JPH08177234A - 埋込部材取付穴の内壁面形状及びその加工工具 - Google Patents
埋込部材取付穴の内壁面形状及びその加工工具Info
- Publication number
- JPH08177234A JPH08177234A JP33589894A JP33589894A JPH08177234A JP H08177234 A JPH08177234 A JP H08177234A JP 33589894 A JP33589894 A JP 33589894A JP 33589894 A JP33589894 A JP 33589894A JP H08177234 A JPH08177234 A JP H08177234A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- head
- wall surface
- mounting hole
- rotary shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Earth Drilling (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】充填コンクリートと埋込部材取付穴との接着力
を大きくし、引き抜きに対する強度を増加させる埋込部
材取付穴の内壁面形状及びその加工工具を提供する。 【構成】セグメント16は、その外周部に多数の凹凸刃
22が設けられるとともに、内周部にテーパ状のアリ溝
20が形成されている。回転シャフト14は、セグメン
ト16に形成されたテーパ状のアリ溝20に係合するテ
ーパ状の凸条部28が形成されている。埋込部材取付穴
は、既に穿孔された円筒穴にヘッド12を挿入し、この
円筒穴に沿って回転シャフト14を回転させながら押し
進める。ヘッド12は、テーパ状の凸条部28にガイド
されて押し広げられ、ヘッド12の外周部に設けられた
凹凸刃22が穴の内壁面を削り、穴の内壁面に穴の軸線
方向と直交する凹凸溝を形成する。
を大きくし、引き抜きに対する強度を増加させる埋込部
材取付穴の内壁面形状及びその加工工具を提供する。 【構成】セグメント16は、その外周部に多数の凹凸刃
22が設けられるとともに、内周部にテーパ状のアリ溝
20が形成されている。回転シャフト14は、セグメン
ト16に形成されたテーパ状のアリ溝20に係合するテ
ーパ状の凸条部28が形成されている。埋込部材取付穴
は、既に穿孔された円筒穴にヘッド12を挿入し、この
円筒穴に沿って回転シャフト14を回転させながら押し
進める。ヘッド12は、テーパ状の凸条部28にガイド
されて押し広げられ、ヘッド12の外周部に設けられた
凹凸刃22が穴の内壁面を削り、穴の内壁面に穴の軸線
方向と直交する凹凸溝を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋込部材取付穴の内壁
面形状及びその加工工具に係り、特にコンクリートスラ
ブに穴を穿孔し、その穴にアンカーボルト又は鋼材等を
埋め込み、機器手等を設置するための埋込部材取付穴の
内壁面形状及びその加工工具に関する。
面形状及びその加工工具に係り、特にコンクリートスラ
ブに穴を穿孔し、その穴にアンカーボルト又は鋼材等を
埋め込み、機器手等を設置するための埋込部材取付穴の
内壁面形状及びその加工工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートスラブに埋込部材を
取付る場合は、コンクリートスラブにダイヤモンドコア
ドリル等で円筒状の穴を穿孔し、その穴にアンカーボル
トや鋼材等の埋込部材を挿入する。そして、その穴にコ
ンクリートを充填して前記埋込部材を固定していた。
取付る場合は、コンクリートスラブにダイヤモンドコア
ドリル等で円筒状の穴を穿孔し、その穴にアンカーボル
トや鋼材等の埋込部材を挿入する。そして、その穴にコ
ンクリートを充填して前記埋込部材を固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイヤ
モンドコアドリル等で穿孔された穴は、その内壁面が滑
らかであるため、充填されたコンクリートと穴の内壁面
との接着力が弱く、充填コンクリートが穴から抜けてし
まうという問題があった。本発明はこのような事情を鑑
みてなされたもので、充填コンクリートと埋込部材取付
穴との接着力を大きくし、引き抜きに対する強度を増加
させる埋込部材取付穴の内壁面形状及びその加工工具を
提供することを目的とする。
