JPH08171219A - 電子写真感光体組成物、電子写真感光体基板とその製造方法、及びそれを用いたカラーフィルタとその製造方法 - Google Patents
電子写真感光体組成物、電子写真感光体基板とその製造方法、及びそれを用いたカラーフィルタとその製造方法Info
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- JPH08171219A JPH08171219A JP31317094A JP31317094A JPH08171219A JP H08171219 A JPH08171219 A JP H08171219A JP 31317094 A JP31317094 A JP 31317094A JP 31317094 A JP31317094 A JP 31317094A JP H08171219 A JPH08171219 A JP H08171219A
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- color filter
- group
- electrophotographic photosensitive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電子写真方式によりカラーフィルタを製造する
うえで、透明光導電層を塗布形成する工程で、材料消費
の無駄を無くし/又は無駄を減らし、製造工程中で生産
性を阻害することなくカラーフィルタ製造の際の効果的
な低コスト化を図ることが出来る電子写真感光体組成
物、それを用いた電子写真感光体基板やカラーフィル
タ、とそれらの製造方法を提供する。 【構成】(イ)ビニルカルバゾールと、一般式(化1)
で示されるラウリルアクリレート/又はラウリルメタク
リレートと、一般式(化2)で示されるアクリル酸/又
はメタクリル酸からなる共重合体、及び(ロ)官能基と
してアミノ基、イミノ基、メチロール基、アルキルエー
テル基等を有するアルキル化メラミン、これら(イ)及
び(ロ)の混合物を電子写真感光体組成物として使用す
ることを特徴とする。
うえで、透明光導電層を塗布形成する工程で、材料消費
の無駄を無くし/又は無駄を減らし、製造工程中で生産
性を阻害することなくカラーフィルタ製造の際の効果的
な低コスト化を図ることが出来る電子写真感光体組成
物、それを用いた電子写真感光体基板やカラーフィル
タ、とそれらの製造方法を提供する。 【構成】(イ)ビニルカルバゾールと、一般式(化1)
で示されるラウリルアクリレート/又はラウリルメタク
リレートと、一般式(化2)で示されるアクリル酸/又
はメタクリル酸からなる共重合体、及び(ロ)官能基と
してアミノ基、イミノ基、メチロール基、アルキルエー
テル基等を有するアルキル化メラミン、これら(イ)及
び(ロ)の混合物を電子写真感光体組成物として使用す
ることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を応用し
てカラーパターンを形成する為に使用され、具体的応用
例としてはカラーフィルタやその製造方法、そしてそれ
に用いる材料や中間製造物に関し、良品質の電子写真感
光体を簡便且つ低コストで形成可能とするものである。
てカラーパターンを形成する為に使用され、具体的応用
例としてはカラーフィルタやその製造方法、そしてそれ
に用いる材料や中間製造物に関し、良品質の電子写真感
光体を簡便且つ低コストで形成可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】本発明により得られる製品例であるカラ
ーフィルタが適用される分野としては、例えば液晶表示
装置が挙げられる。これに用いられるカラーフィルタと
しては数多くの製造方法が提案されており、そしてその
うちのいくつかの方法は既に実用化もなされている。
ーフィルタが適用される分野としては、例えば液晶表示
装置が挙げられる。これに用いられるカラーフィルタと
しては数多くの製造方法が提案されており、そしてその
うちのいくつかの方法は既に実用化もなされている。
【0003】前記の製造方法を大きく分類したうちのい
くつかを以下に例示してみる。まず、透明基板上に感光
性樹脂を塗布し常法に従って所望のパターンを形成し、
該パターンを例えばレッドに染色、以下同様にしてグリ
ーン、ブルーを形成してカラーフィルタを製造する方法
(一般に染色法と称する)がある。このほかにも、予め
顔料等の色素を分散した感光性樹脂を使用して、常法に
従って所望のパターンを形成し、レッド、グリーン、ブ
ルーの着色パターンを順次形成する方法(一般に顔料分
散法と称する)、透明基板上に透明導電層からなる所望
のパターンを形成したのち、着色すべきパターンのみに
通電しながら電着して着色パターンを形成する方法(一
般に電着法と称する)、オフセット印刷等によってカラ
ーフィルタを製造する方法(一般に印刷法と称する)が
提案されている。
くつかを以下に例示してみる。まず、透明基板上に感光
性樹脂を塗布し常法に従って所望のパターンを形成し、
該パターンを例えばレッドに染色、以下同様にしてグリ
ーン、ブルーを形成してカラーフィルタを製造する方法
(一般に染色法と称する)がある。このほかにも、予め
顔料等の色素を分散した感光性樹脂を使用して、常法に
従って所望のパターンを形成し、レッド、グリーン、ブ
ルーの着色パターンを順次形成する方法(一般に顔料分
散法と称する)、透明基板上に透明導電層からなる所望
のパターンを形成したのち、着色すべきパターンのみに
通電しながら電着して着色パターンを形成する方法(一
般に電着法と称する)、オフセット印刷等によってカラ
ーフィルタを製造する方法(一般に印刷法と称する)が
提案されている。
【0004】従来から実用化されているカラーフィルタ
の製造方法のうち、染色法及び顔料分散法は、一般に、
感光液の塗布、ソフトベーク、露光、現像、染色(顔料
分散法では染色工程を含まない)そしてハードベークか
らなる工程を、3回乃至4回繰り返してレッド、グリー
ン、ブルー(場合によりブラック)からなるカラーフィ
ルタを製造する。ここで、感光液の塗布及びそのソフト
ベーク、ハードベークは比較的長時間を要するために、
製造所要時間が長くなる。また、大型基板のカラーフィ
ルタを製造する際には、大型の基板に対して感光液を順
次・均一に塗布していくことになるが、高生産性や高品
質を維持したうえでこれを行うことは、至って困難であ
る。
の製造方法のうち、染色法及び顔料分散法は、一般に、
感光液の塗布、ソフトベーク、露光、現像、染色(顔料
分散法では染色工程を含まない)そしてハードベークか
らなる工程を、3回乃至4回繰り返してレッド、グリー
ン、ブルー(場合によりブラック)からなるカラーフィ
ルタを製造する。ここで、感光液の塗布及びそのソフト
ベーク、ハードベークは比較的長時間を要するために、
製造所要時間が長くなる。また、大型基板のカラーフィ
ルタを製造する際には、大型の基板に対して感光液を順
次・均一に塗布していくことになるが、高生産性や高品
質を維持したうえでこれを行うことは、至って困難であ
る。
【0005】また、前記電着法では、透明基板上に透明
導電層として所謂ITO(Indium−Tin−Ox
ide)が一般に多用される。このITOを成膜して各
色パターンにあわせて微細加工したのち、各色ごとに前
記ITOに通電して色材を電着する。したがって、IT
Oは端子部で導通をとるために同色の画素同士が接続し
ていなければならず、画素形状や画素配列に制約が生じ
る。また、異なる色間ではITOは通電していてはなら
ず、ITOのパターン化には高度な微細加工技術が必要
となる。また、前記印刷法は、感光液の塗布、露光、現
像といった所謂フォトリソグラフィーの必要がなく製造
工程は比較的短い。しかし、パターンの形状や位置精度
を高度に維持しなければならず、この要求を十分に満た
すには、極めて高度で特殊な印刷技術が必須となってし
まう。
導電層として所謂ITO(Indium−Tin−Ox
ide)が一般に多用される。このITOを成膜して各
色パターンにあわせて微細加工したのち、各色ごとに前
記ITOに通電して色材を電着する。したがって、IT
Oは端子部で導通をとるために同色の画素同士が接続し
