JPH08173559A - 治療装置 - Google Patents

治療装置

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Publication number
JPH08173559A
JPH08173559A JP6326077A JP32607794A JPH08173559A JP H08173559 A JPH08173559 A JP H08173559A JP 6326077 A JP6326077 A JP 6326077A JP 32607794 A JP32607794 A JP 32607794A JP H08173559 A JPH08173559 A JP H08173559A
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JP
Japan
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applicator
radiation
treatment
balloon
small
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Withdrawn
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JP6326077A
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English (en)
Inventor
Shinji Hatta
信二 八田
Yasuhiro Namioka
保宏 浪岡
Hiroaki Tanaka
広明 田中
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP95120604A priority patent/EP0719571B1/en
Priority to DE69534275T priority patent/DE69534275T2/de
Priority to AT95120604T priority patent/ATE297787T1/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は体腔内の温熱治療と放射線治療とを同
時に行い、患部の治療効果を高めるとともに、患者の体
腔内の周方向の一部のみに局部的に存在する患部に対し
て放射線放射源から放射される放射線を高精度に集中的
に照射させ、温熱治療と放射線治療との併用を効果的に
施すことを最も主要な特徴とする。 【構成】バルーン26内に高周波電極25を備えた腔内
アプリケータ2の本体におけるシャフト部15に配置さ
れる小線源28からアプリケータ本体の周方向に指向性
を持たせて放射線を照射させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は患者の体腔内の腫瘍発生
部位等を加温治療する治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、患者の体腔内の腫瘍発生部位等
を加温治療する装置として、特公平2−41971号公
報に示された加温治療用ハイパーサーミア・アプリケー
タが知られている。これは、アプリケータ本体に腔内用
高周波電極を備え、かつそれを覆うようにバルーンが設
けられるとともに、バルーン内に冷却水が流れる構成に
することにより、腔内加温に最適と見られている高周波
(RF)誘電加温用のアプリケータ構造を実現したもの
である。
【0003】また、実開昭64−46056号公報には
上記腔内加温に最適な構造を持つアプリケータ本体に、
更に放射線治療用の放射線放射源を設け、この放射線放
射源によって体腔内に放射線を照射可能にした構成のも
のもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭64−46056号公報の従来技術ではアプリケー
タ本体の内部に配設される放射線放射源がアプリケータ
本体の軸心位置から外れた偏心位置に配置されているの
で、患者の体腔内にアプリケータ本体を挿入したのち、
バルーンを膨張させてアプリケータ本体を患者の体腔内
の患部の近傍部位で固定した際に、放射線の放射源が腔
内のどの位置に挿入されているのかを確実には確認する
ことができない問題がある。
【0005】ここで、患者の体腔内に形成される患部は
体腔内の内周面全体に全周的に広がっているものや、体
腔内の内周面の周方向の一部のみに局部的に存在する場
合もある。そのため、上記従来技術の腔内加温治療と腔
内放射線照射治療とを併用するアプリケータのように患
者の体腔内にアプリケータ本体を挿入した際に放射線の
放射源が腔内のどの位置に挿入されているのかを確実に
は確認できない場合には患者の体腔内の周方向の一部の
みに局部的に存在する患部に対して放射線放射源から放
射される放射線を高精度に集中的に照射することが難し
いので、仮に放射線放射源から放射される放射線が患部
から外れた部分に照射された場合には患部の放射線治療
効果が低下するおそれがある。
【0006】なお、放射線の放射源による放射線治療法
の場合、放射線の放射源から患部等の照射部位までの距
離と、照射部位における放射線の照射量との間には相関
関係があることが確認されており、放射線の放射源と患
部との間の距離を、放射線の放射源と正常組織との間の
距離よりも近くして患部の治療効果の向上を図ることが
要望されているのが実情である。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、患者の体腔内の温熱治療と放射線治療
とを同時に行うことができ、患部の治療効果を高めるこ
とができるとともに、患者の体腔内の周方向の一部のみ
に局部的に存在する患部に対して放射線放射源から放射
される放射線を高精度に集中的に照射させることがで
き、温熱治療と放射線治療との併用を効果的に施すこと
ができる治療装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は先端部に加温治
療用高周波電極とそれを囲むようにバルーンが設けられ
ている温熱治療用アプリケータの本体に配設された放射
線治療用の放射線放射源から放射される放射線の放射方
向を前記アプリケータ本体の周方向に指向性を持たせた
状態に調整する指向性付与手段を設けたものである。
【0009】
【作用】患者の体腔内の被治療部位の治療時にはバルー
ンをしぼませた状態でアプリケータ本体を患者の体腔内
に挿入させた後、バルーンを膨らませ、バルーン表面を
体腔内周面に密着させてアプリケータ本体の先端部を固
定させる。この状態で、温熱治療用アプリケータ本体の
加温治療用高周波電極によって被治療部位を加温すると
ともに、放射線放射源から放射させる放射線治療用の放
射線の放射方向をアプリケータ本体の周方向に指向性を
持たせた状態に調整し、患部側に向けて照射させること
により、患者の体腔内の温熱治療と放射線治療とを同時
に行い、患部の治療効果を高め、さらに、患者の体腔内
の周方向の一部のみに局部的に存在する患部に対する放
射線治療効果を高め、患部以外の正常組織への放射線の
放射量を少なくするようにしたものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図5
を参照して説明する。図3は治療装置1が温熱治療と放
射線治療との併用療法の時に使用される状況の概略構成
を示すものである。図3中で、2は放射線シールド壁3
aによって放射線シールドされた部屋(治療室)3内で
使用される治療装置1の腔内アプリケータである。
【0011】この腔内アプリケータ2には治療室3内の
ベッド4上の患者5の体内に挿入される挿入部6と、こ
の挿入部6の基端部に連結された手元側端部7とが設け
られている。
【0012】また、治療装置1には患者5の体外に装着
される体外アプリケータ8、温熱治療用のハイパーサー
ミア装置本体9および放射線治療用の小線源治療器本体
10がそれぞれ設けられている。ここで、ハイパーサー
ミア装置本体9および小線源治療器本体10は治療室3
内に設置されている。
【0013】さらに、ハイパーサーミア装置本体9には
