JPH10230017A - ハイパーサーミア用腔内アプリケータ - Google Patents

ハイパーサーミア用腔内アプリケータ

Info

Publication number
JPH10230017A
JPH10230017A JP9034780A JP3478097A JPH10230017A JP H10230017 A JPH10230017 A JP H10230017A JP 9034780 A JP9034780 A JP 9034780A JP 3478097 A JP3478097 A JP 3478097A JP H10230017 A JPH10230017 A JP H10230017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
shaft
cooling water
applicator
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9034780A
Other languages
English (en)
Inventor
裕之 ▲高▼橋
Hiroyuki Takahashi
Shinji Hatta
信二 八田
Yasuhiro Namioka
保宏 浪岡
Motoyuki Tagawa
元之 田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP9034780A priority Critical patent/JPH10230017A/ja
Publication of JPH10230017A publication Critical patent/JPH10230017A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は管腔に対して正しい位置に、加温用高
周波エネルギ発生部を確実かつ安定的に保持することが
できるハイパーサーミア用腔内アプリケータを提供する
ことにある。 【解決手段】本発明は管腔内に挿入されるべきシャフト
21の、管腔内に挿入されるべき部位に加温用高周波電
極23を設け、この高周波電極23を囲繞して膨張した
ときに管腔臓器の内壁に接触し得るバルーン28を設
け、このバルーン内に冷却液を供給してそのバルーン2
8を膨張させるハイパーサーミア用アプリケータにおい
て、前記高周波電極23を前記バルーン28内に位置を
定めるためのバルーン保持片32を設けたものである。
バルーン保持片32により前記高周波電極23が前記バ
ルーン28内の中心に位置決めされる。患部に対しての
適切な加温分布を確保でき、有効な治療を行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は体腔内の患部を加温
して治療するハイパーサーミア用腔内アプリケータに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に管腔内の患部を加温して治療する
ハイパーサーミア用腔内アプリケータは体腔内に挿入す
る挿入部本体内に加温用高周波エネルギを発生する高周
波電極を設け、高周波電極の周囲に位置する挿入部本体
の外周部分を覆うようにバルーンを設けてある(例えば
特開平8−173553号公報を参照)。このハイパー
サーミア用腔内アプリケータにあってはバルーンを収縮
させた状態で体腔内に導入した後、バルーンに冷却水を
供給してバルーンを膨らませ、このバルーンを管腔内の
内周壁に押し当てることにより挿入部本体を管腔内に位
置決めするようにしている。この種のハイパーサーミア
用アプリケータにあってはその挿入部本体の中心軸に沿
って小線源挿入孔を形成して放射線治療も同時に行える
ようになっているのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のハイ
パーサーミア用腔内アプリケータにあってはバルーンを
膨らませて管腔内の中央に挿入部本体を位置決めするも
のであるため、その留置状態によってバルーンの膨らみ
が変形して中心位置がずれ易く、高周波電極の設置場所
が偏り周辺患部に対して均一な加温ができないことがあ
る。また、膨らんだバルーンにより位置決めするため
に、一般的に高周波電極の保持が不安定である。特に、
湾曲または屈曲した管腔部分に設置した場合、挿入部本
体がその管腔部分に沿って湾曲するため、挿入部本体の
中心が管腔部分の中心から大きく偏り、高周波電極の位
置が周辺患部の中心ではなく偏在する結果、周辺患部を
均一に加温することができないことがある。
【0004】また、ハイパーサーミア用腔内アプリケー
タの中心に小線源挿入孔を形成し、この小線源挿入孔を
通じて小線源導入用カテーテルを導入するようにした場
合にもバルーンが全周にわたり均等に膨らまなかった
り、挿入部本体が湾曲することにより中心位置が管腔部
分の中心から大きく偏在し、その結果、小線源が偏心し
て位置し、周辺患部に対して均一な照射ができなくなる
ことがある。
【0005】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは管腔に対して正しい位置
に、加温用高周波エネルギ発生部を確実かつ安定的に保
持することができるハイパーサーミア用腔内アプリケー
タを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は管腔内に挿入さ
れるべき可撓性のある挿入部本体と、この挿入部本体
の、管腔内に挿入されるべき部位に付設される加温用高
周波エネルギ発生部としての高周波電極と、この高周波
電極を囲繞しており、膨張したときに管腔臓器の内壁に
接触し得る寸法を有するバルーンと、このバルーン内に
冷却液を環流すると共にその冷却液でバルーンを膨張さ
せる冷却液給排手段とを具備するハイパーサーミア用ア
プリケータにおいて、前記挿入部本体に設けられた高周
波電極を前記バルーン内に位置を定めるためのバルーン
位置決め手段を設けたものである。バルーン位置決め手
段により前記バルーン内において前記挿入部本体に設け
られた高周波電極が位置決めされる。
【0007】
【発明の実施形態】
[第1の実施形態]図1ないし図7を参照して、本発明
の第1実施形態を説明する。 (構成)図1はハイパーサーミア用腔内アプリケータを
用いて温熱治療と放射線治療を行う治療装置の概略的な
システム構成を示す。同図中、1はその治療装置におけ
