JP2002199610A - 電気掃除装置 - Google Patents

電気掃除装置

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JP2002199610A JP2000399541A JP2000399541A JP2002199610A JP 2002199610 A JP2002199610 A JP 2002199610A JP 2000399541 A JP2000399541 A JP 2000399541A JP 2000399541 A JP2000399541 A JP 2000399541A JP 2002199610 A JP2002199610 A JP 2002199610A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの温度による充電効率に対応して効
率よく充電できる電気掃除装置を提供する。 【解決手段】 掃除機本体にホースを接続しない場合、
切替手段にて第1の充電モードIに切り替える。掃除機
本体が充電器36に接続した場合、直ちに掃除しない状態
と判断し、蓄電池Eが十分に冷えて良好な充電効率の状
態で充電する。掃除機本体にホースが接続する場合、切
替手段にて第2の充電モードIIに切り替える。掃除機本
体が充電器36に接続した場合、ある程度の充電後に直ち
に未掃除箇所を掃除する状態と判断し、蓄電池Eが損傷
しない充電許可温度T2以下で充電し、再充電待機状態と
する。再充電待機状態で、充電許可温度T2より低く、蓄
電池Eが十分に冷えて良好な充電効率の状態となる充電
開始温度T3で再充電する。掃除状態に対応して、良好な
充電効率で充電でき、効率よく掃除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電器により充電
されるバッテリを備えた電気掃除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばバッテリから供給される電
力にて電動送風機を駆動させるとともに充電器によりバ
ッテリを充電する電気掃除装置として、ハンディ型の電
気掃除装置が知られている。このハンディ型の電気掃除
装置は、電動送風機および電動送風機に電力を供給する
バッテリを収容した本体ケースを備えている。この本体
ケースには、電動送風機の吸気側に連通して吸込口を開
口する吸込部と、掃除作業者が把持する把持部とが設け
られている。また、把持部には、電動送風機の駆動状態
を設定する操作手段が設けられている。
【0003】そして、このハンディ型の電気掃除装置で
は、操作手段の設定操作により電動送風機を駆動させて
吸込口から塵埃とともに空気を吸い込んで掃除する。
【0004】ところで、充電の際に、バッテリの温度が
ある程度の温度を超えるとバッテリの寿命が短くなった
り、漏液するなどの損傷を生じるおそれがある。このた
め、従来の電気掃除機では、バッテリの温度を検出する
温度検出手段を備えている。そして、この温度検出手段
にて検出したバッテリの温度が第1の所定温度を超えて
いると充電を停止し、温度検出手段にて検出したバッテ
リの温度が第1の所定温度より低い第2の所定温度以下
に低下すると充電を開始する構成が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バッテリ
は、充電および放電により温度が上昇する。このよう
に、温度が高くなるに従ってバッテリは完全には満充電
状態とならず、電荷の蓄電量が少なくなる特性がある。
このため、上記のように、バッテリの温度により充電を
停止する従来の電気掃除装置では、例えば掃除直後でバ
ッテリが放電によりある程度温度が高く電荷の蓄積量が
少ない状態で充電器に設置して充電した場合、充電によ
り温度が上昇して直ぐに所定の温度に達して充電が終了
し、十分に電荷を蓄積して充電できなくなるおそれがあ
る。このことから、掃除が完了せずに電荷の蓄積量が低
下して電動送風機を駆動できなくなった後、充電して直
ちに未掃除個所を掃除したい場合でもバッテリはあまり
多くの電荷を蓄積した状態で充電されておらず、直ぐに
再び電荷の残量が少なくなって電動送風機を駆動できな
くなり、掃除が完了できないおそれがある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、バッテリの温度による充電効率に対応して効率よく
充電できる電気掃除装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
装置は、バッテリにより電力が供給される電動送風機
と、前記バッテリを充電する充電器と、前記バッテリの
温度を検出する温度検出手段と、前記電動送風機を停止
させた後に前記温度検出手段により検出した前記バッテ
リの温度が所定の温度以下であると前記充電器により前
記バッテリを充電可能とする制御手段とを具備したもの
である。
【0008】そして、制御手段により、電動送風機を停
止させた後に温度検出手段にて検出したバッテリの温度
が所定の温度以下になると、充電器によりバッテリを充
電可能とする。このことにより、バッテリが十分に充電
可能な状態で充電され、良好な充電効率で充電され、例
えば掃除の際にバッテリの電荷の残量が直ぐに無くなっ
てしまう不都合がない。
【0009】請求項2記載の電気掃除装置は、バッテリ
により電力が供給される電動送風機と、前記バッテリを
充電する充電器と、前記電動送風機を停止させた後に計
時する計時手段と、この計時手段により計時した時間が
所定時間を経過すると前記充電器により前記バッテリを
充電可能とする制御手段とを具備したものである。
【0010】そして、制御手段により、電動送風機を停
止させた後に計時手段にて計時した時間が所定時間を経
過した際に、充電器によりバッテリを充電可能とする。
このことにより、バッテリが十分に充電可能な状態で充
電され、良好な充電効率で充電され、例えば掃除の際に
バッテリの電荷の残量が直ぐに無くなってしまう不都合
がない。
【0011】請求項3記載の電気掃除装置は、バッテリ
により電力が供給される電動送風機と、前記バッテリを
充電する充電器と、前記バッテリの温度を検出する温度
検出手段と、前記充電器に前記バッテリが接続されると
前記充電器により前記バッテリを充電して再充電待機状
態とし、前記温度検出手段にて検出するバッテリの温度
が設定温度以下に低下した所定状態になると前記充電器
により前記バッテリを再充電する制御手段とを具備した
ものである。
【0012】そして、制御手段により、充電器にバッテ
リが接続されると充電器によりバッテリを充電し再充電
待機状態とする。この後、温度検出手段にて検出するバ
ッテリの温度が設定温度以下に低下した所定状態となる
と、充電器によりバッテリを再充電させる。このことに
より、例えば掃除できなかった箇所を掃除するために、
ある程度充電させて直ぐに掃除する場合でも対応できる
とともに、直ぐに掃除をしない場合には、バッテリが十
分に充電可能な状態で充電され、良好な充電効率で充電
され、例えば掃除の際にバッテリの電荷の残量が直ぐに
無くなってしまう不都合がない。
【0013】請求項4記載の電気掃除装置は、バッテリ
により電力が供給される電動送風機と、前記バッテリを
充電する充電器と、前記充電器に前記バッテリが接続さ
れると前記充電器により前記バッテリを充電して再充電
待機状態とし、この再充電待機状態が所定時間を経過し
た所定状態になると前記充電器により前記バッテリを再
充電する制御手段とを具備したものである。
【0014】そして、制御手段により、充電器にバッテ
リが接続されると充電器によりバッテリを充電し再充電
待機状態とする。この再充電待機状態が所定時間を経過
した所定状態となると、充電器によりバッテリを再充電
させる。このことにより、例えば掃除できなかった箇所
を掃除するために、ある程度充電させて直ぐに掃除する
場合でも対応できるとともに、直ぐに掃除をしない場合
には、バッテリが十分に充電可能な状態で充電され、良
好な充電効率で充電され、例えば掃除の際にバッテリの
電荷の残量が直ぐに無くなってしまう不都合がない。
【0015】請求項5記載の電気掃除装置は、請求項3
または4記載の電気掃除装置において、所定状態になる
まで充電器によりバッテリを充電せず、所定状態になる
と前記充電器により前記バッテリを充電させる第1の充
電モードと、前記充電器により前記バッテリを充電して
再充電待機状態とした後に再充電する第2の充電モード
とを切り替える切替手段を具備したものである。
【0016】そして、切替手段により、所定状態となる
と充電器によりバッテリを充電させる第1の充電モード
と、充電器によりバッテリを充電して再充電待機状態と
した後に再充電する第2の充電モードとを切り替える。
このことにより、例えば掃除後に直ぐに掃除しない場合