ハイパーサーミア用のケーブル、チューブ類11を介し
て腔内アプリケータ2および体外アプリケータ8がそれ
ぞれ接続されている。また、小線源治療器本体10には
小線源ガイドチューブ12を介して腔内アプリケータ2
が接続されているとともに、治療室3の室外に配設され
た小線源治療器コントローラ13が接続されている。
【0014】また、図1は腔内アプリケータ2の要部の
概略構成を示すものである。このアプリケータ2の本体
には挿入部6を形成する可撓性を備えたシャフト部15
が設けられている。
【0015】このシャフト部15は図2に示すように内
部に平行な5つのルーメン16〜20が形成されたマル
チルーメンの断面構造になっている。ここで、シャフト
部15には軸心位置O1 から外れた位置に小線源挿入孔
16が配置されているとともに、このシャフト部15の
外周面側に4つのルーメン17〜20が配置されてい
る。さらに、小線源挿入孔16以外の4つのルーメンは
それぞれ冷却水の給水路17と、排水路18と、温度セ
ンサ挿入路19と、電極ケーブル挿入路20としてそれ
ぞれ使用されている。
【0016】なお、小線源挿入孔16以外の各ルーメン
17〜20については必ずしも図2に示す場所に配置さ
れている必然性は無く、このシャフト部15の先端部側
の各ルーメン17〜20の開口部と手元側端部7側の各
ルーメン17〜20の開口部との間がシャフト部15内
の各ルーメン17〜20を通して連通されていれば良
い。さらに、小線源挿入孔16についてはシャフト部1
5の先端部以外の部分では必ずしもこの断面位置に配置
する必要は無いが、このシャフト部15の先端部におい
ては小線源挿入孔16がシャフト部15の軸心位置O1
から外れた位置に正確に配置されている。
【0017】また、アプリケータ2の手元側端部7には
シャフト部15の5つのルーメン16〜20の手元側の
各開口部16a〜20aが形成されている。そして、給
水路17の手元側開口部17aには給水チューブ21の
先端部、排水路18の手元側開口部18aには排水チュ
ーブ22の先端部がそれぞれ連結されている。
【0018】さらに、温度センサ挿入路19の手元側開
口部19aには温度センサケーブル23、電極ケーブル
挿入路20の手元側開口部20aには電極ケーブル2
4、小線源挿入孔16の手元側開口部16aには小線源
ガイドチューブ12がそれぞれ導入されている。
【0019】また、シャフト部15の先端部外周面には
図1に示すようにコイル状の加温治療用高周波電極25
が巻き付けられているとともに、この高周波電極25を
囲む状態で膨張可能なバルーン26が取付けられてい
る。なお、加温治療用高周波電極25は本実施例ではシ
ャフト部15に巻き付けたコイル状のものを示したが、
それに限定されるものでは無く、例えばメッシュ状の加
温治療用高周波電極や、板状の加温治療用高周波電極等
でもよい。
【0020】また、バルーン26はリング状の弾性体シ
ートによって形成されており、この弾性体シートの前端
部が高周波電極25の前方位置でシャフト部15の先端
部外周面に固定され、さらにこの弾性体シートの後端部
が高周波電極25の後方位置でシャフト部15の先端部
外周面に固定されている。
【0021】さらに、シャフト部15の先端部外周面に
は冷却水給水路17の先端開口部17b、排水路18の
先端開口部18b、温度センサ挿入路19の先端開口部
19b、電極ケーブル挿入路20の先端開口部20bが
それぞれ形成されている。ここで、給水路17の先端開
口部17b、排水路18の先端開口部18bおよび電極
ケーブル挿入路20の先端開口部20bはバルーン26
の内部に配置されている。そして、シャフト部15の冷
却水給水路17および排水路18を通してバルーン26
の内部に入る冷却水の給水と、排水とを行えるようにな
っており、このバルーン26の内部に冷却水が循環され
るようになっている。
【0022】また、電極ケーブル挿入路20の内部には
電極ケーブル24が配設されている。この電極ケーブル
24の先端部は電極ケーブル挿入路20の先端開口部2
0bからバルーン26内に取り出され、加温治療用高周
波電極25に接続されている。
【0023】また、温度センサ挿入路19の先端開口部
19aはバルーン26の外部に配置されている。この温
度センサ挿入路19の内部には温度センサケーブル23
が配設されている。この温度センサケーブル23の先端
部には温度センサ27が接続されている。そして、温度
センサケーブル23の先端部は温度センサ挿入路19の
先端開口部19aからバルーン26の手前でシャフト部
15の外に取り出され、バルーン26の表面に温度セン
サ27が取付けられている。なお、温度センサ27とし
ては例えば熱電対、白金素子温度センサ、光ファイバ温
度センサ、サーミスタ等があり、どれを用いても良い。
【0024】また、シャフト部15の小線源挿入孔16
内には小線源ガイドチューブ12が挿入されている。こ
の小線源ガイドチューブ12には放射線治療用の放射線
放射源である小線源28が挿入されている。この場合、
小線源28は図1に示すように加温治療用高周波電極2
5による加温部の軸方向ほぼ中央部に重なるように配置
されている。
【0025】なお、シャフト部15の小線源挿入孔16
は必ずしも図1のようにこのシャフト部15の先端面ま
で貫通している必要は無い。例えば、シャフト部15の
小線源挿入孔16の先端側は小線源28をバルーン26
と対応する内部位置まで挿入するために必要な部分まで
穿設し、この小線源挿入孔16の先端部分を閉塞する構
成にしてもよい。そして、小線源挿入孔16内に小線源
ガイドチューブ12を挿入した際に、小線源ガイドチュ
ーブ12の先端部を小線源挿入孔16の先端閉塞部に付
き当てることにより、小線源28は小線源挿入孔16の
軸心方向の位置決めが行われ、小線源28がバルーン2
6の中心位置に正しく配置されるようになっている。こ
の場合、小線源挿入孔16はシャフト部15の先端部で
は確実にシャフト部15の軸心位置O1 から外れた位置
に配置されており、小線源28から放射される放射線の
放射方向をシャフト部15の周方向に指向性を持たせた
状態に調整する指向性付与手段が構成されている。
【0026】次に、上記構成の作用について説明する。
上記治療装置1は図3に示すように放射線シールドされ
た治療室3内で使用される。そして、この治療装置1の
実際の使用時にはまず、送水・排水管路系の空気抜きを
行い、その後、腔内アプリケータ2のバルーン26内の
冷却水を吸引することによってバルーン26をしぼませ
る。
【0027】その状態で、腔内アプリケータ2の挿入部
6を患者5の体腔内に挿入する。なお、小線源ガイドチ
ューブ12はアプリケータ2の挿入部6を患者5に挿入
する前にアプリケータ2の小線源挿入孔16に入れても
よく、或いはアプリケータ2の挿入部6を患者5に挿入
後、小線源ガイドチューブ12をアプリケータ2の小線
源挿入孔16に入れてもよい。
【0028】また、アプリケータ2を患者5の体腔内に
挿入後、バルーン26内に冷却水を再度循環させ、バル
ーン26を膨らませる。これによって、バルーン26の
表面が体腔内周面に密着し、アプリケータ2の先端部が
体腔内に固定される。
【0029】なお、図4(A)はアプリケータ2を患者
の口H1 から食道H2 に挿入し、固定した状態、図4
(B)はアプリケータ2を肛門H3 から直腸H4 、S字
結腸H5 、結腸H6 に挿入し、固定した状態、図4
(C)はアプリケータ2を肝臓H7の近傍の胆管H8
挿入し、固定した状態、図4(D)はアプリケータ2を
気管H9 や、肺H10の近傍の気管支H11に挿入し、固定
した状態、図4(E)はアプリケータ2を尿道H12から
膀胱H13や、手前の前立腺H14に挿入し、固定した状
態、図5はアプリケータを膣H15、子宮H16等に挿入
し、固定した状態をそれぞれ示すものである。
【0030】また、腔内アプリケータ2の挿入部6を患
者5の体腔内の目的の被治療部位に挿入し、固定したの
ち、被治療部位の加温治療および放射線治療が行われ
る。なお、実際の治療の手順については、この治療装置
1を使用する医師のプロトコルによって異なる。
【0031】なお、ここでは治療手順の一例として、放
射線の高線量照射治療と、ハイパーサーミアの同時併用
について記述する。まず、加温治療用高周波電極25に