モンドコアドリル等で穿孔された穴は、その内壁面が滑
らかであるため、充填されたコンクリートと穴の内壁面
との接着力が弱く、充填コンクリートが穴から抜けてし
まうという問題があった。本発明はこのような事情を鑑
みてなされたもので、充填コンクリートと埋込部材取付
穴との接着力を大きくし、引き抜きに対する強度を増加
させる埋込部材取付穴の内壁面形状及びその加工工具を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、コンクリートスラブに穴を穿孔し、該穴に
埋込部材を挿入するとともに該穴にコンクリートを充填
して前記埋込部材を固定する埋込部材取付穴の内壁面形
状において、前記穴の内壁面には、多数の凹部と凸部が
形成されていること特徴とする。
するために、コンクリートスラブに穴を穿孔し、該穴に
埋込部材を挿入するとともに該穴にコンクリートを充填
して前記埋込部材を固定する埋込部材取付穴の内壁面形
状において、前記穴の内壁面には、多数の凹部と凸部が
形成されていること特徴とする。
【0005】また、前記目的を達成するために、コンク
リートスラブに穴を穿孔し、該穴に埋込部材を挿入する
とともに該穴にコンクリートを充填して前記埋込部材を
固定する取付穴の内壁面形状を形成する加工工具であっ
て、前記加工工具は、円弧状に形成されたセグメントを
複数組み合わせて円筒状に形成されたヘッドと、該ヘッ
ドに連結され、該ヘッドに回転力を伝達する回転シャフ
トと、から成り、前記ヘッドを形成する各々のセグメン
トの外周部に多数の凹凸刃を設けるとともに、内周部に
前記ヘッドの軸線方向に沿ってテーパ状の溝を形成し、
前記回転シャフトに前記ヘッドを形成する各々のセグメ
ントの内周部に形成されたテーパ状の溝に係合するテー
パ状の凸条部を形成し、前記回転シャフトに形成された
テーパ状の凸条部を前記セグメントに形成された溝に沿
って摺動させることにより前記ヘッドの外径が拡縮する
ようにしたことを特徴とする。
リートスラブに穴を穿孔し、該穴に埋込部材を挿入する
とともに該穴にコンクリートを充填して前記埋込部材を
固定する取付穴の内壁面形状を形成する加工工具であっ
て、前記加工工具は、円弧状に形成されたセグメントを
複数組み合わせて円筒状に形成されたヘッドと、該ヘッ
ドに連結され、該ヘッドに回転力を伝達する回転シャフ
トと、から成り、前記ヘッドを形成する各々のセグメン
トの外周部に多数の凹凸刃を設けるとともに、内周部に
前記ヘッドの軸線方向に沿ってテーパ状の溝を形成し、
前記回転シャフトに前記ヘッドを形成する各々のセグメ
ントの内周部に形成されたテーパ状の溝に係合するテー
パ状の凸条部を形成し、前記回転シャフトに形成された
テーパ状の凸条部を前記セグメントに形成された溝に沿
って摺動させることにより前記ヘッドの外径が拡縮する
ようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明によれば、埋込部材取付穴
に充填されるコンクリートは、穴の壁面に形成された凹
凸部に侵入して固まる。このため、充填コンクリートに
固定される埋込部材に穴の軸方向に沿って引かれる力が
かかっても、この充填コンクリートが前記凹凸部で係止
されるため、穴から抜けることがない。
に充填されるコンクリートは、穴の壁面に形成された凹
凸部に侵入して固まる。このため、充填コンクリートに
固定される埋込部材に穴の軸方向に沿って引かれる力が
かかっても、この充填コンクリートが前記凹凸部で係止
されるため、穴から抜けることがない。
【0007】また、請求項2記載の発明によれば、加工
工具のヘッドは、回転シャフトに形成されたテーパ状の
凸条部をセグメントに形成された溝に沿って摺動させる
ことによりその外径を拡縮させることができる。そし
て、この加工工具によりダイヤモンドコアドリル等で穿
孔した円筒状の穴の内壁面を加工する際は、その円筒穴
に加工工具を挿入し、ヘッドの先端部を円筒穴の底面に
当接させながら円筒穴の軸線方向に沿って回転シャフト
を回転させながら押し進める。これにより、前記ヘッド
は、テーパ状の溝にガイドされて円筒状に押し拡げら
れ、押し拡げられたヘッドの外周部に設けられた凹凸刃
が穴の内壁面を削り、穴の内壁面に多数の凹部と凸部を
形成する。
工具のヘッドは、回転シャフトに形成されたテーパ状の
凸条部をセグメントに形成された溝に沿って摺動させる
ことによりその外径を拡縮させることができる。そし
て、この加工工具によりダイヤモンドコアドリル等で穿
孔した円筒状の穴の内壁面を加工する際は、その円筒穴
に加工工具を挿入し、ヘッドの先端部を円筒穴の底面に
当接させながら円筒穴の軸線方向に沿って回転シャフト
を回転させながら押し進める。これにより、前記ヘッド
は、テーパ状の溝にガイドされて円筒状に押し拡げら
れ、押し拡げられたヘッドの外周部に設けられた凹凸刃
が穴の内壁面を削り、穴の内壁面に多数の凹部と凸部を
形成する。
【0008】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る埋込部材
取付穴の内壁面形状及びその加工工具の好ましい実施例
について詳説する。図1は、本発明に係る加工工具の実
施例の断面図であり、図2は、本発明に係る加工工具の
実施例の上面図である。また、図3は、本発明に係る加
工工具の実施例の組立展開図である。図1乃至図3に示
されるように、前記加工工具10は、ヘッド12と、そ
のヘッド12に連結され、ヘッド12に回転力を伝達す
る回転シャフト14を主要部材として構成される。
取付穴の内壁面形状及びその加工工具の好ましい実施例
について詳説する。図1は、本発明に係る加工工具の実
施例の断面図であり、図2は、本発明に係る加工工具の
実施例の上面図である。また、図3は、本発明に係る加
工工具の実施例の組立展開図である。図1乃至図3に示
されるように、前記加工工具10は、ヘッド12と、そ
のヘッド12に連結され、ヘッド12に回転力を伝達す
る回転シャフト14を主要部材として構成される。
【0009】前記ヘッド12は、円弧状に形成された4
つのセグメント16、16、…を円筒状に組み合わせて
形成される。そして、そのヘッド12を形成する各々の
セグメント16、16、…には、外周部に切断刃18、
18、…が配設されており、内周部には、テーパ付のア
リ溝20がヘッド12の軸線方向に沿って形成されてい
る。このアリ溝20は、ヘッド12の先端方向に行くに
従い溝の深さが浅くなるようにテーパが形成されてい
る。そして、前記セグメント16、16、…の外周部に
配設される切断刃18、18、…は、長手方向に沿って
多数の凹凸刃22、22、…が形成されるとともに、セ
グメント16、16、…から着脱自在に形成され、ボル
ト24、24を介してセグメント16、16、…に固定
される。
つのセグメント16、16、…を円筒状に組み合わせて
形成される。そして、そのヘッド12を形成する各々の
セグメント16、16、…には、外周部に切断刃18、
18、…が配設されており、内周部には、テーパ付のア
リ溝20がヘッド12の軸線方向に沿って形成されてい
る。このアリ溝20は、ヘッド12の先端方向に行くに
従い溝の深さが浅くなるようにテーパが形成されてい
る。そして、前記セグメント16、16、…の外周部に
配設される切断刃18、18、…は、長手方向に沿って
多数の凹凸刃22、22、…が形成されるとともに、セ
グメント16、16、…から着脱自在に形成され、ボル
ト24、24を介してセグメント16、16、…に固定
される。
【0010】一方、前記回転シャフト14は、円柱状に
形成された回転軸25と、その回転軸25の先端に形成
された連結部26とから構成され、前記連結部26に
は、前記セグメント16、16、…に形成されたテーパ
付のアリ溝20に係合するテーパ付の凸条部28、2
8、…が軸線方向に沿って形成されている。この凸条部
28は、連結部26の先端方向に行くに従い凸部の高さ
が小さくなるよにテーパが形成されている。また、連結
部26の長さはヘッド12の長さよりも短く形成されて
いる。
形成された回転軸25と、その回転軸25の先端に形成
された連結部26とから構成され、前記連結部26に
は、前記セグメント16、16、…に形成されたテーパ
付のアリ溝20に係合するテーパ付の凸条部28、2
8、…が軸線方向に沿って形成されている。この凸条部
28は、連結部26の先端方向に行くに従い凸部の高さ
が小さくなるよにテーパが形成されている。また、連結
部26の長さはヘッド12の長さよりも短く形成されて
いる。
【0011】前記加工工具10は、前記回転シャフト1
4の連結部26に形成された凸条部28、28、…に、
前記セグメント16、16、…に形成されたアリ溝20
を係合させて一体化することにより構成される。そし
て、更に、セグメント16、16、…が回転シャフト1
4から抜け落ちるのを防止するために、セグメント1
6、16、…を回転シャフト14に取り付けた後、セグ
メント16、16、…の上端部に、矩形状のプレート3
0を抜け止めとしてボルト32を介して固定している。
4の連結部26に形成された凸条部28、28、…に、
前記セグメント16、16、…に形成されたアリ溝20
