JP2005168977A - 電気掃除機 - Google Patents

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拓哉 荻島
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Abstract

【課題】 回路構成を複雑にすることなく、各種運転モードを実行することができる電気掃除機を提供する。
【解決手段】 電気掃除機制御手段35は、電圧測定部の測定値Aと電流測定部の測定値Bとに基づいて操作部12のモード選択指示手段12a〜12cの何れかが操作者により選択指示されたかを決定し、この選択指示に基づいて電動送風機8及び電圧変換回路18を含む各部を制御する。これにより、回路構成を複雑にすることなく、各種運転モードを実行することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電気掃除機に関し、特にキャニスタ型の構造を有する電気掃除機に関する。
一般に普及している電気掃除機の一つには、電気掃除機本体と床ブラシ(吸込口体)とを延長管及びホースにより連結し、ホースの先端側であって延長管との接続部に設けられた手元操作部により電気掃除機の所定操作を行うようにしたものがある。このような電気掃除機は、“キャニスタ型”と称されている。
また、このようなキャニスタ型の電気掃除機において、床ブラシ(吸込口体)に直流電動機を搭載して、この直流電動機によって回転ブラシ(回転清掃体)を回転させることにより、集塵能力(出力)を向上させるようにしたものが、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載されているような電気掃除機の本体に搭載された電源部から床ブラシ(吸込口体)に設けられた回転清掃体を駆動する直流電動機に対しては、電気掃除機の本体の制御回路部と上述した手元操作部の制御回路とを経由して、制御信号を送受信する制御配線及び電源配線を配設する必要がある。
特開平2−131734号公報
近年においては、直流電動機に印加する電源部の出力電圧を昇圧する昇圧運転モードと昇圧しない非昇圧運転モードとに切り替え可能とし、これらのモード切替えに応じて直流電動機を制御するようにした電気掃除機が考えられている。
ところが、このような直流電動機に印加する電源部の出力電圧に関するモード切替え機能を電気掃除機本体と床ブラシ(吸込口体)の間を中継するホースに設けられた手元操作部で操作可能にする場合には、回路構成が複雑になるとともに床ブラシ(吸込口体)に対する制御線も増加するため、制御線等が配設される延長管及びホースの重量が増加して使い勝手が悪くなり、製造コストも増加するという問題が生じている。
本発明は、回路構成を複雑にすることなく、各種運転モードを実行することができる電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、直流電源と、この直流電源を駆動源として駆動される電動送風機と、操作者による前記電動送風機の複数種類の運転モードの選択を受け付けるモード選択指示手段を配した操作部と、この操作部と並列接続され、前記直流電源を駆動源として回転清掃体を回転駆動する直流電動機と、前記直流電源の出力電圧を変圧させる電圧変換手段と、前記電動送風機及び前記電圧変換手段を含む各部を制御する電気掃除機制御手段と、前記直流電源の出力電圧または前記電圧変換手段により変圧された電圧を測定する電圧測定部と、前記操作部の前記モード選択指示手段の何れかの指示に応じて変化する電流を測定する電流測定部と、を具備し、前記電気掃除機制御手段は、前記電圧測定部の測定値Aと前記電流測定部の測定値Bとに基づいて前記操作部の何れの前記モード選択指示手段が操作者により選択指示されたかを決定する。
本発明によれば、回路構成を複雑にすることなく、各種運転モードを実行することができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図13に基づいて説明する。
[1.電気掃除機の構成]
図1は本実施の形態の電気掃除機1の外観構成を概略的に示す斜視図、図2はハウジング2の後部側を示す斜視図、図3は電気掃除機1の直流電源10を充電する充電器80を示す斜視図である。
電気掃除機1は、コードレスのキャニスタ型であって、基体をなすハウジング2に対して着脱自在にホース3が接続されている。また、このホース3の先端部には延長管4が着脱自在に接続され、延長管4の先端部には吸込口体5が着脱自在に取付けられている。つまり、ホース3及び延長管4によって、ハウジング2と吸込口体5との間を中継する延長部材が構成されている。ハウジング2の後方下部には走行用の一対の車輪6が取付けられ、ハウジング2の前方下部には走行用の一個の車輪(図示せず)が取付けられている。
ハウジング2の内部には、電力が供給されることにより回転する電動送風機8(図6参照)と、充電端子7(図2参照)を介して充電可能であって電動送風機8に電力を供給する直流電源10(二次電池14)(図6参照)と、この電気掃除機1を制御するための制御基板9(図6参照)とが収納されている。
また、図2に示すように、ハウジング2の後部側には直流電源10(二次電池14)を充電するための充電端子7が設けられている。直流電源10(二次電池14)を充電する場合には、電気掃除機1を図3に示すような充電器80に結合し、電気掃除機1の充電端子7と充電器80の充電用端子81とを接続する。図4は充電のために電気掃除機1を充電器80に結合した状態である。新しい二次電池14をセットしたとき、または充電する必要があるとき、充電器80の充電用端子81に電気掃除機1の充電端子7を接続する。通常、持ち上げた電気掃除機1を下ろして充電器80に対して端子同士が接触するようにセットする。
ホース3は、その基端が集塵室(図示せず)を介して電動送風機8の吸込側に連通するようにハウジング2に接続されており、ホース3の先端側であって延長管4との接続部には、握り部11aと、この握り部11aを握った操作者の指で操作可能な範囲に位置する手元操作部11bとが設けられている。この手元操作部11bには、電動送風機8の電源スイッチを兼ね、この電動送風機8をそれぞれ異なる駆動状態にする複数種類の運転モードを選択設定することができる操作部である手元ボタン12が設けられている。具体的には、握り部11aから延長管4の方向に向けて、停止設定用の停止ボタン12a、運転モードの一つである床運転設定用の床ボタン12b、運転モードの一つである絨毯運転設定用の絨毯ボタン12cが一列に順に並べられて配設されている。これらの停止ボタン12a、床ボタン12b、絨毯ボタン12cは、操作者による複数種類の運転モードの選択を受け付けるモード選択指示手段として機能する。
