブル302の先端に形成される隆起部304には、充電ランプ305が設けられ、吸口本体20が設置されても前記充電ランプが視認可能になっている。また、前記充電テーブル302の後方には一対の凸端子部301が設けられている。前記支柱303は内側が凹状に形成され、前記吸口体部5の上管部23の後方を安定保持する構造となっている。また、前記支柱の両側には、脚部306が両側に張り出して、設置状態における安定を図っている。
【0102】
また、この脚部306にはそれぞれ付属品収納部が設けられ、一方には前記延長管部4を縦姿勢で収納する延長管取付部307aが設けられ、他方には前記サブ吸口520の取付アダプタ530を収納するためのアダプタ取付部307bを設けている。
【0103】
次ぎに図22、図23、24を参照して収納状態について説明する。図22は充電台300に組立体200を装着する状態を示し、図23は充電台300に組立体250を装着した状態(図面は簡略して図示)を示し、図24は掃除機本体1とホース部2の組立体1aの収納姿勢を示している。
【0104】
図22において、この実施の形態によれば、ホース部2とグリップ部3とを接続した状態で、掃除機本体1を縦置きとすると共に、延長管部4を立垂させた、例えば部屋の隅へで収納することができる。この収納姿勢によれば、占有面積を小さくして、かつ、動くことのないように安定して、全体を収納することが可能となる。また、この収納姿勢から、図22に示すように、スティック型の組立体200(グリップ部3と延長管部4と吸口体部5とからなる組立体)と、掃除機本体1とホース部2とからなる組立体(電気掃除機1a)と、充電台300とを分離させることができる。したがって、前記収納姿勢から、掃除機本体1とホース部2を置いたまま、前記組立体200のみで清掃することができ、更に、前記組立体1aにおいても、ホース部2の前記取付部12に前記取付アダプタ530を介して前記サブ吸口520を取り付けて電気掃除機1aとして使用することができる。
【0105】
なお、図22は、掃除機本体1がコードリールを内蔵した家庭内配線の構造のものを示している。このような、家庭内配線の掃除機本体1と組み合わせれば、大容量で高出力の清掃を行う場合は、前記掃除機本体1とホース部2と組立体200を接続して使用し、簡単な清掃であれば、組立体200を単独で清掃することができる。そして、設置面積の少ない前記収納姿勢であれば、収納しながら充電することができる。
【0106】
このように、ステイック型の組品体200を前記充電台300にセットすれば、充電しながら、コードレスのスタンバイ状態で壁面側にスッキリ収納することができる。この収納状態では、高さ780mm前後に収めることができる。このステイック型の収納状態では、前記縦姿勢の掃除機本体1と連結して狭い床面積内に縦姿勢で収納することができる。
【0107】
また、図23は、充電台300にハンディー型の電気掃除機250を装着した状態を示している。この実施の形態では、組品体200を分解した前記ハンディー型(250)の状態で前記充電台300に充電しながらセットすることができる。この低身の収納状態では、前記充電台300の一対の脚部306に設けた延長管取付部307aとアダプタ取付部307bに前記延長管部4と、接続アダプタ530を縦姿勢で収納するので、ハンディー型で即応性が図れるとともに、前記縦姿勢の延長管部4を、使用者が大きく姿勢を変えることなく簡単に手で取って、ハンディー型からスティック型に簡単に組み変えて使うことができる。
【0108】
なお、この実施の形態では、前記接続アダプタ530の収納時の美感を向上させるために、サブ吸口520の取付部521と連結する側の接続アダプタ530の取付受部533を塞ぐキャップ540を取り付けている。この取付受部533は延長管部4の接続受部513と同じ大きさをしているので、このキャップ540を縦姿勢で収納された延長管部4の上端(接続受部513)の開口部をカバーすることができる。
【0109】