ていなければならず、画素形状や画素配列に制約が生じ
る。また、異なる色間ではITOは通電していてはなら
ず、ITOのパターン化には高度な微細加工技術が必要
となる。また、前記印刷法は、感光液の塗布、露光、現
像といった所謂フォトリソグラフィーの必要がなく製造
工程は比較的短い。しかし、パターンの形状や位置精度
を高度に維持しなければならず、この要求を十分に満た
すには、極めて高度で特殊な印刷技術が必須となってし
まう。
【0006】そこで、これらと比較してより簡便な製造
方法として、電子写真方式によるカラーフィルタの製造
に関する方法が、例えば特開昭48−16529号公
報、特開昭56−69604号公報、特開昭56−11
7210号公報あるいは特開昭63−234203号公
報に示されている。
方法として、電子写真方式によるカラーフィルタの製造
に関する方法が、例えば特開昭48−16529号公
報、特開昭56−69604号公報、特開昭56−11
7210号公報あるいは特開昭63−234203号公
報に示されている。
【0007】これらに記載された発明においては、ガラ
ス等の透明基板上に透明導電層と透明光導電層から構成
される電子写真感光体基板の透明光導電層表面に帯電を
行う工程と、露光によりカラーフィルタの画素形状の静
電潜像を描く工程と画素部分に当たる静電潜像へトナー
を付着させ画素を形成する現像工程、以上の一連の工程
を、例えばブラック、レッド、グリーンそしてブルーの
トナーに対して順次繰り返してカラーフィルタを製造す
る。
ス等の透明基板上に透明導電層と透明光導電層から構成
される電子写真感光体基板の透明光導電層表面に帯電を
行う工程と、露光によりカラーフィルタの画素形状の静
電潜像を描く工程と画素部分に当たる静電潜像へトナー
を付着させ画素を形成する現像工程、以上の一連の工程
を、例えばブラック、レッド、グリーンそしてブルーの
トナーに対して順次繰り返してカラーフィルタを製造す
る。
【0008】電子写真方式のカラーフィルタにおいて
は、ガラス等の透明な基板上に透明導電層、透明光導電
層を形成したものを基板に用い、この基板の上にレッ
ド、グリーン、ブルーの画素を形成し、これを着色層と
してカラーフィルタを得る。従って、透明光導電層は各
画素の分光透過率を変化させないために可視光域(波
長:400〜700nm)において吸収のないものでな
ければならない。また、ガラス基板等に容易に形成でき
るものでなければならない。これらの要求を満足できる
光導電層としては、ポリビニルカルバゾールやポリビニ
ルアントラセンなどの有機光導電体が挙げられる。
は、ガラス等の透明な基板上に透明導電層、透明光導電
層を形成したものを基板に用い、この基板の上にレッ
ド、グリーン、ブルーの画素を形成し、これを着色層と
してカラーフィルタを得る。従って、透明光導電層は各
画素の分光透過率を変化させないために可視光域(波
長:400〜700nm)において吸収のないものでな
ければならない。また、ガラス基板等に容易に形成でき
るものでなければならない。これらの要求を満足できる
光導電層としては、ポリビニルカルバゾールやポリビニ
ルアントラセンなどの有機光導電体が挙げられる。
【0009】なお、ポリビニルカルバゾールやポリビニ
ルアントラセンなどの有機光導電体は、複写機等で使用
する電子写真の場合では、これらに増感剤を添加して可
視光あるいは赤外線レーザー光に対して感度を持たせた
うえで、可視光あるいは赤外線レーザー光による露光を
行い静電潜像を形成し使用する。しかし、これらの有機
光導電体をカラーフィルタ製造用として使用する場合に
は、通常は増感剤を添加したりせず、紫外線による露光
を行い静電潜像を形成し使用する。ここで紫外線を用い
る理由は、ポリビニルカルバゾールは通常の芳香環を有
するビニルポリマーと同様に紫外線域に感度を示すから
である。なお、パターンが微細で高精度である場合に、
パターンの作成を選択的露光工程を経て行う製造方法で
は使用する露光光波長が短い方が一般に有利であるが、
この意味からも(比較的楽に実用できる露光光のうち波
長が比較的短い方に属する)紫外線を前記カラーフィル
タのパターン形成に使用することは好都合といえる。
ルアントラセンなどの有機光導電体は、複写機等で使用
する電子写真の場合では、これらに増感剤を添加して可
視光あるいは赤外線レーザー光に対して感度を持たせた
うえで、可視光あるいは赤外線レーザー光による露光を
行い静電潜像を形成し使用する。しかし、これらの有機
光導電体をカラーフィルタ製造用として使用する場合に
は、通常は増感剤を添加したりせず、紫外線による露光
を行い静電潜像を形成し使用する。ここで紫外線を用い
る理由は、ポリビニルカルバゾールは通常の芳香環を有
するビニルポリマーと同様に紫外線域に感度を示すから
である。なお、パターンが微細で高精度である場合に、
パターンの作成を選択的露光工程を経て行う製造方法で
は使用する露光光波長が短い方が一般に有利であるが、
この意味からも(比較的楽に実用できる露光光のうち波
長が比較的短い方に属する)紫外線を前記カラーフィル
タのパターン形成に使用することは好都合といえる。
【0010】さて、このような電子写真方式によりカラ
ーフィルタを作成する場合、透明光導電層を形成する工
程である問題点が挙げられる。その問題点とは、透明光
導電層の形成に際して、例えばスピンコート法やバーコ
ート法などの公知の塗布形成法を用いて行なわれると、
カラーフィルタの作成が前記のように簡便であるという
ことに相反して高生産性を活かし難くなってしまった
り、また材料消費量に多大な無駄が生じてしまうことで
ある。そしてこれらの問題点は、電子写真方式によりカ
ラーフィルタを作成する場合に、生産に係るコストを削
減しようとするうえで、これを強力に阻害してしまう要
因になっている。
ーフィルタを作成する場合、透明光導電層を形成する工
程である問題点が挙げられる。その問題点とは、透明光
導電層の形成に際して、例えばスピンコート法やバーコ
ート法などの公知の塗布形成法を用いて行なわれると、
カラーフィルタの作成が前記のように簡便であるという
ことに相反して高生産性を活かし難くなってしまった
り、また材料消費量に多大な無駄が生じてしまうことで
ある。そしてこれらの問題点は、電子写真方式によりカ
ラーフィルタを作成する場合に、生産に係るコストを削
減しようとするうえで、これを強力に阻害してしまう要
因になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点に
鑑みなされたものでありその目的とするところとは、電
子写真方式によりカラーフィルタを製造するうえで、透
明光導電層を塗布形成する工程で、材料消費の無駄を無
くし/又は無駄を減らし、既存の設備をこの塗布形成す
る工程に利用するなど、製造工程中で生産性を阻害する
ことなくカラーフィルタ製造の低コスト化を効果的に支
援出来るようにすることにある。
鑑みなされたものでありその目的とするところとは、電
子写真方式によりカラーフィルタを製造するうえで、透
明光導電層を塗布形成する工程で、材料消費の無駄を無
くし/又は無駄を減らし、既存の設備をこの塗布形成す
る工程に利用するなど、製造工程中で生産性を阻害する
ことなくカラーフィルタ製造の低コスト化を効果的に支
援出来るようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明が提供する手段とは、すなわち、まず請求項1
に示すように、 (イ)ビニルカルバゾールと、一般式(化1)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化2)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (ロ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(イ)及び(ロ)の混合物を使用していることを特
徴とする電子写真感光体組成物である。詳細は後述する
が、この材料によると得られる電子写真感光体は品質が
良好なものを得られ、且つこの材料からなる透明光導電
層を基板上に設ける場合に「電着」により良好且つ簡便
に、しかも材料の無駄なく形成することが出来る。また
