JPH08173329A - 高周波フライヤー - Google Patents

高周波フライヤー

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JPH08173329A
JPH08173329A JP6326101A JP32610194A JPH08173329A JP H08173329 A JPH08173329 A JP H08173329A JP 6326101 A JP6326101 A JP 6326101A JP 32610194 A JP32610194 A JP 32610194A JP H08173329 A JPH08173329 A JP H08173329A
Authority
JP
Japan
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temperature
oil tank
cooking
heating
oil
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Pending
Application number
JP6326101A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ando
有司 安藤
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Priority to US08/463,243 priority patent/US5568765A/en
Priority to CA002150983A priority patent/CA2150983C/en
Priority to AU20547/95A priority patent/AU673307B2/en
Priority to DE69501140T priority patent/DE69501140T2/de
Priority to EP95303927A priority patent/EP0704188B1/en
Priority to KR1019950015316A priority patent/KR0147913B1/ko
Priority to CNB95109677XA priority patent/CN1165258C/zh
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者の使用忘れ、電源切り忘れ等による危
険回避を確実に実施できるとともに、自動フライ調理を
行う際の食材量に応じた時間補正を自動的に行うことが
できる高周波フライヤーを提供する。 【構成】 加熱開始時において、バスケット4内に保持
された食材が油槽5内の調理油に接触しないように油槽
5は下位置にあり、該調理油が設定温度に達したことを
温度検出手段9が検出して制御部に入力した場合に、該
制御部は油槽5が上位置に移動するように昇降手段6を
動作させ、さらに上位置に到達した油槽5内の調理油の
温度を設定温度に保持するようにマグネトロン7を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波加熱を応用した
高周波フライヤーに関し、特に使用者の使用忘れ、電源
切り忘れ等を防止するとともに、自動調理を行うことが
できる高周波フライヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフライヤーにおいて、使用者が加
熱スタート後にその場を離れる等して、電源の切り忘れ
が発生した場合の対策としては、例えば、油温を感温素
子で監視し、予め定められた時間内に食材投入による油
温の急激な低下が検出されない場合には、電源を自動的
に遮断して加熱を停止させるという手段が開示されてい
る(特開平4−20310号公報)。
【0003】一方、揚げ物調理の自動化に関しては、設
定温度に対する実際の調理中の油温変化に応じて、加熱
時間を調整することにより食材の仕上がりを一定のもの
にする方法が多く開示されている(例えば、特公平5−
25487号公報、特公昭57−54127号公報、特
開昭62−32926号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のフライヤーは、ヒータ等を加熱源としているた
め、常に油温を保持することが可能であり、さらに使用
者はその利用状況を油温の変動で監視するものであっ
た。一方、高周波加熱を利用した高周波フライヤーで
は、加熱中は必ず加熱室の開口部をドアで閉じていなけ
らばならず、逆にドアが開いている状態では、必ず加熱
を停止していなければならない。したがって、使用者が
ドアが開いた状態でその場を離れた場合等には、その
間、油温は低下し、その状態でフライ調理を開始すれ
ば、食材の仕上がりに不具合が生じるという問題があ
る。
【0005】また、従来の自動調理可能なフライヤー
は、予め定められた食材に与える基準熱量を設定してお
き、油温変化による加熱量の変動を加熱時間で調整する
ものである。この方法は、調理する食材の量が予め略決
定されている場合には有効なものである。しかしなが
ら、家庭等においては、一度に調理される食材の量が大
きく変動するため、加熱時間の決定に当たっては、食材
の量の認識が仕上がりに大きく影響を及ぼす。すなわ
ち、前記基準熱量の算出そのものが、適切な加熱時間を
決定するのに問題となる場合がある。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解決すべく
なされたものであり、使用者の利用忘れ、電源切り忘れ
等による危険回避を確実に実施できるとともに、自動フ
ライ調理を行う際の食材量に応じた時間補正を自動的に
行うことができる高周波フライヤーを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、食材
を加熱調理する加熱室と、該加熱室内に設けられ調理油
を収容する油槽と、前記加熱室内に設けられ食材を保持
するバスケットと、前記加熱室の開口部を覆う開閉自在
なドアと、該ドアの開閉を検出するドア開閉検出手段
と、前記油槽内の調理油を高周波で加熱する高周波加熱
手段と、調理油の温度を検出する温度検出手段と、該温
度検出手段により検出された温度が電気信号として入力
され、該入力信号に基づいて前記高周波加熱手段を制御
する制御部とを備えた高周波フライヤーにおいて、さら
に、前記油槽を上下に昇降させる昇降手段と、前記油槽
の上下位置を検出する油槽位置検出手段とを備えるとと
もに、加熱開始時においては、前記バスケット内に保持
される食材が前記油槽内の調理油に接触しないように前
記油槽は下位置にあり、該調理油が予め設定された温度
に達したことを前記温度検出手段が検出して前記制御部
に入力した場合に、該制御部は、前記油槽が上位置に移
動するように前記昇降手段を動作させ、かつ、上位置に
到達した前記油槽内の調理油の温度を前記設定温度に保
持するように前記高周波加熱手段を制御することを特徴
とする高周波フライヤーである。
【0008】請求項2の発明は、食材を加熱調理する加
熱室と、該加熱室内に設けられ調理油を収容する油槽
と、前記加熱室内に設けられ食材を保持するバスケット
と、前記加熱室の開口部を覆う開閉自在なドアと、該ド
アの開閉を検出するドア開閉検出手段と、前記油槽内の
調理油を高周波で加熱する高周波加熱手段と、調理油の
温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により
検出された温度が電気信号として入力され、該入力信号
に基づいて前記高周波加熱手段を制御する制御部とを備
えた高周波フライヤーにおいて、さらに、前記油槽を上
下に昇降させる昇降手段と、前記油槽の上下位置を検出
する油槽位置検出手段とを備えるとともに、前記油槽が
上位置に到達したことを前記油槽位置検出手段が検出し
て前記制御部に入力した直後から、該制御部は時間を計
時し、前記ドア開閉検出手段が予め設定された第一時間
1以内に前記ドアが開けられていないことを検出して
前記制御部に入力した場合には、該制御部は前記ドアが
開けられていないことを報知手段を介して使用者に報知
し、さらに計時開始から所定の第二時間t2(t2
1)以内に、前記ドア開閉検出手段が前記ドアが開け
られていないことを検出して前記制御部に入力した場合
には、該制御部は前記高周波加熱手段に指令して加熱を
停止させることを特徴とする高周波フライヤーである。
【0009】請求項3の発明は、食材を加熱調理する加
熱室と、該加熱室内に設けられ調理油を収容する油槽