ここで、吸込口体5の構成について詳述する。図5は、吸込口体5の構成を掃除面(底面)側から見た様子を示す平面図である。図5に示すように、吸込口体5には駆動手段としての直流電動機33が配設されており、この直流電動機33の回転は、動力伝達機構51により回転清掃体(回転ブラシ)52に伝達されるようになっている。この動力伝達機構51は、直流電動機33の出力軸33aに取り付けられたタイミングプーリ等のプーリ51aと、回転清掃体52の支持軸52aに取り付けられたタイミングプーリ等のプーリ51bと、これらプーリ51a、51bに掛け渡されたタイミングベルト等のベルト51cとで構成されている。すなわち、直流電動機33の回転は、出力軸33a、プーリ51a、ベルト51c、プーリ51bを介して回転清掃体52に伝達される。この回転清掃体52には、例えば、可撓性のブレードと毛群の列とを交互に、かつ、螺旋状に配設してなる払式部材52bが設けられている。なお、払式部材52bとしては通常のブラシ等であっても良い。
[2.制御回路]
次に、このような構造の電気掃除機1における制御回路の構成及びその作用について説明する。
ここで、図6は電気掃除機1の制御回路を示す回路図である。図6に示すように、電気掃除機1のハウジング2内に配設された電動送風機8は、電動送風機8を動作させるためのスイッチである電動送風機スイッチ15とともに、直流電源10の2端子Pa,Pb間に直列接続されている。これらの電動送風機8、電動送風機スイッチ15及び後述する電動送風機制御部36により、電動送風機回路16が構成されている。なお、電力を供給する直流電源10は、例えば、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの電池を複数本直列に接続した二次電池14、サーミスタ(図示せず)、二次電池識別手段(図示せず)及びサーモスタット(図示せず)などと熱収縮チューブで一つに纏めて構成されている。また、電動送風機8は、直流電力を2端子間に供給することにより回転力を得る直流電動機に送風機を取付けた構造である。さらに、電動送風機スイッチ15は、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)やバイポーラトランジスタなどの制御端子を有するスイッチである。
また、本実施の形態の電気掃除機1の制御回路においては、上述したような電動送風機回路16に対して並列に、電圧変換前回路17、電圧変換回路18及び電圧変換後回路19が構成されている。
電圧変換前回路17は、電圧変換回路18の入力端子側X点までの回路を表しており、電動送風機回路16及び電圧変換回路18をオンオフするスイッチとして働く電圧変換回路スイッチ24が接続されている。
電圧変換回路18には、図7に示すような昇圧回路を用いる。電圧変換回路18は、昇圧手段として機能するものであって、磁気エネルギーの蓄積と放出の役割をなす磁気部品として用いられるリアクトル26、制御端子を有するスイッチング素子27、整流部品であるダイオード28、容量性部品である平滑コンデンサ29からなる。この回路は昇圧回路であるので、電圧変換回路18が動作しているときの電圧の関係は、
入力端子側X点電圧<出力端子側Y点電圧
である。
電圧変換後回路19は、ホース3の先端側に設けられている手元操作部11bに配置される手元操作部回路20と、吸込口体5側に配置される直流電動機駆動回路21とで構成されている。このような電圧変換後回路19においては、出力端子側Y点から手元操作部回路20までは2本の電源供給電線がホース3の周面に沿って螺旋状に巻装されている。また、手元操作部回路20から直流電動機駆動回路21にかけては、延長管4の内部を2本の電源供給電線が配設されている。
手元操作部回路20には、手元ボタン12として電圧変換回路18の出力部であるY点に並列に抵抗R21〜R23、及びボタン12a〜12cが接続されている。手元操作部回路20に設けられる各抵抗R21〜R23の抵抗値は、3つとも異なった定数が設定される。例えば、抵抗R21は9KΩ、抵抗R22は4.5kΩ、抵抗R23は3kΩに設定されている。なお、床ボタン12bは掃除動作開始ボタン及び電動送風機8の運転切り替えスイッチに、絨毯ボタン12cは吸込口体5に設けられた回転清掃体(回転ブラシ)52を回転するための直流電動機33の運転切り替えスイッチにそれぞれ対応する。
また、Y点には、Y点に加わる電圧を測定するための抵抗R30と抵抗R50とが接続されている。例えば、抵抗R50は9kΩ、抵抗R30は1kΩに設定されている。抵抗R30と抵抗R50との接続点Aには、この接続点Aに加わる電圧を検出する電圧検出回路101が接続されている。さらには、電流検出用の抵抗R31が抵抗R30に並列に接続されており、この抵抗R31(B点)を流れる電流を検出して電圧を算出する電流検出回路102が、点Bに接続されている。抵抗R31は、例えば1Ωに設定される。
ここで、図8は電圧検出回路101及び電流検出回路102の構成を例示的に示す回路図である。図8は、回路素子(OPアンプ)を用いた構成を示すものである。図8に示すように、OPアンプを3回路用い、3つの信号を出力する。A点電圧は、OP_1の電圧検出回路101に接続されている。電圧検出回路101の出力は、後述する電圧入力部103に入力する。B点電圧は、OP_2の電流検出回路102を構成する増幅回路に接続されている。増幅回路の出力は、後述する電流入力部104のうち、一方の端子である電流入力部104aに入力する。また、B点電圧は、OP_3の電流検出回路102を構成する差動増幅回路にも接続されている。差動増幅回路のもう一方の入力は、内部生成電圧200に接続されている。内部生成電圧200は、後述する電気掃除機制御手段35の動作に連動して2つの電圧を生成する。ここでは、1.8Vと2.2Vに設定する。内部生成電圧200の値からB点電圧の値を差引き、増幅した値が電流入力部104のうち、他方の端子である電流入力部104bに入力する。ここで、電流入力部104aと電流入力部104bとは、電気掃除機制御手段35の動作に連動する。より詳細には、一方の出力を電気掃除機制御手段35(電流入力部104)が受けているときは、もう一方の出力は無視されるように制御される。
