JPH09140807A - ハイパーサーミアアプリケータ - Google Patents
ハイパーサーミアアプリケータInfo
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- JPH09140807A JPH09140807A JP7302884A JP30288495A JPH09140807A JP H09140807 A JPH09140807 A JP H09140807A JP 7302884 A JP7302884 A JP 7302884A JP 30288495 A JP30288495 A JP 30288495A JP H09140807 A JPH09140807 A JP H09140807A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は冷却機能を備えた生体管腔留置型のハ
イパーサーミア用アプリケータを提供することを目的と
する。 【解決手段】本発明は体腔内に挿入可能な中空電極体1
と、この中空電極体1内に設けられた冷却液供給用冷却
液還流プローブ3とから成ることを特徴とするハイパー
サーミア用アプリケータである。体腔内に挿入可能な中
空電極体1と、この中空電極体1内に設けられる冷却液
還流プローブ3とによって、その中空電極体1近傍を冷
却しながらその中空電極体1に高周波を印加し、電極体
周辺の患部を深部まで均一に加温することができる。
イパーサーミア用アプリケータを提供することを目的と
する。 【解決手段】本発明は体腔内に挿入可能な中空電極体1
と、この中空電極体1内に設けられた冷却液供給用冷却
液還流プローブ3とから成ることを特徴とするハイパー
サーミア用アプリケータである。体腔内に挿入可能な中
空電極体1と、この中空電極体1内に設けられる冷却液
還流プローブ3とによって、その中空電極体1近傍を冷
却しながらその中空電極体1に高周波を印加し、電極体
周辺の患部を深部まで均一に加温することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体管腔部位に生
じた患部を加温して治療するハイパーサーミア用アプリ
ケータに関する。
じた患部を加温して治療するハイパーサーミア用アプリ
ケータに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−261161号公報には、留
置型アプリケータを用いて生体管腔内の患部を温熱治療
するハイパーサーミア装置の例が提案されている。この
ハイパーサーミア装置は生体管腔内に経内視鏡的に留置
した金属ステントに高周波給電線を接触させ、その金属
ステントと体外に設置した電極との間に高周波を印加
し、金属ステントの周囲の患部を加熱治療するものであ
る。なお、このような留置型ハイパーサーミア装置にあ
っては腔内電極となる金属ステントに対しての給電線の
確実な接続が重要であるが、この特許公開公報にはその
金属ステントに対する給電線の確実な接続方法が明確に
示されていない。
置型アプリケータを用いて生体管腔内の患部を温熱治療
するハイパーサーミア装置の例が提案されている。この
ハイパーサーミア装置は生体管腔内に経内視鏡的に留置
した金属ステントに高周波給電線を接触させ、その金属
ステントと体外に設置した電極との間に高周波を印加
し、金属ステントの周囲の患部を加熱治療するものであ
る。なお、このような留置型ハイパーサーミア装置にあ
っては腔内電極となる金属ステントに対しての給電線の
確実な接続が重要であるが、この特許公開公報にはその
金属ステントに対する給電線の確実な接続方法が明確に
示されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平5−261
161号公報に示される留置型ハイパーサーミア装置で
は腔内電極となる金属ステントが示されているが、その
金属ステントを冷却する手段がない。このため、金属ス
テントに接する生体管腔表面ばかりが加熱されるため、
その周囲の部位を含めて適切に加温することが困難であ
った。
161号公報に示される留置型ハイパーサーミア装置で
は腔内電極となる金属ステントが示されているが、その
金属ステントを冷却する手段がない。このため、金属ス
テントに接する生体管腔表面ばかりが加熱されるため、
その周囲の部位を含めて適切に加温することが困難であ
った。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは冷却機能を備えた生体管腔
留置型のハイパーサーミア用アプリケータを提供するこ
とにある。
で、その目的とするところは冷却機能を備えた生体管腔
留置型のハイパーサーミア用アプリケータを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は体腔内に挿入可
能な中空電極体と、この中空電極体内に設けられた冷却
液供給手段とから成ることを特徴とするハイパーサーミ
ア用アプリケータである。体腔内に挿入可能な中空電極
体と、この中空電極体内に設けられる冷却液供給手段と
によって、その中空電極体近傍を冷却しながら中空電極
体に高周波を印加し、中空電極体周辺の患部を深部まで
均一に加温することができる。
能な中空電極体と、この中空電極体内に設けられた冷却
液供給手段とから成ることを特徴とするハイパーサーミ
ア用アプリケータである。体腔内に挿入可能な中空電極
体と、この中空電極体内に設けられる冷却液供給手段と
によって、その中空電極体近傍を冷却しながら中空電極
体に高周波を印加し、中空電極体周辺の患部を深部まで
均一に加温することができる。
【0006】
<第1実施形態>図1〜図5を参照して本発明の第1の
実施形態を説明する。 (構成)本実施形態に係るハイパーサーミア用アプリケ
ータは、図1に示す中空電極体1と、図2に示す給電線
2と、図3に示す冷却液還流プローブ3と、図4に示す
温度センサーライン4とを備える。これらの各ユニット
は互いに分離できるようになっている。
実施形態を説明する。 (構成)本実施形態に係るハイパーサーミア用アプリケ
ータは、図1に示す中空電極体1と、図2に示す給電線
2と、図3に示す冷却液還流プローブ3と、図4に示す
温度センサーライン4とを備える。これらの各ユニット
は互いに分離できるようになっている。
【0007】図1に示す中空電極体1は金属製のメッシ
ュ状編組体によって筒状に形成されている。この中空電
極体1は生体管腔に挿入装着可能なものであり、生体管
腔の内壁に沿って密着して装着できるように柔軟に編み
込まれている。また、中空電極体1の素線表面は例えば
テフロン等のフッ素樹脂からなる電気的絶縁体にて被覆
されているが、その中空電極体1の筒状表面を電気的絶
縁体で被覆してもよい。もちろん、この被覆材料は熱的
に耐久性のあるものであることが望ましい。
ュ状編組体によって筒状に形成されている。この中空電
極体1は生体管腔に挿入装着可能なものであり、生体管
腔の内壁に沿って密着して装着できるように柔軟に編み
込まれている。また、中空電極体1の素線表面は例えば
テフロン等のフッ素樹脂からなる電気的絶縁体にて被覆
されているが、その中空電極体1の筒状表面を電気的絶
縁体で被覆してもよい。もちろん、この被覆材料は熱的
に耐久性のあるものであることが望ましい。
【0008】この中空電極体1の一端面部には前記給電
線2を接続するための給電線接続ジャック6と、前記温
度センサーライン4を接続するための温度センサーライ
ン接続ジャック7が設けられている。中空電極体1を形
成する金属素線は給電線接続ジャック6と電気的に導通
している。そして、給電線接続ジャック6は後述する給
電線2の接続ピン11を嵌合して係着させる給電線接続
手段を構成している。また、温度センサーライン4は後
述する温度センサーライン接続ジャック7の接続ピン1
4を嵌合して係着させる温度センサーライン接続手段を
構成している。
線2を接続するための給電線接続ジャック6と、前記温
度センサーライン4を接続するための温度センサーライ
ン接続ジャック7が設けられている。中空電極体1を形
成する金属素線は給電線接続ジャック6と電気的に導通
している。そして、給電線接続ジャック6は後述する給
電線2の接続ピン11を嵌合して係着させる給電線接続
手段を構成している。また、温度センサーライン4は後
述する温度センサーライン接続ジャック7の接続ピン1
4を嵌合して係着させる温度センサーライン接続手段を
構成している。
【0009】また、中空電極体1の周面部にはその金属
編組の一点または複数点を溶接して熱電対を構成した温
度センサー8が設けられている。温度センサー8は前記
温度センサーライン接続ジャック7と電気的に導通して
いる。
編組の一点または複数点を溶接して熱電対を構成した温
度センサー8が設けられている。温度センサー8は前記
温度センサーライン接続ジャック7と電気的に導通して
いる。
【0010】前記給電線2はその一端に前記給電線接続
ジャック6に嵌合して接続するための接続ピン11を設
けてある。接続ピン11と前記給電線接続ジャック6は
中空電極体1と給電線2との間を接続するピン−ジャッ
ク接続手段を構成している。前記給電線2の他端には図
5で示す高周波発振器12に接続するためのコネクタ1
3が設けられている。
ジャック6に嵌合して接続するための接続ピン11を設
けてある。接続ピン11と前記給電線接続ジャック6は
中空電極体1と給電線2との間を接続するピン−ジャッ
