JP4670445B2 - 車両のロール抑制システム - Google Patents
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Description
上記特許文献1にはさらに、出願発明として、操舵ハンドルの操舵速度が大きいときにショックアブソーバの減衰力をハード側に切り換えることと、操舵ハンドルの戻し操舵時には操舵ハンドルが所定操舵角戻されるまで減衰力の切換制御を禁止することとが記載されている。このようにすれば、操舵ハンドルの操舵速度が大きい場合にはロール剛性が大きくされ、しかも、操舵速度が大きくなりがちな戻し操舵時に無駄なロール剛性の切換えが行われないようにすることができる。
また、本発明に係るロール抑制システムにおいては、繰返操舵終了検出部が、操舵量変化状態依拠終了検出部を備えるため、確実に繰返操舵の終了を検出することができる。相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第三設定偏差を超えた回数は、所定以上の振幅で繰返操舵が行われた回数を意味し、この事実によれば、操舵装置の中立位置から外れた位置において繰返操舵が行われる場合にも繰返操舵の終了を検出することができるのである。そして、繰返操舵終了検出部が繰返操舵を検出した場合には、ロール抑制作動抑制部によるロール抑制部の作動の抑制が抑制解除部により解除される。
操舵装置の操作状態に応じて前記サスペンション装置を制御することにより車両のローリングを抑制するロール抑制部と、
前記操舵装置が前記車両のロール共振周波数以上の周波数で正逆両方向に繰返操舵されたことを検出する繰返操舵検出部と、
その繰返操舵検出部による繰返操舵の検出に応じて前記ロール抑制部の作動を抑制するロール抑制作動抑制部と
を含むことを特徴とするロール抑制システム。
(2)前記繰返操舵検出部が、前記操舵装置の操舵速度の変化状態に基づいて前記繰返操舵を検出する操舵速度変化状態依拠検出部と、前記操舵装置の操舵量の変化状態に基づいて前記繰返操舵を検出する操舵量変化状態依拠検出部との少なくとも一方を備えた(1)項に記載のロール抑制システム。
繰返操舵は、操舵装置の操舵速度の変化状態に基づいて検出することも、操舵量の変化状態に基づいて検出することも可能である。繰返操舵が、ほぼ一定の周期、一定の振幅の操舵量で行われる場合には、操舵速度の変化状態に基づいて検出する方が操舵量の変化状態に基づく場合に比較して早期に検出し得る利点がある他は、いずれに基づいて検出しても大差はない。すなわち、いずれか一方を設ければよいのである。しかし、例えば、周期と振幅との少なくとも一方が一定ではない不規則な繰返操舵が行われる場合には、操舵速度と操舵量との一方に基づいては繰返操舵が検出されるが、他方に基づいては検出されないという事態が生じ得る。したがって、操舵速度変化状態依拠検出部と操舵量変化状態依拠検出部との両方を設け、両者の検出結果に基づいて最終的な検出が行われることが望ましい。
(3)前記操舵速度変化状態依拠検出部が、第一設定時間内に、前記操舵装置の操舵速度の極大値が正しきい値を超えた回数と、極小値が負しきい値を下回った回数とのいずれか一方が第一設定回数以上であり他方が第二設定回数以上であるという繰返操舵検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵を検出するものである(2)項に記載のロール抑制システム。
第一設定時間は、繰返操舵が車両のロール共振周波数以上の周波数で行われた場合には、その時間内に第一,第二回数以上の極大値および極小値が生じるが、ロール共振周波数より小さい周波数で繰返操舵が行われた場合には、その時間内に第一,第二回数以上の極大値および極小値は生じない長さに設定される。
第一設定回数と第二設定回数とは同じとすることも、互いに異なる回数とすることも可能である。後者の場合、例えば、第一設定時間以内に、極大値が正しきい値を超えた回数と極小値が負しきい値を下回った回数とのいずれか一方が2回以上で、他方が1回以上であれば、繰返操舵が行われたとするのである。
(4)前記操舵量変化状態依拠検出部が、第二設定時間内に、前記操舵装置の操舵量の相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第一設定偏差を超えた回数が第三設定回数以上であるという繰返操舵検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵を検出するものである(2)項または(3)項に記載のロール抑制システム。
相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第一設定偏差を超えた回数が第三設定回数以上であるということは、所定以上の振幅で繰返操舵が行われたことを意味し、本項の特徴によれば、操舵装置の中立位置から外れた位置において繰返操舵が行われた場合にも検出することができる。
ただし、中立位置を中心として繰返操舵が行われる場合は、操舵量変化状態依拠検出部を、「第二設定時間内に、操舵装置の操舵量の極大値が正しきい値を超えた回数と、極小値が負しきい値を下回った回数とのいずれか一方が第三設定回数以上であり他方が第四設定回数以上であるという繰返操舵検出条件が成立した場合に、繰返操舵を検出するもの」としても、繰返操舵を検出し得る。
