JPH08176089A - 2−置換フェニルヒドラゾノ−プロピオン酸エステル類の製造方法 - Google Patents
2−置換フェニルヒドラゾノ−プロピオン酸エステル類の製造方法Info
- Publication number
- JPH08176089A JPH08176089A JP33582894A JP33582894A JPH08176089A JP H08176089 A JPH08176089 A JP H08176089A JP 33582894 A JP33582894 A JP 33582894A JP 33582894 A JP33582894 A JP 33582894A JP H08176089 A JPH08176089 A JP H08176089A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、2−(置換フェニルヒドラゾノ)
−ブロピオン酸エステル類の新規な製造方法。 【構成】置換フェニルヒドラジン誘導体またはその塩類
とピルビン酸エステル類と反応させることを特徴とする
2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン酸エステ
ル類の製造方法。
−ブロピオン酸エステル類の新規な製造方法。 【構成】置換フェニルヒドラジン誘導体またはその塩類
とピルビン酸エステル類と反応させることを特徴とする
2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン酸エステ
ル類の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(III)
【0002】
【化4】
【0003】(式中、R1およびR2は、同一または異な
って水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、アルコ
キシ基、アセチル基またはニトロ基を;R3は、水素原
子、低級アルキル基、アセチル基またはフェニルカルボ
オキシ基を;R4は、低級アルキル基を表す。)で表さ
れる2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン酸エ
ステル類の新規な製造方法に関するものである。本発明
によって提供される2−(置換フェニルヒドラゾノ)−
プロピオン酸エステル類は、農薬、医薬品の中間体原料
として有用であり、特にインド−ル類の製造の中間原料
として有用である。
って水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、アルコ
キシ基、アセチル基またはニトロ基を;R3は、水素原
子、低級アルキル基、アセチル基またはフェニルカルボ
オキシ基を;R4は、低級アルキル基を表す。)で表さ
れる2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン酸エ
ステル類の新規な製造方法に関するものである。本発明
によって提供される2−(置換フェニルヒドラゾノ)−
プロピオン酸エステル類は、農薬、医薬品の中間体原料
として有用であり、特にインド−ル類の製造の中間原料
として有用である。
【0004】
【従来の技術】2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロ
ピオン酸エステル類を製造する方法としては、たとえ
ば、Japp,Klingelmann,Ber.,2
1巻,549頁(1888年)および、Elsk,El
iot,Hem,J.Chem.Soc.,1944
年,628頁などに開示されている。そして、これら
は、いずれもアセト酢酸エステル類と置換フェニルジア
ゾニウムクロリドを反応させて目的とする2−(置換フ
ェニルヒドラゾノ)−プロピオン酸エステル類を製造す
る方法である。
ピオン酸エステル類を製造する方法としては、たとえ
ば、Japp,Klingelmann,Ber.,2
1巻,549頁(1888年)および、Elsk,El
iot,Hem,J.Chem.Soc.,1944
年,628頁などに開示されている。そして、これら
は、いずれもアセト酢酸エステル類と置換フェニルジア
ゾニウムクロリドを反応させて目的とする2−(置換フ
ェニルヒドラゾノ)−プロピオン酸エステル類を製造す
る方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のアセト酢酸エス
テル類と置換フェニルジアゾニウムクロリド類を反応さ
せて2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン酸エ
ステル類を製造する方法は、反応条件が低温で且つ液性
条件が限定されるため煩雑であり、また、生成物の純度
が悪くその精製は容易でない。そのため、高品質、高収
率に目的とする2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロ
ピオン酸エステル類を得ることができないなどの問題を
有している。本発明は、2−(置換フェニルヒドラゾ
ノ)−プロピオン酸エステル類を緩和な条件で容易に且
つ安価に製造することを目的とする。
テル類と置換フェニルジアゾニウムクロリド類を反応さ
せて2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン酸エ
