JP2649033B2 - 画像形成装置の回転型現像装置 - Google Patents

画像形成装置の回転型現像装置

Info

Publication number
JP2649033B2
JP2649033B2 JP7269020A JP26902095A JP2649033B2 JP 2649033 B2 JP2649033 B2 JP 2649033B2 JP 7269020 A JP7269020 A JP 7269020A JP 26902095 A JP26902095 A JP 26902095A JP 2649033 B2 JP2649033 B2 JP 2649033B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
gear
developer
developing unit
rotation center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7269020A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08211689A (ja
Inventor
健 斉藤
高垣  博光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP7269020A priority Critical patent/JP2649033B2/ja
Publication of JPH08211689A publication Critical patent/JPH08211689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2649033B2 publication Critical patent/JP2649033B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の現像器を有し、
かつ潜像担持体に対向して回転自在に支持された現像ユ
ニットを具備し、各現像器には、その現像剤室の現像剤
を、潜像担持体の静電潜像を可視像化する現像領域へ搬
送する現像剤搬送部材が設けられており、前記現像ユニ
ットの回転によって各現像剤搬送部材が潜像担持体に対
向した現像位置に位置決めされて現像動作を行う画像形
成装置の回転型現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機又はプリンタ等の画像形成装置に
用いられる上記形式の回転型現像装置においては、現像
ユニットの回転により現像位置にもたらされた現像剤搬
送部材を回転駆動する必要があるため、各現像剤搬送部
材に現像ギアを付設し、このギアを駆動ギアによって回
転駆動している。その際、個々の現像ギアを別々の駆動
ギアによって駆動すると、構造が複雑となるばかりか、
構造が大型化するため、各現像ギアを現像ユニットの回
転中心のまわりに配設すると共に、現像ユニット以外の
部分に駆動ギアを位置不動に設け、現像ユニットの回転
によって現像位置にもたらされた現像剤搬送部材の現像
ギアを駆動ギアに噛み合せるようにすると有利である。
【0003】ところがこの構成を採用すると、現像ユニ
ットの回転中心のまわりを公転する現像ギアが駆動ギア
に正しく噛み合ずに干渉し、これによって両ギアに大き
な衝撃力が加えられることがある。
【0004】上述のように駆動ギアと現像ギアに大きな
衝撃力が加えられたとき、画像形成動作が実行されてい
たとすれば、その衝撃の影響によって、画像の品質が著
しく劣化する。
【0005】また、現像ギアに加えられた衝撃は現像ユ
ニットの全体に伝えられるので、その衝撃力によって、
現像器内の現像剤の一部が下方に落下し、その周辺を現
像剤で汚してしまうおそれもある。回転型現像装置にお
いては、その現像ユニットのいずれかの現像器が下向き
になるので、現像剤の落下は特に顕著となり、これを無
視することはできない。
【0006】また従来の回転型現像装置においては、現
像ユニットの回転により現像剤搬送部材を現像位置にも
たらしたとき、その現像剤搬送部材上の現像剤が潜像担
持体に接触し、潜像担持体上にトナーが付着するおそれ
があった。このようなトナー付着が発生すると、その付
着トナーによって、トナー像に地汚れが発生したり、そ
の付着トナーが他の現像器に混入して現像剤の混色を生
ぜしめ、そのいずれの場合もトナー像の画質を劣化させ
る原因となる。
【0007】さらに、現像ユニットが回転するとき、各
現像器内の現像剤は、その内部で移動するので、その現
像剤が各現像器内に局部的に多量に寄せ集まった状態と
なる。各現像器内の現像剤が或る領域では多量に寄せ集
まり、他の領域では現像剤の量が極端に少なくなるので
ある。このような現像剤の片寄り現象が発生したまま現
像位置にもたらされた現像器によって現像動作を開始し
たとすれば、現像剤の片寄りに起因して、潜像担持体に
形成されたトナー像に濃度むらが発生する。また、各現
像器内に、現像剤を撹拌する部材が設けられているとき
は、現像剤の片寄り現象が発生すると、片寄った多量の
現像剤を撹拌するために、その撹拌部材に大きな負荷が
加わる。従ってこの撹拌部材を駆動するために大容量の
駆動装置が必要となり、現像装置のコストが上昇する。
【0008】従来の回転型現像装置は、上述の如き各種
の欠点を有している。そこで、本出願人は、上記欠点を
全て除去できる新規な回転型現像装置を提案した(特願
昭61−223217号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した各種の問題点を一挙に解決することができ、しかも
上述した本出願人の提案に係る回転型現像装置のうち、
現像ギア用の駆動ギアに対するメインテナンス性を特に
高めることのできる、特に有利な構成の回転型現像装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の回転型現像装置にお
いて、各現像剤搬送部材を駆動する現像ギアが現像ユニ
ットの回転中心のまわりに、該ユニットのケーシングに
対して回転自在に配設され、現像ユニットの回転によっ
て前記現像ギアが選択的に噛み合う駆動ギアが、現像ユ
ニット以外の部分に位置不動に支持され、現像位置にも
たらされた現像剤搬送部材の現像ギアの回転中心と、駆
動ギアの回転中心と、現像ユニットの回転中心が、ほぼ
同一直線上に配置され、現像ユニットの回転により各現
像ギアが現像ユニットの回転中心のまわりに公転し、該
