JPH08177022A - 道路用路肩ブロックの構造 - Google Patents

道路用路肩ブロックの構造

Info

Publication number
JPH08177022A
JPH08177022A JP33620594A JP33620594A JPH08177022A JP H08177022 A JPH08177022 A JP H08177022A JP 33620594 A JP33620594 A JP 33620594A JP 33620594 A JP33620594 A JP 33620594A JP H08177022 A JPH08177022 A JP H08177022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
roadbed
grass
road shoulder
shoulder block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33620594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2594890B2 (ja
Inventor
Teruo Hori
輝雄 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOATSU KOGYO KK
Original Assignee
KOATSU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOATSU KOGYO KK filed Critical KOATSU KOGYO KK
Priority to JP33620594A priority Critical patent/JP2594890B2/ja
Publication of JPH08177022A publication Critical patent/JPH08177022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2594890B2 publication Critical patent/JP2594890B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 路肩の地盤に対応して分割したブロックを組
合わせ接合しながら敏速に路肩ブロックの構造を構築し
て道路法面に自生する雑草の歩道側や車道側への侵入、
繁茂を阻止でき、ブロックの組合わせ接合で形成される
溝位置を利用してレールポストの立設、位置の調整も簡
単にでき、現場への搬送や施工性に優れた道路用路肩ブ
ロックの構造を提供することを目的とする。 【構成】 車道側路盤42に接合される路床部12と、
この路床部に接合され道路外部側に張り出して設けられ
た草返し部14とを有し、これら路床部と、草返し部と
は、各々別体の成型ブロックから形成され、かつ、これ
らを嵌着接合させたときに、該道路用路肩ブロックの構
造10には前記レールポスト16を立設させ得る切開溝
18が設けられて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路の路肩に敷設して
盛土した道路法面に自生する雑草が路肩から道路側へ進
入するのを阻止する道路用路肩ブロックの構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、道路には車道に接続して路肩を設
置し、この路肩により道路の主要構造部を保護し、車両
の走行に必要な側方余裕を確保している。また、自動車
や自転車の交通量の多い箇所においては、路肩を利用し
て歩道や自転車道等を設けている。これらの車道や歩道
の路肩は、ブロック擁壁やコンクリート擁壁等の構造物
に接続している箇所ではアスファルト舗装されている
が、それ以外の箇所では、道路法面の盛土部分と同様に
未舗装され、雑草を自生させて路肩が崩落しない様に保
護している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
盛土した道路法面から路肩へ自生している雑草は、次第
に歩道側から車道側まで侵入し、路面のアスファルト舗
装が破れて道路の機能が低下したり、歩行者において
も、路肩から張り出した雑草を避けて車道側にはみ出し
て歩行しなければならず、自動車との接触事故を起こし
かねない。また、繁茂した雑草を刈り取るにしても、路
肩の管理に多大な経費と時間を要する。更に、現場打ち
による道路路肩の形成については作業工程や作業者の確
保などの点から計画性が欠け、工期を守れない等の作業
の遅延をきたす一方、全体の作業コストが高いものとな
っていた。また、特に、既設の路肩部分を補修する場合
にはレールポストがこの路肩部分に位置するため、これ
らの接合用のボルト及びレール等を取り外しさらに、レ
ールポストを抜脱せねばならず、これらの点から作業効
率が極めて劣る等の問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、(1)道路路肩部分に敷
設して法面からの雑草の侵入を阻止する路肩ブロックを
路床部と草返し部とに分割した別体の成型ブロックに構
成して現場で組合わせ接合しながら構築でき、現場の路
肩部分の地盤形態に対応して路肩ブロックを敏速に敷設
施工ができる。(2)分割した路肩ブロックを工場で予
め生産しつつ現場敷設するため、作業工程の管理を計画
的にでき、作業が遅延することない。(3)路肩ブロッ
クを工場で量産しながら製品出荷ができ、製品の品質管
理も容易であるため強度的に優れた路肩ブロックを構築
でき、施工経費も安価となる。(4)組合わせ接合した
路肩ブロック内に形成される切開溝を利用してレールポ
ストの立設、設定位置の調整も簡単にできる。(5)既
設の路肩部分でもレールポストを取り外すことなく、こ
れを分割したブロックで挟みながら敏速な敷設施工がで
きる。(6)分割したブロックが軽量で嵩ばることな
く、現場への搬送や施工性に優れ、全体の施工経費も節
約できる等を特徴とした道路用路肩ブロックの構造を提
供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、レールポストを立設させ
つつ道路の側部に敷設される道路用路肩ブロックであっ
て、車道側路盤42に接合される路床部12と、この路
床部12に接合され、道路外部側に張り出して設けられ
た草返し部14とを有し、これら路床部12と、草返し
部14とは、各々別体の成型ブロックから形成され、か
つ、これらを嵌着接合させたときに、前記路肩用ブロッ
クには前記レールポスト16を立設させ得る切開溝18
が設けられて成る道路用路肩ブロックの構造10から構
成される。
【0006】また、請求項2に係る発明では、前記切開
溝18は、前記路床部12と、草返し部14との接合部
20に設けられて成ることとしてもよい。
【0007】また、請求項3に係る発明では、前記切開
溝18は、前記道路用路肩ブロック10の略中央位置に
配置されて成ることとしてもよい。
【0008】また、請求項4に係る発明では、前記路床
