JP3821703B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータの制御により車両の操舵特性を変更可能な車両の操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクチュエータにより操舵補助力を付与することで車両の操舵特性を変更可能なパワーステアリング装置が一般的に用いられている。また、操作部材の操作に応じた操舵用アクチュエータの動きを車輪に舵角が変化するように伝達する際に、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比を変化させることで操舵特性を変更可能な車両の操舵装置も提案されている。そのような操舵装置として、操作部材を車輪に機械的に連結しない所謂ステアバイワイヤシステムを採用したものと機械的に連結したものとがある。ステアバイワイヤシステムを採用した操舵装置においては、ステアリングホイールを模した操作部材を車輪に機械的に連結することなく、操舵用アクチュエータの動きを、その動きに応じて舵角が変化するように車輪に伝達し、その伝達に際して操舵用アクチュエータを制御することで操作量と転舵量との比を変更している。また、操作部材を車輪に機械的に連結した操舵装置においては、ステアリングホイールの操作に応じた入力シャフトの回転を出力シャフトに遊星ギヤ機構等の伝達比可変機構を介して伝達し、その伝達に際して遊星ギヤ機構を構成するリングギヤ等を駆動する操舵用アクチュエータを制御することで操作量と転舵量との比を変更している。
【0003】
ステアバイワイヤシステムを採用した操舵装置においては、車輪と路面との間の摩擦に基づく操舵抵抗やセルフアライニングトルクは操作部材に伝達されない。また、ステアリングホイールと車輪とが伝達比可変機構を介して機械的に連結されている操舵装置においては、その操舵抵抗やセルフアライニングトルクは操作部材の操作量に対応しない。そのため、ドライバーに適正な操舵フィーリングを与える手段が必要とされている。そこで、その操作部材を中立位置へ復帰させる方向に作用する反力を発生する操作用アクチュエータを設けている。その操作用アクチュエータにより、走行中においては例えば舵角に比例する反力を付与することで、ドライバーに操舵フィーリングを与えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような操舵装置を備えた車両により、大きな曲率半径でのカーブ走行や、凹凸の大きな悪路の走行を行うような場合、操作部材の動きが大きくならないように保舵して車両の安定性を確保する必要があるのでドライバーの負担が大きくなる。また、山岳道路等においてスラローム走行を行うような場合、操作部材の操作トルクおよび操作角の変動が大きくなるので、操作部材の操作を行うドライバーの負担が大きくなるという問題がある。
本発明は上記問題を解決することのできる車両の操舵装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴は、操作部材と、その操作部材の操作に応じて駆動される操舵用アクチュエータと、その操舵用アクチュエータの動きを舵角変化が生じるように車輪に伝達する機構と、その操作部材の中立位置復帰方向へ作用する反力を発生する操作用アクチュエータと、その操舵用アクチュエータと操作用アクチュエータの制御系とを備え、その操舵用アクチュエータは、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比が変化するように制御可能とされ、その操作用アクチュエータは、反力が変化するように制御可能とされている車両の操舵装置において、その操作部材をその動きが制限されるように保持する保舵必要性の有無を判断する手段が設けられ、その保舵必要性のある時、その制御系により転舵抑制制御と反力抑制制御の中の少なくとも一方が行われる保舵モードとされ、その転舵抑制制御により操作部材の操作量に対する車輪の転舵量の比が保舵必要性のある時はない時よりも小さくされ、その反力抑制制御により操作用アクチュエータの発生反力が保舵必要性のある時はない時よりも小さくされ、車両の挙動変化に対応して変化する値が、設定時間以上にわたり設定値以上である時、保舵必要性があると判断され、その車両の挙動変化に対応して変化する値として、操作部材の操作トルク、操作量、車両のヨーレート、ロールレート、ピッチレート、あるいは車輪の転舵量が用いられる点にある。