現像ギアが駆動ギアに係合する時、該駆動ギアが回転し
ているように、当該駆動ギアの回転を制御する駆動制御
手段を設け、現像位置に存する現像剤搬送部材を駆動す
る現像ギアの回転中心と現像ユニットの回転中心の間に
駆動ギアの回転中心が位置していることを特徴とする回
転型現像装置を提案する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。先ず、本発明の理解のため、前述のように本出願人
が提案した回転型現像装置の基本構成例を明らかにし、
次いでそのうちの特に好ましい本発明の具体例を説明す
ることにする。
【0012】図1に示した回転型現像装置は、複写機本
体2に引き出し自在に支持された現像ユニット1を有し
ている(複写機本体2から現像ユニット1を引き出した
状態は図4を参照)。現像ユニット1は、複数の、図の
例では一体に組込まれた3つの現像器3,3R,3Bを
有し、図1のように複写機本体2に装填された現像ユニ
ット1は、潜像担持体、この例では感光体ドラム11に
対向して回転自在に支持されている。
【0013】各現像器3,3R,3Bの現像剤室4,4
R,4Bは、アルミニウム等の非磁性体から成るケーシ
ング部材5の3つの仕切壁6,6R,6Bと、その両端
に固着された2つの端壁7,8(図2、図3及び図4参
照)によって区画されている。このように、本例の現像
ユニット1のケーシングは、ケーシング部材5と2つの
端壁7,8によって構成されている。
【0014】感光体ドラム11に代えて、感光体ベルト
より成る潜像担持体が用いられることもあり、また画像
形成装置の型式によっては誘電体ベルト又は誘電体ドラ
ムより成る潜像担持体が用いられる。
【0015】各現像剤室4,4R,4Bには互いに色の
異なる現像剤9,9R,9Bが収容され、本例ではこれ
らの各現像剤がそれぞれが黒色、赤色、青色であるとす
る。各現像剤室に、シアン、イエロー及びマゼンタトナ
ーの現像剤をそれぞれ収容し、フルカラー画像を形成す
るように構成してもよいし、各現像剤室に同色の現像剤
を収容し、これを選択的に使用することも可能である。
また現像剤としてキャリアを含まない一成分系現像剤を
用いることもできるが、図の例ではキャリアとトナーを
有する二成分系現像剤であって、その少なくとも一部が
磁性体である磁性現像剤が用いられているものとする。
【0016】第1乃至第3の各現像器3,3R,3Bは
現像ユニット1の回転中心Oに対して放射状に配置され
てはいるが、その構造は全て同一であるため、以下の説
明では、主として第1の現像器3の構成を明らかにし、
他の現像器3R,3Bの各部分については、第1の現像
器3の各要素に付した符号にR及びBを付してその重複
した説明は省略する。
【0017】現像ユニット1は、その回転中心Oのまわ
りを回転自在に支持され、各現像器(より正確には、後
述する現像ローラ)が所定の現像位置に回動して現像動
作を行うが、図1は第1の現像器3が現像位置を占めた
状態を示している。
【0018】図1において、第1の現像器3に設けられ
た現像剤搬送部材、図の例では現像ローラ10が2つの
仕切壁6,6Rにより形成された開口から一部を露出し
(図4も参照)、この現像ローラ10は、複写機本体2
に回転自在に支持された感光体ドラム11に対して所定
の現像位置を占めている。その際、現像ローラ10は感
光体ドラム11に対して所定の微小間隙をあけて平行に
位置する。
【0019】図3から判るように、現像ローラ10の両
支軸12,13は現像ユニット1のケーシングの両端壁
7,8にそれぞれ回転自在に支持され、複写機本体2の
奥側(図2、図3の左側)の一方の支軸13は端壁8を
貫通し、その先端部に現像ギア14が固着されている。
このように現像ギア14は、現像ローラ10と共に、現
像ユニット1のケーシングの端壁7,8に回転自在に支
持されている。
【0020】図1に示すように、現像剤室4の内部に
は、多数の羽根15を有する羽根車16が配置され、こ
の羽根車16はそのボス部32に内設され、かつ現像ロ
ーラ10に対して平行な送り込みスクリュー軸17に一
体に固着され、羽根車16はこのスクリュー軸17の回
転によって図1における反時計方向に回転駆動される。
これにより現像剤室4内の現像剤、即ちトナーとキャリ
アが撹拌されつつ現像ローラ10に供給され、トナーと
キャリアの撹拌によってトナーが所定の極性に摩擦帯電
される。送り込みスクリュー軸17にはほぼその全長に
亘ってスクリュー18が形成されている。
【0021】送り込みスクリュー軸17の一方の端部、
即ち複写機本体2の奥側に相当する、図2左方端部は、
現像ユニット1のケーシング端壁8を回転自在に貫通
し、その最先端部に送り込みギア19が固着され、この
ギア19を介して送り込みスクリュー軸17が羽根車1
6と共に回転駆動される。また送り込みスクリュー軸1
7の他方の、即ち複写機本体2の手前側の端部は、現像
ユニットのケーシング端壁7の孔に固着された供給管2
0内を貫通し、その供給管20に回転自在に支持されて
いる。
【0022】現像ローラ10の内部には、図1にS,N
を付して示したようにS極とN極から成る磁極を有する
磁石21が現像ユニット1のケーシングに対して固定配
置されている。これにより、現像ローラ10が前述の現
像ギア14を介して図1の反時計方向に回転駆動される
と、現像ローラ10に供給された磁性現像剤9は磁石2
1の磁力により現像ローラ10の表面に担持されて反時
計方向に搬送される。搬送される現像剤はケーシング部
材5に固定されたドクターブレード22によって掻き取
り作用を受け、ブレード22を通過した所定量の現像剤
が層厚を規制されて感光体ドラム11へ向けて送られ
る。
【0023】一方、感光体ドラム11は図1における時
計方向に回転駆動され、その表面には図示していない帯
電・露光手段によって、原稿(図示せず)画像に対応し
た静電潜像が形成されている。この潜像が感光体ドラム
11と現像ローラ10の対向現像領域Dに達すると、同
じくこの領域Dに搬送された現像剤中の帯電トナーが静
電潜像に静電的に移行し、潜像がトナー像として可視像
化される。
【0024】このトナー像は図示していない転写紙に、
同じく図示していない転写器によって転写され、転写さ
れたトナー像は定着装置(図示せず)により定着され
る。現像領域Dを通過した現像剤は再び現像剤室4の内
部へと戻され、この室内の他の現像剤と混ぜ合され、再
び使用に供される。
【0025】ドクターブレード22によって掻き取られ