直流電動機駆動回路21には、分圧抵抗R9、R10が設けられており、分圧抵抗R9、R10の接続点Cには電圧に応じて出力を変化させる電圧検知部32、例えばリセット回路の入力側が接続される。例えば、抵抗R9と抵抗R10の合成直列抵抗は10kΩとして設定される。一方、電圧検知部32の出力側は、吸込口体5に配置される直流電動機33に直列接続された直流電動機駆動スイッチ34のベースに接続されている。すなわち、電圧検知部32は、分圧抵抗R9、R10で分圧した電圧Cを入力とし、その電圧に対応した信号を直流電動機駆動スイッチ34のベース端子に出力するものである。ここで直流電動機駆動スイッチ34は、オンとオフのみで制御される構成である。すなわち、抵抗R9と抵抗R10とは、電圧が低い場合に直流電動機駆動スイッチ34を電圧検知部32がローレベルに保ち、ある電圧を超えた場合に直流電動機駆動スイッチ34を電圧検知部32がオンするように設定される。
加えて、本実施の形態の電気掃除機1の制御回路においては、電圧変換回路18の非動作時における電圧変換後回路19(手元操作部回路20)への電源供給スイッチである電源供給スイッチ22と抵抗R5とによる手元操作部電源供給回路23が構成されている。
なお、電動送風機回路16、電圧変換前回路17、電圧変換回路18、手元操作部電源供給回路23、抵抗R30、抵抗R50、抵抗R31、電圧検出回路101及び電流検出回路102は、電気掃除機1のハウジング2に収納される制御基板9に実装されている。
このような電気掃除機1の全体を制御する電気掃除機制御手段35は、電動送風機制御部36、電圧変換制御部37、電圧入力部103、電流入力部104及び記憶手段38などから構成されている。電気掃除機制御手段35は、複数の回路部品及び複数のマイクロコンピュータから構成され、または、1個のマイクロコンピュータを中心に構成されている。なお、前述した内部生成電圧200も、電気掃除機制御手段35に含まれている。
電圧変換制御部37は、図9に示すように、誤差増幅器42に基準電圧部43と入力電圧部44からそれぞれ信号が入力され、その出力信号と発振部45から発振される三角波信号が比較器46に入力される。発振部45は、従来から知られている方法により三角波信号を発信するものである。そして、比較器46からパルス信号が出力され、スイッチング素子27のオンオフを制御する。ここで、入力電圧部44の電圧を適宜設定することにより、比較器46に入力する電圧を変化させることでパルス信号のデューティ比を制御することが可能である。入力電圧部44の電圧は、記憶手段38に記憶されている。
電圧入力部103は、抵抗R30とR50との接続点Aに加わる電圧を、電圧検出回路101を介して電気掃除機制御手段35に取り込むためのものである。すなわち、電圧検出回路101と電圧入力部103とにより、電圧測定部が構成されている。
電流入力部104は、抵抗R31(B点)を流れる電流を、電流検出回路102で検出して電圧を算出し、電気掃除機制御手段35に取り込むためのものである。すなわち、電流検出回路102と電流入力部104とにより、電流測定部が構成されている。
なお、電気掃除機制御手段35は、各スイッチにそれぞれ備えられる駆動回路(図示しない)を介して、電動送風機スイッチ15、電源供給スイッチ22、電圧変換回路スイッチ24、制御端子を有するスイッチング素子27をそれぞれ駆動することができる。
記憶手段38には、入力電圧部44の電圧の他、各種の情報が記憶保持されている。記憶手段38に記憶保持されている情報としては、図10に示すようなデータテーブルT1がある。このデータテーブルT1は、手元ボタン12(12a〜12c)が操作された場合や、電気掃除機1の運転・停止時における参照電圧を格納している。このようなデータテーブルT1に格納されている参照電圧は、電圧入力部103と電流入力部104とに入力する値と比較される。
例えば、データテーブルT1の分類1では、電圧入力部103に2V、電流入力部104に1Vが入力された時、電気掃除機1は停止中、または電動送風機8のみ動作(定常動作)している状態であることを表している。また、データテーブルT1の分類1では、電圧入力部103に2V、電流入力部104に3.23Vが入力された時、床ボタン12bが押された瞬間であることを表し、電圧入力部103に2V、電流入力部104に2.11Vが入力された時、停止ボタン12aが押された瞬間であることを表している。さらに、データテーブルT1の分類1では、電圧入力部103に2V、電流入力部104に4.33Vが入力された時、絨毯ボタン12cが押された瞬間であることを表している。なお、このように絨毯ボタン12cが押された場合には、データテーブルT1の参照先が、分類1から分類2に変更になる。
例えば、データテーブルT1の分類2では、電圧入力部103に2.75V、電流入力部104に3.95Vが入力された時、電動送風機8を動作させながら直流発電機33を弱動作させている状態である。また、データテーブルT1の分類2では、電圧入力部103に2.75V、電流入力部104に3.7Vが入力された時、床ボタン12bが押された瞬間であることを表し、電圧入力部103に2.75V、電流入力部104に3.8Vが入力された時、停止ボタン12aが押された瞬間であることを表している。さらに、データテーブルT1の分類2では、電圧入力部103に2.75V、電流入力部104に3.5Vが入力された時、絨毯ボタン12cが押された瞬間であることを表している。なお、このように絨毯ボタン12cが押された場合には、データテーブルT1の参照先が、分類2から分類3に変更になる。
例えば、データテーブルT1の分類3では、電圧入力部103に3.5V、電流入力部104に0.45Vが入力された時、電動送風機8を動作させながら直流電動機33を強動作させている状態である。また、データテーブルT1の分類3では、電圧入力部103に3.5V、電流入力部104に0.15Vが入力された時、床ボタン12bが押された瞬間であることを表し、電圧入力部103に3.5V、電流入力部104に0.3Vが入力された時、停止ボタン12aが押された瞬間であることを表している。さらに、データテーブルT1の分類3では、電圧入力部103に3.5V、電流入力部104に0Vが入力された時、絨毯ボタン12cが押された瞬間であることを表している。なお、このように絨毯ボタン12cが押された場合には、データテーブルT1の参照先が、分類3から分類2に変更になる。