ク接続手段を構成している。前記給電線2の他端には図
5で示す高周波発振器12に接続するためのコネクタ1
3が設けられている。
【0011】前記温度センサーライン4はその一端に前
記温度センサーライン接続ジャック7に嵌合して接続す
るための接続ピン14が設けられており、温度センサー
ライン接続ジャック7と接続ピン14により中空電極体
1側と温度センサーライン4側とを接続するピン−ジャ
ック接続手段を構成している。前記温度センサーライン
4の他端には図5で示す温度測定装置15に接続するた
めのコネクタ16が取り付けられている。
記温度センサーライン接続ジャック7に嵌合して接続す
るための接続ピン14が設けられており、温度センサー
ライン接続ジャック7と接続ピン14により中空電極体
1側と温度センサーライン4側とを接続するピン−ジャ
ック接続手段を構成している。前記温度センサーライン
4の他端には図5で示す温度測定装置15に接続するた
めのコネクタ16が取り付けられている。
【0012】冷却液還流プローブ3は柔軟なシリコンゴ
ムで成形されてなり、その内部には冷却液を給排するた
めの流通路17が形成されている。冷却液還流プローブ
3の末端には前記還流用流通路17に通じる冷却液供給
口18と排出口19が取り付けられている。冷却液供給
口18と排出口19は図5で示す冷却液還流装置21に
対応する冷却液供給ケーブル22と冷却液排出ケーブル
23にそれぞれ接続されるようになっている。この冷却
液還流プローブ3は前述した中空電極体1の中空部24
に挿入して中空電極体1内に設置されるようになってい
る。
ムで成形されてなり、その内部には冷却液を給排するた
めの流通路17が形成されている。冷却液還流プローブ
3の末端には前記還流用流通路17に通じる冷却液供給
口18と排出口19が取り付けられている。冷却液供給
口18と排出口19は図5で示す冷却液還流装置21に
対応する冷却液供給ケーブル22と冷却液排出ケーブル
23にそれぞれ接続されるようになっている。この冷却
液還流プローブ3は前述した中空電極体1の中空部24
に挿入して中空電極体1内に設置されるようになってい
る。
【0013】前記高周波発振器12には体外電極25に
通じる外部ケーブル26が接続されている。 (作用)本実施形態に係るハイパーサーミア用アプリケ
ータの中空電極体1を内視鏡等を用いて生体管腔27内
に挿入して患部28に対応した部位に設置する。その
際、給電線2の接続ピン11を中空電極体1の給電線接
続ジャック6に嵌合して取り付けておき、また温度セン
サーライン4の接続ピン14を中空電極体1の温度セン
サーライン接続ジャック7に嵌合して取り付けておく。
通じる外部ケーブル26が接続されている。 (作用)本実施形態に係るハイパーサーミア用アプリケ
ータの中空電極体1を内視鏡等を用いて生体管腔27内
に挿入して患部28に対応した部位に設置する。その
際、給電線2の接続ピン11を中空電極体1の給電線接
続ジャック6に嵌合して取り付けておき、また温度セン
サーライン4の接続ピン14を中空電極体1の温度セン
サーライン接続ジャック7に嵌合して取り付けておく。
【0014】次に、メッシュ状編組体の中空電極体1を
拡張バルーン等の拡張具を利用して拡張し、その中空電
極体1の周面を生体管腔の内壁に密着させて装着する。
この後、冷却液還流プローブ3を導入し、これを中空電
極体1の中空部24内に差し込む。この状態で給電線2
を高周波発振器12に接続し、体外電極25に通じる外
部ケーブル26も高周波発振器12に接続する。さらに
冷却液還流プローブ3を冷却液還流(給排)装置21に
接続し、温度センサーライン4を温度測定装置15に接
続する。
拡張バルーン等の拡張具を利用して拡張し、その中空電
極体1の周面を生体管腔の内壁に密着させて装着する。
この後、冷却液還流プローブ3を導入し、これを中空電
極体1の中空部24内に差し込む。この状態で給電線2
を高周波発振器12に接続し、体外電極25に通じる外
部ケーブル26も高周波発振器12に接続する。さらに
冷却液還流プローブ3を冷却液還流(給排)装置21に
接続し、温度センサーライン4を温度測定装置15に接
続する。
【0015】そして、温熱治療を開始する。温度センサ
ー8の測定信号をフィードバックして高周波発振器12
と冷却液還流装置21の動作を制御することにより、高
周波出力や冷却液流量あるいは冷却液温度を制御し、患
部が所望の温度になるように調整する。また、通常は前
記冷却液還流プローブ3を組み合わせて使用するが、こ
れを使用しなくてもよい。
ー8の測定信号をフィードバックして高周波発振器12
と冷却液還流装置21の動作を制御することにより、高
周波出力や冷却液流量あるいは冷却液温度を制御し、患
部が所望の温度になるように調整する。また、通常は前
記冷却液還流プローブ3を組み合わせて使用するが、こ
れを使用しなくてもよい。
【0016】治療終了後は中空電極体1のみを生体管腔
27に残留し、他の構成要素は全て引き抜く。再治療を
行う場合には再び中空電極体1に他の構成要素を装着
し、同様に施療を行う。
27に残留し、他の構成要素は全て引き抜く。再治療を
行う場合には再び中空電極体1に他の構成要素を装着
し、同様に施療を行う。
【0017】(効果)生体管腔27内に設置した中空電
極体1の中空部24内に冷却液還流プローブ3を入れる
ことで、中空電極体1が冷却され、中空電極体1に接す
る生体管腔27の内壁表面からその周辺深部まで均一に
患部28の組織を加温することができるようになった。
極体1の中空部24内に冷却液還流プローブ3を入れる
ことで、中空電極体1が冷却され、中空電極体1に接す
る生体管腔27の内壁表面からその周辺深部まで均一に
患部28の組織を加温することができるようになった。
【0018】中空電極体1と給電線2との間にピン−ジ
ャック接続手段を有するので、中空電極体1に高周波電
流を確実に伝送することができ、十分な加温能力が確保
できる。
ャック接続手段を有するので、中空電極体1に高周波電
流を確実に伝送することができ、十分な加温能力が確保
できる。
【0019】治療効果としては中空電極体1がステント
の役割をするので、狭窄した生体管腔27における患部
28の拡張がなされ、治療直後からその効果が期待でき
る。さらに、それと同時に加温治療を施すことで、再狭
窄等の中長期的治療効果もある。また、2回目以降の治
療の際には中空電極体1が所望の位置に留置されている
ので、電極体の挿入や位置決めの手間が省ける。
の役割をするので、狭窄した生体管腔27における患部
28の拡張がなされ、治療直後からその効果が期待でき
る。さらに、それと同時に加温治療を施すことで、再狭
窄等の中長期的治療効果もある。また、2回目以降の治
療の際には中空電極体1が所望の位置に留置されている
ので、電極体の挿入や位置決めの手間が省ける。
【0020】<第1実施形態の変形例>前記第1実施形
態で中空電極体1を形成する素材は金属編組体であった
が、これに限らず、柔軟な導電性ゴムや導電性樹脂ある
いは金属帯のスパイラル部材等であってもよい。また、
中空電極体1を形成する素材を被覆する絶縁皮膜は無く
てもよいものである。
態で中空電極体1を形成する素材は金属編組体であった
が、これに限らず、柔軟な導電性ゴムや導電性樹脂ある
いは金属帯のスパイラル部材等であってもよい。また、
中空電極体1を形成する素材を被覆する絶縁皮膜は無く
てもよいものである。
【0021】中空電極体1は形状記憶合金を用いて構成
してもよい。この場合には所望の加温温度前後で中空電
極体1の外径が変化するように形状が記憶されているこ
とが望ましい。これによって生体管腔27における狭窄
部の拡張効果がさらに増大するとともに圧迫によって患
部28の血流が阻害され、その結果、加温効果も増大す
る。これの作用効果については後述する第2実施形態で
も得られる。
してもよい。この場合には所望の加温温度前後で中空電
極体1の外径が変化するように形状が記憶されているこ
とが望ましい。これによって生体管腔27における狭窄
部の拡張効果がさらに増大するとともに圧迫によって患
部28の血流が阻害され、その結果、加温効果も増大す
る。これの作用効果については後述する第2実施形態で
も得られる。
【0022】前記中空電極体1と給電線2を接続するピ
ン−ジャック接続手段は図6で示すようなねじ込み式の
ものや図7で示すような磁石式のものであってもよい。
図6で示すねじ込み式のものでは中空電極体1側のコネ
クタ部31に雄ねじ部32を設け、給電線2側にはその
雄ねじ部32を螺合する雌ねじ33を有したコネクタ部
34を設ける。
ン−ジャック接続手段は図6で示すようなねじ込み式の
ものや図7で示すような磁石式のものであってもよい。
図6で示すねじ込み式のものでは中空電極体1側のコネ
クタ部31に雄ねじ部32を設け、給電線2側にはその
雄ねじ部32を螺合する雌ねじ33を有したコネクタ部
34を設ける。
【0023】図7で示すような磁石式のものでは中空電
極体1側のコネクタ部35と給電線2側のコネクタ部3
6とは互いに磁気的に吸着する如く磁石または磁性体で
形成してなり、さらに一方の例えばコネクタ部35には
ピン37を設け、他方のコネクタ部36にはそのピン3
7を嵌合する凹部38を設ける。
極体1側のコネクタ部35と給電線2側のコネクタ部3
6とは互いに磁気的に吸着する如く磁石または磁性体で
形成してなり、さらに一方の例えばコネクタ部35には
ピン37を設け、他方のコネクタ部36にはそのピン3
