JPH08175144A - 車両の減衰力制御装置 - Google Patents

車両の減衰力制御装置

Info

Publication number
JPH08175144A
JPH08175144A JP32086794A JP32086794A JPH08175144A JP H08175144 A JPH08175144 A JP H08175144A JP 32086794 A JP32086794 A JP 32086794A JP 32086794 A JP32086794 A JP 32086794A JP H08175144 A JPH08175144 A JP H08175144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
steering wheel
angle
steering angle
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32086794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Uemae
肇 上前
Mitsuhiko Morita
光彦 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP32086794A priority Critical patent/JPH08175144A/ja
Publication of JPH08175144A publication Critical patent/JPH08175144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操舵ハンドルの戻し方向の操舵操作時におけ
る不必要な車両のロール剛性の切り換え制御を回避す
る。 【構成】 マイクロコンピュータが舵角センサからの検
出舵角θを入力して、同舵角θが微小舵角Δθずつ変化
するのに要した2回分の各時間T2,T4をそれぞれ検出
し(ステッフ゜104,106,110,112〜116,120,124)、前記時間
2,T4を平均化することにより操舵ハンドルが微小舵
角Δθだけ操舵されるのに要した時間値ΔTを計算する
(ステッフ゜126)。そして、この時間値ΔTが小さいとき、す
なわち操舵ハンドルの回動速度が速いとき、ショックア
ブソーバの減衰力をハード側に切り換え制御する。一
方、時間値ΔTの測定中、操舵ハンドルの戻し方向の操
舵を判定して(ステッフ゜126)、同判定時には所定舵角2Δθ
だけ操舵ハンドルが戻されるまで、前記減衰力の切り換
え制御を禁止する(ステッフ゜126,102〜120)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪と車体との間に設
けられ車両のロール剛性を変更可能なロール剛性変更機
構を操舵ハンドルの回動操作に応じて切り換え制御する
車両のロール剛性制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の装置としては、例え
ば特開昭59−120508号公報に示されているよう
に、操舵ハンドルが中立状態から所定の舵角範囲にある
ときには同ハンドルの回動操作とは無関係に車両のロー
ル剛性をソフトに維持し、同所定の舵角範囲を越えた時
点で操舵ハンドルの回動操作に応じて車両のロール剛性
を高い側(ハード側)に切り換え制御するようにして、
操舵ハンドルがほぼ中立状態に維持されているときには
車両のロール剛性が頻繁に切り換えられることを避ける
ようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置によれ
ば、ステアリング系のガタ、バネ要素などに起因して操
舵ハンドルが若干量だけ回動されても車両の姿勢が変化
しないステアリング系の不感帯領域が考慮されて、この
ときに速くなりがちな操舵ハンドルの回動操作に応じた
不必要な車両のロール剛性の切り換え制御を回避でき
る。しかし、このようなステアリング系の不感帯領域は
操舵ハンドルの戻し方向の操舵操作時にも影響するもの
であるが、上記従来の装置においては、操舵ハンドルの
切り増し及び戻し操作についてはなんら考慮されておら
ず、操舵ハンドルの回動操作が速くなりがちな同ハンド
ルの戻し方向への操舵操作時には、前記不必要な車両の
ロール剛性の切り換え制御が行われて車両の操安性が悪
化するという問題がある。本発明は上記問題に対処する
ためになされたもので、その目的は操舵ハンドルの戻し
方向の操舵操作時における不必要な車両のロール剛性の
切り換え制御を回避するようにした車両のロール剛性制
御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、操舵ハンドルの回動操作
を検出する検出手段と、前記検出した操舵ハンドルの回
動操作に応じてロール剛性変更機構を制御して操舵ハン
ドルが回動操作されたとき車両のロール剛性を高い側へ
切り換える切り換え制御手段と、操舵ハンドルの回動操
作が戻し方向であるか否かを判定して同戻し方向の判定
時に前記切り換え制御手段による車両のロール剛性の切
り換えを操舵ハンドルが所定舵角以上操舵されるまで禁
止する禁止手段とを設けたことにある。
【0005】
【発明の作用効果】上記のように構成した本発明におい
ては、操舵ハンドルの回動操作が戻し方向にあるとき、
これを禁止手段が検出して切り換え制御手段による車両
のロール剛性の切り換えを操舵ハンドルが所定舵角以上
操舵されるまで禁止し、それ以外のときには切り換え制
御手段が操舵ハンドルの回動操作に応じて車両のロール
剛性を高い側へ切り換え制御する。したがって、本発明
によれば、操舵ハンドルの戻し方向の操舵操作時におけ