高周波電流を通電し、ハイパーサーミアを開始する。そ
して、ハイパーサーミアによる加温治療における加温温
度が安定した時点で、術者はシールドルームである治療
室3の外に出る。
【0032】この場合、ハイパーサーミア装置本体9に
ついては加温温度の自動制御機能を備えている必要があ
る。上記機能を備えていれば、術者が治療室3の外にい
ても正しくハイパーサーミアによる加温治療を継続でき
る。なお、ハイパーサーミアによる加温治療時の温度状
況等が治療室3の外のモニタ等に表示されるようになっ
ていることが望ましい。これは、例えばハイパーサーミ
ア装置本体9の表示パネル部分が治療室3の外から見え
る方向に向いているだけでも良い。
【0033】続いて、術者はシールドルームの治療室3
の外で放射線治療の作業を行う。この作業時には治療室
3の外にある小線源治療器コントローラ13を用いて、
小線源治療装置本体10から小線源ガイドチューブ12
を介して患者5の体腔内に小線源28を送り込む。ここ
で、小線源ガイドチューブ12はアプリケータ2のシャ
フト部15の軸心位置O1 から外れた位置に配設された
小線源挿入孔16に挿入されているので、結果として小
線源28は図1に示されるようにアプリケータ2のシャ
フト部15の先端部の軸心位置O1 から外れた位置に配
置される。
【0034】この状態で、小線源28から放射線が放射
され、所定の時間、体腔内の被治療部位に腔内照射が行
われる。その後、小線源28は小線源治療装置本体10
に回収される。なお、ハイパーサーミア装置本体9によ
る被治療部位の加温は、小線源28からの放射線の照射
終了後も継続され、所定の加温時間が経過した時点で自
動的に加温終了となる。
【0035】また、小線源28からの放射線の照射が低
線量照射の場合には被治療部位への放射線の照射時間が
長い為、小線源治療装置本体10による放射線の照射時
間中にハイパーサーミア装置本体9による加温が開始さ
れ、終了するというプロトコルで、ハイパーサーミアと
放射線治療との同時併用が行われる。或いは、小線源治
療装置本体10による放射線の照射時間の途中からハイ
パーサーミア装置本体9による加温を開始することも可
能である。
【0036】また、ハイパーサーミア装置本体9による
被治療部位の加温と、小線源治療装置本体10による放
射線の照射とを同時に行わずに、小線源治療装置本体1
0による放射線の照射後にハイパーサーミア装置本体9
による被治療部位の加温を行うというプロトコル、また
はハイパーサーミア装置本体9による被治療部位の加温
後に小線源治療装置本体10による放射線の照射という
プロトコルもこの治療装置1の腔内アプリケータ2を用
いて行われる。
【0037】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、ハイパーサーミア装置本体9に
よる被治療部位の加温と、小線源治療装置本体10によ
る放射線の照射との同時併用が可能となるので、患者の
体腔内の癌治療等の患部の治療効果を増大させることが
できる。
【0038】また、放射線治療用の放射線放射源である
小線源28がアプリケータ2のシャフト部15の軸心位
置O1 から外れた位置に配置され、小線源28から放射
される放射線の放射方向をシャフト部15の周方向に指
向性を持たせた状態に調整する指向性付与手段が構成さ
れているので、患者の体腔内の周方向の一部のみに局部
的に存在する偏周性の患部に対して小線源28から放射
される放射線を高精度に集中的に照射させることがで
き、温熱治療と放射線治療との併用を効果的に施すこと
ができる。
【0039】また、アプリケータ2の本体に加温治療用
高周波電極25と、放射線治療用の放射線放射源である
小線源28を設けたので、患者の体腔内の癌治療で、全
身的な副作用の少ない放射線照射の小線源治療と腔内ハ
イパーサーミアとの併用療法を行う際に、患者5にアプ
リケータ2を挿入する作業の回数が1回ですみ、簡便に
行える。
【0040】また、小線源28を加温治療用高周波電極
25の内部に配置したので、小線源28の為にハイパー
サーミアによる加温治療による被治療部位の加温分布が
歪められることがない。
【0041】また、シャフト部15の小線源挿入孔16
における先端部分を塞いだ場合には患者の体腔内にアプ
リケータ2の挿入部6を挿入した際に、小線源挿入孔1
6が患者5の保有する菌で汚染されるおそれが無い。
【0042】なお、シャフト部15の小線源挿入孔16
が先端まで開いている場合には小線源挿入孔16におけ
る先端部分を塞いだ場合に比べてアプリケータ2のシャ
フト部15の製作が容易であり、この小線源挿入孔16
を例えばガイドワイヤの挿入、内視鏡の挿入、通風孔等
のように小線源28の挿入以外の用途に使用することも
できる。
【0043】また、図6(A),(B)は本発明の第2
の実施例を示すものである。これは、図3に示すような
治療装置1の腔内アプリケータ2の構成を変更したもの
である。
【0044】すなわち、本実施例の腔内アプリケータ2
では図6(A),(B)に示すようにシャフト部15の
軸心位置O1 に小線源挿入孔16が配置されているとと
もに、この小線源挿入孔16の周囲に4つのルーメン1
7〜20が配置されている。
【0045】さらに、シャフト部15の先端部外周面に
は偏心バルーン31が装着されている。この偏心バルー
ン31の中心軸O2 はこのシャフト部15の中心軸(軸
心位置)O1 に対して偏心位置に配置されている。な
お、小線源挿入孔16は必ずしもシャフト部15の軸心
位置O1 に配置する必要は無く、この小線源挿入孔16
がシャフト部15の中心軸O1 からずれていても、この
小線源挿入孔16の中心軸の位置が偏心バルーン31の
中心軸O2 上に存在しなければ良い。なお、これ以外の
部分は第1の実施例と同一構成である。
【0046】そこで、上記構成のものにあってはシャフ
ト部15の軸心位置O1 に小線源挿入孔16を配置し、
このシャフト部15の先端部外周面に偏心バルーン31
を装着したので、小線源挿入孔16内に挿入された小線
源28から放射される放射線をシャフト部15の中心軸
1 に対する偏心バルーン31の中心軸O2 の偏心方向
と逆方向(図6(B)中で下方向)に指向性を持たせた
状態で放射させることができる。そのため、本実施例で
あっても第1の実施例と同様に患者の体腔内の周方向の
一部のみに局部的に存在する偏周性の患部に対して小線
源28から放射される放射線を高精度に集中的に照射さ
せることができ、温熱治療と放射線治療との併用を効果
的に施すことができる。
【0047】さらに、本実施例では特に、小線源挿入孔
16は必ずしもシャフト部15の軸心位置O1 に配置す
る必要が無く、この小線源挿入孔16がシャフト部15
の中心軸O1 からずれていても、この小線源挿入孔16
の中心軸の位置が偏心バルーン31の中心軸O2 上に存
在しなければよいので、シャフト部15の内部に配設さ
れる小線源挿入孔16や、各種挿入路の配置状態を自由
に工夫することができる。そのため、シャフト部15を
細くすることが容易になるとともに、腔内アプリケータ
2全体の製作も容易になる。
【0048】また、図7(A),(B)は本発明の第3
の実施例を示すものである。本実施例では第1の実施例
のアプリケータ2のシャフト部15の先端部外周面にお
けるバルーン26内の部分に切欠部41を設け、この切
欠部41と対応する部分に小線源挿入孔16を配置する
とともに、この切欠部41以外の部分にシャフト部15
内のその他の4つのルーメン17〜20がそれぞれ配設
されている。したがって、シャフト部15の切欠部41
の前後の両端面には小線源挿入孔16が開口されてい
る。
【0049】さらに、シャフト部15の切欠部41には
小線源挿入孔16の前後の開口部間に接続チューブ42
が配設されている。そして、小線源挿入孔16に挿入さ
れた小線源ガイドチューブ12のバルーン26内におけ
る位置決めがこの接続チューブ42によって行われるよ
うになっている。
【0050】但し、このチューブ42は必ずしも設ける
必要はなく、チューブ42が設けられていない場合であ
っても、小線源ガイドチューブ12の位置決めはある程
度可能である。
【0051】なお、シャフト部15の切欠部41の前端
部側の開口部は閉塞されていてもよく、あるいはシャフ
