JPH08173920A - アルコール除去装置 - Google Patents

アルコール除去装置

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Publication number
JPH08173920A
JPH08173920A JP2607795A JP2607795A JPH08173920A JP H08173920 A JPH08173920 A JP H08173920A JP 2607795 A JP2607795 A JP 2607795A JP 2607795 A JP2607795 A JP 2607795A JP H08173920 A JPH08173920 A JP H08173920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alcohol
tank
main tank
fluorine
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP2607795A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeaki Saida
武彰 斉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OTSUKA GIKEN KOGYO KK
Original Assignee
OTSUKA GIKEN KOGYO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by OTSUKA GIKEN KOGYO KK filed Critical OTSUKA GIKEN KOGYO KK
Priority to JP2607795A priority Critical patent/JPH08173920A/ja
Publication of JPH08173920A publication Critical patent/JPH08173920A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】アルコールに対する引火の可能性がなく、ワー
クに付着したアルコール分を効率よく剥離、除去するこ
とができるアルコール除去装置の提供を目的とする。 【構成】ワークWに付着したアルコール分を剥離するフ
ッ素系溶剤が貯溜されたメインタンク3と、上記メイン
タンク3に並設され該メインタンク3からオーバフロー
したオーバフロー液を貯溜するサブタンク4とを備え、
上記メインタンク3の液面に対応して比重差によりフッ
素系溶剤液面に浮上したアルコール分をサブタンク4に
送出する送出手段6を設けると共に、上記サブタンク4
にはフッ素系溶0とアルコールとを共に気化させる加熱
手段8が配設されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、レンズ等の
ワークに付着したアルコール分を剥離、除去するような
アルコール除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のワークに付着したアルコ
ール分を除去する手段としては、熱風により乾燥除去す
る手段と、ワークをフロン液に浸漬させてアルコール分
をフロン液に溶かし出す手段と、フロン蒸気によりアル
コール分を除去する手段とがある。
【0003】しかし、上述の熱風による乾燥除去手段に
あってはワーク形状が複雑な場合には充分な乾燥除去効
果が得られず、ワークにシミが残る欠点があり、加え
て、乾燥除去に要する時間が大となるうえ、熱風により
アルコールが引火する問題点があった。
【0004】また上述のフロン液およびフロン蒸気を用
いる手段は、オゾン破壊等の環境問題を誘発するので好
ましくない問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、アルコールに対する引火の可能性がなく、
ワークに付着したアルコール分を効率よく剥離、除去す
ることができるアルコール除去装置の提供を目的とす
る。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、メインタンクに超音
波振動子を設けることで、超音波振動によりアルコール
除去効果をより一層向上させることができるアルコール
除去装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、ワークに付着したアルコール分を剥離するP
FC、HCFC、HFCなどのフッ素系溶剤が貯溜され
たメインタンクと、上記メインタンクに並設され該メイ
ンタンクからオーバフローしたオーバフロー液を貯溜す
るサブタンクとを備え、上記メインタンクの液面に対応
して比重差によりフッ素系溶剤液面に浮上したアルコー
ル分をサブタンクに送出する送出手段を設けると共に、
上記サブタンクにはフッ素系溶剤とアルコールとを共に
気化させる加熱手段が配設されたアルコール除去装置で
あることを特徴とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記メインタンクに
超音波振動子が取付けられたアルコール除去装置である
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、ワークをメインタンクのフッ素系溶剤液中に
浸漬すると、ワーク表面に付着したアルコール分はフッ
素系溶剤の作用によりワーク表面から剥離、除去され、
フッ素系溶剤たとえばPFCの場合は比重1.68とア
ルコールの比重0.8との比重差により、アルコール分
はフッ素系溶剤液面に浮上する。このフッ素系溶剤液面
に浮上したアルコール分を送出手段によりサブタンク側
へ送出するので、メインタンクからオーバフローしたオ
ーバフロー液(アルコール分とフッ素系溶剤)はサブタ
ンク内に流下する。
【0010】而して、このサブタンクに設けられた加熱
手段によりフッ素系溶剤とアルコール(主としてIP
A)とを共に気化(いわゆる疑似共沸)させるので、引
火性がなくなる。なお、気化したアルコールは冷却処理
により例えば水分離槽などに回収する。この結果、アル
コールに対する引火の可能性がなく、ワークに付着した
アルコールをフッ素系溶剤で効率よく剥離、除去するこ
とができる効果がある。
【0011】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のメイン
タンクに超音波振動子を取付けたので、超音波振動によ
りアルコール除去効果をより一層向上させることができ
る効果がある。
【0012】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はアルコール除去装置を示し、図1におい
て、このアルコール除去装置は、装置本体1を仕切板2
で一側のメインタンク3と、このメインタンク3に並設
された他側のサブタンク4とに区画形成し、一側のメイ
ンタンク3内にはレンズその他のワークWに付着したア
ルコール分を剥離するフッ素系溶剤の一例としてPFC
(パーフロオロカーボン)Aを貯溜している。
【0013】また上述のメインタンク3の内底部には超
音波振動子5を配設して、パーフロオロカーボンAを超
音波振動させるように構成すると共に、このメインタン