次ぎに、図24は、第1の集塵機構をAC電源で使用する場合、掃除機本体1とホース部2との組立体1aの収納姿勢を示している。この状態では、充電台を使用しないので、掃除機本体1の周囲にホース部2を巻き付けて、取付部12に設けた結合部12cを本体管部6に取り付ける。前記本体管部6には、掃除機本体1の走行状態で下方となる位置に張出部550が設けられ、この550の底面位置に、前記結合部12cを前方(図面上方位置)より矢印に沿って挿入することが可能な連結溝551が形成されている。ホース部2は、結合部12cがこの連結溝551に勘合することにより巻き付けられた状態を保持することができる。前記取付部12は円盤状に形成されているために、前記連結溝551内で回転することができるので、取付部12と連結溝551の嵌合が容易である。
【0110】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数の装置で構成される電気掃除機の各装置の組合せが変更可能であり、これにより多様な掃除形態での清掃作業を行うことができ、また、集塵したゴミを捨てる作業を省力化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スティック型の組立体を、ホース部を介して掃除機本体に接続した状態の斜視図である。
【図2】グリップ部にホース部が接続された状態と、そうでない状態を示す断面図である。
【図3】スティック型の組立体を、ホース部を介して掃除機本体に接続した様子を示す簡略化した断面図である。
【図4】スティック型の組立体を、独立した電気掃除機として使用する際の様子を示す簡略化した断面図である。
【図5】スティック型の組立体を、ホース部を介して掃除機本体に接続した様子を示す簡略化した断面図である。
【図6】スティック型の組立体を、独立した電気掃除機として使用する際の様子を示す簡略化した断面図である。
【図7】吸口本体の分解斜視図である。
【図8】吸口本体の前方斜視図である。
【図9】吸口本体の後方斜視図である。
【図10】吸口本体の外観図である。
【図11】吸口本体の外観図である。
【図12】吸口本体の外観図である。
【図13】吸口本体の縦断面図である。
【図14】吸口本体の縦断面図である。
【図15】吸口本体の横断面図である。
【図16】吸口本体の水平断面図である。
【図17】グリップの分解斜視図である。
【図18】延長管部の外観構造図である。
【図19】ホース部の取付部に接続アダプタを介してサブ吸口を取り付ける構造図である。
【図20】電気掃除機の多様な使用状態を示す使用状態図である。
【図21】充電台の外観図である。
【図22】充電台に組立体を装着する状態を示す参考図である。
【図23】充電台に組立体を装着した状態図である。
【図24】掃除機本体とホース部の組立体の収納姿勢図である。
【符号の説明】
1…掃除機本体、1a…組立体(電気掃除機)、2…ホース部、3…グリップ部、4…延長管部、5…吸口体部、6…本体管部、7…車輪、8…ハンドル、9…握持用突起、10…受光部、11…操作ボタン、12…取付部、13…管体部、14…ハンドル体、15…操作スイッチ、16…発光部、17…上延長管、18…下延長管、19…充電式電池の収納ケース、20…吸口本体、21…継手部、22…上管部、23…下管部、24…突起部、26…フィルタケース、27…充電式電池、28…電池、29…回路基板、33…蓋、34…リミットスイッチ、35…接続開口、36…下ケース、37…後部上ケース、38…前部上ケース、39…小車輪、40…大車輪、41…開口部、42…開口部、43…バンパー、44…吸口開口、46…送風機、47…送風機用モータ、48…回転ブラシ、49…ブラシ用モータ、50…タイミングベルト、51…回路基板、52…逆止弁、53…集塵フィルタ、54…逆止弁、55…第1排気口、56…第2排気口、57…キャップ、58…回転軸部、59…横長半筒状部、60…通路部、61…凸回転部、62…回転軸受部、63…主上管部構造体、64…前パネル、65…軸受パネル、66…前部配線スペース、67…バッテリ収納室、68…凹回転軸受部、69…延長管接続部、77…吸口本体内通路、83…継手案内凹部、100…電気掃除機、100a…電気掃除機、101…第1接続部、102…第2接続部、103…回転ブラシ収納室、104…集塵室、105…送風室、106…第1経路、107…第2経路、108…第3経路、109…ブラシ駆動室、110…継手取付部、120…長矩形状部、121…後方張出部、200…スティック型の組立体(電気掃除機)、250…ハンディー型の組立体(電気掃除機)、500…第1の集塵機構、501…第2の集塵機構、502…第1の連結部、503…第2の連結部、504…第3の連結部、505…第4の連結部、511…取付部、512…取付受部、513…取付受部、520…サブ吸口、521…取付部、530…接続アダプタ。
