JPH08176969A - インクジェット印写方法及びその布送りドラム - Google Patents

インクジェット印写方法及びその布送りドラム

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JPH08176969A
JPH08176969A JP6336254A JP33625494A JPH08176969A JP H08176969 A JPH08176969 A JP H08176969A JP 6336254 A JP6336254 A JP 6336254A JP 33625494 A JP33625494 A JP 33625494A JP H08176969 A JPH08176969 A JP H08176969A
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cloth
drum
cam
needle
support needle
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JP6336254A
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Yoshihiro Kanetani
義博 金谷
Ryoichi Shimada
亮一 島田
Koichi Sugioka
孝一 杉岡
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Seiren Co Ltd
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P5/00Other features in dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form
    • D06P5/30Ink jet printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H20/00Advancing webs
    • B65H20/20Advancing webs by web-penetrating means, e.g. pins

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  • Coloring (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅方向の引っ張り度合を変え、また布に対す
る支持針の突き刺し又は引き抜き作用を円滑にすること
ができ、結果的に歪みの無い正確な図柄を印写できる布
送りドラムを提供すること。 【構成】 布送りドラムD上で支持針1に保持された布
を連続的にインクジェット印写するに際し、布送りドラ
ムDの支持針1をドラムの軸方向及びドラムの半径方向
に移動させて印写するインクジェット印写方法。 【効果】 布送りドラム上の布の保持状態が安定化され
る。また布組織の歪を引き起こしたり布送りドラムの回
転が変動したりしないため、結果的に歪みの無い正確な
図柄を印写できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はインクジェット印写方
法及びその際使用する布を保持するための布送りドラム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、緻密な模様の付与が可能なインク
ジェット染色が注目されている。このインクジェット染
色法は、布面に対し対向するインクジェットノズルから
インク液滴を噴射して印写し、その後、印写された色材
を固着・発色処理するものである。インクジェット染色
に関しては、インクジェット印写、即ち布面に対してイ
ンク液滴を噴射するところが技術的に極めて重要な部分
となる。
【0003】インクジェット印写は、具体的には、印写
ノズルNから、間欠回転する布送りドラム面に保持され
た布に対して、制御部Pの指令に基づいてインク液滴が
噴射され、模様が形成されるものであるが、通常、布は
ドラムの両端部のホイールに植設された布支持針によっ
て、一定の張力が与えられて保持されている(図13参
照、更にまた、例えば、特開昭58−109673号公
報、実開平2−149790号等参照) このような従来の布送りドラムでは、幅方向の張力から
見て、また布に対する支持針の突き刺し又は引き抜き作
用から見て必ずしも満足いくものではない。
【0004】以下その理由について言及する。 〔幅方向の張力から見た点〕インクジェット印写によ
り、正確かつ先鋭い図柄を形成するには、インクジェッ
トノズルと布表面との距離を布巾方向に一定にすること
及び布の印写面を実質的に平坦にすることが肝要であ