この構成によれば、保舵必要性のある時に転舵抑制制御により操作部材の操作量に対する車輪の転舵量の比を小さくすることで、ドライバーにより操作部材の動きを意識的に制限することなく車輪の転舵量を制限できる。また、保舵必要性のある時に反力抑制制御により反力を小さくすることで、操作部材の中立位置への動きを阻止するためにドライバーが作用させる力を低減できる。車両の挙動変化に対応して変化する値が、設定時間以上にわたり設定値以上である時、保舵必要性があると判断されることにより、保舵必要性がある時に迅速に保舵モードにしてドライバーの負担を軽減できる。また、操作部材の操作トルク、操作量、車両のヨーレート、ロールレート、あるいは車輪の転舵量が設定時間以上にわたり設定値以上であるか否かにより、車両が大きな曲率半径でのカーブ走行のような略定常円旋回状態にあるか否かを判断できる。車両のピッチレートが設定時間以上にわたり設定値以上であるか否かにより、車両が凹凸の大きな悪路の走行を行っているか否かを判断できる。
【0006】
本件発明において、車両の挙動変化に対応して変化する値の、保舵必要性があると判断された時の値に対する減少率が設定値以上である時、その保舵モードが解除されるのが好ましい。これにより、保舵必要性がなくなった時に迅速に保舵モードを解除して適正な操舵が可能になる。
【0007】
本発明の第2の特徴は、操作部材と、その操作部材の操作に応じて駆動される操舵用アクチュエータと、その操舵用アクチュエータの動きを舵角変化が生じるように車輪に伝達する機構と、その操作部材の中立位置復帰方向へ作用する反力を発生する操作用アクチュエータと、その操舵用アクチュエータと操作用アクチュエータの制御系とを備え、その操舵用アクチュエータは、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比が変化するように制御可能とされ、その操作用アクチュエータは、反力が変化するように制御可能とされている車両の操舵装置において、車両がスラローム走行状態であるか否かを判断する手段と、操作部材の操作量、操作トルク、操作速度、操作トルク変化速度の中の少なくとも一つの値を求める手段とが設けられ、その求めた値が設定時間内において、設定値未満の状態から設定値以上になる回数が設定値以上であればスラローム走行状態であると判断され、そのスラローム走行状態である時、その制御系により転舵促進制御と反力抑制制御の中の少なくとも一方が行われるスラローム走行モードとされ、その転舵促進制御により操作部材の操作量に対する車輪の転舵量の比がスラローム走行状態である時はスラローム走行状態でない時よりも大きくされ、その反力抑制制御により操作用アクチュエータの発生反力がスラローム走行状態である時はスラローム走行状態でない時よりも小さくされる点にある。
この構成によれば、スラローム走行状態である時に転舵促進制御により操作部材の操作量に対する車輪の転舵量の比を大きくすることで、ドライバーによる操作部材の操作に対する車輪の転舵量を増大できる。また、スラローム走行状態である時に反力抑制制御により反力を小さくすることで、舵角を大きくするために操作部材にドライバーが作用させる力を低減できる。
【0008】
その操作部材の操作量、操作トルク、操作速度、操作トルク変化速度の中の少なくとも一つの値が、設定時間以上にわたり設定値未満である時にスラローム走行状態が解除されたとみなしてスラローム走行モードを解除することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示す実施形態の車両の操舵装置は、ステアリングホイールを模した操作部材1と、その操作部材1の操作に応じて駆動される操舵用アクチュエータ2と、その操舵用アクチュエータ2の動きを、その操作部材1を前部左右車輪4に機械的に連結することなく、舵角変化が生じるように前部左右車輪4に伝達する機構としてステアリングギヤ3とを備える。