部12と草返し部16との接合部20は、相互に接合す
る相欠部22を備えて成ることとしてもよい。
【0009】また、請求項5に係る発明では、前記路床
部12には、その下方に向けて垂設された脚部28が設
けられて成ることとしてもよい。
【0010】また、請求項6に係る発明では、前記草返
し部14は、前記路床部12側から端部を道路外部側に
向ける様に側面視略L型状に立ち上げ形成されて成るこ
ととしてもよい。
【0011】また、請求項7に係る発明では、前記切開
溝18は、前記相欠部22の内、路床部12または草返
し部14のいずれかの当り面24が該切開溝18の溝壁
の一部を形成する様に設けられて成ることとしてもよ
い。
【0012】また、請求項8に係る発明では、前記草返
し部14は、路床部12側に接続させる平坦部32と、
この平坦部32から立上がった略L型状の立上り部30
と、を有し、前記切開溝18は、該平坦部32であっ
て、前記草返し部14の相欠部22側から略L型状の立
上り部30側へ向け切開され、この切開溝18の溝口
は、前記草返し部14に接合した路床部12の相欠部2
2により閉鎖されて成ることとしてもよい。
【0013】また、請求項9に係る発明では、前記路床
部14の上面には、車道側路盤42の一部が敷設される
と共にこの敷設された車道側路盤42の道路幅方向の端
部は、前記路床部12または草返し部14により形成さ
れた立壁50により規制されて成ることとしてもよい。
【0014】また、請求項10に係る発明では、前記車
道側路盤42と立壁50との接合部は、相欠状に接合さ
れて成ることとしてもよい。
【0015】また、請求項11に係る発明では、前記路
床部12及び草返し部14は、道路長手方向に複数個を
直列接合して配置され、前記切開溝18は、それらの直
列接合部52に設けられて成ることとしてもよい。
【0016】また、請求項12に係る発明では、前記草
返し部14は、前記路肩から道路外部側へ向け斜め下が
りに延設形成された下り傾斜面56を備えて成ることと
してもよい。
【0017】また、請求項13に係る発明では、前記草
返し部14の下り傾斜面56の基部には、起立壁60が
上下方向に形成され、かつ、前記路床部12の道路外部
側端面は、この起立壁60に衝合する第1衝合面62
と、草返し部14と相欠状に接合して他の草返し部の壁
面と衝合する第2衝合面64とを有して成ることとして
もよい。
【0018】
【作用】本発明に係る道路用路肩ブロックの構造は、予
め路床部と草返し部とを別体の成型ブロックに形成し、
これを現場に搬送して路肩に敷設しながら構築して行く
ものである。そして、盛土された道路法面の上部である
路肩の上面に、車道側路盤に接合する路床部を敷設し、
道路法面側の路肩の上面に草返し部を敷設して接合密着
させる。更に、隣接する各ブロック相互において、路床
部と草返し部との長手方向の両端面を接合させながら、
路肩の上面に沿って構築してゆくものである。これによ
り、道路路肩の具体的な地盤形態に対応して双方のブロ
ッを接合させつつ迅速に道路用路肩ブロックを構築でき
ることとなる。また、組合わせ接合により敷設するので
レールポストを立設する溝位置内で位置をずらしながら
立設位置を容易に調整できる。また、分割したブロック
が軽量で嵩ばることなく、現場への搬送や施工性に優
れ、全体の施工経費も節約できる。
【0019】また、前記切開溝は、前記路床部と、草返
し部との接合部に設けられているため、路肩部分に立設
されたレールポストを切開溝に挟みながら立て込み設置
作業を円滑に遂行でき、既設の路肩部分でも施工が容易
となる。
【0020】また、前記切開溝は、前記道路用路肩ブロ
ックの略中央位置に配置されて成ることにより、敷設さ
れた路肩ブロックにひび割れ等が発生しにくく高い強度
を維持し得る。また、同程度の大きさの剛体を接合する
から、接合時のバランスも良くて強度向上を企図し得
る。
【0021】また、前記路床部と草返し部との接合部
は、相互に接合する相欠部を備えて成ることにより、構
築した両者の接合力をより大きなものとすることができ
る。また、雑草の根毛が接合部から直接地下へ根を張る
ことができず、接合部の間隙で雑草が繁茂することがな
い。
【0022】また、前記路床部には、その下方に向けて
垂設された脚部が設けられて成ることにより、路肩部分
に構築された路肩ブロックが移動することなく安定に保
持され、また、道路法面に自生する雑草が路肩ブロック
の下面を迂回して車道路盤内へ侵入するのを排除でき
る。
【0023】また、前記草返し部は、前記路床部側から
端部を道路外部側に向ける様に側面視略L型状に立ち上
げ形成されて成るにより、路肩部分にした敷設した草返
し部を道路法面に自生する雑草が上越し侵入するのを阻
止できる。
【0024】また、前記切開溝は、前記相欠部の内、路
床部または草返し部のいずれかの当り面が該切開溝の溝
壁の一部を形成する様に設けられているため、構築時に
切開溝内にレールポストを係合した後で切開溝の一部の
溝壁を、路床部または草返し部のいずれかの当り面で形
成できる。この切開溝内にモルタル等を充填固化してレ
ールポストと路肩ブロックとを一体化させながら路肩ブ
ロックの強度を保持できる。
【0025】また、前記草返し部は、路床部側に接続さ
せる平坦部と、この平坦部から立上がった略L型状の立
上り部とを有し、前記切開溝は、該平坦部であって、前
記草返し部の相欠部側から略L型状の立上り部側へ向け
切開され、この切開溝の溝口は、前記草返し部に接合し
た路床部の相欠部により閉鎖されて成ることにより、路
肩部の上面に平坦部が載設されて草返し部の立上り部を
安定に保持できる。また、平坦部に切開された切開溝内
にレールポストを立設する際に、立設位置の微妙な設定
位置ずれを容易に吸収でき、レールポストが傾斜するこ
とがない。
【0026】また、構築した前記路床部の上面には、車
道側路盤の一部が敷設されると共にこの敷設された車道
側路盤の道路幅方向の端部は、前記路床部または草返し
部により形成された立壁により規制されて成ることによ
り、相互に接合構築された路床部と草返し部とで道路法
面に自生する雑草の道路側への侵入を確実に阻止でき
る。また、車道側路盤と路床部または草返し部の立壁と
の接合面に雑草が発生することなく、車道側路盤にひび
割れ等を生じることがない。
【0027】また、前記車道側路盤と立壁との接合部
は、相欠状に接合されて成ることにより、相欠状の接合
部での雑草の発生を完全に防止できる。
【0028】また、前記路床部及び草返し部は、道路長
手方向に複数個を直列接合して配置され、前記切開溝
は、それらの直列接合部に設けられて成ることにより、
路肩部分に道路用路肩ブロックを直列接続しながら各路
肩部分の具体的な地盤形態に対応して双方を接合させつ
つ迅速に道路用路肩ブロックの構造を構築できる。ま
た、直列接合部に形成される溝内にレールポストを立設
しながら、レールポストの溝位置設定の際に微妙な設定
位置ずれを容易に吸収調整できる。更に、既設の路肩部
分にレールポストがあってもポストを撤去することな
く、直列接合部の切開溝にレールポストを係合させて路
肩ブロックの構造を能率的に構築できて施工経費を節約
できる。また、路床部及び草返し部とを、工場で予め成
