JPH1015082A - ハイパーサーミア用アプリケータ - Google Patents

ハイパーサーミア用アプリケータ

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JPH1015082A
JPH1015082A JP8174879A JP17487996A JPH1015082A JP H1015082 A JPH1015082 A JP H1015082A JP 8174879 A JP8174879 A JP 8174879A JP 17487996 A JP17487996 A JP 17487996A JP H1015082 A JPH1015082 A JP H1015082A
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JP
Japan
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tube
applicator
radiation
heating
source
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JP8174879A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Namioka
保宏 浪岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は体腔内に挿入可能な挿入部の先端部よ
り前方を加温領域とし、この加温領域の少なくとも一部
が重なり合う領域に放射線を照射するようにしたハイパ
ーサーミア用アプリケータを提供することにある。 【解決手段】本発明は、体腔内に挿入可能な支持シャフ
ト体20と、前記支持シャフト体20の先端部より前方
の治療対象部位を加温すべく加温領域を形成するように
設けられたキャップ状の電極体25と、前記加温領域と
少なくとも一部が重なり合う領域に放射線を照射するよ
うに放射線源を保持可能であり、その放射線源の少なく
とも一部を前記前方加温型加温部より外側に位置させて
保持するように設けた挿通管路用チューブ21と、前記
挿通管路用チューブ21に対して小線源移送チューブ1
1を導入し、前記放射線源を出し入れ可能にするように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の体腔内に発
生した腫瘍などの患部を加温して治療するハイパーサー
ミア用アプリケータに関する。
【0002】
【従来の技術】患者の体腔、特に子宮頸部等に発生した
腫瘍患部を加温して治療する装置として実公平6−36
834号公報に示された体内ハイパーサーミア用アプリ
ケータが知られている。ここで提案された体内ハイパー
サーミア用アプリケータの電極体は先端円板部とこれに
連設する円筒部とを有するキャップ状の電極構造のもの
である。
【0003】このキャップ状の電極体を用いれば、電極
体の前端面に対応する前方部位の加温に加え、円筒部の
周辺部位の加温も同時に行うことができる。このため、
子宮頸部癌が進行し、癌の浸潤が生じた場合でも、子宮
頸部と浸潤領域を含めた広い範囲にわたる患部を全体的
に加温することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、腫瘍患
部を治療する方法として、この温熱治療の他に放射線治
療がある。温熱治療と放射線治療とを併用して治療がな
されることが多いが、放射線治療と放射線治療の手技は
異なるため、放射線治療後に温熱治療を実施したり、温
熱治療の後に放射線治療を実施したり、各治療が別々に
行われている。
【0005】ところで、治療効果は温熱治療と放射線治
療を同時に行うときが最も高いといわれている。このた
め、各治療を別々の時期に行うと、治療効果が低くなっ
てしまうという問題点があった。また、温熱治療と放射
線治療を併用する場合、その各治療を別々に行うので、
非常に手間がかかってしまうし、患者の負担も大きいと
いう問題点があった。
【0006】本発明は前記問題点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、少なくとも体腔内に挿
入可能な挿入部の先端部より前方を加温領域とし、この
加温領域の少なくとも一部が重なり合う領域に放射線を
照射するようにして、体腔内患部の温熱治療と放射線治
療を同時に行うことにより治療効果を高めることができ
るとともに、温熱治療と放射線治療を同時に行うことに
よって、これまで各治療を別々に行ってきた手間を省
き、患者の負担を軽減することができるハイパーサーミ
ア用アプリケータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明のハイパーサーミア用アプリケータは、体腔内に挿
入可能な挿入部を有する支持体と、前記挿入部の先端部
より前方の治療対象部位を加温すべく加温領域を形成す
るように、前記挿入部の先端部に設けられた前方加温型
加温部と、前記加温領域と少なくとも一部が重なり合う
領域に放射線を照射するように放射線源を保持可能であ
り、その放射線源の少なくとも一部を前記前方加温型加
温部より外側に位置させて保持するように設けた線源保
持部と、前記支持体の外部から、該支持体に沿って前記
線源保持部に対して前記放射線源を出し入れ可能にする
放射線源挿脱部とを備えたものである。そして、少なく
とも体腔内に挿入可能な挿入部の先端部より前方を加温
領域とし、この加温領域に少なくとも部分が重なり合う
領域に放射線を照射するようにして、体腔内患部の温熱
治療と放射線治療を同時に行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1ないし図4を参照して、本発明の
第1実施形態を説明する。 <構成>本実施形態に係る腔内アプリケータ1を図1に
示す。図3はその腔内アプリケータ1を用いて治療室2
内で温熱治療と放射線治療の併用を行う治療装置3を示
す。
【0009】治療室2は放射線シールド壁4によって外