ト部15の切欠部41の前端部側の壁面に小線源ガイド
チューブ12の先端部を位置決めする単なる凹みを設け
る構成にしてもよい。
【0052】そこで、上記構成のものにあってはアプリ
ケータ2のシャフト部15の先端部外周面におけるバル
ーン26内の部分に切欠部41を設け、この切欠部41
と対応する部分に小線源挿入孔16を配置したので、小
線源挿入孔16内に挿入された小線源28から放射され
る放射線をシャフト部15の中心軸O1 に対し、切欠部
41が配置されている方向(図7(B)中で下方向)に
指向性を持たせた状態で放射させることができる。その
ため、本実施例であっても第1の実施例と同様に患者の
体腔内の周方向の一部のみに局部的に存在する偏周性の
患部に対して小線源28から放射される放射線を高精度
に集中的に照射させることができ、温熱治療と放射線治
療との併用を効果的に施すことができる。
【0053】さらに、本実施例では特に、加温治療用高
周波電極25が小線源28の内側に配置されているの
で、小線源28から放射される放射線が加温治療用高周
波電極25によって乱されるおそれがなく、小線源28
から放射される放射線の線量分布の乱れを防ぐことがで
きる。
【0054】また、シャフト部15の切欠部41におけ
る小線源挿入孔16の前後の開口部間に接続チューブ4
2を配設したので、小線源28の位置決めをより確実に
できる。なお、接続チューブ42を接続しない場合には
アプリケータ2全体の組立が容易になり、原価も抑える
ことができる。
【0055】また、図8は本発明の第4の実施例を示す
ものである。これは、第1〜3の各実施例のアプリケー
タ2におけるシャフト部15の小線源挿入孔16の内周
面にテフロンコーティング等の潤滑コーティングを施し
たコーティング層51を設けたものである。
【0056】そこで、上記構成のものにあってはシャフ
ト部15の小線源挿入孔16の内周面のコーティング層
51によって小線源挿入孔16の内周面の摩擦を減ら
し、潤滑性を高めることができるので、シャフト部15
の軸心方向の長さが長い場合であっても小線源挿入孔1
6への小線源ガイドチューブ12の挿入性を高めること
ができる。そのため、本実施例では小線源挿入孔16の
内周面がシリコン等の表面によって形成され、小線源挿
入孔16の内周面の摩擦が大きい場合のように小線源挿
入孔16の軸心方向の長さが長くなると小線源挿入孔1
6の内径を大きくしても小線源ガイドチューブ12をシ
ャフト部15の先端側まで挿入することが難しくなるこ
とを防止することができ、小線源挿入孔16への小線源
ガイドチューブ12の挿入性を良好な状態で保持するこ
とができる。
【0057】なお、本実施例ではシャフト部15の小線
源挿入孔16の内周面にコーティング層51を設けたも
のを示したが、シャフト部15の小線源挿入孔16にテ
フロンチューブ等の内周面の摩擦の少ない潤滑チューブ
を入れ、この潤滑チューブの内側に小線源ガイドチュー
ブ12を挿入する構成にしてもよい。
【0058】また、図9(A),(B)は本発明の第5
の実施例を示すものである。これは、第1の実施例の腔
内アプリケータ2におけるシャフト部15の先端部分に
放射線不透過性のタングステン製の円筒状の高周波電極
61を設けるとともに、この円筒状の高周波電極61の
中央部に大きさ1cm2 の放射線放出用の開口部62を設
けたものである。さらに、バルーン26の外周面上には
2ヶ所に熱電対からなる温度センサ63が装着されてい
る。さらに、シャフト部15はシリコンでできていて真
中にRI用カテーテル通路64が貫通されている。
【0059】また、アプリケータ2の手元側端部7には
シャフト部15の給水路17に連通された給水コネクタ
65、排水路18に連通された排水コネクタ66、温度
センサ挿入路19内に配設された温度センサ63の温度
センサケーブル23に接続されたセンサコネクタ67、
電極ケーブル挿入路20内に配設された電極ケーブル2
4に接続された電極ケーブルコネクタ68およびRI用
カテーテル通路64に図示しないRI用カテーテルを導
入するためのRI用カテーテル導入口金69がそれぞれ
連結されている。
【0060】そして、上記構成のアプリケータ2を使用
して治療を行う場合にはまずバルーン26をしぼませた
状態でアプリケータ2を患者の体腔内に挿入する。続い
て、冷却水を給水コネクタ65より給水路17を通して
給水することによりバルーン26を膨脹させ、患者の体
腔内にアプリケータ2を固定する。
【0061】ここで、冷却水は循環式になっている。す
なわち、バルーン26内から排水路18を通して排水コ
ネクタ66より排水された冷却水は再び給水コネクタ6
5より給水路17を通して給水される。
【0062】また、患者の体腔内の患部の加温治療時に
は腔内アプリケータ2とは別の図13に示すような体外
アプリケータ8に装着された図示しない体外電極と腔内
アプリケータ2の高周波電極61との間の誘電加温によ
って行われる。
【0063】さらに、放射線治療を行う場合にはアプリ
ケータ2の手元側端部7のRI用カテーテル導入口金6
9から放射線治療用の放射線放射源である図示しないR
I用カテーテルがRI用カテーテル通路64内に挿入し
た状態にセットされる。この状態で、RI用カテーテル
から放射線が放射され、患部の放射線治療が行われる。
このとき、RI用カテーテルから放射される放射線は電
極61の放射線放出用の開口部62からのみ外部側に放
射され、その他の部分は電極61によって遮蔽される。
【0064】そこで、上記構成のものにあっては腔内ア
プリケータ2の高周波電極61がタングステンでできて
いるため、RI用カテーテル通路64に挿入したRIカ
テーテルに入れた放射線治療用の放射線放射源を電極6
1内に配置した際に、放射線は電極61の開口部62か
らのみ外へ照射される。そのため、放射線を照射したい
場所に開口部62を向けることにより、RIカテーテル
から放射される放射線をシャフト部15の中心軸O1
対し、開口部62が配置されている方向に指向性を持た
せた状態で放射させることができる。
【0065】したがって、本実施例であっても第1の実
施例と同様に患者の体腔内の周方向の一部のみに局部的
に存在する偏周性の患部に対してRIカテーテルから放
射される放射線を高精度に集中的に照射させることがで
き、温熱治療と放射線治療との併用を効果的に施すこと
ができる。
【0066】また、図10および図11は本発明の第6
の実施例を示すものである。これは、第5の実施例のア
プリケータ2のシャフト部15の先端部の構成を変更し
たものである。すなわち、本実施例ではシャフト部15
の先端部外周面の片側のみに導電ゴムでできたシート状
の加温治療用の高周波電極71およびこの電極71を覆
う状態でバルーン72を配設したものである。この場
合、バルーン72上に装着される熱電対からなる温度セ
ンサ63も1つとなっている。
【0067】さらに、シャフト部15の先端部における
バルーン72が装着されていない部分にはタングステン
からなる放射線不透過部材73が配設されるとともに、
この部分はテフロンからなる被覆材74で被覆されてい
る。これ以外の部分は第5の実施例と同じ構成である。
【0068】そこで、上記構成のものにあっては冷却水
を給水コネクタ65より給水路17を通して給水した際
に、バルーン72はシャフト部15の先端部外周面の片
側のみに膨脹される。この場合、シャフト部15の先端
部外周面にはバルーン72の装着部以外の部分に放射線
不透過部材73が装着されているので、RI用カテーテ
ル通路64に挿入されたRIカテーテル内の線源によっ
て放射される放射線はバルーン72の装着方向、すなわ
ち電極71の方向のみにしか通過できない。
【0069】そのため、シャフト部15の先端部外周面
の片側のみに放射線の照射が可能となるので、放射線を
照射したい方向にバルーン72を向けることにより、R
Iカテーテルから放射される放射線をシャフト部15の
中心軸O1 に対し、バルーン72が配置されている方向
に指向性を持たせた状態で放射させることができる。し
たがって、本実施例であっても第1の実施例と同様に患
者の体腔内の周方向の一部のみに局部的に存在する偏周
性の患部に対してRIカテーテルから放射される放射線
を高精度に集中的に照射させることができ、温熱治療と
放射線治療との併用を効果的に施すことができる。