これによると、カラーフィルタの電子写真方式による製
造装置の一つである現像槽を利用して、透明光導電層を
電着させることも可能となる。なお、 である。
に本発明が提供する手段とは、すなわち、まず請求項1
に示すように、 (イ)ビニルカルバゾールと、一般式(化1)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化2)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (ロ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(イ)及び(ロ)の混合物を使用していることを特
徴とする電子写真感光体組成物である。詳細は後述する
が、この材料によると得られる電子写真感光体は品質が
良好なものを得られ、且つこの材料からなる透明光導電
層を基板上に設ける場合に「電着」により良好且つ簡便
に、しかも材料の無駄なく形成することが出来る。また
これによると、カラーフィルタの電子写真方式による製
造装置の一つである現像槽を利用して、透明光導電層を
電着させることも可能となる。なお、 である。
【0013】そして好ましくは請求項2に示すように、
前記電子写真感光体組成物の構成材料であるビニルカル
バゾール共重合体が、ビニルカルバゾールを20乃至6
0重量%含有する共重合体であることを特徴とする請求
項1に記載の電子写真感光体組成物である。詳細は後述
するが、これによると電子写真感光体組成物はN−ビニ
ルカルバゾールを含有しており実用上充分な電子写真特
性(光導電性)を有する。また、共重合体中40乃至8
0重量部の範囲で、溶媒に対する相溶成分のラウリル
(メタ)アクリレートと、加熱処理でアルキル化メラミ
ンと熱架橋反応を進行するアクリル酸、又はメタクリル
酸を含有させることから、均一な塗膜とカラーフィルタ
として要求される耐溶剤性を満足できる優れた電子写真
感光体をえることが出来る。
前記電子写真感光体組成物の構成材料であるビニルカル
バゾール共重合体が、ビニルカルバゾールを20乃至6
0重量%含有する共重合体であることを特徴とする請求
項1に記載の電子写真感光体組成物である。詳細は後述
するが、これによると電子写真感光体組成物はN−ビニ
ルカルバゾールを含有しており実用上充分な電子写真特
性(光導電性)を有する。また、共重合体中40乃至8
0重量部の範囲で、溶媒に対する相溶成分のラウリル
(メタ)アクリレートと、加熱処理でアルキル化メラミ
ンと熱架橋反応を進行するアクリル酸、又はメタクリル
酸を含有させることから、均一な塗膜とカラーフィルタ
として要求される耐溶剤性を満足できる優れた電子写真
感光体をえることが出来る。
【0014】また、別の好適な手段としては請求項3に
示すように、基板上に透明光導電層を備えた電子写真感
光体基板であり、 (ハ)ビニルカルバゾールと、一般式(化3)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化4)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (ニ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(ハ)及び(ニ)の混合物を該透明光導電層に使用
していることを特徴とする電子写真感光体基板である。 詳細は後述するが、これによると請求項2と同様に、こ
の材料からなる電子写真感光体基板によると、透明光導
電層は耐溶剤性、電子写真特性の点で品質の良好な電子
写真感光体基板が得られる。
示すように、基板上に透明光導電層を備えた電子写真感
光体基板であり、 (ハ)ビニルカルバゾールと、一般式(化3)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化4)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (ニ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(ハ)及び(ニ)の混合物を該透明光導電層に使用
していることを特徴とする電子写真感光体基板である。 詳細は後述するが、これによると請求項2と同様に、こ
の材料からなる電子写真感光体基板によると、透明光導
電層は耐溶剤性、電子写真特性の点で品質の良好な電子
写真感光体基板が得られる。
【0015】そして好ましくは請求項4に示すように、
前記透明光導電層の材料であるビニルカルバゾール共重
合体が、ビニルカルバゾールを20乃至60重量%含有
することを特徴とする請求項3に記載の電子写真感光体
基板である。詳細は後述するが、これによると請求項2
と同様に、電子写真感光体組成物が電気絶縁性溶媒へ分
散された状態では優れた分散性を示し、また電子写真感
光体基板の状態では、耐溶剤性、電子写真特性の点で、
より優れた電子写真感光体基板となる。
前記透明光導電層の材料であるビニルカルバゾール共重
合体が、ビニルカルバゾールを20乃至60重量%含有
することを特徴とする請求項3に記載の電子写真感光体
基板である。詳細は後述するが、これによると請求項2
と同様に、電子写真感光体組成物が電気絶縁性溶媒へ分
散された状態では優れた分散性を示し、また電子写真感
光体基板の状態では、耐溶剤性、電子写真特性の点で、
より優れた電子写真感光体基板となる。
【0016】またさらに好ましくは請求項5に示すよう
に、前記基板が透明性を持つものであることを特徴とす
る請求項3又は4のいずれかに記載の電子写真感光体基
板である。これによると基板自体が透明であることか
ら、これからなる電子写真感光体基板自体上に遮光パタ
ーンやカラー画素パターンを形成すると、透過型のカラ
ーフィルタを得られることになる。
に、前記基板が透明性を持つものであることを特徴とす
る請求項3又は4のいずれかに記載の電子写真感光体基
板である。これによると基板自体が透明であることか
ら、これからなる電子写真感光体基板自体上に遮光パタ
ーンやカラー画素パターンを形成すると、透過型のカラ
ーフィルタを得られることになる。
【0017】また好ましいさらに別の手段は請求項6に
示すように、前記基板が反射性を持つものであることを
特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の電子写真
感光体基板である。これによると基板自体が反射性を呈
する場合や、基板上に設けられてある層により基板が反
射性を呈する場合が提供されるが、いずれの場合でもこ
れらを使用した電子写真光感光体基板自体上に遮光パタ
ーンやカラー画素パターンを形成すると、反射型のカラ
ーフィルタを得られることになる。
示すように、前記基板が反射性を持つものであることを
特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の電子写真
感光体基板である。これによると基板自体が反射性を呈
する場合や、基板上に設けられてある層により基板が反
射性を呈する場合が提供されるが、いずれの場合でもこ
れらを使用した電子写真光感光体基板自体上に遮光パタ
ーンやカラー画素パターンを形成すると、反射型のカラ
ーフィルタを得られることになる。
【0018】なお、請求項3、4、5、6で得られた電
子写真感光体基板を使用し帯電・選択的露光・現像を行
なうなかの静電潜像をより良好に形成すべく、基板と透
明光導電層との間に導電層を設けることも好ましい。こ
の場合の導電層は当該基板よりも導電性の高いものであ
れば好ましく、露光により透明光導電層内部に発生した
キャリアー(電子又は正孔)の結合が効率よく行われ、
表面帯電電荷が明瞭な静電潜像を描くことが出来る。ま
たこれらのとき、当該基板を透過型カラーフィルタとな
す場合には、基板は透明であることは勿論、導電層も透
明(透明導電層)であることが必要となる。また一方、
当該基板を構成部品として反射型カラーフィルタとなす
場合には、基板自体に反射性を持たせるなら、例えば表
面研磨仕上げの良い金属製材料を使用してよく、このと
きには基板自体の導電性が高いものとなる。あるいは、
基板自体に反射性を持たせなくとも基板上に反射性の高
い層を設ければよいことは前述したが、このときには例