る治療室であり、この治療室1内には患者2を寝せるベ
ット3と、ハイパーサーミア装置本体4と、放射線治療
用小線源装置本体5が設置されている。治療室1の室外
にあるコントローラ室6には小線源装置コントローラ7
が設置されており、術者は透明な放射線遮蔽壁8を通し
てコントローラ室6から治療室1内を観察しながら操作
ができるようになっている。
【0008】前記ハイパーサーミア装置本体4には腔内
アプリケータ11と体外アプリケータ12が接続されて
いる。体外アプリケータ12は患者2の体外表面に設置
される体外電極13を備えてなり、体外電極13はケー
ブル14を通じてハイパーサーミア装置本体4に接続さ
れるようになっている。
【0009】腔内アプリケータ11は図2で示すよう
に、管腔内に挿入されるべき可撓性のある挿入部本体と
してのシャフト21を有し、このシャフト21の先端部
外周にはコイル状の導電性ワイヤ22が巻き付けられ、
この導電性ワイヤ22により加温用高周波エネルギ発生
部としての高周波電極23を構成している。この加温治
療用高周波電極23はシャフト21の中心軸に対して同
心的に配置され、かつシャフト21に固定されている。
尚、この加温治療用高周波電極23としてはコイル状に
構成したものに限らず、例えばメッシュ状等、種々の形
態があり得るが、ここではシャフト21の中心軸に対し
て偏心しない状態で設置してある。
【0010】シャフト21の外周にはその先端から手元
部途中まで延びる可撓性のシース25が被嵌して設けら
れている。シース25はシャフト21の前後に摺動する
ように取り付けられている。つまり、シャフト21に対
してシース25がスライドするスライド手段を構成して
いる。シース25の先端はシャフト21の先端に気密的
に一体化して固定されている。シャフト21の手元部に
はシース25の後端より手元側に位置してリング状のシ
ース保持部材26が被嵌して取着されている。このシー
ス保持部材26はシャフト21に対して摩擦係数の高
い、例えばシリコンゴムなどの高分子材料からなり、シ
ャフト21の外周に対して比較的密着する状態で被嵌し
て摩擦係合する。そして、シース25の後端に突き当て
ることによりシース保持部材26によりシャフト21に
対してのシース25の後端を選択位置に固定するシース
固定手段を構成するようになっている。
【0011】図5で示すように、シャフト21の手元部
外周にはシース保持部材26の位置を指示する目盛27
が付設されている。目盛27はシャフト21に対しての
シース25の後端を図2で示すように最も手元側に位置
させたとき、そのシース25の後端が位置する個所を基
点として付されている。そこで、シース25の後端を前
進させる位置に、シース保持部材26の前端を合わせて
固定すればそのシース保持部材26の前端にシース25
の後端を突き当て、シース25の後端の位置を決めるこ
とができる。
【0012】シャフト21の先端部には筒状のバルーン
28が装着されている。バルーン28は収縮して延びた
状態で、前記高周波電極23を設置した領域を含み、そ
の領域を越えて手元側に至る部分まで覆うように形成さ
れている。バルーン28の先端部はシャフト21の先端
部分に気密的に取着され、バルーン28が収縮して後方
へ延びた状態でそのバルーン28の後端部分はシャフト
21の外周に気密的に取着されている。
【0013】シース25の先端部において前後にずれた
3つの領域それぞれの周部には軸方向に沿う複数のスリ
ット31が周方向に等間隔で形成されており、切り残さ
れた片部分によってバルーン保持片32を形成してい
る。各バルーン保持片32は幅と長さと厚さが等しく形
成されている。また、各領域におけるバルーン保持片3
2の本数は、ここでは例えば図3(a)で示す如く、4
本であるが、複数であって、特に3〜8本設けることが
望ましい。そして、3つの各領域部分におけるバルーン
保持片32はいずれもシース25を前進させたとき、そ
の前進量に応じた大きさで図3で示すように外側に向け
て湾曲して膨らみ、その湾曲中央部分がバルーン28の
内面に押し当り、バルーン28を内面側から支持してバ
ルーン28の所望の、周囲に均等に膨張する状態を保持
する。つまり、バルーン28の本来の膨張状態を維持
し、バルーン28の位置を定めるバルーン位置決め手段
を構成している。各バルーン保持片32はX線不透過性
の部材で形成し、その状態をX線透視下で観察できるよ
うになっている。
【0014】シャフト21は複数のルーメンが形成され
たマルチルーメン構造に形成されている。そして、シャ
フト21の軸中心に沿う中央ルーメンはシャフト21の
先端において開口した小線源挿入孔35を形成してい
る。この小線源挿入孔35は小線源を収納したカテーテ
ルを誘導するものである。他のルーメンはそれぞれバル
ーン28内に通じる冷却水注入口36に通じる冷却水注
入孔37と、バルーン28内に通じる冷却水排出口38
に通じる冷却水排出孔39と、高周波電極23に接続さ
れる電線の挿通孔40と、図示しない温度センサ用リー
ド線挿通孔等を形成している。温度センサ41はバルー
ン28の外周面に感温部41aを付設してなり、加温す
る患部の部位の温度を検出するようになっている。シャ
フト21の手元端には接続ヘッド42を介してシャフト
21のルーメンに通じるケーブルやチューブが接続され
ている。すなわち小線源挿入孔35に通じる小線源ガイ
ドチューブ45と、冷却水注入孔37に通じる冷却水注
入チューブ46と、冷却水排出孔39に通じる冷却水排
出チューブ47と、電線挿通孔40に通じる電線ケーブ
ル48と、温度センサ用リード線挿通孔に通じる温度セ
ンサケーブル49が接続されている。小線源ガイドチュ
ーブ45の延出端には挿入口体51が取着され、冷却水
注入チューブ46の延出端には冷却水注入口体52が取
着され、冷却水排出チューブ47の延出端には冷却水排
出口体53が取着され、電線ケーブル48の延出端には
電極用コネクタ54が取着され、温度センサケーブル4
9の延出端には温度センサ用コネクタ55が取着されて
いる。そして、小線源ガイドチューブ45の挿入口体5
1は小線源装置本体5に接続される。また、冷却水注入
口体52、冷却水排出口体53、電極用コネクタ54及
び温度センサ用コネクタ55はハイパーサーミア装置本
体4に接続される。
【0015】(作用)次に、ハイパーサーミア用腔内ア
プリケータ11を使用するときの作用について説明す
