JP2001087172A - 縦型電気掃除機 - Google Patents

縦型電気掃除機

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健二 伊藤
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秀典 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で使用性の高い縦型電気掃除機を提供す
る。 【解決手段】 下方に電動送風機15を内蔵し、上方に
前記電動送風機15に連通する集塵室16を配した本体
11と、前記集塵室16に連通するとともに前記本体1
1下方に前下がり状に傾斜させて設けた接続口24と、
前記接続口24に着脱自在のパイプ37を後方中央に回
動自在に設けた床ノズル27とを具備し、前記本体11
を立てた時に本体11の重心が前記床ノズル27の上方
に位置して本体11が自立するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型電気掃除機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、従来の本体1と床ノ
ズル2が着脱可能な縦型電気掃除機では、本体1の下方
に集塵室3、上方に電動送風機4を配置しており、また
下端には集塵室3に連通する接続口5が形成され、床ノ
ズル2が着脱自在にかつ本体1の長手方向に平行に接続
されている。
【0003】上記構成において、本体1を運転すると、
床ノズル2より吸い込まれたゴミは接続口5を経由して
本体1の下方に配した集塵室2に収塵される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで保管時や使用
中に本体1を立てることができると、縦型電気掃除機の
使用性は一段と向上する。例えば使用中では、掃除の途
中に周囲の物を片づける時に、本体1を立てられれば再
度掃除機を使い始める際に、直ちに使用できるからであ
る。
【0005】ところが、本体1を立たせる為には、本体
側の重心位置を床ノズル2の前車輪6と後車輪7の間に
位置する必要があり、床ノズル2を本体長手方向に平行
に接続した従来の縦型電気掃除機では、図5に示すよう
に床ノズル2の前後幅を広げるか図6に示すように本体
1を床面に対して著しく傾斜させなければならなかっ
た。前後幅を広げると当然ながら床ノズル2の大型化に
よる操作性の低下やコストアップを生じる。
【0006】また傾斜させた場合は、図6に示すように
前後に大きな保管スペースLを必要とし、安定感が低下
するとともに保管の際の利便性が著しく悪くなる。
【0007】また本体の構成では、上方に電動送風機4
を配置しているために重心が高くなって、床ノズル2が
大型化する要因の一つとなり、さらには下方に集塵室2
を配置するため接続口5が集塵室3の下方に位置して、
吸い込んだ塵埃が接続口5から床ノズル2を通じて床面
に落下するおそれがあった。
【0008】そのうえ、床ノズル2が本体1の長手方向
に平行に接続されて、集塵室3に直結しているが掃除機
として必要な集塵容積を確保するためには集塵室3を特
に前後左右方向で小型化することができなくなり、必然
的に接続口4近傍の本体前後寸法が大きくなり、机の下
などの掃除では本体1がつかえて掃除範囲を制限してい
た。
【0009】本発明はこれらの課題を解消するもので、
安価で使用性の高い縦型電気掃除機を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明は、下方に電動送風機を内蔵し、上方に前記電
動送風機に連通する集塵室を配した本体と、前記集塵室
に連通するとともに前記本体下方に前下がり状に傾斜さ
せて設けた接続口と、前記接続口に着脱自在のパイプを
後方中央に回動自在に設けた床ノズルとを具備し、前記
本体を立てた時に本体の重心が前記床ノズルの上方に位
置して本体が自立するようにしたもので、床ノズルを本
体長手方向に対して傾斜してなる接続口に接続すること
によって、前車輪と後車輪間隔の小さい床ノズルを用い
ても本体の床面に対する傾斜を小さくして本体を立たせ
ることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明の請求項1記載の発明に
よれば、下方に電動送風機を内蔵し、上方に前記電動送
風機に連通する集塵室を配した本体と、前記集塵室に連