えば一般に金属製材料からなる層を形成すると高い反射
性を得ることが出来る。なお、前記基板としては剛性の
高いもの(ガラス、金属、プラスチック、セラミック、
等々)、あるいは可撓性のもの(厚さの薄いプラスチッ
ク、厚さの薄い金属、等々)、いずれでも好ましく適用
可能である。
子写真感光体基板を使用し帯電・選択的露光・現像を行
なうなかの静電潜像をより良好に形成すべく、基板と透
明光導電層との間に導電層を設けることも好ましい。こ
の場合の導電層は当該基板よりも導電性の高いものであ
れば好ましく、露光により透明光導電層内部に発生した
キャリアー(電子又は正孔)の結合が効率よく行われ、
表面帯電電荷が明瞭な静電潜像を描くことが出来る。ま
たこれらのとき、当該基板を透過型カラーフィルタとな
す場合には、基板は透明であることは勿論、導電層も透
明(透明導電層)であることが必要となる。また一方、
当該基板を構成部品として反射型カラーフィルタとなす
場合には、基板自体に反射性を持たせるなら、例えば表
面研磨仕上げの良い金属製材料を使用してよく、このと
きには基板自体の導電性が高いものとなる。あるいは、
基板自体に反射性を持たせなくとも基板上に反射性の高
い層を設ければよいことは前述したが、このときには例
えば一般に金属製材料からなる層を形成すると高い反射
性を得ることが出来る。なお、前記基板としては剛性の
高いもの(ガラス、金属、プラスチック、セラミック、
等々)、あるいは可撓性のもの(厚さの薄いプラスチッ
ク、厚さの薄い金属、等々)、いずれでも好ましく適用
可能である。
【0019】それから、また別の好適な手段としては請
求項7に示すように、透明光導電層が基板上に設けられ
た電子写真感光体基板の製造方法において、(i)電気
絶縁性溶媒中に、以下の(ホ)及び(ヘ)の混合物を分
散し、 (ホ)ビニルカルバゾールと、一般式(化5)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化6)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (ヘ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン (ii)次いで、該電気絶縁性溶媒中に該基板を浸漬し、
(iii)しかる後に、該電気絶縁性溶媒に接する電極と該
基板との間に電圧を印加し、電子写真感光体材料を該基
板に電着させる、以上(i)から (iii)の工程を具備す
ることを特徴とする電子写真感光体基板の製造方法であ
る。 詳細は後述するが、(請求項1でも述べたように)この
材料を用いると透明光導電層を基板上に設ける場合にい
わゆる「電着」により良好且つ簡便にしかも透明光導電
層材料の無駄がなく形成することが出来、しかもその結
果得られた電子写真感光体は品質が良好なものを得られ
る。またこの製造方法は、カラーフィルタの電子写真方
式による製造装置の一つである現像槽を利用して、透明
光導電層を形成することが可能となる。尚、これらの材
料(ホ)及び(ヘ)を用いた透明光導電層を基板上に設
ける場合に、このような電着によらずとも、溶剤中に分
散/又は溶解させておき公知の塗工方法によって基板上
に形成することも可能である。
求項7に示すように、透明光導電層が基板上に設けられ
た電子写真感光体基板の製造方法において、(i)電気
絶縁性溶媒中に、以下の(ホ)及び(ヘ)の混合物を分
散し、 (ホ)ビニルカルバゾールと、一般式(化5)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化6)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (ヘ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン (ii)次いで、該電気絶縁性溶媒中に該基板を浸漬し、
(iii)しかる後に、該電気絶縁性溶媒に接する電極と該
基板との間に電圧を印加し、電子写真感光体材料を該基
板に電着させる、以上(i)から (iii)の工程を具備す
ることを特徴とする電子写真感光体基板の製造方法であ
る。 詳細は後述するが、(請求項1でも述べたように)この
材料を用いると透明光導電層を基板上に設ける場合にい
わゆる「電着」により良好且つ簡便にしかも透明光導電
層材料の無駄がなく形成することが出来、しかもその結
果得られた電子写真感光体は品質が良好なものを得られ
る。またこの製造方法は、カラーフィルタの電子写真方
式による製造装置の一つである現像槽を利用して、透明
光導電層を形成することが可能となる。尚、これらの材
料(ホ)及び(ヘ)を用いた透明光導電層を基板上に設
ける場合に、このような電着によらずとも、溶剤中に分
散/又は溶解させておき公知の塗工方法によって基板上
に形成することも可能である。
【0020】そして好ましくは請求項8に示すように、
前記基板には導電体層が設けてあり、電極と該基板との
間に電圧を印加する際に、該基板側では該導電体層に通
電することを特徴とする請求項7に記載の電子写真感光
体基板の製造方法である。これによると、基板上に(基
板よりも導電性が高い)導電体層が設けてありこれに通
電することにより、能率のよい電着を施すことが出来
る。このとき出来る電子写真感光体基板の構造は、支持
体としての基板上に、露光で帯電電荷を明瞭な静電潜像
として描く為の導電体層、光導電性を発揮する透明光導
電体層がこの順序で形成されてあり、電子写真感光体基
板として使用する際にその性能を良好に発揮し易いもの
となる。
前記基板には導電体層が設けてあり、電極と該基板との
間に電圧を印加する際に、該基板側では該導電体層に通
電することを特徴とする請求項7に記載の電子写真感光
体基板の製造方法である。これによると、基板上に(基
板よりも導電性が高い)導電体層が設けてありこれに通
電することにより、能率のよい電着を施すことが出来
る。このとき出来る電子写真感光体基板の構造は、支持
体としての基板上に、露光で帯電電荷を明瞭な静電潜像
として描く為の導電体層、光導電性を発揮する透明光導
電体層がこの順序で形成されてあり、電子写真感光体基
板として使用する際にその性能を良好に発揮し易いもの
となる。
【0021】また、別の好適な手段としては請求項9に
示すように、基板上に少なくとも透明光導電層、遮光パ
ターン、着色画素を備えたカラーフィルタであり、該透
明光導電層には、 (ト)ビニルカルバゾールと、一般式(化7)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化8)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (チ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(リ)及び(ヲ)の混合物が用いられていることを
特徴とするカラーフィルタである。なお、 である。詳細は後述するが、(請求項1等でも述べたよ
うに)この材料を用いると透明光導電層を基板上に設け
る場合にいわゆる「電着」により良好且つ簡便にしかも
透明光導電層材料の無駄がなく形成することが出来る。
そして、その結果得られた電子写真感光体基板は品質が
良好なものを得られる。この電子写真感光体基板を用い
て作成したカラーフィルタは、透明性は高く、静電潜像
の形成も良好に出来る等の要因から、結果的に良品質の
カラーフィルタとなる。また前記材料を用いることによ
り、透明光導電層を電着によって基板上に設ける方法が
可能となる為、カラーフィルタの大幅な低コスト化が実
現可能となる。
示すように、基板上に少なくとも透明光導電層、遮光パ
ターン、着色画素を備えたカラーフィルタであり、該透
明光導電層には、 (ト)ビニルカルバゾールと、一般式(化7)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化8)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (チ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(リ)及び(ヲ)の混合物が用いられていることを
特徴とするカラーフィルタである。なお、 である。詳細は後述するが、(請求項1等でも述べたよ