る不必要な車両のロール剛性の切り換え制御が回避さ
れ、車両の操安性が常に良好に保たれる。
【0006】
【実施例】
a.第1実施例 以下、本発明の第1実施例を図面を用いて説明すると、
図1は本発明に係る車両の減衰力変更機構としてのショ
ックアブソーバ10A〜10Dを概念的に示すととも
に、同アブソーバ10A〜10Dを制御するための電気
制御装置20をブロック図により示している。
【0007】ショックアブソーバ10A〜10Dは、左
右前輪及び左右後輪の各輪詳しくは各輪に接続したロア
アーム(ばね下部材)と車体(ばね上部材)との間にそ
れぞれ配設されている。各ショックアブソーバ10A〜
10Dはピストン11a〜11dにより上下室に仕切ら
れた油圧シリンダ12a〜12dをそれぞれ備え、同シ
リンダ12a〜12dはロアアームにそれぞれ支持され
ている。ピストン11a〜11dにはピストンロッド1
3a〜13dが下端にてそれぞれ接続され、同ロッド1
3a〜13dは上端にて車体をそれぞれ支承している。
なお、ショックアブソーバ10A〜10Dを逆さまにし
て、ピストンロッド13a〜13dをロアアーム側に接
続するとともに、油圧シリンダ12a〜12dを車体側
に接続するようにしてもよい。油圧シリンダ12a〜1
2dの各上下室は電磁バルブ14a〜14dを介して連
通しており、同バルブ14a〜14dの開度に応じてシ
ョックアブソーバ10A〜10Dの減衰力がハード状態
(高い側)又はソフト状態(低い側)に切り換えられる
ようになっている。油圧シリンダ12a〜12dの各下
室には、ピストンロッド13a〜13dの上下動に伴う
上下室の体積変化を吸収するためのガススプリングユニ
ット15a〜15dがそれぞれ接続されている。
【0008】電気制御装置20は舵角センサ21及び車
速センサ22を備えている。舵角センサ21は、操舵ハ
ンドル、ステアリングシャフトなどの回転角を測定する
ことによりハンドル舵角θを検出して、同検出ハンドル
舵角θを表す検出信号を出力する。なお、ハンドル舵角
θは中立位置を「0」とし、右方向の回転角を正で表す
とともに左方向の回転角を負で表す。車速センサ22は
車速Vを検出して同車速Vを表す検出信号を出力する。
これらのセンサ21,22はマイクロコンピュータ23
に接続されている。マイクロコンピュータ23は、図2
に示すフローチャートに対応したメインプログラムを繰
り返し実行するとともに、図3に示すフローチャートに
対応したタイマインタラプトプログラムを内蔵の自走式
第1タイマの制御の基に所定の短時間毎に実行して、シ
ョックアブソーバ10A〜10Dの減衰力を切り換え制
御する。マイクロコンピュータ23には各ショックアブ
ソーバ10A〜10Dにそれぞれ対応した駆動回路24
a〜24dが接続されており、各駆動回路24a〜24
dはマイクロコンピュータ23からの制御信号に応答し
て電磁バルブ14a〜14dの開度をそれぞれ切り換え
制御する。
【0009】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。イグニッションスイッチの投入により、マ
イクロコンピュータ23は図2のステップ100にてプ
ログラムの実行を開始し、ステップ102にてハンドル
舵角θが任意の角度から所定の微小舵角Δθだけ変化す
るのに要した時間を表す時間値ΔTをきわめて大きな所
定値∞に初期設定して、プログラムをステップ104に
進める。ステップ104においては、マイクロコンピュ
ータ23は内蔵の自走式第2タイマをリセットする(第
2タイマ値を「0」に設定する)とともに、舵角センサ
21からの検出ハンドル舵角θを入力して同舵角θの絶
対値|θ|を第1角度変数θ1 として設定する。
【0010】このステップ104の処理後、マイクロコ
ンピュータ23はステップ106〜110からなる循環
処理を実行する。ステップ106においては、各循環処
理毎に、舵角センサ21からの検出ハンドル舵角θを入
力して同舵角θの絶対値|θ|を第2角度変数θ2 とし
て設定するとともに、第2タイマのタイマ値(カウント
値)を第1時間変数T1 として設定して、ステップ10
8,110の判定処理を実行する。ステップ108にお
いては、第1時間変数T1 と所定時間値T0 とを比較し
て、第1時間変数T1 が所定時間値T0 以下であれば
「YES」との判定の基にプログラムをステップ110
に進め、そうでなければ「NO」との判定の基にプログ
ラムをステップ102に戻す。ステップ110において
は、第2角度変数θ2と第1角度変数θ1との差θ2−θ1
の絶対値|θ2−θ1|と微小舵角Δθとを比較して、絶
対値|θ2−θ1|が微小舵角Δθ以上であれば「YE
S」との判定の基にプログラムをステップ112に進
め、そうでなければ「NO」との判定の基にプログラム
をステップ106に戻す。
【0011】いま、操舵ハンドルがほぼ中立状態に維持
されていて舵角センサ21により検出されたハンドル舵
角θがほとんど変化しなければ、ステップ110にて
「NO」と判定し続けてステップ106〜110からな
る循環処理を繰り返し実行する。この循環処理中、操舵
ハンドルの中立状態が長く続く場合には、前記ステップ
106の処理により更新される第1時間変数T1 が所定
時間値T0 より大きくなるので、ステップ108にて
「NO」と判定してプログラムをステップ102に戻
す。この場合、前述したステップ102から処理をふた
たび実行する。一方、操舵ハンドルが回動操作中であっ
て、第1時間変数T1 が所定時間値T0 より大きくなる
前に前記絶対値|θ2−θ1|が微小舵角Δθ以上になる
と、ステップ110にて「YES」と判定してプログラ
ムをステップ112に進める。ステップ112において
は、第2時間変数T2 を第2タイマ値に設定する。これ