には第1の充電モードに切り替えて、バッテリが十分に
充電可能な良好な充電効率となる状態で充電させ、掃除
後に直ぐに掃除する場合には第2の充電モードに切り替
えて、ある程度充電させて直ぐに掃除できなかった箇所
を掃除することが可能となる。このように、掃除状態に
対応して充電状態が切り替えられ、掃除状態に対応して
効率よく充電する。
【0017】請求項6記載の電気掃除装置は、請求項5
記載の電気掃除装置において、電気掃除機の吸気側に連
通する本体吸込口を有する掃除機本体と、この掃除機本
体の本体吸込口に着脱可能に接続されるホースとを備
え、切替手段は、掃除機本体の本体吸込口に前記ホース
が接続されることにより制御手段にて第2の充電モード
で充電制御させ、前記掃除機本体の本体吸込口に前記ホ
ースが非接続であることにより前記制御手段にて第1の
充電モードで充電制御させるものである。
【0018】そして、ホースが掃除機本体の本体吸込口
に接続されると、切替手段が第2の充電モードでの制御
手段による充電制御に切り替え、ホースが掃除機本体の
本体吸込口に非接続となると、切替手段が第1の充電モ
ードでの制御手段による充電制御に切り替える。このこ
とにより、簡単な構成で掃除状態に対応した充電状態に
切り替えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態にお
ける電気掃除機の構成について図面を参照して説明す
る。
【0020】図2において、1は掃除機本体で、この掃
除機本体1は、ケース体2を備えている。このケース体
2の前側には、上方に向けて凹状の装着下凹部3を有し
た載置部4が設けられている。また、ケース体2の後側
には、図示しない電動送風機と、この電動送風機に電力
を供給するバッテリである蓄電池Eと、電動送風機の駆
動を制御する回路基板とを収容する駆動部5が設けられ
ている。そして、このケース体2は、前側下面に図示し
ない旋回自在の旋回輪が設けられるとともに後部両側に
従動輪が回転自在に設けられ、床面上を走行可能となっ
ている。また、ケース体2には、有底円筒状の集塵部7
が下端周縁を装着下凹部3に嵌挿係合して着脱可能に載
置保持されている。さらに、ケース体2には、集塵部7
の上部およびケース体2の駆動部5の上面を、回動によ
り開放可能に覆う蓋体8が取り付けられている。この蓋
体8は、前側に集塵部7の上部周縁を嵌挿係合して保持
する下方に向けて凹状の図示しない装着上凹部を有して
いる。そして、蓋体8は、ケース体2を覆う状態で集塵
部7と電動送風機とを略気密に連通させる。さらに、ケ
ース体2の側面には、電動送風機から排出される排気風
を排出する排気口9が複数開口形成されている。
【0021】また、蓋体8の上部前側には、集塵部7に
連通し前方に向けて接続口としての図示しない本体吸込
口を開口しホース11が着脱可能に接続される吸込部12が
設けられている。さらに、この吸込部12には、ケース体
2内に設けられた回路基板に接続されるコネクタ12a,1
2aが配設されている。また、吸込部12の近傍には、例え
ば蓄電池Eの充電中である旨の表示をする表示手段とし
ての表示部13が設けられている。
【0022】そして、ホース11は、可撓性を有し一対の
電線11a,11aが螺旋状に設けられたホース本体14を備え
ている。また、このホース本体14の一端には、掃除機本
体1の吸込部12に着脱可能に差し込み接続される接続管
15が設けられている。さらに、ホース本体14の他端に
は、延長管17を介して吸込口体18が接続される把持部19
が設けられている。また、接続管15には、ホース本体14
の電線11a,11aに接続され、吸込部12に接続した際にコ
ネクタ12a,12aに接続される端子ピン15a,15aが設けら
れている。さらに、把持部19には、電動送風機や吸込口
体18の図示しない回転清掃体や走行輪などを回転駆動す
る電動機の駆動状態を設定操作する操作手段21が配設さ
れている。この操作手段21は、各種スイッチ、例えば停
止用スイッチ20a,弱設定用スイッチ20bおよび強設定用
スイッチ20cを有し、ホース本体14の電線11a,11aに接
続される。そして、把持部19には、ホース本体14の電線
11a,11aに接続され図示しない接続端子を有した雌コネ
クタが配設されている。これら掃除機本体1の吸込部の
コネクタ12a,12aおよびホース11にて、切替手段22が構
成される。
【0023】また、吸込口体18は、下面に開口した図示
しない吸込口に臨んで回転清掃体を回転自在に支持して
いるとともに、この回転清掃体を回転駆動する電動機を
備えている。そして、この吸込口体18の後部には吸込口
に連通する連結管23が枢着され、この連結管23には電動
機に電気的に接続された図示しない一対の接点であるピ
ン端子が設けられたコネクタ部24が設けられている。な
お、ピン端子は、ホース11の把持部19の雌コネクタに係
脱可能に係合して接続端子に電気的に接続可能となって
いる。
【0024】次に、上記実施の形態の回路構成を図1を
参照して説明する。
【0025】掃除機本体1内に収容された図示しない回
路基板には、集積回路であるマイクロコンピュータ31や
その他各種電気部品が設けられて制御手段32が搭載され
ている。なお、マイクロコンピュータ31には、定電圧供
給源Vcが接続されている。そして、この制御手段32は、
掃除機本体1内に収容された蓄電池Eに接続されるとと
もに、図示しない電動送風機を駆動制御する駆動制御部
に接続されている。さらに、制御手段32のマイクロコン
ピュータ31には、吸込部12に配設されたコネクタ12a,1
2aに接続するホース11の接続管15に設けた一対の端子ピ
ン15a,15aと、これら端子ピン15a,15aにそれぞれ接続
するホース本体14の一対の電線11a,11aとを介して操作
手段21が接続されている。
【0026】また、蓄電池Eの両極には、掃除機本体1
の後面略中央に設けられた被充電端子35a,35bが一対設
けられている。これら被充電端子35a,35bは、充電器36
の充電端子37a,37bに係脱可能に接続される。そして、
充電器36には、商用交流電源eのコンセント38に接続す
る電源プラグ39を有した電源線40が設けられている。ま
た、充電器36には商用交流電源eを直流に変換した直流
電源41が設けられ、この直流電源41に一対の充電端子37
a,37bが設けられている。なお、充電器36の充電端子37
a,37b間には、平滑用のコンデンサC1が接続されてい
る。そして、充電器36と電気掃除機とにより、電気掃除
装置が構成される。
【0027】そして、蓄電池Eの正極と被充電端子35a
との間には、変換部としての抵抗R1、スイッチであるス
イッチング素子としてのトランジスタQ1のコレクタおよ
びエミッタが直列に接続されている。また、トランジス
タQ1のベースは、抵抗R2を介してマイクロコンピュータ
31に接続されている。
【0028】また、被充電端子35aの接続点および被充
電端子35bの接続点間には、抵抗R3および抵抗R4の直列
回路が接続されている。そして、これら抵抗R3および抵
抗R4の接続点にマイクロコンピュータ31が接続され、被
充電端子35a,35bが充電器36の充電端子37a,37bを介し
て直流電源41に接続される。この抵抗R3および抵抗R4の
接続点における直流電源41の分圧された電圧値V0をマイ
クロコンピュータ31が検出し、充電状態を認識する入力
電圧認識部としての充電認識部42が構成されている。
【0029】さらに、トランジスタQ1のコレクタおよび
抵抗R1の接続点と蓄電池Eおよび被充電端子35bの接続
点との間には、抵抗R5、充電電流設定部としての可変抵
抗器43および抵抗R6の直列回路が接続されている。そし
て、抵抗R5および可変抵抗器43の接続点にはマイクロコ
ンピュータ31が接続され、充電器36の直流電源41の電圧
値である電源入力電圧値V1を検出する第1の電圧検出部
としての入力電圧検出部44が構成されている。
【0030】また、蓄電池Eおよび抵抗R1の接続点と蓄
電池Eおよび被充電端子35bの接続点との間には、抵抗R
7および抵抗R8の直列回路が接続されている。そして、
抵抗R5および抵抗R6の接続点にはマイクロコンピュータ
31が接続され、蓄電池Eの電池電圧値V2を検出する第2
の電圧検出部としての電池電圧検出部45が構成されてい
る。これら、抵抗R1、入力電圧検出部44および電池電圧
検出部45にて充電電流検出部46が構成される。なお、マ
イクロコンピュータ31には、蓄電池Eの電荷の蓄電量が
電動送風機を所望の駆動状態で駆動できる十分な蓄電量
状態における電池電圧検出部45の抵抗R1および抵抗R2の
接続点での蓄電池Eの分圧の電圧値に相当する設定電圧
値Vyが設定されている。
【0031】さらに、マイクロコンピュータ31には、例
えば5Vの定電圧源47および抵抗R9の直列回路を介して