うに)この材料を用いると透明光導電層を基板上に設け
る場合にいわゆる「電着」により良好且つ簡便にしかも
透明光導電層材料の無駄がなく形成することが出来る。
そして、その結果得られた電子写真感光体基板は品質が
良好なものを得られる。この電子写真感光体基板を用い
て作成したカラーフィルタは、透明性は高く、静電潜像
の形成も良好に出来る等の要因から、結果的に良品質の
カラーフィルタとなる。また前記材料を用いることによ
り、透明光導電層を電着によって基板上に設ける方法が
可能となる為、カラーフィルタの大幅な低コスト化が実
現可能となる。
【0022】そして好ましくは請求項10に示すよう
に、前記透明光導電層の材料であるビニルカルバゾール
共重合体が、ビニルカルバゾールを20乃至60重量%
含有することを特徴とする請求項9に記載のカラーフィ
ルタである。やはり詳細は後述するが、これによると電
子写真感光体組成物が電気絶縁性溶媒へ分散された状態
においては優れた分散性を示し、電着によって透明光導
電体層は基板上に均一に形成される。さらには、電子写
真感光体基板の状態では良好な電子写真特性、さらには
カラーフィルタとして要求される耐溶剤性を満足できる
優れた電子写真感光体を得ることが出来る。
に、前記透明光導電層の材料であるビニルカルバゾール
共重合体が、ビニルカルバゾールを20乃至60重量%
含有することを特徴とする請求項9に記載のカラーフィ
ルタである。やはり詳細は後述するが、これによると電
子写真感光体組成物が電気絶縁性溶媒へ分散された状態
においては優れた分散性を示し、電着によって透明光導
電体層は基板上に均一に形成される。さらには、電子写
真感光体基板の状態では良好な電子写真特性、さらには
カラーフィルタとして要求される耐溶剤性を満足できる
優れた電子写真感光体を得ることが出来る。
【0023】また好ましくは請求項11に示すように、
前記基板が透明性をもつものであることを特徴とする請
求項9又は10のいずれかに記載のカラーフィルタであ
る。このようなカラーフィルタはそれを構成する各層が
透明性を有していれば、透過型カラーフィルタとして使
用できる。カラーフィルタとしての品質は前記同様であ
る。
前記基板が透明性をもつものであることを特徴とする請
求項9又は10のいずれかに記載のカラーフィルタであ
る。このようなカラーフィルタはそれを構成する各層が
透明性を有していれば、透過型カラーフィルタとして使
用できる。カラーフィルタとしての品質は前記同様であ
る。
【0024】また好ましくは請求項12に示すように、
前記基板が反射性をもつものであることを特徴とする請
求項9又は10のいずれかに記載のカラーフィルタであ
る。このようなカラーフィルタはそれを構成する基板が
反射性を有していれば、反射型カラーフィルタとして使
用できる。基板が反射性を有することについては、前記
同様である。また、カラーフィルタとしての品質は前記
同様である。
前記基板が反射性をもつものであることを特徴とする請
求項9又は10のいずれかに記載のカラーフィルタであ
る。このようなカラーフィルタはそれを構成する基板が
反射性を有していれば、反射型カラーフィルタとして使
用できる。基板が反射性を有することについては、前記
同様である。また、カラーフィルタとしての品質は前記
同様である。
【0025】また、別の好適な手段としては請求項13
に示すように、基板上に透明光導電層を設け、その後に
遮光パターンと着色画素を形成するカラーフィルタの製
造方法において、請求項7又は8のいずれかによって電
子写真感光体基板を製造し、その後、電子写真感光体を
帯電させる帯電工程、所望する遮光パターン又は着色画
素パターンに基づき選択的に露光することにより静電潜
像を形成する露光工程、しかる後に所望する液体現像ト
ナーを用いて現像する現像工程、そして必要によりさら
に前記帯電・露光・現像の工程を繰り返すことを特徴と
するカラーフィルタの製造方法である。このようにして
得られた電子写真感光体基板は、前記の如く良好な品質
を有し、また前記のように透明光導電体層の形成に際し
て簡便・好都合である。そして結果的に、その電子写真
感光体基板を使用して電子写真技術によりカラーフィル
タを作成することは、前記低コスト化を実現出来るもの
である。
に示すように、基板上に透明光導電層を設け、その後に
遮光パターンと着色画素を形成するカラーフィルタの製
造方法において、請求項7又は8のいずれかによって電
子写真感光体基板を製造し、その後、電子写真感光体を
帯電させる帯電工程、所望する遮光パターン又は着色画
素パターンに基づき選択的に露光することにより静電潜
像を形成する露光工程、しかる後に所望する液体現像ト
ナーを用いて現像する現像工程、そして必要によりさら
に前記帯電・露光・現像の工程を繰り返すことを特徴と
するカラーフィルタの製造方法である。このようにして
得られた電子写真感光体基板は、前記の如く良好な品質
を有し、また前記のように透明光導電体層の形成に際し
て簡便・好都合である。そして結果的に、その電子写真
感光体基板を使用して電子写真技術によりカラーフィル
タを作成することは、前記低コスト化を実現出来るもの
である。
【0026】これらのカラーフィルタ用電子写真感光体
基板にあっては、請求項1乃至2記載の電子写真感光体
組成物が、電気絶縁性溶媒へ分散され、この中へ透明基
板を浸漬し透明導電層へ通電を行い、生じた電解作用に
より塗膜を電着形成した後、雰囲気温度150乃至25
0℃の範囲の適当な条件で加熱処理して形成する。
基板にあっては、請求項1乃至2記載の電子写真感光体
組成物が、電気絶縁性溶媒へ分散され、この中へ透明基
板を浸漬し透明導電層へ通電を行い、生じた電解作用に
より塗膜を電着形成した後、雰囲気温度150乃至25
0℃の範囲の適当な条件で加熱処理して形成する。
【0027】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明の電子写真感光体組成物は、 ・光導電性を有するビニル化合物、長鎖アルキル置換さ
れたビニル化合物およびカルボキシル基を有するビニル
化合物の共重合体 ・官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール基、ア
ルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン これらを混合したものからなる。
発明の電子写真感光体組成物は、 ・光導電性を有するビニル化合物、長鎖アルキル置換さ
れたビニル化合物およびカルボキシル基を有するビニル
化合物の共重合体 ・官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール基、ア
ルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン これらを混合したものからなる。
【0028】光導電性を有するビニル化合物としては、
例えば、ホモポリマーあるいはバインダーポリマーと混
合した形で電子写真感光体に使用されているビニルカル
バゾール、ビニルアントラセン、ビニルアクリジンなど
のπ電子共鳴環を有する化合物が使用できる。そしてこ
れらの中でも、ビニルカルバゾールが優れた光導電性を
有することから特に好ましい。
例えば、ホモポリマーあるいはバインダーポリマーと混
合した形で電子写真感光体に使用されているビニルカル
バゾール、ビニルアントラセン、ビニルアクリジンなど
のπ電子共鳴環を有する化合物が使用できる。そしてこ
れらの中でも、ビニルカルバゾールが優れた光導電性を
有することから特に好ましい。
【0029】上述の光導電性を有するビニル化合物に、
長鎖アルキル置換されたビニル化合物とカルボキシル基
を有するビニル化合物を添加し、常法に従いラジカル重
合を行ってその共重合物を製造する。共重合体中のビニ
ルカルバゾールの重合比率は、その電子写真特性、すな
わち光導電性が損なわれない範囲で種々選定することが
できる。一般に電子写真感光体では、帯電電位が半減す
るに要する露光エネルギーは、数μJ/cm2 程度でな
ければならない。しかし、カラーフィルタに使用する電
子写真感光体では、数mJ/cm2 の感度を有すれば十
