JPH081738A - 樹脂成形用スクリュー - Google Patents
樹脂成形用スクリューInfo
- Publication number
- JPH081738A JPH081738A JP6142926A JP14292694A JPH081738A JP H081738 A JPH081738 A JP H081738A JP 6142926 A JP6142926 A JP 6142926A JP 14292694 A JP14292694 A JP 14292694A JP H081738 A JPH081738 A JP H081738A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weir
- resin molding
- resin
- screw
- molding screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/505—Screws
- B29C48/64—Screws with two or more threads
- B29C48/65—Screws with two or more threads neighbouring threads or channels having different configurations, e.g. one thread being lower than its neighbouring thread
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/505—Screws
- B29C48/53—Screws having a varying channel depth, e.g. varying the diameter of the longitudinal screw trunk
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤケや分解が起
こらない、又、優れた樹脂の溶融能力を維持しながら、
高い成形能力を得ることができる樹脂成形用スクリュー
を提供する。 【構成】 スクリューの先端部の主フライト2、及び2
a間に堰3が設けられ、この堰3の中間部が凹形状とな
され、且つ、主フライト2、及び2a間に接続されるこ
の堰3の接続部の上面が主フライト2、及び2aの上面
に向かって外脹らみの滑らかな曲面となっている。
こらない、又、優れた樹脂の溶融能力を維持しながら、
高い成形能力を得ることができる樹脂成形用スクリュー
を提供する。 【構成】 スクリューの先端部の主フライト2、及び2
a間に堰3が設けられ、この堰3の中間部が凹形状とな
され、且つ、主フライト2、及び2a間に接続されるこ
の堰3の接続部の上面が主フライト2、及び2aの上面
に向かって外脹らみの滑らかな曲面となっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダーに装着して
用いられる樹脂成形用スクリューに関する。
用いられる樹脂成形用スクリューに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機や押出成形機のシリン
ダーに装着して用いられる樹脂成形用スクリューの主フ
ライト間に堰(ダム)が設けられたものとしては、例え
ば、特開昭63−122513号公報において、主フラ
イトに対し僅かに低いサブフライトを有し、このサブフ
ライトの始端部及び終端部が軸方向に平行な堰となっ
て、主フライトと接続されている樹脂成形用スクリュー
が記載されている。
ダーに装着して用いられる樹脂成形用スクリューの主フ
ライト間に堰(ダム)が設けられたものとしては、例え
ば、特開昭63−122513号公報において、主フラ
イトに対し僅かに低いサブフライトを有し、このサブフ
ライトの始端部及び終端部が軸方向に平行な堰となっ
て、主フライトと接続されている樹脂成形用スクリュー
が記載されている。
【0003】又、特公昭62−49845号公報におい
て、供給、転移、計量、混合区間を備え、樹脂の溶融部
に2条ねじのフライトを設けた樹脂成形用スクリューが
記載されている。
て、供給、転移、計量、混合区間を備え、樹脂の溶融部
に2条ねじのフライトを設けた樹脂成形用スクリューが
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−122513号公報に記載されている樹脂成
形用スクリューにおいては、サブフライト、或いは堰
(ダム)の主フライトに接続される始端部及び終端部が
凹状になっているため、この部分に溶融樹脂が溜まり易
く、この溶融樹脂の滞留により熱安定性が悪い樹脂の場
合には、ヤケ、熱分解が発生し、製品品質に悪影響を及
ぼすといった問題や、成形加工後に残留したこの樹脂の