加えて、記憶手段38に記憶保持されている情報としては、図11-1及び図11-2に示すような出力テーブルT2がある。この出力テーブルT2は、電動送風機スイッチ15、電源供給スイッチ22、電圧変換回路スイッチ24、制御端子を有するスイッチング素子27の各状態を、電圧入力部103及び電流入力部104における検出電圧(電気掃除機制御手段35への入力電圧)に対応させて格納している。
[3.電気掃除機の動作]
続いて、電気掃除機1の動作について説明する。なお、ここでは、二次電池14の電圧をa=20Vとし、電圧変換回路18が動作して直流電動機33に加える電圧Yをb=27.5V及びc=35Vの2段階で昇圧する場合について説明する。また、電動送風機8に与える電力は、PWM制御により2段階で制御する。
まず、電気掃除機制御手段35は、ハウジング2に対してホース3が切り離されていると判断した場合には、安全のために電動送風機スイッチ15、電圧変換回路スイッチ24、電源供給スイッチ22、スイッチング素子27は全てオフとする。
次に、電気掃除機制御手段35が、ハウジング2に対してホース3が接続されていると判断した場合の各種動作について簡単に説明する。
ハウジング2に対してホース3が接続されている場合に、床ボタン12bが押されると、電動送風機スイッチ15を駆動することで二次電池14の電力が電動送風機8に加わる。操作者が床ボタン12bを1度押したときには電動送風機8が弱モードで運転し、2度押したときには電動送風機8は強モードで運転するように電動送風機制御部36はPWM制御する。ここで、電動送風機制御部36による電動送風機スイッチ15のPWM制御は従来から知られている方法である。すなわち、デューティ比を大きくすることで電動送風機8は強モードで動作し、それよりも小さなデューティ比では弱モードで動作する。床ボタン12bが3回以上押されたときはこれの繰り返しである。すなわち、弱、強、弱、強、・・・というサイクルを繰り返す。これらの運転サイクルを終了するためには停止ボタン12aを押せば良い。
一方、絨毯ボタン12cが押された場合には、電圧変換回路18が動作することで二次電池14の電圧は昇圧され、直流電動機33が動作する。操作者が絨毯ボタン12cを1度押したときには直流電動機33が弱モードで運転し、2度押したときには直流電動機33は強モードで運転するように電圧変換制御部37がPWM制御する。絨毯ボタン12cが3回以上押されたときは、この繰り返しである。すなわち、弱、強、弱、強、・・・というサイクルを繰り返す。なお、前述したように、電圧変換制御部37によれば、比較器46に入力する電圧を変化させることでパルス信号のデューティ比を制御することが可能であることから、二次電池14の電圧が低下した場合でもデューティ比を大きくすることで一定電圧を直流電動機33に与えることができる。より具体的には、絨毯ボタン12cが1回押された場合には、電源電圧をb=27.5Vまで昇圧し、2回目に絨毯ボタン12cが押された場合には、電源電圧をc=35Vまで昇圧するように設定する。これらの運転サイクルを終了するためには停止ボタン12aを押せば良い。
続いて、電気掃除機1の各動作状態における電圧入力部103及び電流入力部104の測定電圧、電気掃除機制御手段35の判断、電動送風機スイッチ15、電源供給スイッチ22、電圧変換回路スイッチ24、制御端子を有するスイッチング素子27、手元ボタン12(12a〜12c)の状態などについて、図11-1及び図11-2を参照しつつ詳述する。
図11-1及び図11-2に示す状態欄は、手元ボタン12(12a〜12c)を押すという動作、又は電動送風機8と直流電動機33を運転している、といった状態を表すものである。そして、測定電圧(V)欄は電圧入力部103及び電流入力部104における検出電圧(電気掃除機制御手段35への入力電圧)を表すものである。ここで、測定される電圧は、押された手元ボタン12及びそのときの電気掃除機1の運転状態により決定される。電圧入力部103で測定される電圧A、電流入力部104で測定される電圧Bが電気掃除機制御手段35に入力すると、電気掃除機制御手段35は記憶手段38に記憶されている出力テーブルT2に従って各スイッチ15、22、24,27に対して信号を出力する。
最初に、状態欄1の停止中の状態に注目する。この状態における電動送風機スイッチ15、電源供給スイッチ22、電圧変換回路スイッチ24、制御端子を有するスイッチング素子27は、出力テーブルT2に示すように、電動送風機スイッチ15、電圧変換回路スイッチ24、及び制御端子を有するスイッチング素子27はオフ、電源供給スイッチ22のみがオン状態である。この状態では、図6において手元操作部電源供給回路23が導通し、Y点は二次電池14の電圧である20Vのため、A点電圧は2Vであることを電圧入力部103が検出する。また、電動送風機駆動スイッチ34と手元ボタン12(12a〜12c)は開状態なので、計算からB点電圧は0.002Vである。この電圧をOP_2で500倍に増幅すると、1Vを出力する。この1Vは、電流入力部104aに入力される。この状態を分類1の第一状態(A1,B1)=(2,1)と定義する。