分である。このため、共重合体中のビニルカルバゾール
の重合比率は20%(モノマーの重量比)以上であれば
よい。
長鎖アルキル置換されたビニル化合物とカルボキシル基
を有するビニル化合物を添加し、常法に従いラジカル重
合を行ってその共重合物を製造する。共重合体中のビニ
ルカルバゾールの重合比率は、その電子写真特性、すな
わち光導電性が損なわれない範囲で種々選定することが
できる。一般に電子写真感光体では、帯電電位が半減す
るに要する露光エネルギーは、数μJ/cm2 程度でな
ければならない。しかし、カラーフィルタに使用する電
子写真感光体では、数mJ/cm2 の感度を有すれば十
分である。このため、共重合体中のビニルカルバゾール
の重合比率は20%(モノマーの重量比)以上であれば
よい。
【0030】それから、ビニルカルバゾールの比率が高
い方が電子写真特性がよいが、絶縁性溶媒へ荷電微粒子
状に分散するためには相溶性成分のモノマーが20重量
%以上存在しなければならない。また、十分な耐溶剤性
を得るためには熱架橋を行うモノマーが20重量%以上
存在しなければならず、このためビニルカルバゾールの
重合比率は20〜60重量%の範囲で任意に選定され
る。電子写真特性と均一な荷電微粒子状と耐溶剤性のす
べてに特に優れる組成として、ビニルカルバゾールの重
合比率は40〜50重量%の範囲が好ましい。
い方が電子写真特性がよいが、絶縁性溶媒へ荷電微粒子
状に分散するためには相溶性成分のモノマーが20重量
%以上存在しなければならない。また、十分な耐溶剤性
を得るためには熱架橋を行うモノマーが20重量%以上
存在しなければならず、このためビニルカルバゾールの
重合比率は20〜60重量%の範囲で任意に選定され
る。電子写真特性と均一な荷電微粒子状と耐溶剤性のす
べてに特に優れる組成として、ビニルカルバゾールの重
合比率は40〜50重量%の範囲が好ましい。
【0031】また、電気絶縁性溶媒へ均一に荷電微粒子
状に分散するためには、上記共重合樹脂が一部可溶成分
を構成する必要があり、相溶性に優れた(メタ)アクリ
ル酸の長鎖アルキルエステルが利用できる。
状に分散するためには、上記共重合樹脂が一部可溶成分
を構成する必要があり、相溶性に優れた(メタ)アクリ
ル酸の長鎖アルキルエステルが利用できる。
【0032】そして、熱架橋反応を行うビニル化合物と
しては、アクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル
基を有するビニル化合物が利用できる。共重合体と架橋
反応を行わせる目的で添加する化合物としては、官能基
としてアミノ基、イミノ基、メチロール基、アルキルエ
ーテル基などを有するアルキル化メラミンが使用でき
る。この場合には、共重合体のカルボキシル基とアルキ
ル化メラミンが熱架橋反応を起こす。
しては、アクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル
基を有するビニル化合物が利用できる。共重合体と架橋
反応を行わせる目的で添加する化合物としては、官能基
としてアミノ基、イミノ基、メチロール基、アルキルエ
ーテル基などを有するアルキル化メラミンが使用でき
る。この場合には、共重合体のカルボキシル基とアルキ
ル化メラミンが熱架橋反応を起こす。
【0033】なお、共重合体には、上記化合物以外にも
基板との密着性や電子写真感光体膜の硬度等を適正化す
る目的で、各種アクリル酸エステルやメタクリル酸エス
テルを添加することも可能である。
基板との密着性や電子写真感光体膜の硬度等を適正化す
る目的で、各種アクリル酸エステルやメタクリル酸エス
テルを添加することも可能である。
【0034】そして、官能基としてアミノ基、イミノ
基、メチロール基、アルキルエーテル基などを有するア
ルキル化メラミンは、共重合体液に所定量を添加し十分
に混合すれば良い。この添加量は、共重合体に対し20
重量%以上必要であるが、添加量が多くなるほど溶媒で
の粒子の分散性が低下することから、20乃至50重量
%の間が良く、通常は20重量%に設定する。特に耐溶
剤性が要求される場合には必要に応じて添加量を増やせ
ば良よい。
基、メチロール基、アルキルエーテル基などを有するア
ルキル化メラミンは、共重合体液に所定量を添加し十分
に混合すれば良い。この添加量は、共重合体に対し20
重量%以上必要であるが、添加量が多くなるほど溶媒で
の粒子の分散性が低下することから、20乃至50重量
%の間が良く、通常は20重量%に設定する。特に耐溶
剤性が要求される場合には必要に応じて添加量を増やせ
ば良よい。
【0035】上記のようにして、作成した電子写真感光
体組成物は、電気絶縁性溶媒に均一な荷電粒子として分
散させるために、電気抵抗値が慨ね1010Ω−cm以上
であり、比誘電率が3以下の環式飽和炭化水素系あるい
は芳香族系炭化水素系溶媒を使用することが好ましい。
具体的には、例えば、n−ペンタン、シクロヘキサン、
ベンゼン、キシレン、トルエン、パラフィン、シクロパ
ラフィン、塩素化パラフィン、ナフサ、あるいはケロシ
ン軽油等のものが好適に用いられる。
体組成物は、電気絶縁性溶媒に均一な荷電粒子として分
散させるために、電気抵抗値が慨ね1010Ω−cm以上
であり、比誘電率が3以下の環式飽和炭化水素系あるい
は芳香族系炭化水素系溶媒を使用することが好ましい。
具体的には、例えば、n−ペンタン、シクロヘキサン、
ベンゼン、キシレン、トルエン、パラフィン、シクロパ
ラフィン、塩素化パラフィン、ナフサ、あるいはケロシ
ン軽油等のものが好適に用いられる。
【0036】上記のようにして製造したカラーフィルタ
用電子写真感光体組成物を、電気絶縁性溶媒へ溶解し、
場合によっては分散を行い微粒子状の荷電粒子を得る。
そして、透明導電層としてITOやSnO2 などを形成
したガラスなどの透明基材を上記溶液中へ浸漬し端子部
を接続して荷電粒子と逆極性の電圧を印加し塗膜を形成
する。膜厚は印加電圧および印加時間で任意に設定でき
る。
用電子写真感光体組成物を、電気絶縁性溶媒へ溶解し、
場合によっては分散を行い微粒子状の荷電粒子を得る。
そして、透明導電層としてITOやSnO2 などを形成
したガラスなどの透明基材を上記溶液中へ浸漬し端子部
を接続して荷電粒子と逆極性の電圧を印加し塗膜を形成
する。膜厚は印加電圧および印加時間で任意に設定でき
る。
【0037】
【作用】本発明の電子写真感光体組成物は、ビニルカル
バゾールを含有しており、実用上十分な電子写真特性
(光導電性)を有する共重合体に該共重合体と架橋反応
を行う化合物を混合したものである。ビニルカルバゾー
ル、カルボキシル基を有するビニル化合物は電気絶縁性
溶媒に不溶であるが、長鎖アルキル置換されたラウリル
(メタ)アクリレートを構成成分とすることで、相溶性
が得られ該電子写真感光体組成物は溶媒中で荷電微粒子
となる。従ってこの溶液中へ、導電層としてITOや酸
化スズなどの透明導電膜を形成した透明基板を浸漬し端
子部を設けて電圧を印加し通電を行うと電界作用により
荷電粒子が電着堆積し塗膜を形成できる。この後、15
0乃至250℃に加熱することで共重合体中のカルボキ
シル基を有するビニル化合物と混合したアルキル化メラ
ミン間で熱架橋反応が行こなわれ耐溶剤性を確保した電
子写真感光体膜が得られ、この方法によって著しく材料
使用量を低減させた電子写真感光体の形成が可能になり
生産性が高く、また大幅に低コスト化を実現する電子写
真技術の応用によるカラーフィルタの製造が可能にな
る。
バゾールを含有しており、実用上十分な電子写真特性
(光導電性)を有する共重合体に該共重合体と架橋反応
を行う化合物を混合したものである。ビニルカルバゾー
ル、カルボキシル基を有するビニル化合物は電気絶縁性
溶媒に不溶であるが、長鎖アルキル置換されたラウリル
(メタ)アクリレートを構成成分とすることで、相溶性
が得られ該電子写真感光体組成物は溶媒中で荷電微粒子
となる。従ってこの溶液中へ、導電層としてITOや酸
化スズなどの透明導電膜を形成した透明基板を浸漬し端
子部を設けて電圧を印加し通電を行うと電界作用により
荷電粒子が電着堆積し塗膜を形成できる。この後、15
0乃至250℃に加熱することで共重合体中のカルボキ
シル基を有するビニル化合物と混合したアルキル化メラ
ミン間で熱架橋反応が行こなわれ耐溶剤性を確保した電
子写真感光体膜が得られ、この方法によって著しく材料
使用量を低減させた電子写真感光体の形成が可能になり
生産性が高く、また大幅に低コスト化を実現する電子写
真技術の応用によるカラーフィルタの製造が可能にな
る。
【0038】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を図面を参照
しより具体的に説明する。 <実施例1>ビニルカルバゾール58重量部、メタクリ
ル酸21重量部、ラウリルメタクリレート21重量部を
混合し、トルエンを溶媒にして常法に従って共重合を行
った。重合開始剤にはアゾビスイソブチロニトリルを使
用した。得られた共重合にアルキル化メラミン(三和ケ
ミカル製、商品名:ニッカラックMS21)を添加し充
分に混合した。混合比は、共重合体の固形分80重量部
に対しニッカラックMS21が20重量部である。得ら
れた電子写真感光体組成物を環式飽和炭化水素溶媒(日
本石油製、商品名:ナフテゾールL)に溶解し、加えて
ビーズミルで2時間分散を行った。
しより具体的に説明する。 <実施例1>ビニルカルバゾール58重量部、メタクリ
ル酸21重量部、ラウリルメタクリレート21重量部を
混合し、トルエンを溶媒にして常法に従って共重合を行
った。重合開始剤にはアゾビスイソブチロニトリルを使
用した。得られた共重合にアルキル化メラミン(三和ケ
ミカル製、商品名:ニッカラックMS21)を添加し充
分に混合した。混合比は、共重合体の固形分80重量部
に対しニッカラックMS21が20重量部である。得ら
れた電子写真感光体組成物を環式飽和炭化水素溶媒(日
本石油製、商品名:ナフテゾールL)に溶解し、加えて
ビーズミルで2時間分散を行った。
【0039】得られた微粒子状の電子写真感光体組成物
1のゼータ電位を測定したところ、明瞭な負帯電微粒子
となっていることが確認できた。
1のゼータ電位を測定したところ、明瞭な負帯電微粒子
となっていることが確認できた。
【0040】次いで、透明導電層2としてITOを形成
したガラス基板3を上記溶液中へ浸漬し、透明導電層2
へ端子部を接続して高圧電源4にて+500Vの電圧を
60秒間印加した(図1)。この後、クリーンオーブン
にて170℃、1時間焼成したところ、得られた透明光
導電層6の膜厚は2.5μmであった(図2)。
したガラス基板3を上記溶液中へ浸漬し、透明導電層2
へ端子部を接続して高圧電源4にて+500Vの電圧を
60秒間印加した(図1)。この後、クリーンオーブン
にて170℃、1時間焼成したところ、得られた透明光
導電層6の膜厚は2.5μmであった(図2)。
【0041】本カラーフィルタ用電子写真感光体基板7
へコロトロン帯電器を用いて表面電位+300Vに帯電
し紫外線ランプ(波長366nmにて照度0.7mW/c
m2)で10秒間露光した結果表面電位値は50V以下
に低下した。この光導電性はカラーフィルタ用の電子写
真感光体としては充分な電子写真特性といえる。
へコロトロン帯電器を用いて表面電位+300Vに帯電
し紫外線ランプ(波長366nmにて照度0.7mW/c
m2)で10秒間露光した結果表面電位値は50V以下
に低下した。この光導電性はカラーフィルタ用の電子写
真感光体としては充分な電子写真特性といえる。
【0042】本カラーフィルタ用電子写真感光体基板7
にコロナ帯電器を用いて+6kVを印加し、透明光導電
体層6に正のコロナ放電を行い帯電を行った。放電用電
源は感光体形成時、透明導電層2へ電圧を印加した際使
用した高圧電源4を用いた。表面の帯電電位は+200
Vとした。しかる後に、カラーフィルタのレッド画素の
マスクを介して露光を行いレッドトナー液に浸漬し現像
を行いレッド画素8を形成した。トナー液にはラテック
ス樹脂にレッド顔料を混合して電気絶縁性キャリアー液
体(エッソ化学製、商品名:アイソパーG)中に分散し
た特開昭62−269101号公報記載の液体現像トナ
ーを使用した。次いで、同様の手順で帯電、露光、現像
を繰り返してグリーン画素9、ブルー画素10、ブラッ
クマトリックス11を形成した。使用したマスクや液体
現像トナーは、それぞれ各色に対応したものを使用し
た。以上の工程によって製造したカラーフィルタは、各
画素形状、分光透過率特性等充分に優れたものであった
(図3)。
にコロナ帯電器を用いて+6kVを印加し、透明光導電
体層6に正のコロナ放電を行い帯電を行った。放電用電
源は感光体形成時、透明導電層2へ電圧を印加した際使
用した高圧電源4を用いた。表面の帯電電位は+200
Vとした。しかる後に、カラーフィルタのレッド画素の
マスクを介して露光を行いレッドトナー液に浸漬し現像
を行いレッド画素8を形成した。トナー液にはラテック
ス樹脂にレッド顔料を混合して電気絶縁性キャリアー液
体(エッソ化学製、商品名:アイソパーG)中に分散し
た特開昭62−269101号公報記載の液体現像トナ
ーを使用した。次いで、同様の手順で帯電、露光、現像
を繰り返してグリーン画素9、ブルー画素10、ブラッ
クマトリックス11を形成した。使用したマスクや液体
現像トナーは、それぞれ各色に対応したものを使用し
た。以上の工程によって製造したカラーフィルタは、各
画素形状、分光透過率特性等充分に優れたものであった
(図3)。
【0043】得られた電子写真方式のカラーフィルタ
を、LCDの配硬膜の溶剤であるN−メチル−2−ピロ
リドン、γ−ブチロラクトンにそれぞれ5分間浸漬した
結果、膜剥がれや表面の異常、分光透過率の変化は全く
認められず、充分な耐溶剤性ならびに優れた平滑性が得
られていることが確認できた。
を、LCDの配硬膜の溶剤であるN−メチル−2−ピロ
リドン、γ−ブチロラクトンにそれぞれ5分間浸漬した
結果、膜剥がれや表面の異常、分光透過率の変化は全く
認められず、充分な耐溶剤性ならびに優れた平滑性が得
られていることが確認できた。
【0044】<実施例2>実施例1に記した共重合体
に、アルキル化メラミン(三和ケミカル製、商品名:ニ
ッカラックMS11)を20重量部加え混合し、この後
同様に環式飽和炭化水素溶媒(日本石油製、商品名:ナ
フテゾールL)に溶解し、加えてビーズミルで2時間分
散を行い電子写真感光体組成物を得た。
に、アルキル化メラミン(三和ケミカル製、商品名:ニ
ッカラックMS11)を20重量部加え混合し、この後
同様に環式飽和炭化水素溶媒(日本石油製、商品名:ナ
フテゾールL)に溶解し、加えてビーズミルで2時間分
散を行い電子写真感光体組成物を得た。
【0045】次いで、<実施例1>と同様の方法で、カ
ラーフィルタ用電子写真感光体基板を作成した。以下、
<実施例1>と同様の手順で帯電、露光、現像を繰り返
して行い、レッド、グリーン、ブルーの各画素とブラッ
クマトリックスを形成し、カラーフィルタを製造した。
本方法によって製造したカラーフィルタは各画素形状、
分光特性等充分に優れたものであった。また、<実施例
1>と同様な耐溶剤性試験を実施したところ、いずれも
充分な耐溶剤性が確認された。
ラーフィルタ用電子写真感光体基板を作成した。以下、
<実施例1>と同様の手順で帯電、露光、現像を繰り返
して行い、レッド、グリーン、ブルーの各画素とブラッ
クマトリックスを形成し、カラーフィルタを製造した。
本方法によって製造したカラーフィルタは各画素形状、
分光特性等充分に優れたものであった。また、<実施例
1>と同様な耐溶剤性試験を実施したところ、いずれも
充分な耐溶剤性が確認された。
【0046】
【発明の効果】本発明によると、電子写真方式を用いて
製造されるカラーフィルタは、カラーフィルタに用いる
電子写真感光体を形成する工程を、電子写真方式の工程
に使用される現像槽を用いて行えることすらも可能と
し、高い生産性と無駄のない材料使用により大幅なカラ
ーフィルタの低コスト化を実現させることができた。
製造されるカラーフィルタは、カラーフィルタに用いる
電子写真感光体を形成する工程を、電子写真方式の工程
に使用される現像槽を用いて行えることすらも可能と
し、高い生産性と無駄のない材料使用により大幅なカラ
ーフィルタの低コスト化を実現させることができた。
【図1】本発明の電子写真感光体基板の製造方法に係わ
る一実施例について、模式的な断面図を用いて示す説明
図である。
る一実施例について、模式的な断面図を用いて示す説明
図である。