た現像剤は、ガイド部材23によって矢印Bで示す方向
に案内され、送り込みスクリュー軸17と平行な送り出
しスクリュー軸24へ搬送され、その一部は次に説明す
るようにスクリュー軸24によって現像剤室外へ搬送さ
れ、他の現像剤は図1及び図3に矢印Cで示す如くガイ
ド部材23上を流れ、現像剤室4の底部に位置する羽根
車16へと流下し、撹拌作用を受ける。
【0026】図1乃至図3から判るように、ガイド部材
23は送り出しスクリュー軸24のほぼ下半分を覆う樋
状部25を有し、ガイド部材23の各端部は現像ユニッ
ト1のケーシングの各端壁7,8にそれぞれ固着されて
いる。送り出しスクリュー軸24の一方の端部(図2の
左方端部)は奥側の端壁8に回転自在に支持され、この
端壁8を貫通してその最先端部に、送り出しスクリュー
軸24を駆動するための送り出しギア26が固着されて
いる。また送り出しスクリュー軸24の他方の端部(図
2の右端部)は、手前側の端壁7の孔に嵌着固定された
排出管27の内部を貫通し、この管27に回転自在に支
持されている。
【0027】送り出しスクリュー軸24にもスクリュー
28が形成され、このスクリュー28はスクリュー軸2
4の全長に亘って形成してもよいが、図の例では排出管
27に嵌合した軸部分と、これよりも現像剤室内側の一
部の軸部分にだけスクリュー28が形成されている。
【0028】またドクターブレード22から送り出しス
クリュー軸24のスクリュー28の部分に流れた現像剤
は、送り出しギア26を介して回転駆動された送り出し
スクリュー軸24のスクリュー28によって、図2の右
方、即ち複写機本体の手前側へ向けて、樋状部25と排
出管27に案内されつつ搬送され、現像ユニット端壁7
の外部に排出される。
【0029】図2に示すように、排出管27と前述の供
給管20は連結管31を介して連通しており、上述の如
く排出管27中を搬送された現像剤は矢印Eで示すよう
に連結管31を通して供給管20へ流入し、次いで送り
込みギア19により回転駆動された送り込みスクリュー
軸17のスクリュー18によって、羽根車16のボス部
32中を案内されながら図2の左方、即ち複写機本体2
の奥側へ向けて搬送される。奥側へ送られた現像剤は、
羽根車16の奥側端の開口及びその近傍に穿設された出
口孔33から現像剤室4へ排出される。
【0030】現像動作に伴って現像剤中のトナーが感光
体ドラムに移行し、トナーが順次消費される。このため
現像剤室4には、図4に示したトナー補給装置44か
ら、前述の供給管20を通してトナーが補給される。他
の現像剤室4R,4Bにも同様にトナー補給装置44
R,44Bからのトナーを補給される。
【0031】次に、本発明の理解のため、現像ユニット
1の支持に関する構成を説明しておく。
【0032】図1及び図4に示す如くスライダ62が、
それ自体周知なスライドガイド装置61によって複写機
本体2の手前側(図4の矢印G方向)へ引き出され、あ
るいは逆に奥側(同じく矢印H方向)へ押し込まれるよ
うに複写機本体2にスライド自在に支持されている。こ
のスライダ62に現像ユニット収納台63が支持されて
いる。
【0033】スライダ62は手前側の支持板64、奥側
の支持板65(図5も参照)、及びこれらを連結する基
板66を有し、両支持板64,65にはスライダ62の
スライド方向に互いに平行に延びる第1乃至第3の連結
棒67,68,69の各端部がそれぞれ固着され、これ
らの連結棒67,68,69によって両支持板64,6
5が補強されている。
【0034】収納台63も手前側の支持アーム70、奥
側の支持アーム71(図5)を有し、これらアーム7
0,71には下カバー72が固着されている。両支持ア
ーム70,71と下カバー72はスライダ62の第3の
連結棒69に矢印I方向に回動可能に枢支されている。
また収納台63には、枢ピン73を介して上カバー75
が矢印J方向に回動可能に枢支されていて、この上カバ
ー75は通常、図1及び図5に示す閉鎖位置(図4の鎖
線の位置)に保持されている。
【0035】一方、現像ユニット1のケーシングの手前
側の端壁7の外周面は円筒状に形成され、奥側の端壁8
の外周面も同様に円筒状である。収納台63の両支持ア
ーム70,71の上部70a,71aは、これら端壁
7,8の外周面に適合した円弧状に形成されている。ま
た、手前側の支持アーム70には2個の支持ローラ7
6,77が回転自在に支持され、現像ユニット1の手前
側の端壁7の外周面がこれらの支持ローラ76,77に
よって2個所で支持される。スライダ62によって現像
ユニット1を複写機本体2から引き出したとき、図5に
示すように現像ユニット1の奥側の円筒状の端壁8が奥
側の支持アーム71の円弧状の上部71aに回転自在に
支持される。これらの構成により、現像ユニット1は収
納台63に支持されたまま、その回転中心Oのまわりを
回転することができる。
【0036】収納台63に支持された現像ユニット1
は、スライダ62を前述の如く矢印G方向に引き出し、
又は押し込むことによって複写機本体1から引き出さ
れ、又は複写機本体1内の所定の位置にセットされる。
【0037】現像ユニット1をセットするときは、図1
のように収納台63に現像ユニット1を担持したまま、
スライダ62を矢印H(図4)方向に押し込むだけでよ
い。この押し込み動作の完了直前に、現像ユニット1の
奥側の端壁8であって、該ユニット1の回転中心O上に
突設された位置決めピン78が、図3に示す如く複写機
本体2の奥側の側板79に穿設された位置決め孔80、
ないしはこれに嵌着された軸受81に嵌合し、これによ
って現像ユニット1の奥側が複写機本体2、したがって
該本体2の所定位置に支持された感光体ドラム11に対
して位置決めされる。このとき図1から判るように奥側
の端壁8は収納台63の支持アーム71からわずかに浮
き上がる。よって現像ユニット1の奥側は位置決めピン
78を介して複写機本体2に回転自在に支持され、感光
体ドラム11に対する位置決めがなされる。
【0038】一方、手前側の端壁7は現像ユニット1の
セット後も2つの支持ローラ76,77に回転自在に支
持されたままであるが、収納台63の手前側の支持アー
ム70に突設されたピン82(図4)が複写機本体2の
手前側側板83に穿設された位置決め孔、ないしはこれ
に嵌着された受け部材85の中心孔に嵌合し、収納台6
3の手前側が感光体ドラム11に対して位置決めされ
る。
【0039】また収納台63の奥側も、その支持アーム
71に突設されたピン86(図5)が本体奥側の側板7
9に形成された孔(図示せず)に嵌合して収納台63の