【0010】
その操舵用アクチュエータ2は、例えば公知のブラシレスモータ等の電動モータにより構成できる。そのステアリングギヤ3は、その操舵用アクチュエータ2の出力シャフトの回転運動をステアリングロッド7の直線運動に変換する例えばボールネジ機構等の運動変換機構により構成されている。そのステアリングロッド7の動きがタイロッド8とナックルアーム9を介して車輪4に伝達され、車輪4のトー角が変化する。そのステアリングギヤ3は、公知のものを用いることができ、操舵用アクチュエータ2の動きを舵角が変化するように前部左右車輪4に伝達できれば構成は限定されない。なお、操舵用アクチュエータ2が駆動されていない状態では、前部左右車輪4はセルフアライニングトルクにより直進位置に復帰できるようにホイールアラインメントが設定されている。
【0011】
その操作部材1は、車体側により回転可能に支持される回転シャフト10に連結されている。その回転シャフト10に操作用アクチュエータ19の出力シャフトが一体化されている。その操作用アクチュエータ19は操作部材1の中立位置復帰方向へ作用する反力を発生する。その操作用アクチュエータ19はブラシレスモータ等の電動モータにより構成できる。
【0012】
操作部材1の操作量として中立位置からの操作角δhを検出する角度センサ11が設けられている。車輪4の転舵量として舵角δを検出する舵角センサ13が設けられ、本実施形態では、その舵角δとして車輪4の転舵量に対応するステアリングロッド7の移動量を検出する。車速Vを検出する速度センサ14が設けられている。操作部材1の操作トルクThとして回転シャフト10により伝達されるトルクを検出するトルクセンサ44が設けられている。その角度センサ11、舵角センサ13、速度センサ14、トルクセンサ44は、コンピュータにより構成される制御装置20に接続される。その操作角δh、舵角δ、操作トルクThの符号は、左右一方への操舵時は正、左右他方への操舵時は負とされる。
【0013】
その制御装置20は駆動回路22を介して操舵用アクチュエータ2を制御する制御系を構成する。例えば制御装置20は、操作部材1の操作角δhと車速Vと目標舵角との間の関係を予め定めて記憶し、検出舵角δと目標舵角との偏差をなくすように駆動回路22を介して操舵用アクチュエータ2の駆動信号を出力する。その操作角δhと車速Vと目標舵角との間の関係は、例えば車速Vが大きくなる程に目標舵角が小さくなるものとされている。これにより、操舵用アクチュエータ2の動きを車輪4に舵角が変化するように伝達する際に、操作角δhと舵角δとの比を変化させることが可能とされている。操作角δhに対する舵角δの比を低車速で大きくすることで旋回性能を向上し、高車速で小さくすることで走行安定性を向上できる。なお、このような操舵用アクチュエータ2の制御方法は特に限定されず、操作部材1の操作に応じて操舵用アクチュエータ2が駆動されるものであれば良い。
【0014】
制御装置20は駆動回路23を介して操作用アクチュエータ19を制御する制御系を構成する。本実施形態では、操作角δhに比例する反力を操作用アクチュエータ19が発生するものとされ、その比例関係を記憶した制御装置20により操作用アクチュエータ19が制御される。なお、その操作用アクチュエータ19の制御は操作角δhと反力とが比例するものに限定されず、ドライバーに適正な操舵フィーリングを与えるように反力が変化するように制御されるものであればよい。
【0015】
制御装置20は、操作部材1をその動きが制限されるように保持する保舵必要性の有無を判断する。車両の挙動変化に対応して変化する値が、設定時間以上にわたり設定値以上である時、保舵必要性があると判断する。その車両の挙動変化に対応して変化する値として、トルクセンサ44により検出される操作トルクTh、角度センサ11により検出される操作角δh、あるいは舵角センサ13により検出される舵角δの値を用いることができる。また、車両のヨーレート、ロールレート、あるいはピッチレートを検出するセンサを設け、その検出値を車両の挙動変化に対応して変化する値として用いてもよい。その設定時間や設定値は適宜定めればよく、例えば操作角δhが1〜2秒以上にわたって30度±10度以上であれば保舵必要性があると判断する。
