JPH08173903A - 籾摺選別機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】籾摺部１，摺出米風選部６を有する籾摺風選ブ
ロックＡ、並びに、揺動選別装置１６を有する揺動選別
ブロックＢを前後に並設し、摺落米風選部６の上方に位
置している籾摺部１を、機体に回動自在に取り付けて、
摺落米風選部６の摺落米風選路８の上部を開口したり閉
鎖できる構成とし、摺落米風選部６の上部には、端部に
カップリング６３の構成されている主軸４５を設け、籾
摺部１の閉鎖側への回動時には、籾摺部１の固定側の籾
摺ロ−ル３における軸部一端に設けられているカップリ
ングを、前記カップリングに噛み合う構成とする。 【効果】籾摺部１を開放側に回動することにより、摺落
米風選路８の上方が開放されて、摺落米風選路８の点検
清掃及び籾摺部１の点検・整備を容易におこなうことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、摺落米風選ブロック
及び揺動選別ブロックを近接して並列配置した籾摺選別
機の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】本出願人は、既に次のような発明、即
ち、長手方向の上部一側に位置する籾摺部１，下部に位
置し摺落米風選路８の選別風の流れ方向が長手方向に沿
っている摺出米風選部６，長手方向に対する左右の一側
部に配置されている伝動装置群からなるほぼ長方体形状
の籾摺風選ブロックＡ、並びに、揺動選別装置１６の内
装されていて且つ揺動選別板１７，１７，…の供給側か
ら排出側の縦方向が長手方向に沿っているほぼ直方体形
状の揺動選別ブロックＢからなる籾摺選別機であつて、
該籾摺風選ブロックＡ及び揺動選別ブロックＢの長手方
向を機体の左右方向に沿わせて且つ中間部に空間部３０
を介在させて前後に並列配置した籾摺選別機について、
特許出願をしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な籾摺選別機を更に改良して、籾摺部１及び摺落米風選
部６の点検整備を容易化しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来技術の問題点を解決するために、次の技術的手段を
講じた。即ち、この発明は、ほぼ直方体形状に構成され
ていて機体前側部に左右方向に沿わせて配置されている
籾摺風選ブロックＡと、機体の後部に左右方向に沿うよ
うに配置されている揺動選別ブロックＢと、前記籾摺風
選ブロックＡと揺動選別ブロックＢとの間に設けられて
いる空間部３０と、籾摺風選ブロックＡの上部一側に設
けられている籾摺部１と、籾摺風選ブロックＡの籾摺部
１の下方に位置していて且つ長手方向に摺落米風選路８
の選別風の流れ方向を沿わせて配置している摺出米風選
部６と、これら籾摺部１及び摺落米風選部６の長手方向
における左右一側部で且つ空間部３０に設けられている
伝動装置群と、揺動選別ブロックＢの長手方向に沿わせ
て揺動選別板１７，１７，…の縦方向を沿わせて配置し
ている揺動選別装置１６と、摺落米風選部６に籾摺部１
を回動自在に支持する回動支持手段と、摺落米風選部６
の一端部に軸架されていて端部にカップリング６３を有
する主軸４５と、前記籾摺部１の固定側の籾摺ロ−ル３
の軸部一端に設けられていて且つ籾摺部１の閉鎖回動時
に前記主軸４５側のカップリング６３に噛み合うカップ
リングと、からなる籾摺選別機の構成とした。

【０００５】

【作用】籾摺作業時には、籾摺部１を閉鎖側に回動し
て、摺落米風選部６の上部を籾摺部１で閉鎖し、摺落米
風選部６の一端部に軸架されている主軸４５のカップリ
ング６３から、カップリングを介して籾摺部１の固定側
の籾摺ロ−ル３の軸部に動力を伝達し、籾摺作業をす
る。そして、籾摺部１で籾摺された摺落米を、摺落米風
選部６で風選し、次いで、揺動選別装置１６で籾・玄米
に分離選別する。

【０００６】また、摺落米風選部６の点検整備時には、
籾摺部１を開口側に回動し、摺落米風選部６の上方部か
ら籾摺部１を側方に回動し、摺落米風選部６の上部を開
口状態とする。すると、摺落米風選部６の上部の開放部
から風路内部の点検整備を容易に行うことができ、ま
た、籾摺部１の内部の点検整備を容易に行うことができ
る。

【０００７】

【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。まず、図１〜図４に基づき、籾摺選別機の全
体構成について説明する。この籾摺選別機は、籾摺部１
及び摺出米風選部６から構成されている略直方体形状の
籾摺風選ブロックＡ、混合米を分離選別する揺動選別装
置１６から構成されている略直方体形状の揺動選別ブロ
ックＢ、並びに、揚穀装置で構成されている。

【０００８】籾摺風選ブロックＡは次のように構成され
ている。１は、略直方体に構成されている籾摺風選ブロ
ックＡの長手方向上部一側に位置する籾摺部で、籾摺部
１は、籾ホッパ２，一対の籾摺ロ−ル３，３，籾摺室４
等で構成されている。籾摺風選ブロックＡの長手方向上
部他側には、主モ−タ５を配置し、主モ−タ５から伝動
装置（図示省略）を経由して、機体の回転各部に動力が
伝達される。６は籾摺部１及びモ−タ５の下方に配置し
ている摺出米風選部で、次のように構成されている。摺
落米風選箱体７と、摺落米風選箱体７の長手方向に沿っ
て設けられていて、選別始端側が長手方向の一側高位に
位置し、中途部が下方に屈曲し、選別終端側が高位側に
位置するように、屈曲している摺落米風選路８と、長手
方向の他側部下位に位置している吸引排塵機９と、排塵
筒１０と、摺落米風選路８の中途部下方に位置している
摺落米受樋１１ち、粃受樋１２と、摺落米ラセン１３
と、粃ラセン１４と、選別風の吸引部１５ａ等で構成さ
れている。

【０００９】このような籾摺風選ブロックＡの側部に
は、図３に示すように、混合米揚穀機２９を配置してい
る。即ち、混合米揚穀機２９は、粃受樋１２の端部側方
に位置し、混合米揚穀機２９の左右両側方には、摺落米
受樋１１及び吸引排塵機９が接近して配置されている。
しかして、混合米揚穀機２９の適宜個所と吸引排塵機９
とを短い吸塵通路（図示省略）で接続できて、混合米揚
穀機２９内の吸塵作用が向上する。

【００１０】次に、揺動選別型の揺動選別ブロックＢに
ついて説明する。多段の揺動選別板１７，１７，…の板
面には、選別用の凹凸が多数設けられていて、揺動選別
板１７，１７，…の高位側の供給側から低位側の排出側
に向かう縦方向（図２の紙面に沿った上下方向）を傾斜
させて、穀粒が流下する構成とし、また、選別方向であ
る横方向（図２の紙面に沿った左右方向）にも傾斜させ
て、一側の揺上側を高く、他側の揺下側を低く構成し、
揺動選別板１７，１７，…の排出側を選別済穀粒の排出
取出部とし、揺動選別板１７，１７，…を揺動ア−ム
（図示省略）で横方向に斜上下に往復揺動する構成であ
る。この揺動選別板１７の縦方向を略直方体に構成され
ている揺動選別ブロックＢの長手方向に沿わせている。

【００１１】前記の籾摺風選ブロックＡ側の摺落米受樋
１２に落下選別された摺落米は、摺落米ラセン１３で搬
送終端側に搬送されて、混合米揚穀機２９の下部に流入
して揚穀され、混合米ホッパ１５に供給される構成であ
る。混合米ホッパ１５に供給された混合米は、分配供給
樋１８，分配ケ−ス１９を経て、揺動選別板１７，１
７，…の縦方向の高い供給側で、且つ、横方向の低い揺
下側に構成されている供給口（図示省略）から、揺動選
別板１７，１７，…に供給される。揺動選別板１７，１
７，…の排出取出部に対向して、玄米仕切板２０及び籾
仕切板２１が設けられていて、揺動選別板１７，１７，
…の横方向の揺上側に偏流分布した玄米，中間部に偏流
分布した混合米，揺下側に偏流分布した籾が、夫れ夫れ
玄米仕切板２０及び籾仕切板２１で仕切られて、取り出
される構成である。