ステル類を製造する方法は、反応条件が低温で且つ液性
条件が限定されるため煩雑であり、また、生成物の純度
が悪くその精製は容易でない。そのため、高品質、高収
率に目的とする2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロ
ピオン酸エステル類を得ることができないなどの問題を
有している。本発明は、2−(置換フェニルヒドラゾ
ノ)−プロピオン酸エステル類を緩和な条件で容易に且
つ安価に製造することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような状況下、本発
明者は、2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン
酸エステル類の製造法について、種々検討を加えた結
果、ピルビン酸エステル類と置換フェニルヒドラジン誘
導体またはその塩類を反応させることにより、緩和な条
件で高品質、高収率に目的とする2−(置換フェニルヒ
ドラゾノ)−プロピオン酸エステル類を製造できること
を見いだし、本発明を完成させた。以下に本発明を詳細
に説明する。
明者は、2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン
酸エステル類の製造法について、種々検討を加えた結
果、ピルビン酸エステル類と置換フェニルヒドラジン誘
導体またはその塩類を反応させることにより、緩和な条
件で高品質、高収率に目的とする2−(置換フェニルヒ
ドラゾノ)−プロピオン酸エステル類を製造できること
を見いだし、本発明を完成させた。以下に本発明を詳細
に説明する。
【0007】本明細書において、特に断らない限り、ハ
ロゲン原子とは、塩素、弗素などを;低級アルキル基と
は、メチル、エチル、ブチル、t−ブチルなどの炭素数
1〜4アルキル基を;アルコキシ基とは、メトオキシ、
エトオキシなどの炭素数1〜4アルコキシ基を意味す
る。
ロゲン原子とは、塩素、弗素などを;低級アルキル基と
は、メチル、エチル、ブチル、t−ブチルなどの炭素数
1〜4アルキル基を;アルコキシ基とは、メトオキシ、
エトオキシなどの炭素数1〜4アルコキシ基を意味す
る。
【0008】本発明において原料として用いられる置換
フェニルヒドラジン誘導体またはその塩類は、一般式
(I)
フェニルヒドラジン誘導体またはその塩類は、一般式
(I)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1、R2およびR3は、上記と同
様の意味を表す。)で表されるものである。
様の意味を表す。)で表されるものである。
【0011】その具体的な例としては、フェニルヒドラ
ジン、4−アシルフェニルヒドラジン、o、mまたはp
−ニトロフェニルヒドラジン類、4−メトキシフェニル
ヒドラジン、N−4−クロロフェニル−N1−ベンゾイ
ルヒドラジン、2−クロルフェニルヒドラジン、および
それらの塩酸塩、硫酸塩などが挙げられる。
ジン、4−アシルフェニルヒドラジン、o、mまたはp
−ニトロフェニルヒドラジン類、4−メトキシフェニル
ヒドラジン、N−4−クロロフェニル−N1−ベンゾイ
ルヒドラジン、2−クロルフェニルヒドラジン、および
それらの塩酸塩、硫酸塩などが挙げられる。
【0012】一方の一般式(II)は、
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R4は、上記したと同様の意味を
表す。)で表されるものである。
表す。)で表されるものである。
【0015】具体的には、ピルビン酸メチルエステル、
ピルビン酸エチルエステルが挙げられる。
ピルビン酸エチルエステルが挙げられる。
【0016】本発明は、一般式(I)で表される置換フ
ェニルヒドラジン誘導体またはその塩類と一般式(II)
で表されるピルビン酸エステル類を無溶媒または有機溶
媒の存在下で反応させる。無溶媒の場合は、ピルビン酸
エステル類は過剰に使用するが、反応後は回収リサイク
ルしてもよい。
ェニルヒドラジン誘導体またはその塩類と一般式(II)
で表されるピルビン酸エステル類を無溶媒または有機溶
媒の存在下で反応させる。無溶媒の場合は、ピルビン酸
エステル類は過剰に使用するが、反応後は回収リサイク
ルしてもよい。
【0017】使用する有機溶媒としては、メチルアルコ
−ル、エチルアルコールなどのアルコ−ル類;クロロホ
ルム、塩化メチレンなどの低級ハロゲン炭化水素類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼンなどの芳
香族炭化水素類;酢酸;ジオキサン;N,N−ジメチル
ホルムアミドなどが使用できる。
−ル、エチルアルコールなどのアルコ−ル類;クロロホ
ルム、塩化メチレンなどの低級ハロゲン炭化水素類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼンなどの芳
香族炭化水素類;酢酸;ジオキサン;N,N−ジメチル
ホルムアミドなどが使用できる。
【0018】本発明は、発熱反応であるが反応温度とし
ては、好ましくは25℃〜150℃の範囲で行なうのが
よい。有機溶媒を使用した場合は、その溶媒の還流下で
反応を完結してもよい。
ては、好ましくは25℃〜150℃の範囲で行なうのが
よい。有機溶媒を使用した場合は、その溶媒の還流下で
反応を完結してもよい。
【0019】反応時間としては、30分〜15時間の範
囲で行なうのが好ましい。反応後は、徐冷し晶出した結
晶を濾取する。また有機溶媒を使用した場合は溶媒を留
去し晶出した結晶を濾取する。得られる目的物は、必要
に応じて再結晶してもよい。
囲で行なうのが好ましい。反応後は、徐冷し晶出した結
晶を濾取する。また有機溶媒を使用した場合は溶媒を留
去し晶出した結晶を濾取する。得られる目的物は、必要
に応じて再結晶してもよい。
【0020】以下、本発明の製造方法について実施例に
より具体的に説明する。
より具体的に説明する。
【0021】
実施例 p−ニトロフェニルヒドラジンの塩酸塩45gをエタノ
−ル225mlに添加し攪拌下にピルビン酸エチルエス
テル41.4gを室温下に滴下反応する。滴下後、徐徐
に昇温し80℃で30分攪拌し反応を完結させ、その後
水冷下25℃まで徐冷し晶出した結晶を濾取しエタノ−
ル180mlを2回に分けて振り掛け洗浄する。得られ
た結晶を乾燥すると黄橙色の2−(4−ニトロフェニル
ヒドラゾノ)−プロピオン酸エチルエステル54.9g
(融点;186℃)を得る。(p−ニトロフェニルヒド
ラジンの塩酸塩に対して収率92%)
−ル225mlに添加し攪拌下にピルビン酸エチルエス
テル41.4gを室温下に滴下反応する。滴下後、徐徐
に昇温し80℃で30分攪拌し反応を完結させ、その後
水冷下25℃まで徐冷し晶出した結晶を濾取しエタノ−
ル180mlを2回に分けて振り掛け洗浄する。得られ
た結晶を乾燥すると黄橙色の2−(4−ニトロフェニル
ヒドラゾノ)−プロピオン酸エチルエステル54.9g
(融点;186℃)を得る。(p−ニトロフェニルヒド
ラジンの塩酸塩に対して収率92%)
【0022】
【発明の効果】目的とする2−(置換フェニルヒドラゾ
ノ)−プロピオン酸エステル類を緩和な条件で生産コス
トが安価に且つ目的物を高純度で、しかも高収率に製造
することができる。
ノ)−プロピオン酸エステル類を緩和な条件で生産コス
トが安価に且つ目的物を高純度で、しかも高収率に製造
することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、R1およびR2は、同一または異なって水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、アルコキシ基、ア
セチル基またはニトロ基を;R3は、水素原子、低級ア
ルキル基、アセチル基またはフェニルカルボオキシ基を
表す。)で示される置換フェニルヒドラジン誘導体また
はその塩類と一般式 【化2】 (式中、R4は、低級アルキル基を表す。)で示される
ピルビン酸エステル類とを反応させることを特徴とす
る、一般式 【化3】 (式中、R1、R2、R3およびR4は上記と同じ意味を表
す。)で示される2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プ
ロピオン酸エステル類の製造方法。 - 【請求項2】R1がニトロ基、R2およびR3が水素原子
である請求項1記載の2−(置換フェニルヒドラゾノ)
−プロピオン酸エステル類の製造方法。 - 【請求項3】置換フェニルヒドラジン誘導体が5−ニト
ロフェニルヒドラジンまたはその塩類であり、ピルビン
酸エステル類がピルビン酸エチルエステルである請求項
2記載の2−(置換フェニルヒドラゾノ)−プロピオン
酸エステル類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33582894A JPH08176089A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 2−置換フェニルヒドラゾノ−プロピオン酸エステル類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33582894A JPH08176089A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 2−置換フェニルヒドラゾノ−プロピオン酸エステル類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08176089A true JPH08176089A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18292864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33582894A Pending JPH08176089A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 2−置換フェニルヒドラゾノ−プロピオン酸エステル類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08176089A (ja) |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP33582894A patent/JPH08176089A/ja active Pending
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