により、第2時間変数T2 は操舵ハンドルが中立状態か
ら微小舵角Δθだけ操舵されるのに要した時間値に設定
されることになる。(図5(A)参照) 前記ステップ112の処理後、ステップ114にてマイ
クロコンピュータ23は第2タイマをふたたびリセット
してプログラムをステップ116〜122からなる循環
処理に進める。ステップ116においては、各循環処理
毎に、舵角センサ21からの検出ハンドル舵角θを入力
して同舵角θの絶対値|θ|を第3角度変数θ3 として
設定するとともに、第2タイマのタイマ値を第3時間変
数T3 として設定して、前述したステップ108,11
0と同様なステップ118,120の判定処理を実行す
る。この場合、ステップ118においては、操舵ハンド
ルが前記微小舵角Δθだけ操舵されてからの経過時間を
表す第3時間変数T3 と所定時間値T0 とが比較され
る。ステップ120においては、操舵ハンドルが前記微
小舵角Δθだけ操舵されてからのハンドル舵角θの変化
量|θ3−θ2|と微小舵角Δθとが比較される。そし
て、このステップ116〜122からなる循環処理中に
も、操舵ハンドルのほぼ中立状態が長く続く場合には、
前記ステップ116の処理により更新される第3時間変
数T3が所定時間値T0より大きくなるので、ステップ1
18にて「NO」と判定してプログラムをステップ10
2に戻す。
【0012】また、ステップ116〜122からなる循
環処理中には、ステップ122にて第3角度変数θ3
第1角度変数θ1との差θ3−θ1の絶対値|θ3−θ1
が微小舵角Δθとも比較される。このステップ122の
判定処理は操舵ハンドルが戻し方向に操舵されたか否か
を判定するもので、前記絶対値|θ3−θ1|が微小舵角
Δθ未満になったことを条件に操舵ハンドルの戻し方向
の操舵が判定される(図5(A)参照)。すなわち、操舵
ハンドルが切り増し方向に操舵されていれば、ステップ
122における「NO」と判定の基にステップ116〜
122からなる循環処理が続行される。しかし、操舵ハ
ンドルが戻し方向に操舵された場合には、ステップ12
2における「YES」との判定の基に、プログラムはス
テップ102に戻される。
【0013】一方、操舵ハンドルが切り増し中であり、
第3時間変数T3 が所定時間値T0より大きくなる前に
前記絶対値|θ3−θ2|が微小舵角Δθ以上になると、
ステップ120にて「YES」と判定してプログラムを
ステップ124に進める。ステップ124においては、
第4時間変数T4 を第2タイマ値に設定する。これによ
り、第4時間変数T4 は、操舵ハンドルがさらに微小舵
角Δθだけ操舵されるのに要した時間値に設定されるこ
とになる(図5(A)参照)。次に、ステップ126にて
第2時間変数T2と第4時間変数T4の平均値(T2+T4)
/2を計算して、同平均値を時間値ΔTとして設定す
る。これにより、時間値ΔTは、操舵ハンドルが2Δθ
だけ操舵された際における微小舵角Δθの操舵に要した
時間のほぼ平均値(操舵速度の逆数)に設定されること
になる。
【0014】前記ステップ126の処理後、ステップ1
28にて第2時間変数T2を第4時間変数T4に更新する
とともに、第1及び第2角度変数θ1,θ2をそれぞれ第
2及び第3時間変数θ2,θ3にそれぞれ更新する。これ
らの更新後、プログラムをステップ114に戻し、ふた
たびステップ114〜128からなる循環処理を繰り返
し実行する。その結果、ハンドル舵角が微小舵角Δθだ
け変化する毎に、微小舵角Δθだけ操舵ハンドルが操舵
されるのに要した時間を表す時間値ΔT(=平均値(T2
+T4/2))が順次検出され続けることになる(図5
(B)参照)。
【0015】前述した図2のメインプログラムの実行
中、マイクロコンピュータ23は第1タイマにより制御
されて図3のタイマインタラプトプログラムを実行して
いる。このタイマインタラプトプログラムの実行はステ
ップ150にて開始され、ステップ152にて制御フラ
グCFLGが”1”であるか否かを判定する。この制御フラ
グCFLGは”0”によりショックアブソーバ10A〜10
Dの減衰力がソフト状態にあることを表すとともに、”
1”により同減衰力のハード状態への切り換え状態を表
すもので、図示しない初期設定処理により最初”0”に
設定されている。
【0016】いま、制御フラグCFLGが”0”に設定され
ていれば、ステップ152における「NO」との判定の
基にプログラムをステップ154,156に進める。ス
テップ154においては車速センサ22から検出車速V
を入力し、ステップ156においては車速Vに基づいて
内蔵のテーブルを参照することにより基準時間Trefを
決定する。この基準時間Tref はショックアブソーバ1
0A〜10Dの減衰力をソフト状態からハード状態に切
り換えるための時間値ΔTに対するしきい値であり、図
4に示すように車速Vの増加にしたがって増加するよう
に設定されている。時間値ΔTが大きくて(操舵速度が
遅くて)基準時間Tref 以下でなければ、ステップ15
8にて「NO」と判定して、ステップ174にてこのタ
イマインタラプトプログラムの実行を終了する。この場
合、ショックアブソーバ10A〜10Dの各減衰力はソ
フト状態に維持されて、車両の乗り心地が確保される。
【0017】一方、時間値ΔTが小さくて(操舵速度が
速くて)基準時間Tref 以下になると、ステップ158
にて「YES」と判定してプログラムをステップ160
〜164に進める。ステップ160においては、ショッ
クアブソーバ10A〜10Dの各減衰力をハード側に制
御するための制御信号を駆動回路24a〜24dに出力
する。駆動回路24a〜24dはこれらの供給された制
御信号をそれぞれ記憶して、前記記憶した制御信号に基
づいて電磁バルブ14a〜14dの開度を小さく設定す