と、前記加熱室内に設けられ食材を保持するバスケット
と、前記加熱室の開口部を覆う開閉自在なドアと、該ド
アの開閉を検出するドア開閉検出手段と、前記油槽内の
調理油を高周波で加熱する高周波加熱手段と、調理油の
温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により
検出された温度が電気信号として入力され、該入力信号
に基づいて前記高周波加熱手段を制御する制御部とを備
えた高周波フライヤーにおいて、さらに、前記油槽を上
下に昇降させる昇降手段と、前記油槽の上下位置を検出
する油槽位置検出手段とを備えるとともに、前記ドアが
開けられたことを前記ドア開閉検出手段が検出して前記
制御部に入力した直後から、該制御部は時間を計時し、
前記ドア開閉検出手段が予め設定された第三時間t3
内に前記ドアが閉められていないことを検出して前記制
御部に入力した場合には、該制御部は前記ドアが閉めら
れていないことを前記報知手段を介して使用者に報知
し、さらに計時開始から所定の第四時間t4(t4
3)以内に、前記ドア開閉検出手段が前記ドアが閉め
られていないことを検出して前記制御部に入力した場合
には、該制御部は前記昇降手段に指令して前記油槽を下
位置に移動させることを特徴とする高周波フライヤー。
【0010】請求項4の発明は、食材を加熱調理する加
熱室と、該加熱室内に設けられ調理油を収容する油槽
と、前記加熱室内に設けられ食材を保持するバスケット
と、前記加熱室の開口部を覆う開閉自在なドアと、該ド
アの開閉を検出するドア開閉検出手段と、前記油槽内の
調理油を高周波で加熱する高周波加熱手段と、調理油の
温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により
検出された温度が電気信号として入力され、該入力信号
に基づいて前記高周波加熱手段を制御する制御部とを備
えた高周波フライヤーにおいて、さらに、前記油槽を上
下に昇降させる昇降手段と、前記油槽の上下位置を検出
する油槽位置検出手段とを備えるとともに、前記ドアが
開けられたことを前記ドア開閉検出手段が検出して前記
制御部に入力した場合に、該制御部は前記高周波加熱手
段に指令して加熱を停止させ、そして前記温度検出手段
が調理油の温度が予め設定された第一温度T1まで低下
したことを検出して前記制御部に入力した場合には、該
制御部はこの温度低下を前記報知手段を介して使用者に
報知し、さらに前記温度検出手段が調理油の温度が所定
の第二温度T2(T2≦T1)まで低下したことを検出し
て前記制御部に入力した場合には、該制御部は前記昇降
手段に指令して前記油槽を下位置に移動させることを特
徴とする高周波フライヤーである。
【0011】請求項5の発明は、請求項4において、前
記温度検出手段が調理油の温度を検出して前記制御部に
入力し、該入力信号に基づいて前記制御部は調理油の温
度低下勾配を算出し、かつ、算出された温度低下勾配が
予め設定された温度低下勾配より大きいと判断した場合
には、使用者への報知及び前記油槽の下位置への移動を
行うことなく、前記制御部は前記昇降手段に指令して前
記油槽を上位置に保持させることを特徴とする高周波フ
ライヤーである。
【0012】請求項6の発明は、食材を加熱調理する加
熱室と、該加熱室内に設けられ調理油を収容する油槽
と、前記加熱室内に設けられ食材を保持するバスケット
と、前記加熱室の開口部を覆う開閉自在なドアと、該ド
アの開閉を検出するドア開閉検出手段と、前記油槽内の
調理油を高周波で加熱する高周波加熱手段と、調理油の
温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により
検出された温度が電気信号として入力され、該入力信号
に基づいて前記高周波加熱手段を制御する制御部とを備
えた高周波フライヤーにおいて、さらに、前記油槽を上
下に昇降させる昇降手段と、前記油槽の上下位置を検出
する油槽位置検出手段と、メニューの選択及び加熱開始
の指示を行う複数のキーと、該キーを介して選択された
メニュー、加熱時間等を表示する表示部とを備え、使用
者が前記キーでメニューを選択した場合に、前記制御部
は選択されたメニューに応じた調理温度Tm、基本加熱
時間tm、油温変化に応じた単位増加加熱時間tuを設定
し、加熱開始時においては、前記バスケット内に保持さ
れる食材が前記油槽内の調理油に接触しないように前記
油槽は下位置にあり、該調理油が前記調理温度Tmに達
したことを前記温度検出手段が検出して前記制御部に入
力した場合に、該制御部は、前記油槽が上位置に移動す
るように前記昇降手段を動作させ、かつ、上位置に到達
した前記油槽内の調理油の温度を前記調理温度Tmに保
持するように前記高周波加熱手段を制御するとともに、
前記温度検出手段により検出された加熱調理開始後の最
高温度Tmaxと調理中に検出した温度Tとから下記式よ
り油温変化量dTを演算し、 dT=Tmax−T さらに下記式より総加熱時間tcを算出して、 tc=tm+tu*dT 上記総加熱時間tcの間、加熱調理を実行するように制
御することを特徴とする高周波フライヤー。
【0013】請求項7の発明は、請求項6において、前
記制御部は、調理油の温度が前記調理温度Tmに到達す
るまでの予熱時間tyを計時するとともに、所定の補正
時間係数Kを用いて下記式より補正時間tnを算出し、 tn=ty*K 前記総加熱時間tcを下記式により tc=tm+tu*dT−tn 補正することを特徴とする高周波フライヤーである。
【0014】請求項8の発明は、請求項6又は7におい
て、前記制御部は、メニュー選択時に油温の上限温度T
uも設定し、加熱調理開始後に油温が前記上限温度Tu
達したことを前記温度検出手段が検出して前記制御部に
入力した場合には、該制御部は前記総加熱時間tcの変
更を禁止することを特徴とする高周波フライヤーであ
る。
【0015】請求項9の発明は、請求項6又は7におい
て、前記制御部は、メニュー選択時に第一時間thも設
定し、かつ、前記総加熱時間tcと、該制御部により計
時されている実際の加熱時間taとの差である残り時間
zが前記第一時間thより短いと認識した場合には、該
制御部は前記表示部に指令して残時間を表示させるとと
もに、前記総加熱時間tcの変更を禁止することを特徴
とする高周波フライヤーである。
【0016】請求項10の発明は、請求項9において、
前記制御部は、メニュー選択時に第二時間tkも設定
し、かつ、前記総加熱時間tcと、該制御部により計時
されている実際の加熱時間taとの差である残り時間tz
が前記第二時間tkより短いと認識した場合には、該制
御部は前記表示部に残時間の表示禁止を指令することを
特徴とする高周波フライヤーである。
【0017】請求項11の発明によれば、請求項6にお
いて、前記制御部は、下位置にある前記油槽内の調理油
の温度が前記調理温度Tmに到達するまでの予熱時間
中、前記バスケットに食材を入れることを使用者に禁止
するとともに、調理油の温度が前記調理温度Tmに到達
した場合には、前記バスケットに食材を入れることを使
用者に許容し、さらに、前記ドアが開けられるまでは、
前記制御部は前記油槽を下位置のまま前記調理温度Tm
に保温するように前記高周波加熱手段を制御し、かつ、
食材が前記バスケットに入れられて前記ドアが閉められ
た後には、前記油槽は下位置の状態のまま再度予熱動作
に入るように前記高周波加熱手段を制御することを特徴
とする高周波フライヤーである。
【0018】請求項12の発明は、請求項11におい
て、前記制御部は、前記表示部に指令して使用者に食材
を前記バスケットに入れることを許容する状態であるこ
とを表示させることを特徴とする高周波フライヤーであ
る。
【0019】
【作用】請求項1の発明によれば、加熱開始時におい
て、バスケット内に保持される食材が油槽内の調理油に
接触しないように油槽は下位置にあり、該調理油が予め
設定された温度に達したことを温度検出手段が検出して
制御部に入力した場合に、該制御部は油槽が上位置に移
動するように昇降手段を動作させ、さらに上位置に到達
した油槽内の調理油の温度を設定温度に保持するように
高周波加熱手段を制御する。
【0020】請求項2の発明によれば、油槽が上位置に
到達したことを油槽位置検出手段が検出して制御部に入
力した直後から、該制御部は時間を計時し、ドア開閉検
出手段が予め設定された第一時間t1以内にドアが開け
られていないことを検出して制御部に入力した場合に
は、該制御部はドアが開けられていないことを報知手段
を介して使用者に報知し、さらに計時開始から所定の第
二時間t2(t2>t1)以内に、ドア開閉検出手段がド
アが開けられていないことを検出して制御部に入力した