【図2】本発明の電子写真感光体基板に係わる一実施例
について、模式的な断面図を用いて示す説明図である。
について、模式的な断面図を用いて示す説明図である。
【図3】本発明のカラーフィルタに係わる一実施例につ
いて、模式的な断面図を用いて示す説明図である。
いて、模式的な断面図を用いて示す説明図である。
1・・・電子写真感光体組成物 2・・・透明導電層 3・・・ガラス基板 4・・・高圧電源 5・・・対向電極 6・・・透明光導電層 7・・・カラーフィルタ用電子写真感光体基板 8・・・レッド画素 9・・・グリーン画素 10・・・ブルー画素 11・・・ブラックマトリックス
Claims (13)
- 【請求項1】(イ)ビニルカルバゾールと、一般式(化
1)で示されるラウリルアクリレート/又はラウリルメ
タクリレートと、一般式(化2)で示されるアクリル酸
/又はメタクリル酸からなる共重合体 (ロ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(イ)及び(ロ)の混合物を使用していることを特
徴とする電子写真感光体組成物。 - 【請求項2】前記電子写真感光体組成物の構成材料であ
るビニルカルバゾール共重合体が、ビニルカルバゾール
を20乃至60重量%含有する共重合体であることを特
徴とする請求項1に記載の電子写真感光体組成物。 - 【請求項3】基板上に透明光導電層を備えた電子写真感
光体基板であり、 (ハ)ビニルカルバゾールと、一般式(化3)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化4)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (ニ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(ハ)及び(ニ)の混合物を該透明光導電層に使用
していることを特徴とする電子写真感光体基板。 - 【請求項4】前記透明光導電層の材料であるビニルカル
バゾール共重合体が、ビニルカルバゾールを20乃至6
0重量%含有することを特徴とする請求項3に記載の電
子写真感光体基板。 - 【請求項5】前記基板が透明性を持つものであることを
特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の電子写真
感光体基板。 - 【請求項6】前記基板が反射性を持つものであることを
特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の電子写真
感光体基板。 - 【請求項7】透明光導電層が基板上に設けられた電子写
真感光体基板の製造方法において、(i)電気絶縁性溶
媒中に、以下の(ホ)及び(ヘ)の混合物を分散し、 (ホ)ビニルカルバゾールと、一般式(化5)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化6)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (ヘ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン
(ii)次いで、該電気絶縁性溶媒中に該基板を浸漬し、
(iii)しかる後に、該電気絶縁性溶媒に接する電極と該
基板との間に電圧を印加し、電子写真感光体材料を該基
板に電着させる、以上(i)から (iii)の工程を具備す
ることを特徴とする電子写真感光体基板の製造方法。 - 【請求項8】前記基板には導電体層が設けてあり、電極
と該基板との間に電圧を印加する際に、該基板側では該
導電体層に通電することを特徴とする請求項7に記載の
電子写真感光体基板の製造方法。 - 【請求項9】基板上に少なくとも透明光導電層、遮光パ
ターン、着色画素を備えたカラーフィルタであり、 該透明光導電層には、 (ト)ビニルカルバゾールと、一般式(化7)で示され
るラウリルアクリレート/又はラウリルメタクリレート
と、一般式(化8)で示されるアクリル酸/又はメタク
リル酸からなる共重合体 (チ)官能基としてアミノ基、イミノ基、メチロール
基、アルキルエーテル基等を有するアルキル化メラミン 以上(リ)及び(ヲ)の混合物が用いられていることを
特徴とするカラーフィルタ。 - 【請求項10】前記透明光導電層の材料であるビニルカ
ルバゾール共重合体が、ビニルカルバゾールを20乃至
60重量%含有することを特徴とする請求項9に記載の
カラーフィルタ。 - 【請求項11】前記基板が透明性をもつものであること
を特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載のカラ
ーフィルタ。 - 【請求項12】前記基板が反射性をもつものであること
を特徴とする請求項9又は10のいずれかに記載のカラ
ーフィルタ。 - 【請求項13】基板上に透明光導電層を設け、その後に
遮光パターンと着色画素を形成するカラーフィルタの製
造方法において、 請求項7又は8のいずれかによって電子写真感光体基板
を製造し、その後、電子写真感光体を帯電させる帯電工
程、所望する遮光パターン又は着色画素パターンに基づ
き選択的に露光することにより静電潜像を形成する露光
工程、しかる後に所望する液体現像トナーを用いて現像
する現像工程、そして必要によりさらに前記帯電・露光
・現像の工程を繰り返すことを特徴とするカラーフィル
タの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31317094A JPH08171219A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 電子写真感光体組成物、電子写真感光体基板とその製造方法、及びそれを用いたカラーフィルタとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31317094A JPH08171219A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 電子写真感光体組成物、電子写真感光体基板とその製造方法、及びそれを用いたカラーフィルタとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08171219A true JPH08171219A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18037956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31317094A Pending JPH08171219A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 電子写真感光体組成物、電子写真感光体基板とその製造方法、及びそれを用いたカラーフィルタとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08171219A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005240000A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-09-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | 顔料分散組成物及び感光性樹脂組成物 |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP31317094A patent/JPH08171219A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005240000A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-09-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | 顔料分散組成物及び感光性樹脂組成物 |
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