る。また印写工程に導入される布は、前工程の処理等に
起因する歪や皺を有している為に、印写に際し、布をド
ラム表面に支持針で好適な張力にて張設保持する必要が
ある。また印写した後には、布がインクにより膨潤する
ことに起因してシワが発生するが、それを防止するため
更に引っ張る必要がある。
【0005】このようなことから、布の引っ張りを一定
にしておくだけでは不十分で、布の導入段階、印写段
階、印写後の膨潤段階等によって引っ張り度合いを変え
てやる必要がある。即ち、布送りドラムの回転にともな
って布の引張り度合いを調節してやることが肝要とな
る。しかも、布の種類、例えば、素材、厚さ、組織、規
格等により、それに応じた布の引っ張り方にしなくては
ならない。
【0006】〔布に対する支持針の突き刺し又は引き抜
き作用から見た点〕一方、インクジェット印写の際、布
送りドラムに布が導入される導入部Xでは、該ドラムの
布に対して支持針が突き刺し作用を行うのであるが、従
来の布送りドラムでは、布が突き刺される時、支持針は
布面に対し斜めに突入することになる(図1参照)。そ
して布送りドラムの回転にともなって、支持針は布面に
徐々に突き刺されていき、やがて支持針が布面と垂直に
なった状態の時、針の根元に布が食い込んで保持され
る。このようなことから、布に対する支持針の突き刺し
作用が円滑に行われなく、布に支持針が突き刺さってか
ら、垂直になり針の根元に保持されるまでの過程では、
支持針の保持力が弱くて布が極めて不安定な状態とな
る。
【0007】一方、また布送りドラムから布が離脱され
る離脱部Zでは、該ドラムの布に対して支持針が引き抜
き作用を行うのであるが、布送りドラムの回転に伴っ
て、支持針は布に擦り付けられながら徐々に引き抜かれ
ていき、やがて、支持針が布面と最大に傾斜した段階で
支持針の先端は布から抜けて離脱する(図2参照)。こ
のように布に対する支持針の引抜き作用が円滑に行われ
なく、布が支持針の根元に突き刺さった状態から、完全
に抜ける状態までの過程では、布が支持針に十分保持さ
れていないので布が極めて不安定な状態となる。
【0008】以上述べた様に、従来の布送りドラムで
は、幅方向の張力から見た点、及び布に対する支持針の
突き刺し又は引き抜き作用から見た点から考えて、支持
針の突き刺し又は引抜き作用が円滑に行われず、布送り
ドラム上の布の保持状態が不安定となることが理解され
る。保持状態が不安定だと、インクジェットノズルと布
印写面との距離が布巾方向で一定均一にならないこと
や、布の組織崩れ、皺等が発生したりすることに直結す
る。その結果、布送りドラムの回転が変動して印写され
た図柄に歪が発生することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題となっている点の解決を意図したものである。
即ち、本発明は、幅方向の引っ張り度合を変え、また布
に対する支持針の突き刺し又は引き抜き作用を円滑にす
ることができ、結果的に歪みの無い正確な図柄を印写で
きる布送りドラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等は
このような技術的な課題に対して、鋭意研究を重ねた結
果、布送りドラムの軸方向及び又は半径方向に布の支持
針を移動させることにより、従来技術の欠点を除去でき
ることを見出し、この知見により本発明を完成させたの
である。
【0011】即ち、本発明は、布送りドラム上で支持針
に保持された布を連続的にインクジェット印写するに際
し、支持針を布送りドラムの軸方向に移動させて印写す
るインクジェット印写方法に存する。そして、布送りド
ラム上で支持針に保持された布を連続的にインクジェッ
ト印写するに際し、支持針を布送りドラムの半径方向に
移動させて印写するインクジェット印写方法に存する。
【0012】そしてまた、布送りドラム上で支持針に保
持された布を連続的にインクジェット印写するに際し、
布送りドラムの支持針をドラムの軸方向及びドラムの半
径方向に移動させて印写するインクジェット印写方法に
存する。そしてまた、布を連続的にインクジェット印写
する際に使用する支持針を備えた布送りドラムにおい
て、該ドラム内に支持針をドラム半径方向に移動可能に
するための第2のカムを備えた布送りドラムに存する。
【0013】そしてまた、布を連続的にインクジェット
印写する際に使用する支持針を備えた布送りドラムにお
いて、該ドラム内に支持針をドラム軸方向に移動可能に
するための第1のカムを備えた布送りドラムに存する。
そしてまた、布を連続的にインクジェット印写する際に
使用する支持針を備えた布送りドラムにおいて、該ドラ
ム内に支持針をドラム軸方向に移動可能にするための第
1のカムと支持針をドラム半径方向に移動自在にするた
めの第2のカムとを備えた布送りドラムに存する。そし
てまた、第1のカムと支持針との間に移動幅調整手段を