型して現場で接合しつつ敷設できるので、作業工程の管
理を計画的に行え、また、量産できるので必要なときに
製品の出荷等を行え、品質管理も容易であるので強度的
に高い道路用路肩ブロックの構造を構築することが可能
となる。
【0029】また、前記草返し部は、前記路肩部から道
路外部側へ向け斜め下がりに延設形成された下り傾斜面
を備えて成ることにより、路肩部分に敷設したときに近
接する法面における雑草の自生を阻止できる。また、道
路法面側から道路側へ雑草が路肩ブロックを上越し状に
侵入するのを防止できる。
【0030】また、前記草返し部の下り傾斜面の基部に
は、起立壁が上下方向に形成され、かつ、前記路床部の
道路外部側端面は、この起立壁に衝合する第1衝合面
と、草返し部と相欠状に接合して他の草返しの壁面と衝
合する第2衝合面と、を有して成ることにより、路床面
と草返し部との接合面で雑草が根を張ることがでず、路
床面と草返し部との接合面での雑草の自生防止を完全に
確保できることとなる。
【0031】
【実施例】以下添付図面に基づき、本発明の好適な実施
例を説明する。図1には、本発明の第1実施例に係る道
路用路肩ブロックの構造を構築するための路肩ブロック
A1が示され、図2ないし図6には第1実施例に係る道
路用路肩ブロックの構造(以下、「路肩ブロックの構
造」と略する)10が示されている。図から明らかな様
に、路肩ブロックの構造10は、レールポストを立設さ
せつつ道路の側部に敷設される路肩ブロックであって、
コンクリートや鉄筋コンクリート等で成型され、車道側
路盤に接合される路床部12と、この路床部12に接合
され、道路外部側に張り出して設けられる草返し部14
とを有している。図1に示す様に、これら路床部12と
草返し部14とは、各々別体の成型ブロックから形成さ
れており、かつ、これらを嵌着接合させたときに、前記
レールポスト16を立設させ得る切開溝18が設けられ
ている。
【0032】図2、図3に示す様に、該路肩ブロックの
構造10は、道路の路肩において車道側に、路肩ブロッ
クA1の構成部材である路床部12を配置すると共に草
返し部14を路床部12に接合し、路肩に沿って地盤の
形態に対応して路床部12と草返し部14とを配置させ
つつ路肩ブロックの構造10を構築してゆくものであ
る。これにより、道路法面に自生する雑草が草返し部1
4及び路床部12を上越し状に道路側へ侵入するのを阻
止できる。また、切開溝18から地盤内へレールポスト
16を立設するときに、その立設位置を切開溝18内で
容易に調整できる。更に、路床部12と草返し部14と
の各ブロック体は、工場で計画的に生産、管理しながら
必要に応じて出荷でき、各ブロック体は軽量で嵩ばるこ
となく、現場への搬送や施工性に優れ、能率的な施工が
できることとなる。
【0033】前記切開溝18は、路肩ブロックA1の路
床部12と草返し部14との接合部20となる位置に設
けられ、更に、路床部12と草返し部14とを組合わせ
接合した路肩ブロックA1の略中央位置に切開溝18は
配置される。これにより、路肩ブロックの構造10を道
路の路肩に構築した後で切開溝18から地盤へ向けレー
ルポスト16を立設したり、また、路肩にレールポスト
16を立設した後で路床部12と草返し部14とで切開
溝18内にレールポスト16を挟む様にして路肩ブロッ
クの構造10内にレールポスト16を円滑に立設でき
る。
【0034】更に、既設の路肩にレールポスト16が設
置されていても、これを撤去することなく、路床部12
と草返し部14とでレールポスト16を挟む様にして路
肩ブロックの構造10を構築でき、レールポスト16の
撤去に要する経費を節約できる。また、切開溝18内で
レールポスト16の立設位置をずらしながら微調整で
き、切開溝18は路肩ブロックA1の中央部であるた
め、ブロックにひび割れ等が発生することなく高い強度
を維持でき、路床部12と草返し部14とは同程度の剛
体に形成されているため、接合時のバランスもよく、組
立後の強度を保持できる。
【0035】図1、図2に示す様に、路床部12と草返
し部14との接合部20は、相互に接合する相欠部2
2、22を備えている。そして、路床部12側の相欠部
22に、アンカボルト23が植設され、草返し部14の
相欠部22に前記アンカボルト23を通係して締付ける
ためのボルト孔23aが開孔されている。この相欠部2
2、22を接合してアンカボルト23で締付けることに
より、路床部12と草返し部14との接合力は単に突き
合わせた場合より大きなものとすることができる。ま
た、相欠部22、22の接合間隙内では雑草の根毛は根
を張ることができず、接合部20の上面に雑草が自生す
るのを防止できる。
【0036】また、切開溝18は、図2に示す様に、前
記相欠部22、22の内で、路床部12または草返し部
14のいずれかの当り面24、24が該切開溝18の溝
壁の一部を形成する様に設けられている。これにより、
切開溝18内にモルタル等の充填材を充填固化して切開
溝18内から地盤へ立設したレールポスト16と路肩ブ
ロックの構造10とを強固に一体化できることとなる。
【0037】なお、実施例においては、草返し部14側
に切欠溝18が設けられているため、相欠部22、22
の当り面24、24は路床部12側となって切欠溝18
の一部溝壁を形成している。しかし、これに限ることな
く、路床部12側に切欠溝18が設けられた場合には、
相欠部22、22の当り面24、24は草返し部14側
となって一部溝壁を形成することとなる。
【0038】図1に示す様に、路肩ブロックA1の路床
部12は、左右方向を長手とした略矩形状の平版体26
に形成されている。図2に示す様に、該平版体26は、
車道路盤の路肩側に敷設されたL型側溝ブロック27の
起立部27aに端部下面が載着され、該起立部27aの
幅だけ後退した下面位置に、平版体26の端部と平行な
脚部28が垂設されている。なお、前記L型側溝ブロッ
ク27は、その上面が車道路盤へ向け斜上りに傾斜して
いるものを例示しているが、これに限ることなく、上面
が水平なL型側溝ブロック27が敷設され、これに平版
体26を載着する場合もある。また、路肩ブロックA1
の草返し部14は、路床部12側から端部を道路外部側
に向かう様に側面視略L型状の立上り部30と、路床部
12に接続するため該立上り部30に連設された平坦部
32とを有し、この平坦部32は路床部12と略同一の
長幅、厚みに形成されている。前記切開溝18は、該平
坦部32であって、前記草返し部14の相欠部22側か
ら立上り部30側へ向け切開され、この切開溝18の溝
口は、前記草返し部14に接合した路床部12の相欠部
22により閉鎖し得る様に設けられている。
【0039】従って、構築した路肩ブロックの構造10
において、路床部12の脚部28が路肩地盤内で既設の
L型側溝ブロック27の起立部27aに接合され、L型
側溝ブロック27と共に路肩ブロックの構造10を安定
に保持できる。また、道路法面に自生する雑草が構築し
た路肩ブロックの構造10の下面を迂回して車道側路盤
へ侵入するのを阻止できる。なお、前記脚部28は、平
版体26の下面の略中央位置に垂設されているが、必ず
しもこれに限ることなく、車道側路盤に接合する端部側