る。これにより、ショックアブソーバ10A〜10Dの
各減衰力はハード状態に設定されるので、操舵ハンドル
の回動により車両が旋回した場合でも車両のロール剛性
が高く設定され、車両の操安性が良好に保たれる。この
場合、基準時間Tref は車速Vの増加にしたがって増加
するように設定されているので、すなわち車両のロール
剛性が車速Vの増加にしたがって高く設定され易くなっ
ているので、車両が不安定になりがちな高速旋回時にも
車両の走行安定性が良好に保たれる。
【0018】前記ステップ160の処理後、ステップ1
62にて制御フラグCFLGを”1”に変更し、ステップ1
64にてカウント値TTを所定の保持時間値Tx に設定
して、ステップ174にてこのタイマインタラプトプロ
グラムの実行を終了する。そして、タイマインタラプト
プログラムがふたたび実行されたときには、制御フラグ
CFLGが”1”に設定されているので、ステップ152に
て「YES」と判定してプログラムをステップ166に
進める。ステップ166においてはカウント値TTから
「1」を減算し、ステップ168にて同カウント値TT
が「0」以下であるか否かを判定する。カウント値TT
が「0」に達するまでは、ステップ168にて「NO」
と判定してプログラムをステップ174に進め、同ステ
ップ174にてこのインタラプトプログラムの実行を終
了する。これにより、ショックアブソーバ10A〜10
Dの各減衰力はハード状態に維持される。
【0019】ショックアブソーバ10A〜10Dの各減
衰力がハード状態に切り換えられてから保持時間値Tx
に対応した時間が経過すると、カウント値TTはステッ
プ166の繰り返し処理により「0」に達する。この状
態では、ステップ168にて「YES」と判定し、プロ
グラムをステップ170,172に進める。ステップ1
70においては、ショックアブソーバ10A〜10Dの
各減衰力をソフト状態に切り換えるための制御信号を駆
動回路24a〜24dに出力する。駆動回路24a〜2
4dはこれらの供給された制御信号をそれぞれ更新記憶
して、前記記憶した制御信号に基づいて電磁バルブ14
a〜14dの開度を大きく設定する。ステップ172に
おいては、制御フラグCFLGが”0”に変更される。これ
により、次のステップ152の判定処理においては「N
O」と判定されるようになり、駆動回路24a〜24d
にショックアブソーバ10A〜10Dの各減衰力をハー
ド状態に切り換えるための制御信号がふたたび供給され
るまで、同各減衰力はソフト状態に保持される。
【0020】上記作動説明からも理解できるとおり、上
記第1実施例によれば、図2のステップ104〜11
0,114〜120の処理により操舵ハンドルが中立状
態に維持されていてハンドル舵角θの変化が所定舵角2
Δθ未満であれば、プログラムはステップ124以降へ
進められない。これにより、この場合には、時間値ΔT
はきわめて大きな値∞に維持され、図3のステップ15
8にて常に「NO」と判定されるので、ショックアブソ
ーバ10A〜10Dの各減衰力はソフト状態に保たれ
る。そして、操舵ハンドルが切り増されて所定舵角2Δ
θ以上操舵された時点で、図2のステップ112,12
4,126の処理によって時間値ΔTが計算され、同時
間値ΔTが速い操舵操作のために基準時間Tref 以下に
なると、ステップ158,160の処理によりショック
アブソーバ10A〜10Dの各減衰力がハード側に切り
換えられる。その結果、操舵ハンドルの操舵速度に応じ
た減衰力制御に対して操舵ハンドルの中立状態付近に不
感帯が設けられることになり、ステアリング系のガタ、
バネ要素などに起因した車両の姿勢が変化しないステア
リング系の不感帯領域においては、ハンドル舵角が手ぶ
れによって多少変動したり、操舵ハンドルの回動速度が
通常よりも速くなっても、ショックアブソーバ10A〜
10Dの各減衰力が頻繁に切り換えられなくなるので、
不必要な前記減衰力の切り換え制御を回避できて車両の
操安性及び乗り心地が良好になる。
【0021】また、操舵ハンドルの切り増し方向の操舵
が解除されて戻し方向に操舵され始めると、この状態が
ステップ122の処理により検出されてプログラムはス
テップ102に戻され、プログラムの実行をステップ1
02から新たに始めることになる。そして、この場合
も、ステップ104〜110,114〜120の処理に
より、操舵ハンドルが所定舵角2Δθまで戻し方向に操
舵されるまでの時間を表す時間値ΔTがきわめて大きな
値∞に維持されるので、ショックアブソーバ10A〜1
0Dの各減衰力の切り換え制御が禁止される。これによ
り、操舵ハンドルの戻し方向の操舵時にも操舵速度に応
じた減衰力制御に対して不感帯が設けられることにな
り、ステアリング系のガタ、バネ要素などに起因した車
両の姿勢が変化しないステアリング系の不感帯領域にお
いては、操舵ハンドルの回動速度が通常よりも速くなっ
ても、ショックアブソーバ10A〜10Dの各減衰力が
切り換えられなくなるので、不必要な前記減衰力の切り
換え制御を回避できて車両の操安性及び乗り心地が良好
になる。
【0022】b.第2実施例 次に、本発明の第2実施例について説明すると、同第2
実施例も図1に示すように構成されている。ただし、こ
の第2実施例においては、マイクロコンピュータ23は
図2のメインプログラムに代えて図6のフローチャート
に示したメインプログラムを実行する。
【0023】この第2実施例においても、イグニッショ
ンスイッチの投入により、マイクロコンピュータ23は
図6のステップ200にてプログラムの実行を開始し、
上記実施例と同様に、ステップ202にて時間値ΔTを
きわめて大きな所定値∞に初期設定し、ステップ204
にて第2タイマをリセットするとともに舵角センサ21
からの検出ハンドル舵角θを入力して同舵角θの絶対値