7を嵌合する凹部38を設ける。
【0024】前記中空電極体1に付設する温度センサー
8には図8や図9で示すように白金抵抗体等の抵抗体を
利用してもよい。 図8に示すものでは既存の金属メッ
シュ(格子状)ステントと同じ構造の中空電極体40の
素線に白金抵抗体素子41を挿入しておき、その白金抵
抗体素子41の両端は金属メッシュステントの金属素線
42を介して温度センサー・アンプに接続されるケーブ
ル43に接続するようにする。この場合、その金属メッ
シュステントの同じ側端でケーブル43を接続するので
あれば、白金抵抗体素子41の片側に接続している金属
素線42は途中で溶接にて他の導通用金属線と電気的に
接続される必要があるが、金属メッシュステントの両側
端においてケーブル43が接続されるのであれば、この
溶接は必要がない。また、中空電極体40の別にRF発
振器に接続される電線(体腔内電極ライン)44が接続
されている。
8には図8や図9で示すように白金抵抗体等の抵抗体を
利用してもよい。 図8に示すものでは既存の金属メッ
シュ(格子状)ステントと同じ構造の中空電極体40の
素線に白金抵抗体素子41を挿入しておき、その白金抵
抗体素子41の両端は金属メッシュステントの金属素線
42を介して温度センサー・アンプに接続されるケーブ
ル43に接続するようにする。この場合、その金属メッ
シュステントの同じ側端でケーブル43を接続するので
あれば、白金抵抗体素子41の片側に接続している金属
素線42は途中で溶接にて他の導通用金属線と電気的に
接続される必要があるが、金属メッシュステントの両側
端においてケーブル43が接続されるのであれば、この
溶接は必要がない。また、中空電極体40の別にRF発
振器に接続される電線(体腔内電極ライン)44が接続
されている。
【0025】実際に使用する場合、この中空電極体40
は既存のメッシュステントと同じようにして生体管腔の
狭窄部位に留置する。そして、この中空電極体40を体
内感温アプリケータとして用いて加温治療を行う。この
とき、加熱する温度はこのステントとしての中空電極体
40に挿入された白金抵抗体素子41等の抵抗体で測定
する。
は既存のメッシュステントと同じようにして生体管腔の
狭窄部位に留置する。そして、この中空電極体40を体
内感温アプリケータとして用いて加温治療を行う。この
とき、加熱する温度はこのステントとしての中空電極体
40に挿入された白金抵抗体素子41等の抵抗体で測定
する。
【0026】なお、中空電極体40を冷却する手段とし
て前述したような冷却液還流プローブを挿入して使用す
る。なお、胆管の場合は瘻孔から冷却水を少しずつ垂れ
流してやってもよい。また、食道の場合には冷却水を垂
れ流すためのチューブをその中空電極体40の近くまで
入れてやることもできる。
て前述したような冷却液還流プローブを挿入して使用す
る。なお、胆管の場合は瘻孔から冷却水を少しずつ垂れ
流してやってもよい。また、食道の場合には冷却水を垂
れ流すためのチューブをその中空電極体40の近くまで
入れてやることもできる。
【0027】なお、白金素子等の抵抗体に接続された金
属ステントの金属線についてはエナメル被覆で基本的に
は大丈夫であるが、テフロン等で強固に被覆しておくと
更に確実な温度計測ができる。
属ステントの金属線についてはエナメル被覆で基本的に
は大丈夫であるが、テフロン等で強固に被覆しておくと
更に確実な温度計測ができる。
【0028】また、温度センサー・アンプまでのケーブ
ル43をある程度太いものにするのであれば、体腔内電
極ラインである電線の役目を兼用させ、その切換は装置
本体側で行うという方法も考えられる。
ル43をある程度太いものにするのであれば、体腔内電
極ラインである電線の役目を兼用させ、その切換は装置
本体側で行うという方法も考えられる。
【0029】センサー用ケーブル43や電線44は一連
の加温治療が終了するまで中空電極体(金属ステント)
40に接続したままにしておき、治療していない時は瘻
孔の近傍等に固定しておく。不要になったら、鉗子等を
用いて中空電極体40の近傍で切断するのが望ましい
が、瘻孔の近傍等で切断しても問題はない。
の加温治療が終了するまで中空電極体(金属ステント)
40に接続したままにしておき、治療していない時は瘻
孔の近傍等に固定しておく。不要になったら、鉗子等を
用いて中空電極体40の近傍で切断するのが望ましい
が、瘻孔の近傍等で切断しても問題はない。
【0030】図9に示すものでは既存のコイル(らせん
状)ステントと同じ構造の金属ステント45を白金素子
等の温度測定用の抵抗体とした中空電極体の例である。
この金属ステント45はその両端にケーブル46を接続
しており、このケーブル46を通じて加温装置本体に接
続される。そして、このラインは加温装置本体の内部で
温度センサー・アンプとRF発振器に切り換えて接続さ
れる。
状)ステントと同じ構造の金属ステント45を白金素子
等の温度測定用の抵抗体とした中空電極体の例である。
この金属ステント45はその両端にケーブル46を接続
しており、このケーブル46を通じて加温装置本体に接
続される。そして、このラインは加温装置本体の内部で
温度センサー・アンプとRF発振器に切り換えて接続さ
れる。
【0031】実際に使用する場合において、金属ステン
ト45を既存のコイルステントと同じようにして生体管
腔の狭窄部に留置する。そして、これを体内アプリケー
タとして加温を行う。この時、この金属ステントは温度
センサーの役目も果たす。
ト45を既存のコイルステントと同じようにして生体管
腔の狭窄部に留置する。そして、これを体内アプリケー
タとして加温を行う。この時、この金属ステントは温度
センサーの役目も果たす。
【0032】なお、金属ステント45を冷却する手段と
しては冷却液還流プローブを使用するが、前述したよう
に胆管の場合は瘻孔から冷却水を少しずつ垂れ流してや
ってもよい。また、食道の場合には冷却水を垂れ流すた
めのチューブをその中空電極体40の近くまで入れてや
ることもできる。
しては冷却液還流プローブを使用するが、前述したよう
に胆管の場合は瘻孔から冷却水を少しずつ垂れ流してや
ってもよい。また、食道の場合には冷却水を垂れ流すた
めのチューブをその中空電極体40の近くまで入れてや
ることもできる。
【0033】また、ケーブルを温度センサー・アンプ接
続用とRF発振器接続用で別々に設け、装置本体側での
切換えを行わない方法でも問題はない。前記センサー用
のケーブルや電線は一連の加温治療が終了するまで金属
ステントに接続したままにしておき、治療していない時
は瘻孔近傍等に固定しておく。不要になったら、鉗子を
用いて金属ステント近傍で切断するのが望ましいが、瘻
孔近傍等で切断しても問題はない。
続用とRF発振器接続用で別々に設け、装置本体側での
切換えを行わない方法でも問題はない。前記センサー用
のケーブルや電線は一連の加温治療が終了するまで金属
ステントに接続したままにしておき、治療していない時
は瘻孔近傍等に固定しておく。不要になったら、鉗子を
用いて金属ステント近傍で切断するのが望ましいが、瘻
孔近傍等で切断しても問題はない。
【0034】これらの変形例では金属ステントに体腔内
電極の役目を負わせることにより、ステントを用いなが
らの加温が可能となる。さらに温度測定が確実であり、
毎回体腔内アプリケータを挿入する必要もなくなる。ま
た、金属ステントに組み込むのであれば、白金素子等の
抵抗体でも大きさ的に問題が起こらないので、より精度
の高い温度測定が可能となる。また、ステント自身に温
度センサー機能を設けているし、金属ステントの材料が
一種類であるので、構成が簡単になっている。また、白
金素子等の抵抗体だとより精度の高い温度測定が可能と
なる。
電極の役目を負わせることにより、ステントを用いなが
らの加温が可能となる。さらに温度測定が確実であり、
毎回体腔内アプリケータを挿入する必要もなくなる。ま
た、金属ステントに組み込むのであれば、白金素子等の
抵抗体でも大きさ的に問題が起こらないので、より精度
の高い温度測定が可能となる。また、ステント自身に温
度センサー機能を設けているし、金属ステントの材料が
一種類であるので、構成が簡単になっている。また、白
金素子等の抵抗体だとより精度の高い温度測定が可能と
なる。
【0035】<第2実施形態>図10〜図14を参照し
て、本発明の第2の実施形態を説明する。 (構成)本実施形態ではハイパーサーミア用アプリケー
タの中空電極体としてステント51を用いたものであ
る。このステント51は径方向に大きさを変える必要が
あるため、例えば図10で示すような帯状金属製のコイ
ルステントタイプや図11で示すような金属製メッシュ
ステントタイプのものとする。また、ステント51はそ
の径が温度によって変わるように、その素材として例え
ば形状記憶合金を用いる。
て、本発明の第2の実施形態を説明する。 (構成)本実施形態ではハイパーサーミア用アプリケー
タの中空電極体としてステント51を用いたものであ
る。このステント51は径方向に大きさを変える必要が
あるため、例えば図10で示すような帯状金属製のコイ
ルステントタイプや図11で示すような金属製メッシュ
ステントタイプのものとする。また、ステント51はそ
の径が温度によって変わるように、その素材として例え
ば形状記憶合金を用いる。
【0036】そして、図13のように温度に応じて径が
変わるように設定する。すなわち、40℃以下では
「a」という径、45℃以上では「b」という径を持