データテーブルT1における分類1の第一状態(A1,B1)=(2,1)(停止中)から電気掃除機1を運転させる場合、最初に床ボタン12bを押すことで電動送風機8をオンにする。つまり、最初に絨毯ボタン12cを押しても電気掃除機制御手段35により、このボタンは利かないようになっている。このように制御するのは、最初に電動送風機8を動作させ塵埃を吸い込む状態にするためである。データテーブルT1における分類1の第一状態(A1,B1)=(2,1)(停止中)において、操作者が床ボタン12bを押したとき(状態欄2)、回路の計算から抵抗R31(B点)に0.0065Vを発生する。この電圧をOP_2で500倍に増幅すると、3.23V出力する。この3.23Vは、電流入力部104(電流入力部104a)に入力される。このとき、Y点電圧は20Vのままなので、A点電圧は2Vである。このように、床ボタン12bを押した瞬間、電流入力部104aが検出する電圧は変化する。このときの状態を分類1の第二状態(A2,B2)=(2,3.23)(電動送風機運転変更)と定義する。データテーブルT1における分類1の第二状態(A2,B2)=(2,3.23)では、電気掃除機制御手段35は電流入力部104aの測定電圧のみ、それまでの分類1の第一状態の値(1V)から3.23Vに変わったことを検出し、電圧入力部103の測定電圧は変わらず2Vのままである。このようにして電圧入力部103の検出電圧はそのままに、電流入力部104aの検出電圧のみが変化したとき、電気掃除機制御手段35は床ボタン12bが押されたことを判断する。これにより、電気掃除機制御手段35は、床ボタン12bが押されたことを認識し、電動送風機スイッチ15のPWM制御を開始する。そして、操作者が床ボタン12bから手を放すと再びデータテーブルT1における分類1の第一状態(A1,B1)=(2,1)(電動送風機弱運転中)(状態欄3)となり、電動送風機8を弱モード運転する。なお、B点はOP_2とともにOP_3にも接続されている。データテーブルT1における分類1が使われるとき、電気掃除機制御手段35の判断によりOP_3の出力(電流入力部104bへの入力)は無視される。
なお、電気掃除機1が停止中に電源供給スイッチ22のみオンになっているのは以下の理由による。電気掃除機1を収納した状態(充電器80に結合した状態)においては、電動送風機8及び直流電動機33に電源は供給されてはならない。また、手元操作部回路20には電源a=20Vが供給されている必要がある。そこで、電動送風機スイッチ15と電圧変換回路スイッチ24はオフにし、手元操作部回路20に電源を供給するための電源供給スイッチ22を常時オンにすることで、常にY点に電源を与える。このような構成をとることで、手元操作部回路20に供給する乾電池などの電源を用いる必要なく、停止中でも手元ボタン12のいずれかが押されたことを検出できる。また、Y点電圧は、直流電動機駆動回路21に供給される。ここで直流電動機駆動回路21の入力側には抵抗R9とR10が直列接続されており、両者の接続点における電圧Cは電圧検知部32に入力する。この状態では、電圧検知部32がローレベルの信号を出力するようにR9:R10が設定されているため、直流電動機駆動スイッチ34はオフ状態を保ち直流電動機33は回転しない。
次に、電動送風機8が弱モード動作中(状態欄3)に再度床ボタン12bが押されると、電圧入力部103では2Vを検出したままであるが、電流入力部104では3.23Vを検出する。これは、データテーブルT1における分類1の第二状態(A2,B2)=(2,3.23)である。この場合、電気掃除機制御手段35は、電動送風機8を強モードで運転させるために電動送風機スイッチ15に与えるデューティ比を大きくするように制御する(状態欄4〜5)。また、電動送風機8が強モード動作中(状態欄5)に床ボタン12bが押されると、電圧入力部103では2Vを検出したままであるが、電流入力部104では3.23Vを検出する。これは、データテーブルT1における分類1の第二状態(A2,B2)=(2,3.23)である。この場合、電気掃除機制御手段35は、電動送風機8を弱モード運転させるために電動送風機スイッチ15に与えるデューティ比を小さくするように制御する(状態欄6〜7)。このようにして同じ床ボタン12bが続けて押された場合には弱、強、弱、・・・という動作を繰り返す。以上述べたように、データテーブルT1における分類1において、第一状態から第二状態への変更は、電流入力部104aの値の変化を求めることで検出できる。停止ボタン12a、絨毯ボタン12cが押されたときの対応も同様である。
次に、操作者が絨毯ボタン12cを押した場合(状態欄8)について述べる。絨毯ボタン12cは、電動送風機8が動作している状態でしか効かない。これは上述したように、電気掃除機1の動作として最初に吸い込みを行うようにしているからである。電動送風機8が弱モード運転しているとき(状態欄7)での各スイッチは以下のようになっている。電動送風機スイッチ15は小さなデューティ比でPWM制御(弱モード運転)、電圧変換回路スイッチ24及び制御端子を有するスイッチング素子27はオフ、電源供給スイッチ22はオン状態である。このとき、データテーブルT1における分類1の第一状態(A1、B1)=(2,1)である。この状態において絨毯ボタン12cが押されると、電流入力部104の電圧のみ4.33Vを検出する。電流入力部104aは、ここで初めてデータテーブルT1における分類1(A1,B1)=(2,1)又は(A2,B2)=(2,3.23)とは異なる電圧(4.33V)を検出する。
このとき、電気掃除機制御手段35は、データテーブルT1の分類を分類1から分類2に入れ替える。それまでのデータテーブルでは(A1,B1)=(2,1)もしくは(A2,B2)=(2,3.23)の2つのパターンだけが選択されることで電動送風機8の強弱モードの制御を行っていた。ここに新たに(A,B)=(2,4.33)が検出されることで、電気掃除機制御手段35はそれまでのデータテーブルT1の分類1を破棄し、電流入力部104bの値を読取るようにする。これにより、OP_1の出力は電圧入力部103へ、OP_2の出力は電流入力部104bへ入力する。なお、この場合、OP_3の出力は、電気掃除機制御手段35により無視される。このとき電気掃除機制御手段35の内部生成電圧200は1.8Vという電圧を生成し、OP_3の非反転入力端子に入力する。OP_3は差動増幅回路を構成しているので、
1.8−B点電圧