蓄電池Eの正極に接続されている。そして、定電圧源47
およびマイクロコンピュータ31の接続点と蓄電池Eおよ
び被充電端子35bの接続点との間には、コンデンサC2が
接続されている。さらに、定電圧源47および抵抗R9の接
続点と蓄電池Eおよび被充電端子35bの接続点との間に
は、コンデンサC3が接続されている。そして、これら抵
抗R9、定電圧源47およびコンデンサC2,C3にてマイクロ
コンピュータ31に電力を供給するマイコン電源部48が構
成されている。
【0032】また、マイクロコンピュータ31には、クロ
ックパルスを出力するタイマ手段49が設けられている。
【0033】さらに、マイクロコンピュータには、蓄電
池Eの温度を検出する温度検出手段としての温度センサ
50が接続されている。また、マイクロコンピュータ31と
温度センサ50との接続点には、抵抗R10を介して定電圧
供給源Vcが接続されている。
【0034】そして、掃除機本体1を電源プラグ39が商
用交流電源eのコンセント38に接続された充電器36に接
続して、掃除機本体1の被充電端子35a,35bを充電器36
の充電端子37a,37bに接続した充電状態で、制御手段32
のマイクロコンピュータ31は、充電認識部42の抵抗R3お
よび抵抗R4の接続点における電圧値V0を検出する。そし
て、この検出した電圧値V0が直流電源41の分圧された電
圧値Vaに相当する電圧値であることを検出することによ
り充電状態を認識する。この充電状態の認識により、マ
イクロコンピュータ31は、トランジスタQ1のベースが接
続する出力ポートから適宜ローレベル出力し、トランジ
スタQ1をオンさせ、蓄電池Eを直流電源41と閉回路を構
成させて蓄電池Eに充電電流を流して充電する。
【0035】また、このトランジスタQ1のオンにより、
マイクロコンピュータ31は、入力電圧検出部44の抵抗R5
および可変抵抗器43の接続点での電源入力電圧値V1を検
出するとともに、電池電圧検出部45の抵抗R5および抵抗
R6の接続点での蓄電池Eの電池電圧値V2を検出する。そ
して、電源入力電圧値V1から電池電圧値V2を減算して単
位時間当たりのトランジスタQ1の閉成時間であるオン時
間tで除算した値((V1-V2)/t)を単位時間当たりの平均
の充電電流と設定し、あらかじめマイクロコンピュータ
31に設定した設定電流値I0と比較して、充電電流の平均
電流値Iが設定電流値I0となるようにトランジスタQ1の
オン時間tを制御して充電電流の平均電流値Iが一定と
なるように制御する。
【0036】なお、充電のために充電電流を蓄電池Eに
流すタイミングは、充電電流を演算するための因子であ
る電源入力電圧値V1の閾値を可変抵抗器43にて可変設定
することにより設定される。
【0037】また、マイクロコンピュータ31は、トラン
ジスタQ1をオンさせる時間tが長くなって蓄電池Eに流
す充電電流が大きすぎてしまうことを防止するために、
タイマ手段49からのクロックパルスに基づいてトランジ
スタQ1をオンオフさせるためのローレベルを出力する出
力間隔であるトランジスタQ1のオンオフ間隔の上限、す
なわちトランジスタQ1をオンする時間tを例えば単位時
間である10ms間における割合が70%となる7ms
に設定している。
【0038】次に、上記実施の形態の動作を図1と、図
3ないし図5に示すフローチャートと、図6および図7
に示す動作チャートとを参照して説明する。
【0039】まず、ケース体2の載置部4に集塵部7を
載置し、蓋体8を閉じて集塵部7を電動送風機の吸気側
と略気密に連通させる。そして、図示しない電源コード
を引き出して商用交流電源を供給し、開口する本体吸込
口にホース11、延長管17および吸込口体18を順次接続
し、掃除待機状態とする。そして、ホース11の把持部19
を持って、操作手段21により電動送風機の駆動状態を適
宜設定して駆動させ、把持部19を押し引きして床面上で
吸込口体18を走行させる。この吸込口体18の床面上での
走行により、床面上の塵埃を空気とともに吸込口から吸
い込み、集塵部7で捕捉する。
【0040】この電動送風機の駆動により、図6に示す
ように、温度センサ50にて検出する蓄電池Eの温度は、
蓄電池Eの放電により発熱するとともに、電動送風機の
駆動による発熱にて上昇する。そして、掃除が終了して
操作手段21の設定操作により電動送風機の駆動を停止
し、ホース11を吸込部12から外して充電器36に設置す
る。なお、掃除直後では、蓄電池Eの放電による発熱は
ないものの、電動送風機は冷えていないので、除々にで
はあるがある程度時間が経過するまでは温度センサ50に
て検出する蓄電池Eの温度は上昇する。
【0041】一方、マイコン電源部48から電源が供給さ
れて作動しているマイクロコンピュータ31は、図3に示
すように、吸込部12にホース11が接続されているか否か
を判断する(ステップ1)。すなわち、吸込部12のコネク
タ12a,12aにホース11の接続管15の端子ピン15a,15aが
接続されて把持部19の操作手段21が電気的に接続された
か否かを判断する。そして、ホース11が接続されていな
いと判断した場合には、直ぐに掃除をする状態ではない
と判断し、図4および図6に示す第1の充電モードIに
移行する(ステップ2)。また、ホース11が接続されてい
ると判断した場合には、ある程度充電した後に直ぐに掃
除する状態であると判断し、図5および図7に示す第2
の充電モードIIに移行する(ステップ3)。
【0042】そして、図6に示すように、ホース11が接
続されない状態で移行したステップ2の第1の充電モー
ドIでは、マイクロコンピュータ31により、充電認識部
42の抵抗R3および抵抗R4の接続点における電圧値V0を検
出して、この電圧値V0が直流電源41の分圧された電圧値
Vaに対応する閾値電圧値VAより大きいか否かを判断する
(ステップ11)。そして、マイクロコンピュータ31が検出
する電圧値V0が閾値電圧値VAより大きくない、すなわち
電圧値V0が閾値電圧値VA以下であると判断した場合に
は、掃除機本体1が充電器36に接続されていないと判断
し、初期化する。すなわち、充電時間tをタイマ手段49
にて計時しない旨のt=0を設定するとともに、充電し
ていない旨のA=0を設定し(ステップ12)、第1の充電
モードIを終了する。なお、この第1の充電モードIの
終了により、制御手段32は、表示部13による充電中の表
示をしない旨を設定入力する。
【0043】また、ステップ11で、マイクロコンピュー
タ31が検出する電圧値V0が閾値電圧値VAより大きいと判
断した場合に、掃除機本体1が充電器36に接続されてい
る充電状態と判断し、既に充電されてほぼ満充電状態と
なっていて再充電しない旨のA=1か否かを判断する
(ステップ13)。そして、既にほぼ満充電状態に充電され
て再充電しない旨のA=1であると判断した場合には、
第1の充電モードIを終了する。
【0044】さらに、ステップ13で、満充電状態に充電
されて再充電しない旨のA=1でないと判断した場合に
は、充電するために、温度センサ50により蓄電池Eの温
度Tが液漏れなどの損傷を生じるおそれがあるバッテリ
保護温度T1以下か否かを判断する(ステップ14)。そし
て、温度センサ50により検出した蓄電池Eの温度Tがバ
ッテリ保護温度T1以下ではない、すなわちバッテリ保護
温度T1を超えていると判断し、第1の充電モードIを終
了する。
【0045】さらに、ステップ14で、温度センサ50によ
り検出した蓄電池Eの温度Tがバッテリ保護温度T1以下
であることを認識した場合には、温度センサ50にて検出
する蓄電池Eの温度Tがバッテリ保護温度T1より低い上
限温度である充電許可温度T2より低いか否かを判断する
(ステップ15)。そして、温度センサ50にて検出する蓄電
池Eの温度Tが充電許可温度T2以下でない、すなわち充
電許可温度T2より高いと判断した場合には、充電できる
温度ではないと判断し、第1の充電モードIを終了す
る。
【0046】また、ステップ15で、温度センサ50にて検
出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以下であると
判断した場合には、温度センサ50にて検出する蓄電池E
の温度Tが充電許可温度T2より低い充電開始温度T3より
低いか否かを判断する(ステップ16)。ここで、図8に示
すように、蓄電池Eは温度が上昇するに従って充電効率
が低下する特性を有している。このため、充電開始温度
T3は、蓄電池Eが十分に冷えて充電効率が良好な比較的
低い温度に設定される。
【0047】そして、温度センサ50にて検出する蓄電池
Eの温度Tが充電開始温度T3より低くないと判断した場
合には、まだ充電できる温度まで十分に冷えていないと
判断し、第1の充電モードIを終了する。
【0048】さらに、ステップ16で、温度センサ50にて