奥側が複写機本体2に不動に位置決め支持される。
【0040】本例では複写機本体2の手前側の側板83
に上下方向に可動に支持された可動支持ローラ87(図
4)によって、手前側の端壁7の上部を押えるように構
成されている。このため複写機本体内の所定の位置にセ
ットされた現像ユニット1のケーシング端壁7は、3つ
の支持ローラ76,77,87によって三方から支えら
れ、現像ユニット1はその位置を正しく保ったままその
回転中心Oのまわりを回転することが可能である。現像
ユニットの出し入れ時に、支持ローラ87は現像ユニッ
ト1等に干渉しないよう、上方に逃げる。
【0041】第1の現像器3に関する現像動作は先に説
明した通りであるが、第2又は第3の現像器3R,3B
に収容された赤色又は青色の現像剤で可視像を形成する
ときは、複写機本体内の所定の位置にセットした現像ユ
ニット1を図1における時計方向に回転駆動し、第2又
は第3の現像器3R,3Bの現像ローラ10R又は10
Bを図1に示した第1の現像器3の現像ローラ10が位
置する現像位置にもたらし現像動作を行う。
【0042】このように、各現像器3,3R,3Bに
は、その現像剤室4,4R,4Bの現像剤9,9R,9
Bを、感光体ドラム11の静電潜像を可視像化する現像
領域Dへ搬送する現像ローラ10,10R,10Bが設
けられていて、現像ユニット1の回転によって各現像ロ
ーラ10,10R,10Bが感光体ドラム11に対向し
た現像位置に位置決めされて現像動作を行う。
【0043】上述の如く複写機本体内にセットされた現
像ユニット1を回転させる目的で、図5に明示し、かつ
図6に模式的に示すように収納台63には駆動モータ8
8が支持され、これにより駆動されるギア89が現像ユ
ニット1の奥側端壁8の周面に形成されたユニットギア
90に噛み合っている。ギア89も収納台に支持されて
いる。
【0044】現像ユニット1を複写機本体2に押し込ん
でセットした状態でオペレータが図示していない色変換
キースイッチを選択して押下すると、駆動モータ88が
作動すると共に、該モータ88とギア89の間に介装さ
れたクラッチがオンし、現像ユニット1がこれに組付け
られたトナー補給装置44,44R,44Bと共にその
回転中心Oのまわりを回転する。これにより選択された
現像器、例えば第1の現像器3の現像ローラ10が現像
位置に達し、ここで上記クラッチがオフし、現像ユニッ
ト1が停止して先に説明した現像動作が行われる。
【0045】また現像位置にもたらされた現像ローラ1
0、送り出しスクリュー軸24、及び送り込みスクリュ
ー軸17は、そのそれぞれに固定されたギア14,2
6,19を介してそれぞれ駆動される。この場合、図5
及び図6に示すように現像ギア14が送り出しスクリュ
ー軸24の送り出しギア26に噛み合い、このギア26
が送り込みスクリュー軸17の送り込みギア19に噛み
合っていて、現像ギア14を回転駆動することにより、
他の2つのギア26,19が回転駆動される。他の現像
器のギアも全く同様である。
【0046】その際、個々の現像器の現像ギアを個々の
駆動源により駆動するようにすれば、装置の大型化、コ
ストの上昇を招き好ましくない。そこで図3及び図6に
示すように、駆動ギア111が、複写機本体2に対して
回転自在ではあるが位置不動に支持されている。現像位
置にもたらされた、例えば第1の現像器3の現像ローラ
10の現像ギア14を駆動ギア111に噛み合わせ、図
示していないモータの駆動によって、これらのギア11
1,14,26,19を介して現像ローラ10及びスク
リュー軸24,17を回転駆動する。各現像ギア14,
14R,14Bの回転中心は現像ユニット1の回転中心
Oのまわりに、等間隔でしかも該中心Oから等距離のと
ころに配置されている。
【0047】先に示したように、図3及び図6は、本出
願人が別出願において提案している回転型現像装置の基
本構成例を示すものであり、この例では、駆動ギア11
1が、複写機本体2の両側板79,83に回転自在に支
持された感光体ドラム11の軸110に回転自在に支持
されている。本発明の具体例を示した図7においては、
駆動ギア111の配置状態が図3及び図6に示した例と
は多少相違しているが、この点については後に説明す
る。
【0048】図6は図1と同様に、第1の現像器3の現
像ローラ10が現像位置を占め、その現像ギア14が駆
動ギア111に噛み合った状態を示しているが、他の現
像器3R,3Bの現像ギア14R,14Bを駆動ギア1
11に係合させるには、前述の駆動モータ88によって
ギア89及び現像ユニット1のユニットギア90を回転
させ、現像ユニット1を、その回転中心Oのまわりに時
計方向(矢印Q方向)に回転させる。これにより、各現
像ギア14,14R,14Bは、現像ユニット1の回転
中心Oのまわりにて公転し、他の現像ギア14R,14
Bを、図6に示した現像ギア14の位置にもたらして駆
動ギア111に選択的に噛み合せることができる。
【0049】上述のように、各現像ローラ10,10
R,10Bを駆動する現像ギア14,14R,14Bが
現像ユニット1の回転中心Oのまわりに、該ユニット1
のケーシングに対して回転自在に配設され、現像ユニッ
ト1の回転によって現像ギア14,14R,14Bが選
択的に噛み合う駆動ギア111が、現像ユニット1以外
の部分に位置不動に支持されているのである。かかる構
成によれば、現像ギア14,14R,14Bを現像ユニ
ット1の回転中心のまわりに公転させ、駆動ギア111
に選択的に噛み合せるので、現像位置にもたらされた各
現像ローラ10,10R,10Bを1つの駆動源で駆動
することができる。
【0050】ここで、図6及び図9に示すように、現像
位置に存する現像を駆動する現像ギア14の回転中心を
O′、駆動ギア111の回転中心をO″とした場合に、
図9に示すように、3つのギア111,14,90の中
心O,O′,O″が、一直線上に位置せずに、∠OO′
O″=βが180°より大幅に小さな角度をなすように
各ギアが位置していたすると、現像ギア14,14R,
14Bが中心Oのまわりを矢印Q方向に公転するとき、
これらのギアは駆動ギア111に突き当り、その公転が
不可能となる。
【0051】この不具合を除去するには、現像ギアの公
転時に、駆動ギア111を現像ギア14,14R,14
Bの公転経路外に退避させ、現像ギアが現像位置に達し
たとき、駆動ギア111を退避位置から移動させて、現
像位置に達した現像ギアに噛み合わせるようにすればよ
いが、このようにすれば、駆動ギア111を退避位置