清掃が必要であるといった問題があった。
開昭63−122513号公報に記載されている樹脂成
形用スクリューにおいては、サブフライト、或いは堰
(ダム)の主フライトに接続される始端部及び終端部が
凹状になっているため、この部分に溶融樹脂が溜まり易
く、この溶融樹脂の滞留により熱安定性が悪い樹脂の場
合には、ヤケ、熱分解が発生し、製品品質に悪影響を及
ぼすといった問題や、成形加工後に残留したこの樹脂の
清掃が必要であるといった問題があった。
【0005】又、上記後者の特公昭62−49845号
公報記載の樹脂成形用スクリューにおいては、樹脂の溶
融能力を向上させるといった点において、その効果が小
さく、能力アップのための吐出量を多くするためフライ
ト間の溝を深くすると樹脂の溶融が不足し、製品品質が
低下するといった問題があった。
公報記載の樹脂成形用スクリューにおいては、樹脂の溶
融能力を向上させるといった点において、その効果が小
さく、能力アップのための吐出量を多くするためフライ
ト間の溝を深くすると樹脂の溶融が不足し、製品品質が
低下するといった問題があった。
【0006】本発明は、このような上記の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、請求項1記載の樹脂成形用スク
リューにおいては、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤケや
分解が起こらない成形が可能な樹脂成形用スクリューを
提供するものである。
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、請求項1記載の樹脂成形用スク
リューにおいては、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤケや
分解が起こらない成形が可能な樹脂成形用スクリューを
提供するものである。
【0007】又、請求項2記載の樹脂成形用スクリュー
においては、優れた樹脂の溶融能力を維持しながら、高
い成形能力を得ることができる樹脂成形用スクリューを
提供するものである。
においては、優れた樹脂の溶融能力を維持しながら、高
い成形能力を得ることができる樹脂成形用スクリューを
提供するものである。
【0008】更に、請求項3記載の樹脂成形用スクリュ
ーにおいては、優れた樹脂の溶融能力を維持しながら、
高い成形能力を得ることができ、更に、混練部において
溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤケや分解が起こらない成
形が可能な樹脂成形用スクリューを提供するものであ
る。
ーにおいては、優れた樹脂の溶融能力を維持しながら、
高い成形能力を得ることができ、更に、混練部において
溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤケや分解が起こらない成
形が可能な樹脂成形用スクリューを提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
樹脂成形用スクリューにおいては、シリンダーに装着し
て用いられる樹脂成形用スクリューにおいて、スクリュ
ーの先端部の主フライト間に堰が設けられ、この堰の中
間部が凹形状となされ、且つ、主フライトへ接続される
この堰の接続部の上面が主フライトの上面に向かって外
脹らみの滑らかな曲面形状となされていることを特徴と
する。
樹脂成形用スクリューにおいては、シリンダーに装着し
て用いられる樹脂成形用スクリューにおいて、スクリュ
ーの先端部の主フライト間に堰が設けられ、この堰の中
間部が凹形状となされ、且つ、主フライトへ接続される
この堰の接続部の上面が主フライトの上面に向かって外
脹らみの滑らかな曲面形状となされていることを特徴と
する。
【0010】又、請求項2記載の本発明の樹脂成形用ス
クリューにおいては、供給部、圧縮部、及び混練部より
なる樹脂成形用スクリューにおいて、圧縮部にはピッチ
がシリンダー内径の1.1〜1.3倍を有する少なくと
も2条以上の多条フライトが設けられ、又、混練部には
ピッチがシリンダー内径の1.1〜1.5倍を有する少
なくとも2条以上の多条フライトが設けられ、更に、こ
の主フライト間にリード角度が主フライトのリード角度
より大きい堰が設けられていることを特徴とする。
クリューにおいては、供給部、圧縮部、及び混練部より
なる樹脂成形用スクリューにおいて、圧縮部にはピッチ
がシリンダー内径の1.1〜1.3倍を有する少なくと
も2条以上の多条フライトが設けられ、又、混練部には
ピッチがシリンダー内径の1.1〜1.5倍を有する少
なくとも2条以上の多条フライトが設けられ、更に、こ
の主フライト間にリード角度が主フライトのリード角度
より大きい堰が設けられていることを特徴とする。
【0011】更に、請求項3記載の本発明の樹脂成形用
スクリューにおいては、請求項2記載の樹脂成形用スク
リューであって、混練部に設けられる堰の中間部が凹形
状となされ、且つ、主フライトへ接続されるこの堰の接
続部の上面が主フライトの上面に向かって外脹らみの滑
らかな曲面形状となされていることを特徴とする。
スクリューにおいては、請求項2記載の樹脂成形用スク
リューであって、混練部に設けられる堰の中間部が凹形
状となされ、且つ、主フライトへ接続されるこの堰の接
続部の上面が主フライトの上面に向かって外脹らみの滑
らかな曲面形状となされていることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明の樹脂成形用スクリュー
においては、主フライトへ接続される堰の接続部の上面
が外脹らみの滑らかな曲面形状であることにより、溶融
樹脂の滞留が発生せず、ヤケや分解が起こらない成形が
可能となる。
においては、主フライトへ接続される堰の接続部の上面
が外脹らみの滑らかな曲面形状であることにより、溶融
樹脂の滞留が発生せず、ヤケや分解が起こらない成形が
可能となる。
【0013】請求項2記載の本発明の樹脂成形用スクリ
ューにおいては、圧縮部を少なくとも2条以上の多条フ
ライトとすることにより、溝体積が減少し、この結果熱
の供給が均一化され、又、ピッチをシリンダー内径の
1.1〜1.3倍と大きくすることにより、せん断作用
が増加し、樹脂の溶融能力が向上し、樹脂の送り能力も
向上する。又、ピッチをこれ以上大きくすると、逆に圧
力抵抗が大きくなり、樹脂の送り能力が低下して好まし
くない。
ューにおいては、圧縮部を少なくとも2条以上の多条フ
ライトとすることにより、溝体積が減少し、この結果熱
の供給が均一化され、又、ピッチをシリンダー内径の
1.1〜1.3倍と大きくすることにより、せん断作用
が増加し、樹脂の溶融能力が向上し、樹脂の送り能力も
向上する。又、ピッチをこれ以上大きくすると、逆に圧
力抵抗が大きくなり、樹脂の送り能力が低下して好まし
くない。
【0014】又、混練部においても、上記と同様の作用
に加えて、堰が設けられることにより、せん断作用が増
加して溶融樹脂の混練能力が向上し、逆流防止の効果も
大きくなる。従って、優れた樹脂の溶融能力を維持しな
がら、高い成形能力を得ることができる。
に加えて、堰が設けられることにより、せん断作用が増
加して溶融樹脂の混練能力が向上し、逆流防止の効果も
大きくなる。従って、優れた樹脂の溶融能力を維持しな
がら、高い成形能力を得ることができる。
【0015】請求項3記載の本発明の樹脂成形用スクリ
ューにおいては、上記請求項1と、請求項2記載の両者
の作用効果が併合され、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤ
ケや分解が起こらず、せん断作用が増加して溶融樹脂の
混練能力が向上し、優れた樹脂の溶融能力を維持しなが
ら、高い成形能力を得ることができる。
ューにおいては、上記請求項1と、請求項2記載の両者
の作用効果が併合され、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤ
ケや分解が起こらず、せん断作用が増加して溶融樹脂の
混練能力が向上し、優れた樹脂の溶融能力を維持しなが
ら、高い成形能力を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、請求項1記載の本発明の樹脂成形用スク
リューの一例を示す側面図である。図1において、1は
樹脂成形用スクリューであり、この樹脂成形用スクリュ
ー1の先端に設けられた主フライト2、及び主フライト
2a間には、堰3が設けられている。
する。図1は、請求項1記載の本発明の樹脂成形用スク
リューの一例を示す側面図である。図1において、1は
樹脂成形用スクリューであり、この樹脂成形用スクリュ
ー1の先端に設けられた主フライト2、及び主フライト
2a間には、堰3が設けられている。
【0017】図2は、図1のA−A矢視図であり、図2
において、主フライト2、及び主フライト2a間に設け
られた堰の上面は、中間部は滑らかな曲面を有する凹部
3aとなっており、この凹部3aより外脹らみの滑らか
な曲面3b、及び3cが主フライト2、及び2aの上面
角に向かって設けられ、両側の主フライト2、及び主フ
ライト2aの側面に繋がっている。
において、主フライト2、及び主フライト2a間に設け
られた堰の上面は、中間部は滑らかな曲面を有する凹部
3aとなっており、この凹部3aより外脹らみの滑らか
な曲面3b、及び3cが主フライト2、及び2aの上面
角に向かって設けられ、両側の主フライト2、及び主フ
ライト2aの側面に繋がっている。
【0018】従って、従来の仮想線で示すような下方に
引っ込んだ凹部4とは異なり、本発明の堰3において
は、この堰3とシリンダー(図示しない)の内壁との間
の空間が狭くなるので、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤ
ケや分解が起こらないものとすることができる。
引っ込んだ凹部4とは異なり、本発明の堰3において
は、この堰3とシリンダー(図示しない)の内壁との間
の空間が狭くなるので、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤ
ケや分解が起こらないものとすることができる。
【0019】〔実施例1〕上記の構造を有する射出成形
機用の樹脂成形用スクリューを用いて以下のテストを実
施した。スクリュー径55ミリメートル、回転数60r
pmにより、塩化ビニル樹脂を用いて、樹脂管用継手を
成形した。この結果、溶融樹脂のヤケ、分解の発生がな
く、成形後の樹脂のスクリューへの付着もみられなかっ
た。
機用の樹脂成形用スクリューを用いて以下のテストを実
施した。スクリュー径55ミリメートル、回転数60r
pmにより、塩化ビニル樹脂を用いて、樹脂管用継手を
成形した。この結果、溶融樹脂のヤケ、分解の発生がな
く、成形後の樹脂のスクリューへの付着もみられなかっ
た。
【0020】尚、比較のため、従来構造のスクリューに
よる上記と同様のテスト結果は、僅かにヤケが発生し、
成形後の樹脂のスクリューへの付着がみられた。
よる上記と同様のテスト結果は、僅かにヤケが発生し、
成形後の樹脂のスクリューへの付着がみられた。
【0021】図3は、請求項2記載の本発明の樹脂成形
用スクリューの一例を示す側面図である。図3におい
て、10は樹脂の供給部、20は圧縮部、30は混練部
である。上記圧縮部20には、多条フライト40が設け
られており、又、混練部30には同様に多条フライト5
0が設けられて樹脂成形用スクリューとなされている。
用スクリューの一例を示す側面図である。図3におい
て、10は樹脂の供給部、20は圧縮部、30は混練部
である。上記圧縮部20には、多条フライト40が設け
られており、又、混練部30には同様に多条フライト5
0が設けられて樹脂成形用スクリューとなされている。
【0022】本実施例においては、上記圧縮部20は、
2条の主フライト40、40により構成されており、こ
のピッチは65ミリメートルであり、軸径の1.18倍
となっている。
2条の主フライト40、40により構成されており、こ
のピッチは65ミリメートルであり、軸径の1.18倍
となっている。
【0023】又、混練部30は、上記圧縮部20と同
様、2条の主フライト50、50により構成されてお
り、このピッチは66ミリメートルであり、軸径の1.
2倍となっている。
様、2条の主フライト50、50により構成されてお
り、このピッチは66ミリメートルであり、軸径の1.
2倍となっている。
【0024】図4は、図3に示す混練部30の詳細を示
す拡大側面図である。図4において、混練部30には、
上記説明のように2条の主フライト50、50が設けら
れており、この2条の主フライト50、50の間には、
サブフライト60が設けられ、このサブフライト60
は、リード角度が主フライトのリード角度より大きく、
シリンダー(図示しない)の内壁との間の隙間が1.5
ミリメートルを有している。この隙間は1〜2ミリメー
トルであることが好ましい。このサブフライト60に
は、主フライト50との間に始端部の堰70、及び終端
部の堰70aが設けられている。この始端部の堰70、
及び終端部の堰70aが設けられることにより、せん断
力が増大し、混練効果を向上させることができる。
す拡大側面図である。図4において、混練部30には、
上記説明のように2条の主フライト50、50が設けら
れており、この2条の主フライト50、50の間には、
サブフライト60が設けられ、このサブフライト60
は、リード角度が主フライトのリード角度より大きく、
シリンダー(図示しない)の内壁との間の隙間が1.5
ミリメートルを有している。この隙間は1〜2ミリメー
トルであることが好ましい。このサブフライト60に
は、主フライト50との間に始端部の堰70、及び終端
部の堰70aが設けられている。この始端部の堰70、
及び終端部の堰70aが設けられることにより、せん断
力が増大し、混練効果を向上させることができる。
【0025】〔実施例2〕上記の構造を有する射出成形
機用の樹脂成形用スクリューを用いて以下のテストを実
施した。スクリュー径55ミリメートル、回転数60r
pm、及び圧縮比2.0により、塩化ビニル樹脂を用い
て、樹脂管用継手を成形した。この結果、溶融樹脂のヤ
ケ、分解の発生がなく外観が良好であり、可塑化能力は
108kg/hrであった。
機用の樹脂成形用スクリューを用いて以下のテストを実
施した。スクリュー径55ミリメートル、回転数60r
pm、及び圧縮比2.0により、塩化ビニル樹脂を用い
て、樹脂管用継手を成形した。この結果、溶融樹脂のヤ
ケ、分解の発生がなく外観が良好であり、可塑化能力は
108kg/hrであった。
【0026】尚、比較のため、従来構造のスクリュー
(圧縮比2.25)による上記と同様のテストを実施し
た。この結果は、溶融樹脂のヤケ、分解の発生がなく外
観は良好であったが、可塑化能力は75kg/hrであ
り、可塑化能力において、上記本発明の樹脂成形用スク
リューとの間に大幅な差がでることが確認された。
(圧縮比2.25)による上記と同様のテストを実施し
た。この結果は、溶融樹脂のヤケ、分解の発生がなく外
観は良好であったが、可塑化能力は75kg/hrであ
り、可塑化能力において、上記本発明の樹脂成形用スク
リューとの間に大幅な差がでることが確認された。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の樹脂成形用スク
リューにおいては、主フライトへ接続される堰の接続部
の上面が外脹らみの滑らかな曲面形状であることによ
り、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤケや分解が起こらな
い成形が可能となる。
リューにおいては、主フライトへ接続される堰の接続部
の上面が外脹らみの滑らかな曲面形状であることによ
り、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤケや分解が起こらな
い成形が可能となる。
【0028】請求項2記載の本発明の樹脂成形用スクリ
ューにおいては、圧縮部を少なくとも2条以上の多条フ
ライトとすることにより、溝体積が減少し、この結果熱
の供給が均一化され、又、ピッチをシリンダー内径の
1.1〜1.3倍と大きくすることによりせん断作用が
増加し、樹脂の溶融能力が向上し、樹脂の送り能力も向
上する。又、混練部においても、上記と同様の作用に加
えて、堰が設けられることにより、せん断作用が増加し
て溶融樹脂の混練能力が向上し、逆流防止の効果も大き
くなり、優れた樹脂の溶融能力を維持しながら、高い成
形能力を得ることができる。
ューにおいては、圧縮部を少なくとも2条以上の多条フ
ライトとすることにより、溝体積が減少し、この結果熱
の供給が均一化され、又、ピッチをシリンダー内径の
1.1〜1.3倍と大きくすることによりせん断作用が
増加し、樹脂の溶融能力が向上し、樹脂の送り能力も向
上する。又、混練部においても、上記と同様の作用に加
えて、堰が設けられることにより、せん断作用が増加し
て溶融樹脂の混練能力が向上し、逆流防止の効果も大き
くなり、優れた樹脂の溶融能力を維持しながら、高い成
形能力を得ることができる。
【0029】請求項3記載の本発明の樹脂成形用スクリ
ューにおいては、上記請求項1と、請求項2記載の両者
の作用効果が併合され、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤ
ケや分解が起こらず、せん断作用が増加して溶融樹脂の
混練能力が向上し、優れた樹脂の溶融能力を維持しなが
ら、高い成形能力を得ることができる。従って、樹脂成
形用スクリューとして好適に用いられる。
ューにおいては、上記請求項1と、請求項2記載の両者
の作用効果が併合され、溶融樹脂の滞留が発生せず、ヤ
ケや分解が起こらず、せん断作用が増加して溶融樹脂の
混練能力が向上し、優れた樹脂の溶融能力を維持しなが
ら、高い成形能力を得ることができる。従って、樹脂成
形用スクリューとして好適に用いられる。
【図1】請求項1記載の本発明の樹脂成形用スクリュー
の一例を示す側面図。
の一例を示す側面図。
【図2】図1のA−A矢視図。
【図3】請求項2記載の本発明の樹脂成形用スクリュー
の一例を示す側面図。
の一例を示す側面図。
【図4】図3に示す混練部の詳細を示す拡大側面図。
1 樹脂成形用スクリュー 2、2a 主フライト 3 堰 3a 凹部 3b、3c 曲面 10 供給部 20 圧縮部 30 混練部 40、50 多条フライト 60 サブフライト 70、70a 堰
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダーに装着して用いられる樹脂成
形用スクリューにおいて、スクリューの先端部の主フラ
イト間に堰が設けられ、この堰の中間部が凹形状となさ
れ、且つ、主フライトへ接続されるこの堰の接続部の上
面が主フライトの上面に向かって外脹らみの滑らかな曲
面形状となされていることを特徴とする樹脂成形用スク
リュー。 - 【請求項2】 シリンダーに装着して用いられる供給
部、圧縮部、及び混練部よりなる樹脂成形用スクリュー
において、圧縮部にはピッチがシリンダー内径の1.1
〜1.3倍を有する少なくとも2条以上の多条フライト
が設けられ、混練部にはピッチがシリンダー内径の1.
1〜1.5倍を有する少なくとも2条以上の多条フライ
トが設けられ、更に、この主フライト間にリード角度が
主フライトのリード角度より大きい堰が設けられている
ことを特徴とする樹脂成形用スクリュー。 - 【請求項3】 請求項2の樹脂成形用スクリューであっ
て、混練部に設けられる堰の中間部が凹形状となされ、
且つ、主フライトへ接続されるこの堰の接続部の上面が
主フライトの上面に向かって外脹らみの滑らかな曲面形
状となされていることを特徴とする樹脂成形用スクリュ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6142926A JPH081738A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 樹脂成形用スクリュー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6142926A JPH081738A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 樹脂成形用スクリュー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081738A true JPH081738A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15326854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6142926A Pending JPH081738A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 樹脂成形用スクリュー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081738A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5932159B1 (ja) * | 2015-01-16 | 2016-06-08 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | 射出成形方法、射出成形機のスクリュ及び射出成形機 |
WO2021149304A1 (ja) * | 2020-01-23 | 2021-07-29 | 中田エンヂニアリング株式会社 | スクリュー、押出機及び押出方法 |
DE102014201496B4 (de) | 2014-01-28 | 2022-10-27 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Vorrichtung zur Herstellung eines Reifenbauteiles mit einer Extruderschnecke |
WO2023153003A1 (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-17 | 株式会社日本製鋼所 | 押出装置及び樹脂組成物の製造方法 |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP6142926A patent/JPH081738A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014201496B4 (de) | 2014-01-28 | 2022-10-27 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Vorrichtung zur Herstellung eines Reifenbauteiles mit einer Extruderschnecke |
JP5932159B1 (ja) * | 2015-01-16 | 2016-06-08 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | 射出成形方法、射出成形機のスクリュ及び射出成形機 |
WO2021149304A1 (ja) * | 2020-01-23 | 2021-07-29 | 中田エンヂニアリング株式会社 | スクリュー、押出機及び押出方法 |
JP2021115715A (ja) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | 中田エンヂニアリング株式会社 | スクリュー、押出機及び押出方法 |
WO2023153003A1 (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-17 | 株式会社日本製鋼所 | 押出装置及び樹脂組成物の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4000884A (en) | Extruder screw | |
DE60235552D1 (de) | Doppelschneckenextruder mit konischen, nichtparallelen, konvergierenden schnecken | |
EP0165651A3 (en) | Process for mixing and extruding ceramic materials | |
JPH0454573B2 (ja) | ||
JPS6224248B2 (ja) | ||
CN110116488A (zh) | 一种同向差速多螺杆挤出机以及加工方法 | |
JPH081738A (ja) | 樹脂成形用スクリュー | |
US4921414A (en) | Extrusion apparatus for producing marbeleized thermoplastic extrusions | |
JPS6410174B2 (ja) | ||
JPH0261898B2 (ja) | ||
JPS5838135A (ja) | ベント式成形機用スクリユ | |
JP2002154148A (ja) | 押出機用スクリュー | |
JPS59169826A (ja) | 樹脂の混練可塑化装置 | |
JPS5832915Y2 (ja) | プラスチツク押出機におけるスクリユ | |
JPH0716421Y2 (ja) | ガラス繊維入り樹脂成形用2軸押出機 | |
JPH018350Y2 (ja) | ||
CN219789222U (zh) | 一种建筑保温材料挤出超耐磨螺纹块 | |
CN214773899U (zh) | 壳套机螺杆 | |
JPH0550488A (ja) | 成形機用スクリユー | |
JPH08318560A (ja) | 2軸押出スクリュ | |
JPH081070Y2 (ja) | 樹脂押出装置 | |
JPH0540996Y2 (ja) | ||
JPH0459309A (ja) | 高混練スクリュ | |
JP2000025093A (ja) | 押出機用スクリュ | |
JPH0126427Y2 (ja) |