を係合させて一体化することにより構成される。そし
て、更に、セグメント16、16、…が回転シャフト1
4から抜け落ちるのを防止するために、セグメント1
6、16、…を回転シャフト14に取り付けた後、セグ
メント16、16、…の上端部に、矩形状のプレート3
0を抜け止めとしてボルト32を介して固定している。
【0012】前記の如く構成される本発明に係る加工工
具の実施例の作用は次のようになる。まず、コンクリー
トスラブの埋込部材取り付け位置にダイヤモンドコアド
リル等で、円筒状の穴を穿設する。次に、図4に示され
るように、この穿設された穴34の底面に円板状の金属
プレート36を敷く。この金属プレート36は、加工工
具10を穴34の底面に押し付けた際に、穴34の底面
が破壊されるのを防止するためのものである。
具の実施例の作用は次のようになる。まず、コンクリー
トスラブの埋込部材取り付け位置にダイヤモンドコアド
リル等で、円筒状の穴を穿設する。次に、図4に示され
るように、この穿設された穴34の底面に円板状の金属
プレート36を敷く。この金属プレート36は、加工工
具10を穴34の底面に押し付けた際に、穴34の底面
が破壊されるのを防止するためのものである。
【0013】次に、ヘッド12と回転シャフト14が一
体化された加工工具10を穴34の軸線に沿って回転さ
せながら挿入する。図4の状態においては、ヘッド12
が回転シャフト14に設けられたプレート30に係止さ
れ、ヘッド12の外径が最小の状態になっている。そし
て、この状態で、回転シャフト14を穴34の軸線に沿
って押し込んでゆくと、図5に示されるように、ヘッド
12の先端部が穴34の底面に設置した金属プレート3
6に当接する。更に、回転シャフト14を穴34に沿っ
て押し進めてゆくと、回転シャフト14に形成された凸
条部28、28、…にガイドされてヘッド12が押し拡
げられるので、ヘッド12の外径が拡大する。外径が拡
大したヘッド12は、その外周部に設けられた切断刃1
8、18、…が穴34の内壁面に当接しながら回転し、
これにより穴34の内壁面に穴34の軸線と直交する凹
凸溝38、38、…を交互に形成する(図6参照)。
体化された加工工具10を穴34の軸線に沿って回転さ
せながら挿入する。図4の状態においては、ヘッド12
が回転シャフト14に設けられたプレート30に係止さ
れ、ヘッド12の外径が最小の状態になっている。そし
て、この状態で、回転シャフト14を穴34の軸線に沿
って押し込んでゆくと、図5に示されるように、ヘッド
12の先端部が穴34の底面に設置した金属プレート3
6に当接する。更に、回転シャフト14を穴34に沿っ
て押し進めてゆくと、回転シャフト14に形成された凸
条部28、28、…にガイドされてヘッド12が押し拡
げられるので、ヘッド12の外径が拡大する。外径が拡
大したヘッド12は、その外周部に設けられた切断刃1
8、18、…が穴34の内壁面に当接しながら回転し、
これにより穴34の内壁面に穴34の軸線と直交する凹
凸溝38、38、…を交互に形成する(図6参照)。
【0014】図7に示すように、穴34の内壁面に凹凸
溝38、38、…を形成し終わったら、加工工具10を
穴34から抜き取る。この際、回転シャフト14及びヘ
ッド12のテーパ部にコンクリート粉塵等が詰まり回転
シャフト14がヘッド12から抜き取り難い場合は、ヘ
ッド12の上端部を固定するか、若しくは、ヘッド12
の上端部をハンマー等で叩いて引き抜く。また、このと
き、穴34の破損を防止するために、敷いておいた、金
属プレート36も一緒に取り出しておく。
溝38、38、…を形成し終わったら、加工工具10を
穴34から抜き取る。この際、回転シャフト14及びヘ
ッド12のテーパ部にコンクリート粉塵等が詰まり回転
シャフト14がヘッド12から抜き取り難い場合は、ヘ
ッド12の上端部を固定するか、若しくは、ヘッド12
の上端部をハンマー等で叩いて引き抜く。また、このと
き、穴34の破損を防止するために、敷いておいた、金
属プレート36も一緒に取り出しておく。
【0015】図8に示すように、前記の如く形成された
埋込部材取付穴34´に、埋込部材としてアンカーボル
ト40を挿入し、その回りにコンクリート42を充填し
て、前記アンカーボルト40を固定する。このように、
本実施例の埋込部材取付穴34´によれば、アンカーボ
ルト40を固定する充填用コンクリート42が、穴34
´の壁面に形成された凹凸溝38、38、…に侵入して
固まるため、アンカーボルト40が穴34´の軸方向に
沿って引かれても、充填用コンクリート42は、前記凹
凸溝38、38、…で係止されるため、穴から抜けるこ
とがない。
埋込部材取付穴34´に、埋込部材としてアンカーボル
ト40を挿入し、その回りにコンクリート42を充填し
て、前記アンカーボルト40を固定する。このように、
本実施例の埋込部材取付穴34´によれば、アンカーボ
ルト40を固定する充填用コンクリート42が、穴34
´の壁面に形成された凹凸溝38、38、…に侵入して
固まるため、アンカーボルト40が穴34´の軸方向に
沿って引かれても、充填用コンクリート42は、前記凹
凸溝38、38、…で係止されるため、穴から抜けるこ
とがない。
【0016】また、本実施例の加工工具10によれば、
回転シャフト14に形成されたテーパ状の凸条部28、
28、…をヘッド12に形成されたアリ溝20、20、
…に沿って摺動させることによりヘッド12の外径が拡
縮するため、既にコアドリル等で穿孔された円筒状の穴
34にこの加工工具10を挿入し、穴34の軸線方向に
沿って回転シャフト14を回転させながら押し進めるだ
けで、簡単に穴34の内壁面に穴34の軸線方向と直交
する凹凸溝38、38、…を形成することができる。
回転シャフト14に形成されたテーパ状の凸条部28、
28、…をヘッド12に形成されたアリ溝20、20、
…に沿って摺動させることによりヘッド12の外径が拡
縮するため、既にコアドリル等で穿孔された円筒状の穴
34にこの加工工具10を挿入し、穴34の軸線方向に
沿って回転シャフト14を回転させながら押し進めるだ
けで、簡単に穴34の内壁面に穴34の軸線方向と直交
する凹凸溝38、38、…を形成することができる。
【0017】尚、本実施例では、加工工具10をダイヤ
モンドコアドリル等で穿孔した穴の内壁面の加工に使用
する例について説明したが、これに限られるものではな
く、例えば、円筒状の箱抜き穴の内面加工に使用しても
よい。また、本実施例では、埋込部材取付穴34´に形
成される凹凸溝38、38、…を、穴34´の軸線と直
交するように形成したが、これに限られるものではな
く、穴34の内壁面に凹凸部が形成されていればよく、
例えば、穴34´の軸線方向に沿って、螺旋状に凹凸溝
38、38、…を形成してもよい。
モンドコアドリル等で穿孔した穴の内壁面の加工に使用
する例について説明したが、これに限られるものではな
く、例えば、円筒状の箱抜き穴の内面加工に使用しても
よい。また、本実施例では、埋込部材取付穴34´に形
成される凹凸溝38、38、…を、穴34´の軸線と直
交するように形成したが、これに限られるものではな
く、穴34の内壁面に凹凸部が形成されていればよく、
例えば、穴34´の軸線方向に沿って、螺旋状に凹凸溝
38、38、…を形成してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の埋込部材
取付穴の内壁面形状によれば、充填コンクリートが穴の
内壁面に形成された多数の凹凸部に侵入してかたまるた
め、充填コンクリートと埋込部材取付穴との接着力が大
きくなり、引き抜きに対する強度が増加する。
取付穴の内壁面形状によれば、充填コンクリートが穴の
内壁面に形成された多数の凹凸部に侵入してかたまるた
め、充填コンクリートと埋込部材取付穴との接着力が大
きくなり、引き抜きに対する強度が増加する。
【0019】また、本発明の加工工具によれば、既に穿
孔されている円筒状の穴に前記加工工具を挿入し、その
回転シャフトを回転させながら穴の軸線沿って押し進め
てゆくだけで、穴の内壁面に多数の凹部と凸部を簡単に
形成することができる。
孔されている円筒状の穴に前記加工工具を挿入し、その
回転シャフトを回転させながら穴の軸線沿って押し進め
てゆくだけで、穴の内壁面に多数の凹部と凸部を簡単に
形成することができる。
【図1】本発明に係る加工工具の実施例の断面図
【図2】本発明に係る加工工具の実施例の上面図
【図3】本発明に係る加工工具の実施例の展開図
【図4】本発明に係る加工工具の実施例の作用の説明図
【図5】本発明に係る加工工具の実施例の作用の説明図
【図6】本発明に係る加工工具の実施例の作用の説明図
【図7】本発明に係る加工工具の実施例の作用の説明図
【図8】本発明に係る埋込部材取付穴の内壁面形状を説
明する説明図
明する説明図
10…加工工具 12…ヘッド 14…回転シャフト 16…セグメント 18…切断刃 20…テーパ付アリ溝 22…凹凸刃 28…凸条部 30…プレート 34´…抜止部材取付穴 36…金属プレート 38…凹凸溝 40…アンカーボルト 42…充填コンクリート
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリートスラブに穴を穿孔し、該穴
に埋込部材を挿入するとともに該穴にコンクリートを充
填して前記埋込部材を固定する埋込部材取付穴の内壁面
形状において、 前記穴の内壁面には、多数の凹部と凸部が形成されてい
ること特徴とする埋込部材取付穴の内壁面形状。 - 【請求項2】 コンクリートスラブに穴を穿孔し、該穴
に埋込部材を挿入するとともに該穴にコンクリートを充
填して前記埋込部材を固定する取付穴の内壁面形状を形
成する加工工具であって、 前記加工工具は、 円弧状に形成されたセグメントを複数組み合わせて円筒
状に形成されたヘッドと、 該ヘッドに連結され、該ヘッドに回転力を伝達する回転
シャフトと、から成り、 前記ヘッドを形成する各々のセグメントの外周部に多数
の凹凸刃を設けるとともに、内周部に前記ヘッドの軸線
方向に沿ってテーパ状の溝を形成し、 前記回転シャフトに前記ヘッドを形成する各々のセグメ
ントの内周部に形成されたテーパ状の溝に係合するテー
パ状の凸条部を形成し、 前記回転シャフトに形成されたテーパ状の凸条部を前記
セグメントに形成された溝に沿って摺動させることによ
り前記ヘッドの外径が拡縮するようにしたことを特徴と
する埋込部材取付穴の内壁面形状の加工工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6335898A JP3050075B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 埋込部材取付穴の内壁面形状の加工工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6335898A JP3050075B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 埋込部材取付穴の内壁面形状の加工工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177234A true JPH08177234A (ja) | 1996-07-09 |
JP3050075B2 JP3050075B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=18293610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6335898A Expired - Fee Related JP3050075B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 埋込部材取付穴の内壁面形状の加工工具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3050075B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010255764A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Kawai Products Co Ltd | 被連結部材、同被連結部材の連結方法、同被連結部材を含む構造物、同構造物の製造方法および同被連結部材のための連結具 |
JP2013159044A (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Kyowa Kizai Kk | 穿孔用ドリル |
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-
1994
- 1994-12-22 JP JP6335898A patent/JP3050075B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010255764A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Kawai Products Co Ltd | 被連結部材、同被連結部材の連結方法、同被連結部材を含む構造物、同構造物の製造方法および同被連結部材のための連結具 |
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JP3050075B2 (ja) | 2000-06-05 |
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