【0016】
その保舵必要性のある時、制御装置20により転舵抑制制御と反力抑制制御とが行われる保舵モードとされる。
その転舵抑制制御により操作角δhに対する舵角δの比が保舵必要性のある時はない時よりも小さくされる。図2は、操作角δhに対する舵角δの比δ/δhと車速Vとの関係の一例を、保舵モードでない場合は実線で示し、保舵モードである場合は破線で示す。その比δ/δhは上記のように車速Vに応じて変化すると共に、保舵モードである時は保舵モードでない時よりも小さくされる。この関係が制御装置20に記憶される。
その反力抑制制御により操作用アクチュエータ19の発生反力が保舵必要性のある時はない時よりも小さくされる。図3は、操作用アクチュエータ19の発生反力の目標値R* と車速Vとの関係の一例を、保舵モードでない場合は実線で示し、保舵モードである場合は破線で示す。その反力の目標値R* は上記のように操作角δhに応じて変化すると共に、保舵モードである時は保舵モードでない時よりも小さくされる。この関係が制御装置20に記憶される。
【0017】
本実施形態では、車両の挙動変化に対応して変化する値の、保舵必要性があると判断された時の値に対する減少率が設定値以上である時、その保舵モードは解除される。例えば操作角δhが30度である時に保舵必要性があると判断した場合、その操作角δhの30度からの減少率が設定値以上である時に保舵モードを解除する。また、保舵必要性があると判断される条件を充足しなくなった時も保舵モードを解除する。
【0018】
なお、車両の挙動変化に対応して変化する値の減少率でなく増加率が設定値以上である時、本実施形態では走行安定性を維持するために保舵モードを維持するが、操縦性を向上するために保舵モードを解除してもよい。また、保舵必要性のある時、転舵抑制制御と反力抑制制御の中の何れか一方のみが行われるようにしてもよい。また、保舵モードである時とない時との間の移行に際しては、比δ/δhや反力目標値R* は徐々に変化するのが好ましい。
【0019】
制御装置20は、車両がスラローム走行状態であるか否かを判断する。例えば、車両の挙動変化に対応して変化する値が、設定時間内において、左右一方への操舵において設定値以上になる状態から左右他方への操舵において設定値以上になる状態に切り替わる時にスラローム走行状態であると判断することができる。その車両の挙動変化に対応して変化する値として、角度センサ11により検出される操作角δh、トルクセンサ44により検出される操作トルクTh、舵角センサ13により検出される舵角δ、操作角δhの変化速度、操作トルクThの変化速度、あるいは舵角δの変化速度を用いることができる。その設定時間や設定値は適宜定めればよく、例えば数秒の間に左右一方への操作角δhが30度±10度以上になった後に左右他方への操作角δhが30度±10度以上になった場合にスラローム走行状態であると判断する。
【0020】
そのスラローム走行状態である時、制御装置20により転舵促進制御と反力抑制制御とが行われるスラローム走行モードとされる。
その転舵促進制御により操作角δhに対する舵角δの比がスラローム走行モードである時はスラローム走行モードでない時よりも大きくされる。図4は、操作角δhに対する舵角δの比δ/δhと車速Vとの関係の一例を、スラローム走行モードでない場合は上記保舵モードでない場合と同じ関係であって実線で示し、スラローム走行モードである場合は破線で示す。その比δ/δhは上記のように車速Vに応じて変化すると共に、スラローム走行モードである時はスラローム走行モードでない時よりも大きくされる。この関係が制御装置20に記憶される。
その反力抑制制御により操作用アクチュエータ19の発生反力がスラローム走行モードである時はスラローム走行モードでない時よりも小さくされる。図5は、操作用アクチュエータ19の発生反力の目標値R* と車速Vとの関係の一例を、スラローム走行モードでない場合は上記保舵モードでない場合と同じ関係であって実線で示し、スラローム走行モードである場合は破線で示す。スラローム走行モードである場合の反力の目標値R* は、保舵モードである場合と同じにしてもよいし異なる値にしてもよい。その反力の目標値R* は上記のように操作角δhに応じて変化すると共に、スラローム走行モードである時はスラローム走行モードでない時よりも小さくされる。この関係が制御装置20に記憶される。