なお、第二設定時間は第一設定時間と同じとすることも、互いに異なる時間とすることも可能である。また、第三設定回数と第四設定回数とを同じとすることも、互いに異なる回数とすることも可能である。さらに、第一設定回数と第三設定回数、第二設定回数と第四設定回数とを同じとすることも、異なる回数とすることも可能である。極端な場合には、第一,第二,第三および第四設定回数をすべて同じにすることも可能である。
以下の設定回数や設定時間についても異なる名称を付すが、これは互いに異ならせることが可能であることを示すためであって、名称が異なる量同士を互いに同じとすることも可能である。
(5)前記操舵速度変化状態依拠検出部が、前記操舵装置の操舵速度の極大値が正しきい値を超えることと、極小値が負しきい値を下回ることとが、交互に第五設定回数以上発生するという繰返操舵検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵を検出するものである(2)項ないし(4)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
第五設定回数を比較的大きい回数に設定する場合は、設定時間以内に繰返操舵検出条件が成立する旨の条件を省略することも可能である。それに対して、第五設定回数を比較的小さい回数に設定する場合には、「設定時間以内に」の条件を付けることが望ましい。
(6)前記操舵量変化状態依拠検出部が、前記操舵装置の操舵量の相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第二設定偏差を連続して第六設定回数以上超えるという繰返操舵検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵を検出するものである(2)項ないし(5)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
相前後する極大値と極小値との差の絶対値が設定偏差を連続して設定回数以上超えるということは、所定以上の振幅で繰返操舵が行われたことを意味し、本項の特徴によれば、操舵装置の中立位置から外れた位置において繰返操舵が行われた場合にも検出することができる。連続して第六設定回数以上超えるのが「設定時間以内に」である旨の条件を付加することが、不可欠ではないが、望ましい。
ただし、中立位置を中心として繰返操舵が行われる場合は、操舵量変化状態依拠検出部を、「操舵装置の操舵量の極大値が正しきい値を超えることと、極小値が負しきい値を下回ることとが、交互に第六設定回数以上発生するという繰返操舵検出条件が成立した場合に、繰返操舵を検出するもの」とすることもできる。この場合も、「設定時間以内に」である旨の条件を付加することが望ましい。
(7)前記操舵速度変化状態依拠検出部が、前記操舵装置の操舵速度の正しきい値を超える極大値と、負しきい値を下回る極小値とであって、互いに隣接するものの間の経過時間である操舵半周期が第三設定時間以下である現象が第四設定時間以上継続するという繰返操舵検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵を検出するものである(2)項ないし(6)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
操舵半周期の比較的短い操舵が比較的長い時間継続して行われた場合に、繰返操舵が行われたとすることは妥当なことである。次項に関しても同様である。第三設定時間は、ロール共振周波数における半周期に基づいて設定される。例えば、ロール共振周波数における半周期に1より大きく2より小さい値を掛けた長さとされる。
(8)前記操舵量変化状態依拠検出部が、前記操舵装置の操舵量の極大値と極小値とであって、互いに隣接するものの間の経過時間である操舵半周期が第五設定時間以下である現象が第六設定時間以上継続するという繰返操舵検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵を検出するものである(2)項ないし(7)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
繰返操舵を一定以上の振幅で行われたものに限定するために、「極大値が正しきい値を超えるものであり、かつ、極小値が負しきい値を下回るものである」という条件、あるいは「極大値と極小値とが、相前後するそれらの差の絶対値が設定差以上であるものである」という条件が付加されることが望ましい。
(9)前記繰返操舵検出部が、
前記操舵装置が繰返操舵されたと暫定的に検出する繰返操舵暫定検出条件を互いに異にする複数種類の繰返操舵暫定検出部と、
それら複数種類の繰返操舵暫定検出部の検出結果に基づいて最終的に前記繰返操舵を検出する繰返操舵最終検出部と
を含む(1)項ないし(8)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