る。まず、図1で示すように、ハイパーサーミア装置本
体4に腔内アプリケータ11と体外アプリケータ12を
接続し、体外アプリケータ12を患者2に装着し、患者
2の食道(管腔)内に腔内アプリケータ11の挿入部分
を挿入する。患者2の管腔内に腔内アプリケータ11を
挿入する場合にはバルーン28内に通じる管路を通じて
吸引を行ってバルーン28を収縮させた状態で行う。こ
のため、バルーン28が挿入の邪魔になることがない。
【0016】腔内アプリケータ11の挿入部本体として
のシャフト21における、高周波電極23を有する先端
部分の挿入位置の確認を例えばX線による透視下で行
う。また、予め確認しておいた深さまで挿入して位置決
めしてもよい。挿入位置が定まったところで手元側でシ
ャフト21に対してシース25を前進させる。すると、
シャフト21の先端部において前後にずれた3つの領域
におけるバルーン保持片32は圧縮させられることにな
りそのシース25の前進量に応じて図3で示すように外
側に向けて湾曲し、その湾曲中央部分がバルーン28の
内面を押し付ける。そして、図3及び図4で示すよう
に、バルーン保持片32はいずれも周囲外側へ均等に膨
らみ、バルーン28を支え、そのバルーン28の中央に
シャフト21を位置決めさせて機械的に保持する。その
結果、高周波電極23は管腔の周方向の全面に生成した
患部に対して均等な中央位置に位置させられる。この各
バルーン保持片32による膨張量はシース25を前進さ
せる量に関係しており、図5で示す如く、シース25の
後端の位置を目盛27に合わせて選択すればその膨張量
を選ぶことが可能である。図6はその位置にシース25
を固定するために、シース25の後端にシース保持部材
26の前端を当て位置決め保持した状態であり、これで
バルーン保持片32によりバルーン28を均等に膨らま
せた状態に安定的に保持しておくことができる。
【0017】このバルーン28の膨張後またはその膨張
と平行して冷却水注入孔37を通じてバルーン28内に
冷却水を注入すると共に余分な冷却水及び空気を冷却水
排出孔39を通じて排出することによりそのバルーン2
8内での空気層をなくし、バルーン28内を冷却水で満
たす状態にする。もちろん、冷却水を先に注入してバル
ーン28を先に膨張させ、その後、バルーン保持片32
を膨らませるようにしてもよい。バルーン28内への冷
却水の供給と排出を行って冷却水の環流を連続的に行う
(冷却水環流手段)。バルーン28の膨張量は患部の状
況に応じて予め決めておくことができるし、X線による
透視下で確認することもできる。
【0018】一方、図7で示すように、湾曲した管腔5
6の部分に腔内アプリケータ11を設置した場合でも挿
入部本体としてのシャフト21はその湾曲した管腔56
に沿って湾曲するが、バルーン保持片32を膨らませて
バルーン28を支えるためにシャフト21が管腔56内
で湾曲外側に突き出して偏在するようなことがない。つ
まり、シャフト21に設けられた加温治療用高周波電極
23が管腔の周方向の全面に生成した患部57に対して
均等な中央に位置させられることになる。また、シャフ
ト21の中心に形成した小線源挿入孔35も同様に患部
57に対して均等な中央に位置させられることになる。
この場合、湾曲する各バルーン保持片32の湾曲部分間
の間隔はそのときの膨張したバルーン28の外径より小
さいことが望ましい。
【0019】次に、ハイパーサーミア装置本体4を作動
し、腔内アプリケータ11に加温動作を行わせる。すな
わち、腔内アプリケータ11の高周波電極23と体外ア
プリケータ12の体外電極13との間に高周波電圧を印
加し、患部57に高周波電流を通電することにより加温
治療を行う。そして、管腔56においてバルーン保持片
32がシャフト21を安定した状態に保持し、高周波電
極23の偏在が防止される。特に、図7で示すように湾
曲した管腔56内であっても高周波電極23はその管腔
56の周方向の全面に生成した患部57に対して均等な
中央に位置させられ、高周波電極23の偏在が防止され
る。このため、均等に患部57を加温することができ
る。
【0020】一方、この腔内アプリケータ11を利用し
て放射線治療を行う場合には小線源ガイドチューブ45
を小線源装置本体5に接続し、その小線源ガイドチュー
ブ45を通じて小線源挿入孔35まで小線源導入用カテ
ーテルを導入して患部57に放射線を照射する。この場
合も前述した理由からシャフト21が管腔部中心に位置
するため、小線源が偏心して位置することなく、周辺患
部に対して均一な照射が行われ、均一な照射分布が得ら
れる。
【0021】尚、ここではシャフト21の中空孔を小線
源挿入孔35として述べてきたが、シャフト21の中空
孔を、内視鏡を挿入してアプリケータの位置決めや観察
を行うための管路、または処置具を挿入して患部の生検
や治療を行うための管路、または患部の粘液等の吸引、
送気または送水等をするための管路として利用してもよ
いものである。
【0022】[第2の実施形態]図8を参照して、本発
明の第2実施形態を説明する。 (構成)この第2実施形態ではバルーン28に膨張状態
を保持するためのバルーン位置決め手段に関係するもの
が前述した第1実施形態のものと相違する。すなわち、
シャフト21の先端部において前後にずれた複数の孔6
1の列をシャフト21の周方向に等間隔で配設されてお
り、ここでは2列であり、各列の孔61の数は4つであ
る。各列の孔61にはバルーン保持ワイヤ62がそれぞ
れ次の如く装着されている。そして、バルーン保持ワイ
ヤ62の先端はシャフト21に固定され、列の最先端の
孔61aからバルーン28内に引き出され、次の孔61
bからシャフト21内に入り込み、次の孔61cから再
びバルーン28内に引き出され、さらに最後端の孔61
dからシャフト21内に入り込み、そのシャフト21内
のルーメンからなる保持部材用管路68(図8c参照)
を通じてシャフト21の手元側に導かれる。各列の孔6
1に装着され、かつシャフト21内を通じて手元側に導
かれたバルーン保持ワイヤ62の後端はワイヤ操作部材
63に接続されている。このワイヤ操作部材63はシャ
フト21に対してスライド自在に装着され、ワイヤ操作
部材63を前後にスライド操作するスライド手段により
バルーン保持ワイヤ62を押し引きすることが可能なも
のである。
【0023】バルーン保持ワイヤ62は例えばいわゆる
テフロン等のフッ素系樹脂のような比較的硬質な高分子
などのワイヤ材料によって形成されている。また、バル