【0021】
車両の挙動変化に対応して変化する値が、設定時間を超えて設定値以上の状態になったり、設定時間を超えて設定値未満の状態になった時にスラローム走行モードは解除される。本実施形態では、上記の保舵必要性があると判断された場合はスラローム走行モードが解除され、また、設定時間を超えて設定値未満の状態になった時にもスラローム走行モードが解除される。
【0022】
なお、スラローム走行モードである時、転舵促進制御と反力抑制制御の中の何れか一方のみが行われるようにしてもよい。また、スラローム走行モードである時とスラローム走行モードでない時との間の移行に際しては、比δ/δhや反力目標値R* は徐々に変化するのが好ましい。また、スラローム走行モードであると判断される条件を充足しなくなった時にスラローム走行モードを解除してもよい。
【0023】
図6のフローチャートを参照して制御装置20による操舵用アクチュエータ2と操作用アクチュエータ19の制御手順を説明する。
まず、各センサによる検出値を読み込み(ステップS1)、保舵モードか否かの判断を行う(ステップS2)。この判断は、本実施形態では後述の保舵フラグがオンか否かにより行う。ステップS2において保舵モードでなければスラローム走行モードであるか否かの判断を行う(ステップS3)この判断は、本実施形態では後述のスラローム走行フラグがオンか否かにより行う。ステップS2において保舵モードであれば、検出車速Vに応じた操作角δhに対する舵角δの比δ/δhを、記憶した保舵モードである時の車速Vと比δ/δhとの関係に基づき演算し(ステップS4)、その比δ/δhと検出操作角δhとから舵角目標値δ* を演算し(比×検出操作角)、その舵角目標値δ* と舵角δとの偏差を低減するように操舵用アクチュエータ2を制御する。これにより、保舵必要性がある場合の転舵抑制制御が行われることになる(ステップS5)。また、操作角δhに対する反力目標値R* を、記憶した保舵モードである時の操作角δhと車速Vと反力目標値R* との関係に基づき演算し(ステップS6)、その反力目標値R* と操作トルクThとの偏差を低減するように操作用アクチュエータ19を制御する。これにより、保舵必要性がある場合の反力抑制制御が行われることになる(ステップS7)。ステップS3においてスラローム走行モードであれば、検出車速Vに応じた操作角δhに対する舵角δの比δ/δhを、記憶したスラローム走行モードである時の車速Vと比δ/δhとの関係に基づき演算し(ステップS8)、その比δ/δhと検出操作角δhとから舵角目標値δ* を演算し(比×検出操作角)、その舵角目標値δ* と舵角δとの偏差を低減するように操舵用アクチュエータ2を制御する。これにより、スラローム走行モードである場合の転舵促進制御が行われることになる(ステップS9)。また、操作角δhに対する反力目標値R* を、記憶したスラローム走行モードである時の操作角δhと車速Vと反力目標値R* との関係に基づき演算し(ステップS10)、その反力目標値R* と操作トルクThとの偏差を低減するように操作用アクチュエータ19を制御する。これにより、スラローム走行モードである場合の反力抑制制御が行われることになる(ステップS11)。ステップS3においてスラローム走行モードでなければ、検出車速Vに応じた操作角δhに対する舵角δの比δ/δhとして、保舵モードでもなくスラローム走行モードでもない時の値を演算し、その比δ/δhと検出操作角δhとから舵角目標値δ* を演算し、その舵角目標値δ* と舵角δとの偏差を低減するように操舵用アクチュエータ2を制御する。また、操作角δhに対する反力目標値R* として、保舵モードでもなくスラローム走行モードでもない時の値を演算し、その反力目標値R* と操作トルクThとの偏差を低減するように操作用アクチュエータ19を制御する。これにより通常制御が行われる(ステップS12)。そして制御を終了するか否かを判断し(ステップS13)、終了しない場合はステップS1に戻る。
【0024】