【0070】さらに、本実施例では特に、加温治療用の
高周波電極71がシャフト部15の先端部外周面の片面
側のみにしか設けられていないので、加温治療時もシャ
フト部15の先端部外周面の片面側のみとなり、シャフ
ト部15の先端部外周面の片面のみを確実に温熱治療と
放射線治療との同時併用治療を行うことができ、選択的
に治療したい患部のみに治療することが可能となる。
【0071】また、図12(A),(B)は本発明の第
7の実施例を示すものである。本実施例では第5の実施
例の腔内アプリケータ2におけるシャフト部15の先端
部分にコイル状の高周波電極81を設けるとともに、そ
の電極81の周りを覆うバルーン82の外周面に図12
(B)に示すように熱電対からなる2つの温度センサ8
3および1つのRI挿入通路84をそれぞれ装着したも
のである。
【0072】ここで、RI挿入通路84はシリコン製の
チューブで形成され、このRI挿入通路84には放射線
治療用の放射線放射源であるRI用カテーテル85が挿
入できるようになっている。さらに、このRI挿入通路
84のチューブの先端部は閉塞されており、RI挿入通
路84にRI用カテーテル85が挿入された際にRI用
カテーテル85の先端部をRI挿入通路84の閉塞部に
付き当てて位置決めできるようになっている。
【0073】そこで、上記構成のものにあっては腔内ア
プリケータ2のバルーン82の外周面にRI挿入通路8
4を装着し、このRI挿入通路84にRI用カテーテル
85を挿入するようにしたので、放射線を照射したい場
所にバルーン82上のRI挿入通路84を向けることに
より、RI用カテーテル85から放射される放射線をシ
ャフト部15の中心軸O1 に対し、RI挿入通路84が
配置されている方向に指向性を持たせた状態で放射させ
ることができる。
【0074】したがって、本実施例であっても第1の実
施例と同様に患者の体腔内の周方向の一部のみに局部的
に存在する偏周性の患部に対してRI用カテーテル85
から放射される放射線を高精度に集中的に照射させるこ
とができ、温熱治療と放射線治療との併用を効果的に施
すことができる。
【0075】さらに、本実施例では特に、RI用カテー
テル85をバルーン82の外周面上に装着できるので、
RI用カテーテル85から放射される放射線が加温治療
用高周波電極81およびバルーン82によって乱される
おそれがなく、RI用カテーテル85から放射される放
射線の線量分布の乱れを防ぐことができる。
【0076】また、RI挿入通路84のチューブの先端
部は閉塞されており、RI挿入通路84にRI用カテー
テル85が挿入された際にRI用カテーテル85の先端
部をRI挿入通路84の閉塞部に付き当てて位置決めで
きるので、RI挿入通路84にRI用カテーテル85が
挿入された際のRI用カテーテル85の位置決めが容易
に行える。
【0077】さらに、RI挿入通路84をバルーン82
の外周面上に配設したので、患者の体腔内でのRI用カ
テーテル85と体腔内周面との間の密着性が良い。その
ため、粘膜からの距離が測定しやすく、RI用カテーテ
ル85から放射される放射線の放射分布を決めるのに都
合が良いうえ、RI用カテーテル85から放射される放
射線の患部への集中照射が容易になる。
【0078】また、図13は本発明の第8の実施例を示
すものである。これは、テフロン等のフッ素樹脂材料で
形成されたRIカテーテル挿入チューブ91を第7の実
施例の腔内アプリケータ2におけるシャフト部15の外
周面上にこのシャフト部15に沿って配設したものであ
る。
【0079】このRIカテーテル挿入チューブ91の先
端部はシャフト部15の先端部側に延出され、バルーン
82の外周面上に配設されている。このRIカテーテル
挿入チューブ91の先端部は閉塞されている。さらに、
このRIカテーテル挿入チューブ91の基端部はアプリ
ケータ2の手元側端部7側に延出され、RI用カテーテ
ル導入口金92に連結されている。そして、RI用カテ
ーテル85がRI用カテーテル導入口金92からRIカ
テーテル挿入チューブ91内に挿入できるようになって
いる。この場合、バルーン82がしぼんだ状態、または
膨脹した状態で、RI用カテーテル85をRIカテーテ
ル挿入チューブ91に挿入することにより、RI用カテ
ーテル85の先端部をバルーン82上に固定するように
なっている。
【0080】そこで、上記構成のものにあっては腔内ア
プリケータ2のバルーン82の外周面にRIカテーテル
挿入チューブ91の先端部を配設し、このRIカテーテ
ル挿入チューブ91にRI用カテーテル85を挿入する
ようにしたので、放射線を照射したい場所にバルーン8
2上のRIカテーテル挿入チューブ91を向けることに
より、RI用カテーテル85から放射される放射線をシ
ャフト部15の中心軸O1 に対し、RIカテーテル挿入
チューブ91が配置されている方向に指向性を持たせた
状態で放射させることができる。
【0081】したがって、本実施例であっても第1の実
施例と同様に患者の体腔内の周方向の一部のみに局部的
に存在する偏周性の患部に対してRI用カテーテル85
から放射される放射線を高精度に集中的に照射させるこ
とができ、温熱治療と放射線治療との併用を効果的に施
すことができる。
【0082】さらに、本実施例では特に、第1の実施例
で述べた効果がある他、RI用カテーテル85の挿入が
非常に容易になるとともに、RIカテーテル挿入チュー
ブ91を通して放射線治療用の放射線放射源である小線
源を直に患者の体腔内に入れることもできる。
【0083】また、図14は本発明の第9の実施例を示
すものである。これは、第8の実施例の腔内アプリケー
タ2のRIカテーテル挿入チューブ91の先端部にX線
の透過が不能なX線マーカ101を設けたものである。
このX線マーカ101はバルーン82の外周面上に配置
されている。
【0084】そして、腔内アプリケータ2の使用時には
患者にアプリケータ2を挿入した後、X線透視下で腫瘍
の位置を確認した状態で、医師が手操作でアプリケータ
2を回転させることにより、この腫瘍の位置にX線マー
カ101を合わせる。続いて、そのままの位置でRI用
カテーテル85をRIカテーテル挿入チューブ91に挿
入する。これにより、ハイパーサーミアと、放射線療法
とを同時に行うことができる。なお、RI用カテーテル
85はアプリケータ2を患者に挿入する前に予めRIカ
テーテル挿入チューブ91に挿入しておいても良い。
【0085】そこで、上記構成のものにあっても第8の
実施例と同様に腔内アプリケータ2のバルーン82の外
周面にRIカテーテル挿入チューブ91を装着し、この
RIカテーテル挿入チューブ91にRI用カテーテル8
5を挿入するようにしたので、放射線を照射したい場所
にバルーン82上のRIカテーテル挿入チューブ91を
向けることにより、RI用カテーテル85から放射され
る放射線をシャフト部15の中心軸O1 に対し、RIカ
テーテル挿入チューブ91が配置されている方向に指向
性を持たせた状態で放射させることができる。
【0086】したがって、本実施例であっても第1の実
施例と同様に患者の体腔内の周方向の一部のみに局部的
に存在する偏周性の患部に対してRI用カテーテル85
から放射される放射線を高精度に集中的に照射させるこ
とができ、温熱治療と放射線治療との併用を効果的に施
すことができる。
【0087】さらに、本実施例では特に、RIカテーテ
ル挿入チューブ91の先端部にX線の透過が不能なX線
マーカ101を設けたので、X線透視下で腫瘍の位置を
確認した状態で、医師が手操作でアプリケータ2を回転
させることにより、この腫瘍の位置にX線マーカ101
を合わせることができる。そのため、本実施例では狙い
の腫瘍の一部に一層精度よく放射線を集中的に照射させ
ることができる。
【0088】また、図15(A),(B)は本発明の第
10の実施例を示すものである。これは、第1の実施例
の腔内アプリケータ2のシャフト部15の先端部外周面
にこのシャフト部15の内部に形成され、直接的に目視
できない小線源挿入孔16の先端部およびその後方の他
の1点と対応する位置を示すX線の透過が不能なX線マ
ーカ111,112をそれぞれ設けたものである。
【0089】そして、上記構成のものにあっては患者に
アプリケータ2を挿入した後、X線透視下で、腫瘍の位