を増幅した値が電流入力部104bへ入力する。この場合、増幅度は50倍にしている。絨毯ボタン12cが押されたときの出力テーブルT2は、電動送風機スイッチ15は弱モードで動作したまま、電源供給スイッチ22はオフ、電圧変換回路スイッチ24及び制御端子を有するスイッチング素子27はオン状態である。ここで、電気掃除機制御手段35の電圧変換制御部37は、制御端子を有するスイッチング素子27にデューティ比αのパルス信号を与える。デューティ比αは、Y点電圧をb=27.5Vまで昇圧する値である。このようなデューティ比αは、記憶手段38内に記憶してある。これにより、二次電池14の電圧を27.5Vまで昇圧する。データテーブルT1の分類2は(A3,B3)=(2.75,3.95)又は(A4,B4)=(2.75,3.7)である。ここで、B4の値である3.7Vは、床ボタン12bが押されたときに電流入力部104が検出する電圧である。また、B3の値である3.95Vは、動作時に電流入力部104aが常時検出する電圧である。このようにして絨毯ボタン12cが押されたとき(状態欄8)、最初に電流入力部104が検出する電圧が変わることを利用し、電気掃除機制御手段35がデータテーブルT1の分類2に更新する。これと同時に、電流入力部104bが読み込まれる。そして、操作者が絨毯ボタン12cから手を放すとデータテーブルT1における分類2の第一状態である(A3,B3)=(2.75,3.95)になり(状態欄9)、直流電動機33に与える電圧を27.5Vまで昇圧する。吸込口体5側には電圧検知部32が設けられていることにより、C点電圧が抵抗R9と抵抗R10による設定電圧を越えたことを検出すると、直流電動機駆動スイッチ34に対してオン信号を出力する。すなわち、電圧検知部32の設定しきい値電圧は、20Vから27.5Vの間にある。これにより、直流電動機33が動作し、回転清掃体52が回転する。
上述したような絨毯ボタン12cが押されたときの昇圧動作は、電圧変換回路スイッチ24のオン状態の下、リアクトル26に磁気エネルギーを蓄える期間と放出する期間を設けることにより行なわれる。絨毯ボタン12cが一回押されたことを検出した電気掃除機制御手段35は、記憶手段38内に記憶してあるデューティ比αを参照し、図9の入力電圧部44に加える電圧をデューティαに対応した電圧にする。これによって比較器46の出力は制御端子を有するスイッチング素子27をデューティ比αでPWM制御するようになり、電圧変換回路18は変換後電圧Bをb=27.5Vまで昇圧できる。分類1での動作と同様に、床ボタン12bを繰り返し押すと、電動送風機8の運転モードを弱、強、弱、・・・と繰り返す(状態欄10〜11)。
すなわち、データテーブルT1における分類2は、直流電動機33に27.5Vが加わった(直流電動機33の弱モード運転)における電気掃除機1の運転を決定するデータテーブルである。そして、電圧入力部103と電流入力部104bの測定値は常にデータテーブルの値と比較されている。B3=3.95V、B4=3.7Vを検出するときにはデューティ比αで運転中に床ボタン12bが押されたという判断を行ない、それ以外の電圧を検出したときにはその他の判断をする。
次に、データテーブルT1における分類2が選択されている状態から絨毯ボタン12cが押されたときの動作について述べる。分類1から分類2への変更と同様、測定値を(A3,B3)=(2.75,3.95)又は(A4,B4)=(2.75,3.7)のいずれかの値と比較しているとき、新たに(A,B)=(2.75,3.5)が検出される。このとき、電気掃除機制御手段35は、それまでのデータテーブルT1の分類2を破棄する。ここで、絨毯ボタン12cが押される前(状態欄11)の出力テーブルT2は、電動送風機スイッチ15は強モードで動作したまま、電源供給スイッチ22はオフ、電圧変換回路スイッチ24はオン、制御端子を有するスイッチング素子27はPWM制御をしている。ここで、電気掃除機制御手段35の電圧変換制御部37は、制御端子を有するスイッチング素子27にデューティ比αのパルス信号を与える。これにより、二次電池14の電圧を27.5Vまで昇圧する。ここで、絨毯ボタン12cを押すことで新たに(A,B)=(2.75,3.5)が検出されると、電動送風機スイッチ15は強モードで動作したまま、電気掃除機制御手段35の電圧変換制御部37は、制御端子を有するスイッチング素子27にデューティ比βのパルス信号を与える。これにより、二次電池14の電圧をc=35Vまで昇圧する。ここでα<βである。デューティ比βのときはB点電圧を35Vまで昇圧するため、電気掃除機制御手段35は、データテーブルT1の分類を分類2から分類3に入れ替える。新しいデータテーブルT1の分類3は、(A5,B5)=(3.5,0.45)又は(A6,B6)=(3.5,0.15)である。この状態では直流電動機33に与える電圧は常に35Vであり、床ボタン12bが押される毎に電動送風機8の運転は弱、強、弱、・・・と繰り返す(状態欄13〜15)。分類2における動作と同様、分類3においても、電気掃除機制御手段35は、電流入力部104aの電圧を無視する。また、内部生成電圧200の電圧は、2.2Vとしている。
次に、状態欄15の状態で絨毯ボタン12cが押された場合(状態欄16)について説明する。絨毯ボタン12cが押された瞬間、(A,B)=(3.5,0)を検出する。これを検出したとき、電気掃除機制御手段35は、それまでのデータテーブルT1の分類3を破棄する。そして、データテーブルT1の分類を分類3から分類2に再び入れ替える。つまり、分類3の状態において絨毯ボタン12cが押されたら、前の分類2に戻すようにする(状態欄16〜17)。
最後に、状態欄17に示すように電動送風機8が弱モード運転、直流電動機33が弱モード運転しているときに停止ボタン12aが押された場合(状態欄18)について述べる。状態欄17においてデータテーブルT1の分類2が参照されているとき、新たに(A,B)=(2.75,3.8)が検出される。このとき、絨毯ボタン12cが押されたときと同様、電気掃除機制御手段35は、それまでのデータテーブルT1の分類2を破棄し、新たなデータテーブルの分類を参照する。この(A,B)=(2.75,3.8)という組み合わせが検出されたときに参照するデータテーブルT1の分類は、(A1,B1)=(2,1)、もしくは(A2,B2)=(2,3.23)の2つのパターンである分類1であり、電気掃除機1は停止することになる。
以上述べたように、データテーブルT1の分類1〜分類3は手元ボタン12に加わる電圧に依存する。床ボタン12bは掃除動作の開始と、各分類の中において電動送風機8の強弱モードを設定するように働く。また、絨毯ボタン12c及び停止ボタン12aはデータテーブルT1の分類を更新するように働く。
なお、充電した後、長く使用しており、二次電池14の充電量が少なくなり電圧が低くなってきた場合は、図10、図11-1、図11-2に示した電圧を検出することはできない。そこで、電圧検出の範囲を設けることにより、電圧が低くなってきた場合の対応をするようにしても良い。例えば、データテーブルT1における分類1の第一状態は、(A1、B1)=(1.75〜2.0,0〜0.05)のようにセットする。そして、この範囲の電圧を検出したときに上述したような制御を行う。