の下面に垂設してもよい。また、草返し部14の平担部
32が路肩に載着されて立上り部30を安定に保持でき
る。また、平担部32に切開した切開溝18にレールポ
スト16を立設する際に立設位置の微妙な設定位置ずれ
を容易に吸収でき、レールポスト16の傾き等を防止で
きる。この切開溝18の溝口が路床部12の相欠部22
で閉鎖されて内部に充填するモルタル、アスファルトな
どの充填材の固化でレールポスト16を路肩ブロックの
構造10と強固に一体化できる。
【0040】路床部12及び草返し部14の長手方向の
両端面には、図1に示す様に、相互に相欠接合する凸段
部34と、凹段部36とが設けられている。路床部12
及び草返し部14を路肩部に沿って接合配置し、接合す
る相互のブロックにおいて凸段部34と凹段部36とを
嵌合しながら相欠ぎ接合すると共に間隙に目地モルタル
を充填することにより、構築した路肩ブロックの構造1
0は相互の間隙がなく接続され、また道路の曲線部にお
いても凸段部34と凹段部36との嵌合をずらして十分
対応できることとなり、各路肩ブロックの構造10の相
互の接合部分における雑草の発生も阻止できる。
【0041】次に、本発明の第1実施例に係る道路用路
肩ブロックの構造10の作用を説明する。図3、図4に
示す様に、道路用路肩ブロックの構造10を構築する場
合には、道路法面38の上部側の路肩40の上面におい
て、アスファルト等の上層材44で舗装された車道側路
盤42の路肩側に設置された既設のL型側溝ブロック2
7の起立部27aに路床部12の端部下面を支持させつ
つ敷設し、道路法面38側の路肩40の上面に草返し部
14を敷設して該路床部12と草返し部14との接合端
面に設けた相欠部22、22を相互に段差状に接合して
アンカボルト23で強固に連結する。
【0042】そして、隣接する各路肩ブロックの構造1
0で、路床部12と草返し部14との長手方向の両端面
に設けた凸段部34と凹段部36とを嵌合させつつ目地
モルタルを充填しながら、図4に示す様に、路肩40の
上面に沿って敷設して行くものである。また、草返し部
14の平坦部12に設けられた切開溝18から路肩40
内へ向けてレールポスト16を打設し、このレールポス
ト16と切開溝18との間隙にモルタル、アスファルト
等の充填材46を充填密閉する。前記打設したレールポ
スト16にガードレール48やその他の路上付属施設を
取付け、構築した路肩ブロックの構造10の車道側を歩
道等として利用するものである。
【0043】上記した様に、本発明の第1実施例に係る
路肩ブロックの構造10は、別体の成型ブロックに形成
した路床部12と草返し部14とを、道路の具体的な路
盤の形態に合わせて接合しながら道路の路肩に沿って迅
速に路肩ブロックの構造10を構築できる。また、組合
わせ接合したブロックの内部の切開溝18を利用してレ
ールポスト16を立設でき、切開溝18に沿って立設位
置をずらしながら設定位置の微調整も容易にできる。
【0044】また、切開溝18が路床部12と草返し部
14との接合部に掛けて設けられているため、路肩に古
いレールポストが立設された箇所でも、路床部12と草
返し部14とでレールポストを挟みながら路肩ブロック
を構築施工でき、古いレールポストを撤去する必要がな
く、経費を節約でき、更に、路床部12と草返し部14
とに分割されたブロックは軽量で嵩張りがなく、現場へ
の搬送や施工性に優れ、道路路肩における路肩ブロック
の構築施工を敏速で能率的にできることとなる。
【0045】なお、前記第1実施例の草返し部14は、
道路法面38の上方へ略L型状に突設された立上り部3
0を有しているが、これに限ることなく、図5に示す様
に、道路法面38の上方で水平に突設された水平突設部
31aに形成したり、或は図6に示す様に、道路法面3
8の上方で斜め上りに突設された傾斜突設部31bに形
成してもよい。これらの形状の草返し部14において
も、道路法面38に自生する雑草が草返し部14を上越
しすることが不可能となる。
【0046】次に、図7には、本発明の第2実施例に係
る路肩ブロックの構造を構築する路肩ブロックA2が示
され、図8ないし図11には第2実施例に係る路肩ブロ
ックの構造10が示されている。図から明らかな様に、
前記道路用路肩ブロックの構造10は、コンクリートや
鉄筋コンクリート等で成型され、車道側路盤に接合され
る路床部12と、この路床部12に接合され、道路外部
側に張り出して設けられる草返し部14とを有し、これ
ら路床部12と草返し部14とは、各々別体の成型ブロ
ックから形成され、かつ、これらを嵌着接合させたとき
にレールポスト16を立設させ得る切開溝18が設けら
れている。図において、路床部12、草返し部14、切
開溝18等の構成は、先の第1実施例と略同一であるた
め、同一部材には同じ番号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0047】図5に示す様に、路肩ブロックA2の路床
部12は、草返し部14の平坦部32より肉厚が薄い平
版体26で形成され、この平版体26と平坦部32との
接合部20は、相互に接合する相欠部22、22が設け
られている。この平版体26の車道側となる端部に脚部
28が略L型状に垂設されている。前記草返し部14
は、その相欠部22の端面に上方へ立ち上がった立壁5
0を備え、この立壁50で路床部12の上面に敷設され
た車道側路盤42の一部であるアスファルト等の上層材
44が規制されることとなる。また、平版体26の相欠
部22にアンカボルト23が植設され、平坦部32の相
欠部22にボルト孔23aが開孔され、該アンカボルト
23をボルト孔23aに通係して相欠部22、22は強
固に連結される。なお、立壁50は、草返し部14の平
坦部32の端面で形成しているが、これに限ることな
く、路床部12の平版体26の上面を段差状に成型して
立壁50を設けてもよい。
【0048】前記第2実施例の路肩ブロックの構造10
は、先の第1実施例と同様に道路法面38側の路肩40
の上面に、各々別体の成型ブロックで形成された路床部
12と草返し部14とを敷設して該路床部12と草返し
部14との接合端面に設けた相欠部22、22を相互に
段差状に接合させてアンカボルト23で強固に連結す
る。そして、隣接する各路肩ブロックの構造10におい
て、路床部12と草返し部14との長手方向の両端面に
設けた凸段部34と凹段部36とを嵌合させ、目地モル
タルを充填しながら敷設する。
【0049】この連続状に敷設した各路肩ブロックの構
造10の路床部12の上面に、車道側路盤42の一部で
ある上面側のアスファルト等の上層材44を立壁50ま
で接合させ、草返し部14の平坦部32と同一面に成る
様に舗装する。図9に示す様に、草返し部14の平坦部
32に設けられた切開溝18から路肩40内へ向けてレ
ールポスト16を打設し、このレールポスト16と切開
溝18との間隙にモルタル、アスファルト等の充填材4
6を充填密閉する。
【0050】この様に、第2実施例の路肩ブロックの構
造10においても、先の第1実施例と同様に、別体の成
型ブロックに形成した路床部12と草返し部14とを、
道路の具体的な路盤の形態に合わせて接合しながら道路