置を確認した状態で、医師が手操作でアプリケータ2を
回転させることにより、この腫瘍の位置にX線マーカ1
11,112を合わせる。続いて、そのままの位置で小
線源挿入孔16に小線源28を挿入する。これにより、
ハイパーサーミアと、放射線療法とを同時に行うことが
できる。なお、小線源28はアプリケータ2を患者に挿
入する前に予め小線源挿入孔16に挿入しておいても良
い。
【0090】そこで、上記構成のものにあっても第9の
実施例と同様の効果を得ることはもちろん、本実施例で
は特に、第9の実施例のアプリケータ2よりもX線マー
カの塗布部分が少ないため、第9のの実施例のアプリケ
ータ2よりも鮮明なX線画像による治療が可能となる。
【0091】また、図16(A),(B)は本発明の第
11の実施例を示すものである。これは、第9の実施例
のようにRIカテーテル挿入チューブ91の先端部にX
線マーカ101を設ける代わりに、RIカテーテル挿入
チューブ91に挿入される細径の位置表示用のカテーテ
ル121を設け、このカテーテル121の先端部にX線
マーカ122を設けたものである。
【0092】そして、腔内アプリケータ2の使用時には
予めRIカテーテル挿入チューブ91に位置表示用カテ
ーテル121を挿入する。続いて、患者にアプリケータ
2を挿入した後、X線透視下で腫瘍の位置を確認した状
態で、医師が手操作でアプリケータ2を回転させること
により、この腫瘍の位置に位置表示用カテーテル121
のX線マーカ122を合わせる。続いて、そのままの位
置でRIカテーテル挿入チューブ91から位置表示用カ
テーテル121を引き抜き、代りに放射線源であるRI
用カテーテル85をRIカテーテル挿入チューブ91に
挿入する。これにより、ハイパーサーミアと、放射線療
法とを同時に行うことができる。
【0093】そこで、上記構成のものにあっても第9の
実施例と同様の効果を得ることはもちろん、本実施例で
は特に、第9,第10の各実施例のアプリケータ2のよ
うにアプリケータ2の本体にX線マーカを設ける必要が
ないため、安価なアプリケータ2が製作可能となるとと
もに、第9,第10の実施例のアプリケータ2以上に鮮
明なX線画像による治療が可能となる。
【0094】また、図17(A)〜(D)は本発明の第
12の実施例を示すものである。これは、第1の実施例
の腔内アプリケータ2のシャフト部15の外周面にこの
シャフト部15の内部に形成され、直接的に目視できな
い小線源挿入孔16と対応する位置に目盛131を設け
たものである。なお、図17(D)中で、Dは小線源挿
入孔16の幅寸法である。
【0095】そして、腔内アプリケータ2の使用時には
まず放射線源を小線源挿入孔16に挿入したのち、患者
にアプリケータ2を挿入する。その後、医師が手操作で
アプリケータ2を回転させ、目盛りの131の位置を調
節して腫瘍の位置に小線源挿入孔16内の放射線源を合
わせる。なお、アプリケータ2を腫瘍の位置に合わせた
後で小線源挿入孔16に放射線源を挿入しても良い。
【0096】そこで、上記構成のものにあっても第10
の実施例と同様の効果を得ることはもちろん、本実施例
では特に、X線マーカや、細径のカテーテルを使用しな
いため、第9〜第11の実施例で述べたどのアプリケー
タ2よりも安価に製作することが可能となる。
【0097】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、第12の実施例における目盛り1
31をX線の透過が不能なX線マーカによって形成して
もよい。
【0098】この場合、腔内アプリケータ2の使用時に
はまず、放射線源を小線源挿入孔16に挿入し、患者に
アプリケータ2を挿入する。その後、X線透視下で腫瘍
の位置を確認し、医師が手でアプリケータ2を回転さ
せ、目盛り131の位置を調節して腫瘍の位置に放射線
源を合わせる。そして、そのままの位置でハイパーサー
ミアと放射線療法を同時に行う。なお、放射線源はアプ
リケータ2を腫瘍の位置に合わせた後で小線源挿入孔1
6に挿入しても良い。
【0099】これにより、本アプリケータ2は目盛り1
31とX線マーカの両方により位置を合わせることがで
きるため、第12の実施例のアプリケータ2より正確
に、短時間で医師の狙った位置にアプリケータ2を合わ
せることが可能となる。
【0100】さらに、その他本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形実施できることは勿論である。次に、本
出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0101】記 (付記項1) アプリケータに小線源挿入孔が設けら
れ、小線源挿入孔に小線源ガイドチューブまたは直接小
線源を挿入した時に、腔内周方向に指向性のある照射が
可能となる構造を有しており、先端部に加温治療用高周
波電極とそれを囲むようにバルーンが設けられているこ
とを特徴とする腔内ハイパーサーミア・アプリケータ。
【0102】(付記項2) 腔内ハイパーサーミア・ア
プリケータに小線源挿入孔が設けられ、小線源挿入孔に
小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入した時
に、腔内周方向に指向性のある照射が可能となる構造を
有しており、先端部に加温治療用高周波電極とそれを囲
むようにバルーンが設けられていて、前記挿入孔に小線
源ガイドチューブ越しでまたは直接に小線源を挿入し、
前記アプリケータ先端部の前記加温治療用高周波電極を
加温治療時の腔内電極とし、加温治療と放射線治療の両
方を1本のアプリケータで行う治療法。
【0103】(付記項3) アプリケータの中心軸から
ずれたところに、小線源ガイドチューブまたは直接小線
源を挿入する小線源挿入孔が空いていて、先端部に加温
治療用高周波電極とそれを囲むようにバルーンが設けら
れ、バルーン内につながる送水路と排水路が設けられて
いることを特徴とする腔内ハイパーサーミア・アプリケ
ータ。
【0104】(付記項3の作用) アプリケータの中心
軸からずれたところに、小線源ガイドチューブまたは直
接小線源を挿入する小線源挿入孔を空け、先端部に加温
治療用高周波電極とそれを囲むようにバルーンを設ける
ことにより、腔内加温に非常に適した構造を持ちなが
ら、更に、小線源治療において腔内の周の一部の患部に
対して指向性を持った照射が可能であり、その加温治療
と小線源照射治療を同時行うことが可能となる。
【0105】(付記項4) 腔内ハイパーサーミア・ア
プリケータに小線源挿入孔が設けられ、小線源挿入孔に
小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入した時
に、腔内周方向に指向性のある照射が可能となる構造を
有しており、先端部に加温治療用高周波電極とそれを囲
むようにバルーンが設けられていて、加温温度の自動制
御機能のある加温治療装置と上記腔内ハイパーサーミア
・アプリケータを用いた加温治療の開始後、高線量率の
小線源を腔内ハイパーサーミア・アプリケータの小線源
挿入孔にリモートコントロールにて挿入し、所定時間照
射後同じくリモートコントロールにて小線源を抜去する
ことにより加温治療と放射線治療を同時に行う治療法。
【0106】(付記項5) 腔内ハイパーサーミア・ア
プリケータに小線源挿入孔が設けられ、小線源挿入孔に
小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入した時
に、腔内周方向に指向性のある照射が可能となる構造を
有しており、先端部に加温治療用高周波電極とそれを囲
むようにバルーンが設けられていて、低線量率の小線源
を腔内ハイパーサーミア・アプリケータの小線源挿入孔
に挿入し、照射が所定時間経過後、加温温度の自動制御
機能のある加温治療装置と上記腔内ハイパーサーミア・
アプリケータを用いた加温治療を行うことにより、加温
治療と放射線治療を同時に行う治療法。
【0107】(付記項6) 腔内ハイパーサーミア・ア
プリケータに小線源挿入孔が設けられ、小線源挿入孔に
小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入した時
に、腔内周方向に指向性のある照射が可能となる構造を
有しており、先端部に加温治療用高周波電極とそれを囲