|θ|を第1角度変数θ1として初期設定して、プログ
ラムをステップ206〜214からなる循環処理に進め
る。
【0024】この循環処理においても、上記第1実施例
と同様に操舵ハンドルが中立状態に維持されているか否
か、操舵ハンドルが回動操作されているか否かが判定さ
れる。ただし、この循環処理においては、ステップ20
6にて車速センサ22から車速Vを入力するとともに、
ステップ208にて内蔵のテーブルを参照して車速Vに
応じて図7に示す特性で変化する不感帯舵角θvを決定
して、ステップ214にて順次更新される第2角度変数
θ2と第1角度変数θ1との差θ2−θ1の絶対値|θ2
θ1|が前記不感帯舵角θvと比較される。そして、絶対
値|θ2−θ1|が不感帯舵角θv以上になった時点で、
ステップ214における「YES」との判定の基にプロ
グラムをステップ216〜224からなる循環処理に進
めるので、それまでは時間値ΔTはきわめて大きな値∞
に設定され続ける。また、この循環処理においても、操
舵ハンドルが長時間中立状態に保持されていれば、ステ
ップ212における「YES」との判定の基にプログラ
ムはステップ202に戻される。
【0025】ステップ216〜224からなる循環処理
においても、上記第1実施例の場合と同様に、操舵ハン
ドルが不感帯舵角θvを越えてさらに微小舵角Δθだけ
操舵されたか否かが判定される。操舵ハンドルが回動さ
れて不感帯舵角θvを越えてさらに微小舵角Δθだけ操
舵されれば、ステップ222における「YES」との判
定の基にプログラムはステップ226に進められる。ス
テップ226においては時間値ΔTが第2タイマ値に設
定されるので、同時間値ΔTは不感帯舵角θvを越えて
さらに微小舵角Δθだけ操舵されるのに要した時間に設
定される。また、この循環処理中、第3時間変数T3
所定時間より大きくなったり、操舵ハンドルが戻し方向
に操舵された場合には、ステップ220,224の判定
処理によりプログラムはステップ202に戻される。こ
の場合、操舵ハンドルの戻し操舵は、ステップ224の
処理により第3角度変数θ3と第1角度変数θ1との差θ
3−θ1の絶対値|θ3−θ1|が不感帯舵角θv未満にな
ったことにより判定される(図8(A)参照)。
【0026】前記設定された時間値ΔTによるショック
アブソーバ10A〜10Dの各減衰力の制御は、上記第
1実施例と同様な図3のタイマインタラプトプログラム
の実行により行われる。前記ステップ226の処理後、
ステップ228にて第2角度変数θ2は第3角度変数θ3
に更新されるとともに、第1角度変数θ1は前回の第1
角度変数θ1より微小舵角だけ大きな舵角値θ1+Δθに
更新され、ステップ216〜224からなる循環処理が
ふたたび実行される。その結果、ハンドル舵角が不感帯
舵角θv以上変化した際に、微小舵角Δθだけ操舵ハン
ドルが操舵されるのに要した時間を表す時間値ΔTが順
次検出され続けることになる(図8(B)参照)。
【0027】上記作動説明からも理解できるとおり、上
記第2実施例によれば、図2のステップ212,214
の処理により操舵ハンドルが中立状態に維持されていて
ハンドル舵角θの変化が不感帯舵角θv未満であれば、
プログラムはステップ216以降へ進められないで時間
値ΔTはきわめて大きな値∞に維持されるので、ショッ
クアブソーバ10A〜10Dの各減衰力はソフト状態に
保たれる。ただし、この場合に不感帯舵角θvはステッ
プ206,208の処理により車速Vが増加するにした
がって徐々に小さくなるので、車両が高速になるしたが
ってショックアブソーバ10A〜10Dの各減衰力はハ
ード状態に切り換えられ易くなる。したがって、この第
2実施例においても、操舵ハンドルの操舵速度に応じた
減衰力制御に対して操舵ハンドルの中立状態付近に不感
帯が設けられることになり、ステアリング系のガタ、バ
ネ要素などに起因した車両の姿勢が変化しないステアリ
ング系の不感帯領域においては、ハンドル舵角が手ぶれ
によって多少変動したり、操舵ハンドルの回動速度が通
常よりも速くなっても、ショックアブソーバ10A〜1
0Dの各減衰力が頻繁に切り換えられなくなるので、不
必要な前記減衰力の切り換え制御を回避できて車両の操
安性及び乗り心地が良好になる。
【0028】また、操舵ハンドルの切り増し方向の操舵
が解除されて同ハンドルが戻し方向に操舵された場合に
も、この状態がステップ224の処理により検出されて
プログラムはステップ202に戻され、プログラムの実
行をステップ102から新たに始めることになる。した
がって、この第2実施例においても、上記第1実施例の
場合と同様に、操舵ハンドルの戻し方向の操舵時にも操
舵速度に応じた減衰力制御に対して不感帯が設けられる
ことになり、不必要な前記減衰力の切り換え制御を回避
できて車両の操安性及び乗り心地が良好になる。さら
に、この第2実施例においては、不感帯の幅が低車速域
において大きく設定されるので、操舵ハンドルの回動に
よる車両の姿勢変化が少ない低速走行時には前記各減衰
力はソフト状態に維持されて、車両の操安性を良好に保
った上で乗り心地も良好に保たれる。
【0029】c.第3実施例 次に、本発明の第3実施例について説明すると、第3実
施例も図1に示すように構成されている。ただし、この
第3実施例においては、マイクロコンピュータ23は図
2のメインプログラムに代えて図9のフローチャートに
示したメインプログラムを実行する。
【0030】この第3実施例においても、イグニッショ
ンスイッチの投入により、マイクロコンピュータ23は
図9のステップ300にてプログラムの実行を開始し、
ステップ302にて上記第1実施例と同様に時間値ΔT
をきわめて大きな所定値∞に初期設定するとともに、ス
テップ304にて舵角センサ21からの検出ハンドル舵