通するとともに前記本体下方に前下がり状に傾斜させて
設けた接続口と、前記接続口に着脱自在のパイプを後方
中央に回動自在に設けた床ノズルとを具備し、前記本体
を立てた時に本体の重心が前記床ノズルの上方に位置し
て本体が自立するようにしたもので、本体を立たせた
時、重心が低く、安定性が高くなる。また、床ノズルを
本体下方に傾斜して設けられた接続口に接続することに
よって、前車輪と後車輪間隔の小さい床ノズルを用いて
も、本体の床面に対する傾斜を小さくして本体を立たせ
ることが可能となる。また接続口が前下がり状に傾斜し
ているので、接続口に至る本体の前後寸法を小さくする
ことができ、本体を倒して使用する場合の操作性が向上
する。
【0012】又、請求項2記載の発明によれば、接続口
と集塵室とを、一端が少なくとも前記接続口に着脱自在
に接続されるホースで連通され、前記ホースの接続口側
端部には隙間ノズルを着脱自在に接続できるようにした
ので、ホースの脱着が容易に行えると共に、それに隙間
ノズルをつないで、隙間などを掃除することが出来るも
のである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の縦型電気掃除機の一実施例に
ついて図1〜図4を参照して説明する。
【0014】11は断面略円形で上端部が直径約130
mmで下端側に徐々に細く形成された縦型電気掃除機の
本体で、右本体12と左本体13を左右より結合して構
成され、上部にコード巻取装置14、下方に電動送風機
15、中央部に集塵室16を内蔵している。集塵室16
内には紙袋17が着脱自在に収容されていて、吸塵され
てきた塵埃が捕集蓄積され、横蓋18が集塵室16を着
脱開閉自在に閉塞している。
【0015】集塵室16の上部後面側には吸込口19が
形成され、ゴムパッキン20で気密にシールされて中空
の曲がり管21が挿着されている。曲がり管21は本体
11後方に伸び出たのちほぼ90度曲折して下方に向
き、下端部には可撓管22の一端が気密に結合されてい
る。右本体12、左本体13は曲がり管21を内蔵し、
曲がり管21の上方及びその他の箇所に配置されたタッ
ピングネジ23でネジ結合されている。
【0016】24は本体11の下端部後方に形成した接
続口で、本体11の長手方向に対して約20度傾斜して
いる。
【0017】可撓管22は蛇腹状に形成された伸長自在
のホース25と、ホース25の下端に固着された接続管
26から構成され、通常使用時は接続管26が接続口2
4に挿着されている。
【0018】27は接続口24の下端に着脱自在に接続
される床ノズルで、電動送風機15の運転で発生する吸
込気流で掃除面に点在している塵埃を吸引し、可撓管2
2、曲がり管21を通じて紙袋17内に移送する。
【0019】28は下端部が本体11上端部に設けた取
付口29に尾錠ボタン30の係止作用で着脱自在に接続
されたハンドルで、ハンドル28の上端はわずかに折曲
されて把手31となっている。
【0020】隙間ノズル32は上端部は接続管26に嵌
合接続できるよう断面円筒に、下端部は狭いところに差
し込めるように偏平なパイプに形成され、接続管26を
接続口24から上方に抜きはずした後、この接続管26
に嵌合接続し先端を清掃したい場所にあてがうことで、
特に家具と家具の隙間など狭い場所の吸塵清掃を行え
る。
【0021】33は電動送風機15を内蔵する本体11
外郭に形成した排気格子で、電動送風機15で吸引され
る吸気流を排出する。
【0022】床ノズル27は上ノズル34と下ノズル3
5、これらに挟持された俯仰回動自在の継ぎパイプ36
と、一端を継ぎパイプ36に回転自在に接続され、他端
は接続口24に嵌着される接続パイプ37より構成さ
れ、下ノズル35の底面には前端に前車輪38を後端に
後車輪39を左右方向両側に設け、床ノズル27を移動
可能に4点支持している。
【0023】40は本体11の可撓管22をはさんで隙
間ノズル32取り付け側とは反対側の側面に形成された
コード出口で、コード巻取装置14で巻き取られる電動
送風機15への供給用のコード41の出入口となってい
る。
【0024】次に上記構成における動作・作用について
説明する。
【0025】本縦型電気掃除機を使用する際は、コード
41を本体11から引き出してコンセントに接続し、把
手31を一方の手で握って本体11を後方に傾斜させ、
電動送風機15を運転させると同時に床ノズル27を前
後あるいは左右に移動させて使用する。この時、電動送
風機15の運転で生じた吸込気流によって掃除面の塵埃