ーン保持ワイヤ62にはバルーン28内に繰り出された
とき、その繰り出された部分が図8(a)で示すように
外側に湾曲するように癖を付けたり、バルーン保持ワイ
ヤ62を外側に湾曲しやすい偏平な断面形状に形成した
りしてもよい。尚、この実施形態ではシース25が不要
であり、バルーン28はシャフト21に取着されてい
る。その他は小線源挿入孔など、前述した第1の実施形
態と同様に構成されている。
【0024】(作用)ワイヤ操作部材63を前進させれ
ばバルーン保持ワイヤ62を押し込まれ、図8で示すよ
うに、バルーン28内に外側に湾曲する状態で押し出さ
れてバルーン28の内面に押し当り、バルーン28を保
持する。管腔56においてバルーン保持ワイヤ62がシ
ャフト21を安定した状態に保持する。このため、高周
波電極23や小線源の偏在を防止する等、前述した第1
の実施形態と同様の作用が得られる。
【0025】尚、第2の実施形態においてワイヤ操作部
材63を設けず、図6にて鎖線で示すように、保持ワイ
ヤガイドチューブ65を設け、この保持ワイヤガイドチ
ューブ65を通じてバルーン保持ワイヤ62を挿入口6
6まで導き、各バルーン保持ワイヤ62を外部に導出す
るようにし、各バルーン保持ワイヤ62を外部から一緒
または個別的に押し引き操作を行うにしたものでもよ
い。
【0026】[第3の実施形態]図9を参照して、本発
明の第3実施形態を説明する。 (構成)この第3実施形態は前述した第2実施形態にお
けるバルーン位置決め手段の変形例である。バルーン2
8を設けた領域においての、シャフト21の先端部には
複数の導出孔67が開口され、各導出孔67はシャフト
21内のルーメンからなる複数の保持部材用管路68
(図9c参照)を通じてバルーン保持ワイヤ62が導入
されている。各バルーン保持ワイヤ62はその保持部材
用管路69を通じてシャフト21の手元側に導びかれ、
さらに保持ワイヤガイドチューブ65を通じて挿入口6
6まで導かれて外部へ導出している。各バルーン保持ワ
イヤ62の先端はバルーン28の内面に取着されてい
る。そして、バルーン保持ワイヤ62を繰り出すことに
よりバルーン28を支えてシャフト21の位置決めを行
うようになっている。また、各バルーン保持ワイヤ62
を外部から一緒または個別的に押し引き操作を行うこと
によりバルーン28の膨張具合を調節できる。
【0027】[第4の実施形態]図10を参照して、本
発明の第4実施形態を説明する。 (構成)この第4実施形態に係る腔内アプリケータ70
は挿入部本体としてのシャフト71の先端部途中部位に
加温治療用高周波電極72を固定的に設けてある。この
高周波電極72はシャフト71の中心軸に対して同心的
に配置されている。高周波電極72の部分はバルーン7
3によって覆われている。バルーン73の両端はシャフ
ト71に固定されている。このバルーン73によって覆
われたシャフト71の部分には冷却水注入口74と冷却
水排出口75が形成されている。バルーン73の周壁に
は温度センサ76の感温部76aが設置されている。
【0028】シャフト71にはバルーン73の前端と後
端に隣接して位置する前側保持バルーン77と後側保持
バルーン78が設置されている。この前側保持バルーン
77と後側保持バルーン78はいずれも内部が放射状の
隔壁によって周方向に複数に区画されており、複数のセ
ル77a,77b,77cと78a,78b,78cを
形成してなるものである。前記各バルーン73,77,
78またはシャフト71はX線不透過性の部材で形成さ
れ、それらの状態をX線透視下で観察できるようになっ
ている。
【0029】シャフト71は複数のルーメンが形成され
たマルチルーメン構造に形成されている。これらのルー
メンを利用して、冷却水注入口74に通じる冷却水注入
孔と、冷却水排出口75に通じる冷却水排出孔と、高周
波電極72に接続される電線の挿通孔と、温度センサ用
リード線を挿通する挿通孔を形成すると共に、前側保持
バルーン77と後側保持バルーン78における各セル7
7a,77b,77c、78a,78b,78cに対し
て個別的に接続される通路を形成してある。
【0030】さらに、シャフト71の手元端には接続ヘ
ッド79を介してシャフト71のルーメンに通じるケー
ブルやチューブが接続されている。すなわち、冷却水注
入孔に通じる冷却水注入チューブ81と、冷却水排出孔
に通じる冷却水排出チューブ82と、電線挿通孔に通じ
る電線ケーブル83と、温度センサ用リード線挿通孔に
通じる温度センサケーブル84が接続されている。そし
て、冷却水注入チューブ81の延出端には冷却水注入口
体85が取着され、冷却水排出チューブ82の延出端に
は冷却水排出口体86が取着され、電線ケーブル83の
延出端には電極用コネクタ87が取着され、温度センサ
ケーブル84の延出端には温度センサ用コネクタ88が
取着されている。
【0031】さらに、前側保持バルーン77における各
セル77a,77b,77cには1本のチューブ91内
に形成した通路を個別的に介して個別的に対応するセル
用活栓92a,92b,92cが接続されている。ま
た、後側保持バルーン78における各セル78a,78
b,78cには1本のチューブ92内に形成した通路を
個別的に介して個別的に対応するセル用活栓94a,9
4b,94cが接続されている。
【0032】(作用)この腔内アプリケータ70を患者
の管腔、例えば消化器官内に挿入する場合には各バルー
ン73,77,78に吸引を掛け、それらを収縮させた
状態で挿入を行う。腔内アプリケータ11の挿入部本体
としてのシャフト71における、高周波電極72を有す
る先端部分の挿入位置の確認や患部の状況を例えばX線
による透視下で行う。挿入位置が定まったところで前側
保持バルーン77の各セル77a,77b,77cと後
側保持バルーン78の各セル78a,78b,78cに
送気を行ってそれらを膨らませる。バルーン73には送
水を行って膨らませ、バルーン73の外周面を腔内患部
に押し当てる。バルーン73の前後に設置した保持バル
ーン77,78がバルーン73の前後において膨らみ、
管腔内壁に押し当るので、これが高周波電極72を含む
バルーン73のところの加温部を管腔の中心に位置させ
る。このバルーン保持機能により加温部を管腔の中心に
位置させることができる。
【0033】また、管腔の患部が全周的になく、その一
部に偏って存在する場合には各保持バルーン77,78
のセル77a,77b,77c、78a,78b,78