また、電気掃除機1を長く使用することによって二次電池14の充放電が(例えば300回)繰り返されたとき、初期状態に比べて二次電池14の一回あたりの使用時間が減少する。そこで、二次電池14の使用初期は放電終了電圧(放電終止電圧)を若干高くし、数百回充放電が繰り返されたときには放電終止電圧を若干低くするような制御を電気掃除機制御手段35が行う。これは、電気掃除機1が停止中でも運転中でも必ずA点において電圧検出しており、二次電池14の使用履歴(電圧の状況)が電気掃除機制御手段35に記憶されることにより可能である。
ここで、二次電池14の使用状況に伴って、放電終了電圧(放電終止電圧)を電気掃除機制御手段35により変える処理の流れを図12に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、電気掃除機制御手段35は、セットされている二次電池14が新しいか否かを判断する。新しい二次電池14は充電されていないため、新しい二次電池14が電気掃除機1にセットされていると判断すると(ステップS1のY)、次に充電器80の充電用端子81に接続されているかどうかを判断する(ステップS11)。
充電器80の充電用端子81に接続されていない場合は(ステップS11のN)、接続を促す(ステップS12)。
一方、接続されている場合には(ステップS11のY)、電気掃除機制御手段35などの駆動に最小限必要な予備充電を行った後(ステップS13)、充電回数nを0(n=0)として記憶手段38に記憶する(ステップS2)。このとき、電気掃除機1は停止中であるが、電源供給スイッチ22をオン状態にすることにより、予備充電された二次電池14の電圧はY点に供給される。
セットされている二次電池14が新しくない(既に充電されている)と判断した場合(ステップS1のN)やステップS2の処理が終了した後は、ステップS3に進み、Y点電圧を抵抗R30と抵抗R50で分圧したA点電圧を読込む。
電気掃除機1の充電端子7と充電器80の充電用端子81とが接続されたら(ステップ4のY)、充電回数nを“1”インクリメントし(ステップS5)、記憶手段38に新しいnを記憶する(ステップS6)。なお、ステップS3におけるA点電圧の読込みは、電気掃除機1の充電端子7と充電器80の充電用端子81とが接続されるまで(ステップ4のY)、停止中の通常動作として実行される。このように電気掃除機1の充電端子7と充電器80の充電用端子81との接続が確認されたらnを1インクリメントして記憶手段38に記憶することにより、電気掃除機制御手段35は二次電池14の使用履歴を、充電回数を用いて得ることができる。
続くステップS7においては、充電回数nが300以上になったか否かを判断する。充電回数nが300以上になったと判断した場合には(ステップS7のY)、二次電池14の放電終止電圧をΤにする(ステップS8)。一方、充電回数nが300未満であると判断した場合には(ステップS7のN)、二次電池14の放電終止電圧をΣとする(ステップS9)。ここで、充電回数nが小さい(300未満)ときには放電終止電圧を高く設定し、充電回数nが充電回数の設定値とした300以上のときには放電終止電圧を低くする。すなわち、Σ>Τとして設定する。すなわち、充電回数nは、放電終止電圧を決める際のカウンタとして用いられ、充電回数nに応じて放電終止電圧を変えるようにしている。
以上の処理後、本充電が開始される(ステップS10)。なお、充電は、充電回数nの大きさに無関係に行なわれる。
これにより、電気掃除機1の購入直後や二次電池14の交換直後は放電終止電圧を高く設定し、繰り返して充放電を行った二次電池14では低く設定するという制御が可能である。使用初期の二次電池14の放電終止電圧を高くすることにより、二次電池14のサイクル寿命を長くするという効果を持つ。また、このことは長く使っている電気掃除機1(繰り返して充放電を行った二次電池14)において、一回の充電での使用時間が短くなってきた、という使用者の実感を少なくすることができる。
以上のように本実施の形態によれば、電気掃除機制御手段35は、電圧測定部の測定値Aと電流測定部の測定値Bとに基づいて手元ボタン12の停止ボタン12a、床ボタン12b、絨毯ボタン12cの何れかが操作者により選択指示されたかを決定し、この選択指示に基づいて電動送風機8及び電圧変換回路18を含む各部を制御することができるので、回路構成を複雑にすることなく、各種運転モードを実行することができる。また、この電圧測定部の測定値Aと電流測定部の測定値Bとの食い違い(A,Bの値が予定値よりも大きく異なる状況)が生じる場合、異常であることを電気掃除機制御手段35が検出することができるので、この場合、運転をストップさせてしまうなどの制御ができることから、電気機器としての安全性を保つことができる。
また、手元ボタン12の何れのボタン12a〜12cが操作者により選択指示されたかが電圧測定部における参照値と電流測定部における参照値との組み合わせに応じて決定されているデータテーブルT1を有し、電気掃除機制御手段35は、電圧測定部の測定値Aと電流測定部の測定値BとをデータテーブルT1の参照値と比較して、手元ボタン12の何れのボタン12a〜12cが操作者により選択指示されたかを決定することにより、回路構成を複雑にすることなく簡単な構成で電気掃除機1を制御でき、コスト削減に効果がある。
さらに、データテーブルT1は、直流電源10の出力電圧及び電圧変換回路18により変圧される電圧に応じて分類されていて、電気掃除機制御手段35は、電圧測定部の測定値Aに応じてデータテーブルT1の分類を切り替えることにより、よりきめ細かい多種の運転モードを実現することができる。
さらにまた、電動送風機8を動作させる電動送風機スイッチ15、電圧変換回路18を動作/非動作させる電圧変換回路スイッチ24、電圧変換回路18の非動作時に直流電動機33に対して電源供給させる電源供給スイッチ22、電圧変換回路18による直流電源10の出力電圧の変圧をスイッチング制御するスイッチング素子27の運転モード毎の状態情報を、電圧測定部の参照値と電流測定部の参照値との組み合わせに対応させて格納した出力テーブルT2を有し、電気掃除機制御手段35は、電圧測定部の測定値Aと電流測定部の測定値Bとを出力テーブルT2の参照値と比較して出力テーブルT2に格納されている状態情報を抽出し、この状態情報を参照して各部を制御することにより、回路構成を複雑にすることなく簡単な構成で電気掃除機1を制御でき、よりきめ細かい多種の運転モードを実現することができる。例えば、電気掃除機1が停止中は電源供給スイッチ22にオン信号を出力しているが、間欠的にオンオフ信号を与えることができる。これは一種の省電力モードであり、このようにすれば充電1回あたりの使用時間を長くできる。また別な運転方法として、同じ手元ボタン12が続けて数回(例えば5回)押された場合、電気掃除機1を停止させてしまうことにより誤動作防止、安全性の向上を図ることが可能である。
なお、本実施の形態における電気掃除機1では、電圧変換回路18において昇圧回路を用いて説明したが、昇圧回路に限定されるものではなく、降圧回路を用いても良い。
また、本実施の形態において、直流電源10として二次電池14を用いた場合を例示したが、図13に示すような通常の商用交流電源60から整流回路による直流電源を同様に用いても良い。図13に示すように、電動送風機8は、交流電力を与えることにより回転する電動機に送風機をとりつけた構造であり、電動送風機8を動作させるためのスイッチはトライアック61を用いている。直流変換部62は、商用交流電源60から直流電圧を得る回路ブロックである。
本発明の実施の一形態の電気掃除機の外観構成を概略的に示す斜視図である。 ハウジングの後部側を示す斜視図である。 電気掃除機の直流電源を充電する充電器を示す斜視図である。 充電のために電気掃除機を充電器に結合した状態を示す斜視図である。 吸込口体の構成を掃除面(底面)側から見た様子を示す平面図である。 電気掃除機の制御回路を示す回路図である。 電圧変換回路を示す回路図である。 電圧検出回路及び電流検出回路の構成を例示的に示す回路図である。 電圧変換制御部を示す回路図である。 データテーブルのデータ構成を示す説明図である。 出力テーブルのデータ構成を示す説明図である。 出力テーブルのデータ構成を示す説明図である。 放電終了電圧(放電終止電圧)を電気掃除機制御手段により変える処理の流れを示すフローチャートである。 商用交流電源から整流回路による直流電源を用いた電気掃除機の制御回路を示す回路図である。
符号の説明
1 電気掃除機
10 直流電源
12 操作部
12a〜12c モード選択指示手段
14 二次電池
15 電動送風機スイッチ
18 電圧変換手段
22 電源供給スイッチ
24 電圧変換回路スイッチ
27 スイッチング素子
32 電圧検知部
33 直流電動機
34 直流電動機駆動スイッチ
35 電気掃除機制御手段
52 回転清掃体
T1 データテーブル
T2 出力テーブル

Claims (6)

  1. 直流電源と、
    この直流電源を駆動源として駆動される電動送風機と、
    操作者による前記電動送風機の複数種類の運転モードの選択を受け付けるモード選択指示手段を配した操作部と、
    この操作部と並列接続され、前記直流電源を駆動源として回転清掃体を回転駆動する直流電動機と、
    前記直流電源の出力電圧を変圧させる電圧変換手段と、
    前記電動送風機及び前記電圧変換手段を含む各部を制御する電気掃除機制御手段と、
    前記直流電源の出力電圧または前記電圧変換手段により変圧された電圧を測定する電圧測定部と、
    前記操作部の前記モード選択指示手段の何れかの指示に応じて変化する電流を測定する電流測定部と、
    を具備し、
    前記電気掃除機制御手段は、前記電圧測定部の測定値Aと前記電流測定部の測定値Bとに基づいて前記操作部の何れの前記モード選択指示手段が操作者により選択指示されたかを決定する、
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記操作部の何れの前記モード選択指示手段が操作者により選択指示されたかが前記電圧測定部における参照値と前記電流測定部における参照値との組み合わせに応じて決定されているデータテーブルを有し、
    前記電気掃除機制御手段は、前記電圧測定部の測定値Aと前記電流測定部の測定値Bとを前記データテーブルの参照値と比較して、前記操作部の何れの前記モード選択指示手段が操作者により選択指示されたかを決定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記データテーブルは、前記直流電源の出力電圧及び前記電圧変換手段により変圧される電圧に応じて分類されていて、
    前記電気掃除機制御手段は、前記電圧測定部の測定値Aに応じて前記データテーブルの分類を切り替える、
    ことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  4. 前記電動送風機を動作させる電動送風機スイッチ、前記電圧変換手段を動作/非動作させる電圧変換回路スイッチ、前記電圧変換手段の非動作時に前記直流電動機に対して電源供給させる電源供給スイッチ、前記電圧変換手段による前記直流電源の出力電圧の変圧をスイッチング制御するスイッチング素子の運転モード毎の状態情報を、前記電圧測定部の参照値と前記電流測定部の参照値との組み合わせに対応させて格納した出力テーブルを有し、
    前記電気掃除機制御手段は、前記電圧測定部の測定値Aと前記電流測定部の測定値Bとを前記出力テーブルの参照値と比較して前記出力テーブルに格納されている状態情報を抽出し、この状態情報を参照して各部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の電気掃除機。
  5. 前記電圧測定部の参照値及び前記電流測定部の参照値は、一定の幅を有して設定されている、
    ことを特徴とする請求項2ないし4の何れか一記載の電気掃除機。
  6. 前記直流電源は二次電池であって、
    前記電気掃除機制御手段は、前記二次電池の充電回数に応じて放電終止電圧を変える、
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一記載の電気掃除機。
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