ち、その間の温度では温度と径が線型的に変形するよう
にする(a<b)。
変わるように設定する。すなわち、40℃以下では
「a」という径、45℃以上では「b」という径を持
ち、その間の温度では温度と径が線型的に変形するよう
にする(a<b)。
【0037】(作用)このステント51は内視鏡等を用
いて生体管腔内の患部の部位に設置される。そして、ス
テント51は電磁波を用いて加温される。すなわち、図
14で示すように2つの電極体を用い、これを患部を間
に位置させるように配置する。すなわち、一方の平板状
の体外電極52を患者53の体表に巻き、他方の電極体
となるのは前記ステント51である。体外電極52と生
体管腔内のステント51に電極線をそれぞれ接触させ
る。このステント51と体外電極52に発振器54を接
続することによりその2つの電極体間に電磁波が流れ
る。このようにすればその電極体間の細胞が電磁波を受
け、ジュール損が発生し、患部が発熱して加温すること
ができる。
いて生体管腔内の患部の部位に設置される。そして、ス
テント51は電磁波を用いて加温される。すなわち、図
14で示すように2つの電極体を用い、これを患部を間
に位置させるように配置する。すなわち、一方の平板状
の体外電極52を患者53の体表に巻き、他方の電極体
となるのは前記ステント51である。体外電極52と生
体管腔内のステント51に電極線をそれぞれ接触させ
る。このステント51と体外電極52に発振器54を接
続することによりその2つの電極体間に電磁波が流れ
る。このようにすればその電極体間の細胞が電磁波を受
け、ジュール損が発生し、患部が発熱して加温すること
ができる。
【0038】ここで、患部は時間が経過すると図12の
ように温度が上昇し、予め設定していた温度43℃付近
で振動するようになる。従って、ステント51も図13
のように径「a」から径「b」間での拡大と縮小を繰り
返すようになる。
ように温度が上昇し、予め設定していた温度43℃付近
で振動するようになる。従って、ステント51も図13
のように径「a」から径「b」間での拡大と縮小を繰り
返すようになる。
【0039】そこで、加温温度を43℃に近付けるには
温度センサーを患部付近に設け、その患部温度をモニタ
ーし、加温量を制御する。 (効果)ステント51は治療中、予め設定していた温度
43℃付近で振動するため、患部に対していわゆるマッ
サージ効果を生み、患部の加温治療効果を高める。ま
た、ステント51はステント径が40〜45℃で膨らむ
ようにしたため、加温を行うと、ステント周辺の患部を
圧迫し、血流を阻害せしめることができ、血流による冷
却効果を低減させ、加温の効果を上げることができる。
温度センサーを患部付近に設け、その患部温度をモニタ
ーし、加温量を制御する。 (効果)ステント51は治療中、予め設定していた温度
43℃付近で振動するため、患部に対していわゆるマッ
サージ効果を生み、患部の加温治療効果を高める。ま
た、ステント51はステント径が40〜45℃で膨らむ
ようにしたため、加温を行うと、ステント周辺の患部を
圧迫し、血流を阻害せしめることができ、血流による冷
却効果を低減させ、加温の効果を上げることができる。
【0040】<第2実施形態の変形例>図15は生体管
腔内に留置したステント51の位置ズレを防ぐためにそ
のステント51の外周にトゲ(棘)55を設けたもので
ある。この例ではトゲ55の先端に温度センサー56を
シリコン接着剤57で設置させている。また、このよう
なトゲ55を設けないステント51の場合には図16で
示すようにステント表面にシリコン接着剤57で直接に
設置させるものでもよい。
腔内に留置したステント51の位置ズレを防ぐためにそ
のステント51の外周にトゲ(棘)55を設けたもので
ある。この例ではトゲ55の先端に温度センサー56を
シリコン接着剤57で設置させている。また、このよう
なトゲ55を設けないステント51の場合には図16で
示すようにステント表面にシリコン接着剤57で直接に
設置させるものでもよい。
【0041】また、前記ステント51は前述した第2実
施形態での膨らみ方以外のものでもよい。例えば、図1
7のように40℃以下では「a」という径、45℃以上
では「c」という径を持ち、その間の温度の43℃付近
で最も大きな径「b」になるように設定する(a<b>
c)。
施形態での膨らみ方以外のものでもよい。例えば、図1
7のように40℃以下では「a」という径、45℃以上
では「c」という径を持ち、その間の温度の43℃付近
で最も大きな径「b」になるように設定する(a<b>
c)。
【0042】また、図18のように通常は径bで加温を
行うと径cとなる(b<c)。また、ステント51を冷
却し、30℃以下にすると、さらに小さな径「a」にな
るように設定してもよい(a<b)。30℃以下にする
と小さな径「a」になるから、そのステント51の生体
管腔からの着脱を容易になる。
行うと径cとなる(b<c)。また、ステント51を冷
却し、30℃以下にすると、さらに小さな径「a」にな
るように設定してもよい(a<b)。30℃以下にする
と小さな径「a」になるから、そのステント51の生体
管腔からの着脱を容易になる。
【0043】また、具体的な説明を省略するが、このス
テント51にも前述の第1実施形態と同じような通電接
続手段と温度センサ接続手段を設けてもよい。 <第3実施形態>図19〜図20を参照して本発明の第
3の実施形態を説明する。
テント51にも前述の第1実施形態と同じような通電接
続手段と温度センサ接続手段を設けてもよい。 <第3実施形態>図19〜図20を参照して本発明の第
3の実施形態を説明する。
【0044】(構成)本実施形態はハイパーサーミアア
プリケータの中空電極体としてチューブ型腔内ステント
60を示す。このステント60は瘻孔確保用や患部狭窄
防止用に供するものであり、図19で示すように構成さ
れている。すなわち、主体としてのチューブ61を有
し、このチューブ61において患部62に密着する部分
(図19では先端側部分)の肉厚内にはコイル状の金属
線63が埋め込まれている。この金属線63はチューブ
61の内部を通り、一方の端部が体外に引き出されてい
る被覆付電線64の他端と接続されている。そして、こ
のコイル状金属線63がRF腔内加温における腔内電極
となり、被覆付電線64がその電極ラインとなる。
プリケータの中空電極体としてチューブ型腔内ステント
60を示す。このステント60は瘻孔確保用や患部狭窄
防止用に供するものであり、図19で示すように構成さ
れている。すなわち、主体としてのチューブ61を有
し、このチューブ61において患部62に密着する部分
(図19では先端側部分)の肉厚内にはコイル状の金属
線63が埋め込まれている。この金属線63はチューブ
61の内部を通り、一方の端部が体外に引き出されてい
る被覆付電線64の他端と接続されている。そして、こ
のコイル状金属線63がRF腔内加温における腔内電極
となり、被覆付電線64がその電極ラインとなる。
【0045】また、温度センサとしての熱電対65が、
チューブ61の内部を通ってコイル状金属線63の中央
部付近で、そのチューブ61の肉厚を貫通して設けられ
ており、その熱電対65の先端部(測温部)はチューブ
61の外側付近に位置して固定されている。この熱電対
65の他端は体外に引き出され、ハイパーサミア装置本
体に接続される。
チューブ61の内部を通ってコイル状金属線63の中央
部付近で、そのチューブ61の肉厚を貫通して設けられ
ており、その熱電対65の先端部(測温部)はチューブ
61の外側付近に位置して固定されている。この熱電対
65の他端は体外に引き出され、ハイパーサミア装置本
体に接続される。
【0046】但し、ここでは熱電対を例として示してあ
るが、測温出力伝送ラインがチューブ内部を通り、測温
部分はチューブ外側付近に固定されていることが必要な
だけであり、熱電対の代わりにサーミスタ、白金素子、
光ファイバ温度計等を用いた温度センサーであっても何
等問題がない。
るが、測温出力伝送ラインがチューブ内部を通り、測温
部分はチューブ外側付近に固定されていることが必要な
だけであり、熱電対の代わりにサーミスタ、白金素子、
光ファイバ温度計等を用いた温度センサーであっても何
等問題がない。
【0047】また、ステント60は体表面冷却機構を持
っている。これの簡単な構造としては冷却水を循環する
方法等である。もちろん、ステント60の中空部に挿入
する冷却液還流プローブを利用してもよい。
っている。これの簡単な構造としては冷却水を循環する
方法等である。もちろん、ステント60の中空部に挿入
する冷却液還流プローブを利用してもよい。
【0048】(作用)次に、実際の使用法を述べる。図
20に示すように生体腔内患部の位置にチューブ型腔内
ステント60を装着し、体外アプリケータとしての体外
電極66を患者67の体表面に装着する。
20に示すように生体腔内患部の位置にチューブ型腔内
ステント60を装着し、体外アプリケータとしての体外
電極66を患者67の体表面に装着する。
【0049】ついで、ステント60の電極ラインと、体
外電極66に接続されているもう一方の電極ラインをハ
イパーサミア装置本体のRF発振器68に接続する。さ
らに図20では図示されていないが、ステント60の測
温出力伝送ラインをハイパーサミア装置本体の温度セン
サ入力部に接続する。
外電極66に接続されているもう一方の電極ラインをハ
イパーサミア装置本体のRF発振器68に接続する。さ