と、現像ギアに噛み合う作動位置との間で作動させるた
めの機構が必要となって構成が複雑化する。
【0052】そこで、図6に示す例では、現像位置にも
たらされた現像ローラ10の現像ギア14(他の現像ギ
ア14R,14Bの場合も同じ)の回転中心O′と、位
置不動な駆動ギア111の回転中心O″と、現像ユニッ
ト1の回転中心Oが、ほぼ同一直線l上に配置されてい
る。このようにすれば現像ユニット1がその中心Oのま
わりを回転したとき、各現像ギア14,14R,14B
が図9に示したように駆動ギア111に突き当ることを
防止できる。
【0053】ところで、現像ユニット1の回転に伴って
いずれかの現像ギア14,14R又は14Bが駆動ギア
111に係合し始めたとき、図10に示すように現像ギ
ア14,14R又は14Bと、駆動ギア111の歯先が
互いに干渉してしまうと、このとき両ギアに大きな衝撃
力が加えられ、場合によってはギアの歯が切損する恐れ
がある。
【0054】そこで、図6に示した例では、現像ギア1
4,14R又は14Bが、駆動ギア111に噛み合い始
める直前の時点までに、駆動ギア111が図6における
時計方向(矢印R方向)に既に回転を開始しているよう
に構成されている。現像ユニット1の回転により各現像
ギアが現像ユニット1の回転中心Oのまわりに公転し、
そのいずれかの現像ギアが駆動ギア111に係合する
時、既にこの駆動ギア111が回転しているように、当
該駆動ギア111の回転を制御する駆動制御手段が設け
られているのである。駆動ギア111を駆動する前述の
モータと、その制御部(図示せず)がかかる駆動制御手
段の一例を構成する。
【0055】このように構成すれば、現像ギア、例えば
第1の現像器3の現像ギア14が、駆動ギア111に噛
み合うとき、その両ギア14,111の歯先が図10の
ように干渉することはなく、両者は滑らかに所定の正し
い噛み合い状態となる。これにより、ギア14,111
の噛み合い時に大きな衝撃が発生することを阻止でき
る。
【0056】以上が、本出願人が本願とは別の出願で提
案した回転型現像装置の基本構成例であり、これによっ
て上述の如き優れた作用効果を奏することができる。
【0057】これに対し、本例の回転型現像装置におい
ては、図7に示すように、複写機本体に対して回転自在
ではあるが位置不動に配置された駆動ギア111が、現
像位置に存する現像ローラ10の現像ギア14の内側に
配置されている。すなわち、現像位置に存する現像ロー
ラより成る現像剤搬送部材を駆動する現像ギアの回転中
心O′と現像ユニット1の回転中心Oの間に、駆動ギア
111の回転中心O″が位置するように、その駆動ギア
111が配置されているのである。
【0058】このように、本例の回転型現像装置は、そ
の駆動ギア111の位置が、図6に示した位置から図7
に示した位置に変えられており、その他の構成と作用
は、図1乃至図6に示したところと全く異なるところは
ない。
【0059】すなわち、図7に示した画像形成装置の回
転型現像装置も、図1に示したように、複数の現像器
3,3R,3Bを有し、かつ感光体ドラム11より成る
潜像担持体に対向して回転自在に支持された現像ユニッ
ト1を具備し、各現像器3,3R,3Bには、その現像
剤室4,4R,4Bの現像剤9,9R,9Bを、感光体
ドラム11の静電潜像を可視像化する現像領域Dへ搬送
する現像ローラ10,10R,10Bより成る現像剤搬
送部材が設けられており、現像ユニット1の回転によっ
て各現像ローラ10,10R,10Bが感光体ドラム1
1に対向した現像位置に位置決めされて現像動作を行
う。
【0060】しかも、図7に明示するように、各現像ロ
ーラ10,10R,10B(図1)を駆動する現像ギア
14,14R,14Bが現像ユニット1の回転中心Oの
まわりに、該ユニット1のケーシングに対して回転自在
に配設され、現像ユニット1の回転によって現像ギア1
4,14R,14Bが選択的に噛み合う駆動ギア111
が、現像ユニット1以外の部分に位置不動に支持され、
現像位置にもたらされた現像ローラ10の現像ギア14
の回転中心O′と、駆動ギア111の回転中心O″と、
現像ユニット1の回転中心Oが、ほぼ同一直線l上に配
置され、現像ユニット1の回転により各現像ギア14,
14R,14Bが現像ユニット1の回転中心Oのまわり
に公転し、該現像ギア14,14R,14Bが駆動ギア
111に係合する時、該駆動ギア111が回転している
ように、当該駆動ギア111の回転を制御する駆動制御
手段を有している。かかる駆動制御手段が、図示してい
ないモータと制御部により構成されていることも、図1
乃至図6に示した例と変りはない。
【0061】従って、図7に示した構成によっても、各
現像ギア14,14R,14Bが駆動ギア111に突き
当って現像ユニット1の回転が不能となることを阻止で
きると共に、現像ギアが駆動ギア111に噛み合うと
き、その両ギアの歯先が図10のように干渉することは
なく、両者は滑らかに噛み合い、両ギアの噛み合い時に
大きな衝撃が発生することはない。
【0062】駆動ギア111の回転開始の時期は、図6
に示した構成の場合と同じく、駆動ギア111にいずれ
かの現像ギアが係合し始める直前までであればよいか
ら、前述の色変換キースイッチの押下により現像ユニッ
ト1が回転し始めると同時に駆動ギア111を回転させ
始めてもよいし、複写機の電源がオン状態にあるときは
常に駆動ギア111を回転させ続けていてもよい。
【0063】図7に示した現像ギアが駆動ギア111に
噛み合うときの作用をより詳しく説明すると、前述のよ
うに、現像ユニット1の回転中心Oのまわりに、そのケ
ーシングに対して回転自在に配置された現像ギアが、現
像ユニット1の回転によって、その現像ユニット1以外
の部分に位置不動に支持された駆動ギア111に噛み合
うように構成されていると共に、現像位置にもたらされ
た現像ローラの現像ギアの回転中心O′と、駆動ギア1
11の回転中心O″と、現像ユニット1の回転中心Oは
ほぼ同一線上に位置するように構成されているので、現
像ギアは、駆動ギア111に対してそのほぼ接線方向に
移動しながら当該駆動ギア111に噛み合う。しかも、
このとき駆動ギア111は回転しているので、現像ギア
は駆動ギア111に干渉することなく円滑に係合するこ
とができる。
【0064】現像ギアが駆動ギア111に対してそのほ
ぼ接線方向に移動して係合する構成と、このとき駆動ギ
ア111を回転させておく構成との相乗効果として、現
像ギアが駆動ギアに干渉することなく、すなわち大きな
衝撃を伴うことなく円滑に係合することができるのであ