の路肩に沿って迅速に路肩ブロックの構造10を構築敷
設しながら道路法面に自生する雑草の上越しを阻止で
き、また分割されたブロックは軽量で嵩張りがなく、現
場への搬送や施工性に優れ、道路路肩における路肩ブロ
ックの構築施工を敏速で能率的にできることとなる。
【0051】特に、本実施例においては、車道側路盤4
2のアスファルト等の上層材44を路床部12の上面へ
敷設することにより、車道側路盤42と路肩ブロックの
構造10の接合面に雑草が自生するのを阻止でき、これ
によって、上層材44のアスファルトにひび割れによる
道路機能が低下するのを完全に防止できることとなる。
なお、前記第2実施例の草返し部14においても、道路
法面38の上方へ略L型状に突設された立上り部30を
示しているが、これに限ることなく、図10に示す様
に、道路法面38の上方で水平に突設された水平突設部
31aに形成したり、或は図11に示す様に、道路法面
38の上方で斜め上りに突設された傾斜突設部31bに
形成してもよい。
【0052】次に、図12には、本発明の第3実施例に
係る路肩ブロックの構造を構築する路肩ブロックA3が
示され、図13、図14、図15には、第3実施例に係
る路肩ブロックの構造10が示されている。図から明ら
かな様に、前記道路用路肩ブロックの構造10は、コン
クリートや鉄筋コンクリート等で成型され、車道側路盤
に接合される路床部12と、この路床部12に接合され
道路外部側に張り出して設けられる草返し部14とを有
し、路床部12及び草返し部14は、道路長手方向に複
数個を直列接合して配置するときに、その直列接合部5
2に切開溝18が設けられて成るものである。
【0053】図12に示す様に、路肩ブロックA3は、
路床部12と、この路床部12に連設固定された草返し
部14とを備えている。該路床部12は、平版体26
と、この平版体26の端部に垂設された脚部28と、を
有している。また、草返し部14は、前記平版体26の
道路法面側に段差状の立壁50を介して一体に成型され
た平坦部32と、この平坦部32に立上げ形成された略
L型状の立上り部30とを有し、前記平坦部32の長手
方向の両端部に切開溝18、18が設けられている。更
に、路床部12と草返し部14との長手方向の両端面に
は、相互に嵌合する凸段部34と凹段部36とが設けら
れている。
【0054】第3実施例の路肩ブロックの構造10は、
図12に示す様に、道路法面38の上部側の路肩40の
上面に、前記路肩ブロックA3の平版体26と、これに
連設された平坦部32とを敷設し、立上り部30を道路
法面38の上方へ突出させると共に脚部28を路肩40
内に埋設させている。また、敷設された各路肩ブロック
A3は、両端面の凸段部34と、凹段部36とが相互に
接合され、路床部12の平版体26の上面には、車道側
路盤42のアスファルト等の上層材44が平坦部32の
上面と同一面になる様に舗装されている。図14、図1
5に示す様に、路肩に構築した路肩ブロックの構造10
は、各路肩ブロックA3の直列接合部52において、平
坦部32の端面に設けた切開溝18が相互に接合されて
周回溝54が形成され、この周回溝54から路肩40内
へレールポスト16を打ち込み立設できることとなる。
【0055】上記した様に、第3実施例の路肩ブロック
の構造10は、路床部12と草返し部14とを分割する
ことなく、一体的に成型した路肩ブロックA3で構築さ
れており、路床部と草返し部とに分割した場合に比べ重
量が重くなる嫌いはあるが、道路法面38の路肩40上
で、路肩の地盤に対応した形態で路肩ブロックA3の相
互を直列接合しながら敏速な構築施工ができることとな
る。また、各路肩ブロックA3の直列接合部52で接合
された切開溝18、18で周回溝54が形成され、この
周回溝54内でレールポスト16の微妙な設定位置ずれ
等を吸収調整しながら打ち込み立設できる。
【0056】また、路肩に古いレールポスト16が立設
されている場合においても、路肩ブロックA3の端部の
切開溝18をレールポスト16に係合させつつ路肩ブロ
ックの相互を直列に接合敷設できるもので、レールポス
ト16を撤去することなく、その分の経費を節約でき
る。また、路肩ブロックを工場で予め生産しながら現場
の作業工程に従って出荷しつつ施工できるため、作業工
程の管理等も計画的に行え、品質管理も容易にできるこ
ととなる。なお、前記第3実施例の草返し部14におい
ても、道路法面38の上方へ略L型状に突設された立上
り部30を示しているが、これに限ることなく、図16
に示す様に、道路法面38の上方で水平に突設された水
平突設部31aに形成したり、或は、図17に示す様
に、道路法面38の上方に斜め上りに突設された傾斜突
設部31bに形成することとしてもよい。
【0057】次に、図18には、本発明の第4実施例に
係る路肩ブロックの構造を構築するための路肩ブロック
A4が示され、図19、図20に第4実施例に係る路肩
ブロックの構造が示されている。図より明らかな様に、
本実施例の路肩ブロックの構造10は、コンクリートや
鉄筋コンクリート等で成型され、車道側路盤に接合され
る路床部12と、この路床部12に接合され、道路外部
側に張り出して設けられる草返し部14とを有し、これ
ら路床部12と草返し部14とは、各々別体の成型ブロ
ックから形成され、かつ、これらを嵌着接合させたとき
にレールポスト16を立設させ得る切開溝18が設けら
れている。
【0058】図18に示す様に、路肩ブロックA4は、
路床部12と、この路床部12に接合される草返し部1
4を備え、前記草返し部14は、路肩40から道路外部
側へ向け斜め下がりに延設形成された下り傾斜面56を
備えた傾斜版体58を有し、この傾斜版体58の基部に
起立壁60が上下方向に形成されている。この起立壁6
0の車道側に平坦部32が水平に連設され、この平坦部
32の略中央位置に同平坦部32の端部から起立壁60
へ向け切開溝18が開講されている。
【0059】路床部12は、前記平坦部32より肉厚が
大きな平版体26から成り、この平版体26の道路外部
側端面は、前記起立壁60に衝合する第1衝合面62
と、草返し部14の平坦部32の端面と相欠状に衝合す
る第2衝合面64とを有している。該平版体26の起立
壁60側には、前記平坦部32に設けた切開溝18と上
下連通する切開溝18が開講され、また、前記平版体2
6の道路側の上面には、立壁50で段落ちした段差面6
6が設けられている。前記路床部12及び草返し部14
の長手方向の両端面には、凸段部34と凹段部36とが
設けられている。本実施例においては、平坦部32にア
ンカボルト23が植設され、平版体26にボルト孔23
aが開孔されている。
【0060】第4実施例の路肩ブロックの構造10は、
図19、図20に示す様に、道路の路肩40から道路法
面38にかけて路肩ブロックA4の草返し部14を配置
させ、この草返し部14の平坦部32の上面に路床部1
2の道路外部側を載着して第1衝合面62を起立壁60
に、第2衝合面62を平坦部32の端面にそれぞれ接合
させて敷設し、アンカボルト23で締め付ける。そし
て、各路肩ブロックA4の相互は、路床部12及び草返
し部14の両端面の凸段部34と、凹段部36とを相互
に相欠接合し、平版体26の上面の立壁50で段落ちし