らに図20では図示されていないが、ステント60の測
温出力伝送ラインをハイパーサミア装置本体の温度セン
サ入力部に接続する。
【0050】これらの装着と接続が終了したら、ステン
ト60に設けられている熱電対65で測定される温度を
一定の温度または温度範囲に維持するようにRF発振器
68の出力をハイパーサミア装置本体で制御する。
ト60に設けられている熱電対65で測定される温度を
一定の温度または温度範囲に維持するようにRF発振器
68の出力をハイパーサミア装置本体で制御する。
【0051】この温熱治療を行うステント60は通常、
温熱治療後も生体管腔内に留置しておくものであり、こ
れによって腔内ハイパーサミアを行う時、毎回、その電
極となるステント60を取り外す必要はない。一旦、ス
テント60を留置したらそのままで確実なハイパーサミ
アを必要に応じて行うことができる。
温熱治療後も生体管腔内に留置しておくものであり、こ
れによって腔内ハイパーサミアを行う時、毎回、その電
極となるステント60を取り外す必要はない。一旦、ス
テント60を留置したらそのままで確実なハイパーサミ
アを必要に応じて行うことができる。
【0052】ここで、想定される生体腔内の患部の代表
的な例を図21〜23に示す、図21は胆管71の例で
あり、図22は気管72の例であり、図23は尿道73
の例である。その他にも図示しいないが、食道、直腸、
結腸、腔、子宮等が患部として想定できる。基本的には
チューブ状のステント60を留置できる生体腔内であれ
ばどこでもよい。
的な例を図21〜23に示す、図21は胆管71の例で
あり、図22は気管72の例であり、図23は尿道73
の例である。その他にも図示しいないが、食道、直腸、
結腸、腔、子宮等が患部として想定できる。基本的には
チューブ状のステント60を留置できる生体腔内であれ
ばどこでもよい。
【0053】<第3実施形態の変形例>第3実施形態で
はステント60のチューブ先端部が実質的な電極部とな
っているものを示したが、これに限定されることなく、
そのチューブの途中部分が電極部分となっていてもよ
い。また、ステント60の全体が電極部分となっていて
もよい。ステント60の電極の材質についても、ここで
は金属線としたが、導電性があれば何でも良く、導電ゴ
ム等も十分に使用できる。
はステント60のチューブ先端部が実質的な電極部とな
っているものを示したが、これに限定されることなく、
そのチューブの途中部分が電極部分となっていてもよ
い。また、ステント60の全体が電極部分となっていて
もよい。ステント60の電極の材質についても、ここで
は金属線としたが、導電性があれば何でも良く、導電ゴ
ム等も十分に使用できる。
【0054】また、ステント60の電極構造としても図
24で示すようにそのステント60がそのチューブ内面
にメッシュ状導電物75が密着した構造としたものでも
よい。その導電物75には第3実施形態と同じく、一方
の端部が体外に引き出されている被覆付電線76の他端
と接続されている。そして、メッシュ状導電物75がR
F腔内加温における腔内電極となり、被覆付電線76が
その電極ラインとなる。これの他の構造や使用方法につ
いては前述した通りである。
24で示すようにそのステント60がそのチューブ内面
にメッシュ状導電物75が密着した構造としたものでも
よい。その導電物75には第3実施形態と同じく、一方
の端部が体外に引き出されている被覆付電線76の他端
と接続されている。そして、メッシュ状導電物75がR
F腔内加温における腔内電極となり、被覆付電線76が
その電極ラインとなる。これの他の構造や使用方法につ
いては前述した通りである。
【0055】なお、電極形状についてはメッシュ状に限
定される必要はなく、コイル状でもなんら問題はない。
この実施形態によれば、第3実施形態と同じ効果を有
し、さらにその製造が容易になる。その素材のチューブ
についても市販のものを利用でき、容易に製作すること
が可能となる。
定される必要はなく、コイル状でもなんら問題はない。
この実施形態によれば、第3実施形態と同じ効果を有
し、さらにその製造が容易になる。その素材のチューブ
についても市販のものを利用でき、容易に製作すること
が可能となる。
【0056】図25は第3実施形態でのステント60の
電極構造についての他の変形例を示す。このステント6
0はそのチューブ外面にメッシュ状導電物75が密着し
た構造となっており、その導電物75には第3実施形態
と同じく、一方の端部が体外に引き出されている被覆付
電線76の他端と接続されている。この接続においては
電線76はチューブ肉厚を貫くことになる。そして、メ
ッシュ状導電物75がRF腔内加温における腔内電極と
なり、被覆付電線76がその電極ラインとなる。これの
他の構造や使用方法については前述した通りである。
電極構造についての他の変形例を示す。このステント6
0はそのチューブ外面にメッシュ状導電物75が密着し
た構造となっており、その導電物75には第3実施形態
と同じく、一方の端部が体外に引き出されている被覆付
電線76の他端と接続されている。この接続においては
電線76はチューブ肉厚を貫くことになる。そして、メ
ッシュ状導電物75がRF腔内加温における腔内電極と
なり、被覆付電線76がその電極ラインとなる。これの
他の構造や使用方法については前述した通りである。
【0057】なお、図25には図示されていないが、メ
ッシュ状導電物75を包むように薄い膜やチューブを更
にかぶせても良い。その場合、熱収縮性のチューブであ
ると取扱いが楽である。
ッシュ状導電物75を包むように薄い膜やチューブを更
にかぶせても良い。その場合、熱収縮性のチューブであ
ると取扱いが楽である。
【0058】また、この場合にも、電極形状については
メッシュ状に限定される必要はなく、コイル状でもなん
ら問題がない。この実施形態でも前記同様、第3実施形
態と同じ効果を有し、さらにその製造が容易になる。そ
の素材のチューブについても市販のものを利用でき、容
易に製作することが可能となる。
メッシュ状に限定される必要はなく、コイル状でもなん
ら問題がない。この実施形態でも前記同様、第3実施形
態と同じ効果を有し、さらにその製造が容易になる。そ
の素材のチューブについても市販のものを利用でき、容
易に製作することが可能となる。
【0059】<第4実施形態>図26〜図28を参照し
て、本発明の第4の実施形態を説明する。 (構成)本実施形態は生体腔内に留置するハイパーサー
ミア用アプリケータ80は金属製の中空電極体として二
重の円筒状チューブによって構成されている。つまり、
アプリケータ80は外筒81と内筒82が同心的に配置
されてなり、その外筒81と内筒82の間に第1の隙間
83を形成し、内筒82の内部によって第2の隙間84
を形成している。外筒81と内筒82はその間を支え壁
85によって連結することによって保持されている。図
27で示すように外筒81の周壁には複数の孔86が設
けられており、これらの孔86は外側の第1の隙間83
に連通している。
て、本発明の第4の実施形態を説明する。 (構成)本実施形態は生体腔内に留置するハイパーサー
ミア用アプリケータ80は金属製の中空電極体として二
重の円筒状チューブによって構成されている。つまり、
アプリケータ80は外筒81と内筒82が同心的に配置
されてなり、その外筒81と内筒82の間に第1の隙間
83を形成し、内筒82の内部によって第2の隙間84
を形成している。外筒81と内筒82はその間を支え壁
85によって連結することによって保持されている。図
27で示すように外筒81の周壁には複数の孔86が設
けられており、これらの孔86は外側の第1の隙間83
に連通している。
【0060】また、アプリケータ80の一端にはシリコ
ンなどの高分子材料で作られた柔軟な挿入チューブ87
が接続されており、この挿入チューブ87は内部に薬液
注入孔88と、電極線挿通孔89を形成してある。電極
線挿通孔89に挿通した電極線91は挿入チューブ87
に対する接続部分で外側の金属製外筒81に接続するこ
とにより電気的に導通されている。薬液注入孔88は支
え壁85で仕切られる第1の隙間83の左右の部分と均
等に連通するように接続されている。
ンなどの高分子材料で作られた柔軟な挿入チューブ87
が接続されており、この挿入チューブ87は内部に薬液
注入孔88と、電極線挿通孔89を形成してある。電極
線挿通孔89に挿通した電極線91は挿入チューブ87
に対する接続部分で外側の金属製外筒81に接続するこ
とにより電気的に導通されている。薬液注入孔88は支
え壁85で仕切られる第1の隙間83の左右の部分と均
等に連通するように接続されている。
【0061】図28に示すように、電極線挿通孔89に
挿通してある電極線91は体外電極(体外アプリケー
タ)92と共に温熱治療装置(図示しない)内の高周波
(RF)発振器93に接続され、また薬剤注入孔88は
薬剤注入チューブ94を通じて薬剤注入装置95に接続
されるようになっている。
挿通してある電極線91は体外電極(体外アプリケー
タ)92と共に温熱治療装置(図示しない)内の高周波
(RF)発振器93に接続され、また薬剤注入孔88は
薬剤注入チューブ94を通じて薬剤注入装置95に接続
されるようになっている。
【0062】(作用)このアプリケータ80を使用して
温熱療法を行う場合にはまず、図28に示すように、内
視鏡等を利用してアプリケータ80を患者の管腔臓器9
6内に挿入し、腫瘍97に接するように設置する。
温熱療法を行う場合にはまず、図28に示すように、内