部から放射線シールドされた部屋である。この治療室2
内には前記腔内アプリケータ1の他に患者5の体外に装
着される体外アプリケータ6、患者5を載置するベット
7、ハイパーサーミア装置本体8および小線源治療器本
体9などの機器が設置されている。ハイパーサーミア装
置本体8にはハイパーサーミア用の給電ケーブルやチュ
ーブ類10が接続されている。ハイパーサーミア装置本
体8は加温する温度を自動制御する機能を備える。小線
源治療器本体9には小線源移送チューブ11が接続され
ている。
【0010】治療室2の外には隣接してコントロール室
12が設けられている。コントローラ室12には小線源
治療器コントローラ13が設置されている。また、コン
トロール室12から透明な観察窓14を通じて治療室2
内を観察することができるようになっている。
【0011】前記腔内アプリケータ1は支持体としての
可撓性のある支持シャフト体20を備える。支持シャフ
ト体20は図1(c)で示すように複数のルーメンを軸
方向に沿って平行に形成した円柱形状の、いわゆる一体
成形のマルチルーメンチューブによって構成されてい
る。各ルーメンは互いに平行に形成されているが、少な
くとも支持シャフト体20の中央に配置されたルーメン
を有する。他のルーメンはその中央のルーメンの周囲に
配置されている。
【0012】中央のルーメンは支持シャフト体20の軸
心に一致して配置されている。そして、この中央のルー
メンにはこれを貫通するように挿通管路用チューブ21
が挿入配置されている。挿通管路用チューブ21はその
内腔で前述した小線源移送チューブ11を挿通して誘導
する挿通管路22を形成する。挿通管路22は線源案内
管部を構成する。また、この線源案内管部を通じて、支
持シャフト体20の外部から、放射線源を出し入れ可能
とする放射線源挿脱部を構成している。
【0013】挿通管路用チューブ21の遠位端部分は支
持シャフト体20の先端から突き出し、その遠位端は閉
塞された球形の先端を形成している。そして、挿通管路
用チューブ21はこの先端部まで前記小線源移送チュー
ブ11を導入し、放射線源を保持する。つまり、挿通管
路用チューブ21は線源保持部を構成するものでもあ
る。
【0014】一方、中央のルーメンの周囲に配置された
他のルーメンは冷却媒体を導入する導入通路23や冷却
媒体を排出するため排出通路24を形成し、さらに導線
を導くための通路などにも利用可能である。
【0015】支持シャフト体20はその先端部を所定の
設置部位に誘導設置するために変形可能な可撓性を有す
るとともに形状を保持することが可能な構造を持つ。こ
のような素材として例えば可撓性高分子材と金属を組み
合わせた部材が用いられている。もっとも、支持シャフ
ト体20の形状や大きさおよび特性等はその使用目的に
応じて任意に設計すればよいものである。
【0016】支持シャフト体20の先端部にはその先端
部より前方の治療対象部位を加温する加温領域を形成す
る前方加温型加温部が設けられている。ここでの前方加
温型加温部として電極体25が用いられている。また、
支持シャフト体20の先端側部分は体腔内に挿入可能な
挿入部を構成する。この挿入部の先端部には加温用電極
体25が位置する部分まで含まれる。
【0017】前記電極体25は支持シャフト体20の遠
位端面に配置された円板形状の第1電極部25aと、こ
の第1電極部25aの周端に続く円筒形状の第2電極部
25bとを備えてなり、全体としてキャップ状の電極体
を構成している。第2電極部25bは支持シャフト体2
0の先端部の全周側面を囲むように配設されている。第
1電極部25aと第2電極部25bは支持シャフト体2
0の軸心に対して同心的に配置されている。第1電極部
25aと第2電極部25bは支持シャフト体20の表面
に密着させてもよいが、この実施形態では支持シャフト
体20の表面との間に隙間が形成されるようにして第1
電極部25aと第2電極部25bが保持されている。
【0018】第1電極部25aの円板部中央部位は支持
シャフト体20の軸心延長上に位置した貫通孔26が形
成されている。この貫通孔26は前記挿通管路用チュー
ブ21と同軸上に配置される。そして、この貫通孔26
には挿通管路用チューブ21の遠位端部が貫通し、これ
により挿通管路用チューブ21の遠位端部は第1電極部
25aの前方に誘導されて後述する冷却媒体収容部材内
の空間内に突き出している。
【0019】前記電極体25の電極部25a,25bは
銅や銀等の電気良導体で板状物、箔状物、網目状物ある
いはコイル状物等の形態で全体的に導電性を持つように
形成されている。電極体25の形状の具体的な各種の例
を図2に示す。図2の(a)から(c)および(e)の
電極体25は、第1電極部25aと第2電極部25bの
両方を板状物、箔状物または網目状物で形成したもので
あり、図2の(b)、(c)および(e)のものは第2
電極部25bの円筒状周部に複数の通孔27を形成した
ものである。通孔27を形成することにより多くの循環
流路を確保するようにしたものである。図2の(d)の
電極体25は第2電極部25bの円筒状部分をコイル状
に形成したものである。さらに図2の(e)の電極体2
5ではその表面に溝28を形成し、循環流路をより多く
確保するようにしたものである。
【0020】なお、各電極部25a,25bの形状は支
持シャフト体20の外観形状に必ずしも依存する必要は
ない。また、第1電極部25aと第2電極部25bは一
体のものであっても別々のものであってもよい。
【0021】電極体25の電極部25a,25bには導
線29が接続され、この導線29は支持シャフト体20
を貫通し、給電ケーブル30を介してハイパーサーミア
装置本体8の電源(図示せず)に接続されている。
【0022】支持シャフト体20の先端部には電極体2
5を覆う冷却媒体収容部材、つまり弾性体シートとして
の、例えば可撓性高分子膜31が設けられている。この
可撓性高分子膜31は支持シャフト体20との間に前記
電極体25を包含する気密または少なくとも液密な空間
32を形成する。この液密な空間32内には支持シャフ