る。
【0065】現像ギアが駆動ギア111に対して図10
に示したように干渉し、これによって大きな衝撃が発生
したとき、画像形成動作が実行されていたとすると、そ
の衝撃の影響によって画像の品質が著しく劣化する。例
えば、現像ギアが駆動ギア111に干渉して大きな衝撃
が発生したとき、その衝撃は感光体ドラム11(図1)
に伝えられ、感光体ドラム11に速度変動が発生するの
で、このとき感光体ドラム上のトナー像を転写紙に転写
する転写動作が行われていたとすれば、感光体ドラム1
1の振動、ないしはその速度変動によって転写紙に転写
されたトナー像にブレが生じ、その画質が著しく劣化す
る。
【0066】これに対し、図7に示した構成において
は、各現像ギア14,14R,14Bは、大きな衝撃を
生じることなく滑らかに駆動ギア111に噛み合うこと
ができるので、感光体ドラム11(図1)に大きな衝撃
が加えられ、これが速度変動を起こすことを阻止でき
る。よって、このとき感光体ドラム11上のトナー像が
転写紙に転写されていたとしても、転写されたトナー像
にブレが発生することはなく、高品質なトナー像を得る
ことができる。
【0067】また現像ギアが駆動ギア111に噛み合う
とき、これらが干渉して大きな衝撃が発生すると、この
衝撃は現像ユニット1の全体に伝えられるので、その衝
撃力によって現像器内の現像剤が下方に落下するおそれ
がある。上述の衝撃が発生したとき、現像ユニット1の
いずれかの現像器は下向きになっているので、その現像
器からの現像剤の落下が顕著となり、落下した現像剤に
よって現像装置の周辺が汚されてしまう。
【0068】これに対し、図7に示した構成によれば、
上述した大きな衝撃の発生を阻止できるので、現像剤の
落下も阻止することができる。
【0069】さらに、現像ユニット1の回転により、そ
のいずれかの現像ローラを現像位置にもたらしたとき、
現像ローラ上の現像剤のトナーが感光体ドラム11の表
面に付着すると、その付着トナーによってトナー像に地
汚れが発生し、しかも付着トナーが他の現像器の現像剤
中に混入するおそれがある。
【0070】ところが、図7に示した回転型現像装置に
よると、現像ローラが現像位置に達する直前に、その現
像ギアが、回転している駆動ギア111に噛み合うの
で、その現像ローラが現像位置に達する前に回転を開始
する。このため、その回転を始めた現像ローラ上の現像
剤が感光体ドラム11の表面に摺擦し、スキャベンジ効
果が発生するので、その現像剤中のトナーが感光体ドラ
ム11の表面に付着することを阻止でき、ないしは付着
トナーの量を極く少なくすることができる。
【0071】また、現像ユニット1の回転時に、図1に
示した各現像器3,3R,3Bの現像剤室4,4R,4
B内に収容された現像剤9,9R,9Bは大きく移動
し、その現像剤室内で現像剤が片寄ることがある。この
状態のまま、現像器が現像動作を実行したとすれば、多
量の現像剤が寄った部分に相当する感光体ドラム部分の
トナー像の濃度は高くなり、逆に少量の現像剤部分に対
応する感光体ドラム部分のトナー像の濃度は低くなり、
そのトナー像に濃度むらが発生する。
【0072】また図1に示したように各現像剤室に、羽
根車、送り込みスクリュー軸及び送り出しスクリュー軸
などの現像剤撹拌部材が設けられていると、これらの撹
拌部材が多量に片寄った現像剤を撹拌するのに大きな力
を必要とし、これによってその撹拌部材を駆動するモー
タとして大容量モータを使用しなければならず、そのコ
ストが上昇する。
【0073】これに対し、図7に示した回転型現像装置
においては、各現像ローラが現像位置に達する前に、そ
の現像ギアが、回転している駆動ギア111に係合して
回転し、その現像ローラが回転を開始するので、現像剤
室内の片寄った現像剤が回転する現像ローラによってな
らされ、剤の片寄りが解消され、ないしは低減される。
このため、その現像器が現像動作を開始したときに形成
されるトナー像の濃度発生を阻止でき、しかも撹拌部材
に過大な負荷が及ぼされる不具合を防止でき、これを駆
動するモータとして従来よりも小型のモータを用いるこ
とができる。
【0074】このように、現像ギアが駆動ギア111に
噛み合うとき、その駆動ギア111を回転させておくこ
とにより、各種の優れた作用効果を奏することができ、
かかる作用は図6に示した構成によっても奏し得るもの
である。
【0075】ところで、図3及び図6に示した例におい
ては、駆動ギア111は、感光体ドラム11の軸110
の複写機本体奥側の部分に回転自在に装着されている。
従って、この駆動ギア111に対するメインテナンス作
業を行うときは、現像ユニット1を図4に示したように
複写機本体2から取り出すと共に、感光体ドラム11も
複写機本体2の手前側に引き、これを複写機本体2から
離脱する必要がある。現像ユニット1と感光体ドラム1
1の両者を複写機本体2から抜き出さなければ、駆動ギ
ア111に対するメインテナンス作業を行うことができ
ないのである。これにより、その全作業が煩雑なものと
ならざるを得ない。
【0076】これに対し、図7に示した回転型現像装置
においては、現像位置にある現像ローラの現像ギア14
の回転中心O′と、現像ユニット1の回転中心Oとの間
に、駆動ギア111の回転中心O″が位置しているの
で、図示した例のように、その駆動ギア111が現像ユ
ニット1のケーシングよりも、複写機本体奥側に位置し
ているときも、現像ユニット1を図4に示したように複
写機本体2から抜き出しさえすれば、駆動ギア111が
作業者側を向いて露出するので、作業者はその駆動ギア
111にそのまま手を触れることができる。感光体ドラ
ム11を複写機本体から抜き出さずとも、駆動ギア11
1に手を触れ、その交換などのメインテナンス作業を容
易に行うことができるのである。
【0077】上述のように、図7に示した回転型現像装
置によれば、図6に示した構成により奏せられる作用効
果のほかに、駆動ギアのメインテナンス性を高め得ると
いう特有の優れた作用効果を奏することができるのであ
る。
【0078】また図6に示した例では、駆動ギア111
が現像ギアに係合するときに回転する方向Rは図6にお
ける時計方向であり、現像ギアが中心Oのまわりを公転
する方向も矢印Qで示した如く時計方向である。即ち、
現像ギアと駆動ギア111は、両者が互いに係合すると
き、その係合領域における両者の移動方向が逆となって
いて、両者の係合部における相対速度が大きくなる方向
に、現像ユニットの回転方向が設定されている。このた