備えた布送りドラムに存する。
【0014】
【作用】インクジェット印写するに際し、布送りドラム
の支持針をドラム半径方向に移動させることにより、布
の幅方向の引っ張り度合いが変わり張力が調整される。
また、布送りドラムの支持針をドラム軸方向に移動させ
ることにより布に対して円滑に突き刺し又は引抜きが行
われる。更にまた、布送りドラムの支持針をドラム半径
方向に移動させ且つドラム軸方向に移動させることによ
り、布に対して円滑に突き刺し又は引抜きが行われ、布
の幅方向の引っ張り度合いが変わり張力も調整される。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて実施例を説明してい
く。図3は、布送りドラムの外観図である。布送りドラ
ムは、そのドラム表面に保持した布Fを間欠的な布送り
で連続的に回転する装置であるが、布送りドラム自体に
それを駆動する装置を含んでおり、ドラムD2とその両
端に取り付けられたドラムホイールD1とよりなる。ド
ラムホイールD1の表面から支持針1が、半径方向(以
下、上下方向という)出没自在になるように、またドラ
ム軸方向(以下、横方向という)に移動自在に設けられ
ている。
【0016】回転ブラシ12は、支持針1に対し布Fを
押し付ける作用を行うものである。ドラムホイールD1
表面の穴は、支持針1の横方向の移動を許すように、長
穴1Aに形成されている。図4は図3の布送りドラムの
左半分を拡大した図であり、長穴1Aに沿って支持針1
が異なった位置に配置されているのが理解できる。図5
は、布送りドラムの実施例を示すもので、ドラムホイー
ルD1内に組み込まれている支持針1の上下方向移動及
び横方向移動の移動手段、即ち駆動装置を示したもので
ある。
【0017】図6は、その上下方向移動手段を軸方向か
ら示した図である。ドラムホイールD1はドラムD2の
両端部に取り付けられたホイールで、中に上記のそれぞ
れの駆動装置を組み込む空所が設けられており、回転す
る支軸11に固定されている。先ず最初に、支持針1を
左右方向に動かす横移動手段について述べる。布Fをド
ラムホイールD1の表面にて支持するための支持針1
は、棒状の針移動体2の頂部にネジ込まれて植設されて
おり、この針移動体2に対して自由に取り外しすること
が可能である。
【0018】横移動部材3は中が中空になっており、そ
の中を針移動体2が上下方向に摺動自在に嵌め込まれて
いる。横移動部材3はドラムホイール本体の空所4内に
嵌まり込んでおり、この空所4内に沿って横移動が行え
る。横移動部材3とドラムホイール本体との間には、バ
ネ体S2が設けられて、常に横移動部材3が図でいう左
方向に弾圧されている。また横移動部材3の延長部31
が第1カム8のカム面8Aに当接していることから、横
移動部材3は、そのカム面8Aの形状に応じた横方向の
動きをすることができる。
【0019】図7に示すように、第1カム8は円盤状を
しており、その周辺部にカム面8Aを有する形状で、外
軸10に固定具81により一体となって、取り付けられ
ている。外軸10は支軸11に外装されており、支軸1
1は回転するが、外軸10は回転しないで常に静止して
いる。ドラムホイールD1が回転すると横移動部材3が
一体となって回転するため、静止しているカム面8Aに
横移動部材3の延長部31が当接しながら回転し、横移
動部材3は、軸方向移動、即ち横方向移動を行う。横移
動部材3が移動すると、その中に挿入されている針移動
体2も横方向移動することから、支持針1も同様に横方
向移動を行う。
【0020】ところでカムを変更することにより、支持
針1の横方向移動の軌跡を如何ようにも変えることがで
きる。カムを取り替えるには、ドラムホイールD1の片
面(図でいう左側)が開放されているので、一旦、固定
具81を取り外し外軸10とカムとの固定を解き、外軸
10に沿ってカムを左側から外すことで簡単に取り替え
ることができる。次に、支持針1を半径方向に動かす上
下方向移動手段について述べる。横移動部材3に挿入さ
れた針移動体2はなおも延長されており、その下面が、
第2のカム9のカム面9Aに当接している。
【0021】針移動体2と横移動部材3との間にはバネ
体S1が設けられており、針移動体2は常に第2カムの
カム面に弾圧された状態にある。第2のカム9は円盤状
をしており、支軸11に外挿された外軸10に固定具9
1により一体となって取り付けられている。外軸10は
回転しないで常に静止していることから、第2のカム9
も常に静止した状態である。
【0022】カムを取り替えるには、ドラムホイールD
1の片面(図でいう左側)は開放されているので、一
旦、固定具91を取り外し外軸10とカムとの固定を解
き、外軸10に沿ってカムを左側から外すことで簡単に
取り替えることができる。ところでドラムホイールD1
が回転すると、針移動体2が一緒に回転するため、静止
しているカム面9Aに針移動体2の下面が当接しながら
上下移動する。針移動体2が上下移動すると、針移動体
2の頂部に植設された支持針1は、同様に上下移動す
る。
【0023】図8は、支持針1の上下方向の動きと、第
2カム9の形状とを対照させて示したものである。カム
の形状は円盤状であるが、カム面9Aを強調すると図の
様に示される。カムは、大きく分けて小径部と大径部と
よりなり、この小径部から大径部に移る部分、及び大径
部から小径部に移る部分が、それぞれ、布Fの導入部X
及び離脱部Zに相当する。針移動体2が第2のカム9の
小径部と接している部分は、支持針1が没しており布を
保持していない場合である。また、針移動体2が大径部
と接している部分は、、支持針1が突出しており布を保
持している場合である。尚、カム9を取り替えるには、
左側(図でいう)から取り外すことで簡単に取り替える
ことができることは、カム8の取り替えと同じである。
【0024】ところで、図9は、支持針1の横方向移動
軌跡と上下方向移動軌跡とを示したものである。横方向
移動においては、布Fが布送りドラムに導入される部分
(導入部X)では、支持針1が標準位置から軸方向に+
の位置移動が行われる。即ち、ドラム両端部の支持針1
同志の幅が拡大し、その結果、皺等が伸ばされる。布送
りドラム上で布Fに対してノズルからインク液滴が噴射
される部分(印写部Y)を過ぎた後は、布Fが膨潤して
伸びることから、支持針1はこれを吸収すべく導入部よ
り更にもっと+の位置移動が行われる。即ち、ドラム両
端部の支持針1同志の幅が更に拡大し布Fを引っ張り、
その結果、布Fの膨張による皺が解消される。
【0025】次に、布Fが布送りドラムから離脱する部
分(離脱部Z)を越えると、支持針1は、布から開放さ
れ元の標準位置にもどる。第1のカム8は、このような
移動軌跡を保証するように、そのカム面31が構成され
ていることは言うまでもない。上下方向移動について
は、導入部Xから離脱部Zまでは、支持針1は+の位置
移動(ドラム面からの突出)をしており、離脱部Zを越
えると元の標準位置に戻る。
【0026】次に支持針の運動について詳しく述べる。
先ず横方向移動に関していうと、図示しない原動機を使
って支軸11が回転することにより、ドラムホイールD
1が回転する。ドラムホイールD1に組み込まれた横移
動部材3の延長部31が、静止している第1カム8に沿
って当接しながら回転し、横移動部材3はドラムホイー
ルD1の空所4部沿って横方向に移動する。
【0027】横移動部材3が移動すると、その中に嵌挿
された針移動体2も同様に移動し、支持針1は、長穴1
Aに沿って横移動する。上下方向についていうと、図示
しない原動機を使って支軸11が回転することにより、
ドラムホイールD1が回転する。針移動体2の下端の延
長部22Aは、静止している第2カム9のカム面9A上
に当接しながらその回りを回転し、上下方向の移動を行
う。
【0028】針移動体2に植設された支持針1は、針移
動体2と同様に上下移動を行う。ここで第1のカム8に
より、横移動部材3が横方向に移動し、針移動体2が同
様に移動しても、その下端部が第2のカム面9A上で左
右に(横方向に)振れ動くだけで、支持針1の上下方向
移動には何ら影響を与えない。また第2のカムにより針
移動体2が上下方向に移動しても、横移動部材3の中を
自由にスライドできるので、支持針1の横方向移動には
何ら影響を与えない。
【0029】このように支持針1の横方向の移動と上下
方向の移動とは相互に干渉されることなく、互いに自由
に独立して移動を行うことができるのである。しかも、
第1カム8において、カム面8Aを起伏なく一定にした
カムを使用することにより、支持針1の横方向の移動を
全く無くすることも可能である。反対に、第2カム9に
おいてカム面9Aを起伏なく一定にしたカムを使用する
ことにより、支持針1の上下方向の移動を全く無くする
ことも可能である。このように支持針1は(1)上下方
向移動と横方向移動、(2)上下方向移動のみ、(3)
横方向移動のみ、の3つの選択する移動が可能である。
【0030】以上説明したようにドラムホイールD1
は、互いに独立した支持針1の上下方向移動手段と横方
向移動手段とを有しているので、ドラムホイールD1の
回転に伴って、支持針1が上下方向移動と横方向移動と
の両方の移動、又は選択的な移動を行うことができる。
しかもその横方向移動の移動軌跡は、第1のカム8を変
更することにより、自由に変更でき、また、上下方向移
動の軌跡は、第2のカム9を変更することにより、同様
に自由に変更できる。
【0031】次に実施例2の説明に移る。図10は、実
施例2を示すもので、布送りドラムのドラムホイールD
1内に組み込まれている支持針1の半径方向(上下方
向)、及び軸方向(横方向)の別の駆動手段、即ち移動
手段を示したものである。図11は、その上下方向移動
手段を軸方向から示した図である。
【0032】先ず、支持針1を横方向に動かす横方向移
動手段について述べる。横移動部材3は中が中空になっ
ており、針移動体2がこの中で上下に摺動自在に嵌め込
まれていること、及び横移動部材3はドラムホイールD
1本体の空所4内に嵌まり込んでおり、この空所4内を
自由に横移動が行えるようになっていることは、実施例
1と同じである。大きく異なるところは、横移動部材3
の横方向移動の大きさを調整することができる横移動幅
調整手段が備えられていることである。
【0033】図12は、横移動幅調整手段を布送りドラ
ム軸方向から示した図である。この横移動幅調整手段
は、調整棒体5と、調整棒体5に挿入される支点軸6、
及び支点軸6が装着されるドラムホイールD1本体に設
けられた調節穴7とよりなる。調節棒のある位置に取付
け溝51が設けられ、横移動部材3の延長部31の先端
がピンを介してこの取付け溝51に取付けてある。また
調整棒体5の他の位置には、所定の間隔を置いて通穴5
2が設けられ、この通穴52のある位置に支点軸6が挿
入されている。
【0034】調節穴7はドラムホイールD1本体に所定
の間隔で設けられており、しかも、調節棒体5の通穴5
2と対応した位置になっている。従って、支点軸6は調
整棒の通穴52を通してドラムホイールD1本体の調節
穴7に装着されることにより、固定されて支点となる。
この支点軸6を支点として調節棒体の他端部が回動運動
を行うことができる。この支点軸6は、調節棒の適宜の
位置に固定できるため、支点軸6から、横移動部材3の
延長部31と調整棒体5との取付け部までの距離Lは、
自由に調整が可能である。
【0035】調整棒体5の他端部は、第1のカム8のカ
ム溝8Aに嵌まり込んでおり、このカム溝8Aに沿って
横方向に移動することができる。図10からわかるよう
に、第1のカムのカム溝8Aの刻設状態において、Vの
部分が支持針1同志の布保持幅が狭い場合、Wの部分が
支持針1同志の布保持幅が広い場合に相当する。調整棒
体5が横方向移動すると、それに取り付けられた横移動
部材3も横移動し、その結果、横移動部材3に挿入され
ている針移動体2も横方向移動する。
【0036】今、支点軸6を、調節棒体5の通穴52及
びドラムホイールD1本体のある位置の調節穴7から、
別の位置でカムから遠ざけた別の位置の通穴52及び調
節穴7に変えて取り付ける。すると、支点軸6から横移
動部材3の延長部31と調整棒体5との結合部までの距
離L、及び支点軸6から調整棒体5の他端部であるカム
面8Aの位置までの距離M(即ち回転半径に相当)は、
大きくなる。従って、横移動部材3の横方向移動の幅が
小さくなり、支持針1の移動幅も小さくなる。
【0037】反対に、支点軸6をカムに近づけた位置に
取り付けてやると、距離L、及び距離Mは、小さくな
る。従って、横移動部材3の横方向移動の幅は大きくな
るので、支持針1の移動幅も同様に大きくなる。このよ
うに、支点軸6の取付け箇所を変更することにより回転
半径が変わり、その結果、横移動部材3の移動幅、即
ち、支持針1の横移動幅を自由に変えることができる。
【0038】次に、支持針1を上下に動かす上下方向移
動手段について述べる。実施例1とは異なって、この実
施例では、針移動体2の下部にレール体21が一体とな
って設けられており、このレール体21に調節摺動体2
2が移動可能に嵌まり込んでいる。実施例1では、第2
のカム体が一つしか備わっていないため、もし上下方向
移動幅を変えたい場合は、わざわざ、第2のカムを別の
ものに交換することが必要である。
【0039】この実施例2においては、支持針1の上下
移動幅、即ち上下方向移動軌跡を変えたい場合は、調節
摺動体22をレール体21に沿って移動させ、その延長
部22Aを、異なったカム、例えばカム9からカム9A
の上に移し変えればよい。針移動体2はバネ体S1によ
り第2カムのカム面に弾圧されているので、針移動体2
を少しく持ち上げ、所定のカム体の上に載せネジ止めす
れば針移動体2は確実に別の異なったカムの上にセット
することができる。尚、カムを取り替える方法は、既に
述べた実施例1と同様なやり方で行えばよい。
【0040】最後に従来の布送りドラムとの比較を行
う。図13及び図14は、従来の布送りドラムと本発明
の布送りドラムの布Fと支持針1とを比較し略図的に示
したものである。従来の布送りドラムの場合は、植設さ
れ支持針1は、常に布送りドラムの表面から突出してい
る(図13)。本発明の場合は、布送りドラムに布Fが
保持されている部分では支持針1がドラム面から突出し
ているが、布Fが保持されていない部分では、支持針1
が引っ込んでいる(図14)。支持針1が布Fの導入部
で布Fに突き刺さって突出し、また、離脱部で引き抜か
れて引っ込むことで、布Fに対する支持針1の突き刺し
又は引き抜き作用が円滑に行われることができるのであ
る。
【0041】以上本発明を説明してきたが、本発明は、
実施例にのみ限定されるものではなく、その本質から逸
脱しない範囲で種々の変形例が可能である。支持針の上
下方向の移動及び横方向の移動はカムによるものを示し
たが、それ以外の電気的な駆動装置によるものでも当然
採用可能である。布が布送りドラムに保持されている領
域は、実施例では、約180度のもので示したが、何も
この角度に限るものではない。
【0042】
【発明の効果】以上述べた様に、支持針の突き刺し又は
引抜き作用が円滑に行われるので、布送りドラム上の布
の保持状態が安定化される。布組織の歪を引き起こした
り布送りドラムの回転が変動したりしないため、写結果
的に歪みの無い正確な図柄を印写できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、導入部分の布と針の関係を示す図であ
る。
【図2】図2は、離脱部分の布と針の関係を示す図であ
る。
【図3】図3は、全体の布送りドラムの外観図である。
【図4】図4は、布送りドラムの左半分を拡大した図で
ある。
【図5】図5は、実施例1の布送りドラムにおける駆動
手段を示した図である。
【図6】図6は、実施例1の上下方向移動手段を布送り
ドラムの軸方向から示した図である。
【図7】図7は、第1カムの概略図である。
【図8】図8は、支持針の上下方向の動きと第2カムの
形状とを対照させた図である。
【図9】図9は、支持針の横方向移動軌跡と上下方向移
動軌跡とを示したものである。
【図10】図10は、実施例2の布送りドラムにおける
駆動手段を示した図である。
【図11】図11は、実施例2の上下方向移動手段を布
送りドラムの軸方向から示した図である。
【図12】図12は、横移動幅調整手段を、布送りドラ
ムの軸方向から示した図である。
【図13】図13は、従来の布送りドラムにおける針の
状態を示した略図である。
【図14】図14は、本発明の布送りドラムにおける針
の状態を示した略図である。
【符号の説明】
1…支持針 1A…長穴 2…針移動体 21…レール体 22…調節摺動体 22A…延長部 3…横移動部材 31…延長部 4…空所 5…調整棒体 51…取付け溝 52…通穴 6…支点軸 7…調節穴 8…第1カム 8A…カム面 8B…カム溝 81…固定具 9…第2カム 9A…カム面 91…固定具 10…外軸 11…支軸 12…回転ブラシ D…布送りドラム D1…ドラムホイール D2…ドラム F…布 N…噴射ノズル P…制御部 S1…バネ体 S2…バネ体 X…導入部 Y…印写部 Z…離脱部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布送りドラム上で支持針に保持された布
    を連続的にインクジェット印写するに際し、支持針を布
    送りドラムの軸方向に移動させて印写することを特徴と
    するインクジェット印写方法。
  2. 【請求項2】 布送りドラム上で支持針に保持された布
    を連続的にインクジェット印写するに際し、支持針を布
    送りドラムの半径方向に移動させて印写することを特徴
    とするインクジェット印写方法。
  3. 【請求項3】 布送りドラム上で支持針に保持された布
    を連続的にインクジェット印写するに際し、布送りドラ
    ムの支持針をドラムの軸方向及びドラムの半径方向に移
    動させて印写することを特徴とするインクジェット印写
    方法。
  4. 【請求項4】 布を連続的にインクジェット印写する際
    に使用する支持針を備えた布送りドラムにおいて、該ド
    ラム内に支持針をドラム半径方向に移動可能にするため
    の第2のカムを備えたことを特徴とする布送りドラム。
  5. 【請求項5】 布を連続的にインクジェット印写する際
    に使用する支持針を備えた布送りドラムにおいて、該ド
    ラム内に支持針をドラム軸方向に移動可能にするための
    第1のカムを備えたことを特徴とする布送りドラム。
  6. 【請求項6】 布を連続的にインクジェット印写する際
    に使用する支持針を備えた布送りドラムにおいて、該ド
    ラム内に支持針をドラム軸方向に移動可能にするための
    第1のカムと支持針をドラム半径方向に移動自在にする
    ための第2のカムとを備えたことを特徴とする布送りド
    ラム。
  7. 【請求項7】 第1のカムと支持針との間に移動幅調整
    手段を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の布
    送りドラム。
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