た段差面66に、車道側路盤42の上層材44を舗装す
る。また、路床部12と草返し部14との上下連通した
切開溝18、18から路肩40へレールポスト16打ち
込み立設するものである。
【0061】上記した様に、第4実施例の路肩ブロック
の構造10は、路床部12と、草返し部14とに分割し
た成型ブロックを路肩の地盤に対応した形態で組合わせ
接合しながら敏速に路肩ブロックを敷設施工でき、草返
し部14の傾斜版体58を道路法面38の上部位置に敷
設することによって法面における雑草の自生を阻止で
き、法面の雑草が道路側へ上越しするのを防止できるこ
ととなる。また、路床部12と草返し部14との接合面
では、路床部12の第1衝合面62が起立壁60に、路
床部12の第2衝合面64が草返し部14の平坦部32
の端面に衝合して雑草が根を張ることなく、ブロック面
における雑草の自生を完全に防止できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る道
路用路肩ブロックの構造によれば、レールポストを立設
させつつ道路の側部に敷設される道路用路肩ブロックで
あって、車道側路盤に接合される路床部と、この路床部
に接合され道路外部側に張り出して設けられた草返し部
とを有し、これら路床部と、草返し部とは、各々別体の
成型ブロックから形成され、かつ、これらを嵌着接合さ
せたときに、該道路用路肩ブロックには前記レールポス
トを立設させ得る切開溝が設けられて成ることにより、
路床部と草返し部を別体の成型ブロックにより構成し、
これを接合して道路用路肩ブロックを形成できるので、
各道路の具体的な地盤形態に対応して双方を接合させつ
つ迅速に道路用路肩ブロックの構造を構築できる。ま
た、組合わせ接合により敷設するのでレールポストを立
設する溝位置設定の際に微妙な設定位置ずれを容易に吸
収できる。また、路床部と草返し部を工場で予め成型し
て現場で接合しつつ敷設できるので、作業工程の管理を
計画的に行え、量産できるので必要なときに製品の出荷
等を行い、また品質管理も容易であるので強度的に高い
道路用路肩ブロックの構造を構築することが可能であ
る。また、接合部にレールポスト用切欠溝を設ければ、
路肩にレールポストが設置された箇所において、その支
柱を撤去することなく路肩ブロックを敷設できて施工経
費を節約でき、更に、路肩ブロックを二つに分割してい
るため、軽量で嵩ばりがなく、現場への搬送や施工性に
優れることとなる。
【0063】また、請求項2によれば、前記切開溝は、
前記路床部と、草返し部との接合部に設けられて成るこ
とにより、道路用路肩ブロックにおけるレールポストの
立て込み設置作業を円滑に遂行できる。特に、道路の路
肩部にレールポストを立設した状態で、このレールポス
トを切開溝内に係合させながら、レールポストを挟む様
にして路肩部の法面側に草返し部を、車道側に路床部を
設置して接合することにより、道路法面に自生する雑草
の道路面への侵入を阻止し、歩行者や自転車通後者が道
路の路肩側を雑草に邪魔されることなく安心して通行で
きる。
【0064】また、請求項3によれば、前記切開溝は、
前記道路用路肩ブロックの略中央位置に配置されて成る
ことにより、敷設された路肩ブロックにひび割れ等が発
生しにくく高い強度を維持し得る。また、同程度の大き
さの剛体を接合するから、接合時のバランスが良く、こ
れにおいても組立時の強度向上を企図し得る。
【0065】また、請求項4によれば、前記路床部と草
返し部との接合部は、相互に接合する相欠部を備えて成
ることにより、両者の接合力をより大きなものとするこ
とができる。また、雑草の根毛が接合部から直接地盤内
へ根を張ることができず、接合部の間隙で雑草が繁茂す
ることがない。
【0066】また、請求項5によれば、前記路床部に
は、その下方に向けて垂設された脚部が設けられて成る
ことにより、敷設された路肩ブロックが移動することな
く安定に保持され、また、道路法面に自生する雑草が路
肩ブロックの下面を迂回して車道路盤内へ侵入するのを
排除できる。
【0067】また、請求項6によれば、前記草返し部
は、前記路床部側から端部を道路外部側に向ける様に側
面視略L型状に立ち上げ形成されて成ることにより、道
路法面に自生する雑草が、路肩部に略L型状に立ち上が
った草返し部を上越しできず、道路法面から車道路盤側
への雑草の侵入を阻止できる。
【0068】また、請求項7によれば、前記切開溝は、
前記相欠部の内、路床部または草返し部のいずれかの当
り面が該切開溝の溝壁の一部を形成する様に設けられて
成ることにより、レールポストを係合した後で切開溝の
一部の溝壁を、路床部または草返し部のいずれかの当り
面で形成でき、この切開溝内にモルタル等を充填固化し
てレールポストと路肩ブロックの構造とを一体化させな
がら路肩ブロックの構造の強度を保持できる。
【0069】また、請求項8によれば、前記草返し部
は、路床部側に接続させる平坦部と、この平坦部から立
上がった略L型状の立上り部と、を有し、前記切開溝
は、該平坦部であって、前記草返し部の相欠部側から略
L型状の立上り部側へ向け切開され、この切開溝の溝口
は、前記草返し部に接合した路床部の相欠部により閉鎖
されて成ることにより、路肩の上面に平坦部が載設され
て草返し部の立上り部を安定に保持できる。また、平坦
部に切開された切開溝内にレールポストを立設する際
に、立設位置の微妙な設定位置ずれを容易に吸収でき、
レールポストの傾きを防止できる。
【0070】また、請求項9によれば、前記路床部の上
面には、車道側路盤の一部が敷設されると共にこの敷設
された車道側路盤の道路幅方向の端部は、前記路床部ま
たは草返し部により形成された立壁により規制されて成
ることにより、相互に接合敷設された路床部と草返し部
とで道路法面に自生する雑草の道路側への侵入を確実に
阻止できる。また、車道側路盤と路肩ブロックとの接合
面に雑草が発生するのを確実に防止でき、雑草の根が張
って車道側路盤のアスファルト舗装にひび割れ等を生じ
させることがない。
【0071】また、請求項10によれば、前記車道側路
盤と立壁との接合部は、相欠状に接合されて成ることに
より、相欠状の接合部での雑草の発生を完全に防止でき
る。
【0072】また、請求項11によれば、前記路床部及
び草返し部は、道路長手方向に複数個を直列接合して配
置され、前記切開溝は、それらの直列接合部に設けられ
て成ることにより、路肩ブロックを直列接続しながら各
道路の具体的な地盤形態に対応してブロック双方を接合
させつつ迅速に道路用路肩ブロックの構造を構築でき
る。また、直列接合部に形成される溝内にレールポスト
を立設しながら、レールポストの溝位置設定の際に微妙
な設定位置ずれを容易に吸収できる。また、工場で予め
成型して現場で接合しつつ敷設できるので、作業工程の
管理を計画的に行え、また、量産できるので必要なとき
に製品の出荷等を行え、更に、品質管理も容易であるの
で強度的に高い道路用路肩ブロックの構造を構築するこ
とが可能となる。また、古いレールポストの位置でもポ
ストを撤去することなく、連続して路肩ブロックを敷設
できて能率的に施工しながら経費を節約できる。
【0073】また、請求項12によれば、前記草返し部