1つの繰返操舵検出条件に基づいて繰返操舵が検出されるようにするより、本項におけるように、複数種類の繰返操舵暫定検出部の検出結果に基づいて繰返操舵が検出されるようにする方が、信頼性を高くできる場合が多い。繰返操舵最終検出部は、複数種類の繰返操舵暫定検出部がすべて、あるいは設定個数以上の繰返操舵暫定検出部が繰返操舵を検出した場合に、最終的に繰返操舵が行われたとするものとすることも、複数種類の繰返操舵暫定検出部の1つでも繰返操舵を検出した場合に、最終的に繰返操舵が行われたとするものとすることも可能である。後者の場合は、前者の場合に比較して、繰返操舵暫定検出部の繰返操舵検出条件が厳しくされることが望ましい。
(10)前記ロール抑制作動抑制部が、前記ロール抑制部の作動を禁止するロール抑制作動禁止部を含む(1)項ないし(9)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
ロール抑制作動抑制部によるロール抑制作動の抑制は、例えば、ロール抑制作動が開始され難くしたり、ロール抑制の程度が緩くされるようにしたりすることによっても、行うことができる。しかし、ロール抑制部の作動を禁止すれば、簡単な制御で明瞭な効果を得ることができる。
ロール抑制部の作動を禁止するためには、制御装置を、サスペンション装置に対して操舵装置の操舵状態に応じた制御指令を出さない状態としてもよく、ロール剛性を変更する装置を一定の状態に固定する状態としたり、ロールを抑制しない状態としたりしてもよい。
(11)さらに、
前記ロール抑制作動抑制部が前記ロール抑制部のロール抑制作動を抑制している状態において、前記操舵装置の前記繰返操舵が終了したことを検出する繰返操舵終了検出部と、
その繰返操舵終了検出部による繰返操舵終了検出に応じて、前記ロール抑制作動抑制部による前記ロール抑制作動抑制を解除する抑制解除部と
を含む(1)項ないし(10)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
繰返操舵終了検出部により繰返操舵終了が検出されれば、ロール抑制作動抑制部によるロール抑制作動の抑制が解除される。
(12)繰返操舵終了検出部が、前記操舵装置の操舵速度の変化状態に基づいて前記繰返操舵終了を検出する操舵速度変化状態依拠終了検出部と、前記操舵装置の操舵量の変化状態に基づいて前記繰返操舵の終了を検出する操舵量変化状態依拠終了検出部との少なくとも一方を備えた(11)項に記載のロール抑制システム。
繰返操舵終了の検出も、前記繰返操舵の検出と同様に、操舵装置の操舵速度の変化状態と操舵量の変化状態とのいずれに基づいても行うことができる。両方に基づいて検出されるようにする方が信頼性を高め得ることも同様である。
(13)前記繰返操舵検出部が前記繰返操舵を検出する前記操舵装置の操舵状態と、前記繰返操舵終了検出部が繰返操舵の終了を検出する操舵状態との間に不感帯が設けられた(12)項に記載のロール抑制システム。
不感帯を設ければ、ロール抑制部の作動が許容される状態と抑制される状態との間で頻繁に切換えが行われることを回避することができる。
以下、不感帯のいくつかの例を示すが、これらはいずれも、(14)項と(3)項、(15)項と(4)項、(16)項と(5)項、(17)項と(6)項、(18)項と(7)項、(19)項と(8)項というように、繰返操舵検出部が繰返操舵を検出する操舵装置の操舵状態と、繰返操舵終了検出部が繰返操舵の終了を検出する操舵状態とが互いに同じである場合の例であって、不感帯はこれらに限られるわけではない。上記以外の組合わせの採用も可能なのである。繰返操舵検出部が繰返操舵を検出する操舵装置の操舵状態と、繰返操舵終了検出部が繰返操舵の終了を検出する操舵状態とが互いに異なる場合であっても、繰返操舵検出部が繰返操舵を検出しなくなれば直ちに繰返操舵終了検出部が繰返操舵終了を検出するという関係になく、繰返操舵検出部が繰返操舵を検出しなくなった後、さらに操舵装置の操舵状態が繰返操舵から遠い操舵状態になってはじめて繰返操舵終了が検出される関係にあるもの同士であれば、組み合わせて採用することも可能なのである。
(14)前記操舵速度変化状態依拠終了検出部が、第七設定時間内に、前記操舵装置の操舵速度の極大値が正しきい値を超える回数と、極小値が負しきい値を下回る回数とが共に、前記第一設定回数と前記第二設定回数とのそれぞれ対応するものより小さくなるという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵の終了を検出するものであり、その繰返操舵終了検出条件と前記繰返操舵検出条件との間の領域が前記不感帯である(13)項に記載のロール抑制システム。
上記第七設定時間は前記 (3)項の第一設定時間以上の長さに設定されることが望ましい。
(15)前記操舵量変化状態依拠終了検出部が、第八設定時間内に、前記操舵装置の操舵量の相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第三設定偏差を超えた回数が前記第三設定回数より2以上小さい第四設定回数以下であるという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵終了を検出するものであり、その繰返操舵終了検出条件と前記繰返操舵検出条件との間の領域が前記不感帯である(13)項または(14)項に記載のロール抑制システム。