視鏡等を利用してアプリケータ80を患者の管腔臓器9
6内に挿入し、腫瘍97に接するように設置する。
【0063】そして、温熱治療装置を作動して治療を行
う際には高周波発振器93によりアプリケータ90と体
外電極92の間に高周波電流を流して腫瘍97を加温す
る。この際、アプリケータ90の中空内部に前述したよ
うな冷却液還流プローブを挿入して体内中空電極体とな
るアプリケータ90の過熱を防止するようにしてもよ
い。また、この加温と同時に適当なタイミングで薬剤注
入装置95から抗癌剤が注入される。
う際には高周波発振器93によりアプリケータ90と体
外電極92の間に高周波電流を流して腫瘍97を加温す
る。この際、アプリケータ90の中空内部に前述したよ
うな冷却液還流プローブを挿入して体内中空電極体とな
るアプリケータ90の過熱を防止するようにしてもよ
い。また、この加温と同時に適当なタイミングで薬剤注
入装置95から抗癌剤が注入される。
【0064】抗癌剤は挿入チューブ87内の薬剤注入孔
88を通って外側の間隙83内に流れ込み、孔86から
アプリケータ90の外に放出されて、腫瘍97の表面に
塗布投与される。以上により温熱治療を行いながら、同
時に化学療法を施療することができる。
88を通って外側の間隙83内に流れ込み、孔86から
アプリケータ90の外に放出されて、腫瘍97の表面に
塗布投与される。以上により温熱治療を行いながら、同
時に化学療法を施療することができる。
【0065】なお、治療対象の管腔臓器としては、食
道、直腸、子宮頸部、腔、子宮体部、胆管など、本アプ
リケータが挿入できる管腔状の臓器であれば対象となり
得る。 (効果)この実施形態によれば、温熱治療と化学療法の
併用が、1つのアプリケータ90を挿入設置するだけで
可能となる。アプリケータ90の電極体を細くすること
ができるため、細い管腔臓器にも適用できる。また、ア
プリケータ90がチューブ状なので留置でき、治療の度
に挿入抜去の必要がない。さらに生体管腔の狭窄部位の
拡張保持機能も持っている。
道、直腸、子宮頸部、腔、子宮体部、胆管など、本アプ
リケータが挿入できる管腔状の臓器であれば対象となり
得る。 (効果)この実施形態によれば、温熱治療と化学療法の
併用が、1つのアプリケータ90を挿入設置するだけで
可能となる。アプリケータ90の電極体を細くすること
ができるため、細い管腔臓器にも適用できる。また、ア
プリケータ90がチューブ状なので留置でき、治療の度
に挿入抜去の必要がない。さらに生体管腔の狭窄部位の
拡張保持機能も持っている。
【0066】<第4実施形態の変形例>この変形例は図
29で示すように、前記アプリケータ80が三重の円筒
状チューブによって構成したものである。つまり、前記
内筒82の内側にさらにもう1つの内筒98を同心的に
配置し、その2つの内筒82,97の間にも一重の間隙
99a,99bを形成している。内筒82,98は間欠
的に設けられた複数の支柱101により接続されてい
る。
29で示すように、前記アプリケータ80が三重の円筒
状チューブによって構成したものである。つまり、前記
内筒82の内側にさらにもう1つの内筒98を同心的に
配置し、その2つの内筒82,97の間にも一重の間隙
99a,99bを形成している。内筒82,98は間欠
的に設けられた複数の支柱101により接続されてい
る。
【0067】また、このアプリケータ80に接続される
挿入チューブ87には前述した薬液注入孔88と電極線
挿通孔89の他に、冷却水注入孔102と冷却水排出孔
103が形成されている。冷却水注入孔102と冷却水
排出孔103はその挿入チューブ87の外端に接続した
冷却水用チューブ104により温熱治療装置(図示しな
い)内の冷却水還流装置105に接続されている。
挿入チューブ87には前述した薬液注入孔88と電極線
挿通孔89の他に、冷却水注入孔102と冷却水排出孔
103が形成されている。冷却水注入孔102と冷却水
排出孔103はその挿入チューブ87の外端に接続した
冷却水用チューブ104により温熱治療装置(図示しな
い)内の冷却水還流装置105に接続されている。
【0068】このアプリケータ80による加温や抗癌剤
の注入の作用は前記第4実施形態の場合と同様である
が、このアプリケータ80によればそれに加えて冷却水
還流装置105による腫瘍表面の冷却機能が加わる。
の注入の作用は前記第4実施形態の場合と同様である
が、このアプリケータ80によればそれに加えて冷却水
還流装置105による腫瘍表面の冷却機能が加わる。
【0069】すなわち、冷却水還流装置105により冷
却水が挿入チューブ87内の冷却水注入孔102を通っ
てアプリケータ80内の間隙99a,99b内に注入さ
れる。間隙98,99は支柱101により隔てられてい
るだけなので、冷却水は同時に両方の間隙99a,99
bに注入され、それらの間隙98a,99b内を還流し
た冷却水は冷却水排出孔103により冷却水還流装置1
05に戻る。この作用によって患部表面を適宜冷却する
ことができる。従って、患部表面の過熱を防止し、より
深部までの加温が可能であり、同時に化学療法併用の効
果的な温熱治療ができる。
却水が挿入チューブ87内の冷却水注入孔102を通っ
てアプリケータ80内の間隙99a,99b内に注入さ
れる。間隙98,99は支柱101により隔てられてい
るだけなので、冷却水は同時に両方の間隙99a,99
bに注入され、それらの間隙98a,99b内を還流し
た冷却水は冷却水排出孔103により冷却水還流装置1
05に戻る。この作用によって患部表面を適宜冷却する
ことができる。従って、患部表面の過熱を防止し、より
深部までの加温が可能であり、同時に化学療法併用の効
果的な温熱治療ができる。
【0070】<第5実施形態>図30〜図32を参照し
て、本発明の第5の実施形態を説明する。 (構成)本実施形態のアプリケータは金属編組体によっ
て中空筒状に形成された中空電極体111と、この中空
電極体111の中空内部に挿通可能な冷却液還流プロー
ブ112と、前記中空電極体111を形成する金属編組
体の一部に形成した温度センサー113を備えて構成さ
れている。
て、本発明の第5の実施形態を説明する。 (構成)本実施形態のアプリケータは金属編組体によっ
て中空筒状に形成された中空電極体111と、この中空
電極体111の中空内部に挿通可能な冷却液還流プロー
ブ112と、前記中空電極体111を形成する金属編組
体の一部に形成した温度センサー113を備えて構成さ
れている。
【0071】図30で示すように中空電極体111は生
体管腔内壁に沿って装着できるよう、柔軟に編み込まれ
ており、径方向に拡張できる。また、中空内壁の一部が
電気的に導通可能なように金属露出部114を有してい
る。
体管腔内壁に沿って装着できるよう、柔軟に編み込まれ
ており、径方向に拡張できる。また、中空内壁の一部が
電気的に導通可能なように金属露出部114を有してい
る。
【0072】一方、前記冷却水還流プローブ112は図
31で示すように柔軟なシリコンゴムで成形され、内部
に冷却液を給排するための流通路110があり、この冷
却水還流プローブ112の末端には前記流通路110に
連通する冷却液供給口115と冷却液排出口116が取
り付けられている。また、冷却水還流プローブ112の
先端にはバルーン117が取り付けられ、バルーン11
7は冷却液の給排によって膨脹収縮する。さらにバルー
ン117の表面には金属薄膜118が装着され、金属薄
膜118からは高周波給電線119が導出されている。
また、プローブ112のシャフト120には末端から先
端までつながった腔内放射線治療用管路121が形成さ
れている。
31で示すように柔軟なシリコンゴムで成形され、内部
に冷却液を給排するための流通路110があり、この冷
却水還流プローブ112の末端には前記流通路110に
連通する冷却液供給口115と冷却液排出口116が取
り付けられている。また、冷却水還流プローブ112の
先端にはバルーン117が取り付けられ、バルーン11
7は冷却液の給排によって膨脹収縮する。さらにバルー
ン117の表面には金属薄膜118が装着され、金属薄
膜118からは高周波給電線119が導出されている。
また、プローブ112のシャフト120には末端から先
端までつながった腔内放射線治療用管路121が形成さ
れている。
【0073】前記温度センサー113は金属編組の一点
または複数点を溶接して熱電対を形成し、中空電極体1
11に対して例えば前記第1実施形態での接続手段のよ
うな方式で着脱できる温度センサー用信号線122によ
って図示しない温度測定装置に接続されるようになって
いる。
または複数点を溶接して熱電対を形成し、中空電極体1
11に対して例えば前記第1実施形態での接続手段のよ
うな方式で着脱できる温度センサー用信号線122によ
って図示しない温度測定装置に接続されるようになって
いる。
【0074】(作用)実際に使用する場合は図32で示
すように中空電極体111を内視鏡等を用いて生体管腔
の所望位置に挿入する。次に、冷却液還流プローブ11
2を中空電極体111の中空部内に挿入する。さらに冷
却液還流プローブ112の末端の冷却液供給口115と
冷却液排出口116を冷却液還流装置131に接続し、
冷却液を還流してバルーン117を膨脹させる。このと
き、バルーン117の表面の金属薄膜118が中空電極
体111の金属露出部114に接触し、高周波給電線1
19が中空電極体111に電気的に接続される。
すように中空電極体111を内視鏡等を用いて生体管腔