むようにバルーンが設けられていて、小線源を腔内ハイ
パーサーミア・アプリケータの小線源挿入孔にリモート
コントロールにて挿入し、所定時間照射後同じくリモー
トコントロールにて小線源を抜去し、その後腔内ハイパ
ーサーミア・アプリケータを用いた加温治療を行うこと
により、加温治療と放射線治療を1本の腔内ハイパーサ
ーミア・アプリケータにて順次行う治療法。
【0108】(付記項7) 腔内ハイパーサーミア・ア
プリケータに小線源挿入孔が設けられ、小線源挿入孔に
小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入した時
に、腔内周方向に指向性のある照射が可能となる構造を
有しており、先端部に加温治療用高周波電極とそれを囲
むようにバルーンが設けられていて、腔内ハイパーサー
ミア・アプリケータを用いた加温治療を行い、加温治療
終了後、小線源を腔内ハイパーサーミア・アプリケータ
の小線源挿入孔にリモートコントロールにて挿入し、所
定時間照射後同じくリモートコントロールにて小線源を
抜去することにより、加温治療と放射線治療を1本の腔
内ハイパーサーミア・アプリケータて順次行う治療法。
【0109】(付記項8) アプリケータに小線源挿入
孔が設けられ、小線源挿入孔に小線源ガイドチューブま
たは直接小線源を挿入した時に、腔内周方向に指向性の
ある照射が可能となる構造を有しており、先端部に加温
治療用高周波電極とそれを囲むようにバルーンが設けら
れていることを特徴とする腔内ハイパーサーミア・アプ
リケータにおいて、照射の指向性を確認するマーカーが
設けられていることを特徴とする付記項1に示す腔内ハ
イパーサーミア・アプリケータ。
【0110】(付記項8の目的) 腔内照射の指向性が
区別でき、狙った部位への照射ができることを目的とす
る。 (付記項9) アプリケータのシャフト中心軸からずれ
たところに、小線源ガイドチューブまたは直接小線源を
挿入する小線源挿入孔が空いていて、先端部に加温治療
用高周波電極とそれを囲むようにバルーンが設けられ、
バルーン内につながる送水路と排水路が設けられ、バル
ーン表面には温度センサーの感温部が設けられているこ
とを特徴とする腔内ハイパーサーミア・アプリケータ。
【0111】(付記項10) アプリケータのシャフト
に、小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入する
小線源挿入孔が空いていて、先端部に加温治療用高周波
電極とそれを囲むようにバルーンが設けられ、バルーン
内につながる送水路と排水路が設けられ、バルーン表面
には温度センサーの感温部が設けられていて、上記バル
ーンがシャフトに対して偏心した膨らみ方をし、バルー
ンが膨らんだ時の中心軸から小線源挿入孔がずれている
ことを特徴とする腔内ハイパーサーミア・アプリケー
タ。
【0112】(付記項10の作用) アプリケータのシ
ャフトに、小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿
入する小線源挿入孔を空け、先端部に加温治療用高周波
電極とそれを囲むようにバルーンを設け、そのバルーン
がシャフトに対して偏心して膨らみ、膨らんだ時の中心
軸から小線源挿入孔をずらすことにより、腔内加温に非
常に適した構造を持ちながら、更に、小線源治療におい
て腔内の周の一部の患部に対して指向性を持った照射が
可能であり、その加温治療と小線源照射治療を同時に行
うことが可能となる。
【0113】(付記項11) アプリケータのシャフト
の外周近傍に、小線源ガイドチューブまたは直接小線源
を挿入する小線源挿入孔が設けられ、小線源挿入孔を含
んだシャフトの断面の1部がバルーンで欠けた状態にな
っており、前記小線源挿入孔は前記欠けた部分の断面に
開口しており、電極が小線源の位置する場所より内側に
設けられていることを特徴とする付記項9に示す腔内ハ
イパーサーミア・アプリケータ。
【0114】(付記項9,11の作用) アプリケータ
のシャフト中心軸からずれたところに、小線源ガイドチ
ューブまたは直接小線源を挿入する小線源挿入孔を空
け、先端部に加温治療用高周波電極とそれを囲むように
バルーンを設けることにより、腔内加温に非常に適した
構造を持ちながら、更に、小線源治療において腔内の周
の一部の患部に対して指向性を持った照射が可能であ
り、その加温治療と小線源照射治療を同時に行うことが
可能となる。
【0115】(付記項12) アプリケータのシャフト
中心軸に、小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿
入する小線源挿入孔が空いていて、先端部に加温治療用
高周波電極とそれを囲むようにバルーンが設けられ、バ
ルーン内につながる送水路と排水路が設けられ、バルー
ン表面には温度センサーの感温部が設けられて、小線源
挿入孔の外側に放射線の透過性の悪い材料でできている
加温治療用高周波電極が設けられており、前記加温治療
用高周波電極に放射線透過用の開口部が設けられている
ことを特徴とする腔内ハイパーサーミア・アプリケー
タ。
【0116】(付記項12の作用) アプリケータのシ
ャフト中心軸に、小線源ガイドチューブまたは直接小線
源を挿入する小線源挿入孔を空け、先端部に加温治療用
高周波電極とそれを囲むようにバルーンを設け、その加
温治療用高周波電極を放射線の透過性の悪い材料で小線
源挿入孔の外側に設け、さらにその電極に放射線透過用
の開口部を設けることにより、腔内加温に非常に適した
構造を持ちながら、更に、小線源治療において腔内の周
の一部の患部に対して指向性を持った照射が可能であ
り、その加温治療と小線源照射治療を同時に行うことが
可能となる。
【0117】(付記項13) アプリケータのシャフト
に、小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入する
小線源挿入孔が空いていて、小線源挿入孔の外側に、放
射線透過性の材料でできている加温治療用高周波電極が
設けられている側と、放射線透過性の悪い部材でできて
いる側があり、加温治療用高周波電極を囲むようにバル
ーンが設けられ、バルーン内につながる送水路と排水路
が設けられ、バルーン表面には温度センサーの感温部が
設けられていることを特徴とする腔内ハイパーサーミア
・アプリケータ。
【0118】(付記項13の作用) アプリケータのシ
ャフトに、小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿
入する小線源挿入孔を空け、小線源挿入孔の外側に、放
射線透過性の材料でできている加温治療用高周波電極の
側と放射線透過性の悪い部材の側を設け、加温治療用高
周波電極を囲むようにバルーンを設けることにより、腔
内加温に非常に適した構造を持ちながら、更に、小線源
治療において腔内の周の一部の患部に対して指向性を持
った照射が可能であり、その加温治療と小線源照射治療
を同時に行うことが可能となる。
【0119】(付記項14) 先端部に加温治療用高周
波電極とそれを囲むようにバルーンが設けられ、バルー
ン内につながる送水路と排水路が設けられ、バルーン表
面には温度センサーの感温部が設けられて、バルーン表
面に、小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入す
る小線源挿入孔が設けられていることを特徴とする腔内
ハイパーサーミア・アプリケータ。
【0120】(付記項14の作用) 先端部に加温治療
用高周波電極とそれを囲むようにバルーンを設け、バル
ーン表面に、小線源ガイドチューブまたは直接小線源を
挿入する小線源挿入孔を設けることにより、腔内加温に
非常に適した構造を持ちながら、更に、小線源治療にお
いて腔内の周の一部の患部に対して指向性を持った照射
が可能であり、その加温治療と小線源照射治療を同時に
行うことが可能となる。
【0121】(付記項15) 小線源挿入孔内面に潤滑
コーティングを施してある付記項1,3,9,10,1
2,13,14に示す腔内ハイパーサーミア・アプリケ
ータ。
【0122】(付記項16) 小線源挿入孔にフッ素樹
脂のチューブが用いられている付記項1,3,9,1
0,12,13,14に示す腔内ハイパーサーミア・ア
プリケータ。