上記第八設定時間が前記(4)項の第二設定時間以上の長さに設定されることと、上記第三設定偏差が前記(4)項の第一設定偏差以下の大きさとされることとの少なくとも一方により、繰返操舵終了検出条件と繰返操舵検出条件との間に不感帯が設定されることが望ましい。
相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第三設定偏差を超えた回数は、所定以上の振幅で繰返操舵が行われた回数を意味し、本項の特徴によれば、操舵装置の中立位置から外れた位置において繰返操舵が行われる場合にも繰返操舵の終了を検出することができる。
ただし、中立位置を中心として繰返操舵が行われる場合は、操舵量変化状態依拠終了検出部を、「第八設定時間内に、前記操舵装置の操舵量の極大値が正しきい値を超えた回数と、極小値が負しきい値を下回った回数とが共に、前記第三設定回数と前記第四設定回数とのそれぞれ対応するものより小さくなるという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰操舵の終了を検出するもの」とすることができる。
(16)前記操舵速度変化状態依拠終了検出部が、前記操舵装置の操舵速度の極大値が正しきい値を超えることと、極小値が負しきい値を下回ることとが、交互に発生する回数が前記第五設定回数より2以上小さい第七設定回数以下となるという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰操舵の終了を検出するものであり、その繰返操舵終了検出条件と前記繰返操舵検出条件との間の領域が前記不感帯である(13)項ないし(15)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
(17)前記操舵量変化状態依拠終了検出部が、前記操舵装置の操舵量の相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第四設定偏差を連続して第八設定回数以上超えないという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵の終了を検出するものであり、その繰返操舵終了検出条件と前記繰返操舵検出条件との間の領域が前記不感帯である(13)項ないし(16)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
上記第四設定偏差が前記 (6)項の第二設定偏差以下であることが望ましく、上記第八設定回数が前記 (6)項の第六設定回数より2以上小さい回数であることが望ましい。
相前後する極大値と極小値との差の絶対値が設定偏差を連続して設定回数以上超えないということは、所定以上の振幅で繰返操舵が行われないことを意味し、本項の特徴によれば、操舵装置の中立位置から外れた位置において繰返操舵が行われる場合にもそれの終了を検出することができる。
ただし、中立位置を中心として繰返操舵が行われる場合は、操舵量変化状態依拠終了検出部を、「操舵装置の操舵量の極大値が正しきい値を超えることと、極小値が負しきい値を下回ることとが、交互に発生する回数が前記第六設定回数より2以上小さい第八設定回数以下となるという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰操舵の終了を検出するもの」とすることもできる。上記「交互に発生する回数」が「設定時間以内の回数」である旨の条件を付加することが、不可欠ではないが、望ましい。
(18)前記操舵速度変化状態依拠終了検出部が、前記操舵装置の操舵速度の正しきい値を超える極大値と、負しきい値を下回る極小値とであって、互いに隣接するものの間の経過時間である操舵半周期が第九設定時間以下である現象が第十設定時間以上発生しなくなるという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰操舵の終了を検出するものであり、その繰返操舵終了検出条件と前記繰返操舵検出条件との間の領域が前記不感帯である(13)項ないし(17)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
第九設定時間が第三設定時間より長くされることと、第十設定時間が第四設定時間より長くされることとの少なくとも一方により、繰返操舵終了検出条件と繰返操舵検出条件との間に不感帯が設定されることが望ましい。
(19)前記操舵量変化状態依拠終了検出部が、前記操舵装置の操舵量の極大値と極小値とであって、互いに隣接するものの間の経過時間である操舵半周期が第十一設定時間以下である現象が第十二設定時間以上発生しなくなるという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰操舵の終了を検出するものであり、その繰返操舵終了検出条件と前記繰返操舵検出条件との間が前記不感帯である(13)項ないし(18)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