cを均等に膨らませるのではなく、個別に異ならせて膨
らませることにより患部側に偏在させるようにする。こ
のようにすれば、偏在した患部を集中的に加温でき、加
温効率を高めることができる。バルーン保持用の前側保
持バルーン77と後側保持バルーン78については気体
で膨らませるので、この前側保持バルーン77と後側保
持バルーン78側への高周波の漏れを防ぎ、患部を集中
的に加温することができるようになる。また、前述した
と同様、シャフト71に小線源挿入孔を設ければ患部に
対して均等な放射線の照射を行うことができる。
【0034】[第5の実施形態]図11及び図12を参
照して、本発明の第5実施形態を説明する。 (構成)この第5実施形態においては加温用高周波電極
101を覆うバルーン102内にバルーン保持手段を設
置した例である。すなわち前述した第4実施形態におい
ての前側保持バルーン77と後側保持バルーン78に代
えて高周波電極101のある部分を覆うバルーン102
内に保持用バルーン103を設けたものである。保持用
バルーン103はシャフト104の外周に連設した複数
のバルーン部104a,104b,104c,104d
からなり、これらのバルーン部104a,104b,1
04c,104dの内部はシャフト104の外周部に形
成した連通路105を介して互いに連通すると共に、シ
ャフト104内にそれぞれ形成された第2の冷却水供給
孔106と第2の冷却水排出孔107に連通している。
第2の冷却水供給孔106には冷却水注入チューブ81
を通じて冷却水供給コネクタ108が接続され、第2の
冷却水排出孔107には冷却水排出チューブ82を通じ
て第2の冷却水排出コネクタ109が接続されている。
【0035】バルーン102によって覆われたシャフト
104の部分にはそのバルーン102内に通じる冷却水
注入口111と冷却水排出口112が形成され、シャフ
ト104内にはその冷却水注入口111に通じる冷却水
注入孔113と、冷却水排出口112に通じる冷却水排
出孔114が形成されている。冷却水注入孔113は冷
却水注入チューブ115を通じて冷却水注入口体116
に連通され、また、冷却水排出孔114は冷却水排出チ
ューブ117を通じて冷却水排出口体118に連通され
ている。温度センサ119は複数のものが設けられてい
る。その他は前述した第4実施形態のものと同じであ
る。
【0036】(作用)この腔内アプリケータ101を患
者の管腔、例えば消化器官内に挿入する場合には各バル
ーン102,103に吸引を掛け、それらを収縮させた
状態で挿入を行う。挿入位置の確認や患部の状況は例え
ばX線による透視下で行う。腔内アプリケータ101の
挿入位置が定まったところでバルーン102と共に保持
用バルーン103に冷却水の供給を行ってバルーン10
2を膨らませる。また、保持用バルーン103のバルー
ン部104a,104b,104c,104dを膨らま
せることによりバルーン102を内面側から支え、バル
ーン102が全周的に均等に膨らむようにする。保持用
バルーン103はバルーン102よりいずれも小さい複
数のバルーン部104a,104b,104c,104
dよりなるために、安定した膨張が得られ、バルーン1
02を確実に支える。この結果、バルーン102は加温
部を含むシャフト104の部分を管腔の中心に位置させ
て保持する機能を奏する。
【0037】また、保持用バルーン103の複数のバル
ーン部104a,104b,104c,104dには気
体ではなく、冷却水を満たすので、このバルーン位置決
め手段の部分で高周波を遮蔽することがない。
【0038】図13乃至図15を参照して、他の加温治
療用腔内アプリケータ120の例を示す。この腔内アプ
リケータ120はその挿入部本体としてのシャフト12
1の先端部に、前後に分離して複数の高周波電極123
a,123b,123cを設け、各高周波電極123
a,123b,123cの部分は別々のバルーン124
a,124b,124cで覆うようにしたものである。
さらに、図14で示すように、各バルーン124a,1
24b,124c内には冷却水供給管路126a,12
6b,126cと冷却水排出管路127a,127b,
127cが対で別々に接続されている。つまり、各バル
ーン124a,124b,124cには冷却水供給と冷
却水排出が独立的に行われ、個別的に膨張量を選択でき
るようになっている。シャフト121の中にはその全長
にわたり貫通して小線源挿入孔128が設けられてい
る。
【0039】しかして、この加温治療用腔内アプリケー
タ120によれば、管腔の患部に状況に合わせて各バル
ーン124a,124b,124cの膨張量を選択する
ことが可能である。従って、例えば図15で示すように
患部のある管腔の径が異なる場合、その径に合わせてバ
ルーン124a,124b,124cの膨張量を設定
し、管腔における患部129の形状に適合させることが
できる。また、バルーン124a,124b,124c
のずれも少なくなり、腔内アプリケータ120のシャフ
ト121の位置決めが確実になり、シャフト121を管
腔中心位置に正確に位置決めすることができる。
【0040】尚、図16で示すように各バルーン124
a,124b,124cを連通させて共通する冷却水供
給管路126と冷却水排出管路127で同時に膨張させ
る構成の場合には、各バルーン124a,124b,1
24cの膨張量を選択できない。
【0041】図17乃至図19はさらに他の加温治療用
腔内アプリケータ130の例を示すものである。この腔
内アプリケータ130はその挿入部本体としてのシャフ
ト131が比較的硬質の高分子材料によって潰れにくく
形成され、これは先端が閉塞されたシース132内に挿
入されている。シース132内には冷却水の供給及び排
水が行われるようになっている。また、シャフト131
には小線源収納カテーテルを挿通するチャンネル133
が形成されている。シャフト131とシース132は図
18で示すように複数の支え壁134によって連結さ
れ、シース132の潰れが、例えばシース132が曲げ
られたときにより防止され、かつシース132に対する
シャフト131の偏心、つまり、電極部の偏心を防止す
るようになっている。図18(a)はその支え壁134
を2枚設けた例であり、図18(b)はその支え壁13
4を4枚設けた例である。
【0042】さらに、シャフト131の先端部には前述
したものと同様の加温用高周波電極135が設けられて