は、前記路肩部から道路外部側へ向け斜め下がりに延設
形成された下り傾斜面を備えて成ることにより、路肩部
に近接した法面における雑草の自生を阻止でき、道路法
面側から道路側へ雑草が上越し状に侵入するのを防止き
る。
【0074】また、請求項13によれば、前記草返し部
の下り傾斜面の基部には、起立壁が上下方向に形成さ
れ、かつ、前記路床部の道路外部側端面は、この起立壁
に衝合する第1衝合面と、草返し部と相欠状に接合して
他の草返しの壁面と衝合する第2衝合面と、を有して成
ることにより、路床面と草返し部との接合面で雑草が根
を張ることがでず、路床面と草返し部との接合面での雑
草の自生防止を完全に確保できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る道路用路肩ブロック
の構造を構築するための路肩ブロックの正面上方からの
分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の道路用路肩ブロックの構
造の正面中央縦断面図である。
【図3】道路法面の路肩に構築された第1実施例の道路
用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【図4】第1実施例の路肩ブロックを道路路肩に敷設す
る状態を示した斜視説明図である。
【図5】草返し部が水平突設部から成る第1実施例の道
路用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【図6】草返し部が傾斜突設部から成る第1実施例の道
路用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る道路用路肩ブロック
の構造を構築する路肩ブロックの正面斜上方からの分解
斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例の道路用路肩ブロックの構
造の正面中央縦断面図である。
【図9】道路法面の路肩に構築された第2実施例の道路
用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【図10】草返し部が水平突設部から成る第2実施例の
道路用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【図11】草返し部が傾斜突設部から成る第2実施例の
道路用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【図12】本発明の第3実施例に係る道路用路肩ブロッ
クの構造を構築する路肩ブロックの正面斜上方からの斜
視図である。
【図13】本発明の第3実施例の道路用路肩ブロックの
構造の正面中央縦断面である。
【図14】第3実施例の路肩ブロックを直列接合した状
態を示した平面図である。
【図15】本発明の第3実施例に係る路肩ブロックを接
合させるため相互の端面を対向させた一部拡大斜視図で
ある。
【図16】草返し部が水平突設部から成る第3実施例の
道路用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【図17】草返し部が傾斜突設部から成る第3実施例の
道路用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【図18】本発明の第4実施例に係る道路用路肩ブロッ
クの構造を構築する路肩ブロックの正面斜上方からの分
解斜視図である。
【図19】本発明の第4実施例の道路用路肩ブロックの
構造の正面中央縦断面図である。
【図20】道路法面の路肩に構築された本発明の第4実
施例の道路用路肩ブロックの構造の縦断面図である。
【符号の説明】
10 道路用路肩ブロックの構造 12 路床部 14 草返し部 16 レールポスト 18 切開溝 20 接合部 22 相欠部 24 当り面 28 脚部 30 立上り部 32 平坦部 38 道路法面 40 路肩 42 車道側路盤 50 立壁 52 直列接合部 56 下り傾斜面 60 起立壁 62 第1衝合面 64 第2衝合面 A1 第1実施例の路肩ブロック A2 第2実施例の路肩ブロック A3 第3実施例の路肩ブロック A4 第4実施例の路肩ブロック

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールポストを立設させつつ道路の側部
    に敷設される道路用路肩ブロックであって、 車道側路盤に接合される路床部と、この路床部に接合さ
    れ道路外部側に張り出して設けられた草返し部と、を有
    し、 これら路床部と、草返し部とは、各々別体の成型ブロッ
    クから形成され、かつ、これらを嵌着接合させたとき
    に、該道路用路肩ブロックには前記レールポストを立設
    させ得る切開溝が設けられて成る道路用路肩ブロックの
    構造。
  2. 【請求項2】前記切開溝は、前記路床部と、草返し部と
    の接合部に設けられて成る請求項1記載の道路用路肩ブ
    ロックの構造。
  3. 【請求項3】前記切開溝は、前記道路用路肩ブロックの
    略中央位置に配置されて成る請求項1または2記載の道
    路用路肩ブロックの構造。
  4. 【請求項4】 前記路床部と草返し部との接合部は、相
    互に接合する相欠部を備えて成る請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の道路用路肩ブロックの構造
  5. 【請求項5】 前記路床部には、その下方に向けて垂設
    された脚部が設けられて成る請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の道路用路肩ブロックの構造。
  6. 【請求項6】 前記草返し部は、前記路床部側から端部
    を道路外部側に向ける様に側面視略L型状に立ち上げ形
    成されて成る請求項1ないし5のいずれかに記載の道路
    用路肩ブロックの構造。
  7. 【請求項7】 前記切開溝は、前記相欠部の内、路床部
    または草返し部のいずれかの当り面が該切開溝の溝壁の
    一部を形成する様に設けられて成る請求項1ないし6の
    いずれかに記載の道路用路肩ブロックの構造。
  8. 【請求項8】 前記草返し部は、路床部側に接続させる
    平坦部と、この平坦部から立上がった略L型状の立上り
    部と、を有し、 前記切開溝は、該平坦部であって、前記草返し部の相欠
    部側から略L型状の立上り部側へ向け切開され、この切
    開溝の溝口は、前記草返し部に接合した路床部の相欠部
    により閉鎖されて成る請求項1ないし7のいずれかに記
    載の道路用路肩ブロックの構造。
  9. 【請求項9】 前記路床部の上面には、車道側路盤の一
    部が敷設されると共にこの敷設された車道側路盤の道路
    幅方向の端部は、前記路床部または草返し部により形成
    された立壁により規制されて成る請求項1ないし8のい
    ずれかに記載の道路用路肩ブロックの構造。
  10. 【請求項10】 前記車道側路盤と立壁との接合部は、