【0123】(付記項1〜2,4〜7,15〜16の作
用) アプリケータに小線源挿入孔を設け、小線源挿入
孔に小線源ガイドチューブまたは直接小線源を挿入した
時に、腔内周方向に指向性のある照射が可能となる構造
を持ち、先端部に加温治療用高周波電極とそれを囲むよ
うにバルーンを設けることにより、腔内加温に非常に適
した構造を持ちながら、更に、小線源治療において腔内
の周の一部の患部に対して指向性を持った照射が可能で
あり、その加温治療と小線源照射治療を同時に行うこと
が可能となる。
【0124】(付記項17) 指向性を確認するマーカ
ーとして、X線マーカーが使用されていることを特徴と
する付記項8に示す腔内ハイパーサーミア・アプリケー
タ。 (付記項18) X線マーカーが、腔内ハイパーサーミ
ア・アプリケータの先端のバルーン近傍の小線源挿入孔
の近傍に設けられていることを特徴とする付記項17に
示す腔内ハイパーサーミア・アプリケータ。
【0125】(付記項19) X線マーカーが、2つに
分割されて設けられていることを特徴とする付記項18
に示す腔内ハイパーサーミア・アプリケータ。 (付記項20) 指向性を確認するマーカーとして、シ
ャフトの目盛りを用いていることを特徴とする付記項8
に示す腔内ハイパーサーミア・アプリケータ。
【0126】(付記項21) 目盛りがX線マーカーと
なっていることを特徴とする付記項17,20に示す腔
内ハイパーサーミア・アプリケータ。 (付記項22) 付記項1,3,9,10,12,1
3,14の腔内ハイパーサーミア・アプリケータの小線
源挿入孔に挿入可能で、先端部にX線マーカーが設けら
れていることを特徴とする細径カテーテル。
【0127】(付記項17〜22の目的) 腔内照射の
指向性が区別でき、狙った部位への照射ができることを
目的とする。 (付記項8,17〜22の作用) アプリケータに小線
源挿入孔を設け、小線源挿入孔に小線源ガイドチューブ
または直接小線源を挿入した時に、腔内周方向に指向性
のある照射が可能となる構造を持ち、先端部に加温治療
用高周波電極とそれを囲むバルーンと、照射の指向性を
確認するマーカーとを設けることにより、腔内ハイパー
サーミア・アプリケータを患者腔内に挿入後、そのアプ
リケータの照射の指向性がマーカーによってはっきりと
分かり、確実に狙ったところに照射を行うことができ
る。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば先端部に加温治療用高周
波電極とそれを囲むようにバルーンが設けられている温
熱治療用アプリケータの本体に配設された放射線治療用
の放射線放射源から放射される放射線の放射方向を前記
アプリケータ本体の周方向に指向性を持たせた状態に調
整する指向性付与手段を設けたので、患者の体腔内の温
熱治療と放射線治療とを同時に行うことができ、患部の
治療効果を高めることができるとともに、患者の体腔内
の周方向の一部のみに局部的に存在する患部に対して放
射線放射源から放射される放射線を高精度に集中的に照
射させることができ、温熱治療と放射線治療との併用を
効果的に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の治療装置の腔内アプ
リケータの要部の概略構成図。
【図2】 (A)は第1の実施例の腔内アプリケータの
シャフトの内部構造を示す横断面図、(B)は第1の実
施例の変形例の腔内アプリケータのシャフトの内部構造
を示す横断面図。
【図3】 第1の実施例の治療装置が温熱治療と放射線
治療との併用療法の時に使用される状況の概略構成図。
【図4】 (A)は第1の実施例の腔内アプリケータを
食道に挿入した状態を示す概略構成図、(B)は腔内ア
プリケータを直腸、結腸に挿入した状態を示す概略構成
図、(C)は腔内アプリケータを胆管に挿入した状態を
示す概略構成図、(D)は腔内アプリケータを気管や気
管支に挿入した状態を示す概略構成図、(E)は腔内ア
プリケータを前立腺や膀胱に挿入した状態を示す概略構
成図。
【図5】 腔内アプリケータを膣、子宮等に挿入した状
態を示す概略構成図。
【図6】 本発明の第2の実施例を示すもので、(A)
は腔内アプリケータの要部の縦断面図、(B)は同横断
面図。
【図7】 本発明の第3の実施例を示すもので、(A)
は腔内アプリケータの要部の縦断面図、(B)は同横断
面図。
【図8】 本発明の第4の実施例を示す腔内アプリケー
タの要部の縦断面図。
【図9】 本発明の第5の実施例を示すもので、(A)
は腔内アプリケータのシャフト部の先端部の斜視図、
(B)は腔内アプリケータの手元側端部の斜視図。
【図10】 本発明の第6の実施例の腔内アプリケータ
のシャフト部の先端部を一部断面にして示す斜視図。
【図11】 第6の実施例の腔内アプリケータのバルー
ン装着部分の横断面図。
【図12】 本発明の第7の実施例を示すもので、
(A)は腔内アプリケータの斜視図、(B)は(A)の
1 −L1 線断面図。
【図13】 本発明の第8の実施例の腔内アプリケータ
の斜視図。
【図14】 本発明の第9の実施例の腔内アプリケータ
の平面図。
【図15】 本発明の第10の実施例を示すもので、
(A)は腔内アプリケータのシャフト部の先端部の斜視
図、(B)は腔内アプリケータの手元側端部の斜視図。
【図16】 本発明の第11の実施例を示すもので、
(A)は腔内アプリケータの平面図、(B)は線源挿入
孔に挿入されるカテーテルの平面図。
【図17】 本発明の第12の実施例を示すもので、
(A)は腔内アプリケータのシャフト部の先端部の平面
図、(B)は腔内アプリケータの手元側端部の平面図、
(C)は腔内アプリケータのシャフト部の先端部の正面
図、(D)はシャフト部の目盛をを示す平面図。
【符号の説明】
2…腔内アプリケータ、15…シャフト部、16…小線
源挿入孔、25,61,71,81…加温治療用高周波
電極、26,31,72,82…バルーン、28…小線
源(放射線放射源)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61N 1/06 5/10 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に加温治療用高周波電極とそれを
    囲むようにバルーンが設けられている温熱治療用アプリ
    ケータの本体に配設された放射線治療用の放射線放射源
    から放射される放射線の放射方向を前記アプリケータ本
    体の周方向に指向性を持たせた状態に調整する指向性付
    与手段を設けたことを特徴とする治療装置。
JP6326077A 1994-12-27 1994-12-27 治療装置 Withdrawn JPH08173559A (ja)

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EP95120604A EP0719571B1 (en) 1994-12-27 1995-12-27 Medical apparatus
DE69534275T DE69534275T2 (de) 1994-12-27 1995-12-27 Medizinische Vorrichtung
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006521878A (ja) * 2003-03-11 2006-09-28 クリオヴァスキュラー・システムズ・インコーポレイテッド 脆弱性プラークを検出し治療するための寒冷療法
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JP2008507344A (ja) * 2004-07-22 2008-03-13 サイティック コーポレーション 放射線治療で使用するための組織配置システム
WO2011126258A3 (ko) * 2010-04-06 2012-01-26 서울대학교 산학협력단 양수 포집기
JP2019520873A (ja) * 2016-05-10 2019-07-25 コヴィディエン リミテッド パートナーシップ 管腔ネットワークに沿った治療を実施するシステム及び方法

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