いる。また、高周波電極135を設けた加温部に対応し
た、シース132の外周部分には前述したものと同様な
温度センサ136の感温部136aが設けられている。
シャフト131の内部にはチャンネル140が形成さ
れ、これに例えば小線源チューブを挿入できるようにな
っている。
【0043】さらに、高周波電極135を設けた加温部
の後端から手元側部分にはその加温部に隣接するバルー
ン137が設けられている。このバルーン137にはバ
ルーン給排用管路138が接続されていて、バルーン給
排用管路138はシース132の外周に沿って付設され
ている。このバルーン給排用管路138を通じてバルー
ン137には空気等の気体が送り込まれ、膨張させられ
るようになっている。そして、バルーン137は膨張さ
せられたとき、図19で示すように空気層139を形成
するものである。
【0044】そして、この腔内アプリケータ130は特
に狭窄の激しい管腔臓器における加温治療に適する。図
19で示すようにバルーン137より先端側にある加温
部のみ、狭窄した患部141に挿入する。バルーン13
7はその患部141より手前に位置して管腔に係止し、
加温部の外れを防止する。尚、図19(a)は食道での
使用状況であり、図19(b)は前立腺治療の状況であ
る。また、この他にも、子宮頸部、子宮体部、気管支等
の狭窄部分にも適用できる。
【0045】ここで、バルーン137がいわゆるドーナ
ツ状の空気層139を形成しているため、その空気層1
39による高周波の遮蔽と熱の遮蔽がなされ、患部14
1以外の熱傷を防ぐことができる。また、腔内アプリケ
ータ130を挿入している管腔が屈曲していてもそのバ
ルーン137が狭窄部の手前にあり、潰れにくいため、
患者の苦痛が少ない。
【0046】尚、図17の例ではシャフト131の先端
は閉塞されていたが、図20で示すように、シャフト1
31の先端を開口し、シャフト131のチャンネル14
0を冷却水の供給管路151とし、シャフト131とシ
ース132の間を冷却水の排出管路152としてもよ
く、このようにすれば先端側まで冷却水の環流が行わ
れ、冷却効果が高まる。また、図20で示すように、バ
ルーン137の設ける領域をシース132の手元端近く
まで設ければ、高周波の漏洩をより確実に遮蔽すること
ができる。
【0047】本発明は前述した実施形態のものに限定さ
れず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能
なものである。また、前記説明によれば少なくとも以下
の付記に記す事項が得られる。 <1群> 1.管腔内に挿入されるべき可撓性のある挿入部本体
と、この挿入部本体の、管腔内に挿入されるべき部位に
付設される加温用高周波エネルギ発生部としての高周波
電極と、この高周波電極を囲繞しており、膨張したとき
に管腔臓器の内壁に接触し得る寸法を有するバルーン
と、このバルーン内に冷却液を環流すると共にその冷却
液でバルーンを膨張させる冷却液給排手段とを具備する
ハイパーサーミア用アプリケータにおいて、前記挿入本
体に設けられた高周波電極を前記バルーン内に位置を定
めるためのバルーン位置決め手段を設けたことを特徴と
するハイパーサーミア用腔内アプリケータ。 2.前記バルーン位置決め手段が、バルーンの中心の位
置に高周波電極を備えた保持する保持手段であることを
特徴とする付記第1項のハイパーサーミア用腔内アプリ
ケータ。 3.前記位置決め手段が、バルーンの中心からずれた位
置に高周波電極を保持する保持手段であることを特徴と
する付記第1項のハイパーサーミア用腔内アプリケー
タ。 4.アプリケータのシャフト中心、またはその近傍に中
空の管路を有し、この管路がアプリケータ先端にて閉じ
られている、または開放されていることを特徴とする付
記第1項に記載のハイパーサーミア用腔内アプリケー
タ。
【0048】5.前記中空の管路が、放射線治療用小線
源を掃引するための管路、または内視鏡を挿入してアプ
リケータの位置決め、観察を行うための管路、または処
置具を挿入して患部の生検、治療を行うための管路、ま
たは患部の粘液等の吸引、送気、送水をするための管路
であることを特徴とする付記第4項のハイパーサーミア
用腔内アプリケータ。 6.バルーン付きシースがアプリケータのシャフトに対
してスライドする手段と、このバルーン内部に前記シー
スがアプリケータの先端方向にスライドしたときに高周
波電極がバルーンに対して保持される保持手段と、前記
シャフトに対して前記シースをスライドしたときにその
シャフトに対して前記シースを保持するシース保持手段
から構成されることを特徴とする付記第1項のハイパー
サーミア用腔内アプリケータ。 7.アプリケータのシャフトに、バルーン保持用部材を
通す管路と、バルーン内部の高周波電極近傍にバルーン
保持用部材を導出するための開口とを設け、バルーン保
持用部材を前記管路から前記開口からバルーンの内部に
導出し、このバルーン保持用部材によって前記高周波電
極をバルーンに対して定位置に保持するバルーン位置決
め手段を構成したことを特徴とする付記第1項に記載の
ハイパーサーミア用腔内アプリケータ。 8.前記バルーンの他にシャフト上に並列する複数個の
保持用バルーンと、この保持用バルーンの内部は1つ以
上のセルに分割され、各セルに排気、吸気をするための
管路がシャフト内部に具備することを特徴とする付記第
1項に記載のハイパーサーミア用腔内アプリケータ。
【0049】9.前記バルーン内部に1つ以上の冷却水
環流機構を備えたバルーンを具備することを特徴とする
付記第1項に記載のハイパーサーミア用腔内アプリケー
タ。 10.前記高周波電極と前記バルーンの対がシャフト上
に並列にあり、このバルーンには各々冷却水が環流する
ための注入排出口があり、シャフト内に冷却水用管路を
具備することを特徴する付記第1項に記載のハイパーサ
ーミア用腔内アプリケータ。 11.前記シャフト内の冷却水管路が、前記バルーン内
の注入排出口に対して1対1に対応していることを特徴
とする付記第10項に記載のハイパーサーミア用腔内ア
プリケータ。 12.可撓性のある管状部材と、この管状部材内に設け
られている高周波電極と、管状部材の表面に加温部に設
けられている温度センサと、管状部材の中心軸に設けら
れている管路と、管状部材内に設けられ先端部まで経路
を有している冷却水の管路をもつハイパーサーミア用腔
内アプリケータ。
【0050】13.管状部材先端部では冷却水が管状部