第十一設定時間が第五設定時間より長くされることと、第十二設定時間が第六設定時間より長くされることとの少なくとも一方により、繰返操舵終了検出条件と繰返操舵検出条件との間に不感帯が設定されることが望ましい。
繰返操舵を一定以上の振幅で行われたものに限定するために、「極大値が正しきい値を超えるものであり、かつ、極小値が負しきい値を下回るものである」という条件、あるいは「極大値と極小値とが、相前後するそれらの差の絶対値が設定差以上である」という条件が付加されることが望ましい。
(20)前記繰返操舵終了検出部が、
前記操舵装置の繰返操舵が終了したと暫定的に検出する繰返操舵終了暫定検出条件を互いに異にする複数種類の繰返操舵終了暫定検出部と、
それら複数種類の繰返操舵終了暫定検出部の検出結果に基づいて最終的に前記繰返操舵終了を検出する繰返操舵終了最終検出部と
を含む(11)項ないし(19)項のいずれかに記載のロール抑制システム。
前記 (9)項に関する説明が本項についても当てはまる。
まず、ステップ1(S1と略記する。他のステップについても同様とする)において、操舵角センサ114により検出された操舵角が読み込まれる。そして、S2で今回の操舵角から前回の操舵角が差し引かれて操舵角速度が演算される。演算された操舵角速度は、S3において、設定時間T分移動的に記憶される。設定時間Tに相当する数の操舵角速度が順次メモリに記憶され、新しい操舵角速度が1つ記憶される度に最も古い操舵角速度が消去されるのである。
S7の判定結果がYESの場合は、S8においてブレーキモードが解除され、通常制御モードが設定される。S7の判定結果がNOであれば、モードの変更は行われない。ブレーキモードが設定されていれば、ブレーキモードが維持され、通常制御モードが設定されていれば、通常制御モードが維持されるのである。
S11,S14〜S18は前記実施例におけるS1〜S6と同じである。S12も記憶されるものが操舵角である点以外はS3と同じである。S12における設定時間とS15における設定時間とは互いに異ならせることも可能であるが、本実施例においては同じにされている。
S13においては、操舵角の複数ずつの極大値と極小値とのうち、相前後するもの同士の差の絶対値が設定偏差以上となる回数がカウントされる。そして、S19において、その回数が設定回数以上であるか否かが判定され、判定結果がYESであれば、S18においてブレーキモードが設定される。
また、「操舵角速度による方が有利」といっても、例えば、繰返操舵が行われたと判定されるべき操舵が行われたが、一部において操舵角速度がやや小さかったために、極大値が正しきい値を超えず、あるいは極小値が不しきい値を下回らず、操舵角速度に基づく繰返操舵の検出が行われない場合もあり得る。その場合でも、操舵角に基づく繰返操舵の検出は可能である場合が多いため、本実施例においては、操舵角変化状態依拠繰返操舵検出部と操舵角速度変化状態依拠繰返操舵検出部との両方が設けられているのである。
なお。逆に、操舵角に基づいては繰返操舵が検出されないが、操舵角速度に基づけば検出されるという場合もあり、本実施例はこの場合にも有効である。
Claims (2)
- 車両のロール剛性を変更可能なサスペンション装置と、そのサスペンション装置を制御する制御装置とを含むロール抑制システムであって、前記制御装置が、
操舵装置の操作状態に応じて前記サスペンション装置を制御することにより車両のローリングを抑制するロール抑制部と、
前記操舵装置が前記車両のロール共振周波数以上の周波数で正逆両方向に繰返操舵されたことを検出する繰返操舵検出部と、
その繰返操舵検出部による繰返操舵の検出に応じて前記ロール抑制部の作動を抑制するロール抑制作動抑制部と、
そのロール抑制作動抑制部が前記ロール抑制部のロール抑制作動を抑制している状態において、前記操舵装置の前記繰返操舵が終了したことを検出する繰返操舵終了検出部と、
その繰返操舵終了検出部による繰返操舵終了検出に応じて、前記ロール抑制作動抑制部による前記ロール抑制作動抑制を解除する抑制解除部と
を含み、かつ、前記繰返操舵検出部が、第二設定時間内に、前記操舵装置の操舵量の相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第一設定偏差を超えた回数が0ではない第三設定回数以上であるという繰返操舵検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵を検出する操舵量変化状態依拠繰返操舵検出部を備え、前記繰返操舵終了検出部が、第八設定時間内に、前記操舵装置の操舵量の相前後する極大値と極小値との差の絶対値が第三設定偏差を超えた回数が前記第三設定回数より2以上小さい第四設定回数以下であるという繰返操舵終了検出条件が成立した場合に、前記繰返操舵終了を検出する操舵量変化状態依拠終了検出部を備えたことを特徴とするロール抑制システム。 - 前記繰返操舵検出部が、
前記操舵装置が繰返操舵されたと暫定的に検出する繰返操舵暫定検出条件を互いに異にする複数種類の繰返操舵暫定検出部と、
それら複数種類の繰返操舵暫定検出部の検出結果に基づいて最終的に前記繰返操舵を検出する繰返操舵最終検出部と
を含む請求項1に記載のロール抑制システム。
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