検出する蓄電池Eの温度Tが充電開始温度T3以下である
と判断した場合には、蓄電池Eの温度Tが十分に冷えた
十分に充電可能な状態であると判断し、蓄電池Eを充電
する。すなわち、マイクロコンピュータ31のトランジス
タQ1のベースが接続する出力ポートから適宜ローレベル
出力し、トランジスタQ1をオンさせ、蓄電池Eを直流電
源41と閉回路を構成させて蓄電池Eに充電電流を流して
充電するとともに、タイマ手段49で充電時間tを計時す
る(ステップ17)。なお、この充電の際、制御手段32は、
表示部13による充電中の表示をする旨を設定入力する。
このように、図6に示すように、蓄電池Eの温度Tが充
電開始温度T3以下に冷えるまで、充電はしない。
【0049】そして、マイクロコンピュータ31は、温度
センサ50にて30秒毎に蓄電池Eの温度を検出し、この
温度センサ50にて30秒毎に検出する蓄電池Eの温度か
ら温度上昇値ΔTを算出する。
【0050】ここで、蓄電池Eは、図6に示すように充
電および放電により温度が上昇するとともに、図8に示
すように充電効率が温度の上昇に伴って低下する特性、
すなわち温度Tが高くなるに従って所定の電圧値となっ
て充電が終了した状態でも温度Tが低い状態での満充電
状態とならず、電荷の蓄電量が少なくなる特性がある。
このことから、所定の温度上昇値aとなることにより、
その温度での蓄電池Eの満充電状態となる。
【0051】そして、マイクロコンピュータ31は、この
算出した温度上昇値ΔTがあらかじめ設定した温度上昇
値a以上か否かを判断する(ステップ18)。また、温度上
昇値ΔTが温度上昇値a以上であると判断した場合に
は、蓄電池Eが満充電状態になったと判断し、タイマ手
段49での充電時間tの計時を停止し、充電時間tをタイ
マ手段49にて計時しない旨のt=0を設定する(ステッ
プ19)。そして、マイクロコンピュータ31のトランジス
タQ1のベースが接続する出力ポートからのローレベル出
力を停止し、トランジスタQ1をオフさせ、蓄電池Eと直
流電源41との閉回路を開成し、蓄電池Eへ流れる充電電
流を停止して充電を終了する。そして、満充電状態に充
電されて再充電しない旨のA=1を設定し(ステップ1
9)、第1の充電モードIを終了する。なお、この充電終
了により、制御手段32は、表示部13による充電中の表示
をしない旨を設定入力する。
【0052】また、ステップ18で、温度上昇値ΔTが温
度上昇値a以上でないと判断した場合には、タイマ手段
49にて計時する充電時間tが十分に充電される所定の充
電時間b以上、すなわち所定の充電時間bが経過したか
否かを判断する(ステップ21)。そして、計時する充電時
間tが所定の充電時間b以上であると判断した場合に
は、十分に充電されたものと判断してステップ19に進
む。
【0053】さらに、ステップ21で充電時間tが所定の
充電時間b以上ではない場合には、また十分な充電時間
tが経過していないと判断し、温度センサ50にて検出す
る蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上であるか否か
を判断する(ステップ22)。そして、温度センサ50にて検
出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上ではない
と判断した場合には、充電により電池の寿命が低下する
などのおそれがないと判断し、充電を継続するために、
充電状態で第1の充電モードIを終了する。すなわち、
ホース11の接続による充電状態の変更や充電器36から外
れるなどの充電状態の変更に対応するためである。
【0054】また、ステップ22で温度センサ50にて検出
する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上であると判
断した場合には、充電により蓄電池Eの寿命が低下する
おそれがあると判断し、充電を終了するためにステップ
19に進む。
【0055】一方、図7に示すように、ホース11が接続
されて移行したステップ3の第2の充電モードIIでは、
第1の充電モードIと同様に、まず、マイクロコンピュ
ータ31により、充電認識部42の抵抗R3および抵抗R4の接
続点における電圧値V0を検出して、この電圧値V0が直流
電源41の分圧された電圧値Vaに対応する閾値電圧値VAよ
り大きいか否かを判断する(ステップ31)。そして、マイ
クロコンピュータ31が検出する電圧値V0が閾値電圧値VA
より大きくない、すなわち電圧値V0が閾値電圧値VA以下
であると判断した場合には、掃除機本体1が充電器36に
接続されていないと判断し、初期化する。すなわち、充
電時間tをタイマ手段49にて計時しない旨のt=0を設
定し、充電していない旨のA=0を設定し、再充電を許
可しない旨のC=0を設定するとともに、再々充電を禁
止しない旨のD=0を設定し(ステップ32)、第2の充電
モードIIを終了する。なお、この第2の充電モードIIの
終了により、制御手段32は、表示部13による充電中の表
示をしない旨を設定入力する。
【0056】また、ステップ31でマイクロコンピュータ
31が検出する電圧値V0が閾値電圧値VAより大きいと判断
した場合に、掃除機本体1が充電器36に接続されている
充電状態と判断し、既に充電されてほぼ満充電状態とな
っていて再充電しない旨のA=1か否かを判断する(ス
テップ33)。そして、既にほぼ満充電状態に充電されて
再充電しない旨のA=1であると判断した場合には、第
2の充電モードIIを終了する。
【0057】さらに、既にほぼ満充電状態に充電されて
再充電しない旨のA=1でないと判断した場合には、温
度センサ50により蓄電池Eの温度Tが上限温度T1以下か
否かを判断する(ステップ34)。そして、温度センサ50に
より検出した蓄電池Eの温度Tが上限温度T1以下ではな
い、すなわち上限温度T1を超えていると判断し、第2の
充電モードIIを終了する。
【0058】また、ステップ34で、温度センサ50により
検出した蓄電池Eの温度Tが上限温度T1以下であること
を認識した場合には、温度センサ50にて検出する蓄電池
Eの温度Tが上限温度T1より低い充電許可温度T2より低
いか否かを判断する(ステップ35)。そして、温度センサ
50にて検出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以下
でない、すなわち充電許可温度T2より高いと判断した場
合には、充電できる温度ではないと判断し、第2の充電
モードIIを終了する。
【0059】さらに、ステップ35で、温度センサ50にて
検出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以下である
と判断した場合には、1回充電されて再充電を許可する
旨のC=1であるか否かを判断する(ステップ36)。そし
て、再充電を許可する旨のC=1でないと判断した場合
には、まだ、1回目の充電が終了していないものと判断
し、蓄電池Eを充電する。すなわち、マイクロコンピュ
ータ31のトランジスタQ1のベースが接続する出力ポート
から適宜ローレベル出力し、トランジスタQ1をオンさ
せ、蓄電池Eを直流電源41と閉回路を構成させて蓄電池
Eに充電電流を流して充電するとともに、タイマ手段49
で充電時間tを計時する(ステップ37)。なお、この充電
の際、制御手段32は、表示部13による充電中の表示をす
る旨を設定入力する。
【0060】また、ステップ36で、再充電を許可する旨
のC=1であると判断した場合には、既に1回目の充電
が終了していると判断し、再々充電を禁止する旨のD=
1を設定する(ステップ38)。この後、温度センサ50にて
検出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2より低い充
電開始温度T3より低いか否かを判断する(ステップ39)。
ここで、充電開始温度T3は、上述したように、蓄電池E
が十分に冷えて充電効率が良好な比較的低い温度であ
る。
【0061】そして、このステップ39で、温度センサ50
にて検出する蓄電池Eの温度Tが充電開始温度T3より低
いと判断した場合には、充電するためにステップ37に進
む。また、蓄電池Eの温度Tが充電開始温度T3より低く
ないと判断した場合には、まだ充電できる温度まで十分
に冷えていないと判断し、再充電を許可する状態で第2
の充電モードIIを終了する。すなわち、再充電待機状態
となる。
【0062】この後、第1の充電モードIと同様に、マ
イクロコンピュータ31は、この算出した温度上昇値ΔT
があらかじめ設定した温度上昇値a以上か否かを判断す
る(ステップ40)。また、温度上昇値ΔTが温度上昇値a
以上であると判断した場合には、蓄電池Eが満充電状態
になったと判断し、タイマ手段49での充電時間tの計時
を停止し、充電時間tをタイマ手段49にて計時しない旨
のt=0を設定するとともに、ほぼ満充電状態に充電さ
れて再充電しない旨のA=1を設定する(ステップ41)。
そして、マイクロコンピュータ31のトランジスタQ1のベ
ースが接続する出力ポートからのローレベル出力を停止
し、トランジスタQ1をオフさせ、蓄電池Eと直流電源41
との閉回路を開成し、蓄電池Eへ流れる充電電流を停止
して充電を終了する。この充電の終了により、充電時間
tを計時しない旨のt=0を設定し、タイマ手段49での
充電時間tの計時も停止させる (ステップ42)。なお、
この充電終了により、制御手段32は、表示部13による充
電中の表示をしない旨を設定入力する。
【0063】また、ステップ40で、温度上昇値ΔTが温
度上昇値a以上でないと判断した場合には、タイマ手段
49にて計時する充電時間tが十分に充電される所定の充
電時間b以上、すなわち所定の充電時間bが経過したか
否かを判断する(ステップ43)。そして、計時する充電時
間tが所定の充電時間b以上であると判断した場合に
は、十分に充電されたものと判断してステップ41に進
む。
【0064】さらに、ステップ43で充電時間tが所定の
充電時間b以上ではない場合には、また十分な充電時間
tが経過していないと判断し、温度センサ50にて検出す
る蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上であるか否か
を判断する(ステップ44)。そして、温度センサ50にて検
出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上ではない
と判断した場合には、充電により電池の寿命が低下する
などのおそれがないと判断し、充電を継続するために、
充電状態で第2の充電モードIIを終了する。すなわち、
ホース11が外れて充電状態が変更する場合や充電器36か
ら外れるなどの充電状態の変更に対応するためである。
【0065】また、ステップ44で温度センサ50にて検出
する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上であると判
断した場合には、充電により蓄電池Eの寿命が低下する
おそれがあると判断し、まだ満充電状態となっていない
ので蓄電池Eが十分に冷えてから再充電させる旨のC=
1を設定する(ステップ45)。この後、蓄電池Eの保護の
ために充電を終了するステップ42に進む。
【0066】次に、ステップ42で充電を終了した後、ほ
ぼ満充電状態に充電されて再充電しない旨のA=1であ
るか否かを判断する(ステップ46)。そして、再充電しな
い旨のA=1であると判断した場合には、ほぼ満充電状
態に充電されていると判断し、第2の充電モードIIを終
了する。
【0067】また、ステップ46で、再充電しない旨のA
=1でないと判断した場合には、まだ満充電になってい
ないと判断し、再々充電を禁止する旨のD=1か否かを
判断する(ステップ47)。そして、再々充電を禁止する旨
のD=1でないと判断した場合には、まだ再充電されて
いないと判断し、次の第2の充電モードIIで再充電させ
るために、第2の充電モードIIを終了する。
【0068】さらに、ステップ45で、再々充電を禁止す
る旨のD=1であると判断した場合には、再充電が終了
しほぼ満充電状態であると判断し、再充電を許可しない
旨のC=0を設定し、再々充電を禁止しない旨のD=0
を設定するとともに、ほぼ満充電状態に充電されて再充
電しない旨のA=1を設定し(ステップ48)、第2の充電
モードIIを終了する。
【0069】そして、第2の充電モードIIで1回目の充
電が終了した状態で、さらに充電器36に掃除機本体1が
装着されていれば、図7に示すように、蓄電池Eの温度
Tが充電開始温度T3以下まで十分に冷えた状態で2回目
の充電である再充電される。
【0070】なお、蓄電池Eの電荷の残量では掃除の全
領域を掃除できずに掃除が完了しておらず、ある程度充
電した後に直ぐに掃除するため、1回目の充電や再充電
の際に充電器36から掃除機本体1が取り外された場合に
は、ステップ31で掃除機本体1が充電器36に接続されて
いないと判断する。そして、ステップ32で初期設定、す
なわち充電時間tをタイマ手段49にて計時しない旨のt
=0を設定し、充電していない旨のA=0を設定し、再
充電を許可しない旨のC=0を設定するとともに、再々
充電を禁止しない旨のD=0を設定し、第2の充電モー
ドIIを終了する。そして、再び充電器36に接続すると、
従前に1回目の充電が行われていても第2の充電モード
IIが初期の状態からスタートする。
【0071】上述したように、上記実施の形態におい
て、ホース11が掃除機本体1の吸込部12に接続されてい
ない非接続状態で切り替えられて選択される第1の充電
モードIでは、温度センサ50にて検出した蓄電池Eの温
度Tが所定の充電開始温度T3以下に低下した際に、充電
器36から蓄電池Eに充電電流を流して充電させる。この
ため、蓄電池Eが十分に冷えた所定の状態から充電され
るので、良好な充電効率で充電でき、例えば充電後に掃
除する際に、蓄電池Eの電荷の残量が直ぐに無くなって
しまう不都合を防止でき、効率よく掃除できる。
【0072】また、ホース11が掃除機本体1の吸込部12
に接続する接続状態で切り替えられて選択される第2の
充電モードIIでは、充電器36に掃除機本体1が設置され
て蓄電池Eが接続した際に、ホース11が接続するので直
ぐに掃除する状態であると判断する。そして、温度セン
サ50にて検出した蓄電池Eの温度が所定の充電許可温度
T2になるまで充電器36から蓄電池Eに充電電流を流して
直ちに充電して再充電待機状態とし、この再充電待機状
態で温度センサ50にて検出する蓄電池Eの温度Tが充電
許可温度T2より低い充電開始温度T3以下に低下した所定
の状態となると、制御手段32により充電器36から蓄電池
Eに充電電流を流して再充電させる。このため、例えば
掃除できなかった箇所を掃除するために、ある程度充電
させて直ぐに掃除する場合でも対応できるとともに、直
ぐに掃除をしない場合には、蓄電池Eが十分に冷えた良
好な充電効率の状態で充電でき、充電後に掃除する際に
蓄電池Eの電荷の残量が直ぐに無くなってしまう不都合
を防止でき、効率よく掃除できる。
【0073】さらに、十分に蓄電池Eが冷えて良好な充
電効率の状態で充電する第1の充電モードIと、充電器
36に掃除機本体1を設置した際に直ちに充電した後に十
分に蓄電池Eが冷えて良好な充電効率の状態で再充電す
る第2の充電モードIIとを設け、適宜切り替えて充電す
る。このため、例えば充電後に直ぐには掃除しない場合
と充電後に直ぐに掃除する場合との異なる掃除状態に対
応して充電状態を切り替えることができ、掃除状態に対
応して効率よく充電できる。
【0074】そして、この第1の充電モードIと第2の
充電モードIIとの切り替えを、掃除する際に掃除機本体
1に接続され、掃除しない場合には掃除機本体1から外
されるホース11の接続および非接続状態で切り替える。
このため、簡単な構成で掃除状態に対応した充電状態の
切り替えが容易にできる。
【0075】なお、上記実施の形態において、ホース11
が接続される掃除機本体1が床面上を走行するキャニス
タ型の電気掃除機について説明したが、掃除機本体1に
直接延長管17を介して吸込口体18を接続するアップライ
ト型、掃除機本体1の吸込部12に吸込口体18を直接接
続、あるいは直接吸込部12の本体吸込口から塵埃を吸い
込むハンディ型でも適用できる。
【0076】そして、吸塵した塵埃を遠心力および塵埃
の自重により空気と分離して捕捉するサイクロン方式の
構成を利用して説明したが、集塵袋を用いて濾過するこ
とにより塵埃を捕捉する電気掃除機などにも利用でき
る。
【0077】また、掃除機本体1と充電器36とを別体と
したが、一体構造としてもできる。
【0078】さらに、掃除機本体1に制御手段32を設け
たが、充電器36に制御手段32を設けてもよい。そしてさ
らには、制御手段32を掃除機本体1および充電器36に跨
って設けてもできる。すなわち、例えばトランジスタQ1
を充電器36側に設け充電電流検出部46を掃除機本体1に
設け、充電のために掃除機本体1と充電器36とを接続し
て掃除機本体1の被充電端子を充電器36の充電端子に接
続することにより制御手段32が構成される構成などでも
できる。
【0079】また、充電電流設定部として可変抵抗器43
を設けたが、これに限らずいずれの構成のものでもよ
く、また設けなくてもよい。さらには、電池電圧検出部
45の抵抗R8に直列に接続する位置に設けてもできる。
【0080】さらに、充電認識部42はいずれの構成でも
でき、設けなくてもできる。
【0081】そして、充電電流を蓄電池Eに流して充電
したが、充電する方法は、誘電充電などの充電器36と掃
除機本体1とが非接続状態でも充電できる構成を用いる
などしてもできる。
【0082】次に、本発明の他の実施の形態を図9およ
び図10に示すフローチャートを参照して説明する。
【0083】この図9および図10に示す実施の形態
は、上記図1ないし図8に示す実施の形態において、良
好な充電効率で充電させるために蓄電池Eが十分に冷え
た状態を温度センサ50にて検出する構成に代えて、放電
からある程度の時間が経過したことにより、十分に冷え
て十分に充電できる所定状態となるとして充電させる構
成である。
【0084】すなわち、図9に示すホース11が接続しな
い非接続状態の第1の充電モードIでは、マイクロコン
ピュータ31により、充電認識部42の抵抗R3および抵抗R4
の接続点における電圧値V0を検出して、この電圧値V0が
直流電源41の分圧された電圧値Vaに対応する閾値電圧値
VAより大きいか否かを判断する(ステップ51)。そして、
マイクロコンピュータ31が検出する電圧値V0が閾値電圧
値VAより大きくない、すなわち電圧値V0が閾値電圧値VA
以下であると判断した場合には、掃除機本体1が充電器
36に接続されていないと判断する。そして、充電時間t
をタイマ手段49にて計時しない旨のt=0を設定し、放
電終了経過時間sをタイマ手段49にて計時しない旨のs
=0を設定するとともに、充電していない旨のA=0を
設定し(ステップ52)、第1の充電モードIを終了する。
なお、この第1の充電モードIの終了により、制御手段
32は、表示部13による充電中の表示をしない旨を設定入
力する。
【0085】また、ステップ51でマイクロコンピュータ
31が検出する電圧値V0が閾値電圧値VAより大きいと判断
した場合に、掃除機本体1が充電器36に接続されている
充電状態と判断し、既に充電されてほぼ満充電状態とな
っていて再充電しない旨のA=1か否かを判断する(ス
テップ53)。そして、既にほぼ満充電状態に充電されて
再充電しない旨のA=1であると判断した場合には、第
1の充電モードIを終了する。
【0086】さらに、ステップ53で、満充電状態に充電
されて再充電しない旨のA=1でないと判断した場合に
は、充電するために、温度センサ50により蓄電池Eの温
度Tがバッテリ保護温度T1以下か否かを判断する(ステ
ップ54)。そして、温度センサ50により検出した蓄電池
Eの温度Tがバッテリ保護温度T1以下ではない、すなわ
ちバッテリ保護温度T1を超えていると判断し、第1の充
電モードIを終了する。
【0087】さらに、ステップ54で、温度センサ50によ
り検出した蓄電池Eの温度Tがバッテリ保護温度T1以下
であることを認識した場合には、温度センサ50にて検出
する蓄電池Eの温度Tがバッテリ保護温度T1より低い上
限温度である充電許可温度T2より低いか否かを判断する
(ステップ55)。そして、温度センサ50にて検出する蓄電
池Eの温度Tが充電許可温度T2以下でない、すなわち充
電許可温度T2より高いと判断した場合には、充電できる
温度ではないと判断し、第1の充電モードIを終了す
る。
【0088】また、ステップ55で、温度センサ50にて検
出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以下であると
判断した場合には、蓄電池Eの温度Tが充電により損傷
するおそれがない温度範囲にあると判断し、放電終了経
過時間sをタイマ手段49にて計時する(ステップ56)。こ
の後、放電終了経過時間sが充電許可温度T2から充電効
率が良好な温度、例えば充電開始温度T3に低下するまで
の十分な時間d以上か否かを判断する(ステップ57)。そ
して、放電終了経過時間sが時間d以上ではない、すな
わち放電終了経過時間sが時間dを経過しておらず、蓄
電池Eがまだ十分に冷えていないと判断し、第1の充電
モードIを終了する。
【0089】さらに、ステップ57で放電終了経過時間s
が時間d以上であると判断した場合には、蓄電池Eの温
度Tが十分に冷えていると判断し、蓄電池Eを充電す
る。すなわち、マイクロコンピュータ31のトランジスタ
Q1のベースが接続する出力ポートから適宜ローレベル出
力し、トランジスタQ1をオンさせ、蓄電池Eを直流電源
41と閉回路を構成させて蓄電池Eに充電電流を流して充
電するとともに、タイマ手段49で充電時間tを計時する
(ステップ58)。なお、この充電の際、制御手段32は、表
示部13による充電中の表示をする旨を設定入力する。
【0090】この後、図1ないし図8に示す実施の形態
と同様に、マイクロコンピュータ31は、温度センサ50に
て30秒毎に蓄電池Eの温度を検出し、この温度センサ
50にて30秒毎に検出する蓄電池Eの温度から温度上昇
値ΔTを算出する。
【0091】そして、マイクロコンピュータ31は、この
算出した温度上昇値ΔTがあらかじめ設定した温度上昇
値a以上か否かを判断する(ステップ59)。また、温度上
昇値ΔTが温度上昇値a以上であると判断した場合に
は、蓄電池Eが満充電状態になったと判断し、タイマ手
段49での充電時間tの計時を停止し、充電時間tをタイ
マ手段49にて計時しない旨のt=0を設定する(ステッ
プ60)。そして、マイクロコンピュータ31のトランジス
タQ1のベースが接続する出力ポートからのローレベル出
力を停止し、トランジスタQ1をオフさせ、蓄電池Eと直
流電源41との閉回路を開成し、蓄電池Eへ流れる充電電
流を停止して充電を終了する。そして、満充電状態に充
電されて再充電しない旨のA=1を設定し(ステップ6
1)、第1の充電モードIを終了する。なお、この充電終
了により、制御手段32は、表示部13による充電中の表示
をしない旨を設定入力する。
【0092】また、ステップ59で、温度上昇値ΔTが温
度上昇値a以上でないと判断した場合には、タイマ手段
49にて計時する充電時間tが十分に充電される所定の充
電時間b以上、すなわち所定の充電時間bが経過したか
否かを判断する(ステップ62)。そして、計時する充電時
間tが所定の充電時間b以上であると判断した場合に
は、十分に充電されたものと判断してステップ60に進
む。
【0093】さらに、ステップ62で充電時間tが所定の
充電時間b以上ではない場合には、また十分な充電時間
tが経過していないと判断し、温度センサ50にて検出す
る蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上であるか否か
を判断する(ステップ63)。そして、温度センサ50にて検
出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上ではない
と判断した場合には、充電により電池の寿命が低下する
などのおそれがないと判断し、充電を継続するために、
充電状態で第1の充電モードIを終了する。すなわち、
ホース11の接続による充電状態の変更や充電器36から外
れるなどの充電状態の変更に対応するためである。
【0094】また、ステップ63で温度センサ50にて検出
する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上であると判
断した場合には、充電により蓄電池Eの寿命が低下する
おそれがあると判断し、充電を終了するためにステップ
60に進む。
【0095】一方、図10に示すホース11が接続した接
続状態の第2の充電モードIIでは、第1の充電モードI
と同様に、まず、マイクロコンピュータ31により、充電
認識部42の抵抗R3および抵抗R4の接続点における電圧値
V0を検出して、この電圧値V0が直流電源41の分圧された
電圧値Vaに対応する閾値電圧値VAより大きいか否かを判
断する(ステップ71)。そして、マイクロコンピュータ31
が検出する電圧値V0が閾値電圧値VAより大きくない、す
なわち電圧値V0が閾値電圧値VA以下であると判断した場
合には、掃除機本体1が充電器36に接続されていないと
判断する。そして、初期化、すなわち充電時間tをタイ
マ手段49にて計時しない旨のt=0を設定し、充電して
いない旨のA=0を設定し、再充電を許可しない旨のC
=0を設定し、再々充電を禁止しない旨のD=0を設定
するとともに、放電終了経過時間sをタイマ手段49にて
計時しない旨のs=0を設定し(ステップ72)、第2の充
電モードIIを終了する。なお、この第2の充電モードII
の終了により、制御手段32は、表示部13による充電中の
表示をしない旨を設定入力する。
【0096】また、ステップ71でマイクロコンピュータ
31が検出する電圧値V0が閾値電圧値VAより大きいと判断
した場合に、掃除機本体1が充電器36に接続されている
充電状態と判断し、既に充電されてほぼ満充電状態とな
っていて再充電しない旨のA=1か否かを判断する(ス
テップ73)。そして、既にほぼ満充電状態に充電されて
再充電しない旨のA=1であると判断した場合には、第
2の充電モードIIを終了する。
【0097】さらに、既にほぼ満充電状態に充電されて