材表面を介して体腔内表面を冷却し、先端部以外では体
腔内表面と冷却水の間に空気層を設ける手段を具備する
ことを特徴とする付記第12項に記載のハイパーサーミ
ア用腔内アプリケータ。 14.前記空気層を設ける手段が管状部材内にあること
を特徴とする付記第13項に記載のハイパーサーミア用
腔内アプリケータ。 15.前記空気層を設ける手段が管状部材の外に付設す
るバルーンからなることを特徴とする付記第13項に記
載の腔内ハイパーサーミア用アプリケータ。
【0051】16.前記バルーン表面に管腔臓器を測定
するための温度センサの感温部を設けたことを特徴とす
る付記各項に記載のハイパーサーミア用腔内アプリケー
タ。 <付記2群> 1.可撓性のある管状部材と、その管状部材内に設けら
れている高周波エネルギー放射部材と、管状部材の表面
に感温部が設けられている温度センサーと、管状部材の
中心軸に設けられているチャンネルと、管状部材内に設
けられ先端部までの経路を有している冷却液の管路を持
つことを特徴とするハイパーサーミア用腔内アプリケー
タ。 2.可撓性のある管状部材と、その管状部材内に設けら
れている高周波エネルギー放射部材と、管状部材の表面
に感温部が設けられている温度センサーと、管状部材の
中心軸に設けられており、小線源治療用カテーテルが挿
入できるチャンネルと、管状部材内に設けられ先端部ま
で経路を有している冷却液の管路を持ち、更に先端部で
は冷却液が管状部材表面を介して体腔内表面を冷却し、
先端部以外では体腔内表面と冷却液の間に空気層が設け
られていることを特徴とするハイパーサーミア用腔内ア
プリケータ。 3.空気層が管状部材内に設けられていることを特徴と
する付記第2項に記載のハイパーサーミア用腔内アプリ
ケータ。 4.管状部材外側にバルーンを設け、そのバルーン内に
空気を送り込むことで空気層を設けていることを特徴と
する付記第2項に記載のハイパーサーミア用腔内アプリ
ケータ。 5.高周波エネルギー放射部材が高周波電極で構成され
ていることを特徴とする付記第2項に記載のハイパーサ
ーミア用腔内アプリケータ。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、管
腔に対して正しい位置に加温用高周波エネルギ発生部を
確実かつ安定的に保持することができる。従って、患部
に対しての適切な加温分布を確保でき、有効な治療を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る腔内アプリケータを用いて
温熱治療と放射線治療を行う治療装置を概略的に示す構
成図。
【図2】第1実施形態に係る腔内アプリケータの斜視
図。
【図3】第1実施形態に係る腔内アプリケータのバルー
ンを膨らませた状態の斜視図。
【図4】第1実施形態に係る腔内アプリケータの先端部
付近の説明図。
【図5】第1実施形態に係る腔内アプリケータの手元部
付近の断面図。
【図6】第1実施形態に係る腔内アプリケータの側面
図。
【図7】第1実施形態に係る腔内アプリケータの使用状
態の説明図。
【図8】第2実施形態に係る腔内アプリケータの説明
図。
【図9】第3実施形態に係る腔内アプリケータの説明
図。
【図10】第4実施形態に係る腔内アプリケータの説明
図。
【図11】第5実施形態に係る腔内アプリケータの説明
図。
【図12】第5実施形態に係る腔内アプリケータの先端
部付近の断面図。
【図13】他の腔内アプリケータの先端部付近の説明
図。
【図14】同じくその腔内アプリケータの先端部付近の
拡大した断面図。
【図15】同じくその腔内アプリケータの使用状態の説
明図。
【図16】さらに他の腔内アプリケータの先端部付近の
拡大した断面図。
【図17】さらに他の腔内アプリケータの先端部付近の
断面図。
【図18】図17中X−X線に横断面図。
【図19】その腔内アプリケータの使用状態の説明図。
【図20】さらに他の腔内アプリケータの先端部付近の
断面図。
【符号の説明】
11…腔内アプリケータ、21…シャフト、23…加温
用高周波電極、25…シース、28…バルーン、31…
スリット、32…バルーン保持片、36…冷却水注入
口、37…冷却水注入孔、38…冷却水排出口、39…
冷却水排出孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田川 元之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管腔内に挿入されるべき可撓性のある挿入
    部本体と、この挿入部本体の、管腔内に挿入されるべき
    部位に付設される加温用高周波エネルギ発生部としての
    高周波電極と、この高周波電極を囲繞しており、膨張し
    たときに管腔臓器の内壁に接触し得る寸法を有するバル
    ーンと、このバルーン内に冷却液を環流すると共にその
    冷却液でバルーンを膨張させる冷却液給排手段とを具備
    するハイパーサーミア用アプリケータにおいて、前記挿
    入部本体に設けられた高周波電極を前記バルーン内に位
    置を定めるためのバルーン位置決め手段を設けたことを
    特徴とするハイパーサーミア用腔内アプリケータ。
JP9034780A 1997-02-19 1997-02-19 ハイパーサーミア用腔内アプリケータ Withdrawn JPH10230017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9034780A JPH10230017A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 ハイパーサーミア用腔内アプリケータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9034780A JPH10230017A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 ハイパーサーミア用腔内アプリケータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10230017A true JPH10230017A (ja) 1998-09-02

Family