は吸入され、床ノズル27、接続口24、可撓管22、
曲がり管21、紙袋17の経路で紙袋17内に捕集・蓄
積され、清浄な空気が排気格子33から排出される。
【0026】ところで本体11を立てた際の作用は以下
のとおりである。
【0027】接続口24は本体11の下端部後方で本体
11の長手方向に対して約20度傾斜して設けられ、か
つこの接続口24に床ノズル27が接続されているた
め、本体11を床面に対してほぼ直立させるだけで、自
然と本体11の重心位置が床ノズル27の前車輪38と
後車輪39の間に位置することとなり、容易に立たせら
れる。
【0028】特に接続口24を傾斜させたことで床ノズ
ル27の前車輪38と後車輪39の間隔を広げる必要も
なくなり、床ノズル27の前後幅を小型化できるものと
なり、使用中の床ノズル27の扱いが思いどおりになっ
て使い勝手が向上する。
【0029】また、本体11は床面に対してほぼ直立状
態であるために、立たせたときの全体の前後スペースは
小さくでき、狭い場所での保管を可能とする。
【0030】次に、図4に示すように机や椅子の下など
の上下幅の狭い場所を掃除する際、本体11を倒して床
ノズル27を差し込んで掃除するわけだが、接続口24
が傾斜し、本体11上方より集塵室16電動送風機15
の構成で本体11の下端部が徐々に細く形成されている
ため、このような場所でも楽に掃除ができる。
【0031】同時に上記構成で、重心が本体11の下に
きて本体11が立っている状態の安定性が一層高くな
る。
【0032】加えて、可撓管22が傾斜した接続口24
に接続されているため、ホース25接続管26近傍部が
徐々に約20度曲がり、可撓管22を接続口24から抜
く際には前記曲折方向に抜くこととなって、ホース25
の縮みによる支障も起こらずに楽に引き抜ける。接続時
も同様で可撓管22の着脱がスムースにできるものであ
り隙間ノズル32の使用性を良好にするものである。
【0033】なお、本実施例ではコード巻取り装置14
の配置を本体11の上部に内蔵し、床ノズル接続口24
を本体11の下端部後ろ側に形成しているが、コード巻
取り装置14を電動送風機15の下方に内蔵しても、同
様の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような効果を奏するものである。
【0035】1.前後幅の小さい床ノズルを用いても、
本体の床面に対する傾斜を小さくして本体を立たせるこ
とが可能となり、その結果本体の傾きが小さいことによ
り、保管時の前後寸法の小さい使い勝手のよい電気掃除
機を安価に提供できる。
【0036】2.接続口が前下がり状に傾斜しているの
で、接続口に至る本体の前後寸法が小さくなり、掃除範
囲の領域が広がり使用性が向上する。
【0037】3.接続口が前下がり状になっているの
で、それに接続されたホースの脱着が容易となり使用性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦型電気掃除機の斜視
【図2】同縦型電気掃除機の本体の要部縦断面図
【図3】同縦型電気掃除機の隙間ノズルを使用している
時の状態図
【図4】同縦型電気掃除機の本体を倒して使用している
時の状態図
【図5】従来の縦型電気掃除機の本体直立時の状態図
【図6】他の従来例を示す縦型電気掃除機の状態図
【符号の説明】
11 本体 14 コード巻取り装置 15 電動送風機 16 集塵室 22 可撓管 24 接続口 25 ホース 26 接続管 27 床ノズル 28 ハンドル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に電動送風機を内蔵し、上方に前記
    電動送風機に連通する集塵室を配した本体と、前記集塵
    室に連通するとともに前記本体下方に前下がり状に傾斜
    させて設けた接続口と、前記接続口に着脱自在のパイプ
    を後方中央に回動自在に設けた床ノズルとを具備し、前
    記本体を立てた時に本体の重心が前記床ノズルの上方に
    位置して本体が自立するようにした縦型電気掃除機。
  2. 【請求項2】 接続口と集塵室とを、一端が少なくとも
    前記接続口に着脱自在に接続されるホースで連通され、
    前記ホースの接続口側端部には隙間ノズルを着脱自在に
    接続できる請求項1記載の電気掃除機。
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