め、両ギアの歯先の干渉をより確実に回避でき、直ちに
両ギアが適正な噛み合い状態となる。
【0079】この構成は、図7に示した画像形成装置に
も適用できる。すなわち駆動ギア111を図7のように
配置し、現像動作時に現像ローラを反時計方向に駆動さ
せる場合、駆動ギア111の回転方向は時計方向となる
が、この場合には現像ユニット1を、その回転中心Oの
まわりに反時計方向に回転させ、各現像ギアをこの方向
に公転させて、これが、回転を開始した駆動ギア111
に対し、その両者の係合領域において大きな相対速度が
生ずるようにすれば、上述したところと同じ効果が得ら
れる。
【0080】また、図6に示した構成において、図8に
示すように現像ギア14,14R,14Bと駆動ギア1
11の歯の形を通常の歯型の形態と少し変え、両ギアの
歯先同士が線接触するように構成しても、歯先同士の干
渉に基く不都合を低減できる。即ち、現像ギア14,1
4R,14Bと駆動ギア111の歯を、通常の歯形から
鎖線で示した部分を切除した形態に形成するのである。
このようにすれば、現像ギア14,14R又は14Bが
現像ユニットの回転中心Oのまわりを矢印Q方向に公転
しながら駆動ギア111に係合するとき、両ギアの歯先
同士が当っても、これらはその線状先端部118同士が
当るので、直ちに歯先同士の当りを解消し、通常の噛み
合い状態となる。両ギアの歯は、その一方の側が切削さ
れていて、他方のフランクは通常の歯形と変りはないの
で、通常の現像動作時に、駆動ギア111の駆動力を支
障なく現像ギアに伝えることができる。かかる構成は、
図7に示した回転型現像装置にも適用できるものであ
る。
【0081】本発明は、図示した回転型現像装置のよう
に複数の現像器が、1つのケーシングによって一体的に
構成され、その全体が現像ユニットを構成している現像
装置に限らず、個々の現像器が別々のケーシングを有
し、これらをユニット回転体に組付けて現像ユニットを
構成した現像装置にも適用できることは当然である。こ
の場合には、現像ユニットのケーシングは複数個設けら
れる。また本発明は、プリンタ等の画像形成装置におけ
る現像装置にも同様に適用できるものである。
【0082】さらに、現像剤搬送部材が現像剤搬送ベル
トから成るとき、あるいはベルト又はローラに回転可能
に内設されたマグネットローラ等から成るときも本発明
を適用でき、これらの場合には、現像剤搬送ベルトに付
設されたギア、又はマグネットローラに付設されたギア
が、現像ギアとなる。
【0083】
【発明の効果】本発明は、各現像剤搬送部材を駆動する
現像ギアが現像ユニットの回転中心のまわりに、該ユニ
ットのケーシングに対して回転自在に配設され、現像ユ
ニットの回転によって前記現像ギアが選択的に噛み合う
駆動ギアが、現像ユニット以外の部分に位置不動に支持
され、現像位置にもたらされた現像剤搬送部材の現像ギ
アの回転中心と、駆動ギアの回転中心と、現像ユニット
の回転中心が、ほぼ同一直線上に配置されるように構成
されているので、現像ギアは駆動ギアに対してほぼその
接線方向に移動しながら駆動ギアを噛み合う。しかも現
像ギアが駆動ギアに係合するとき、その駆動ギアが回転
している。このため、各現像ギアを共通の駆動ギアで駆
動できるだけでなく、現像ギアを現像ユニットの中心ま
わりに公転させたとき、このギアが駆動ギアに不所望な
状態で干渉したり、衝合する恐れをなくすことができ、
現像ギアを円滑に駆動ギアに係合させることができる。
これにより、この係合時に大きな衝撃が発生することを
阻止できる。
【0084】上述のように現像ギアが駆動ギアに係合す
るとき、大きな衝撃が発生することを阻止できるので、
潜像担持体に大きな衝撃が加えられて、これが速度変動
を起こすことを防止でき、この係合動作時に画像形成動
作が行われていても、その画像の画質が劣化する不具合
を防止できる。
【0085】また現像ギアが駆動ギアに係合するときに
大きな衝撃が発生することはないので、その衝撃によっ
て現像器から現像剤が落下する不具合も防止できる。
【0086】さらに、現像剤搬送部材が現像位置に達す
る前に、その現像ギアが、回転する駆動ギアに噛み合っ
て回転を開始するので、現像器のトナーが潜像担持体に
付着する不具合を阻止し、ないしはこの付着量を極くわ
ずかなものにすることができる。これにより、トナー像
の地汚れや、各現像器間での混色を防止できる。
【0087】また、現像ユニットの回転時に各現像器の
現像剤室内の現像剤に片寄りができても、現像剤搬送部
材が現像位置に達する前に、その現像ギアが、回転する
駆動ギアに係合し、当該現像剤搬送部材が回転するの
で、その現像器の現像剤室内の現像剤の量が全体的にな
らされ、剤の片寄りが解消され、ないしはこれを低減で
きる。
【0088】このため、この現像器が現像動作を開始す
ることにより形成されるトナー像に濃度むらができるこ
とを防止できる。
【0089】また、この現像器に現像剤を撹拌する部材
が設けられていても、その撹拌部材に過度の負荷がかか
る不具合も防止でき、その撹拌部材用の駆動装置を特に
大型化する必要はなく、コストの低減を達成できる。
【0090】また、現像位置に存する現像剤搬送部材を
駆動する現像ギアの回転中心と現像ユニットの回転中心
の間に駆動ギアの回転中心が位置しているので、駆動ギ
アに対するメインテナンス性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像ユニットを複写機本体にセットしたとき
の、現像装置の垂直横断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図であって、トナー
供給装置の部分についてはII′−II′線で切断した断面
図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】収納台を複写機本体から引き出し、現像ユニッ
トを収納台から取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】現像ユニットを取外した状態で、収納台とこれ
に関連した各要素を、奥側から見たときの斜視図であ
る。
【図6】現像ユニットの回転動作を説明する説明図であ
る。
【図7】本発明一実施例の回転型現像装置におけるギア
の配列例を示した説明図である。
【図8】歯形を変えたギアの例を示す説明図である。
【図9】各ギアの中心をほぼ一直線上に配列しないとき
の不具合を示す説明図である。