Claims (8)
- 第1の集塵機構を備えた掃除機本体と、その一端を第1の連結部を介して着脱可能に前記掃除機本体と連通するホース部と、前記ホース部の他端と第2の連結部を介して着脱可能に連通するグリップ部と、その一端を第3の連結部を介して着脱可能に前記グリップ部と連通する延長管部と、第2の集塵機構を備え、前記延長管部の他端と第4の連結部を介して着脱可能に連通する吸口体部とを含んで構成され、
前記第1の集塵機構は、第1の送風装置と、前記第1の送風装置を介して吸い込んだ空気から第1の集塵フイルタを介してごみを集塵する第1の集塵部と、前記第1の送風装置に電源を供給する第1の電源部とを備え、
前記第2の集塵機構は、第2の送風装置と、前記第2の送風装置を介して吸い込んだ空気から第2の集塵フイルタを介してごみを集塵する第2の集塵部と、前記第2の送風装置に電源を供給する第2の電源部とを備え、
前記グリップ部は、前記第1の集塵機構と前記第2の集塵機構とを動作させるスイッチ機構部を備え、
前記延長管部は、前記グリップ部の前記スイッチ機構部の操作信号を前記第2の集塵機構に伝える信号線を備え、
前記第3の連結部と第4の連結部は、互いに互換性のある連結構造を備え、
前記吸口体部は、前記第2の送風装置および前記第2の集塵部を備える吸口本体と、その一端が前記第4の連結部の取り付け部となる継手部とを備え、前記第2の電源部は、前記継手部の長手方向に沿って取付けられ、
前記吸口本体は、
回転ブラシを内蔵する回転ブラシ室と、この回転ブラシ室の後方に配置され、前記第2の集塵フィルタを備える集塵室と、この集塵室の両側に配置される送風室と回転ブラシ駆動室と、前記集塵室の後方に配置される継手取付部とを内蔵し、
前記吸口本体が前記掃除機本体と接続されている場合に、前記回転ブラシ室から前記集塵室に入る塵埃を含んだ空気を前記継手部を介して前記掃除機本体に吸引して排気する第1の経路と、前記吸口本体が前記掃除機本体と接続されていない場合に、前記空気を前記送風室を介して吸口本体の外に排気する第2の経路とを選択可能な構造を備えている
ことを特徴とする電気掃除機。 - 前記請求項1記載の電気掃除機において、
前記継手部は、上管部と下管部とを有し、
前記上管部は、この上管部の一端を前記第4の連結部を介して前記延長管部と連通し、他の一端を前記下管部と回転可能に連通して取付けられ、かつ、その長手方向に沿って前記第2の電源部が取付けられ、
前記下管部は、その一端を前記上管部と回転可能に連通し、他の一端を前記吸口本体と回転可能に連通している
ことを特徴とする電気掃除機。 - 前記請求項1または2記載の電気掃除機において、
前記第2の電源部は、前記吸口本体側からみた前記上管部の後方の周側面に配置される
ことを特徴とする電気掃除機。 - 前記請求項1から前記請求項3のいずれかに記載の電気掃除機において、
前記電気掃除機はサブ吸口をさらに備え、
前記サブ吸口は、前記グリップ部の前記第3の連結部と前記延長管部の第4の連結部に接続可能な第5の連結部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機。 - 前記請求項4に記載の電気掃除機において、
前記サブ吸口の第5の連結部は、前記ホース部の第2の連結部に接続可能である
ことを特徴とする電気掃除機。 - 前記請求項4記載の電気掃除機において、
前記サブ吸口の第5の連結部は、前記ホース部の第2の連結部にアダプタを介して接続可能である
ことを特徴とする電気掃除機。 - 前記請求項1から請求項6記載のいずれかの電気掃除機において、
前記第1の集塵機構の第1の電源部は他の電源部からの電源供給を可能にするコードリール装置であり、
前記第2の集塵機構の第2の電源部は充電池である
ことを特徴とする電気掃除機。 - 前記請求項1から請求項6記載のいずれかの電気掃除機において、
前記第1の電源部及び第2の電源部は充電池である
ことを特徴とする電気掃除機。
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