場合には、該制御部は高周波加熱手段に指令して加熱を
停止させる。
【0021】請求項3の発明によれば、ドアが開けられ
たことをドア開閉検出手段が検出して制御部に入力した
直後から、該制御部は時間を計時し、ドア開閉検出手段
が予め設定された第三時間t3以内にドアが閉められて
いないことを検出して制御部に入力した場合には、該制
御部はドアが閉められていないことを報知手段を介して
使用者に報知し、さらに計時開始から所定の第四時間t
4(t4>t3)以内に、ドア開閉検出手段がドアが閉め
られていないことを検出して制御部に入力した場合に
は、該制御部は前記昇降手段に指令して油槽を下位置に
移動させる。
【0022】請求項4の発明によれば、ドアが開けられ
たことをドア開閉検出手段が検出して制御部に入力した
場合に、該制御部は高周波加熱手段に指令して加熱を停
止させ、そして温度検出手段が調理油の温度が予め設定
された第一温度T1まで低下したことを検出して制御部
に入力した場合には、該制御部はこの温度低下を報知手
段を介して使用者に報知し、さらに温度検出手段が調理
油の温度が所定の第二温度T2(T2≦T1)まで低下し
たことを検出して制御部に入力した場合には、該制御部
は昇降手段に指令して油槽を下位置に移動させる。
【0023】請求項5の発明によれば、請求項4におい
て、温度検出手段が調理油の温度を検出して制御部に入
力し、該入力信号に基づいて制御部は調理油の温度低下
勾配を算出し、かつ、算出された温度低下勾配が予め設
定された温度低下勾配より大きいと判断した場合には、
使用者への報知及び油槽の下位置への移動を行うことな
く、制御部は前記昇降手段に指令して前記油槽を上位置
に保持させる。
【0024】請求項6の発明によれば、使用者がメニュ
ーの選択及び加熱開始の指示を行う複数のキーでメニュ
ーを選択した場合に、制御部は選択されたメニューに応
じた調理温度Tm、基本加熱時間tm、油温変化に応じた
単位増加加熱時間tuを設定し、加熱開始時において
は、バスケット内に保持される食材が油槽内の調理油に
接触しないように油槽は下位置にあり、該調理油が調理
温度Tmに達したことを温度検出手段が検出して制御部
に入力した場合に、該制御部は、油槽が上位置に移動す
るように昇降手段を動作させ、かつ、上位置に到達した
油槽内の調理油の温度を調理温度Tmに保持するように
高周波加熱手段を制御するとともに、温度検出手段によ
り検出された加熱調理開始後の最高温度Tmaxと調理中
に検出した温度Tとから下記式より油温変化量dTを演
算し、 dT=Tmax−T さらに下記式より総加熱時間tcを算出して、 tc=tm+tu*dT 上記総加熱時間tcの間、加熱調理を実行する。
【0025】請求項7の発明によれば、請求項6におい
て、制御部は、調理油の温度が調理温度Tmに到達する
までの予熱時間tyを計時するとともに、所定の補正時
間係数Kを用いて下記式より補正時間tnを算出し、 tn=ty*K 総加熱時間tcを下記式により tc=tm+tu*dT−tn 補正する。
【0026】請求項8の発明によれば、請求項6又は7
において、制御部は、メニュー選択時に油温の上限温度
uも設定し、加熱調理開始後に油温が上限温度Tuに達
したことを温度検出手段が検出して制御部に入力した場
合には、該制御部は総加熱時間tcの変更を禁止する。
【0027】請求項9の発明によれば、請求項6又は7
において、制御部は、メニュー選択時に第一時間th
設定し、かつ、総加熱時間tcと、該制御部により計時
されている実際の加熱時間taとの差である残り時間tz
が第一時間thより短いと認識した場合には、該制御部
は表示部に指令して残時間を表示させるとともに、総加
熱時間tcの変更を禁止する。
【0028】請求項10の発明によれば、請求項9にお
いて、制御部は、メニュー選択時に第二時間tkも設定
し、かつ、総加熱時間tcと、該制御部により計時され
ている実際の加熱時間taとの差である残り時間tzが第
二時間tkより短いと認識した場合には、該制御部は表
示部に残時間の表示禁止を指令する。
【0029】請求項11の発明によれば、請求項6にお
いて、制御部は、下位置にある油槽内の調理油の温度が
調理温度Tmに到達するまでの予熱時間中、バスケット
に食材を入れることを使用者に禁止するとともに、調理
油の温度が調理温度Tmに到達した場合には、バスケッ
トに食材を入れることを使用者に許容し、さらに、ドア
が開けられるまでは、制御部は油槽を下位置のまま調理
温度Tmに保温するように高周波加熱手段を制御し、か
つ、食材がバスケットに入れられてドアが閉められた後
には、油槽は下位置の状態のまま再度予熱動作に入るよ
うに高周波加熱手段を制御する。
【0030】請求項12の発明によれば、請求項11に
おいて、制御部は、表示部に指令して使用者に食材をバ
スケットに入れることを許容する状態であることを表示
させる。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明にかかる高周波フライヤー
の一実施例を示す構成縦断面図であり、図2は、本発明
にかかる高周波フライヤーの制御回路の一例を示すブロ
ック図である。図1において、本発明にかかる高周波フ
ライヤー1は、食材を加熱調理する加熱室2と、該加熱
室2内に設けられ調理油を収容する油槽5と、加熱室2
内に設けられ食材を保持するバスケット4と、加熱室2
の開口部を覆う開閉自在なドア3と、該ドア3の開閉を
検出するドア開閉検出手段(図示せず)と、油槽5内の
調理油を高周波で加熱するマグネトロン7と、該マグネ
トロン7から発生する高周波を加熱室2へ導く導波管8
と、調理油の温度を検出する温度検出手段9と、該温度
検出手段により検出された温度が電気信号として入力さ
れ、該入力信号に基づいてマグネトロン7を制御する制
御部(図示せず)とを備え、さらに、油槽5を上下に昇
降させる昇降手段6と、油槽5の上下位置を検出する油
槽位置検出スイッチ10と、メニューの選択及び加熱開
始の指示を行う複数のキー(図示せず)と、該キーを介
して選択されたメニュー、加熱時間等を表示する表示部
(図示せず)とを備えている。
【0032】なお、上記昇降手段6は、端部に凸状のス
ライダーを有する回転板6aと、中央部を回転自在に支
持され、かつ、一端に前記スライダーが摺動可能な溝を
有するアーム6bと、該アーム6bの他端と油槽5とを
連結する連結棒6cと、前記アーム6bの他端に固定さ
れ、かつ、常時下方に付勢するコイルスプリング6dと
から構成されている。上記昇降手段6の動作例は以下の
とおりである。先ず、回転板6aが時計回りに回転し、
それに連れて回転板6aに設けられたスライダーがアー
ム6bの一端に形成された溝を摺動する。アーム6bは
中央部の回転軸を中心として時計回りに回転し、アーム
6bの右端は下方へ回転し、一方、アーム6bの左端は
上方へ回転して連結棒6cを介して油槽5を上方へ押し
上げる。また、図2から明らかなように、本発明の高周
波フライヤーに用いられる制御部は、温度検出手段、ド
ア開閉検出手段、油槽位置検出手段及びキー群から送ら
れてくる電気信号に応じて高周波加熱手段、昇降手段及
び表示部を動作させるものである。
【0033】図3は本発明にかかる高周波フライヤーに
おいて、使用者の利用忘れが発生した場合の一制御例を
示すフローチャートである。先ず、ステップ1(S1)
において、油槽内に収容されている調理油をマグネトロ
ンで加熱し、その際、バスケット内に保持される食材が
油槽内の調理油に接触しないように油槽は下位置のまま
である(S2)。続いて、ステップ3(S3)におい
て、温度検出手段により油温を検出し、それを電気信号
として制御部に入力し、制御部はその入力信号に基づい
て油温が食材に応じた調理可能温度(設定温度)に達し
たか否かを判断する(S4)。すなわち、ステップ4
(S4)において、油温が設定温度に到達したと制御部
が判断した場合には(Y)、該制御部は昇降手段を駆動
して油槽を上位置に移動させる(S5)。なお、ステッ
プ4(S4)において、油温が設定温度に到達したと制
御部が判断しない場合には(N)、ステップ3(S3)
に戻り、引き続き調理油を加熱するとともに温度検出手
段で油温を検出する。
【0034】次に、油槽が上位置に到達したことを油槽
位置検出スイッチが検出して制御部に入力した直後か
ら、該制御部は時間tを計時し(S6)、予め設定され
た第一時間t1以内にドアが開けられたか否かがドア開
閉検出手段により検出される(S10)。すなわち、ス
テップ10(S10)において、ドアが開けられずに時
間t1が経過した場合(Y)、制御部は報知手段を介し
てドアが開けられていないことを使用者に報知する(S
11)。さらに計時開始から所定の第二時間t2(t2
1)以内にドアが開けられているか否かをドア開閉検
出手段で検出する(S7)。すなわち、ステップ7(S
7)において、第二時間t2以内にドア開閉検出手段が
ドア開きを検出しない場合には(Y)、制御部は使用者
の利用忘れと判断し、マグネトロンに指令して加熱を停
止させ(S8)、加熱調理が終了する(S9)。
【0035】なお、使用者が食材を投入するためにドア
を開けるまでは、油温を設定温度に保持するように制御
部はマグネトロンを制御する(S12)。そして、ステ
ップ13(S13)において、ドア開閉検出手段が第一
時間t1以内、又は第二時間t2以内にドアが開けられた
ことを検出して制御部に入力した場合には(Y)、該制
御部はマグネトロンに指令して加熱を停止させる(S1
4)。また、ステップ13(S13)において、ドア開
閉検出手段が第一時間t1以内、又は第二時間t2以内に
ドアが開けられたことを検出できない場合には(N)、
ステップ6(S6)に戻り、制御部は引き続き時間を計
時するとともに、油温を設定温度に保持するようにマグ
ネトロンを制御する。なお、上記制御は油槽が上位置に
到達した後に開始するのは勿論のこと、最後にドア閉め
動作が行われた後も同様の制御が行われる。これによ
り、使用者の利用忘れによる電源切り忘れの危険性が確
実に回避できる。
【0036】図4は本発明にかかる高周波フライヤーの
ドアが開けられた後における油温の経時変化を示す図で
あり、図5は本発明にかかる高周波フライヤーのドアが
開いた状態で、使用者の利用忘れが発生した場合の一制
御例を示すフローチャートである。図4から明らかなよ
うに、ドアが開けられた状態で放置した場合、油温は時
間とともに徐々に自然冷却され、いずれ調理不可能な温
度まで低下する。そこで、図3のステップ14(S1
4)で加熱が停止された直後から、図5に示すように、
制御部は時間t’を新たに計時し(S15)、ドア開閉
検出手段は予め設定された第三時間t3以内にドアが閉
められたか否かを検出して制御部に入力する(S1
9)。すなわち、ステップ19(S19)において、ド
アが閉められずに第三時間t3が経過した場合(Y)、
制御部は使用者の利用忘れと判断し、報知手段を介して
ドアが閉められていないことを使用者に報知する(S2
0)。さらに計時開始から所定の第四時間t4(t4>t
3)以内にドアが閉められているか否かをドア開閉検出
手段により検出する(S16)。すなわち、ステップ1
6(S16)において、第四時間t4以内にドア開閉検
出手段がドア閉めを検出しない場合には(Y)、制御部
は前記報知によっても使用者に告知できないと判断し、
昇降手段に指令して油槽を下位置に移動させ(S1
7)、加熱調理が終了する(S18)。
【0037】そして、ステップ21(S21)におい
て、ドア開閉検出手段が第三時間t3以内、又は第四時
間t4以内にドアが閉められたことを検出して制御部に
入力した場合には(Y)、該制御部はマグネトロンに指
令して加熱を再スタートさせ(S22)、ステップ6
(S6)に戻る。これにより、上述した如く、使用者の
利用忘れによる電源切り忘れの危険性が確実に回避でき
る。なお、ステップ21(S21)において、ドア開閉
検出手段が第三時間t3以内、又は第四時間t4以内にド
アが閉められたことを検出できない場合には(N)、ス
テップ15(S15)に戻り、制御部は引き続き時間
t’を計時するとともに、ドア開閉検出手段はドアが閉
められたか否かを制御部に入力し続ける。
【0038】図6は本発明にかかる高周波フライヤーの
ドアが開いた状態で、使用者の利用忘れが発生した場合
の他の制御例を示すフローチャートである。したがっ
て、本制御例のステップ30(S30)〜ステップ39
(S39)は、前記制御例のステップ15(S15)〜
ステップ22(S22)と置換することができる。本制
御例は、ドア開き中の油温を監視して、油温が所定の温
度まで低下した場合には、使用者の利用忘れと判断して
報知するものである。本制御例をフローチャートに沿っ
て説明する。すなわち、図3のステップ14(S14)
で加熱が停止された直後から、図6に示すように、温度
検出手段は油温T’を検出して制御部に入力する(S3
0)。ここで、図4に示すように、ドアが開けられて加
熱が停止すると、油温は徐々に低下するが、自然冷却に
よる場合と、食材投入による場合とでは、油温の低下勾
配が異なる。そこで制御部は前記入力信号に基づいて油
温低下勾配を算出し(S31)、その算出された油温低
下勾配が自然冷却によるものか、食材投入によるものか
を判断する(S32)。
【0039】ステップ32(S32)において、算出さ
れた油温低下勾配が予め設定された油温低下勾配より小
さいと制御部が判断した場合(N)、すなわち、油温低
下が自然冷却によるものであると判断した場合には、ス
テップ36に進み、そこで油温T’が予め設定された第
一温度T1まで低下したか否かが温度検出手段により検
出される。ステップ36(S36)において、油温T’
が第一温度T1まで低下したことが温度検出手段により
検出された場合には(Y)、制御部は使用者の利用忘れ
と判断し、報知手段を介して使用者に利用忘れを報知す
る(S37)。さらに油温T’が所定の第二温度T
2(T2≦T1)まで低下したか否かが温度検出手段によ
り検出される(S33)。すなわち、ステップ33(S
33)において、油温がT’が所定の第二温度T2まで
低下したことが温度検出手段により検出された場合
(Y)、制御部は前記報知によっても告知できないと判
断し、昇降手段に指令して油槽を下位置に移動させ(S
34)、加熱調理が終了する(S35)。
【0040】そして、ステップ38(S38)におい
て、油温T’が第一温度T1、又は第二温度T2まで低下
するまでに、ドア開閉検出手段がドア閉めを検出して制
御部に入力した場合には(Y)、該制御部はマグネトロ
ンに指令して加熱を再開させ(S39)、ステップ6
(S6)に戻る。これにより、上述した如く、使用者の
利用忘れによる電源切り忘れの危険性が確実に回避でき
る。また、ステップ32(S32)において、算出され
た油温低下勾配が予め設定された油温低下勾配より大き
いと制御部が判断した場合(Y)、すなわち、油温低下
が食材投入によるものであると判断した場合には、ステ
ップ38(S38)に進み、使用者への報知及び油槽の
下位置への移動を行うことなく、制御部は昇降手段に指
令して油槽を上位置に保持させ、調理可能状態に保持す
る。なお、ステップ38(S38)において、油温が
T’が第一温度T1、又は第二温度T2まで低下するまで
に、ドア開閉検出手段がドア閉めを検出できない場合に
は(N)、ステップ30(S30)に戻り、温度検出手
段は引き続き油温T’を検出するとともに、制御部は油
温T’と、第一温度T1、又は第二温度T2とを比較す
る。
【0041】上記実施例において、ドアが開いた状態
で、使用者の利用忘れが発生した場合の制御例として、
時間計時による手法と、温度管理による手法とを別々に
説明したが、これらの手法を組み合わせてもよい。例え
ば、報知までは温度管理で制御し、油槽位置の変更は報
知後の時間管理により制御することも可能である。ま
た、上記制御は、高周波加熱によるフライヤーに限定さ
れることなく、ドア付きで、ドアの開閉を検出可能な他
の熱源を用いたフライヤーに適用されるのも言うまでも
ない。
【0042】次に、高周波フライヤーの自動調理につい
て詳述する。図7は本発明にかかる高周波フライヤーの
自動調理の一制御例を示すフローチャートであり、図8
は図7のフローチャートの続工程を示すフローチャート
である。図7において、先ず、使用者は調理しようとす
るメニューを複数のキーより入力する(S1)。この
時、油槽は下位置にある。そして、前記キー入力ととも
に制御部は選択されたメニューに応じた調理温度Tm
基本加熱時間tm、単位増加加熱時間tu、補正時間係数
K、上限温度Tu、上限総加熱時間tmax、第一時間
h、第二時間tk(tk<th)及びフラッグFG=0を
設定し(S2)、上記キー入力により選択されたメニュ
ー名もしくはメニューに対応したメニュー番号(例え
ば、A−1)、加熱時間等を表示部は表示する(S
3)。
【0043】続いて、使用者はフライヤーのドアを開け
て食材をバスケットに投入した後(S4)、ドアを閉じ
ると加熱調理の準備が完了する(S5)。この時、油槽
は下位置にあるため、食材は調理油に浸からない。ステ
ップ5(S5)において、ドアが閉められた後、加熱を
スタートさせる信号をキー群より入力すると、下位置に
ある油槽内の調理油は調理温度Tmまで予熱される(S
6)。ステップ6(S6)において加熱がスタートする
と同時に、制御部は予熱時間tyを計時する(S7)。
また、予熱中、温度検出手段は油温Tを検出して、それ
を電気信号として制御部に入力し(S8)、該制御部は
油温Tが調理温度Tm以上になったか否かを判断する
(S9)。すなわち、ステップ9(S9)において、油
温Tが調理温度Tm以上になったと制御部が判断した場
合には(Y)、制御部は予熱時間tyによる補正時間tn
を計算する(S10)。
【0044】ここで補正時間tnについて以下に説明す
る。上述したように、下位置にある油槽内の調理油の温
度が調理温度Tmになるまでの予熱時間中、食材はバス
ケット内に放置されている。この間、油温は徐々に上昇
するため、バスケット内の食材は調理油のあおり熱で若
干の加熱が施されることになる。この状態で油槽が上位
置に移動して加熱調理が実行された場合の油温変化は、
食材があおり熱を受けていない状態で加熱調理が実行さ
れた場合の油温変化と差がほとんど生じないが、食材の
仕上がり具合に大きく影響することが実験的に確認され
ている。例えば、冷蔵状態の食材があおり熱により食材
の表面温度が若干上昇しても油温の低下幅に大きく影響
を及ぼさないが、食材表面の色づけに大きく影響を及ぼ
す。そこで、予熱時間tyの計時を行い、この時間を関
数とする補正時間tnにより総加熱時間を補正する。総
加熱時間の補正については、後述する。補正時間tn
予め設定されている補正時間係数Kを用いて下記式から
求められる。 tn=ty*K
【0045】制御部は、ステップ10(S10)におい
て、補正時間tnを算出した後、昇降手段を駆動して油
槽を上位置に移動させ(S11)、食材の加熱調理が開
始する(S12)。この時、図9に示すように、油温は
調理温度Tmから急激に低下する。この温度低下幅は食
材量に依存する。続いて、制御部は加熱調理の開始と同
時に、実際の加熱調理時間taを計時し(S13)、温
度検出手段は油温Tを検出して、それを電気信号として
制御部に入力する(S14)。そして、制御部は、油温
Tが予め設定されている上限温度Tuに到達したか否か
を判断する(S15)。すなわち、ステップ15(S1
5)において、油温Tが上限温度Tuに達したと制御部
が認識した場合には(Y)、加熱更新を禁止し、総加熱
時間更新禁止のフラッグ(FG=1)を立て(S1
6)、高周波加熱手段を制御して油温を調理温度に保持
する(S17)。
【0046】前記上限温度Tuは、油温の保持に必要な
上限温度であり、該上限温度に達すると加熱は停止して
油温がそれ以上上昇することを制限し、油温は低下方向
に導かれる。すなわち、油温保持のために加熱手段をO
N/OFFする状態になると、油温の変化情報は食材量
を示す値になっておろず、加熱手段のON/OFFを反
映している。そこで、本発明においては、上限温度Tu
を予め設定し、油温が該上限温度に達すると、それ以後
は油温変化に対する総加熱時間の更新は禁止し、この時
点での総加熱時間で加熱を制御する。なお、総加熱時間
については、後述する。
【0047】上述したように、油槽が上位置に到達した
後の油温低下は逐次温度検出手段で検出されて制御部に
送られる。該制御部は送られた信号に基づいて油温の変
化量dTを演算する(S18)。すなわち、図9に示す
ように、調理開始後に検出された最高温度をTmax
し、加熱調理中に検出した調理油の温度をTとして、制
御部は下記式より油温変化量dTを演算する。 dT=Tmax−T 次に、制御部は、ステップ18(S18)で求められた
油温変化量dTを用いて、下記式より総加熱時間tc
計算し、 tc=tm+tu*dT さらにステップ10(S10)で求められた補正時間t
nも考慮して下記式より補正された総加熱時間tcを計算
する(S19)。 tc=tm+tu*dT−tn 上記式から明らかなように、油温の低下とともに総加熱
時間は増加していく。また、基本加熱時間tmは食材が
あおり熱の影響を全く受けていないときの加熱時間を基
本にしており、予熱中の若干の加熱を補正時間tnで減
少させることで最適加熱時間を設定している。
【0048】続いて、制御部はステップ19(S19)
で求められた総加熱時間tcと、予め設定されている上
限総加熱時間tmaxとを比較し、長短の判断を行う(S
20)。すなわち、ステップ20(S20)において、
総加熱時間tcが上限総加熱時間tmaxより長いと制御部
が判断した場合には(N)、上限総加熱時間tmaxを最
長総加熱時間tcmaxとして調理を行い(S21)、一
方、総加熱時間tcが上限総加熱時間tmaxより短いと制
御部が判断した場合には(Y)、総加熱時間tcを最長
総加熱時間tcmaxとして調理を行う(S22)。ここ
で、上限総加熱時間tmaxを設定した理由は以下のとお
りである。すなわち、調理開始による油温低下は、上述
したように、加熱時間を増加させるので、温度検出手段
の誤動作、使用者が調理途中で油を追加する等、何らか
の理由で、異常に油温が下がったと制御部が判断した場
合には、加熱時間が異常に長くなることも想定され、安
全性に問題がある。そこで、総加熱時間に上限tmax
設けることで、誤動作等にも対応が可能である。この上
限温度は本フライヤーで調理可能な最大量の食材の適正
加熱時間に設定しておくのが好ましい。
【0049】また、実際の加熱時間taの計時も進行し
ており、制御部はステップ21(S21)又はステップ
22(S22)で決定された最長総加熱時間tcmaxと、
加熱時間taとから下記式を用いて残り時間tzを計算す
る(S23)。 tz=tcmax−ta そして、制御部はステップ23(S23)で求められた
残り時間tzと、予め設定された第一時間thとを比較判
断する(S25)。すなわち、ステップ25(S25)
において、残り時間tzが第一時間thより短いと制御部
が判断した場合には(Y)、制御部は表示をそれまでの
メニュー名もしくはメニュー番号から残り時間表示に切
り替えるように表示部に指令する(S26)。さらに、
表示切り替え後において、制御部は総加熱時間の更新を
禁止し、加熱時間変更禁止のフラッグ(FG=1)を立
てる(S27)。これにより、使用者に調理終了時間の
予告が可能になるとともに、残り時間表示後に総加熱時
間の変更による残り時間修正が行われず、使用者にとっ
ては残り時間が増えるという不安感が解消される。
【0050】さらに制御部は残り時間tzと、予め設定
された第二時間tk(tk<th)とを比較し、その大小
を判断する(S24)。すなわち、ステップ24(S2
4)において、残り時間tzが第二時間tkより短いと制
御部が判断した場合には(Y)、残り時間表示への表示
切り替えを行うことなく、ステップ28に進み、制御部
は残り時間tzが0になったか否かを判断し、逆に、残
り時間tzが第二時間tkより長いと制御部が判断した場
合には(N)、上記ステップ25に進む。なお、残り時
間が第一時間直前で総加熱時間が更新された場合は、油
温がまだ低下状態を継続中と判断できるため、総加熱時
間更新後であって、第二時間の間は仮に残り時間が第一
時間を下回っても表示の切り替えは行われない。ステッ
プ28(S28)で、残り時間tzが0になったと制御
部が判断した場合には(Y)、該制御部は昇降手段を駆
動して油槽をした位置に移動させ(S29)、加熱調理
が終了する(S30)。なお、ステップ28(S28)
で、残り時間tzが0になっていないと制御部が判断し
た場合には(N)、ステップ13(S13)に戻り、制
御部は引き続き加熱時間taを計時し、温度検出手段で
油温を検出する。
【0051】次に、食材に及ぼす上記あおり熱の影響に
ついて詳述する。すなわち、ある食材においてはあおり
熱の影響が揚げ調理の仕上がりに大きく影響を与える場
合がある。例えば、コロッケをその表面が冷たい状態で
高温油中に浸けると、表面がしっかりと固まり、程よい
仕上がりとなるが、仮にあおり熱でその表面が温められ
て軟らかくなり、その結果、揚げ調理中に食材が破裂し
て満足のいく仕上がり状態が得られない。したがって、
この種の食材は、予熱終了後に初めてバスケットに投入
される必要がある。そこで、あおり熱の影響を考慮した
実施例を下記に述べる。
【0052】図10は本発明にかかる高周波フライヤー
の自動調理において、食材を投入するまでの他の制御例
を示すフローチャートである。したがって、本実施例の
ステップ40(S40)〜ステップ50(S50)は、
図7に示す前記実施例のステップ1(S1)〜ステップ
5(S5)と置換することができる。本制御例は、食材
に及ぼすあおり熱の影響を考慮したものである。本制御
例をフローチャートに沿って説明する。先ず、使用者は
調理しようとするメニューを複数のキーより入力する
(S40)。この時、油槽は下位置にある。そして、前
記キー入力とともに制御部は選択されたメニューに応じ
た調理温度Tm、基本加熱時間tm、単位増加加熱時間t
u、補正時間係数K、上限温度Tu、上限総加熱時間t
max、第一時間th、第二時間tk(tk<th)及びフラ
ッグFG=0を設定し(S41)、上記キー入力により
選択されたメニュー名もしくはメニューに対応したメニ
ュー番号(例えば、A−1)、加熱時間等を表示部は点
滅表示する(S42)。この点滅表示により、食材投入
の時期を使用者に明確に指示することができ、予熱時間
中は、食材をバスケットに投入することを使用者に禁止
している。
【0053】メニュー等が点滅表示されるとともに、加
熱をスタートさせる信号をキー群より入力すると、下位
置にある油槽内の調理油は調理温度Tmまで予熱される
(S43)。予熱時間中、温度検出手段は油温Tを検出
し(S44)、それを電気信号として制御部に入力す
る。該制御部は、前記入力信号に基づいて、油温Tが調
理温度Tmに達したか否かを判断する(S45)。すな
わち、ステップ45(S45)において、油温Tが調理
温度Tmに達したと制御部が判断した場合には(Y)、
メニュー等を表示部において連続表示させる(S4
6)。これにより、使用者に食材の投入を許容する状態
であることを告知する。なお、ステップ45(S45)
において、油温Tが調理温度Tmに達していないと制御
部が判断した場合には(N)、ステップ44(S44)
に戻り、温度検出手段は引き続き油温を検出して制御部
に入力する。
【0054】油温が調理温度に到達すると、油槽を下位
置のままで制御部は油温を調理温度に保持するようにマ
グネトロンを制御する(S47)。続いて、ドア開閉検
出手段はドアが開けられたか否かを検出して制御部に入
力し(S48)、ドアが開けられたと制御部が判断した
場合には(Y)、制御部はマグネトロンに指令して加熱
を停止させるとともに、食材がバスケットに投入された
ものと判断する(S49)。一方、ステップ48(S4
8)において、ドア開きが検出されない場合には
(N)、ステップ47(S47)に戻り、制御部は油温
を調理温度に保持するように引き続きマグネトロンを制
御する。そして、ステップ50(S50)において、制
御部はドアが閉められたことがドア開閉検出手段により
検出されたと判断した場合には(Y)、図7のステップ
6(S6)に進み、後の工程は上述したとおりである。
本実施例の制御を用いることで、食材投入時には、すで
に油温が調理温度に達しているため、食材投入後の予熱
時間はゼロもしくは極めて短時間で終了し、それ故に、
食材に対するあおり熱の影響はほとんど無視することが
でき、仕上がりは良好なものとなる。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、加熱開始時に
おいて、バスケット内に保持される食材が油槽内の調理
油に接触しないように油槽は下位置にあり、該調理油が
予め設定された温度に達したことを温度検出手段が検出
して制御部に入力した場合に、該制御部は油槽が上位置
に移動するように昇降手段を動作させ、さらに上位置に
到達した油槽内の調理油の温度を設定温度に保持するよ
うに高周波加熱手段を制御するため、使用者は単にドア
を開けて食材をバスケット内に投入することだけで容易
に調理することができる。
【0056】請求項2の発明によれば、油槽が上位置に
到達したことを油槽位置検出手段が検出して制御部に入
力した直後から、該制御部は時間を計時し、ドア開閉検
出手段が予め設定された第一時間t1以内にドアが開け
られていないことを検出して制御部に入力した場合に
は、該制御部はドアが開けられていないことを報知手段
を介して使用者に報知し、さらに計時開始から所定の第
二時間t2(t2>t1)以内に、ドア開閉検出手段がド
アが開けられていないことを検出して制御部に入力した
場合には、該制御部は高周波加熱手段に指令して加熱を
停止させるので、使用者の利用忘れを確実に防止するこ
とができる。
【0057】請求項3の発明によれば、ドアが開けられ
たことをドア開閉検出手段が検出して制御部に入力した
直後から、該制御部は時間を計時し、ドア開閉検出手段
が予め設定された第三時間t3以内にドアが閉められて
いないことを検出して制御部に入力した場合には、該制
御部はドアが閉められていないことを報知手段を介して
使用者に報知し、さらに計時開始から所定の第四時間t
4(t4>t3)以内に、ドア開閉検出手段がドアが閉め
られていないことを検出して制御部に入力した場合に
は、該制御部は前記昇降手段に指令して油槽を下位置に
移動させることで、油温が下がり過ぎて調理をすること
ができない状態であることを使用者に視覚的に訴えるこ
とができる。
【0058】請求項4の発明によれば、ドアが開けられ
たことをドア開閉検出手段が検出して制御部に入力した
場合に、該制御部は高周波加熱手段に指令して加熱を停
止させ、そして温度検出手段が調理油の温度が予め設定
された第一温度T1まで低下したことを検出して制御部
に入力した場合には、該制御部はこの温度低下を報知手
段を介して使用者に報知し、さらに温度検出手段が調理
油の温度が所定の第二温度T2(T2≦T1)まで低下し
たことを検出して制御部に入力した場合には、該制御部
は昇降手段に指令して油槽を下位置に移動させること
で、油温が下がり過ぎて調理をすることができない状態
であることを使用者に視覚的に訴えることができる。
【0059】請求項5の発明によれば、請求項4におい
て、温度検出手段が調理油の温度を検出して制御部に入
力し、該入力信号に基づいて制御部は調理油の温度低下
勾配を算出し、かつ、算出された温度低下勾配が予め設
定された温度低下勾配より大きいと判断した場合には、
使用者への報知及び油槽の下位置への移動を行うことな
く、制御部は前記昇降手段に指令して前記油槽を上位置
に保持させることで、油温低下が自然冷却によるもの
か、食材投入によるものかを判断することができ、より
正確に使用者の利用忘れを防止することができる。
【0060】請求項6の発明によれば、使用者がメニュ
ーの選択及び加熱開始の指示を行う複数のキーでメニュ
ーを選択した場合に、制御部は選択されたメニューに応
じた調理温度Tm、基本加熱時間tm、油温変化に応じた
単位増加加熱時間tuを設定し、加熱開始時において
は、バスケット内に保持された食材が油槽内の調理油に
接触しないように油槽は下位置にあり、該調理油が調理
温度Tmに達したことを温度検出手段が検出して制御部
に入力した場合に、該制御部は、油槽が上位置に移動す
るように昇降手段を動作させ、かつ、上位置に到達した
油槽内の調理油の温度を調理温度Tmに保持するように
高周波加熱手段を制御するとともに、温度検出手段によ
り検出された加熱調理開始後の最高温度と調理中に検出
した温度とから算出された油温変化量dTを用いて、総
加熱時間を決定することにより、自動加熱調理を行うに
際して、食材量に応じた最適加熱時間を設定するこがで
きる。
【0061】請求項7の発明によれば、請求項6におい
て、制御部は、調理油の温度が調理温度Tmに到達する
までの予熱時間tyを計時して補正時間を演算し、該補
正時間を考慮して総加熱時間を決定するので、予熱中の
若干の加熱分を補正したより最適な加熱時間を設定する
ことができる。
【0062】請求項8の発明によれば、請求項6又は7
において、制御部は、メニュー選択時に油温の上限温度
uも設定し、加熱調理開始後に油温が上限温度Tuに達
したことを温度検出手段が検出して制御部に入力した場
合には、該制御部は総加熱時間tcの変更を禁止するの
で、油温が上限温度を超えて上昇することは制限され、
安全性を確保することができるとともに、総加熱時間の
適正化を図ることができる。
【0063】請求項9の発明によれば、請求項6又は7
において、制御部は、メニュー選択時に第一時間th
設定し、かつ、総加熱時間tcと、該制御部により計時
されている実際の加熱時間taとの差である残り時間tz
が第一時間thより短いと認識した場合には、該制御部
は表示部に指令して残時間を表示させるとともに、総加
熱時間tcの変更を禁止する。これにより、使用者に調
理終了時間の予告が可能になるとともに、残り時間表示
後に総加熱時間の変更による残り時間修正が行われず、
使用者にとっては残り時間が増えるという不安感が解消
される。
【0064】請求項10の発明によれば、請求項9にお
いて、制御部は、メニュー選択時に第二時間tkも設定
し、かつ、総加熱時間tcと、該制御部により計時され
ている実際の加熱時間taとの差である残り時間tzが第
二時間tkより短いと認識した場合には、該制御部は表
示部に残時間の表示禁止を指令するので、使用者は加熱
調理が終了直前であることを理解することができる。
【0065】請求項11の発明によれば、請求項6にお
いて、制御部は、下位置にある油槽内の調理油の温度が
調理温度Tmに到達するまでの予熱時間中、バスケット
に食材を入れることを使用者に禁止するとともに、調理
油の温度が調理温度Tmに到達した場合には、バスケッ
トに食材を入れることを使用者に許容し、さらに、ドア
が開けられるまでは、制御部は油槽を下位置のまま調理
温度Tmに保温するように高周波加熱手段を制御し、か
つ、食材がバスケットに入れられてドアが閉められた後
には、油槽は下位置の状態のまま再度予熱動作に入るよ
うに高周波加熱手段を制御するので、あおり熱の影響を
受ける食材であっても、自動加熱調理終了後の仕上がり
状態を良好なものとすることができる。
【0066】請求項12の発明によれば、請求項11に
おいて、制御部は、表示部に指令して使用者に食材をバ
スケットに入れることを許容する状態であることを表示
させるので、あおり熱の影響を受ける食材の投入時期を
的確に使用者に告知することができ、より適切な加熱調
理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高周波フライヤーの一実施例を
示す構成縦断面図である。
【図2】本発明にかかる高周波フライヤーの制御回路の
一例を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる高周波フライヤーにおいて、使
用者の利用忘れが発生した場合の一制御例を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明にかかる高周波フライヤーのドアが開け
られた後における油温の経時変化を示す図である。
【図5】本発明にかかる高周波フライヤーのドアが開い
た状態で、使用者の利用忘れが発生した場合の一制御例
を示すフローチャートである。
【図6】本発明にかかる高周波フライヤーのドアが開い
た状態で、使用者の利用忘れが発生した場合の他の制御
例を示すフローチャートである。
【図7】本発明にかかる高周波フライヤーの自動調理の
一制御例を示すフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートの続工程を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明にかかる高周波フライヤーの自動調理時
における油温の経時変化を示す図である。
【図10】本発明にかかる高周波フライヤーの自動調理
において、食材を投入するまでの他の制御例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 高周波フライヤー 2 加熱室 3 ドア 4 バスケット 5 油槽 6 昇降手段 7 マグネトロン 8 導波管 9 温度検出手段 10 油槽位置検出スイッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食材を加熱調理する加熱室と、該加熱室
    内に設けられ調理油を収容する油槽と、前記加熱室内に
    設けられ食材を保持するバスケットと、前記加熱室の開
    口部を覆う開閉自在なドアと、該ドアの開閉を検出する
    ドア開閉検出手段と、前記油槽内の調理油を高周波で加
    熱する高周波加熱手段と、調理油の温度を検出する温度
    検出手段と、該温度検出手段により検出された温度が電
    気信号として入力され、該入力信号に基づいて前記高周
    波加熱手段を制御する制御部とを備えた高周波フライヤ
    ーにおいて、さらに、前記油槽を上下に昇降させる昇降
    手段と、前記油槽の上下位置を検出する油槽位置検出手
    段とを備えるとともに、加熱開始時においては、前記バ
    スケット内に保持される食材が前記油槽内の調理油に接
    触しないように前記油槽は下位置にあり、該調理油が予
    め設定された温度に達したことを前記温度検出手段が検
    出して前記制御部に入力した場合に、該制御部は、前記
    油槽が上位置に移動するように前記昇降手段を動作さ
    せ、かつ、上位置に到達した前記油槽内の調理油の温度
    を前記設定温度に保持するように前記高周波加熱手段を
    制御することを特徴とする高周波フライヤー。
  2. 【請求項2】 食材を加熱調理する加熱室と、該加熱室
    内に設けられ調理油を収容する油槽と、前記加熱室内に
    設けられ食材を保持するバスケットと、前記加熱室の開
    口部を覆う開閉自在なドアと、該ドアの開閉を検出する
    ドア開閉検出手段と、前記油槽内の調理油を高周波で加
    熱する高周波加熱手段と、調理油の温度を検出する温度
    検出手段と、該温度検出手段により検出された温度が電
    気信号として入力され、該入力信号に基づいて前記高周
    波加熱手段を制御する制御部とを備えた高周波フライヤ
    ーにおいて、さらに、前記油槽を上下に昇降させる昇降
    手段と、前記油槽の上下位置を検出する油槽位置検出手
    段とを備えるとともに、前記油槽が上位置に到達したこ
    とを前記油槽位置検出手段が検出して前記制御部に入力
    した直後から、該制御部は時間を計時し、前記ドア開閉
    検出手段が予め設定された第一時間t1以内に前記ドア
    が開けられていないことを検出して前記制御部に入力し
    た場合には、該制御部は前記ドアが開けられていないこ
    とを報知手段を介して使用者に報知し、さらに計時開始
    から所定の第二時間t2(t2>t1)以内に、前記ドア
    開閉検出手段が前記ドアが開けられていないことを検出
    して前記制御部に入力した場合には、該制御部は前記高
    周波加熱手段に指令して加熱を停止させることを特徴と
    する高周波フライヤー。
  3. 【請求項3】 食材を加熱調理する加熱室と、該加熱室
    内に設けられ調理油を収容する油槽と、前記加熱室内に
    設けられ食材を保持するバスケットと、前記加熱室の開
    口部を覆う開閉自在なドアと、該ドアの開閉を検出する
    ドア開閉検出手段と、前記油槽内の調理油を高周波で加
    熱する高周波加熱手段と、調理油の温度を検出する温度
    検出手段と、該温度検出手段により検出された温度が電
    気信号として入力され、該入力信号に基づいて前記高周
    波加熱手段を制御する制御部とを備えた高周波フライヤ
    ーにおいて、さらに、前記油槽を上下に昇降させる昇降
    手段と、前記油槽の上下位置を検出する油槽位置検出手
    段とを備えるとともに、前記ドアが開けられたことを前
    記ドア開閉検出手段が検出して前記制御部に入力した直
    後から、該制御部は時間を計時し、前記ドア開閉検出手
    段が予め設定された第三時間t3以内に前記ドアが閉め
    られていないことを検出して前記制御部に入力した場合
    には、該制御部は前記ドアが閉められていないことを前
    記報知手段を介して使用者に報知し、さらに計時開始か
    ら所定の第四時間t4(t4>t3)以内に、前記ドア開
    閉検出手段が前記ドアが閉められていないことを検出し
    て前記制御部に入力した場合には、該制御部は前記昇降
    手段に指令して前記油槽を下位置に移動させることを特
    徴とする高周波フライヤー。
  4. 【請求項4】 食材を加熱調理する加熱室と、該加熱室
    内に設けられ調理油を収容する油槽と、前記加熱室内に
    設けられ食材を保持するバスケットと、前記加熱室の開
    口部を覆う開閉自在なドアと、該ドアの開閉を検出する
    ドア開閉検出手段と、前記油槽内の調理油を高周波で加
    熱する高周波加熱手段と、調理油の温度を検出する温度
    検出手段と、該温度検出手段により検出された温度が電
    気信号として入力され、該入力信号に基づいて前記高周
    波加熱手段を制御する制御部とを備えた高周波フライヤ
    ーにおいて、さらに、前記油槽を上下に昇降させる昇降
    手段と、前記油槽の上下位置を検出する油槽位置検出手
    段とを備えるとともに、前記ドアが開けられたことを前
    記ドア開閉検出手段が検出して前記制御部に入力した場
    合に、該制御部は前記高周波加熱手段に指令して加熱を
    停止させ、そして前記温度検出手段が調理油の温度が予
    め設定された第一温度T1まで低下したことを検出して
    前記制御部に入力した場合には、該制御部はこの温度低
    下を前記報知手段を介して使用者に報知し、さらに前記
    温度検出手段が調理油の温度が所定の第二温度T2(T2
    ≦T1)まで低下したことを検出して前記制御部に入力
    した場合には、該制御部は前記昇降手段に指令して前記
    油槽を下位置に移動させることを特徴とする高周波フラ
    イヤー。
  5. 【請求項5】 前記温度検出手段が調理油の温度を検出
    して前記制御部に入力し、該入力信号に基づいて前記制
    御部は調理油の温度低下勾配を算出し、かつ、算出され
    た温度低下勾配が予め設定された温度低下勾配より大き
    いと判断した場合には、使用者への報知及び前記油槽の
    下位置への移動を行うことなく、前記制御部は前記昇降
    手段に指令して前記油槽を上位置に保持させることを特
    徴とする請求項4記載の高周波フライヤー。
  6. 【請求項6】 食材を加熱調理する加熱室と、該加熱室
    内に設けられ調理油を収容する油槽と、前記加熱室内に
    設けられ食材を保持するバスケットと、前記加熱室の開
    口部を覆う開閉自在なドアと、該ドアの開閉を検出する
    ドア開閉検出手段と、前記油槽内の調理油を高周波で加
    熱する高周波加熱手段と、調理油の温度を検出する温度
    検出手段と、該温度検出手段により検出された温度が電
    気信号として入力され、該入力信号に基づいて前記高周
    波加熱手段を制御する制御部とを備えた高周波フライヤ
    ーにおいて、さらに、前記油槽を上下に昇降させる昇降
    手段と、前記油槽の上下位置を検出する油槽位置検出手
    段と、メニューの選択及び加熱開始の指示を行う複数の
    キーと、該キーを介して選択されたメニュー、加熱時間
    等を表示する表示部とを備え、使用者が前記キーでメニ
    ューを選択した場合に、前記制御部は選択されたメニュ
    ーに応じた調理温度Tm、基本加熱時間tm、油温変化に
    応じた単位増加加熱時間tuを設定し、加熱開始時にお
    いては、前記バスケット内に保持される食材が前記油槽
    内の調理油に接触しないように前記油槽は下位置にあ
    り、該調理油が前記調理温度Tmに達したことを前記温
    度検出手段が検出して前記制御部に入力した場合に、該
    制御部は、前記油槽が上位置に移動するように前記昇降
    手段を動作させ、かつ、上位置に到達した前記油槽内の
    調理油の温度を前記調理温度Tmに保持するように前記
    高周波加熱手段を制御するとともに、前記温度検出手段
    により検出された加熱調理開始後の最高温度Tmaxと調
    理中に検出した温度Tとから下記式より油温変化量dT
    を演算し、 dT=Tmax−T さらに下記式より総加熱時間tcを算出して、 tc=tm+tu*dT 上記総加熱時間tcの間、加熱調理を実行するように制
    御することを特徴とする高周波フライヤー。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、調理油の温度が前記調理
    温度Tmに到達するまでの予熱時間tyを計時するととも
    に、所定の補正時間係数Kを用いて下記式より補正時間
    nを算出し、 tn=ty*K 前記総加熱時間tcを下記式により tc=tm+tu*dT−tn 補正することを特徴とする請求項6記載の高周波フライ
    ヤー。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、メニュー選択時に油温の
    上限温度Tuも設定し、加熱調理開始後に油温が前記上
    限温度Tuに達したことを前記温度検出手段が検出して
    前記制御部に入力した場合には、該制御部は前記総加熱
    時間tcの変更を禁止することを特徴とする請求項6又
    は7記載の高周波フライヤー。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、メニュー選択時に第一時
    間thも設定し、かつ、前記総加熱時間tcと、該制御部
    により計時されている実際の加熱時間taとの差である
    残り時間tzが前記第一時間thより短いと認識した場合
    には、該制御部は前記表示部に指令して残時間を表示さ
    せるとともに、前記総加熱時間tcの変更を禁止するこ
    とを特徴とする請求項6又は7記載の高周波フライヤ
    ー。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、メニュー選択時に第二
    時間tkも設定し、かつ、前記総加熱時間tcと、該制御
    部により計時されている実際の加熱時間taとの差であ
    る残り時間tzが前記第二時間tkより短いと認識した場
    合には、該制御部は前記表示部に残時間の表示禁止を指
    令することを特徴とする請求項9記載の高周波フライヤ
    ー。
  11. 【請求項11】 前記制御部は、下位置にある前記油槽
    内の調理油の温度が前記調理温度Tmに到達するまでの
    予熱時間中、前記バスケットに食材を入れることを使用
    者に禁止するとともに、調理油の温度が前記調理温度T
    mに到達した場合には、前記バスケットに食材を入れる
    ことを使用者に許容し、さらに、前記ドアが開けられる
    までは、前記制御部は前記油槽を下位置のまま前記調理
    温度Tmに保温するように前記高周波加熱手段を制御
    し、かつ、食材が前記バスケットに入れられて前記ドア
    が閉められた後には、前記油槽は下位置の状態のまま再
    度予熱動作に入るように前記高周波加熱手段を制御する
    ことを特徴とする請求項6記載の高周波フライヤー。
  12. 【請求項12】 前記制御部は、前記表示部に指令して
    使用者に食材を前記バスケットに入れることを許容する
    状態であることを表示させることを特徴とする請求項1
    1記載の高周波フライヤー。
JP6326101A 1994-09-28 1994-12-27 高周波フライヤー Pending JPH08173329A (ja)

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JP6326101A JPH08173329A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 高周波フライヤー
US08/463,243 US5568765A (en) 1994-09-28 1995-06-05 Microwave fryer
CA002150983A CA2150983C (en) 1994-09-28 1995-06-05 Microwave fryer
AU20547/95A AU673307B2 (en) 1994-09-28 1995-06-07 A microwave fryer
DE69501140T DE69501140T2 (de) 1994-09-28 1995-06-08 Mikrowellenbeheiztes Fritiergerät
EP95303927A EP0704188B1 (en) 1994-09-28 1995-06-08 A microwave fryer
KR1019950015316A KR0147913B1 (ko) 1994-09-28 1995-06-10 마이크로파 후라이어
CNB95109677XA CN1165258C (zh) 1994-09-28 1995-07-28 微波煎炸炉

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301204A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Hoshizaki Electric Co Ltd フライヤー及びフライヤーにおける調理時間の設定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007301204A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Hoshizaki Electric Co Ltd フライヤー及びフライヤーにおける調理時間の設定方法

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