ク3のパーフロオロカーボンAの液面aと対応して同メ
インタンク3の槽外には液面シャワー装置6を配設して
いる。
【0014】さらに上述のメインタンク3のパーフロオ
ロカーボンAの液面aと対応し、かつ上述の液面シャワ
ー装置6の反対側に位置する上述の仕切板2には、オー
バフロー用の開口7を形成して、メインタンク3からオ
ーバフローしたオーバフロー液をサブタンク4内に流下
すべく構成している。なお、上述の仕切板2は底部から
オーバフロー部までの高さに設定してもよい。一方、上
述のサブタンク4内にはPFCとアルコールとを共に気
化(いわゆる疑似共沸)させるための加熱ヒータ8を配
設し、この加熱ヒータ8でサブタンク4内の液体をPF
Cの沸点(56℃)に加熱すべく構成している。
【0015】また上述のサブタンク4の底部に開口した
アウトレットポート9と、上述の液面シャワー装置6と
の間には、送液ポンプ10およびフィルタ11が介設さ
れた送液ライン12を接続している。なお、上述のメイ
ンタンク3の上端にはワークWの出入口13を広く開口
形成する一方、サブタンク4の上端はリッド14で閉塞
している。さらに上述のメインタンク3内には同メイン
タンク3内のパーフロオロカーボンAの超音波振動効果
を考慮して、このパーフロオロカーボンAを約50℃に
加熱するための加熱ヒータ(図外)が取付けられてい
る。ここで、上述の液面シャワー装置6は、比重差によ
りPFC液面aに浮上したアルコール分をサブタンク4
に送出するための送出手段である。
【0016】上述のパーフロオロカーボンAおよびアル
コール、主としてイソプロピルアルコール(イソプロパ
ノールisopropanol とも2-プロパノールとも称される)
の物性を列記すると次の通りである。
【0017】パーフロオロカーボン(PFC)の物性 基本化学構造……C6 14 沸 点…………56℃ 比 重…………1.68 表面張力…………12dynes/cm 水分溶解量………10ppm(wt) オゾン破壊係数…0.000(但し、CFC11=1.00とした
時の値) イソプロピルアルコール(IPA)の物性 沸 点…………82.4℃ 比 重…………0.8 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。
【0018】図1に示すようにアルコール(主としてイ
ソプロピルアルコール)がその表面に付着したレンズそ
の他のワークWを出入口13からメインタンク3のパー
フロオロカーボンAの液中に浸漬させると共に、超音波
振動子5を駆動すると、PFCの作用によりワークWの
表面に付着したアルコール分は剥離、除去される。
【0019】ワークWの表面からパーフロオロカーボン
Aの液中に除去されたアルコール分は、PFCの比重
1.68とアルコールの比重0.8との比重差によっ
て、図2に示すようにPFC液面a上に浮上する。
【0020】PFC液面a上に浮上したアルコールBを
次段のサブタンク4に送出するため、液面シャワー装置
6を駆動すると、この液面シャワー装置6からのシャワ
ー作用により上述のアルコールBは一部のパーフロオロ
カーボンAを伴って、オーバフロー用の開口7から上述
のサブタンク4に送出されて、図3の如くなるので、こ
のPFC液面a上のアルコールBが完全になくなった時
点においてメインタンク3内のワークWを引き上げる
と、ワークWにはアルコールBが再付着しない。
【0021】一方、サブタンク4側においては加熱ヒー
タ8により同サブタンク4内の液体(アルコールとPF
C)をパーフロオロカーボンAの沸点56℃に加熱する
ので、パーフロオロカーボンAとアルコールBとが共に
気化蒸発(いわゆる疑似共沸)し、気化したアルコール
は図示しない冷却コイル等の冷却手段にて冷却回収す
る。上述の疑似共沸によりアルコールに対する引火性が
なくなる。
【0022】以上要するに、アルコールに対する引火の
可能性がなく、ワークWに付着したアルコール分をPF
Cで効率よく剥離、除去することができる効果がある。
加えて、上述のメインタンク3には超音波振動子5を取
付けたので、超音波振動によりアルコール除去効果のよ
り一層の向上を図ることができる効果がある。
【0023】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の送出手段は、実施例の液面シャワ
ー装置6に対応し、以下同様に、加熱手段は、加熱ヒー
タ8に対応し、フッ素系溶剤は、PFCに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【0024】例えば、上述のフッ素系溶剤としてはPF
Cの他に略同様物性のHCFC、HFCを用いてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルコール除去装置を示す断面図。
【図2】アルコール浮上時の説明図。
【図3】ワーク引き上げ時の説明図。
【符号の説明】
3…メインタンク 4…サブタンク 5…超音波振動子 6…液面シャワー装置 8…加熱ヒータ w…ワーク A…パーフロオロカーボン a…PFC液面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークに付着したアルコール分を剥離する
    フッ素系溶剤が貯溜されたメインタンクと、上記メイン
    タンクに並設され該メインタンクからオーバフローした
    オーバフロー液を貯溜するサブタンクとを備え、上記メ
    インタンクの液面に対応して比重差によりフッ素系溶剤
    液面に浮上したアルコール分をサブタンクに送出する送
    出手段を設けると共に、上記サブタンクにはフッ素系溶
    剤とアルコールとを共に気化させる加熱手段が配設され
    たアルコール除去装置。
  2. 【請求項2】上記メインタンクに超音波振動子が取付け
    られた請求項1記載のアルコール除去装置。
JP2607795A 1994-10-24 1995-01-20 アルコール除去装置 Pending JPH08173920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2607795A JPH08173920A (ja) 1994-10-24 1995-01-20 アルコール除去装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28418394 1994-10-24
JP6-284183 1994-10-24
JP2607795A JPH08173920A (ja) 1994-10-24 1995-01-20 アルコール除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08173920A true JPH08173920A (ja) 1996-07-09

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ID=26363818

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JP2607795A Pending JPH08173920A (ja) 1994-10-24 1995-01-20 アルコール除去装置

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