【００１２】このようにして仕切られた玄米は、玄米受
樋２２，玄米流路２３を経て、後方の玄米揚穀機３８か
ら機外に取り出される。また、仕切られた混合米は、混
合米流路２４，混合米揚穀機２９，混合米ホッパ１５，
分配供給樋１８，分配ケ−ス１９を経由して、揺動選別
板１７，１７，…に供給されて、再選別される。また、
仕切られた籾は、籾受樋２６，籾流路２７，籾揚穀機２
８，籾ホッパ２を経由して、籾摺ロ−ル３，３に還元さ
れ、再度籾摺される構成である。

【００１３】次に、籾摺選別機のレイアウトについて説
明する。籾摺風選ブロックＡ及び揺動選別ブロックＢ
は、前側機台３２ａ，後側機台３２ｂ上に載置されてい
る。籾摺風選ブロックＡの長手方向を左右に沿わせた状
態で機体の前部に配置し、その後方に空間部３０を介在
し、次いで、揺動選別ブロックＢの長手方向を左右に沿
わせた状態で機体の後部に配置し、この空間部３０に混
合米揚穀機２９を配置する構成である。このようなレイ
アウトであるので、機体の全体の平面視形状が凹凸面の
少ない四辺形状に近くなり、据付面積を狭くできる。

【００１４】また、前記のように、空間部３０の左側寄
りに混合米揚穀機２９を配置し、混合米揚穀機２９の穀
粒投出方向を左側に向けて、穀粒投出口部に混合米ホッ
パ１５を連設し、混合米ホッパ１５の下方に後側が高位
となるように傾斜している分配供給樋１８を配置し、分
配供給樋１８の終端部に分配ケ−ス１９を連設してい
る。しかして、機体前側の籾摺風選ブロックＡの右側部
には籾摺部１が位置し、また、機体後側の揺動選別ブロ
ックＢの右側部には、揺動選別板１７，１７，…の縦方
向排出側が位置している。従って、機体の右側には、籾
摺部１のロ−ル間隙調節手段３１、並びに、揺動選別装
置１６の玄米仕切板２０及び籾仕切板２１が位置し、こ
れらの調節が容易になる。

【００１５】次に、図５及び６に基づき、伝動装置の別
の実施例について説明する。まず、図５（１）により籾
摺部１及び摺落米風選部６の伝動装置について説明す
る。主モ−タ５を揺動選別ブロックＢ側の機台上に配置
し、主モ−タ５のモ−タプ−リ４２から、伝動ベルト４
３，主軸プ−リ４４を経由して、主軸４５に動力が伝達
され、次いで、主軸４５を経由して、同一軸心の固定側
の籾摺ロ−ル３に動力が伝達される。次いで、主軸４５
から籾摺歯車ケ−ス内の歯車群（図示省略），副軸４７
を経由して、移動側の籾摺ロ−ル３が駆動される構成で
ある。

【００１６】また、主軸４５と一体的に回転する主軸第
２プ−リ４８から、第２伝動ベルト４９を経由して、摺
出米ラセンを駆動する摺落米プ−リ５０，粃ラセン１４
を駆動する粃プ−リ５１，吸引排塵機９を駆動する排塵
プ−リ５２，混合米揚穀機２９を駆動する混合米プ−リ
５３へ、夫れ夫れ動力が伝達される。しかして、これら
の伝動ベルト，プ−リ群からなる伝動装置群は、籾摺風
選ブロックＡの後側に位置していて、籾摺風選ブロック
Ａ及び揺動選別ブロックＢが組立てられた状態では、籾
摺風選ブロックＡの後側に位置して空間部３０に伝動装
置群が位置し、後側の揺動選別ブロックＢの前側部で被
覆され、特別の伝動カバ−を省略できる構成である。

【００１７】次に、図５（２）により揺動選別ブロック
Ｂの伝動装置について説明する。揺動モ−タ５４は、揺
動選別ブロックＢにおける前記主モ−タ５の反対側に配
置されていて、揺動モ−タ５４の揺動プ−リ５５，テン
ションプ−リ５６，籾揚穀機２８を駆動する籾プ−リ５
７，揺動選別装置１６の揺動装置（図示省略）を駆動す
る揺動駆動プ−リ５８，玄米揚穀機３８を駆動する玄米
プ−リ５９に、揺動ベルト６０が巻き掻けられていて、
夫れ夫れのプ−リ群が駆動される構成である。

【００１８】このように、主モ−タ５及び揺動モ−タ５
４を、揺動選別ブロックＢの左右両側部に配置している
ので、左右の重量バランスがよくなり、振動の防止が図
られ、揺動選別装置１６の選別が安定する。次に、図７
について説明する。摺落米風選箱体７の上部一側には、
主軸４５を軸架し、主モ−タ５から伝動ベルト４３，主
軸プ−リ４４を経由して、主軸４５に動力が伝達される
構成である。摺落米風選箱体７の上部一側には、ヒンジ
６１を介して、籾摺部１が回動自在に支持されていて、
図７に示すように、側方へ回動して、摺落米風選部６の
上部が開放されて、摺落米風選路８の内部を点検できる
状態としたり、あるいは、右側に回動して、摺落米風選
部６の上部を閉鎖した籾摺作業状態に変更できる構成で
ある。

【００１９】籾摺室４の一側部には、籾摺ロ−ルボック
ス６２が取り付けられていて、籾摺ロ−ルボックス６２
の開口部６２ａには、固定側の籾摺ロ−ル３の軸部の一
端が配設されている。前記籾摺ロ−ル３の軸部一端及び
前記主軸４５の端部には、夫れ夫れカップリング６３
（籾摺ロ−ル３の軸部側のカップリングは図示省略）を
構成している。

【００２０】しかして、籾摺部１を閉鎖側に回動して作
業状態にすると、前記主軸４５の軸心及び前記固定側の
籾摺ロ−ル３の軸部の軸心が一致し、両カップリング６
３が噛み合い、主軸４５から籾摺ロ−ル３側に動力が伝
達される状態になる。すると、固定側の籾摺ロ−ル３の
軸部に伝達された動力は、籾摺ロ−ルボックス６２内の
歯車群を介して、移動調節側の籾摺ロ−ル３に動力が伝
達される。

【００２１】このように構成されているので、籾摺部１
を図７に示すように、ヒンジ６１を中心として側方の開
放側に回動すると、摺落米風選路８の摺落米の供給され
る始端側及び吸引排塵機９に近い選別終端側が開放され
て、摺落米風選路８内の点検清掃が容易となり、また、
籾摺部１の伝動部の点検・整備が容易となる。なお、籾
摺部１が閉鎖側に回動した作業状態では、籾摺室４の機
体前側に開閉板（図示省略）が位置し、開閉板を外すこ
とにより、籾摺ロ−ル３，３の交換ができる構成であ
る。

【００２２】次に、図８〜図１０に基づき、混合米揚穀
機２９の他の実施例について説明する。まず、図８につ
いて説明する。混合米揚穀機２９は、揚穀ケ−ス２９
ａ，揚穀ケ−ス２９ａの下部に軸架されている下部プ−
リ２９ｂ，上部第１プ−リ２９ｃ，上部第２プ−リ２９
ｄ，これらのプ−リ群２９ｂ，２９ｃ，２９ｄに巻き掛
けられている揚穀ベルト２９ｅ，揚穀ベルト２９ｅに所
定間隔毎に取り付けられているバケット２９ｆ，穀粒投
出口部２９ｇで構成されている。そして、揚穀ケ−ス２
９ａの上端部に、上部第１プ−リ２９ｃ及び上部第２プ
−リ２９ｄを軸支するにあたり、上部第１プ−リ２９ｃ
を上部第２プ−リ２９ｄより下方位置で穀粒投出口部２
９ｇから遠い位置に、また、上部第２プ−リ２９ｄを上
部第１プ−リ２９ｃより上方位置で穀粒投出口部２９ｇ
から近い側に位置するように配置している。

【００２３】しかして、上部第１プ−リ２９ｃ及び上部
第２プ−リ２９ｄの部分を、揚穀ベルト２９ｅが回動す
ると、バケット２９ｆが斜上方に向かって回動し、その
後に横方向から下方へと方向変換するので、バケット２
９ｆ内の穀粒が穀粒投出口部２９ｇに向かって良好に投
げ出され、揚穀効率を向上させることができる。

【００２４】次に、図９について説明する。摺落米受樋
１１の搬送終端側に、混合米揚穀機２９が配置されてい
て、摺落米ラセン１３で側方へ搬送された穀粒が、揚穀
ケ−ス２９ａの下部に流入する構成である。揚穀ケ−ス
２９ａの下部には、下部第１プ−リ２９ｈ，下部第２プ
−リ２９ｉが設けられている。下部第１プ−リ２９ｈ及
び下部第２プ−リ２９ｉを揚穀ケ−ス２９ａの下部に軸
支するにあたっては、下部第１プ−リ２９ｈを下部第２
プ−リ２９ｉより上方位置で且つ流入口に近い位置に配
置し、下部第２プ−リ２９ｉを下部第１プ−リ２９ｈよ
り下方位置で且つ流入口から遠い位置に配置し、これら
下部第１プ−リ２９ｈ及び下部第２プ−リ２９ｉに、揚
穀ベルト２９ｅを巻きかけている。また、下部第１プ−
リ２９ｈ及び下部第２プ−リ２９ｉの上方近傍で且つ揚
穀ベルト２９ｅに接近させた部位に、遊動ロ−ラ６４を
回転自在に設けている。

【００２５】しかして、バケット２９ｆは下部第１プ−
リ２９ｈ及び下部第２プ−リ２９ｉの傾斜面に沿って下
降し、次いで、上方へ方向変換して上昇するので、穀粒
のバケット２９ｆへの掬い込み及び掬い上げが良好とな
り、揚穀能率が向上する。また、遊動ロ−ラ６４により
下部第１プ−リ２９ｈ及び下部第２プ−リ２９ｉの近傍
での揚穀ベルト２９ｅの内方への屈曲振動が防止される
ので、揚穀能率が向上する。

【００２６】次に、図１〜図４に示す実施例の作用につ
いて説明する。籾摺選別作業をする場合には、機体の回
転各部を駆動し、籾ホッパ２に籾を張り込み、籾摺ロ−
ル３，３に供給する。すると、互いに反対方向に回転し
ている籾摺ロ−ル３，３で籾摺され、摺落米は下方の摺
落米風選路８に落下供給される。摺落米風選路８に供給
された摺落米は、選別風により選別され、軽い籾殻類は
摺落米風選路８の終端側に流れ、吸引排塵機９，排塵筒
１０を経て機外に排出され、また、比較的軽い粃は、粃
受樋１２に落下選別され、また、重い籾・玄米の混合米
は、摺落米受樋１１に落下選別される。

【００２７】次いで、摺落米受樋１１に落下選別された
摺落米は、摺落米ラセン１３で一側方に搬送されて、混
合米揚穀機２９で揚穀され、更に、混合米ホッパ１５，
分配供給樋１８，分配ケ−ス１９を経て、揺動選別板１
７，１７，…に供給される。揺動選別板１７，１７，…
に供給された混合米は、揺動ア−ム（図示省略）の横方
向斜上下の往復揺動により、粒形の大小，比重の大小あ
るいは摩擦抵抗の差異等により選別されて、横方向の揺
上側に偏流分布した玄米は、玄米仕切板２０で仕切られ
て取り出され、玄米受樋２２，玄米流路２３を経て、玄
米揚穀機３８で揚穀されて、機外に取り出される。ま
た、揺動選別板１７，１７，…の横方向中間部に偏流分
布した混合米は、玄米仕切板２０及び籾仕切板２１で仕
切られて取り出され、混合米流路２４，混合米揚穀機２
９，混合米ホッパ１５，分配供給樋１８，分配ケ−ス１
９を経て、揺動選別板１７，１７，…に供給されて、再
選別される。また、揺動選別板１７，１７，…の横方向
揺下側に偏流分布した籾は、籾仕切板２１で仕切られて
取り出され、籾受樋２６，籾流路２７，籾揚穀機２８を
経由して籾摺ロ−ル３，３に還元されて、再度の籾摺が
される。

【００２８】このようにして、籾摺選別作業がされるの
であるが、摺落米風選路８の点検整備をする場合には、
ヒンジ６１を中心として籾摺部１を側方へ回動し、摺落
米風選部６の上部を開放すると、摺落米風選路８の摺落
米の供給される始端側及び吸引排塵機９に近い選別終端
側が開口し、風路内部の点検清掃が容易となり、また、
籾摺部１の内側の伝動部の点検・整備も容易となる。

【００２９】

【発明の効果】この発明は、上述のように、籾摺部１を
側方へ回動して、摺落米風選部６の上部を開放すると、
摺落米風選部６の摺落米風選路８の上方が開口されて、
風路の点検清掃が容易となり、また、籾摺部１の機体内
側の点検・整備も容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図

【図２】平面図

【図３】切断正面図

【図４】側面図

【図５】切断正面図

【図６】切断側面図

【図７】斜視図

【図８】切断側面図

【図９】切断側面図

【符号の説明】

Ａ 籾摺風選ブロック Ｂ 揺動選別ブロック １ 籾摺部 ２ 籾ホッパ ３ 籾摺ロ−ル ４ 籾摺室 ５ 主モ−タ ６ 摺落米風選部 ７ 摺落米風選箱体 ８ 摺落米風選路 ９ 吸引排塵機 １０ 排塵筒 １１ 摺落米受樋 １２ 粃受樋 １３ 摺落米ラセン １４ 粃ラセン １５ａ 吸引部 １５ 混合米ホッパ １６ 揺動選別装置 １７ 揺動選別板 １８ 分配供給樋 １９ 分配ケ−ス ２０ 玄米仕切板 ２１ 籾仕切板 ２２ 玄米受樋 ２３ 玄米流路 ２４ 混合米流路 ２６ 籾受樋 ２７ 籾流路 ２８ 籾揚穀機 ２９ 混合米揚穀機 ３０ 空間部 ３１ ロ−ル間隙調節手段 ３８ 玄米揚穀機 ４２ モ−タプ−リ ４３ 伝動ベルト ４４ 主軸プ−リ ４５ 主軸 ４７ 副軸 ４８ 主軸第２プ−リ ４９ 第２伝動ベルト ５０ 摺落米プ−リ ５１ 粃プ−リ ５２ 排塵プ−リ ５３ 混合米プ−リ ５４ 揺動モ−タ ５５ 揺動プ−リ ５６ テンションプ−リ ５７ 籾プ−リ ５８ 揺動駆動プ−リ ５９ 玄米プ−リ ６０ 揺動ベルト ６１ ヒンジ６１ ６２ 籾摺ロ−ルボックス ６３ カップリング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ほぼ直方体形状に構成されていて機体
   前側部に左右方向に沿わせて配置されている籾摺風選ブ
   ロックＡと、機体の後部に左右方向に沿うように配置さ
   れている揺動選別ブロックＢと、前記籾摺風選ブロック
   Ａと揺動選別ブロックＢとの間に設けられている空間部
   ３０と、籾摺風選ブロックＡの上部一側に設けられてい
   る籾摺部１と、籾摺風選ブロックＡの籾摺部１の下方に
   位置していて且つ長手方向に摺落米風選路８の選別風の
   流れ方向を沿わせて配置している摺出米風選部６と、こ
   れら籾摺部１及び摺落米風選部６の長手方向における左
   右一側部で且つ空間部３０に設けられている伝動装置群
   と、揺動選別ブロックＢの長手方向に沿わせて揺動選別
   板１７，１７，…の縦方向を沿わせて配置している揺動
   選別装置１６と、摺落米風選部６に籾摺部１を回動自在
   に支持する回動支持手段と、摺落米風選部６の一端部に
   軸架されていて端部にカップリング６３を有する主軸４
   ５と、前記籾摺部１の固定側の籾摺ロ−ル３の軸部一端
   に設けられていて且つ籾摺部１の閉鎖回動時に前記主軸
   ４５側のカップリング６３に噛み合うカップリングと、
   からなる籾摺選別機。