再充電しない旨のA=1でないと判断した場合には、温
度センサ50により蓄電池Eの温度Tが上限温度T1以下か
否かを判断する(ステップ74)。そして、温度センサ50に
より検出した蓄電池Eの温度Tが上限温度T1以下ではな
い、すなわち上限温度T1を超えていると判断し、第2の
充電モードIIを終了する。
【0098】また、ステップ74で、温度センサ50により
検出した蓄電池Eの温度Tが上限温度T1以下であること
を認識した場合には、温度センサ50にて検出する蓄電池
Eの温度Tが上限温度T1より低い充電許可温度T2より低
いか否かを判断する(ステップ75)。そして、温度センサ
50にて検出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以下
でない、すなわち充電許可温度T2より高いと判断した場
合には、充電できる温度ではないと判断し、第2の充電
モードIIを終了する。
【0099】さらに、ステップ75で、温度センサ50にて
検出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以下である
と判断した場合には、1回充電されて再充電を許可する
旨のC=1であるか否かを判断する(ステップ76)。そし
て、再充電を許可する旨のC=1でないと判断した場合
には、まだ、1回目の充電が終了していないものと判断
し、蓄電池Eを充電する。すなわち、マイクロコンピュ
ータ31のトランジスタQ1のベースが接続する出力ポート
から適宜ローレベル出力し、トランジスタQ1をオンさ
せ、蓄電池Eを直流電源41と閉回路を構成させて蓄電池
Eに充電電流を流して充電するとともに、タイマ手段49
で充電時間tを計時する(ステップ77)。なお、この充電
の際、制御手段32は、表示部13による充電中の表示をす
る旨を設定入力する。
【0100】また、ステップ76で、再充電を許可する旨
のC=1であると判断した場合には、既に1回目の充電
が終了していると判断し、再々充電を禁止する旨のD=
1を設定する(ステップ78)。この後、蓄電池Eの温度T
が充電により損傷するおそれがない温度範囲にあると判
断し、放電終了経過時間sをタイマ手段49にて計時する
(ステップ79)。この後、放電終了経過時間sが充電許可
温度T2から充電効率が良好な温度、例えば充電開始温度
T3に低下するまでの十分な時間d以上か否かを判断する
(ステップ80)。そして、放電終了経過時間sが時間d以
上ではない、すなわち放電終了経過時間sが時間dを経
過しておらず、蓄電池Eがまだ十分に冷えていないと判
断し、再充電を許可する状態で第2の充電モードIIを終
了する。すなわち、再充電待機状態となる。
【0101】さらに、ステップ80で放電終了経過時間s
が時間d以上であると判断した場合には、蓄電池Eの温
度Tが十分に冷えていると判断し、充電するためにステ
ップ77に進む。
【0102】この後、図1ないし図8に示す実施の形態
と同様に、マイクロコンピュータ31は、この算出した温
度上昇値ΔTがあらかじめ設定した温度上昇値a以上か
否かを判断する(ステップ81)。また、温度上昇値ΔTが
温度上昇値a以上であると判断した場合には、蓄電池E
が満充電状態になったと判断し、タイマ手段49での充電
時間tの計時を停止し、充電時間tをタイマ手段49にて
計時しない旨のt=0を設定するとともに、ほぼ満充電
状態に充電されて再充電しない旨のA=1を設定する
(ステップ82)。そして、マイクロコンピュータ31のトラ
ンジスタQ1のベースが接続する出力ポートからのローレ
ベル出力を停止し、トランジスタQ1をオフさせ、蓄電池
Eと直流電源41との閉回路を開成し、蓄電池Eへ流れる
充電電流を停止して充電を終了する。この充電の終了に
より、充電時間tを計時しない旨のt=0を設定し、タ
イマ手段49での充電時間tの計時も停止させる(ステッ
プ83)。なお、この充電終了により、制御手段32は、表
示部13による充電中の表示をしない旨を設定入力する。
【0103】また、ステップ81で、温度上昇値ΔTが温
度上昇値a以上でないと判断した場合には、タイマ手段
49にて計時する充電時間tが十分に充電される所定の充
電時間b以上、すなわち所定の充電時間bが経過したか
否かを判断する(ステップ84)。そして、計時する充電時
間tが所定の充電時間b以上であると判断した場合に
は、十分に充電されたものと判断してステップ82に進
む。
【0104】さらに、ステップ84で充電時間tが所定の
充電時間b以上ではない場合には、また十分な充電時間
tが経過していないと判断し、温度センサ50にて検出す
る蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上であるか否か
を判断する(ステップ85)。そして、温度センサ50にて検
出する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上ではない
と判断した場合には、充電により電池の寿命が低下する
などのおそれがないと判断し、充電を継続するために、
充電状態で第2の充電モードIIを終了する。すなわち、
ホース11が外れて充電状態が変更する場合や充電器36か
ら外れるなどの充電状態の変更に対応するためである。
【0105】また、ステップ85で温度センサ50にて検出
する蓄電池Eの温度Tが充電許可温度T2以上であると判
断した場合には、充電により蓄電池Eの寿命が低下する
おそれがあると判断し、まだ満充電状態となっていない
ので蓄電池Eが十分に冷えてから再充電させる旨のC=
1を設定する(ステップ86)。この後、蓄電池Eの保護の
ために充電を終了するステップ83に進む。
【0106】次に、ステップ83で充電を終了した後、ほ
ぼ満充電状態に充電されて再充電しない旨のA=1であ
るか否かを判断する(ステップ87)。そして、再充電しな
い旨のA=1であると判断した場合には、ほぼ満充電状
態に充電されていると判断し、第2の充電モードIIを終
了する。
【0107】また、ステップ87で、再充電しない旨のA
=1でないと判断した場合には、まだ満充電になってい
ないと判断し、再々充電を禁止する旨のD=1か否かを
判断する(ステップ88)。そして、再々充電を禁止する旨
のD=1でないと判断した場合には、まだ再充電されて
いないと判断し、次の第2の充電モードIIで再充電させ
るために、第2の充電モードIIを終了する。
【0108】さらに、ステップ88で、再々充電を禁止す
る旨のD=1であると判断した場合には、再充電が終了
しほぼ満充電状態であると判断し、再充電を許可しない
旨のC=0を設定し、再々充電を禁止しない旨のD=0
を設定するとともに、ほぼ満充電状態に充電されて再充
電しない旨のA=1を設定し(ステップ89)、第2の充電
モードIIを終了する。
【0109】そして、第2の充電モードIIで1回目の充
電が終了した状態で、さらに充電器36に掃除機本体1が
装着されていれば、放電終了経過時間sが時間dを経過
して蓄電池Eの温度Tが十分に冷えた状態で2回目の充
電である再充電される。
【0110】また、蓄電池Eの電荷の残量では掃除の全
領域を掃除できずに掃除が完了しておらず、ある程度充
電した後に直ぐに掃除するため、1回目の充電や再充電
の際に充電器36から掃除機本体1が取り外された場合に
は、図1ないし図8に示す実施の形態と同様に、ステッ
プ71で掃除機本体1が充電器36に接続されていないと判
断する。そして、ステップ72で初期設定し、再び充電器
36に接続すると、従前に1回目の充電が行われていても
第2の充電モードIIが初期の状態からスタートする。
【0111】このように、図9および図10に示す実施
の形態でも、図1ないし図8に示す実施の形態と同様
に、ホース11が掃除機本体1の吸込部12に接続されてい
ない非接続状態で切り替えられて選択される第1の充電
モードIでは、タイマ手段49にて放電が終了してからの
時間となる放電終了経過時間sが所定の設定時間である
時間dを経過した際に、蓄電池Eが十分に冷えたと判断
して充電器36から蓄電池Eに充電電流を流して充電させ
る。このため、蓄電池Eが十分に冷えた所定の状態から
充電されるので、良好な充電効率で充電でき、例えば充
電後に掃除する際に、蓄電池Eの電荷の残量が直ぐに無
くなってしまう不都合を防止でき、効率よく掃除でき
る。
【0112】また、ホース11が掃除機本体1の吸込部12
に接続する接続状態で切り替えられて選択される第2の
充電モードIIでは、充電器36に掃除機本体1が設置され
て蓄電池Eが接続した際に、ホース11が接続するので直
ぐに掃除する状態であると判断し、温度センサ50にて検
出した蓄電池Eの温度が所定の充電許可温度T2になるま
で充電器36から蓄電池Eに充電電流を流して直ちに充電
して再充電待機状態とし、この再充電待機状態でタイマ