の所望位置に挿入する。次に、冷却液還流プローブ11
2を中空電極体111の中空部内に挿入する。さらに冷
却液還流プローブ112の末端の冷却液供給口115と
冷却液排出口116を冷却液還流装置131に接続し、
冷却液を還流してバルーン117を膨脹させる。このと
き、バルーン117の表面の金属薄膜118が中空電極
体111の金属露出部114に接触し、高周波給電線1
19が中空電極体111に電気的に接続される。
【0075】この状態で高周波給電線119と体外電極
アプリケータ132を高周波発振器133に接続し、温
度センサー113を温度測定装置に接続して治療を開始
する。温度センサー113の測定信号をフィードバック
して高周波出力や還流冷却液流量あるいは冷却液温度を
制御し、患部が所望の温度になるようにする。
アプリケータ132を高周波発振器133に接続し、温
度センサー113を温度測定装置に接続して治療を開始
する。温度センサー113の測定信号をフィードバック
して高周波出力や還流冷却液流量あるいは冷却液温度を
制御し、患部が所望の温度になるようにする。
【0076】さらに放射線治療装置134からの放射線
源導入チューブ135をプローブ112の管路121に
挿入し、この放射線源導入チューブ135を通じてプロ
ーブ112に小線源を導入すれば、加温治療と同時に腔
内放射線治療を行うこともできる。
源導入チューブ135をプローブ112の管路121に
挿入し、この放射線源導入チューブ135を通じてプロ
ーブ112に小線源を導入すれば、加温治療と同時に腔
内放射線治療を行うこともできる。
【0077】なお、前記管路121はプローブ112の
先端で開口していても閉塞していてもよい。開口してい
る場合は管路121に内視鏡を挿通して患部の観察をし
たりプローブ112の挿入の補助としてもよい。これに
ガイドワイヤーを挿通することでプローブ112の挿入
を容易にすることも可能である。さらには放射線不透過
部材を管路121に挿入することによりX線透視下でプ
ローブ112の位置確認を行うことも可能である。
先端で開口していても閉塞していてもよい。開口してい
る場合は管路121に内視鏡を挿通して患部の観察をし
たりプローブ112の挿入の補助としてもよい。これに
ガイドワイヤーを挿通することでプローブ112の挿入
を容易にすることも可能である。さらには放射線不透過
部材を管路121に挿入することによりX線透視下でプ
ローブ112の位置確認を行うことも可能である。
【0078】治療終了後は、中空電極体111のみを管
腔内に残留し、他の構成要素は全て引き抜く。再治療す
る場合は、再び中空電極体111に他の構成要素を接続
し、同様に施療する。
腔内に残留し、他の構成要素は全て引き抜く。再治療す
る場合は、再び中空電極体111に他の構成要素を接続
し、同様に施療する。
【0079】(効果)これによれば、冷却液還流プロー
ブ112を中空電極体111の中空部内に入れること
で、その中空電極体111が冷却され、中空電極体11
1に接する管腔壁表面からその周辺深部まで均一に患部
組織を加温できる。
ブ112を中空電極体111の中空部内に入れること
で、その中空電極体111が冷却され、中空電極体11
1に接する管腔壁表面からその周辺深部まで均一に患部
組織を加温できる。
【0080】中空電極体111と高周波給電線119と
はバルーン117の膨脹によって電気的に確実に接続さ
れるので、中空電極体111に高周波電流を伝送するこ
とができ、十分な加温応力が確保できる。
はバルーン117の膨脹によって電気的に確実に接続さ
れるので、中空電極体111に高周波電流を伝送するこ
とができ、十分な加温応力が確保できる。
【0081】治療効果としては、中空電極体111がス
テントの役割をし、さらにバルーン117で拡張される
ので狭窄した患部の拡張がなされ、治療直後からの効果
が期待できる。さらに同時に加温治療を施すことで再狭
窄等の中長期的治療効果もある。また、2回目以降の治
療の際には中空電極体111が所望の位置に留置されて
いるので電極体111の挿入、位置決めの手間が省け
る。さらに、プローブ112に小線源を導入すれば、前
述の効果に加えて、加温治療と放射線治療を併用した効
果が得られ、高い治療効果が期待できる。
テントの役割をし、さらにバルーン117で拡張される
ので狭窄した患部の拡張がなされ、治療直後からの効果
が期待できる。さらに同時に加温治療を施すことで再狭
窄等の中長期的治療効果もある。また、2回目以降の治
療の際には中空電極体111が所望の位置に留置されて
いるので電極体111の挿入、位置決めの手間が省け
る。さらに、プローブ112に小線源を導入すれば、前
述の効果に加えて、加温治療と放射線治療を併用した効
果が得られ、高い治療効果が期待できる。
【0082】[付記] (1)体腔内に挿入可能な中空電極体と、この中空電極体
内に設けられた冷却液供給手段とから成ることを特徴と
するハイパーサーミア用アプリケータ。
内に設けられた冷却液供給手段とから成ることを特徴と
するハイパーサーミア用アプリケータ。
【0083】(2) 前記冷却液供給手段は冷却液還流プロ
ーブからなり、この冷却液還流プローブは前記中空電極
体の中空内部に挿入して設置されることを特徴とする第
1項に記載のハイパーサーミア用アプリケータ。
ーブからなり、この冷却液還流プローブは前記中空電極
体の中空内部に挿入して設置されることを特徴とする第
1項に記載のハイパーサーミア用アプリケータ。
【0084】(3) 前記中空電極体が生体管腔拡張用ステ
ントであることを特徴とする第1項に記載のハイパーサ
ーミア用アプリケータ。 (4) 前記中空電極体に高周波電流を供給する給電線を接
続する接続手段を備えたことを特徴とする第1項に記載
のハイパーサーミア用アプリケータ。
ントであることを特徴とする第1項に記載のハイパーサ
ーミア用アプリケータ。 (4) 前記中空電極体に高周波電流を供給する給電線を接
続する接続手段を備えたことを特徴とする第1項に記載
のハイパーサーミア用アプリケータ。
【0085】(5) 前記接続手段は中空電極体側から給電
線側を脱着自在であることを特徴とする第4項に記載の
ハイパーサーミア用アプリケータ。 (6) 前記中空電極体に温度センサーを付設したことを特
徴とする第1〜5項に記載のハイパーサーミア用アプリ
ケータ。
線側を脱着自在であることを特徴とする第4項に記載の
ハイパーサーミア用アプリケータ。 (6) 前記中空電極体に温度センサーを付設したことを特
徴とする第1〜5項に記載のハイパーサーミア用アプリ
ケータ。
【0086】(7) 前記中空電極体に腔内放射線治療手段
を配置可能な構造としたことを特徴とする第1〜6項に
記載のハイパーサーミア用アプリケータ。 (8) 前記ステントは一定範囲の温度領域で外径が拡大す
る形状記憶合金で構成したことを特徴とする第3項に記
載のハイパーサーミア用アプリケータ。
を配置可能な構造としたことを特徴とする第1〜6項に
記載のハイパーサーミア用アプリケータ。 (8) 前記ステントは一定範囲の温度領域で外径が拡大す
る形状記憶合金で構成したことを特徴とする第3項に記
載のハイパーサーミア用アプリケータ。
【0087】この付記第2項のものによれば、冷却液還
流プローブを中空電極中空部内に入れることで中空電極
体が冷却され、中空電極体に接する生体管腔壁表面から
その周辺深部まで均一に患部組織を加温できる。
流プローブを中空電極中空部内に入れることで中空電極
体が冷却され、中空電極体に接する生体管腔壁表面から
その周辺深部まで均一に患部組織を加温できる。
【0088】付記第4項のものでは中空電極と給電線と
の間に接続手段を有するので中空電極に十分な高周波電
流を確実に伝送することができ、十分な加温能力が確保
できる。
の間に接続手段を有するので中空電極に十分な高周波電
流を確実に伝送することができ、十分な加温能力が確保
できる。
【0089】付記第3項のものでは中空電極体がステン
トの役割をするので狭窄した患部の拡張がなされ、治療
直後からの効果が期待できる。さらに、同時に加温治療
を施すことで再狭窄等の中長期的治療効果もある。ま
た、2回目以降の治療の際には、電極が所望の位置に留
置されているので電極の挿入、位置決めの手間が省け
る。
トの役割をするので狭窄した患部の拡張がなされ、治療
直後からの効果が期待できる。さらに、同時に加温治療
を施すことで再狭窄等の中長期的治療効果もある。ま
た、2回目以降の治療の際には、電極が所望の位置に留
置されているので電極の挿入、位置決めの手間が省け
る。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、中
空電極体内に冷却液供給手段を設けるようにしたため、
その中空電極体が冷却され、中空電極体に接する生体管
腔壁表面からその周辺深部まで均一に患部組織を適切に
加温し、治療効果を高めることができる。
空電極体内に冷却液供給手段を設けるようにしたため、
その中空電極体が冷却され、中空電極体に接する生体管
腔壁表面からその周辺深部まで均一に患部組織を適切に
加温し、治療効果を高めることができる。
【図1】第1実施形態に係るハイパーサーミア用アプリ
ケータの中空電極体の斜視図。
ケータの中空電極体の斜視図。
【図2】第1実施形態に係るハイパーサーミア用アプリ
ケータの給電線の斜視図。
ケータの給電線の斜視図。
【図3】第1実施形態に係るハイパーサーミア用アプリ
ケータの冷却液還流プローブの斜視図。