【図10】歯先同士の干渉を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 現像ユニット 3 現像器 3R 現像器 3B 現像器 4 現像剤室 4R 現像剤室 4B 現像剤室 14 現像ギア 14R 現像ギア 14B 現像ギア 111 駆動ギア D 現像領域 l 直線 O 回転中心 O′ 回転中心 O″ 回転中心

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の現像器を有し、かつ潜像担持体に
    対向して回転自在に支持された現像ユニットを具備し、
    各現像器には、その現像剤室の現像剤を、潜像担持体の
    静電潜像を可視像化する現像領域へ搬送する現像剤搬送
    部材が設けられており、前記現像ユニットの回転によっ
    て各現像剤搬送部材が潜像担持体に対向した現像位置に
    位置決めされて現像動作を行う画像形成装置の回転型現
    像装置において、 各現像剤搬送部材を駆動する現像ギアが現像ユニットの
    回転中心のまわりに、該ユニットのケーシングに対して
    回転自在に配設され、現像ユニットの回転によって前記
    現像ギアが選択的に噛み合う駆動ギアが、現像ユニット
    以外の部分に位置不動に支持され、現像位置にもたらさ
    れた現像剤搬送部材の現像ギアの回転中心と、駆動ギア
    の回転中心と、現像ユニットの回転中心が、ほぼ同一直
    線上に配置され、現像ユニットの回転により各現像ギア
    が現像ユニットの回転中心のまわりに公転し、該現像ギ
    アが駆動ギアに係合する時、該駆動ギアが回転している
    ように、当該駆動ギアの回転を制御する駆動制御手段を
    設け、現像位置に存する現像剤搬送部材を駆動する現像
    ギアの回転中心と現像ユニットの回転中心の間に駆動ギ
    アの回転中心が位置していることを特徴とする回転型現
    像装置。
JP7269020A 1995-09-25 1995-09-25 画像形成装置の回転型現像装置 Expired - Lifetime JP2649033B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7269020A JP2649033B2 (ja) 1995-09-25 1995-09-25 画像形成装置の回転型現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7269020A JP2649033B2 (ja) 1995-09-25 1995-09-25 画像形成装置の回転型現像装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61223217A Division JP2729372B2 (ja) 1986-09-20 1986-09-20 画像形成装置の回転型現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08211689A JPH08211689A (ja) 1996-08-20
JP2649033B2 true JP2649033B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=17466565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7269020A Expired - Lifetime JP2649033B2 (ja) 1995-09-25 1995-09-25 画像形成装置の回転型現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2649033B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5277944A (en) * 1990-03-31 1994-01-11 Saint-Gobain Vitrage International Process for the manufacture of a sheet or film made of polycarbonate with a soft scratch-resistant coating
US7072605B2 (en) 2003-06-30 2006-07-04 Seiko Epson Corporation Rotary development device and image forming apparatus having a development unit mounted on a rotating member

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08211689A (ja) 1996-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07333978A (ja) 回転型現像装置
JPH09114179A (ja) カラー画像形成装置
JP2649033B2 (ja) 画像形成装置の回転型現像装置
JP2729372B2 (ja) 画像形成装置の回転型現像装置
JP2759449B2 (ja) 回転型多色現像装置におけるトナー補給装置
JPH07120105B2 (ja) 画像形成装置における現像装置
JPH06102765A (ja) 画像形成装置
JPH0410071B2 (ja)
JP2005070206A (ja) 画像形成装置
JPS61170758A (ja) 現像装置
JP2626735B2 (ja) 現像装置
JPH0746242B2 (ja) 回転型現像装置
JPS60229043A (ja) 画像形成装置
JP2610593B2 (ja) 画像形成装置における現像装置
JP2005227719A (ja) 画像形成装置
JP2764718B2 (ja) 回転型現像装置
JPS648330B2 (ja)
JPS6378173A (ja) 画像形成装置の回転型現像装置
JPH0432680Y2 (ja)
JP3471148B2 (ja) 画像形成装置
JP2877763B2 (ja) 回転型現像装置
JPH0645966Y2 (ja) 回転型現像装置
JPH0619324A (ja) 現像装置
JPS5983176A (ja) 静電潜像現像装置
JPH1173012A (ja) 画像形成装置の回転型現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term