図7のフローチャートを参照して上記ステップS2における保舵モードか否かの判断手順を説明する。本実施形態では、操作角δhが設定時間ta以上にわたり設定値α以上である時に保舵必要性があると判断する。まず、検出操作角δhの大きさが設定値α以上か否かを判断し(ステップS101)、設定値α以上であれば保舵判定用タイマーをオンし(ステップS102)、積算時間Σtが設定時間ta以上か否かを判断し(ステップS103)、設定時間ta以上であれば保舵必要性があると判断して保舵フラグをオンする(ステップS104)。これにより上記ステップS2において保舵モードであると判断される。その保舵必要性があると判断した時の操作角δhの値δh′を記憶し(ステップS105)、その記憶した値δh′に対する操作角δhの減少率が設定値β以上か否かを判断し(ステップS106)、設定値β以上である時は保舵フラグをオフし(ステップS107)、保舵判定用タイマーをリセットし(ステップS108)、リターンする。ステップS101において検出操作角δhの大きさが設定値α未満であればステップS107に進む。ステップS103において積算時間Σtが設定時間ta未満であれば、保舵フラグがオンか否かを判断し(ステップS109)、保舵フラグがオンであればステップS106に進み、オフであればリターンする。
【0025】
図8、図9のフローチャートを参照して上記ステップS3におけるスラローム走行モードか否かの判断手順を説明する。本実施形態では、設定時間内において、操作角δhの大きさが設定値未満の状態から設定値以上になる回数が設定値以上であればスラローム走行モードであると判断する。まず、保舵フラグがオンか否かを判断し(ステップS201)、保舵フラグがオフならスラローム判定用タイマーをオンし(ステップS202)、検出操作角δhの大きさが設定値Q以上か否かを判断する(ステップS203)。検出操作角δhの大きさが設定値Q以上であればスラローム判定フラグがオンか否かを判定し(ステップS204)、スラローム判定フラグがオンであればスラローム判定フラグをオフし(ステップS205)、操舵頻度指標値Rに1を加える(ステップS206)。なお、操舵頻度指標値Rの初期値は零とされる。次に、操舵頻度指標値Rが設定値Y以上か否かを判断する(ステップS207)。その設定値Yは適宜設定すればよい。ステップS207において操舵頻度指標値Rが設定値Y以上であれば車両がスラローム走行モードであると判断し、スラローム判定用タイマーをリセットし(ステップS208)、スラローム走行フラグをオンする(ステップS209)。これにより上記ステップS3においてスラローム走行モードであると判断される。ステップS203において検出操作角δhの大きさが設定値Q未満である場合、スラローム判定フラグをオンする(ステップS210)。ステップS204においてスラローム判定フラグがオフである場合、ステップS207において操舵頻度指標値Rが設定値Y未満である場合、ステップS210でスラローム判定フラグがオンされた場合、積算時間Σtが設定時間tb以上か否かを判断する(ステップS211)。その設定時間tbは上記保舵モードか否かの判定のための設定時間ta未満とする。ステップS211において積算時間Σtが設定時間tb未満である場合はリターンする。ステップS211において積算時間Σtが設定時間tb以上である場合、スラローム走行フラグをオフし(ステップS212)、スラローム判定フラグをオフし(ステップS213)、スラローム判定用タイマーをリセットし(ステップS214)、操舵頻度指標値Rを零に設定し(ステップS215)、リターンする。ステップS201において保舵フラグがオンである場合、ステップS212に進む。
【0026】
