JPH08175557A - 定量振出し用中栓 - Google Patents

定量振出し用中栓

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JPH08175557A
JPH08175557A JP6322199A JP32219994A JPH08175557A JP H08175557 A JPH08175557 A JP H08175557A JP 6322199 A JP6322199 A JP 6322199A JP 32219994 A JP32219994 A JP 32219994A JP H08175557 A JPH08175557 A JP H08175557A
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container
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聖次 西原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】容器を逆さにしてから元に戻すことによって内
容物を一定量だけ振り出すようにした中栓を二つの部材
で構成した場合において、部材が容器内に落ち込んでし
まうことを確実に防止する。 【構成】容器本体2の口部A1に落下不能に嵌合する本
体2に、内容物を注出するための内筒部5を形成する。
内筒部5に、下向きに開口した計量筒体3を上方から嵌
着し、内筒部5の下部に、内容物が流れだす通路10を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器を逆さにしてから
元の状態に戻すと言う操作により、容器内に収容した粉
状体や粒状体を一定量だけ振出しできるようにした中栓
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の定量振出し用中栓には種々の考
案が成されており、その一例が先行技術としての実公平
3−12674号公報に記載されている。すなわちこの
先行技術は、中栓を、容器における口部に嵌着する外筒
を備えた上部部材と、該上部部材の外筒部に嵌着した下
部部材とで構成し、前記上部部材に、下向きに開口した
計量筒体を、円周方向に沿って適宜間隔で設けたブリッ
ジ状の結合片を介して一体的に取付ける一方、前記下部
部材の下端に、前記計量筒体に向けて開口する上窄まり
状のテーパ筒を一体的に連接するようにしたものであ
る。
【0003】このように構成すると、容器を逆さにする
操作により、容器内の内容物がテーパ筒から計量筒体に
入り、次いで、容器を元の状態に戻す操作により、計量
筒体に入っていた内容物は、下部部材のうちテーパ筒の
周囲に形成された環状の凹所に溜まることになり、のこ
テーパ筒の周囲に一定量だけ溜まった内容物を、上部材
の外筒部と計量筒体との間の環状の空間から振りだすこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
は、上部部材の外筒部に下部部材を嵌合して、両者の嵌
合面に形成した突起と凹所とを嵌め合わせることによ
り、下部部材を上部部材に対して係止したものであるた
め、容器を使用しているうちに、上部部材と下部部材と
の嵌合面に形成した突起と凹所との係合が外れて下部部
材が容器内に脱落してしまい、定量振出し用中栓として
の機能を果たせなくなる虞があると言う問題があった。
【0005】本発明は、この問題を解消した定量振出し
用中栓を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、「容器の口部内に取付く本体と、該本体内に
配置した下向き開口の計量筒体とから成り、前記本体
は、容器の口部内に嵌着する外筒とその内側に位置して
上下に開口した内筒部とを下端において一体的に連接し
て成り、前記本体における外筒部の上端に、容器におけ
る口部の頂面に当接するフランジ部を形成する一方、前
記計量筒体は、前記本体の内筒部に被さるように形成さ
れており、この計量筒体を前記本体における内筒部に嵌
着し、該計量筒体の下部若しくは計量筒体の下方に、内
外に連通する通路を形成する」の構成にした。
【0007】
【発明の作用・効果】このように構成すると、容器を逆
さにひっくり返す操作により、容器内の内容物は本体の
内筒部から計量筒体に入り込み、次いで、容器を元の姿
勢に戻すと、計量筒体に入っていた内容物は通路から本
体の外筒部と内筒部との間の環状空所に流れ込むことな
り、本体の内筒部と外筒部との間に溜まった内容物は、
本体の外筒部と計量筒体との間に形成された環状の空所
から振り出される。
【0008】そして、本発明においては、本体における
外筒部の上端に、容器における口部の頂面に当接するフ
ランジ部が形成されているから、本体が容器内に落下す
ることは全くないのであり、また、このように本体に落
下不能に取付いた本体に形成した内筒部に対して上方か
ら計量筒体を取付けるものであるから、仮に本体の内筒
部に対する計量筒体の係合が解除されても計量筒体が容
器内に落下することは全くない。
【0009】従って本発明によると、中栓を二つの部材
で構成した場合において、内容物を一定量だけ振り出す
機能をなんら損なうことなく、中栓を構成する部材が容
器内に落下してしまう虞を確実に解消できる効果を有す
る。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5は第1実施例であり、このうち図1
(a)で分離した状態を示し、図4で中栓1を容器Aの
口部A1に取付けた状態を示している。本発明の中栓1
は、容器Aの口部A1内に取付く本体2と、本体2内に
配置される下向き開口の計量筒体3とから成っている。
容器Aの口部A1はねじ式のキャップBで塞がれる。
【0011】中栓1における本体2は、容器Aの口部A
1内に弾性に抗してきっちり嵌着する外筒部4と、上下
に開口した上窄まり状の内筒部5とを備えており、これ
ら外筒部4と内筒部5との下端は底板6を介して一体的
に連接されている。本体2における外筒部4の上端に
は、容器Aにおける口部A1の頂面に当接するフランジ
部7を外向きに突設している。また、外筒部4はその上
部のみが容器Aの口部A1に嵌着するようにして、容器
Aの口部A1内への本体2の嵌め込みを容易ならしめて
いる。
【0012】図1(c)に明瞭に示すように、本体2に
おける内筒部5の下端にはストレート部5aが形成され
ており、このストレート部5aに、半径外向きに突出す
る係合爪8を円周方向に沿って適宜間隔で多数個形成し
ている(図3(a)(b)も参照)。なお、内筒部5の
うち各係合爪8の下方の部位には透孔9が穿設されてい
る。この透孔9は、本体2の軸方向に移動する一対の金
型を使用して合成樹脂の射出成形法にて本体2を製造す
るにおいて、型抜きの確実性を損なうことなく係合爪8
を形成するためのものである。
【0013】前記計量筒体3は、本体2における内筒部
5の全体を覆うような内径のコップ状に形成されてお
り、この計量筒体3の下端に、前記本体2における内筒
部5のストレート部5aに外側から嵌合する環状係止部
3aを、円周方向に沿って適宜間隔で配置した複数本
(実施例では4本)の連結柱3bを介して連接している
(図2も参照)。従って、計量筒体3の下部には、連結
柱3bで分断された通路10が内外に連通するように形
成されている。
【0014】図1(b)に拡大して示すように、前記計
量筒体3の環状係止部3aの内面には、前記本体2にお
ける内筒部5の係合爪8に嵌まり係合する係合溝11が
全周にわたって延びるように形成されている。従って、
計量筒体3は、当該計量筒体3における環状係止部3a
の弾性及び本体2における内筒部5の弾性に抗して、内
筒部5のストレート部5aに嵌着される。
【0015】図4に示すように、キッャプBを容器Aの
口部A1にねじ込むと、本体2のフランジ部7が容器A
の口部A1の頂面に押圧されてシールされる。以上の構
成において、容器Aを逆さにひっくり返すと、本体2の
内筒部5から粉状体等の内容物Cが計量筒体3内に流れ
込み、次いで容器Aを元の姿勢に戻すと、計量筒体3に
溜まっていた内容物Cは通路10から本体2の底板6の
箇所に流れ込んで、この底板6箇所に内容物Cが一定量
だけ溜まるから、計量筒体3と本体2の外筒部4との間
の空所から内容物Cを一定量だけ振り出すことができ
る。
【0016】そして、本体2はフランジ部7によって容
器A内に脱落不能に保持されている一方、計量筒体3は
本体2の内筒部5に上方から取付いているから、計量筒
体3が本体2の内筒部5から外れても計量筒体3が容器
A内に落下することは全くないのである。図6に示すの
は第2実施例である。この実施例では、本体2における
内筒部5に平面視で放射状に延びる複数本のリブ12を
一体的に設け、各リブ12の先端面に凹所13を形成す
る一方、計量筒体3の内周面に、前記リブ12の凹所1
3に嵌まり係合する環状突起14を形成している。この
実施例では計量筒体3の下方に、内容物Cの流れ出る通
路10が形成される。
【0017】図7に示すのは第3実施例である。この実
施例では、前記第2実施例とは逆に、計量筒体3の内周
面に平面視放射状に延びる複数枚のリブ12を半径内向
きに突設し、これら各リブ12の先端面に凹所13を形
成する一方、本体2の内筒部5の上部をストレート状に
形成して、これに、前記各リブ12の凹所13に嵌まり
係合する環状突起14を形成している。
【0018】図8に示すのは第4実施例である。この実
施例では、本体2おける内筒部5の略下半部をストレー
ト状に形成して、この内筒部5のストレート部5aに、
通路10を穿設した内筒部5を螺合したものである。こ
の場合、計量筒体3の天板の下面に、円錐状(台錐状で
も良い)の突起3cを内筒部5に向けて下向きに突設し
ている。
【0019】この第4実施例の構成にすると、計量筒体
3を回転操作してその高さを変えて、計量筒体3の突起
3cと内筒部5との間に隙間間隔を調節することによ
り、内容物の振り出し量を調節することができる利点が
ある。なお、容器を塞ぐキャップはねじ式には限らず、
例えば本体に蝶番部を介して一体的に連接しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施例の分離正面図、(b)は計
量筒体の要部拡大断面図、(c)は本体の要部拡大断面
図である。
【図2】(a)は図1(a)のII−II視平面図、(b)
は計量筒体の底面図である。
【図3】(a)は図1(a)のIII − III視平面図、
(b)は本体の底面図、(c)は(a)のc−c断面図
である。
【図4】中栓を容器の口部に取付けた状態の断面図であ
る。
【図5】使用状態を示す図である。
【図6】第2実施例を示す図で、(a)は縦断正面図、
(b)は(a)のb−b視平断面図である。
【図7】第3実施例を示す図で、(a)は縦断正面図、
(b)は(a)のb−b視平断面図である。
【図8】第4実施例の縦断正面図である。
【符号の説明】
A 容器 A1 口部 B キャップ 1 中栓 2 本体 3 計量筒体 4 外筒部 5 内筒部 7 フランジ部 8 係合爪 10 通路 11 係合溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器の口部内に取付く本体と、該本体内に
    配置した下向き開口の計量筒体とから成り、前記本体
    は、容器の口部内に嵌着する外筒とその内側に位置して
    上下に開口した内筒部とを下端において一体的に連接し
    て成り、前記本体における外筒部の上端に、容器におけ
    る口部の頂面に当接するフランジ部を形成する一方、前
    記計量筒体は、前記本体の内筒部に被さるように形成さ
    れており、この計量筒体を前記本体における内筒部に嵌
    着し、該計量筒体の下部若しくは計量筒体の下方に、内
    外に連通する通路を形成したことを特徴とする定量振出
    し用中栓。
JP6322199A 1994-12-26 1994-12-26 定量振出し用中栓 Expired - Lifetime JP2941183B2 (ja)

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Cited By (4)

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JP3177951U (ja) * 2012-06-13 2012-08-23 協友アグリ株式会社 容器
JP2017013835A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 株式会社吉野工業所 定量吐出容器
JP2019119497A (ja) * 2018-01-05 2019-07-22 大日本印刷株式会社 計量機構および計量機構付き容器
JP2021035856A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 株式会社吉野工業所 計量容器

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