ID=12423811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9034780A Withdrawn JPH10230017A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 ハイパーサーミア用腔内アプリケータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10230017A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005503181A (ja) * 2000-11-16 2005-02-03 ロバート エイ ガンズ ヒト食道内の異常組織を処置するシステム及び方法
JP2006524101A (ja) * 2003-04-24 2006-10-26 ボストン サイエンティフィック リミテッド 挿入領域で隔離された領域を有する治療装置
JP2009207898A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Vivant Medical Inc 内部冷却式経皮的マイクロ波切除プローブ
JP2013215577A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Covidien Lp 閉塞性組織を除去する装置および方法
JP2018519934A (ja) * 2015-08-03 2018-07-26 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc. 膀胱内のマッピング及びアブレーションのためのシステム及び方法
JP2022088389A (ja) * 2016-05-19 2022-06-14 サンタ アナ テック エルエルシー 一体化冷却を有するアブレーションカテーテル

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005503181A (ja) * 2000-11-16 2005-02-03 ロバート エイ ガンズ ヒト食道内の異常組織を処置するシステム及び方法
JP2011218189A (ja) * 2000-11-16 2011-11-04 Barrx Medical Inc ヒト食道内の異常組織を処置するシステム及び方法
JP2006524101A (ja) * 2003-04-24 2006-10-26 ボストン サイエンティフィック リミテッド 挿入領域で隔離された領域を有する治療装置
JP2009207898A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Vivant Medical Inc 内部冷却式経皮的マイクロ波切除プローブ
JP2013215577A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Covidien Lp 閉塞性組織を除去する装置および方法
US9056191B2 (en) 2012-04-11 2015-06-16 Covidien Lp Apparatus and method for removing occlusive tissue
JP2018519934A (ja) * 2015-08-03 2018-07-26 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc. 膀胱内のマッピング及びアブレーションのためのシステム及び方法
JP2022088389A (ja) * 2016-05-19 2022-06-14 サンタ アナ テック エルエルシー 一体化冷却を有するアブレーションカテーテル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6554757B1 (en) Multi-source x-ray catheter
EP1173108B1 (en) Thermal therapy catheter
US8728068B2 (en) Cooled antenna for device insertable into a body
JP4020965B2 (ja) 体腔の内表面にx線を照射するための装置
US6740108B1 (en) Thermal treatment catheter having preferential asymmetrical heating pattern
JPH0311011Y2 (ja)
JP4077603B2 (ja) 医療装置
ES2858596T3 (es) Dispositivos mínimamente invasivos para el tratamiento de enfermedades de la próstata
US5800486A (en) Device for transurethral thermal therapy with cooling balloon
US6540655B1 (en) Miniature x-ray unit
JPH11506640A (ja) 経尿道カテーテルのための単位先端およびバルーン
JPH05506162A (ja) 尿道マイクロ波発射プローブ手段を用いて熱作用で組織、特に前立腺を外科治療する方法および装置
JPH10230017A (ja) ハイパーサーミア用腔内アプリケータ
JP2000140118A (ja) 高周波処置具
JP7270159B2 (ja) 自然口拡張アプリケータ
JPH08173559A (ja) 治療装置
JPH0833646A (ja) 情報検出用カテーテル装置
JP2001046388A (ja) 加熱治療装置
JPH08252332A (ja) 温熱治療用アプリケータ
JP6832561B2 (ja) カテーテル及びカテーテルシステム
WO2022204008A1 (en) Continuous flow balloon catheter systems and methods of use
JPH02289272A (ja) 温熱治療装置
JPH1015082A (ja) ハイパーサーミア用アプリケータ
JPH08173553A (ja) 治療装置
US20200205887A1 (en) Ablation Balloon Catheter Allowing Blood Flow

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511