ケータの冷却液還流プローブの斜視図。
【図4】第1実施形態に係るハイパーサーミア用アプリ
ケータの温度センサーラインの斜視図。
ケータの温度センサーラインの斜視図。
【図5】第1実施形態に係る使用状態のハイパーサーミ
ア装置のシステム説明図。
ア装置のシステム説明図。
【図6】前記中空電極体と給電線を接続するピン−ジャ
ック接続手段の他の例を示す説明図。
ック接続手段の他の例を示す説明図。
【図7】前記中空電極体と給電線を接続するピン−ジャ
ック接続手段のさらに他の例を示す説明図。
ック接続手段のさらに他の例を示す説明図。
【図8】前記中空電極体に付設する温度センサーの他の
例を示す説明図。
例を示す説明図。
【図9】前記中空電極体に付設する温度センサーのさら
に他の例を示す説明図。
に他の例を示す説明図。
【図10】第2実施形態に係るハイパーサーミア用アプ
リケータの中空電極体としてステントの斜視図。
リケータの中空電極体としてステントの斜視図。
【図11】第2実施形態に係るハイパーサーミア用アプ
リケータの中空電極体として他の例のステントの斜視
図。
リケータの中空電極体として他の例のステントの斜視
図。
【図12】第2実施形態に係るハイパーサーミア装置の
使用状態での患部の温度変化を示すグラフ。
使用状態での患部の温度変化を示すグラフ。
【図13】前記ステントの変形状態を示す説明図。
【図14】第2実施形態に係るハイパーサーミア装置の
使用状態の説明図。
使用状態の説明図。
【図15】前記ステントの変形例の要部を示す説明図。
【図16】前記ステントの他の変形例の要部を示す説明
図。
図。
【図17】前記ステントの他の変形状態を示す説明図。
【図18】前記ステントの他の変形状態を示す説明図。
【図19】第3実施形態に係るハイパーサーミア用アプ
リケータの中空電極体として他の例のチューブ型ステン
トの使用状態の説明図。
リケータの中空電極体として他の例のチューブ型ステン
トの使用状態の説明図。
【図20】同じくそのチューブ型ステントの使用状態の
説明図。
説明図。
【図21】想定される生体腔内の患部の例として胆管の
治療状況の概略図。
治療状況の概略図。
【図22】想定される生体腔内の患部の例として気管の
治療状況の概略図。
治療状況の概略図。
【図23】想定される生体腔内の患部の例として尿道の
治療状況の概略図。
治療状況の概略図。
【図24】第3実施形態のステントの変形例の断面図。
【図25】第3実施形態のステントの他の変形例の断面
図。
図。
【図26】第4実施形態に係るハイパーサーミア用アプ
リケータの中空電極体の説明図。
リケータの中空電極体の説明図。
【図27】前記中空電極体の側面図。
【図28】第4実施形態に係るハイパーサーミア用アプ
リケータの使用状態の説明図。
リケータの使用状態の説明図。
【図29】前記第4実施形態の中空電極体の変形例の説
明図。
明図。
【図30】前記第5実施形態の中空電極体の説明図。
【図31】第5実施形態の冷却液還流プローブの説明
図。
図。
【図32】第5実施形態に係るハイパーサーミア装置の
使用状態の説明図。
使用状態の説明図。
1…中空電極体、2…給電線、3…冷却液還流プロー
ブ、4…温度センサーライン、6…給電線接続ジャッ
ク、7…温度センサーライン接続ジャック、8…温度セ
ンサー、11…接続ピン、12…高周波発振器、13…
コネクタ、14…接続ピン、15…温度測定装置、16
…コネクタ、17…流通路、18…冷却液供給口、19
…排出口、21…冷却液還流装置、22…冷却液供給ケ
ーブル、23…冷却液排出ケーブル、24…中空部、2
5…体外電極。
ブ、4…温度センサーライン、6…給電線接続ジャッ
ク、7…温度センサーライン接続ジャック、8…温度セ
ンサー、11…接続ピン、12…高周波発振器、13…
コネクタ、14…接続ピン、15…温度測定装置、16
…コネクタ、17…流通路、18…冷却液供給口、19
…排出口、21…冷却液還流装置、22…冷却液供給ケ
ーブル、23…冷却液排出ケーブル、24…中空部、2
5…体外電極。
フロントページの続き (72)発明者 田川 元之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 八田 信二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 古川 喜之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】体腔内に挿入可能な中空電極体と、この中
空電極体内に設けられた冷却液供給手段とから成ること
を特徴とするハイパーサーミア用アプリケータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7302884A JPH09140807A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | ハイパーサーミアアプリケータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7302884A JPH09140807A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | ハイパーサーミアアプリケータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09140807A true JPH09140807A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17914269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7302884A Withdrawn JPH09140807A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | ハイパーサーミアアプリケータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09140807A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012074296A2 (ko) * | 2010-12-03 | 2012-06-07 | 주식회사 태웅메디칼 | 고주파 열치료용 전극장치 |
RU2508136C2 (ru) * | 2008-08-14 | 2014-02-27 | Онкотерм Кфт. | Портативное радиочастотное устройство для гипертермии с гибким терапевтическим электродом для емкостно-связанного переноса энергии электрического поля |
JP2015521065A (ja) * | 2012-05-18 | 2015-07-27 | テウン メディカル カンパニー リミテッド | 焼灼兼用ステント施術装置 |
WO2017087189A1 (en) * | 2015-11-20 | 2017-05-26 | Covidien Lp | Devices, systems and methods for treating ulcerative colitis and other inflammatory bowel diseases |
US9782213B2 (en) | 2012-05-18 | 2017-10-10 | Starmed Co., Ltd. | Overlapping bipolar electrode for high-frequency heat treatment |
-
1995
- 1995-11-21 JP JP7302884A patent/JPH09140807A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012074296A2 (ko) * | 2010-12-03 | 2012-06-07 | 주식회사 태웅메디칼 | 고주파 열치료용 전극장치 |
WO2012074296A3 (ko) * | 2010-12-03 | 2012-10-04 | 주식회사 태웅메디칼 | 고주파 열치료용 전극장치 |
JP2015521065A (ja) * | 2012-05-18 | 2015-07-27 | テウン メディカル カンパニー リミテッド | 焼灼兼用ステント施術装置 |
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US9782213B2 (en) | 2012-05-18 | 2017-10-10 | Starmed Co., Ltd. | Overlapping bipolar electrode for high-frequency heat treatment |
WO2017087189A1 (en) * | 2015-11-20 | 2017-05-26 | Covidien Lp | Devices, systems and methods for treating ulcerative colitis and other inflammatory bowel diseases |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |