JPH08171272A - 画像形成装置における現像装置 - Google Patents

画像形成装置における現像装置

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JPH08171272A
JPH08171272A JP7197174A JP19717495A JPH08171272A JP H08171272 A JPH08171272 A JP H08171272A JP 7197174 A JP7197174 A JP 7197174A JP 19717495 A JP19717495 A JP 19717495A JP H08171272 A JPH08171272 A JP H08171272A
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Takeshi Saito
健 斉藤
Hiromitsu Takagaki
高垣  博光
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像器内の二成分系現像剤を簡単に現像器外
へ排出できる現像装置を提案する。 【解決手段】 現像器内の現像剤室に存する二成分系現
像剤を、回転駆動される送り出しスクリュー軸24によ
って現像器外に搬出し、その現像剤を連結管31を通し
て現像装置外に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜像担持体に形成
された静電潜像を可視像化する画像形成装置における現
像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機又はプリンタ等の画像形成装置に
採用される上記形式の現像装置においては、その現像剤
室に収容された現像剤を必要に応じて現像装置外に排出
させなければならない。特にトナーとキャリアを有する
二成分系現像剤を用いる現像装置においては、キャリア
が経時的に劣化するため、劣化した現像剤を新たな現像
剤と交換する目的で、現像剤室の現像剤を排出する必要
がある。
【0003】このような場合、従来は、現像装置の現像
ユニットを画像形成装置本体から取り外し、該ユニット
を反転させてその上部の開口から劣化した現像剤を排出
していたが、このような作業は煩雑なだけでなく、その
排出作業時に現像剤が飛散し、作業者の手や衣服を汚す
恐れがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去し、簡単な操作で現像剤室内の現像剤
を外部に排出できる画像形成装置における現像装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、現像器内の現像剤室に存する廃棄すべき二
成分系現像剤を現像器外に水平方向に搬出し、これを現
像装置外に排出させるための現像剤搬出手段と、該現像
剤搬出手段によって二成分系現像剤を現像装置外へ排出
させるか否かを選択する現像剤排出選択手段とを設けた
画像形成装置における現像装置を提案する。
【0006】同じく本発明は、上記目的を達成するた
め、現像器内の現像剤室に存する廃棄すべき二成分系現
像剤を、画像形成装置本体の前後方向に関して手前側の
現像器端壁を通して当該現像器外に搬出し、これを前記
現像器端壁の手前側の領域にて現像装置外に排出させる
ための現像剤搬出手段と、該現像剤搬出手段によって二
成分系現像剤を現像装置外へ排出させるか否かを選択す
る現像剤排出選択手段とを設けた画像形成装置における
現像装置を提案する。
【0007】さらに本発明は、上記目的を達成するた
め、潜像担持体に形成された静電潜像の可視像化に供さ
れる二成分系現像剤を、内部に設けられた磁石の磁力の
作用によって担持しつつ、前記潜像の可視像化が行われ
る現像領域へ搬送すべく回転駆動される現像ローラと、
該現像ローラへ二成分系現像剤を供給すべく回転駆動さ
れる羽根車と、前記現像ローラに担持された二成分系現
像剤の一部を掻き取って現像領域へ搬送される現像剤量
を規制するドクターブレードと、該ドクターブレードに
よって掻き取られた二成成分系現像剤を案内するガイド
部材と、現像器内の現像剤室に存する廃棄すべき二成分
系現像剤を現像器外に搬出し、これを現像装置外に排出
させるための現像剤搬出手段とを具備し、該現像剤搬出
手段が、前記ガイド部材によって案内された二成分系現
像剤を現像器外に排出搬送すべく回転駆動される送り出
しスクリュー軸と、現像器内の二成分系現像剤を現像装
置外へ排出させるとき、前記現像ローラと、羽根車と、
送り出しスクリュー軸とを回転駆動させる駆動制御手段
とを有している画像形成装置における現像装置を提案す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を多色複写機の現像
装置に適用した本発明実施形態の一例を図面に従って説
明する。
【0009】図1において、1は複写機本体2に支持さ
れた現像装置の現像ユニットを示す。現像ユニット1に
は適数の、図の例では3つの現像器3,3R,3Bが一
体に組込まれており、各現像器3,3R,3Bの現像剤
室4,4R,4Bはアルミニウム等の非磁性体から成る
ケーシング部材5の3つの仕切壁6,6R,6Bと、そ
の両端に固着された2つの端壁7,8(図2、図3及び
図5参照)によって区画されている。
【0010】各現像剤室4,4R,4Bには互いに色の
異なる現像剤9,9R,9Bが収容されており、本例で
はこれらの各現像剤がそれぞれが黒色、赤色、青色であ
るとする。各現像剤室に、シアン、イエロー及びマゼン
タトナーの現像剤をそれぞれ収容して、フルカラー画像
を形成するように構成することも可能であるし、各現像
剤室に同色の現像剤を収容し、これを選択的に使用する
ように構成することもできる。また現像剤9,9R,9
Bとしては、キャリアとトナーを有する二成分系現像剤
であって、その少なくとも一部が磁性体である磁性現像
剤が用いられている。
【0011】第1乃至第3の各現像器3,3R,3Bは
現像ユニット1の回転中心Oを中心として放射状に配置
されてはいるが、その構造は全て実質的に同一であるた
め、以下の説明では主として第1の現像器3の構成を明
らかにし、他の現像器3R,3Bの各部分については、
第1の現像器3の各要素に付した符号にR及びBを付し
てその重複した説明は省略する。また各現像器3,3
R,3Bにそれぞれ所属する後述のトナー供給装置につ
いても同様とする。
【0012】現像ユニット1はその回転中心Oのまわり
を回転自在に支持され、各現像器(より正確にはその現
像ローラ)が所定の現像位置に回動して現像動作を行う
が、図1は第1の現像器3が現像位置を占めた状態を示
している。
【0013】図1において、第1の現像器3に設けられ
た現像ローラ10が2つの仕切壁6,6Rにより区画形
成された開口から一部を露出し(図5も参照)、この現
像ローラ10は、複写機本体2に回転自在に支持された
潜像担持体、この例では感光体ドラム11に対して所定
の現像位置を占めている。その際、現像ローラ10は感
光体ドラム11に対して所定の微小間隙をあけて平行に
位置する。感光体ドラムに代え、感光体ベルトから成る
潜像担持体を用いてもよいし、画像形成装置の型式によ
っては、誘電体ベルト又は誘電体ドラムから成る潜像担
持体が用いられる。
【0014】図3から判るように、現像ローラ10の両
支軸12,13は現像ユニット1の両端壁7,8にそれ
ぞれ回転自在に支持され、複写機本体2の奥側(図2、
図3の左側)の一方の支軸13は端壁8を貫通し、その
先端部に現像ローラギア14が固着されている。
【0015】現像剤室4の内部には、多数の羽根15を
有する羽根車16が配置され、この羽根車16は、その
ボス部32に内設され、かつ現像ローラ10に対して平
行な送り込みスクリュー軸17に一体に固着され、羽根
車16はこのスクリュー軸17の回転によって図1にお
ける反時計方向に回転駆動される。これにより現像剤室
4内の現像剤、即ちトナーとキャリアが撹拌されつつ現
像ローラ10に供給され、トナーとキャリアの撹拌によ
ってトナーが所定の極性に摩擦帯電される。送り込みス
クリュー軸17にはほぼその全長に亘ってスクリュー1
8が形成されている。
【0016】送り込みスクリュー軸17の一方の端部、
即ち複写機本体2の奥側に相当する、図2における左方
端部は、現像ユニット1の端壁8を回転自在に貫通し、
その最先端部に送り込みギア19が固着され、このギア
19を介して送り込みスクリュー軸17が羽根車16と
共に回転駆動される。また送り込みスクリュー軸17の
他方の、即ち複写機本体2の手前側の端部は、現像ユニ
ット端壁7の孔に固着された供給管20内を貫通し、該
管20に回転自在に支持されている。
【0017】現像ローラ10の内部には、図1にS,N
を付して示したようにS極とN極から成る磁極を有する
磁石21が現像ユニット1のケーシング部材5に固定配
置されている。これにより、現像ローラ10が前述の現
像ローラギア14を介して図1における反時計方向に回
転駆動されると、現像ローラ10に供給された磁性現像
剤9は磁石21の磁力により現像ローラ10の表面に担
持されて反時計方向に搬送される。搬送される現像剤は
ケーシング部材5に固定されたドクターブレード22に
よって掻き取り作用を受け、ブレード22を通過した所
定量の現像剤が層厚を規制されて感光体ドラム11へ向
けて送られる。
【0018】一方、感光体ドラム11は図1における時
計方向に回転駆動され、その表面には図示していない帯
電・露光手段によって、同じく図示していない原稿の画
像に対応した静電潜像が形成される。この潜像が感光体
ドラム11と現像ローラ10の対向現像領域Dに達する
と、同じくこの領域Dに搬送された現像剤中の帯電トナ
ーが静電潜像に静電的に移行し、潜像が可視像化され
る。この可視像は図示していない転写紙に、同じく図示
していない転写器によって転写され、転写された可視像
は定着装置(図示せず)により定着される。現像領域D
を通過した現像剤は再び現像剤室4の内部へと戻され、
この室内の他の現像剤と混ぜ合され、再び使用に供され
る。
【0019】ドクターブレード22によって掻き取られ
た現像剤は、ガイド部材23によって矢印Bで示す方向
に案内され、送り込みスクリュー軸17と平行な送り出
しスクリュー軸24へ搬送され、その一部は次に説明す
るようにスクリュー軸24によって現像剤室外へ搬送さ
れ、他の現像剤は図1、図3及び図4に矢印Cで示す如
くガイド部材23上を流れ、現像剤室4の底部に位置す
る羽根車16へと流下し、撹拌作用を受ける。
【0020】図1乃至図4から判るように、ガイド部材
23には送り出しスクリュー軸24のほぼ下半分を覆う
樋状部25が固定され、ガイド部材23と樋状部25の
各端部は現像ユニット1の各端壁7,8にそれぞれ固着
されている。
【0021】送り出しスクリュー軸24の一方の端部
(図2の左方端部)は奥側の端壁8に回転自在に支持さ
れ、この端壁8を貫通してその最先端部に、送り出しス
クリュー軸24を駆動するための送り出しギア26が固
着されている。また送り出しスクリュー軸24の他方の
端部(図2の右端部)は、手前側の端壁7の孔に嵌着固
定された排出管27の内部を貫通し、この管27に回転
自在に支持されている。送り出しスクリュー軸24にも
スクリュー28が形成され、このスクリュー28はスク
リュー軸24の全長に亘って形成してもよいが、図の例
では排出管27に嵌合した軸部分と、これよりも現像剤
室内側の一部の軸部分にだけスクリュー28が形成され
ている。
【0022】図4に明示する如く、ガイド部材23の両
フランジ部29には、送り出しスクリュー軸24をまた
いだ多数のガイドフィン30が固着され、これらガイド
フィン30は図4のように傾斜して延びている。このた
め前述のようにドクターブレード22で掻き取られ、ガ
イド部材23上を流れた現像剤は、ガイドフィン30に
よって、矢印C方向に、即ち現像ローラ10の軸線方向
に直交する方向からα(図3及び図4)だけ傾いた方向
Cに案内され、前述の如く現像剤室4の底部に落下す
る。このようにして現像剤は、図1の紙面に対して垂直
な方向にずらされながらガイド部材23上を流れるの
で、キャリアとトナーが効果的に撹拌される。
【0023】またドクターブレード22から送り出しス
クリュー軸24のスクリュー28の部分に流れた現像剤
は、送り出しギア26を介して回転駆動された送り出し
スクリュー軸24のスクリュー28によって、図2の右
方、即ち複写機本体の手前側へ向けて、樋状部25と排
出管27に案内されつつ搬送され、現像ユニット端壁7
の外部に排出される。
【0024】図2に示すように、排出管27と前述の供
給管20は後に詳しく説明する連結管31を介して連結
されており、よって上述の如く排出管27中を搬送され
た現像剤は矢印Eで示すように連結管31を通して供給
管20へ流入し、次いで送り込みギア19により回転駆
動された送り込みスクリュー軸17のスクリュー18に
よって、羽根車16のボス部32中を案内されながら図
2の左方、即ち複写機本体2の奥側へ向けて搬送され
る。奥側へ送られた現像剤は、羽根車16の奥側端の開
口及びその近傍に穿設された出口孔33から現像剤室4
へ排出される。
【0025】このように、送り出しスクリュー軸24に
よって、現像剤室4の手前側領域(図2の右方端領域)
から取り出された現像剤は、送り込みスクリュー軸17
によって現像剤室4の奥側領域(図2の左方端領域)へ
搬送され、現像剤室4内の他の現像剤に混ぜ合される。
このため、現像剤中のトナーとキャリアが効果的に撹拌
され、撹拌不足に基く可視像の画質低下を防止すること
ができる。また、送り込みスクリュー軸17の方を送り
出しスクリュー軸24よりも高速で回転し、排出管2
7、供給管20及び羽根車16のボス部32内に現像剤
が詰まる不都合を防止すると有利である。
【0026】上述のように、本例の画像形成装置におけ
る現像装置は、感光体ドラム11より成る潜像担持体に
形成された静電潜像の可視像化に供される二成分系現像
剤9を、内部に設けられた磁石21の磁力の作用によっ
て担持しつつ、潜像の可視像化が行われる現像領域Dへ
搬送すべく回転駆動される現像ローラ10と、該現像ロ
ーラ10へ二成分系現像剤9を供給すべく回転駆動され
る羽根車16と、前記現像ローラ10に担持された二成
分系現像剤9の一部を掻き取って現像領域Dへ搬送され
る現像剤量を規制するドクターブレード22と、該ドク
ターブレード22によって掻き取られた二成成分系現像
剤9を案内するガイド部材23とを具備している。
【0027】ところで、二成分系現像剤はこれを長期間
使用すると現像剤中のキャリアが劣化する。このためキ
ャリアが劣化したところで、現像剤を全体的に交換する
必要がある。この交換作業を簡単に行うことができるよ
うに本例では次に示する如く構成されている。
【0028】図2、図7及び図8に示す如く、排出管2
7には連結部材34の第1円筒部35が嵌着固定され、
供給管20には流路切換部材36の可動筒37が矢印F
方向に回転可能に嵌合し、この可動筒37の外側に上記
連結部材34の第2の円筒部38が供給管20に対して
不動に嵌合している。連結部材34の両円筒部35,3
8に、前述の連結管31が一体に固着されている。可動
筒37にはその半径方向に突出する吐出管39が一体に
付設され、可動筒37が矢印F方向に回転するとき吐出
管39が第2の円筒部38に干渉しないよう、この円筒
部38に切欠40が形成されている。
【0029】排出管27と供給管20は、図8に示すよ
うに排出管27に形成された孔41、連結管31、可動
筒37の孔42並びに供給管20に形成された孔43を
通して互いに連通し、これらを通して前述の如く排出管
27の現像剤が供給管20へ導かれる(矢印E)。通常
の現像動作時には、吐出管39は図8に実線で示した位
置を占め、このとき吐出管39は排出管27の管壁によ
って遮断される。排出管27によって現像剤室4から現
像器3外に搬出された現像剤は、供給管20へ導入され
た後、その全量が供給管20を通して現像剤室4へ戻さ
れる。
【0030】現像剤を交換するときは、現像ユニット1
を複写機本体2内の所定の位置にセットしたまま、可動
筒37と吐出管39より成る流路切換部材36を、図8
に鎖線で示す位置に回動する。このとき供給管20に形
成された孔43aと吐出管39が合致する。この状態
で、図1に示した現像ローラ10と、羽根車16と、送
り出しスクリュー24とを、図示していない駆動制御手
段により、前述の各ギア14,19,26を介して回転
駆動することにより、前述の如く、現像器3内の現像剤
室4に存する廃棄すべき二成分系現像剤が現像器3外に
搬出される。その際、現像剤は図2から判るように水平
方向に現像器外へ搬出される。そして、この現像剤を排
出管27から供給管20へ送ることによって、当該現像
剤を、図8に鎖線矢印で示すように、その全量を吐出管
39を通して外部に流出させることができる。オペレー
タは吐出管39の出口から流出する現像剤を図示してい
ない容器に受ける。このようにして現像剤室4の廃棄す
べき二成分系現像剤を排出させることができるのであ
る。
【0031】新たな現像剤の供給は後述するトナー供給
装置を利用して行うことができ、簡単に現像剤の交換を
実行できる。
【0032】現像剤排出後は流路切換部材36を図8の
実線の位置に戻せばよく、流路切換部材36の回動操作
によって、現像剤を現像装置外へ排出させるか、又はそ
の現像剤を現像剤室4に戻すかを選択することができ
る。よって、必要なときに、廃棄すべき二成分系現像剤
を現像装置外に排出させることができる。このようにし
て、現像ユニット1を複写機本体2にセットしたまま、
流路切換部材36を回動操作することにより簡単に古い
現像剤を抜き出すことができ、従来のように現像ユニッ
トを複写機本体から取り外し、これを反転させて現像剤
を交換する必要はない。
【0033】上述のように、図示した現像装置は、現像
器3内の現像剤室4に存する廃棄すべき二成分系現像剤
9を現像器3外に搬出し、これを現像装置外に排出させ
るための現像剤搬出手段と、その現像剤搬出手段によっ
て二成分系現像剤9を現像装置外へ排出させるか否かを
選択する現像剤排出選択手段とを具備しており、本例で
は流路切換部材36が現像剤排出選択手段を構成してい
る。
【0034】また本例の現像剤搬出手段は、送り出しス
クリュー軸24、樋状部25、排出管27及び連結管3
1を有しており、かかる現像剤搬出手段によって、現像
器3内の現像剤室4に存する廃棄すべき二成分系現像剤
9は、前述のように、現像器3外へ水平方向に搬出され
る。かかる構成によれば、廃棄すべき現像剤が現像器か
ら排出されるとき、これを上下方向に排出搬送する必要
はない。すなわち、現像器から排出される二成分系現像
剤を案内する排出管27を、上下方向に延ばす必要はな
い。このため、現像装置全体の上下方向のサイズ、ひい
ては、画像形成装置本体の上下方向のサイズを小型化す
ることができる。
【0035】さらに、本例の現像剤搬出手段は、現像器
3内の現像剤室に存する廃棄すべき二成分系現像剤9
を、複写機本体、すなわち画像形成装置本体の前後方向
に関して手前側の現像器端壁7を通して、その現像器外
に搬出し、当該現像剤をその現像器端壁7の手前側の領
域にて現像装置外へ排出させるように構成されている。
このためオペレータは複写機本体の手前側にいながら、
極めて容易かつ楽に現像剤の排出作業を行うことができ
る。
【0036】また、本例の現像剤搬出手段は、ガイド部
材23によって案内された二成分系現像剤を現像器外へ
排出搬送すべく回転駆動される送り出しスクリュー軸2
4を有しているが、そのほか、現像器内の二成分系現像
剤を現像装置外へ排出させるとき、現像ローラ10と、
羽根車16と、送り出しスクリュー軸24とを回転駆動
させる前述の駆動制御手段を有している。
【0037】かかる構成によれば、現像装置が元々有し
ている羽根車16と、磁石21を内設した現像ローラ1
0と、ドクターブレード22と、ガイド部材23とを利
用して、廃棄すべき二成分系現像剤を送り出しスクリュ
ー軸24へ搬送でき、かかるスクリュー軸24によって
現像剤を効率よく現像器3外へ排出させることができ
る。すなわち、現像器に元々設けられている要素を利用
し、かかる要素と現像剤搬送手段とによって、現像剤室
4内の現像剤9をほぼ完全に現像器外へ排出でき、現像
剤室4内に残される現像剤の量を極めて少なくし、ない
しは実質的に全ての現像剤を排出できるのである。その
際、元々現像器に設けられている要素を利用するので、
そのコストの上昇を抑えることができる。
【0038】なお、本例の現像装置は、上述した現像剤
搬出手段のほかに、現像剤室4へ二成分系現像剤を搬入
する現像剤搬入手段を有していて、図示した例では、送
り込みスクリュー軸17と供給管20と羽根車16のボ
ス部32とがかかる現像剤搬入手段を構成している。そ
して、この現像剤搬入手段と、前述の現像剤搬出手段
は、現像剤室外で互いに連通し、現像剤搬出手段により
現像剤室4外に運ばれた二成分系現像剤9を現像剤搬入
手段によって現像剤室4へ戻すか、そのまま現像装置外
へ排出するかを、流路切換部材36により構成された流
路切換手段によって切換えることできる。
【0039】上記構成によると、現像剤を廃棄すべきで
ないときは、現像剤搬出手段と現像剤搬入手段によって
二成分系現像剤を循環させ、これを効率よく撹拌混合で
き、しかもその現像剤を廃棄すべきときは、これを迅速
に現像装置外へ排出することができる。即ち、現像剤撹
拌のための構成と、現像剤排出及び搬入のための構成を
共通化したのであるが、現像剤搬出手段の現像器外の部
分に吐出口を設け、この手段を専ら現像剤排出のために
用いることもできる。また図示した現像剤搬出又は搬入
手段、並びに流路切換手段は、一例を示したにすぎず、
粉体を搬送し、またその搬送経路を切換えることのでき
る適宜な構成を採用してもよいことは当然である。
【0040】なお、図示した現像装置においては、図1
1にも示す如くその現像ユニット1は、その奥側の端壁
8における回転中心O上に突設されたピン78が、図3
のように複写機本体の奥側側板79の孔80に軸受81
を介して回転可能に支持され、また手前側の端壁7は、
ユニット担持体62(図5)の手前側の支持アーム70
に回転自在に支持され、所望する現像器3,3R,3B
を現像位置にもたらすことができるように構成されてい
る。またユニット担持体62はスライダ61を介して複
写機本体2に支持されていて、担持体62を図5のよう
に引き出すことにより、現像ユニット1を外部に出すこ
とができる。
【0041】図11から判るように、現像ユニット1を
複写機本体にセットした状態で、ユニット担持体62に
設けたモータ88の回転を、同じくユニット63に支持
したギア89と、現像ユニット1に設けたギア90を介
して現像ユニット1をその中心のまわりに回転させ、所
望する現像器3,3R,3Bを現像位置にもたらして現
像動作を行うことができる。
【0042】ところで、現像動作に伴って現像剤中のト
ナーが感光体ドラム11に移行し、トナーが順次消費さ
れるので、現像剤室4にトナーを補給する必要がある。
この目的を達成するための構成を以下に説明する。
【0043】図2、図5及び図6に示すように現像ユニ
ット1の手前側の端壁7には、適数の支持スタッド45
を介して支持板46が固定され、前述の供給管20がこ
の支持板46を貫通して延びている。供給管20の手前
側端部領域は、トナー供給装置44の一要素を構成する
ほぼ円筒状の保持部材47の穴48に挿入され、この穴
48の保持部材内側を向いた部分は開口しており、この
開口49と供給管20に形成された切欠開口50とが合
致している。このため供給管20の内部に位置する送り
込みスクリュー軸17はこれらの開口49,50を通し
て保持部材47の内部に露出する。
【0044】保持部材47の内部には、トナー、この場
合には黒色のトナーを収容したトナータンク51が図2
の右方から着脱自在に嵌め込まれている。トナータンク
51の位置については、第1図にも鎖線でその概略を示
してある。トナータンク51の内部には、回転軸52に
固定されたトナー送り出し用の回転体53が内設され、
この回転軸52はトナータンク51の両端壁に回転自在
に支持され、その一方の端部にはタンク51の外側に位
置するギア54が固着されている。このギア54は、現
像ユニット1が複写機本体2に装着された状態で、支持
板46に回転自在に支承された中間ギア55を介して、
複写機本体2に支持された駆動ギア56(図5)に噛み
合い、この駆動ギア56は、中間伝動ギアを介して図示
していないトナー補給モータに駆動連結され、このモー
タの作動によって回転体53がトナータンク51の内部
で回動する。この回動時に回転体53の先端が、円筒状
のトナータンク51内周面に摺接する。
【0045】トナータンク51の円筒壁には図2及び図
6から明らかなように、前述の開口49,50を向いた
多数の小孔57から成るトナー吐出口が穿設されてい
る。図の例では小孔57が一列に配列されているが、こ
れを複数列としたり、千鳥状に配列してもよく、その配
列状態は適宜選択できる。
【0046】現像剤室4へトナーを供給すべきトナー補
給信号が生ぜしめられると、上述のトナー補給モータが
作動して、複写機本体内の所定の位置にセットされた現
像ユニット1に付設されているトナー供給装置44の回
転体53が回転を開始する。これにより回転体53はそ
の先端をトナータンク内周面に摺接しながら回転軸52
の軸線のまわりを回動し、タンク51内のトナーを多数
の小孔57から送り込みスクリュー軸17へ向けて押し
出す。送り出されたトナーは送り込みスクリュー軸17
の回転によって、羽根車16のボス部32内を送られ、
その奥側の開口又は出口孔33から現像剤室4へ補給さ
れ、ここに存する他の現像剤と混合される。このように
本例では、現像器の現像剤を循環する現像剤搬入手段を
利用してトナーを補給するので、そのそれぞれの搬入手
段を設ける必要はなく、構造を簡素化できる。
【0047】トナータンク51内のトナーが空となれ
ば、このタンク51を保持部材47から抜き出し、トナ
ーの入った新たなトナータンクを保持部材47に装着す
る。その際、新たなトナータンク51には図6に示すよ
うにその小孔57の上からシール58が貼り付けられ、
小孔57が塞がれているので、このシール58を剥離し
てからタンク51を保持部材47に取り付ける。
【0048】また図9及び図10に示すように、円筒状
保持部材47の穴48の隣りの空間に、送り込みスクリ
ュー軸17と平行なスポンジ又は発泡体等から成る弾性
体ローラ59を回転自在に配置し、トナータンク51の
小孔57をこの弾性体ローラ59に隣接して配置し、し
かもこのローラ59をトナータンク51の外周面に圧接
させると共に、弾性体ローラ59の支軸に固定したギア
60を回転体53のギア54(図6)に噛み合せてもよ
い。この構成では、トナーの補給時に回転体53と共に
弾性体ローラ59が回転し、小孔57から噴出するトナ
ーは弾性体ローラ59の周面に吹き付けられ、ローラ表
面ではね返ったトナーが送り込みスクリュー軸17に送
られる。弾性体ローラ59には、これに付着したトナー
を掻き落すスクレーパ(図示せず)が当接している。こ
のように回転駆動される弾性体ローラ59をトナータン
ク51の周面に圧接させて設ければ、該ローラ59とタ
ンク周面とのシール性が保持され、保持部材47外への
トナーの飛散を防止できると共に、弾性体ローラ59に
よってトナータンク51の周面に付着したトナーを取り
除くことができ、タンクを清潔に保つことができる。
【0049】回転体53を駆動する複写機本体側に設け
られた駆動ギア56(図5)は、該本体の側板83に枢
ピン56cを介して揺動自在に支持されたレバー56a
に回転自在に支持され、このレバー56aはトナー補給
ソレノイド56b(又は他の駆動手段)によって回動さ
れる。即ちトナー補給信号によってソレノイド56bが
付勢されると、レバー56aの上端がソレノイド56b
により引かれ、該レバー56aに支持された駆動ギアが
中間ギア55(図6)に係合する。ソレノイド56bが
除勢されると、レバー56aは図示していないばねの作
用で図5における時計方向に回動し、駆動ギア56は中
間ギア55から離間する。このように、トナー補給信号
が生ぜしめられたときだけソレノイドが付勢されて駆動
ギア56が中間ギア55に係合し、回転体53を回転さ
せ、トナーを補給する。
【0050】所定時間、回転体53を回転させてトナー
を補給した後、トナーの補給を停止するときは、駆動ギ
ア56を中間ギア55から離間させ、回転体53の回転
を停止させる。トナー補給信号はそれ自体公知のよう
に、図示していないトナー濃度検知手段によって、トナ
ーの濃度が所定の値にまで低下したときに生ぜしめられ
るようにしてもよいし、トナーの消費量と現像ローラ1
0の回転数はほぼ比例することを利用して、トナー補給
後に現像ローラ10が所定の回数を回転したとき、次の
トナー補給信号が生ぜしめられるように構成してもよ
い。
【0051】図2及び図3に示した現像器3R,3Bの
現像剤室4R,4Bにも、第1の現像器3に対するトナ
ー供給装置と全く同様なトナー供給装置44R,44B
が所属し、これらの第2及び第3のトナータンク51
R,51Bから各現像剤室4R,4Bにトナーが供給さ
れる。
【0052】本発明は、非回転型の現像装置、あるいは
複写機以外の画像形成装置の現像装置等にも広く適用で
きるものである。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置における
現像装置によれば、現像剤搬出手段によって、現像器内
の現像剤室に存する廃棄すべき二成分系現像剤を現像器
外に搬出し、これを現像装置外に排出させることができ
るので、作業者が現像剤で手を汚すことなく、簡単に現
像剤を現像器外へ排出させることが可能である。しかも
現像剤排出選択手段が設けられているので、現像剤搬出
手段によって二成分系現像剤を現像装置外へ排出させる
か否かを自由に選択することができ、必要なときに、迅
速に廃棄すべき現像剤を現像装置外へ排出させることが
できる。さらに、現像剤搬出手段は、現像剤室に存する
二成分系現像剤を現像器外に水平方向に搬出するので、
現像装置の上下方向のサイズ、ひいては画像形成装置本
体の上下方向のサイズを小型化できる効果を奏すること
ができる。
【0054】また、請求項2に記載の画像形成装置によ
れば、現像剤搬出手段によって、現像器内の現像剤室に
存する廃棄すべき二成分系現像剤を現像器外に搬出し、
これを現像装置外に排出させることができるので、作業
者が現像剤で手を汚すことなく、簡単に現像剤を現像器
外へ排出させることが可能である。しかも現像剤排出選
択手段が設けられているので、現像剤搬出手段によって
二成分系現像剤を現像装置外へ排出させるか否かを自由
に選択することができ、必要なときに、迅速に廃棄すべ
き現像剤を現像装置外へ排出させることができる。さら
に、現像剤排出手段は、現像剤室内の二成分系現像剤
を、画像形成装置本体の前後方向に関して手前側の現像
器端壁を通して現像器外へ搬出し、これをその現像器端
壁の手前側の領域にて現像装置外へ排出させるので、オ
ペレータは画像形成装置本体の手前側にいながら、極め
て容易かつ楽に現像剤の排出作業を行うことができる。
【0055】また、請求項3に記載の画像形成装置にお
ける現像装置によれば、現像剤搬出手段によって、現像
器内の現像剤室に存する廃棄すべき二成分系現像剤を現
像器外に搬出し、これを現像装置外に排出させることが
できるので、作業者が現像剤で手を汚すことなく、簡単
に現像剤を現像器外へ排出させることが可能である。し
かも現像剤排出選択手段が設けられているので、現像剤
搬出手段によって二成分系現像剤を現像装置外へ排出さ
せるか否かを自由に選択することができ、必要なとき
に、迅速に廃棄すべき現像剤を現像装置外へ排出させる
ことができる。さらに、現像剤排出手段が、現像器内の
二成分系現像剤を現像装置外へ搬出させるとき、現像ロ