角θを入力して同舵角θの絶対値|θ|をそれぞれ基準
角度変数θ0、第1角度変数θ1及び第3角度変数θ3
して初期設定する。次に、ステップ306にて第2タイ
マをリセットして、プログラムをステップ308〜31
8からなる循環処理に進める。
【0031】この循環処理においても、上記第1実施例
と同様に操舵ハンドルが中立状態に維持されているか否
か、操舵ハンドルが回動操作されているか否かが判定さ
れる。ただし、この循環処理においては、ステップ30
8にて車速センサ22から車速Vを入力するとともに、
ステップ310にて内蔵のテーブルを参照して車速Vに
応じて図7に示す特性で変化する不感帯舵角θv を決定
するとともに、同じく内蔵のテーブルを参照して車速V
に応じて図10に示す特性で変化する時間値ΔTを補正
するための係数aを決定する。そして、この第3実施例
においても、ステップ316にて順次更新される第2角
度変数θ2と第1角度変数θ1との差θ2−θ1の絶対値|
θ2−θ1|が予め決めた微小舵角Δθと比較される。そ
して、絶対値|θ2−θ1|が微小舵角Δθ以上になった
時点で、ステップ316における「YES」との判定の
基にプログラムをステップ320以降に進めるので、そ
れまでは時間値ΔTはきわめて大きな値∞に設定され続
ける。また、この循環処理においても、操舵ハンドルが
長時間中立状態に保持されていれば、ステップ314に
おける「NO」との判定の基にプログラムはステップ2
02に戻される。なお、第1及び第3角度変数θ1,θ3
は最初共に舵角センサ21から入力した検出舵角θの絶
対値|θ|に設定されているので、ステップ318にて
常に「NO」と判定されてプログラムがステップ302
に戻されることはない。
【0032】前記のようにステップ316にて「YE
S」と判定されると、ステップ320にて第2時間変数
2 を第2タイマ値に設定するので、同第2時間変数T
2 は操舵ハンドルが微小舵角Δθだけ操舵されるのに要
した時間に設定されることになる(図11(A)参照)。
次に、ステップ322にて第2角度変数θ2 と基準角度
変数θ0 の差θ2−θ0の絶対値|θ2−θ0|が不感帯舵
角θv とを比較する。この場合、基準角度変数θ0 が最
初に操舵ハンドルの中立状態に保持されたときにのみ検
出ハンドル舵角θの絶対値|θ|に設定されることか
ら、前記絶対値|θ2−θ0|は操舵ハンドルの中立状態
からの絶対的な舵角の大きさを表す。いま、前記絶対値
|θ2−θ0|が不感帯舵角θv 以上であれば、ステップ
322における「YES」との判定の基に、ステップ3
24にて第2時間変数T2 が時間値ΔTとして設定され
る。そして、この第3実施例においても、所定時間毎に
実行される図3のタイマインタラプトプログラムの実行
により時間値ΔTに応じてショックアブソーバ10A〜
10Dの各減衰力が切り換え制御されるので、操舵ハン
ドルが微小舵角Δθだけ操舵されるのに要した時間すな
わち操舵速度に応じて同各減衰力が切り換え制御され
る。
【0033】一方、前記絶対値|θ2−θ0|が不感帯舵
角θv 未満であれば、ステップ322における「NO」
との判定の基に、ステップ326にて時間値ΔTは第2
時間変数T2 を係数aで除算した値に設定される。この
係数aは車速Vが増加するにしたがって「0」より大き
な小さな値から「1」に向かって変化するものであるの
で、時間値ΔTは、車速Vが大きければ第2時間変数T
2 にほぼ等しく、かつ車速Vが小さくなるしたがって大
きな値に補正されることになる。その結果、操舵ハンド
ルの絶対的な舵角の大きさが不感帯舵角θv より小さい
ときには、車速Vが小さくなるにしたがってショックア
ブソーバ10A〜10Dの各減衰力がハード側に切り換
えられにくくなり、低速走行時の車両の乗り心地が良好
に保たれるようになる。
【0034】また、前記ステップ324,326の処理
においては、第3角度変数θ3が第2角度変数θ2に更新
されるとともに、第1角度変数θ1が前回の第1角度変
数θ1よりも微小舵角Δθだけ大きな舵角値θ1+Δθに
更新されて、プログラムはステップ306に戻される。
そして、ステップ306,312,316の処理によ
り、第2角度変数θ2を検出ハンドル舵角θに順次更新
するとともに第2時間変数T2を順次更新しながら、同
舵角θがふたたび微小舵角Δθだけ変化するまでに要し
た時間をふたたび計測して、同計測した時間を表す時間
値ΔT(=T2)に応じてショックアブソーバ10A〜
10Dの減衰力を切り換え制御する(図11(B)参
照)。
【0035】一方、前記第2角度変数θ2 の更新中に
は、ステップ318にて、第2角度変数θ2と第1角度
変数θ1との差θ2−θ1の絶対値|θ2−θ1|と、第3
角度変数θ3と第1角度変数θ1との差θ3−θ1の絶対値
|θ3−θ1|とが比較される。この場合、第3角度変数
θ3は前記ステップ326の処理により検出ハンドル舵
角θが微小舵角θ以上変化したときにおける絶対的な舵
角の大きさに等しいので、前記ステップ318の比較に
より操舵ハンドルが切り増し状態にあるか戻し状態にあ
るかが判定される。操舵ハンドルが切り増し状態にあれ
ば、第2角度変数θ 2が第3角度変数θ3より大きく、ス
テップ318における「NO」との判定の基に前述した
ステップ308〜318からなる循環処理が続行され
る。一方、操舵ハンドルが切り増し状態から戻される
と、第2角度変数θ2が第3角度変数θ3より小さくな
り、ステップ318における「YES」との判定の基に
プログラムはステップ302の初期状態に戻される。
【0036】上記作動説明からも理解できるとおり、上
記第3実施例によれば、図9のステップ314,316
の処理により操舵ハンドルが中立状態に維持されていて
ハンドル舵角θの変化が微小舵角Δθ未満であれば、プ