ト体20に備えられた導入通路23と排出通路24の先
端がそれぞれ開口しており、これらの導入通路23と排
出通路24を通じて前記空間32内に水または導電性液
体等の冷却媒体を満たし、かつ冷却媒体を循環させるよ
うになっている。
【0023】図1(c)で示すように、導入通路23の
先端は電極体25の第2電極部25bの後端より手元側
に位置して開口しており、排出通路24の先端部は電極
体25の第1電極部25aの周端に並べて空間32内の
前方部位に向けて開口している。もっとも、この配置は
逆にしてもよいし、冷却媒体の導入と排出の向きを外部
装置によって選択的に切り換えて行うようにしてもよ
い。
【0024】ここで循環させる冷却媒体は第1に温熱治
療時の局部加熱を防止するためのものであるが、同時に
可撓性高分子膜31を膨脹させることにより、その可撓
性高分子膜31を目標部位の体腔内面に密着固定させ、
電極体25を保持させる機能もある。このような冷却媒
体の使用目的を効果的に達成し得るために前記可撓性高
分子膜31の材料の例としては天然ゴムまたは合成ゴム
などによる高分子膜、たとえばシリコンゴム等が用いら
れる。
【0025】また、可撓性高分子膜31の外表面には温
熱治療中の加温状態を監視するための温度センサー感温
部33が設置されている。この温度センサー感温部33
は支持シャフト体20内を貫通する温度センサーリード
線34に接続されている。温度センサーリード線34は
支持シャフト体20から導出する温度センサーケーブル
35を通じて前記ハイパーサーミア装置本体8に接続さ
れる。
【0026】温度センサーリード線34は図1(a)に
示すように可撓性高分子膜31の外側に沿って這わせて
も、その可撓性高分子膜31の内側すなわち空間32に
配置させ、温度センサー感温部33のみを可撓性高分子
膜31の外側に出す構造としても良い。
【0027】図1(b)で示すように、挿通管路用チュ
ーブ21の近位端には口金36が設けられている。口金
36にはリング状のゴム栓37と中空の締付けねじ38
を具備する。そして、挿通管路用チューブ21に小線源
移送チューブ11を挿入した後、締付けねじ38を絞め
ることによりゴム栓37が潰れ、潰れたゴム栓37が前
記小線源移送チューブ11を固定する仕組みとなってい
る。
【0028】前記挿通管路用チューブ21は柔軟性のあ
るシリコンや滑り性のよいテフロン等が望ましいが、そ
れに限定されるものではない。また挿通管路用チューブ
21は放射線を均一に照射させるために支持シャフト体
20および電極体25の中心軸上に配置させているが、
わざと放射線の照射を片寄らせるために、挿通管路用チ
ューブ21、およびこれを挿通する支持シャフト体20
のルーメンや第1電極部25aの貫通孔26を、その支
持シャフト体20の中心軸から外れた所に位置させても
よい。
【0029】なお、挿通管路用チューブ21を挿入配置
するルーメン以外の各ルーメンについては必ずしも図1
(c)に示す場所に配置されている必然性はなく、この
支持シャフト体20の先端部側の各ルーメンの開口部と
手元側端部に接続される対応チューブとの間が支持シャ
フト体20内の各ルーメンを通して連通されていればよ
い。この実施形態では支持シャフト体20の先端部にお
いては挿通管路用チューブ21がその支持シャフト体2
0の全長にわたり軸心位置に正確に配置されているが、
支持シャフト体20の先端部以外の部分では必ずしも軸
心位置に配置する必要はない。支持シャフト体20の手
元側端部には前記導入通路23に通じる供給チューブ3
9と、前記排出通路24に通じる排出チューブ40が接
続されている。
【0030】<作用>次に、前記構成の作用について説
明する。前記腔内アプリケータ1は図3に示すように、
放射線シールドされた治療室2内で使用される。腔内ア
プリケータ1を実際に使用するときには、まず可撓性高
分子膜31を萎ませ、支持シャフト体20と可撓性高分
子膜31の間の空間32を小さくする。可撓性高分子膜
31を小さくした状態で腔内アプリケータ1を患者5の
体腔内に挿入し、腔内アプリケータ1における挿入部の
先端部が治療対象部位である患部41に対向位置するま
で挿入する。
【0031】一方、小線源移送チューブ11は腔内アプ
リケータ1を患部41に挿入する前に挿通管路用チュー
ブ21に入れておくか、あるいは腔内アプリケータ1を
患部41に挿入後に、腔内アプリケータ1の挿通管路用
チューブ21を通じて挿入する。
【0032】そして、腔内アプリケータ1の挿入部の先
端部を体腔内に患部41近くまで挿入位置させた後、冷
却水を循環させ、同時に可撓性高分子膜31を膨らませ
る。これによって可撓性高分子膜31の外表面が体腔の
内周面に密着し、腔内アプリケータ1の挿入部の先端部
が患部41に固定される。このようにして腔内アプリケ
ータ1を患部41の位置に固定した後、患部41の温熱
治療および放射線治療を次のように行う。
【0033】実際の治療手順については医師のプロトコ
ルによって異なるが、ここでは治療手順の一例として、
小線源治療と温熱治療の同時併用について記述する。ま
ず、腔内アプリケータ1の電極体25と体外アプリケー
タ6の電極との間に高周波電流を通電し、温熱治療を開
始する。
【0034】そして、加温温度が安定した時点で、術者
はシールドルームである治療室2の外に出る。その場
合、ハイパーサーミア装置本体8については加温温度の
自動制御機能の設定を行い、その実行を行わせる。これ
により、術者が治療室2の外にいても、正しく温熱治療
を継続できる。この温熱治療時の温度状況等は治療室2
の外のモニターなどに表示される。この表示については
例えばハイパーサーミア装置本体8の表示される部分が
治療室2の外から見える方向に向いているだけのもので
もよい。
【0035】続いて、術者は治療室2の外で放射線治療
の作業を行う。この作業時には治療室2の外にある小線
源治療器コントローラ13を用いて小線源治療装置本体
9から小線源移送チューブ11を介して患部41に小線
源を送り込む。ここで、小線源移送チューブ11は腔内
アプリケータ1の支持シャフト体20および電極体25
内にわたって設置された挿通管路用チューブ21に挿入
されているので、結果として小線源は電極体25の第1
電極部25aと第2電極部25bの付近に配置される。
特に挿通管路用チューブ21の遠位端部分は第1電極部
25aよりも前方に配置されるので、その挿通管路用チ
ューブ21に送り込まれた小線源も、そのチューブ21
の先端付近まで達して位置する。つまり、小線源の少な
くとも一部は前方加温型加温部の前方に配置される。小
線源は小線源移送チューブ11内を通じて、小線源治療
器本体9で予めプログラムされた範囲を設定された放射
線量が照射されるまでの時間をかけて移動する。本実施
形態では図4で示す照射領域bになるように小線源移送
チューブ11の先端側を小線源がゆっくり移動する例を
示す。この場合、小線源移送チューブ11の先端側に小
線源が停滞するので小線源移送チューブ11の先端側の
放射線量が多くなっている。
【0036】このような状態で、小線源から放射線が放
射され、所定の時間、患部に放射線が照射される。その
後、小線源は小線源治療器本体9に回収される。ハイパ
ーサーミア装置本体8による温熱治療は小線源からの放
射線の照射終了後も継続され、所定の加温時間が経過し
た時点で自動的に加温終了となる。また、小線源が低線
量率の場合には患部41への照射時間が長いため、小線
源治療器本体9による放射線の照射中にハイパーサーミ
ア装置本体8による加温が開始され、終了するというプ
ロトコルで、温熱治療と放射線治療との同時併用が行わ
れる。
【0037】また、ハイパーサーミア装置本体8による
患部41の加温と小線源治療器本体9による放射線の照
射を同時に行わず、小線源治療器本体9による放射線の
照射後にハイパーサーミア装置本体8による患部41の
加温を行うというプロトコル、またはハイパーサーミア
装置本体8により加温した後の患部41の部位に小線源
治療器本体9による放射線の照射というプロトコルも、
この腔内アプリケータ1を用いて行うことができる。
【0038】図4は温熱治療と放射線治療を行う場合の
加温領域の分布と放射線照射の領域分布を示す。電極体
25は第1電極部25aと第2電極部25bとからな
り、全体としてキャップ状の電極体を構成しているた
め、電極体25の前方からその側方周辺にわたり加温領
域aが分布する。小線源の少なくとも一部は第1電極部
25aよりも前方に配置されるので、その放射線の照射
領域bは電極体25の前方の加温領域aに入り込んで分
布する。加温領域aと放射線の照射領域bが重なり、そ
れぞれが同じ患部41に作用し、特に加温部前方の治療
効果を高める。
【0039】<効果>この実施形態のものによれば、ハ
イパーサーミア装置本体8による患部41への温熱治療
と小線源治療器本体9による放射線治療との同時併用が
可能となるので、患者5の体腔内の患部41の治療効果
を増大させることができる。また、腔内アプリケータ1
に、温熱治療用の電極体25の電極部25a,25b
と、放射線治療用小線源を送るための線源移送チューブ
11の挿通管路22を設けたので、患者5の体腔内の癌
治療で全身的な副作用の少ない放射線治療の小線源治療
と体腔内温熱治療との両方を行う際、患者5に腔内アプ
リケータ1を挿入する作業の回数が1回で済み、簡便に
治療が行えると同時に患者5の負担が大幅に軽減する。
また、加温部前方の加温領域aに放射線の照射領域bが
重なり、それぞれが加温部前方の患部41の部位に作用
し、その治療効果を高める。
【0040】(第2実施形態)図5を参照して、本発明
の第2実施形態を説明する。 <構成>この第2実施形態での構成は第1実施形態と基
本的な構成を同じくするが、第1実施形態と異なるとこ
ろは腔内アプリケータ1に形成する小線源移送チューブ
用挿通管路22の構成である。本実施形態の場合におい
て、小線源移送チューブ用挿通管路22は支持シャフト
体20に形成された中央のルーメンによって直接に形成
され、その遠位端がチューブとして突き出さない構成と
したものである。第1電極部体25aには挿通管路22
の軸心延長上に一致する挿通孔45が形成されている。
【0041】また、支持シャフト体20の後端からは前
記挿通管路22に連通する挿通管路用チューブ21が導
出している。支持シャフト体20と可撓性高分子膜31
との間の気密な空間32は前記挿通管路22に直接に連
通する状態にある。このため、その空間32に循環する
冷却水は挿通管路22の内部まで入ってくるが、前述し
たように挿通管路用チューブ21の近位端側に設けられ
た口金36のゴム栓37が締付けねじ38を捩じ込むこ
とによって水密な状態となり、冷却水は外へ出ない構造
となっている。
【0042】<作用>第1実施形態の作用とほぼ同じで
あるが、この第2実施形態では、冷却水を循環する前
に、小線源移送チューブ11を挿通管路22に挿入し、
予め口金36を締めておかなければならない。
【0043】<効果>第1実施形態の効果とほぼ同じで
ある。異なる点は小線源移送チューブ用挿通管路22の
遠位端がチューブ状に突き出してはおらず、その代わり
に第1電極部25aには挿通管路22の軸心延長上に一
致する挿通孔52が形成されていることである。従っ
て、小線源移送チューブ11を挿入案内する通路が形成
し易く、腔内アプリケータ1の製作が容易となる。
【0044】(第3実施形態)図6から図9を参照し
て、本発明の第3実施形態を説明する。 <構成>第3実施形態の構成は基本的に第1実施形態の
構成と同じである。異なる点は小線源移送チューブ用挿
通管路22を形成する挿通管路用チューブ21の遠位端
が、可撓性高分子膜31の前面壁を越え、さらに前方へ
伸びているということである。可撓性高分子膜31より
もさらに先端側に伸びた挿通管路用チューブ21の先端
部は図6で示すように真っ直ぐに伸びていても、図7
(a)で示すように角度がついて斜めに突き出してもよ
い。
【0045】また、挿通管路用チューブ21の遠位端は
閉じているが、図7(b)のように開口させてもよい。
なお、挿通管路用チューブ21の遠位端が閉じている場
合には図9で示すようにその挿通管路用チューブ21の
近位端部分が途中で寸断されていて可撓性高分子膜31
内の空間32に開放されたものでもよい。これは冷却媒
体収容部材としての可撓性高分子膜31が線源案内管部
の先端側の一部を構成することになる。要は小線源移送
チューブ11が挿通管路22の先端まで挿入できるよう
になっている構成であればよいものである。
【0046】<作用>挿通管路用チューブ21が可撓性
高分子膜31の前面壁よりさらに先方へ伸びているの
で、小線源移送チューブ11を電極体25の第1電極部
25aよりもかなり先方の領域に配置させることができ
る。それにより小線源を電極体25の先端よりもかなり
先方に送ることができる。
【0047】ここで、小線源は小線源移送チューブ11
内を通じて、小線源治療器本体9で予めプログラムされ
た範囲を設定された放射線量が照射されるまでの時間を
かけて移動する。本実施形態では図8(b)で示す照射
領域bになるように小線源移送チューブ11の先端側を
小線源がゆっくり移動する例を示す。この場合、小線源
移送チューブ11の先端側に小線源が停滞するので小線
源移送チューブ11の先端側の放射線量が多くなってい
る。
【0048】従って、前方の加温領域に放射線の照射領
域を一致させ、より多く重なり合うようにすることがで
きる。図8(a)は腔内アプリケータ1の電極体25に
よる加温領域aの分布であり、図8(b)は小線源の照
射領域bの分布であるが、実際の治療時において、その
加温領域aと小線源の照射領域bが図8(c)で示すよ
うに多く重なり、このため、特に前方の患部41に効果
的に作用する。
【0049】<効果>第1実施形態の効果とほぼ同じで
あるが、それに加えて腔内アプリケータ1の前方の加温
領域aの分布と小線源の照射領域bの分布がより一致す
るので、治療効果がさらに高まる。また、図7(a)で
示すように挿通管路用チューブ21の先端部分に角度を
つけた場合、その挿通管路用チューブ21の子宮などへ
の挿入性がよくなる。さらに図7(b)で示すように挿
通管路用チューブ21の遠位端が開口している場合、小
線源移送チューブ11をいわば無限に挿入することがで
きる。また図9で示すように挿通管路22を途中で寸断
した場合には第2実施形態と同じような理由で腔内アプ
リケータ1の製作が容易になる。
【0050】(第4実施形態)図10を参照して、本発
明の第4実施形態を説明する。 <構成>第4実施形態は前述した第1実施形態の構成と
基本的な構成を同じくするが、異なる点は小線源移送チ
ューブ用挿通管路22を複数本備わっているところであ
る。各挿通管路22に対応した挿通管路用チューブ21
は支持シャフト体20の中心軸を中心として点対称的に
配設されている。挿通管路22の本数は限定されない
が、図10で示すものは上下左右の4本のものを設けて
ある。
【0051】<作用>第1実施形態の作用とほぼ同じで
あるが、複数の小線源移送チューブ11から選択した1
本または複数の挿通管路22に挿入し、あるいは全ての
挿通管路22に小線源移送チューブ11を挿入させるこ
とができる。
【0052】<効果>複数の挿通管路22を設け、その
挿通管路22に小線源移送チューブ11を選択的に挿入
することにより、患部41の形態に合わせ小線源を配置
することができ、特に周方向に指向性の強い照射分布が
得られる。その結果、偏りのある患部41に対してもそ
の特定の患部41のみへ集中的な照射を行うことができ
る。
【0053】(第5実施形態)図11から図15を参照
して、本発明の第5実施形態を説明する。 <構成>第5実施形態の構成は前述した第1実施形態と
ほぼ同じである。異なる点は小線源移送チューブ用挿通
管路22を形成する挿通管路用チューブ21が、支持シ
ャフト体20と可撓性高分子膜31の間の気密な空間3
2内で、支持シャフト体20の側方から飛び出して電極
体25の第2電極部25bの外周に伸びていることであ
る。また、排出通路24が支持シャフト体20の中心を
貫通して設けられ、これに排出チューブ40が接続され
ている。
【0054】図11および図12で示すものでは挿通管
路用チューブ21の先端部が円筒形状の第2電極部25
bの外周の回りを一周して巻き付いた状態に取り付けら
れてて、前方加温型加温部の外周に位置して設けられる
線源保持管を構成している。
【0055】また、図14で示すものでは挿通管路用チ
ューブ21の先端部が円筒形状の第2電極部25bの外
周の、第1電極部25aに接する面に一周、巻き付いた
状態に取り付けられている。
【0056】また、図15(a)で示すものは複数の挿
通管路用チューブ21を設け、これらの挿通管路用チュ
ーブ21の先端部が電極体25の円筒形状の第2電極部
25bの外側に支持シャフト体20の軸心に平行に並ん
で設置されている例を示す。この場合、挿通管路用チュ
ーブ21は支持シャフト体20内に入り込まず、支持シ
ャフト体20の上に沿って配置されている。
【0057】<作用>第1実施形態の作用とほぼ同じで
あるが、図11および図12で示すものではその加温領
域aの分布と照射領域bの分布が図13で示すように組
み合わさって配置される。また、図15(a)で示すも
のではその加温領域aと照射領域bが図15(b)で示
すように組み合わさり重なって一致する。
【0058】<効果>第1実施形態とほぼ同じである
が、挿通管路用チューブ21が電極体25の外側に設置
するため、色々な形態で小線源移送チューブ用挿通管路
を形成することができる。よって、色々な患部に適応で
きる複雑な放射線の照射分布を得ることができる。
【0059】(第6実施形態)図16から図19を参照
して、本発明の第6実施形態を説明する。 <構成>第6実施形態の構成は前述した第1実施形態と
基本的に同じくするが、異なるところは挿通管路用チュ
ーブ21の遠位端部分が支持シャフト体20および可撓
性高分子膜31の外側へ出ているところである。図16
で示すものでは支持シャフト体20の先端部付近で支持
シャフト体20内から挿通管路用チューブ21の遠位端
部分が外に突出し、可撓性高分子膜31の外周に巻き付
いて取り付けられている。
【0060】図17で示すものでは各挿通管路用チュー
ブ21の全長が腔内アプリケータ1の外表面に出ている
例である。ここでは挿通管路用チューブ21の数が4本
となっているが、何本でも構わない。
【0061】図18および図19で示すものでは1本の
挿通管路用チューブ21のものが第3実施形態での図7
で示すものと同じく先端部が角度がついて斜めに突き出
している。残りの複数の挿通管路用チューブ21はすべ
て支持シャフト体20の外側に設置され、かつ各先端部
分が電極体25の第1電極部25aの先端面に張り付い
て設けられている。
【0062】<作用>第3実施形態および第4実施形態
と基本的な作用を同じくするが、先端部が斜めに突き出
した挿通管路用チューブ21を設けてあり、また、他の
挿通管路用チューブ21が支持シャフト体20の外側に
設置したので、図19で示すように腔内アプリケータ1
による加温分布aと小線源移送チューブ11内へ送り込
まれる小線源による照射分布bを一致させることがより
容易となる。
【0063】<効果>第5実施形態の効果とほぼ同じで
あるが、それに加えて挿通管路用チューブ21が第5実
施形態のものに加え、さらに自由度をもって変形させら
れることができるので、腔内アプリケータ1による加温
分布aと小線源による照射分布bを一致させることがよ
り容易となる。また、可撓性高分子膜31で覆われた液
密な空間32内に設ける必要がなくなるため、その製作
が容易である。
【0064】(第7実施形態)図20を参照して、本発
明の第7実施形態を説明する。 <構成>この第7実施形態の構成は前述した第1実施形
態および第3実施形態の構成とほぼ同じであるが、本実
施形態には前記挿通管路用チューブ21がなく、その代
わりに小線源移送チューブ11が支持シャフト体20、
電極体25および可撓性高分子膜31にわたりそのまま
通っている。このため、支持シャフト体20には中央の
ルーメンを利用して小線源移送チューブ用挿通管路22
を形成し、電極体25の第1電極部25aには貫通孔6
1、可撓性高分子膜31には貫通孔62を形成してあ
る。
【0065】<作用>第1実施形態の作用とほぼ同じで
あるが、本実施形態の場合、小線源移送チューブ11を
挿入する動作はしないでよい。小線源移送チューブ11
はそのまま小線源治療器本体9に接続され、小線源が腔
内アプリケータ1に組み込まれている小線源移送チュー
ブ11に直接入ってくる。
【0066】<効果>小線源移送チューブ11がもとも
と腔内アプリケータ1に組み込まれているので、小線源
移送チューブ11をわざわざ腔内アプリケータ1に挿入
しないでもよいので治療の簡便化が図れる。また小線源
移送チューブ11を挿入するための挿通管路を作るチュ
ーブを設ける必要がないので、そのチューブの厚さ分だ
け支持シャフト体20の外径を細くすることができる。
【0067】<付記> 1.体腔内に挿入可能な挿入部を有する支持体と、少な
くとも前記挿入部の先端部より前方の治療対象部位を加
温すべく加温領域を形成するように、前記挿入部の先端
部に設けられた前方加温型加温部と、少なくとも一部が
前記前方加温型加温部より前方に突出して設けられ、前
記加温領域と少なくとも一部が重なり合う領域に放射線
を照射するように放射線源を保持可能な線源保持部と、
前記支持体の外部から、該支持体を介して前記線源保持
部に対して前記放射線源を出し入れ可能にする線源挿脱
部とを備えたことを特徴とするハイパーサーミア用アプ
リケータ。
【0068】2.体腔内に挿入可能な挿入部を有する支
持体と、少なくとも前記挿入部の先端部の側周外方向の
領域を含み、該先端部より前方の領域の治療対象部位を
加温すべく加温領域を形成するように、前記先端部に設
けられた前方加温型加温部と、少なくとも一部が前記前
方加温型加温部の外周に位置して設けられ、放射線源を
保持可能な線源保持部と、前記支持体の外部から、該支
持体を介して前記線源保持部に対して前記放射線源を出
し入れ可能にする線源挿脱部とを備えたことを特徴とす
るハイパーサーミア用アプリケータ。
【0069】(付記1の下位クレーム) -1) 体腔内に挿入可能な挿入部を有する支持体と、少な
くとも前記挿入部の先端部に形成された先端面より前方
の領域を加温すべく加温領域を形成するように、前記先
端面を覆うように前記先端部に設けられた前方加温型加
温部と、前記前方加温型加温部に設けられた開口部と、
前記支持体に設けられ、前記開口部と連通し、放射線源
を出し入れする案内路となる線源案内管部と、を備えた
ことを特徴とするハイパーサーミア用アプリケータ。
【0070】-2) -1)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記前方加温型加温部は、電磁波を用いて
治療対象部位を加温する高周波加温手段(電極体)を有
することを特徴とする。
【0071】-3) -2)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記前方加温型加温部は、前記高周波加温
手段を覆い、冷却媒体を収容する膨縮自在な冷却媒体収
容部材を有することを特徴とする。
【0072】-4) -1)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記線源案内管部は、前記放射線源を直接
に案内することを特徴とする。 -5) -1)のハイパーサーミア用アプリケータであって、
前記線源案内管部は、前記放射線源を案内する専用の線
源挿脱管を案内することを特徴とする。
【0073】-6) -1)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記線源案内管部は、前記開口部よりさら
に先端側に突出して形成されることを特徴とする。
【0074】-7) -3)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記線源案内管部は、前記冷却媒体収容部
材を介してさらに先端側に突出して形成されることを特
徴とする。
【0075】-8) -3)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記冷却媒体収容部材は、前記線源案内管
部の先端側の一部を構成することを特徴とする。
【0076】-9) -6)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記線源案内管部の先端部は、前記支持体
の軸心に対して傾斜して突出形成されていることを特徴
とする。
【0077】(付記2の下位クレーム) -1) 体腔内に挿入可能な挿入部を有する支持体と、少な
くとも前記挿入部の先端部の側周外方向の領域を含み、
先端部より前方の領域の生体部位を加温すべく加温領域
を形成するように、前記先端部を覆うように設けられた
前方加温型加温部と、前記支持体に設けられ、放射線源
を出し入れする案内路となる線源案内管部と、前記線源
案内管部と連通し、少なくとも一部が前記前方加温型加
温部の外周に位置して設けられた線源保持管と、を備え
たことを特徴とするハイパーサーミア用アプリケータ。
【0078】-2) -1)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記前方加温型加温部は、電磁波を用いて
治療対象部位を加温する高周波加温手段(電極体)を有
することを特徴とする。
【0079】-3) -2)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記前方加温型加温部は、前記高周波加温
手段を覆い、冷却媒体を収容する膨縮自在な冷却媒体収
容部材を有することを特徴とする。
【0080】-4) -1)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記線源案内管部は、前記放射線源を直接
に案内することを特徴とする。 -5) -1)のハイパーサーミア用アプリケータであって、
前記線源案内管部は、前記放射線源を案内する専用の線
源挿脱管を案内することを特徴とする。
【0081】-6) -1)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記線源案内管部は、前記開口部よりさら
に先端側に突出して形成されることを特徴とする。
【0082】-7) -3)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記線源案内管部は、前記冷却媒体収容部
材を介してさらに先端側に突出して形成されることを特
徴とする。
【0083】-8) -3)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記冷却媒体収容部材は、前記線源案内管
部の先端側の一部を構成することを特徴とする。
【0084】-9) -6)のハイパーサーミア用アプリケー
タであって、前記線源案内管部の先端部は、前記支持体
の軸心に対して傾斜して突出形成されていることを特徴
とする。
【0085】3.電極体を先端に支持する支持体と、前
記支持体との間に前記電極体を包含するように液密な空
間を形成する可撓性高分子膜と、前記液密な空間内に配
置されるとともに円筒形のキャップ状電極体と、前記キ
ャップ状電極体を支持する支持体に設けられ前記空間内
に冷却媒体の導入と排出を行う冷却媒体導入排出路とを
有し、目標加温部の近傍に配置されるべく構成されたハ
イパーサーミア用アプリケータにおいて、前記支持体の
近位端から前記電極体近傍に小線源を配置させる通路を
有することを特徴とするハイパーサーミア用アプリケー
タ。
【0086】4.電極体を先端に支持する支持体と、前
記支持体との間に前記電極体を包含するように液密な空
間を形成する可撓性高分子膜と、前記液密な空間内に配
置されるとともに円筒形のキャップ状電極体と、前記キ
ャップ状電極体を支持する支持体に設けられ前記空間内
に冷却媒体の導入と排出を行う冷却媒体導入排出路とを
有し、目標加温部の近傍に配置されるべく構成されたハ
イパーサーミア用アプリケータにおいて、前記支持体の
近位端から放射線源を移送する線源移送チューブを挿入
する管路を有することを特徴とし、小線源治療用の線源
移送チューブを管路に挿入することができ、電極体によ
る患部への加温と管路に挿入された線源移送チューブに
小線源を送ることにより患部への放射線照射を同時に行
うという作用を持つハイパーサーミア用アプリケータ。
【0087】5.電極体を先端に支持する支持体と、前
記支持体との間に前記電極体を包含するように液密な空
間を形成する可撓性高分子膜と、前記液密な空間内に配
置されるとともに円筒形のキャップ状電極体と、前記キ
ャップ状電極体を支持する支持体に設けられ前記空間内
に冷却媒体の導入と排出を行う冷却媒体導入排出路とを
有し、目標加温部の近傍に配置されるべく構成されたハ
イパーサーミア用アプリケータにおいて、放射線源を移
送する線源移送チューブがアプリケータ内に組み込まれ
ていることを特徴とし、前記線源移送チューブを管路に
挿入することを省くという作用を持つハイパーサーミア
用アプリケータ。
【0088】6.付記第3項のハイパーサーミア用アプ
リケータにおいて、前記支持体および前記電極体の内部
を通り、前記支持体との間に前記電極体を包含するよう
に気密な空間を形成する可撓性高分子膜の遠位端側に突
出するように前記支持体の近位端から前記電極体近傍に
小線源を配置させる通路が伸びていることを特徴とし、
線源移送チューブに送られる小線源が電極体よりさらに
前方へ移動できるという作用を持ち、加温分布に一致さ
せるように放射線を照射することができるハイパーサー
ミア用アプリケータ。
【0089】7.付記第3項のハイパーサーミア用アプ
リケータにおいて、前記支持体の近位端から前記電極体
近傍に小線源を配置させる通路が前記電極体の外側に配
設されていることを特徴とし、多種多様な放射線の照射
分布を作るという作用を持つハイパーサーミア用アプリ
ケータ。
【0090】8.付記第3項のハイパーサーミア用アプ
リケータにおいて、前記支持体の近位端から前記電極体
近傍に小線源を配置させる複数の通路を有することを特
徴とし、多種多様な放射線の照射分布を作るという作用
を持つハイパーサーミア用アプリケータ。
【0091】9.付記第4項のハイパーサーミア用アプ
リケータにおいて、前記支持体の近位端から放射線源を
移送する線源移送チューブを挿入する管路の遠位端が開
口していることを特徴とし、線源移送チューブのアプリ
ケータ軸方向の動きの制限を無くす作用を持つハイパー
サーミア用アプリケータ。
【0092】10.付記第4項のハイパーサーミア用ア
プリケータにおいて、前記支持体の近位端から放射線源
を移送する線源移送チューブを挿入する管路が冷却媒体
の循環する気密な空間に開口していることを特徴とし、
前記管路を可撓性高分子膜で覆われる気密な空間に設け
る必要が無くなるハイパーサーミア用アプリケータ。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、放
射線治療と温熱治療を同時に行うことによって、これま
で各治療を別々に行ってきた手間を省き、治療の簡便化
と患者の負担の軽減を図ることができる。しかも、挿入
部の先端部より前方の治療対象部位を加温することがで
きるとともに、その加温領域と少なくとも一部が重なり
合う領域に放射線を照射するようにしたので、例えば子
宮頸部や子宮等の体腔内部位の患部でも温熱治療と放射
線治療の同時治療を有効に行うことができ、その治療効
果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態に係る腔内アプリケータ
の斜視図、(b)はその挿通管路用チューブの口金部分
の側面図、(c)は前記腔内アプリケータの縦断面図。
【図2】第1実施形態に係る腔内アプリケータの電極体
の具体的な各種の例を示す説明図。
【図3】前記腔内アプリケータを用いて治療を行う治療
装置の概略的な説明図。
【図4】前記腔内アプリケータによる加温領域と放射線
の照射領域の組み合わせ状態の説明図。
【図5】(a)は第2実施形態に係る腔内アプリケータ
の斜視図、(b)は同じくその腔内アプリケータの縦断
面図。
【図6】(a)は第3実施形態に係る腔内アプリケータ
の斜視図、(b)は同じくその腔内アプリケータの縦断
面図。
【図7】(a)は前記第3実施形態の他の腔内アプリケ
ータの挿入部の先端部の斜視図、(b)は前記腔内アプ
リケータの斜視図。
【図8】前記第3実施形態の腔内アプリケータにおける
加温領域と放射線の照射領域の組み合わせ状態の説明
図。
【図9】(a)は第3実施形態に係る他の腔内アプリケ
ータの斜視図、(b)は同じくその腔内アプリケータの
縦断面図。
【図10】第4実施形態に係る腔内アプリケータの先端
側付近の斜視図。
【図11】第5実施形態に係る腔内アプリケータの斜視
図。
【図12】第5実施形態に係る腔内アプリケータの縦断
面図。
【図13】第5実施形態に係る腔内アプリケータにおけ
る加温領域と放射線の照射領域の組み合わせ状態の説明
図。
【図14】(a)は第5実施形態に係るさらに他の腔内
アプリケータの斜視図、(b)はその腔内アプリケータ
の縦断面図。
【図15】(a)は第5実施形態に係るさらに他の腔内
アプリケータの斜視図、(b)はその腔内アプリケータ
における加温領域と放射線の照射領域の組み合わせ状態
の説明図。
【図16】(a)は第6実施形態に係る他の腔内アプリ
ケータの斜視図、(b)はその腔内アプリケータの縦断
面図。
【図17】第6実施形態に係るさらに他の腔内アプリケ
ータの斜視図。
【図18】第6実施形態に係るさらに他の腔内アプリケ
ータの斜視図。
【図19】図18の腔内アプリケータにおける加温領域
と放射線の照射領域の組み合わせ状態の説明図。
【図20】(a)は第7実施形態に係る他の腔内アプリ
ケータの斜視図、(b)はその腔内アプリケータの縦断
面図。
【符号の説明】
1…腔内アプリケータ、11…小線源移送チューブ、2
0…支持シャフト体、21…挿通管路用チューブ、22
…挿通管路、25…加温用電極体、31…可撓性高分子
膜、32…空間。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内に挿入可能な挿入部を有する支持体
    と、 前記挿入部の先端部より前方の治療対象部位を加温すべ
    く加温領域を形成するように、前記挿入部の先端部に設
    けられた前方加温型加温部と、 前記加温領域と少なくとも一部が重なり合う領域に放射
    線を照射するように放射線源を保持可能であり、その放
    射線源の少なくとも一部を前記前方加温型加温部より外
    側に位置させて保持するように設けた線源保持部と、 前記支持体の外部から、該支持体に沿って前記線源保持
    部に対して前記放射線源を出し入れ可能にする放射線源
    挿脱部とを備えたことを特徴とするハイパーサーミア用
    アプリケータ。
JP8174879A 1996-07-04 1996-07-04 ハイパーサーミア用アプリケータ Pending JPH1015082A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101066912B1 (ko) 2010-11-29 2011-09-27 심양수 고주파를 이용한 화뜸 장치
JP2017506555A (ja) * 2014-02-27 2017-03-09 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 対象の中の標的部位に放射線を照射するためのシステム

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KR101066912B1 (ko) 2010-11-29 2011-09-27 심양수 고주파를 이용한 화뜸 장치
JP2017506555A (ja) * 2014-02-27 2017-03-09 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 対象の中の標的部位に放射線を照射するためのシステム

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