    相欠状に接合されて成る請求項9記載の道路用路肩ブロ
    ックの構造。
  11. 【請求項11】 前記路床部及び草返し部は、道路長手
    方向に複数個を直列接合して配置され、前記切開溝は、
    それらの直列接合部に設けられて成る請求項1、5ない
    し7、9、10のいずれかに記載の道路用路肩ブロック
    の構造。
  12. 【請求項12】 前記草返し部は、前記路肩から道路外
    部側へ向け斜め下がりに延設形成された下り傾斜面を備
    えて成る請求項1ないし11のいずれかに記載の道路用
    路肩ブロックの構造。
  13. 【請求項13】 前記草返し部の下り傾斜面の基部に
    は、起立壁が上下方向に形成され、かつ、前記路床部の
    道路外部側端面は、この起立壁に衝合する第1衝合面
    と、草返し部と相欠状に接合して他の草返し部の壁面と
    衝合する第2衝合面と、を有して成る請求項12記載の
    道路用路肩ブロックの構造。
JP33620594A 1994-12-22 1994-12-22 道路用路肩ブロックの構造 Expired - Fee Related JP2594890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33620594A JP2594890B2 (ja) 1994-12-22 1994-12-22 道路用路肩ブロックの構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33620594A JP2594890B2 (ja) 1994-12-22 1994-12-22 道路用路肩ブロックの構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08177022A true JPH08177022A (ja) 1996-07-09
JP2594890B2 JP2594890B2 (ja) 1997-03-26

Family

ID=18296726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33620594A Expired - Fee Related JP2594890B2 (ja) 1994-12-22 1994-12-22 道路用路肩ブロックの構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2594890B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100774956B1 (ko) * 2007-06-20 2007-11-08 (주)로드텍 야생동물 보호 겸용 잡초 방지 펜스
KR100944406B1 (ko) * 2008-06-10 2010-03-03 윤종경 소형동물 보호용 도로 경계석
JP2021183790A (ja) * 2020-05-22 2021-12-02 中里産業株式会社 路肩用防草ブロック

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101316719B1 (ko) * 2011-12-07 2013-10-10 재 술 나 가드레일이 설치된 도로변 비탈면 지반의 보강 구조
KR101557477B1 (ko) * 2015-02-09 2015-10-07 신봉호 방초블록

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100774956B1 (ko) * 2007-06-20 2007-11-08 (주)로드텍 야생동물 보호 겸용 잡초 방지 펜스
KR100944406B1 (ko) * 2008-06-10 2010-03-03 윤종경 소형동물 보호용 도로 경계석
JP2021183790A (ja) * 2020-05-22 2021-12-02 中里産業株式会社 路肩用防草ブロック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2594890B2 (ja) 1997-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8523479B2 (en) Surface mount vehicle anti-ram security systems
US5443545A (en) Multipurpose plastic building component and method for laying out such components
KR101751496B1 (ko) 경량의 복공판과 받침대를 매개로 한 개착식 흙막이 가시설 및 이 시공 공법
US4850739A (en) Method and apparatus for constructing an articulated pavement system
JP2594890B2 (ja) 道路用路肩ブロックの構造
KR101726725B1 (ko) Pc블록과 현장타설을 이용한 확장도로 및 그 시공방법
JP2013040467A (ja) 縁石併用型防護柵の支柱基礎ブロック
US20100272509A1 (en) Traffic barrier section
KR101097995B1 (ko) 강성포장용 콘크리트 모듈러 패널 및 이를 이용한 급속시공방법
KR100592416B1 (ko) 보도가 확보되지 않은 협소한 도로에서 콘크리트옹벽블록과 트러스형 받침대를 이용한 보도확보 및차도확폭 시공방법
KR101540063B1 (ko) 식생 가능 및 우수의 용이배출을 위한 함몰부를 구비한 덮개판과 옹벽의 조립에 의한 터널 구조물의 시공방법
KR100981323B1 (ko) 프리캐스트 블록 및 이를 이용하는 프리캐스트 구조물
JP6144726B2 (ja) 高速道路の山岳トンネルの盤ぶくれした走行路線の修復工法および修復工法用の吊り桟橋
JP2519169B2 (ja) 道路用路肩ブロック
KR20040017262A (ko) 도로포장용 조립식 콘크리트 패널 및 이를 이용한 도로포장 방법
KR101772940B1 (ko) 프리캐스트 콘크리트 옹벽
JP6788926B1 (ja) 路肩用防草ブロック
JP2000297403A (ja) 通路および通路の施工方法
JP3854545B2 (ja) 函体式交通路
JP2612600B2 (ja) 中央分離帯の改修方法
JP3227102U (ja) 側溝埋設舗装道路の路盤構造
KR200366906Y1 (ko) 도로변의 비탈면 보호용 블록
JP3593752B2 (ja) 急斜面地における擁壁構造及び築造平坦地構造又は築造道路構造
JPH07268830A (ja) 路肩コンクリートブロック
KR940009455B1 (ko) 콘크리트포장도로의 노견측 도로확폭용 옹벽 및 그 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees