JPH0817680A - プリント配線板およびその設計方法 - Google Patents

プリント配線板およびその設計方法

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JPH0817680A
JPH0817680A JP7079067A JP7906795A JPH0817680A JP H0817680 A JPH0817680 A JP H0817680A JP 7079067 A JP7079067 A JP 7079067A JP 7906795 A JP7906795 A JP 7906795A JP H0817680 A JPH0817680 A JP H0817680A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容量の調整の容易なプリントコンデンサを有
する配線基板を提案する。 【構成】 複数のスルーホールをそれぞれ一列に配置
し、これらのスルーホールを、それぞれ導電膜によって
導通させる。したがって、第1の電極部と第2の電極部
とが互いに対向するように配置され、これらの第1の電
極部と第2の電極部とによってプリントコンデンサが形
成される。このコンデンサの容量は、スルーホールの個
数、径、スルーホール間の間隔によって調整することが
できる。そのため、大容量のコンデンサを形成する場合
であっても、従来のように導電膜の表面面積を所定量確
保する必要がなく、プリントコンデンサのコンパクト化
が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント配線板に関し、
特に、コンデンサが基板内に立体的に組み込まれたプリ
ント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板に立体的に組み込まれた
所謂プリントコンデンサprinted condenserが、従来よ
り種々提案されている。図1A,図1Bは、2層配線板
2にプリントコンデンサを設けた例を示したものであ
り、基板1の一表面1aには導電膜(第1の電極部)5
が形成されており、その裏面1bにも導電膜(第2の電
極部)4が形成されている。そして、これらの導電膜
5,4は、絶縁性基板2を挟んで相対向するように配置
されてプリントコンデンサCを形成している。なお、図
示の符号6はスルーホールを、7はスルーホール6を基
板1aの表面に電気的に導くためのスルーホール端子を
示している。
【0003】図1A,図1Bの従来例は2層の例である
が、さらに、部品等の組み立ての省力化や高密度実装等
を目的として、多層プリント配線板にコンデンサ部品を
一体的に形成することも提案されている。図2〜図4
に、3層以上の多層プリント配線板に設けられた従来例
にかかるプリントコンデンサの例を示す。このプリント
コンデンサの平面形状を図2に示し、そのXXVI-XXVI矢
視断面構造を図3に示し、これを層毎に分離させた状態
の外観を図4に示す。すなわち、多層プリント配線板1
は、2層以上(図示例では3層)の絶縁層2と3層以上
(図示例では4層)の導電層3とを交互に積層してなる
ものであり、1つの絶縁層2を挟んで対向する一組の電
極膜4,5が二つの導電層3に夫々形成されている。こ
れら一組の電極膜4,5はコンデンサの電極として機能
し、図示例では、多層プリント配線板1の内層側の電極
膜4がめっきスルーホール6を介して多層プリント配線
板1の表層に導き出された状態となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1のプリ
ンタコンデンサにおいては、基板表面1aに形成される
導電膜5,4の面積によってその容量を確保しているた
め、大容量のコンデンサの場合には基板上に占めるコン
デンサの面積が大きくなり、コンパクト化が図れないと
いう問題があった。
【0005】同じように、図2〜図4の3層以上のプリ
ントコンデンサにおいても、その静電容量を確保する必
要上、電極膜4,5を各導電層3の広い範囲で形成する
必要があり、このため、多層プリント配線板1の導電層
3中に占める電極膜4,5の面積割合が多くなってしま
い、部品等の実装効率をあまり上げることができなくな
る欠点があった。
【0006】そこで、本発明は、導電膜によって導通さ
せた一対の導電材群を対向させて配置することにより、
その容量にかかわらずコンパクト化を図るプリント配線
基板を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】および
【作用】上記課題を達成するための本発明の、第1の電
極部と第2の電極部とが相対向するように配置されたプ
リント配線板は、前記第1の電極部と電気的に接続し、
前記配線板の厚さ方向に形成された第1の導体部材と、
前記第2の電極部と電気的に接続し、前記配線板の厚さ
方向に形成された第2の導体部材と、前記第1の導体部
材のうちの少なくとも1つの導体部材と前記第2の導体
部材のうちの少なくとも1つの導体部材との間に形成さ
れた、所定の誘電率を有する電荷蓄積材とを具備するこ
とを特徴とする。
【0008】前記第1の導体部材と前記第2の導体部材
との間に形成された電荷蓄積材がコンデンサの役目を果
たす。本発明の他の目的は、スルーホールをコンデンサ
の電極として利用する配線板を提供する。この目的のた
めに、本発明の好適な一態様に拠れば、前記配線板の主
面には、前記第1の電極部の第1の主電極線と前記第2
の電極部の第2の主電極線とが延設され、前記配線板の
副面には、前記第1の電極部の第1の副電極線と前記第
2の電極部の第2の副電極線とが延設され、前記主面上
の前記第1の主電極線と前記副面上の前記第1の副電極
線とには、複数の位置において、前記第1の主電極線と
前記第1の副電極線とを電気的に接続するための前記第
1の導体部材がスルーホールとして配設され、前記主面
上の前記第2の主電極線と前記副面上の前記第2の副電
極線とには、複数の位置において、前記第2の主電極線
と前記第2の副電極線とを電気的に接続するための前記
第2の導体部材がスルーホールとして配設されたことを
特徴とする。
【0009】本発明の他の目的は、前記電荷蓄積材とし
て前記配線板の一部を利用するプリント配線板を提供す
る。本発明の他の目的は高密度のコンデンサを形成する
ことのできる配線板を提供する。この目的のために、本
発明の好適な一態様に係る配線板は、前記第1の電極部
と第2の電極部は長尺形状をしており、その長手方向に
前記導体部材が複数個所定間隔で配設されている。
【0010】本発明の他の目的は高密度のコンデンサを
形成することのできる配線板を提供する。この目的のた
めに、本発明の好適な一態様に係る配線板は、前記第1
の電極部は略円形状の電極を有し、この電極の外周に沿
って複数の前記第1の導体部材が形成され、前記第2の
電極部は前記第1の電極部を囲むように略円環状の電極
を有し、この電極の円環に沿って前記第2の導体部材が
複数個形成されている。
【0011】本発明の他の目的は高密度のコンデンサを
形成することのできる配線板を提供する。この目的のた
めに、本発明の好適な一態様に係る配線板は、前記第1
の電極部の電極線上に形成された前記第1の導体部材の
任意の1つの導体部材と、この1つの導体部材に対応
し、前記第2の電極部の電極線上に形成された前記第2
の導体部材の内の1つの導体部材との間に、前記配線基
板の厚さ方向に誘電性材が形成されていることを特徴と
する。
【0012】本発明の他の目的は高密度のコンデンサを
形成することのできる配線板を提供する。この目的のた
めに、本発明の好適な一態様に係る配線板は、前記第1
の電極部は略円形状の第1の電極を有し、この電極の外
周に沿って前記第1の導体部材が形成され、前記第2の
電極部は前記第1の電極部を囲むように略円環状の第2
の電極を有し、この電極の円環に沿って前記複数の第2
の導体部材が形成され、前記第1の電極と前記第2の電
極との間の円環状の間隙に、前記配線基板の厚さ方向に
誘電性材が形成されていることを特徴とする。
【0013】本発明の他の目的は高密度のコンデンサを
形成することのできる配線板を提供する。この目的のた
めに、本発明の好適な一態様に係る配線板は、前記第1
の電極部の電極線上に形成された複数の前記第1の導体
部材の任意の1つの導体部材と、この1つの導体部材に
対応し、前記第2の電極部の電極線上に形成された複数
の前記第2の導体部材の内の1つの導体部材との間に形
成された前記配線基板の一部において、この配線基板の
平面方向に所定の誘電率を有する誘電性材が形成される
ことにより、この誘電性材が前記配線板の一部によって
サンドイッチされていることを特徴とする請求項1に記
載のプリント配線板。
【0014】本発明の他の目的は高密度のコンデンサを
形成することのできる配線板を提供する。この目的のた
めに、本発明の好適な一態様に係る配線板は、前記第1
の電極部は長尺形状をしており、前記第1の導体部材は
前記第1の電極部に形成された長尺のスルーホールであ
る。本発明の他の目的は大容量のプリントコンデンサを
内蔵する配線板を提供する。この目的のために、本発明
の好適な一態様に係る配線板は、前記誘電性材の誘電率
は前記配線基板の材料の誘電率よりも高いことを特徴と
する。
【0015】本発明の他の目的は、コンパクトで大きな
容量を有する多層の配線板を提供する。この目的のため
に、本発明の、重ね合わせられた少なくとも2つの絶縁
層と、この2つの絶縁層の外側の2つの表層とこれら2
つの絶縁層の間の中間層の内の任意の2つ層に形成され
た第1の電極層と第2の電極層と、前記第1の電極層に
形成された相対向する第1の主電極部と第2の主電極部
と、前記第2の電極層に形成された相対向する第1の副
電極部と第2の副電極部とを有するプリント配線基板
は、前記第1の主電極部と第1の副電極部とを電気的に
接続し、前記配線板の厚さ方向に形成された複数の第1
の導体部材と、前記第2の主電極部と第2の副電極部と
を電気的に接続し、前記配線板の厚さ方向に形成された
複数の第2の導体部材と、前記第1の導体部材のうちの
少なくとも1つの導体部材と前記第2の導体部材のうち
の少なくとも1つの導体部材との間に形成された、所定
の誘電率を有する電荷蓄積材とを具備することを特徴と
する。
【0016】本発明のさらなる目的は、容量の調整の容
易なプリント配線板の設計方法を提案する。 この目的
のために、本発明の、第1の電極部と第2の電極部とが
相対向するように配置されたプリント配線板を設計する
方法は、前記第1の電極部と電気的に接続した複数の第
1の導体部材を前記配線板の厚さ方向に形成すると共
に、前記第2の電極部と電気的に接続した複数の第2の
導体部材を前記配線板の厚さ方向に形成し、前記第1の
導体部材のうちの少なくとも1つの導体部材と前記第2
の導体部材のうちの少なくとも1つの導体部材との間に
所定の誘電率を有する電荷蓄積材を形成し、前記第1の
導体部材と第2の導体部材の間に形成される容量を調整
することを特徴とする。
【0017】本発明の好適な一態様に拠れば、前記第1
の導体部材と第2の導体部材の対の数を調整する。本発
明の好適な一態様に拠れば、 前記第1の導体部材と第
2の導体部材の間隔を調整することを特徴とする。本発
明の好適な一態様に拠れば、前記第1の導体部材と第2
の導体部材の対の数を調整することを特徴とする。
【0018】本発明の好適な一態様に拠れば、前記複数
の第1の導体部材と複数の第2の導体部材の対の間隔を
調整することを特徴とする。本発明の好適な一態様に拠
れば、前記第1の導体部材と第2の導体部材の大きさを
調整することを特徴とする。本発明の好適な一態様に拠
れば、前記電荷蓄積材の材料を変更することを調整する
ことを特徴とする。
【0019】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。なお、各実施例相互間において共通する部
分は、同一符号を付して重複した説明を省略する。尚、
各実施例において、最初に、1枚の絶縁板の両面に配線
層を設けた2層配線基板の例を挙げて説明し、次に、3
枚の絶縁基板の夫々の面に配線層を設けた4層配線基板
の例を実施例に対する変形例として挙げて説明する 〈第1実施例〉まず、本発明の第1実施例について、図
5A〜図5Cに沿って説明する。
【0020】図5A〜図5Cに於て、11aは絶縁基板
(または、高抵抗基板、半絶縁性基板)であり、この基
板11a内に立体的にプリントコンデンサが形成され
る。第1実施例に係る配線基板のプリントコンデンサ
は、相対向するように配置された第1の電極部14及び
第2の電極部15の間に形成される。第1の電極部14
は、絶縁基板11aの表面に形成された直線状の導電膜
14aと、基板11aの裏面12bに同じように形成さ
れた導電膜14bと、導電膜14aと導電膜14bの間
に設けられたスルーホール導体16とからなる。導電膜
14aと導電膜14bとはスルーホール導体16によっ
て電気的に接続されている。また、第2の電極部15
は、絶縁基板11aの表面12aに形成された直線状の
導電膜15aと、基板11aの裏面12bに同じように
形成された導電膜15bと、導電膜15aと導電膜15
bの間に設けられたスルーホール導体17とからなる。
導電膜15aと導電膜15bとはスルーホール導体17
によって電気的に接続されている。
【0021】図5A,図5Bに示すように、導電膜14
a,14bには複数の穴が一列に形成され、同じよう
に、導電膜15a,15bにも複数の穴が一列に形成さ
れている。表面の導電膜14aは裏面の導電膜14bと
平行に並び、且つ、導電膜14a上の穴の間隔は導電膜
14b上の穴の間隔と合致する。また、表面の導電膜1
5aは裏面の導電膜15bと平行に並び、且つ、導電膜
15a上の穴の間隔は導電膜15b上の穴の間隔と合致
する。従って、導電膜14a上の穴と導電膜14b上の
穴とは夫々のスルーホール導体16によって導通され
る。また、導電膜15a上の穴と導電膜15b上の穴と
は夫々のスルーホール導体17によって導通される。
【0022】従って、図5Cに示すように、第1の電極
部14と第2の電極b15の間には、複数組のスルーホ
ール16,17が形成されることになる。図5Cに於
て、1組のスルーホール導体16,17の間には基板1
1の一部100が確保される。基板11の材料は所定の
誘電率を有するから、スルーホール導体16,17の夫
々に所定の電位が供給されれば、前記基板部分100に
電荷が蓄積される。従って、その1組のスルーホール導
体16,17と基板部分100とは1つのコンデンサを
形成する。そして、図5Dに示すように、第1の電極部
14と第2の電極b15の間には、複数のコンデンサC
1,C2,C3…が並列に形成される。
【0023】第1実施例によれば、この1組のスルーホ
ール導体16,17によって形成されるコンデンサの容
量は、スルーホール導体16,17の間隔、スルーホー
ルの穴の径、さらには基板11の材料の誘電率によって
決まる。換言すれば、第1の電極部14と第2の電極b
15の間で形成されるコンデンサの容量は、スルーホー
ルの個数、径、スルーホール導体間の間隔によって調整
することができる。特に、1組のスルーホールによって
形成されるコンデンサは他のスルーホールによって形成
されるコンデンサに対して並列に接続することになるか
ら、コンデンサ容量の増減の調整はスルーホールの増減
によって決まるから、その調整は容易である。
【0024】従来の基板においてプリントコンデンサを
形成するには、前述したように、基板上の両面に形成し
た2つの電極の表面積でその容量を確保するようにして
いた。基板の厚さ、即ち電極間距離は変更することは困
難であるから、容量を変えるときは電極の表面積を変え
るしかなかった。従って、大きな容量を得るときは大き
な表面積の電極を基板上に設けるしかなかった。一方、
第1実施例のプリント配線板においては、プリントコン
デンサの容量は、基板の厚さ方向に伸びる2つのスルー
ホール間の容量によって、さらにはそのようなスルーホ
ールの組の数によって決まるから、 :基板上に大きな表面積の電極を設ける必要もなく、
従ってプリント配線板に於ける設計の自由度が高まり、
基板の小型化、さらにはコストダウンに寄与する、 :容量の調整は、スルーホールの数を調整することに
より、あるいは個々の単位コンデンサの容量を調整する
(例えば、スルーホール間隔の調整、基板材料の変更)
等によって容易に行なうことができる。 :プリントコンデンサの容量は、スルーホールの対の
数に比例して増大するので、その調整は極めて容易であ
る。
【0025】第1実施例のスルーホールの径を0.5m
m、スルーホール長(基板厚さ)を1.6mm、1組のス
ルーホールの夫々のスルーホール間の距離を2.0mmと
した1対のスルーホールによって形成されるコンデンサ
は、ガラスエポキシ(誘電率4.8)基板上に形成した
場合は約2pFの容量となる。 〈第1実施例の多層化〉上記第1実施例の配線基板を多
層化した例を以下に説明する。
【0026】図6はその変形例にかかる多層配線基板の
平面形状を表す図、図7は変形例に係る基板のII−II矢
視断面構造を表す図、図8は変形例に係る基板を層毎に
分離した状態の外観を表す図である。3層の絶縁層11
a,11b,11cと4層の導電層12a,12b,1
2c,12dとを交互に積層してなる多層プリント配線
板13には、その長手方向(図6中、左右方向)に沿っ
て延びる第一の導電膜14(14a,14b,14c,
14d)と第二の導電膜15(15a,15b,15
c,15d)とが相互に平行かつ近接した状態で各導電
層12毎にそれぞれ形成されている。帯状をなすこれら
第一の導電膜14および第二の導電膜15には、所定間
隔で配列して多層プリント配線板13の各絶縁層11を
貫通する第一のめっきスルーホール16と第二のめっき
スルーホール17とがそれぞれ接続している。
【0027】多層プリント配線板13の表層に形成され
た第一の導電膜14および第二の導電膜15の端部に
は、図示しない電源等にはんだ等を介して接続するため
の電気接続部18が形成されており、絶縁層11(11
a,11b,11c)は、絶縁性や半絶縁性材料の他
に、高電気抵抗材料にて形成されている。また、その他
の電気回路や電子部品等は、第一の導電膜14(14
a,14b,14c,14d)および第二の導電膜15
(15a,15b,15c,15d)が形成されていな
い導電層12(12a,12b,12c,12d)の部
分にそれぞれ形成もしくは取り付けることができる。
【0028】従って、絶縁層11の誘電率の他に、第一
の導電膜14と第二の導電膜15との対向間隔や、第一
のめっきスルーホール16および第二のめっきスルーホ
ール17の径、およびそれらの数ならびに配列間隔等を
適宜設定することにより、所定の静電容量を有するプリ
ントコンデンサを多層プリント配線板13に形成するこ
とができる。
【0029】上述した第1実施例では、めっきスルーホ
ール16,17の間に位置する絶縁層11の部分の誘電
率を他の絶縁層11の部分の誘電率と同じに設定した
が、必要に応じて変えることも可能である。 〈第2実施例〉次に、図9A〜図9Cに従って、本発明
の第2実施例について説明する。
【0030】第2実施例のコンデンサC2は、上述第1
実施例のものとほぼ同様であるが、対向配置されるスル
ーホール導体16,…とスルーホール導体17,…との
間に、図9Aに示されるように、複合誘電材料9,…が
埋め込まれて配置されている点で異なる。即ち、第2実
施例では、スルーホール間の誘電率を基板材料のそれを
異ならせて(一般的には大きく異ならせて)いる。
【0031】図9AにおけるB−B線で第2実施例の基
板を破断した断面図を図9Cに示すが、この図9Cに示
すように、1組のスルーホール16と17の間には、基
板材料と同じ材料で形成される部分100と誘電材料で
埋められる部分9とが形成される。複合誘電材料として
は、例えばセラミックや雲母等の基板11よりも誘電率
が高い絶縁性のものであれば何でもよい。
【0032】図9Dは、第2実施例による基板状に形成
されるプリントコンデンサの等価回路を示す。即ち、1
組のスルーホールには、基板の一部100によって形成
される2つのコンデンサと孔9によって形成されるコン
デンサとが直列に接続されている。第2実施例によれ
ば、上述第1実施例と同様の効果が得られる他に、複合
誘電材料9,…の材質を適宜選択することによりコンデ
ンサの容量の調節を容易に行なうことができる。
【0033】スルーホール間に誘電材料9を埋め込むに
は、まず、その誘電材料を粉末にしたものを用意し、熱
硬化性のペースト状の樹脂接着材に混合する。これをス
ルーホール間に形成された貫通孔9に印刷して埋め込む
か、または、デイスペンサ等でスルーホール間に形成さ
れた貫通孔9に注入する。このようにして、前記混合材
を貫通孔9に注入した後で、熱を加えて硬化させる。
【0034】〈第2実施例の変形〉第2実施例の変形例
に係る配線基板の平面形状を図10に示し、そのV−V
矢視断面構造を図11に示し、これを層毎に分離させた
状態の外観を図12に示す。すなわち、多層プリント配
線板13の表層側に面する二つの絶縁層(図10中、一
番上の絶縁層1aおよび一番下の絶縁層11c)には、
相互に対向する1組のめっきスルーホール16とめっき
スルーホール17との中間に位置し、かつ周囲の絶縁層
11(11aと11c)の材料の誘電率と異なる誘電率
を有する材料が注入されている円柱状の孔状絶縁部19
が一体的に埋設されている。
【0035】絶縁層11(11a,11c)に対する孔
状絶縁部19の形成方法としては、絶縁層11(11a
と11c)の所定位置に対してドリルあるいはレーザ光
によって穿孔作業を行い、この穿孔部分にスクリーン印
刷あるいはディスペンサ注入により異種誘電率材料を充
填することで達成することが可能である。第2実施例の
変形例によれば、絶縁層11の材料や絶縁部19の材料
(誘電率)を変更することにより、第1の導電膜14
(14a,14b,14c,14d)と第2の導電膜1
5(15a,15b,15c,15d)との対向間隔を
変えることにより、第1のめっきスルーホール16およ
び第2のめっきスルーホール17の径を変えることによ
り、およびそれらの数ならびに配列間隔等を適宜設定す
ることにより、先の第1実施例よりも容易に所定の静電
容量を有するプリントコンデンサを多層プリント配線板
13に形成することができる。
【0036】なお、第2実施例では中間の絶縁層(図5
中、上から二番目の絶縁層11bに異種誘電率絶縁部1
9を形成していないが、必要に応じて表層側に面する二
つの絶縁層(11aと11c)と同様に埋設することが
可能である。 〈第3実施例〉図9A〜図12に示した本発明の第2実
施例では、相互に対向する第1のめっきスルーホール1
6と第2のめっきスルーホール17との間に介在する絶
縁層11(11a,11b,11c)に、これらめっき
スルーホール16,17と平行な円柱状をなす異種誘電
率絶縁部19を埋設したが、各絶縁層11(11a,1
1b,11c)自体を誘電率が異なる複数種の誘電体で
層状に形成するようにしても良い。第3実施例はこの変
形に係る。
【0037】さらに、図13A〜13Cに従って本発明
の第3実施例について説明する。第3実施例は、図13
A〜図13Cに示すように、基板11が、高抵抗の基板
層20,20と、複合誘電材料層21とが積層されて構
成されている。したがって、スルーホール導体16,…
とスルーホール導体17,…との間には、上述第2実施
例と同様に複合誘電材料が配置されることとなる。
【0038】第3実施例の配線基板によれば、その基板
に形成されたプリントコンデンサの容量はスルーホール
導体16,…,17,…の個数、径、スルーホール導体
間の間隔、或は複合誘電材料層21の材質によって調整
することができる。したがって、大容量のコンデンサを
形成する場合であっても、従来のように導電膜14,1
5の表面面積を所定量確保する必要がなく、プリントコ
ンデンサのコンパクト化が図れる。
【0039】〈第3実施例の変形〉第3実施例の変形例
に係る配線基板の平面形状を図14に示し、そのVIII−
VIII矢視断面構造を図115に示し、これを層毎に分離
させた状態の外観を図16Aに示す。すなわち、各絶縁
層11(11a,11b,11c)は誘電率の相違する
複数種(図示例では2種類)の誘電体20,21を交互
に3層に積層したものである。これによって、相互に対
向する第1のめっきスルーホール16と第2のめっきス
ルーホール17との間に介在する絶縁層11(11a,
11b,11c)の誘電率を第1実施例の誘電率と変え
ることができるため、第1実施例のプリントコンデンサ
よりも容易に所定の静電容量を有するプリントコンデン
サを多層プリント配線板13に形成することができる。
【0040】誘電材をサンドイッチしたプリント配線基
板の製造方法について図16Bに従って説明する。図1
6Bに示すように、電極層14(15)、絶縁性基板層
20、複合誘電材層21、絶縁性基板層20とからなる
多層基板を形成し、これらの多層基板を接着層を介して
接着する。接着層の接着材は熱圧着により硬化する。個
々で、基板層20は、紙,布,ガラスクロスのような層
状組織の基材と、フェノール樹脂やエポキシ樹脂などの
樹脂を組み合わせた板状の複合材料である。また、複合
誘電材は、上記基板20よりも誘電率の高い雲母,セラ
ミックの粉末を混合したフェノール樹脂やエポキシ樹脂
などのを組み合わせた板状の複合材料である。
【0041】1対のスルーホール間にガラスエポキシ基
板20よりも誘電率の大きな複合誘電材を挿入すること
により、さらに大きな容量値が得られる。例えば、ガラ
スエポキシ基板の2倍の誘電率を持つ複合誘電材料を挿
入することにより、約2倍の容量値が得られる。 〈第4実施例〉上述した第1〜第3実施例では、帯状を
なす導電膜14(14a,14b,14c,14d)と
15(15a,15b,15c,15d)を多層プリン
ト配線板13の長手方向に沿って相互に平行に直線状に
配置したが、導電層12に形成される印刷配線パターン
等に応じてこれ以外の形状に形成することも当然可能で
ある。第4実施例はこのような形状を適用した実施例で
ある。
【0042】次に、図17A〜図17Cに沿って、本発
明の第4実施例について説明する。この第4実施例に係
るプリント配線基板13の表面12aには、図17Aに
示すように、第1の電極部22aと、この第1の電極部
22を囲むように配置された第2の電極部23とが形成
されている。第1の電極部22は端子24と導電膜22
aとを有し、第2の電極部23は端子25と導電膜23
aとを有する。導電膜22aには複数のスルーホール1
6,…が形成されている。また、導電膜23a上には、
複数のスルーホール17が円環状に形成されている。
【0043】図17Bにおいて、基板11の裏面12b
には、円状の導電膜22bと環状の導電膜22bとが形
成されている。表面12a上の導電膜22aに形成され
た複数の穴16は、裏面12b上の導電膜22bに形成
された複数の穴16と一致する位置に夫々設けられてい
る。したがって、導電膜22aと導電膜22bとは、図
17Cに示すように、スルーホール導体16によって電
気的に接続される。同様に、表面12a上の導電膜23
aに形成された複数の穴17は、裏面12b上の導電膜
23bに形成された複数の穴17と一致する位置に夫々
設けられている。したがって、導電膜23aと導電膜2
3bとは、図17Cに示すように、スルーホール導体1
7によって電気的に接続される。
【0044】かくして、図17Aの例えばD−D線上に
は、図17Cに示すように、2組のスルーホール導体に
よって挟まれた基板材部分が2箇所(100,101)
において存在し、これら2箇所の基板材部分(100,
101)に電荷が蓄積されることによって、それらの部
分(100,101)にコンデンサが形成される。第4
実施例のプリントコンデンサの容量はスルーホール導体
16,…,17,…の個数や径、或はスルーホール導体
間の間隔によって調整することができる。したがって、
大容量のプリントコンデンサを形成する場合であって
も、従来のように導電膜の表面面積を所定量確保する必
要がなく、プリントコンデンサのコンパクト化が図れ
る。
【0045】〈第4実施例の変形〉上記第4実施例の多
層化に係る変形例を以下に説明する。この変形例に係る
基板の平面形状を図18に示し、そのXI−XI矢視断面構
造を図19に示し、これを層毎に分離させた状態の外観
を図20に示す。すなわち、多層プリント配線板13の
各導電層12(12a,12b,12c,12d)の中
央部には、円形をなす第1の導電膜22(22a,22
b)と、これら第1の導電膜22を取り囲む環状をなす
第2の導電膜23(23a,23b)とが同心状態で形
成されている。ただし、多層プリント配線板13の表層
に形成された第1の導電膜22には、図示しない電源等
にはんだ等を介して接続するための電気接続部24が多
層プリント配線板13の長手方向に延設されているた
め、これを取り囲む第2の導電膜23は馬蹄形に切り欠
かれ、この第2の導電膜23にも図示しない電源等には
んだ等を介して接続するための電気接続部25が第1の
導電膜22の電気接続部24と反対側に延設されてい
る。これら第1の導電膜22および第2の導電膜23に
は、これらの周方向に沿って所定間隔で配列して多層プ
リント配線板13の各絶縁層11(11a,11b,1
1c)を貫通する第1のめっきスルーホール16と第2
のめっきスルーホール17とがそれぞれ接続している。
【0046】上述した絶縁層11(11a,11b,1
1c)は、絶縁性や半絶縁性材料の他に、高電気抵抗材
料にて形成されており、他の電気回路や電子部品等は、
第1の導電膜22および第2の導電膜23が形成されて
いない導電層12の部分にそれぞれ形成もしくは取り付