ログラムはステップ320以降へ進められないで時間値
ΔTはきわめて大きな値∞に維持されるので、ショック
アブソーバ10A〜10Dの各減衰力はソフト状態に保
たれる。したがって、この第3実施例においても、操舵
ハンドルの操舵速度に応じた減衰力制御に対して同ハン
ドルの中立状態近傍付近に不感帯が設けられることにな
り、ステアリング系のガタ、バネ要素などに起因した車
両の姿勢が変化しないステアリング系の不感帯領域にお
いては、ハンドル舵角が手ぶれによって多少変動した
り、操舵ハンドルの回動速度が通常よりも速くなって
も、ショックアブソーバ10A〜10Dの各減衰力が頻
繁に切り換えられなくなるので、不必要な前記減衰力の
切り換え制御を回避できて車両の操安性及び乗り心地が
良好になる。
【0037】さらに、ハンドル舵角θの変化が微小舵角
Δθ以上になっても、操舵ハンドルの絶対的な舵角の大
きさ|θ2−θ0|が車速Vの増加にしたがって減少する
不感帯舵角θvの範囲内であれば、ステップ322〜3
26の処理による時間値ΔTの補正により低速走行時ほ
どショックアブソーバ10A〜10Dの各減衰力はソフ
ト側に維持される傾向が増す。したがって、この第3実
施例においては、不感帯の幅が低車速域において大きく
設定されるこれになるので、操舵ハンドルの回動による
車両の姿勢変化が少ない低速走行時には前記各減衰力は
ソフト側に維持されて、車両の操安性を良好に保った上
で乗り心地も良好に保たれる。
【0038】また、操舵ハンドルの切り増し方向の操舵
が解除されて戻し方向に操舵された場合にも、この状態
がステップ318の処理により検出されてプログラムは
ステップ302に戻され、プログラムの実行をステップ
302から新たに始めることになる。したがって、この
第3実施例においても、上記第1実施例の場合と同様
に、操舵ハンドルの戻し方向の操舵時にも操舵速度に応
じた減衰力制御に対して不感帯が設けられることにな
り、不必要な前記減衰力の切り換え制御を回避できて車
両の操安性及び乗り心地が良好になる。
【0039】なお、上記各実施例においてはショックア
ブソーバ10A〜10Dの各減衰力をソフト状態又はハ
ード状態の2段階に切り換え制御するようにしたが、ハ
ード状態をさらに多段階に切り換え可能にして、タイマ
インタラプトプログラムの実行時に操舵ハンドルの舵角
速度が大きくなるにしたがってハード傾向が増すように
前記各減衰力を切り換え制御するようにしてもよい。
【0040】また、上記実施例においては、操舵ハンド
ルの操作量として操舵ハンドルの操舵速度を検出すると
ともに同検出操舵速度に応じてショックアブソーバ10
A〜10Dの各減衰力を切り換え制御するようにした
が、操舵ハンドルの操作量として同ハンドルの中立状態
からの回転角を検出するとともに同検出回転角に応じて
ショックアブソーバ10A〜10Dの各減衰力を切り換
え制御するようにしてもよい。この場合、メインプログ
ラムの実行時に操舵ハンドルの中立状態からの回転角を
検出するとともに、タイマインタラプトプログラムの実
行時に同検出回転角が大きくなるにしたがってショック
アブソーバ10A〜10Dの各減衰力が増大する側に切
り換え制御するようにすればよい。
【0041】さらに、上記実施例においては、ロール剛
性変更機構として減衰力可変式のショックアブソーバを
用い、ロール剛性の切り換えとしてその減衰力特性を切
り換えるものについて説明した。しかし、ロール剛性変
更機構は、ばね力可変式のスタビライザやコイルスプリ
ングの代わりに流体を封入して形成したばね力可変式流
体ばね等であってもよく、これらのばね定数を切り換え
ることにより、車両のロール剛性を切り換えてもよい。
また、流体圧式アクティブサスペンションの流体圧シリ
ンダに発生する減衰力を変更してロール剛性を切り換え
るように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すショックアブソーバと
同アブソーバのための電気制御装置のブロック図であ
る。
【図2】 本発明の第1実施例に係り図1のマイクロコ
ンピュータにて実行されるメインプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図3】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
タイマインタラプトプログラムを示すフローチャートで
ある。
【図4】 本発明の第1実施例に係り車速Vに対する基
準時間Tref の変化特性を示すグラフである。
【図5】 (A)(B)は本発明の第1実施例に係り操舵ハ
ンドルの回動操作時における各種変数の変化状態を説明
するための説明図である。
【図6】 本発明の第2実施例に係り図1のマイクロコ
ンピュータにて実行されるメインプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図7】 本発明の第1及び第2実施例に係り車速Vに
対する不感帯舵角θv の変化特性を示すグラフである。
【図8】 (A)(B)は本発明の第2実施例に係り操舵ハ
ンドルの回動操作時における各種変数の変化状態を説明
するための説明図である。
【図9】 本発明の第3実施例に係り図1のマイクロコ
ンピュータにて実行されるメインプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図10】 本発明の第3実施例に係り車速Vに対する
係数aの変化特性を示すグラフである。
【図11】 (A)(B)は本発明の第3実施例に係り操舵
ハンドルの回動操作時における各種変数の変化状態を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