上記構成によれば、保舵必要性のある時に転舵抑制制御により操作角δhに対する舵角δの比を小さくすることで、ドライバーにより操作部材1の動きを意識的に制限することなく舵角δを制限できる。また、保舵必要性のある時に反力抑制制御により反力を小さくすることで、操作部材1の中立位置への動きを阻止するためにドライバーが作用させる力を低減できる。車両の挙動変化に対応して変化する値が、設定時間以上にわたり設定値以上である時、その保舵必要性があると判断される。これにより、保舵必要性がある時に迅速に保舵モードにしてドライバーの負担を軽減できる。また、車両の挙動変化に対応して変化する値の、保舵必要性があると判断された時の値に対する減少率が設定値以上である時に保舵モードが解除される。これにより、保舵必要性がなくなった時に迅速に保舵モードを解除して適正な操舵が可能になる。その車両の挙動変化に対応して変化する値を操作トルクTh、操作角δh、車両のヨーレート、ロールレート、あるいは舵角δとすることにより、車両が大きな曲率半径でのカーブ走行のような略定常円旋回状態にあるか否かを判断できる。その車両の挙動変化に対応して変化する値を車両のピッチレートとすることで、車両が凹凸の大きな悪路の走行を行っているか否かを判断できる。さらに、スラローム走行モードである時に転舵促進制御により操作角δhに対する舵角δの比を大きくすることで、ドライバーによる操作部材1の操作に対する舵角δを増大できる。また、スラローム走行モードである時に反力抑制制御により反力を小さくすることで、舵角を大きくするために操作部材にドライバーが作用させる力を低減できる。
【0027】
図10の変形例に示すように、操作部材であるステアリングホイールHが車輪(図示省略)に機械的に連結され、且つ、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比を変化させることができる操舵装置101に本発明を適用してもよい。そのステアリングホイールHの操作に応じた入力シャフト102の回転は、回転伝達機構130により出力シャフト111に伝達され、その出力シャフト111の回転が車輪に舵角が変化するようにステアリングギヤ(図示省略)により伝達される。そのステアリングギヤはラックピニオン式ステアリングギヤやボールスクリュー式ステアリングギヤ等の公知のものを用いることができる。その回転伝達機構130の構成要素をモータ(操舵用アクチュエータ)139により駆動することで、そのモータ139の動きが車輪に舵角が変化するように伝達される。その入力シャフト102と出力シャフト111は互いに同軸心に隙間を介して配置され、ベアリング107、108、112、113を介してハウジング110により支持されている。その回転伝達機構130は、本変形例では遊星ギヤ機構とされ、サンギヤ131とリングギヤ132とに噛み合う遊星ギヤ133をキャリア134により保持する。そのサンギヤ131は、入力シャフト102の端部に同行回転するように連結されている。そのキャリア134は、出力シャフト111に同行回転するように連結されている。そのリングギヤ132は、入力シャフト102を囲むホルダー136にボルト362を介して固定されている。そのホルダー136は、入力シャフト102を囲むようにハウジング110に固定された筒状部材135によりベアリング109を介して支持されている。そのホルダー136の外周にウォームホイール137が同行回転するように嵌め合わされている。そのウォームホイール137に噛み合うウォーム138がハウジング110により支持されている。そのウォーム138がハウジング110に取り付けられたモータ139により駆動される。また、そのステアリングホイールHの中立位置復帰方向へ作用する反力を発生する操作用アクチュエータ119が設けられている。そのモータ139と操作用アクチュエータ119の制御によって転舵抑制制御および反力抑制制御を行うことができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、カーブ走行、悪路走行、スラローム走行等を行う場合に、操作部材を保持したり操作するドライバーの負担を低減できる車両の操舵装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の車両の操舵装置の構成説明図
【図2】本発明の実施形態の車両の操舵装置における保舵モードの有無と、操作角に対する舵角の比と、車速との関係を示す図
【図3】本発明の実施形態の車両の操舵装置における保舵モードの有無と、操作用アクチュエータの発生反力の目標値と車速との関係を示す図
【図4】本発明の実施形態の車両の操舵装置におけるスラローム走行モードの有無と、操作角に対する舵角の比と、車速との関係を示す図
【図5】本発明の実施形態の車両の操舵装置における車速とスラローム走行モードの有無と、操作用アクチュエータの発生反力の目標値R* との関係を示す図
【図6】本発明の実施形態の車両の操舵装置における操舵用アクチュエータと操作用アクチュエータの制御手順を示すフローチャート
【図7】本発明の実施形態の車両の操舵装置における保舵モードか否かの判断手順を説明するためのフローチャート
【図8】本発明の実施形態の車両の操舵装置におけるスラローム走行モードか否かの判断手順を説明するためのフローチャート
【図9】本発明の実施形態の車両の操舵装置におけるスラローム走行モードか否かの判断手順を説明するためのフローチャート
【図10】本発明の変形例の車両の操舵装置の構成説明図
【符号の説明】
1 操作部材
2 操舵用アクチュエータ
3 ステアリングギヤ
4、104 車輪
11 角度センサ
13 舵角センサ
14 速度センサ
19、119 操作用アクチュエータ
20 制御装置
139 モータ
Claims (3)
- 操作部材と、
その操作部材の操作に応じて駆動される操舵用アクチュエータと、
その操舵用アクチュエータの動きを舵角変化が生じるように車輪に伝達する機構と、
その操作部材の中立位置復帰方向へ作用する反力を発生する操作用アクチュエータと、
その操舵用アクチュエータと操作用アクチュエータの制御系とを備え、
その操舵用アクチュエータは、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比が変化するように制御可能とされ、
その操作用アクチュエータは、反力が変化するように制御可能とされている車両の操舵装置において、
その操作部材をその動きが制限されるように保持する保舵必要性の有無を判断する手段が設けられ、
その保舵必要性のある時、その制御系により転舵抑制制御と反力抑制制御の中の少なくとも一方が行われる保舵モードとされ、
その転舵抑制制御により操作部材の操作量に対する車輪の転舵量の比が保舵必要性のある時はない時よりも小さくされ、
その反力抑制制御により操作用アクチュエータの発生反力が保舵必要性のある時はない時よりも小さくされ、
車両の挙動変化に対応して変化する値が、設定時間以上にわたり設定値以上である時、保舵必要性があると判断され、
その車両の挙動変化に対応して変化する値として、操作部材の操作トルク、操作量、車両のヨーレート、ロールレート、ピッチレート、あるいは車輪の転舵量が用いられることを特徴とする車両の操舵装置。 - 車両の挙動変化に対応して変化する値の、保舵必要性があると判断された時の値に対する減少率が設定値以上である時、その保舵モードが解除される請求項1に記載の車両の操舵装置。
- 操作部材と、
その操作部材の操作に応じて駆動される操舵用アクチュエータと、
その操舵用アクチュエータの動きを舵角変化が生じるように車輪に伝達する機構と、
その操作部材の中立位置復帰方向へ作用する反力を発生する操作用アクチュエータと、
その操舵用アクチュエータと操作用アクチュエータの制御系とを備え、
その操舵用アクチュエータは、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比が変化するように制御可能とされ、
その操作用アクチュエータは、反力が変化するように制御可能とされている車両の操舵装置において、
車両がスラローム走行状態であるか否かを判断する手段と、操作部材の操作量、操作トルク、操作速度、操作トルク変化速度の中の少なくとも一つの値を求める手段とが設けられ、その求めた値が設定時間内において、設定値未満の状態から設定値以上になる回数が設定値以上であればスラローム走行状態であると判断され、
そのスラローム走行状態である時、その制御系により転舵促進制御と反力抑制制御の中の少なくとも一方が行われるスラローム走行モードとされ、
その転舵促進制御により操作部材の操作量に対する車輪の転舵量の比がスラローム走行状態である時はスラローム走行状態でない時よりも大きくされ、
その反力抑制制御により操作用アクチュエータの発生反力がスラローム走行状態である時はスラローム走行状態でない時よりも小さくされることを特徴とする車両の操舵装置。
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