けることができる。従って、絶縁層11(11a,11
b,11c)の誘電率の他に、第1の導電膜22と第2
の導電膜23との対向間隔や、第1のめっきスルーホー
ル16および第2のめっきスルーホール17の径、およ
びそれらの数ならびに配列間隔等を適宜設定することに
より、所定の静電容量を有するプリントコンデンサを多
層プリント配線板13に形成することができる。
【0047】この第4実施例のプリントコンデンサは同
心円上の電極を利用している。したがって、第1実施例
に比べて、同じ容量のプリントコンデンサを形成すると
きでも、基板上の占有面積を小さくすることができる。 〈第5実施例〉さらに、図21に沿って、本発明の第5
実施例について説明する。
【0048】第5実施例に係るプリントコンデンサにお
いては、スルーホール導体16,…とスルーホール導体
17,…との間に複合誘電材料26,…が埋め込まれて
配置されている。第5実施例によれば、プリントコンデ
ンサの容量はスルーホール導体16,…,17,…の個
数や径、スルーホール導体間の間隔、或は複合誘電材料
26,…の材質によって調整することができる。従っ
て、大容量のプリントコンデンサを形成する場合であっ
ても、従来のように導電膜の表面面積を所定量確保する
必要がなく、プリントコンデンサのコンパクト化が図れ
る。
【0049】〈第5実施例の変形〉この変形例に係るプ
リント配線板の平面形状を図22に示し、その XIV−XI
V矢視断面構造を図23に示し、これを層毎に分離させ
た状態の外観を図24に示す。すなわち、多層プリント
配線板13の各絶縁層11(11a,11b,11c)
には、相互に対向する第1のめっきスルーホール16と
第2のめっきスルーホール17との中間に位置し、かつ
周囲の絶縁層11(11a,11b,11c)の誘電率
と異なる誘電率を有する円柱状の孔状絶縁部26が所定
間隔で環状をなして一体的に埋設されている。これによ
って、絶縁層11(11a,11b,11c)ならびに
絶縁部26の誘電率の他に、第1の導電膜22と第2の
導電膜23との対向間隔や、第1のめっきスルーホール
16および第2のめっきスルーホール17の径、および
それらの数ならびに配列間隔等を適宜設定することによ
り、先の第4実施例よりも容易に所定の静電容量を有す
るプリントコンデンサを多層プリント配線板13に形成
することができる。
【0050】〈第6実施例〉ついで、図25A〜図25
Cに沿って、本発明の第6実施例について説明する。第
6実施例においては、基板11が、高抵抗の基板層2
7,27と、複合誘電材料層28とが積層されて構成さ
れている(図25C参照)。従って、スルーホール導体
16,…とスルーホール導体17,…との間には、上述
実施例と同様に複合誘電材料が配置されることとなる。
【0051】第6実施例によれば、プリントコンデンサ
の容量はスルーホール導体16,…,17,…の個数や
径、スルーホール導体間の間隔、或は複合誘電材料層2
8の材質によって調整することができる。したがって、
大容量のコンデンサC6を形成する場合であっても、従
来のように導電膜の表面面積を所定量確保する必要がな
く、プリントコンデンサのコンパクト化が図れる。
【0052】〈第6実施例の変形〉第6実施例の配線基
板を多層化した変形例を以下に説明する。この変形例の
配線基板の平面形状を図26に示し、そのXVII−XVII矢
視断面構造を図27に示し、これを層毎に分離させた状
態の外観を図28に示す。すなわち、各絶縁層11(1
1a,11b,11c)は誘電率の相違する複数種(図
示例では2種類)の誘電体27,28を交互に3層に積
層したものである。これによって、相互に対向する第1
のめっきスルーホール16と第2のめっきスルーホール
17との間に介在する絶縁層11(11a,11b,1
1c)の誘電率を第1実施例の誘電率と異ならせること
ができるため、第4実施例のプリントコンデンサよりも
容易に所定の静電容量を有するプリントコンデンサを多
層プリント配線板13に形成することができる。
【0053】〈第7実施例〉上述した第1〜第6実施例
では、めっきスルーホールとして円筒状のものを採用し
たが、プリントコンデンサの導電膜に沿った長穴状の構
造のものを第7実施例として採用することも可能であ
る。図29A〜図29Cに沿って、本発明の第7実施例
について説明する。
【0054】第7実施例においては、長穴状のスルーホ
ール導体29,30が平行に形成されており、基板13
の表面及び各スルーホール導体29,30の内部にわた
って導電膜14,15が形成されている。そして、導電
膜14及びスルーホール29によって第1の電極部が形
成され、導電膜15及びスルーホール30によって第2
の電極部が形成されている。
【0055】第7実施例によれば、プリントコンデンサ
の容量は、スルーホール導体29,30の大きさ、及び
スルーホール導体間の間隔によって調整できる。したが
って、大容量のコンデンサを形成する場合であっても、
従来のように導電膜の表面面積を所定量確保する必要が
なく、プリントコンデンサのコンパクト化が図れる。 〈第7実施例の変形〉次に第7実施例の多層化について
説明する。
【0056】第7実施例の変形に係る配線基板の平面形
状を図30に示し、そのXX−XX矢視断面構造を図31に
示し、これを層毎に分離させた状態の外観を図32に示
す。すなわち、多層プリント配線板13には、その長手
方向(図30中、左右方向)に沿って延びる第1の導電
膜14(14a,14b,14c,14d)と第2の導
電膜15(15a,15b,15c,15d)とが相互
に平行かつ近接した状態で各導電層12毎にそれぞれ形
成されている。帯状をなすこれら第1の導電膜14(1
4a,14b,14c,14d)および第2の導電膜1
5(15a,15b,15c,15d)には、多層プリ
ント配線板13の各絶縁層11(11a,11b,11
c)を貫通し、かつこれら当該導電膜14(14a,1
4b,14c,14d),15(15a,15b,15
c,15d)の長手方向に沿って延びる長穴状の第1の
めっきスルーホール29と第2のめっきスルーホール3
0とがそれぞれ接続している。
【0057】従って、絶縁層11(11a,11b,1
1c)の誘電率の他に、第1の導電膜14(14a,1
4b,14c,14d)と第2の導電膜15(15a,
15b,15c,15d)との対向間隔や、第1のめっ
きスルーホール29および第2のめっきスルーホール3
0の幅(短径)や長さ(長径)等を適宜設定することに
より、所定の静電容量を有するプリントコンデンサを多
層プリント配線板13に形成することができる。
【0058】〈第8実施例〉ついで、図33A〜図33
Cに沿って、本発明の第8実施例について説明する。第
8実施例に係るプリントコンデンサは、第1の電極部
(22と24)と、この第1の電極部を囲むように配置
された第2の電極部(23,25)とによって構成され
ている。そして、第1の電極部はスルーホール30を有
しており、第2の電極部は、第1の電極部を囲むように
同一円周上に配置されたスルーホール31を有してい
る。
【0059】第8実施例によれば、プリントコンデンサ
の容量はスルーホール30,31の大きさ、及びスルー
ホール導体間の間隔によって調整できる。したがって、
大容量のコンデンサを形成する場合であっても、従来の
ように導電膜の表面面積を所定量確保する必要がなく、
プリントコンデンサのコンパクト化が図れる。 〈第9実施例〉上述した第1〜第8実施例では、多層プ
リント配線板13の全ての導電層12にプリントコンデ
ンサの導電膜を形成するようにしたが、第9実施例とし
て、一部の導電層12にのみ形成することも当然可能で
ある。
【0060】このような第9実施例の配線基板の平面形
状を図34に示し、その XXIII−XXIII 矢視断面構造を
図35に示し、これを層毎に分離させた状態の外観を図
36に示す。すなわち、多層プリント配線板13の第2
層目および第三層目の導電層12には、その長手方向
(図22中、左右方向)の沿って延びる第1の導電膜1
4(14a,14b)と第2の導電膜15(15a,1
5b)とが相互に平行かつ近接した状態でそれぞれ形成
されている。帯状をなすこれら第1の導電膜14(14
a,14b)および第2の導電膜15(15a,15
b)には、所定間隔で配列して多層プリント配線板13
の中間の絶縁層(図35中、上から二番目の絶縁層)1
1を貫通する第1のめっきスルーホール31と第2のめ
っきスルーホール32とがそれぞれ接続している。第1
の導電膜14(14a,14b)の一端側(図34中、
左側)に位置する第1のめっきスルーホール31は、図
35中、多層プリント配線板13の上側の絶縁層11a
を貫通し、表層の導電層12に形成された電気接続膜3
3に接続している。同様に、第2の導電膜15(15
a,15bの他端側(図34中、右側)に位置する第2
のめっきスルーホール32は、図35中、多層プリント
配線板13の上側の絶縁層11aを貫通し、表層の電導
層12に形成された電気接続膜34に接続している。
【0061】このように、第9実施例では全ての導電層
12にプリントコンデンサの電極膜を形成していないた
め、他の電気回路や電子部品等の組み込みスペースをよ
り広く取ることができる。なお、本発明はこの他に上述
した第1〜第8実施例の技術を適宜組み合わせ、さらに
別な構造のプリントコンデンサに応用することが可能で
あることは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
例えばスルーホール等の導電材の個数・径、スルーホー
ル間の間隔、或は複合誘電材料の材質によってコンデン
サの容量を調整でき、従来のように導電膜の面積によっ
て該容量を調整する必要がない。したがって、容量の大
小にかかわらずコンデンサの大きさをほぼ一定にでき、
大容量のコンデンサを形成する場合においても基板表面
上の占有面積が大きくなることもない。つまり、プリン
ト配線基板のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】従来のプリントコンデンサの構成を模式的に
示す平面図、
【図1B】従来のプリントコンデンサの構成を模式的に
示す裏面図、
【図2】従来の多層配線基板におけるプリントコンデン
サの構成を模式的に示す平面図、
【図3】図2のプリントコンデンサの構成を模式的に示
す断面図、
【図4】図2に示した従来のプリントコンデンサを層毎
に分離させた状態を示す斜視図、
【図5A】第1実施例に係るプリントコンデンサの構成
を示す平面図、
【図5B】第1実施例に係るプリントコンデンサの構成
を示す底面図、
【図5C】第1実施例に係るプリントコンデンサの構成
を示すA−A矢視断面図、
【図5D】第1実施例に係るプリントコンデンサの等価
回路図、
【図6】第1実施例の変形例に係るプリントコンデンサ
の構成を示す平面図、
【図7】第1実施例の変形例に係るプリントコンデンサ
の構成を示すII−II矢視断面図、
【図8】第1実施例の変形例に係るプリントコンデンサ
を分離して示す斜視図、
【図9A】第2実施例に係るプリントコンデンサの構成
を示す平面図、
【図9B】第2実施例に係るプリントコンデンサの構成
を示す底面図、
【図9C】第2実施例に係るプリントコンデンサの構成
を示すB−B矢視断面図、
【図9D】第2実施例に係るプリントコンデンサの等価
回路を示す図、
【図10】第2実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示す平面図、
【図11】第2実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示すV−V矢視断面図、
【図12】第2実施例の変形例に係るプリントコンデン
サを分離して示す斜視図、
【図13A】第3実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す平面図、
【図13B】第3実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す底面図、
【図13C】第3実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示すC−C矢視断面図、
【図14】第3実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示す平面図、
【図15】第3実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示すVIII-VIII矢視断面図、
【図16A】第3実施例の変形例に係るプリントコンデ
ンサを分離して示す斜視図、
【図16B】第3実施例の配線基板の製造方法を説明す
る図、
【図17A】第4実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す平面図、
【図17B】第4実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す底面図、
【図17C】第4実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示すD−D矢視断面図、
【図18】第4実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示す平面図、
【図19】第4実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示すXI-XI矢視断面図、
【図20】第4実施例の変形例に係るプリントコンデン
サを分離して示す斜視図、
【図21A】第5実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す平面図、
【図21B】第5実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す底面図、
【図21C】第5実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示すE−E矢視断面図、
【図22】第5実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示す平面図、
【図23】第5実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示すXIV-XIV矢視断面図、
【図24】第5実施例の変形例に係るプリントコンデン
サを分離して示す斜視図、
【図25A】第6実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す平面図、
【図25B】第6実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す底面図、
【図25C】第6実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示すF−F矢視断面図、
【図26】第6実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示す平面図、
【図27】第6実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示すXVII-XVII矢視断面図、
【図28】第6実施例の変形例に係るプリントコンデン
サを分離して示す斜視図、
【図29A】第7実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す平面図、
【図29B】第7実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す底面図、
【図29C】第7実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示すG−G矢視断面図、
【図30】第7実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示す平面図、
【図31】第7実施例の変形例に係るプリントコンデン
サの構成を示すXX-XX矢視断面図、
【図32】第7実施例の変形例に係るプリントコンデン
サを分離して示す斜視図、
【図33A】第8実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す平面図、
【図33B】第8実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示す底面図、
【図33C】第8実施例に係るプリントコンデンサの構
成を示すH−H矢視断面図、
【図34】第9実施例に係るプリントコンデンサの構成
を示す平面図、
【図35】第9実施例に係るプリントコンデンサの構成
を示すXXIII-XXIII矢視断面図、
【図36】第9実施例に係るプリントコンデンサを分離
して示す斜視図、
【符号の説明】
11 絶縁層 12 導電層 13 多層プリント配線板 14(14a,14b,14c,14d) 第1の導電
膜 15(15a,15b,15c,15d) 第2の導電
膜 16 第1のめっきスルーホール 17 第2のめっきスルーホール 18 電気接続部 19 異種誘電率絶縁部 20,21 誘電体 22 第1の導電膜 23 第2の導電膜 24 電気接続部 25 電気接続部 26 異種誘電率絶縁部 27,28 誘電体 29 第1のめっきスルーホール 30 第2のめっきスルーホール 31 第1のめっきスルーホール 32 第2のめっきスルーホール 33,34 電気接続膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/255 7924−5E H01G 4/34 (72)発明者 稲川 秀穂 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 逢坂 徹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 寺山 芳実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極部と第2の電極部とが相対向
    するように配置されたプリント配線板において、 前記第1の電極部と電気的に接続し、前記配線板の厚さ
    方向に形成された第1の導体部材と、 前記第2の電極部と電気的に接続し、前記配線板の厚さ
    方向に形成された第2の導体部材と、 前記第1の導体部材のうちの少なくとも1つの導体部材
    と前記第2の導体部材のうちの少なくとも1つの導体部
    材との間に形成された、所定の誘電率を有する電荷蓄積
    材とを具備することを特徴とするプリント配線板。
  2. 【請求項2】 前記配線板の主面には、前記第1の電極
    部の第1の主電極線と前記第2の電極部の第2の主電極
    線とが延設され、 前記配線板の副面には、前記第1の電極部の第1の副電
    極線と前記第2の電極部の第2の副電極線とが延設さ
    れ、 前記主面上の前記第1の主電極線と前記副面上の前記第
    1の副電極線とには、複数の位置において、前記第1の
    主電極線と前記第1の副電極線とを電気的に接続するた
    めの前記第1の導体部材がスルーホールとして配設さ
    れ、 前記主面上の前記第2の主電極線と前記副面上の前記第
    2の副電極線とには、複数の位置において、前記第2の
    主電極線と前記第2の副電極線とを電気的に接続するた
    めの前記第2の導体部材がスルーホールとして配設され
    たことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 【請求項3】 前記電荷蓄積材は前記配線板の一部であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極部と第2の電極部は長尺
    形状をしており、その長手方向に前記導体部材が複数個
    所定間隔で配設されていることを特徴とする請求項1に
    記載のプリント配線板。
  5. 【請求項5】 前記第1の電極部は略円形状の電極を有
    し、この電極の外周に沿って複数の前記第1の導体部材
    が形成され、 前記第2の電極部は前記第1の電極部を囲むように略円
    環状の電極を有し、この電極の円環に沿って前記第2の
    導体部材が複数個形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のプリント配線板。
  6. 【請求項6】 前記第1の電極部の電極線上に形成され
    た前記第1の導体部材の任意の1つの導体部材と、この
    1つの導体部材に対応し、前記第2の電極部の電極線上
    に形成された前記第2の導体部材の内の1つの導体部材
    との間に、前記配線基板の厚さ方向に誘電性材が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配
    線板。
  7. 【請求項7】 前記第1の電極部は略円形状の第1の電
    極を有し、この電極の外周に沿って前記第1の導体部材
    が形成され、 前記第2の電極部は前記第1の電極部を囲むように略円
    環状の第2の電極を有し、この電極の円環に沿って前記
    複数の第2の導体部材が形成され、 前記第1の電極と前記第2の電極との間の円環状の間隙
    に、前記配線基板の厚さ方向に誘電性材が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  8. 【請求項8】 前記第1の電極部の電極線上に形成され
    た複数の前記第1の導体部材の任意の1つの導体部材
    と、この1つの導体部材に対応し、前記第2の電極部の
    電極線上に形成された複数の前記第2の導体部材の内の
    1つの導体部材との間に形成された前記配線基板の一部
    において、この配線基板の平面方向に所定の誘電率を有
    する誘電性材が形成されることにより、この誘電性材が
    前記配線板の一部によってサンドイッチされていること
    を特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  9. 【請求項9】 前記第1の電極部は長尺形状をしてお
    り、前記第1の導体部材は前記第1の電極部に形成され
    た長尺のスルーホールであることを特徴とする請求項1
    に記載のプリント配線板。
  10. 【請求項10】 前記誘電性材の誘電率は前記配線基板
    の材料の誘電率よりも高いことを特徴とする請求項6に
    記載のプリント配線板。
  11. 【請求項11】 前記誘電性材の誘電率は前記配線基板
    の材料の誘電率よりも高いことを特徴とする請求項7に
    記載のプリント配線板。
  12. 【請求項12】 前記誘電性材の誘電率は前記配線基板
    の材料の誘電率よりも高いことを特徴とする請求項8に
    記載のプリント配線板。
  13. 【請求項13】 重ね合わせられた少なくとも2つの絶
    縁層と、この2つの絶縁層の外側の2つの表層とこれら
    2つの絶縁層の間の中間層の内の任意の2つの層に形成
    された第1の電極層と第2の電極層と、前記第1の電極
    層に形成された相対向する第1の主電極部と第2の主電
    極部と、前記第2の電極層に形成された相対向する第1
    の副電極部と第2の副電極部とを有するプリント配線基
    板に於て、 前記第1の主電極部と第1の副電極部とを電気的に接続
    し、前記配線板の厚さ方向に形成された複数の第1の導
    体部材と、 前記第2の主電極部と第2の副電極部とを電気的に接続
    し、前記配線板の厚さ方向に形成された複数の第2の導
    体部材と、 前記第1の導体部材のうちの少なくとも1つの導体部材
    と前記第2の導体部材のうちの少なくとも1つの導体部
    材との間に形成された、所定の誘電率を有する電荷蓄積
    材とを具備することを特徴とするプリント配線板。
  14. 【請求項14】 前記複数の導体部材はスルーホールで
    あることを特徴とする請求項13に記載のプリント配線
    板。
  15. 【請求項15】 前記電荷蓄積材は前記配線板の一部で
    あることを特徴とする請求項13に記載のプリント配線
    板。
  16. 【請求項16】 前記第1の主電極部と第1の副電極部
    と前記第2の主電極部と第2の副電極部とは長尺形状を
    しており、その長手方向に前記導体部材が複数個所定間
    隔で配設されていることを特徴とする請求項13に記載
    のプリント配線板。
  17. 【請求項17】 前記第1の主電極部と第1の副電極部
    とは略円形状の電極を有し、この電極の外周に沿って複
    数の前記第1の導体部材が形成され、 前記第2の主電極部と第2の副電極部とは夫々前記第1
    の主電極部と第1の副電極部とを囲むように略円環状の
    電極を有し、この電極の円環に沿って前記第2の導体部
    材が複数個形成されていることを特徴とする請求項13
    に記載のプリント配線板。
  18. 【請求項18】 前記第1の主電極部と第1の副電極部
    との間に形成された前記第1の導体部材の任意の1つの
    導体部材と、この1つの導体部材に対応し、前記第2の
    主電極部と第2の副電極部との間に形成された前記第2
    の導体部材の内の1つの導体部材との間に、前記配線基
    板の厚さ方向に誘電性材が形成されていることを特徴と
    する請求項13に記載のプリント配線板。
  19. 【請求項19】 前記第1の主電極部と第1の副電極部
    とは略円形状の第1の電極を夫々有し、この電極の外周
    に沿って前記第1の導体部材が形成され、 前記第2の主電極部と第2の副電極部とは、夫々前記第
    1の主電極部と第1の副電極部とを囲むように略円環状
    の第2の電極を夫々有し、この電極の円環に沿って前記
    複数の第2の導体部材が形成され、 前記第1の電極と前記第2の電極との間の円環状の間隙
    に、前記配線基板の厚さ方向に誘電性材が形成されてい
    ることを特徴とする請求項13に記載のプリント配線
    板。
  20. 【請求項20】 前記第1の主電極部と第1の副電極部
    との間に形成された複数の前記第1の導体部材の任意の
    1つの導体部材と、この1つの導体部材に対応し、前記
    第2の主電極部と第2の副電極部との間に形成された複
    数の前記第2の導体部材の内の1つの導体部材との間に
    形成された前記配線基板の一部において、この配線基板
    の平面方向に所定の誘電率を有する誘電性材が形成され
    ることにより、この誘電性材が前記配線板の一部によっ
    てサンドイッチされていることを特徴とする請求項13
    に記載のプリント配線板。
  21. 【請求項21】 前記第1の主電極部と第1の副電極部
    とは長尺形状をしており、前記第1の導体部材は前記第
    1の主電極部と第1の副電極部とに形成された長尺のス
    ルーホールであることを特徴とする請求項13に記載の
    プリント配線板。
  22. 【請求項22】 前記誘電性材の誘電率は前記配線基板
    の材料の誘電率よりも高いことを特徴とする請求項18
    に記載のプリント配線板。
  23. 【請求項23】 前記誘電性材の誘電率は前記配線基板
    の材料の誘電率よりも高いことを特徴とする請求項19
    に記載のプリント配線板。
  24. 【請求項24】 前記誘電性材の誘電率は前記配線基板
    の材料の誘電率よりも高いことを特徴とする請求項20
    に記載のプリント配線板。
  25. 【請求項25】 第1の電極部と第2の電極部とが相対
    向するように配置されたプリント配線板を設計する方法
    であって、 前記第1の電極部と電気的に接続した複数の第1の導体
    部材を前記配線板の厚さ方向に形成すると共に、前記第
    2の電極部と電気的に接続した複数の第2の導体部材を
    前記配線板の厚さ方向に形成し、 前記第1の導体部材のうちの少なくとも1つの導体部材
    と前記第2の導体部材のうちの少なくとも1つの導体部
    材との間に所定の誘電率を有する電荷蓄積材を形成し、 前記第1の導体部材と第2の導体部材の間に形成される
    容量を調整することを特徴とするプリント配線板の設計
    方法。
  26. 【請求項26】 前記第1の導体部材と第2の導体部材
    の対の数を調整することを特徴とする請求項25に記載
    のプリント配線板の設計方法。
  27. 【請求項27】 前記第1の導体部材と第2の導体部材
    の間隔を調整することを特徴とする請求項25に記載の
    プリント配線板の設計方法。
  28. 【請求項28】 前記第1の導体部材と第2の導体部材
    の対の数を調整することを特徴とする請求項25に記載
    のプリント配線板の設計方法。
  29. 【請求項29】 前記複数の第1の導体部材と複数の第
    2の導体部材の対の間隔を調整することを特徴とする請
    求項25に記載のプリント配線板の設計方法。
  30. 【請求項30】 前記第1の導体部材と第2の導体部材
    の大きさを調整することを特徴とする請求項25に記載
    のプリント配線板の設計方法。
  31. 【請求項31】 前記電荷蓄積材の材料を変更すること
    を調整することを特徴とする請求項25に記載のプリン
    ト配線板の設計方法。
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