10A〜10D…ショックアブソーバ、12a〜12d
…油圧シリンダ、14a〜14d…電磁バルブ、20…
電気制御装置、21…舵角センサ、22…車速センサ、
23…マイクロコンピュータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と車体との間に設けられ車両のロー
    ル剛性を変更可能なロール剛性変更機構を制御するため
    の車両のロール剛性制御装置において、 操舵ハンドルの回動操作を検出する検出手段と、 前記検出した操舵ハンドルの回動操作に応じて前記ロー
    ル剛性変更機構を制御して操舵ハンドルが回動操作され
    たとき車両のロール剛性を高い側へ切り換える切り換え
    制御手段と、 操舵ハンドルの回動操作が戻し方向であるか否かを判定
    して同戻し方向の判定時に前記切り換え制御手段による
    車両のロール剛性の切り換えを操舵ハンドルが所定舵角
    以上操舵されるまで禁止する禁止手段とを設けたことを
    特徴とする車両のロール剛性制御装置。
JP32086794A 1994-12-22 1994-12-22 車両の減衰力制御装置 Pending JPH08175144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32086794A JPH08175144A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 車両の減衰力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32086794A JPH08175144A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 車両の減衰力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08175144A true JPH08175144A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18126145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32086794A Pending JPH08175144A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 車両の減衰力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08175144A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006290204A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Toyota Motor Corp 車両のロール抑制システム
JP2011116179A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Honda Motor Co Ltd 減衰力可変ダンパの制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006290204A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Toyota Motor Corp 車両のロール抑制システム
JP4670445B2 (ja) * 2005-04-12 2011-04-13 アイシン精機株式会社 車両のロール抑制システム
JP2011116179A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Honda Motor Co Ltd 減衰力可変ダンパの制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4155299B2 (ja) 車両の減衰力制御装置
JPH08175144A (ja) 車両の減衰力制御装置
JPH0596925A (ja) 車両のキヤンバ角制御装置
JP3250380B2 (ja) 車両のロール剛性制御装置
JPH07172128A (ja) 車両用ショックアブソーバのための減衰特性制御装置
JP5325708B2 (ja) 車両の後輪操舵制御装置
JP3206315B2 (ja) 車両の減衰力制御装置
JP2946900B2 (ja) 輪荷重移動制御装置
JP3085075B2 (ja) 車両のロール剛性制御装置
WO2018180719A1 (ja) 車両制御装置
JP2517983B2 (ja) スタビライザの制御装置
JP2008001144A (ja) 車両用サスペンション制御装置
JPH0248207A (ja) 車両用サスペンション制御装置
JPH05213027A (ja) サスペンション制御装置
JPH0891034A (ja) 車両用エアサスペンション装置
JPS62234708A (ja) 車両の姿勢制御装置
JPS6346911A (ja) 車両のサスペンシヨン装置
JP2561869Y2 (ja) 車両懸架装置
JPH082231A (ja) サスペンション制御装置
JPH0672119A (ja) 車両懸架装置
JPH0853007A (ja) 車両のロール剛性制御装置及び同装置に用いるのに適した車両用絶対操舵角検出装置
JPH0788136B2 (ja) スタビライザ制御装置
JP3007122B2 (ja) 油圧緩衝器の減衰力制御装置
JP3533914B2 (ja) 車両用サスペンション装置のための制御装置
JP2956054B2 (ja) ショックアブソーバの減衰力制御装置