手段49にて計時した放電終了経過時間sが時間dを経過
した所定状態となると、蓄電池Eが十分に冷えたと判断
して充電器36から蓄電池Eに充電電流を流して再充電さ
せる。このため、例えば掃除できなかった箇所を掃除す
るために、ある程度充電させて直ぐに掃除する場合でも
対応できるとともに、直ぐに掃除をしない場合には、蓄
電池Eが十分に冷えた良好な充電効率の状態で充電で
き、充電後に掃除する際に蓄電池Eの電荷の残量が直ぐ
に無くなってしまう不都合を防止でき、効率よく掃除で
きる。
【0113】さらに、第1の充電モードIと第2の充電
モードIIと適宜切り替えて充電する。このため、例えば
充電後に直ぐには掃除しない場合と充電後に直ぐに掃除
する場合との異なる掃除状態に対応して充電状態を切り
替えることができ、掃除状態に対応して効率よく充電で
きる。
【0114】そして、この第1の充電モードIと第2の
充電モードIIとの切り替えを、掃除する際に掃除機本体
1に接続され、掃除しない場合には掃除機本体1から外
されるホース11の接続および非接続状態で切り替える。
このため、簡単な構成で掃除状態に対応した充電状態の
切り替えが容易にできる。
【0115】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除装置によれば、
制御手段により、電動送風機を停止させた後に温度検出
手段にて検出したバッテリの温度が所定の温度以下にな
ると、充電器によりバッテリを充電可能とするため、バ
ッテリが十分に冷えて良好な充電効率の状態で充電で
き、例えば掃除の際にバッテリの電荷の残量が直ぐに無
くなってしまう不都合がなく、効率よく掃除できる。
【0116】請求項2記載の電気掃除装置によれば、制
御手段により、電動送風機を停止させた後に計時手段に
て計時した時間が所定時間を経過した際に、充電器によ
りバッテリを充電可能とするため、バッテリが十分に冷
えて良好な充電効率の状態で充電でき、例えば掃除の際
にバッテリの電荷の残量が直ぐに無くなってしまう不都
合がなく、効率よく掃除できる。
【0117】請求項3記載の電気掃除装置によれば、制
御手段により、充電器にバッテリが接続されると充電器
によりバッテリを充電し再充電待機状態とした後、温度
検出手段にて検出するバッテリの温度が設定温度以下に
低下した所定状態となると再充電するため、例えばある
程度充電させて直ぐに掃除できなかった箇所を掃除する
場合でも対応できるとともに、直ぐに掃除をしない場合
には、バッテリが十分に冷えて良好な充電効率の状態で
充電でき、例えば掃除の際にバッテリの電荷の残量が直
ぐに無くなってしまう不都合がなく、効率よく掃除でき
る。
【0118】請求項4記載の電気掃除装置によれば、制
御手段により、充電器にバッテリが接続されると充電器
によりバッテリを充電し再充電待機状態とした後、この
再充電待機状態が所定時間を経過した所定状態となると
再充電するため、例えばある程度充電させて直ぐに掃除
できなかった箇所を掃除する場合でも対応できるととも
に、直ぐに掃除をしない場合には、バッテリが十分に冷
えて良好な充電効率の状態で充電でき、例えば掃除の際
にバッテリの電荷の残量が直ぐに無くなってしまう不都
合がなく、効率よく掃除できる。
【0119】請求項5記載の電気掃除装置によれば、請
求項3または4記載の電気掃除装置の効果に加え、所定
状態になると充電器によりバッテリを充電させる第1の
充電モードと、充電器によりバッテリを充電して再充電
待機状態とした後に再充電する第2の充電モードとを切
り替える切替手段を設けるため、例えば掃除後に直ぐに
掃除しない場合には第1の充電モードに切り替えて、バ
ッテリが十分に冷えて良好な充電効率となる状態で充電
させ、掃除後に直ぐに掃除する場合には第2の充電モー
ドに切り替えて、ある程度充電させて直ぐに掃除できな
かった箇所を掃除することができ、掃除状態に対応して
充電状態が切り替えられて掃除状態に対応して効率よく
充電できる。
【0120】請求項6記載の電気掃除装置によれば、請
求項5記載の電気掃除装置の効果に加え、切替手段によ
り、ホースが掃除機本体の本体吸込口に接続されると第
2の充電モードに切り替え、ホースが掃除機本体の本体
吸込口に非接続となると第1の充電モードに切り替える
ため、簡単な構成で掃除状態に対応した充電状態に切り
替えできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除装置の実施の一形態を示す回
路図である。
【図2】同上電気掃除機を示す斜視図である。
【図3】同上充電動作を示すフローチャートである。
【図4】同上第1の充電モードIの動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】同上第2の充電モードIIの動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】同上第1の充電モードIを示す動作チャートで
ある。 (a)蓄電池の温度を示す波形図 (b)電動送風機の駆動状態を示す波形図 (c)充電状態を示す波形図 (d)ホースの接続状態を示す波形図
【図7】同上第2の充電モードIIを示す動作チャートで
ある。 (a)蓄電池の温度を示す波形図 (b)電動送風機の駆動状態を示す波形図 (c)充電状態を示す波形図
【図8】同上蓄電池の温度と充電効率との関係を示すグ
ラフである。
【図9】本発明の電気掃除装置の他の実施の形態を示す
第1の充電モードIの動作のフローチャートである。
【図10】同上第2の充電モードIIの動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 掃除機本体 22 切替手段 32 制御手段 36 充電器 49 計時手段としてのタイマ手段 50 温度検出手段としての温度センサ E バッテリである蓄電池

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリにより電力が供給される電動送
    風機と、 前記バッテリを充電する充電器と、 前記バッテリの温度を検出する温度検出手段と、 前記電動送風機を停止させた後に前記温度検出手段によ
    り検出した前記バッテリの温度が所定の温度以下である
    と前記充電器により前記バッテリを充電可能とする制御
    手段とを具備したことを特徴とした電気掃除装置。
  2. 【請求項2】 バッテリにより電力が供給される電動送
    風機と、 前記バッテリを充電する充電器と、 前記電動送風機を停止させた後に計時する計時手段と、 この計時手段により計時した時間が所定時間を経過する
    と前記充電器により前記バッテリを充電可能とする制御
    手段とを具備したことを特徴とした電気掃除装置。
  3. 【請求項3】 バッテリにより電力が供給される電動送
    風機と、 前記バッテリを充電する充電器と、 前記バッテリの温度を検出する温度検出手段と、 前記充電器に前記バッテリが接続されると前記充電器に
    より前記バッテリを充電して再充電待機状態とし、前記
    温度検出手段にて検出するバッテリの温度が設定温度以
    下に低下した所定状態になると前記充電器により前記バ
    ッテリを再充電する制御手段とを具備したことを特徴と
    した電気掃除装置。
  4. 【請求項4】 バッテリにより電力が供給される電動送
    風機と、 前記バッテリを充電する充電器と、 前記充電器に前記バッテリが接続されると前記充電器に
    より前記バッテリを充電して再充電待機状態とし、この
    再充電待機状態が所定時間を経過した所定状態になると
    前記充電器により前記バッテリを再充電する制御手段と
    を具備したことを特徴とした電気掃除装置。
  5. 【請求項5】 所定状態になるまで充電器によりバッテ
    リを充電せず、所定状態になると前記充電器により前記
    バッテリを充電させる第1の充電モードと、前記充電器
    により前記バッテリを充電して再充電待機状態とした後
    に再充電する第2の充電モードとを切り替える切替手段
    を具備したことを特徴とした請求項3または4記載の電
    気掃除装置。
  6. 【請求項6】 電気掃除機の吸気側に連通する本体吸込
    口を有する掃除機本体と、 この掃除機本体の本体吸込口に着脱可能に接続されるホ
    ースとを備え、 切替手段は、掃除機本体の本体吸込口に前記ホースが接
    続されることにより制御手段にて第2の充電モードで充
    電制御させ、前記掃除機本体の本体吸込口に前記ホース
    が非接続であることにより前記制御手段にて第1の充電
    モードで充電制御させることを特徴とした請求項5記載
    の電気掃除装置。
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