ーラと、羽根車と、送り出しスクリュー軸とを回転駆動
させる駆動制御手段を有しているので、現像装置が元々
有している羽根車、磁石を内設した現像ローラ、ドクタ
ーブレード及びガイド部材を利用して、廃棄すべき二成
分系現像剤を送り出しスクリュー軸へ搬送できる。この
ように、現像装置に元々設けられている要素を利用し
て、廃棄すべき二成分系現像剤を効率よく現像器外へ排
出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像ユニットを複写機本体にセットしたとき
の、現像装置の垂直横断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図であって、トナー
供給装置の部分については、II′−II′線で切断した断
面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】ガイド部材とガイドフィンの様子を示す斜視図
である。
【図5】収納台を複写機本体から引き出し、現像ユニッ
トを収納台から取り外した状態を示す斜視図である。
【図6】現像ユニットの手前側に設けられるトナー供給
装置の斜視図である。
【図7】現像剤の流路を切換える装置の斜視図である。
【図8】図7のVI−VI線断面図である。
【図9】トナー供給装置の他の例を示す部分斜視図であ
る。
【図10】供給管を差し入れた状態における図9のVIII
−VIII線断面図である。
【図11】現像ユニットを取外した状態で、収納台とこ
れに関連した要素を、奥側から見たときの斜視図であ
る。
【符号の説明】
3 現像器 3R 現像器 3B 現像器 4 現像剤室 4R 現像剤室 4B 現像剤室 7 端壁 9 現像剤 9R 現像剤 9B 現像剤 10 現像ローラ 10R 現像ローラ 10B 現像ローラ 16 羽根車 16R 羽根車 16B 羽根車 21 磁石 21R 磁石 21B 磁石 22 ドクターブレード 22R ドクターブレード 22B ドクターブレード 23 ガイド部材 23R ガイド部材 23B ガイド部材 24 送り出しスクリュー軸 24R 送り出しスクリュー軸 24B 送り出しスクリュー軸 D 現像領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像器内の現像剤室に存する廃棄すべき
    二成分系現像剤を現像器外に水平方向に搬出し、これを
    現像装置外に排出させるための現像剤搬出手段と、該現
    像剤搬出手段によって二成分系現像剤を現像装置外へ排
    出させるか否かを選択する現像剤排出選択手段とを設け
    たことを特徴とする画像形成装置における現像装置。
  2. 【請求項2】 現像器内の現像剤室に存する廃棄すべき
    二成分系現像剤を、画像形成装置本体の前後方向に関し
    て手前側の現像器端壁を通して当該現像器外に搬出し、
    これを前記現像器端壁の手前側の領域にて現像装置外に
    排出させるための現像剤搬出手段と、該現像剤搬出手段
    によって二成分系現像剤を現像装置外へ排出させるか否
    かを選択する現像剤排出選択手段とを設けたことを特徴
    とする画像形成装置における現像装置。
  3. 【請求項3】 潜像担持体に形成された静電潜像の可視
    像化に供される二成分系現像剤を、内部に設けられた磁
    石の磁力の作用によって担持しつつ、前記潜像の可視像
    化が行われる現像領域へ搬送すべく回転駆動される現像
    ローラと、該現像ローラへ二成分系現像剤を供給すべく
    回転駆動される羽根車と、前記現像ローラに担持された
    二成分系現像剤の一部を掻き取って現像領域へ搬送され
    る現像剤量を規制するドクターブレードと、該ドクター
    ブレードによって掻き取られた二成成分系現像剤を案内
    するガイド部材と、現像器内の現像剤室に存する廃棄す
    べき二成分系現像剤を現像器外に搬出し、これを現像装
    置外に排出させるための現像剤搬出手段とを具備し、該
    現像剤搬出手段が、前記ガイド部材によって案内された
    二成分系現像剤を現像器外に排出搬送すべく回転駆動さ
    れる送り出しスクリュー軸と、現像器内の二成分系現像
    剤を現像装置外へ排出させるとき、前記現像ローラと、
    羽根車と、送り出しスクリュー軸とを回転駆動させる駆
    動制御手段とを有していることを特徴とする画像形成装
    置における現像装置。
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