JP2778121B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真用感光体に関する。特に任意に選
択された領域を他の物質に転換して、この領域にパター
ンを記憶することができる電子写真用感光体に関する。
さらに詳しくは、感光体の記憶効果を利用して、感光体
上の任意に選択された領域に記憶されているパターン
を、静電画像に転換し、この静電画像を利用して、簡易
な工程をもって反復印刷をなすことを可能にする電子写
真用感光体に関する。
〔従来の技術〕
電子写真とは、感光体表面の一部領域に選択的に可視
光で画像露光し、露光されない領域のみを帯電領域と
し、この帯電領域のみに色剤(トナー)を付着させて現
像し、この帯電領域のみに付着している色剤(トナー)
を紙等の画像保持媒体に転写し、選択的に露光された領
域をもって代表されるパターンを紙等の画像保持媒体上
に具現する技術を云う。
従来技術に係る電子写真技術は、静電潜像を利用する
技術(ゼログラフィー法、カールスン法等)と、持続的
内部分極状態を利用する技術と、持続的導電状態を利用
する技術とに大別される。
そのそれぞれについて略述する。
イ.静電潜像を利用する技術 セレン版(セレンドラム)等を使用して、帯電・画像
露光(静電潜像形成)・現像(色剤付着)・転写・定着
の一連の工程を繰り返すことによって、複写物を得る技
術である。この技術においては、1枚の複写物を得る毎
に、1回の画像露光を必要とする。
ロ.持続的内部分極状態を利用する技術 ZnS:CdS蛍光体とアントラセンとよりなる板状体の両
面に電界を印加した状態で画像露光すると、この露光に
よって電荷分離したキャリヤが上記のZnS:CdS蛍光体と
アントラセンとよりなる板状体中に存在するトラップに
トラップされて内部分極が形成され、この内部分極は電
界・露光を除去しても保持される性質を有するので、こ
の持続的内部分極状態を利用して、内部分極潜像を形成
し、この内部分極潜像を現像の上、この内部分極潜像を
紙等の上に転写して複写物を得る技術である。
ハ.持続的導電状態を利用する技術 酸化亜鉛・硫化カドミウム等の無機光導電体粉末を樹
脂中に分散して製造した光導電体層、ロイコマラカイト
グリーン等の有機光導電体粉末を樹脂中に分散して製造
した光導電体層、ポリ−N−ビニルカルバゾール(PV
K)−2、4、7−トリニトロフルオレノン(TNF)電荷
移動錯体系光導電体にロイコマラカイトグリーン(LM
G)を添加して製造した光導電層、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾール(PVK)−2、4、7−トリニトリルフルオ
レノン(TNF)電荷移動錯体系光導電体にジアゾニウム
塩(DS)を添加して製造した光導電層、導電体層上に形
成したポリマー中にCu,TCNQコンプレックスを分散して
製造したスイッチング層と、PVK・TeNF(2、4、5、
7−テトラニトロフルオレノン)電荷移動錯体光導電体
よりなる光導電層との積層体に光等の照射をなすと、露
光部の未露光部との間に導電状態の差が発生し、この導
電状態の差が、露光終了後にも持続的に残留して、導電
性潜像が形成されるので、この持続性導電性潜像を現像
の上、紙等の上に転写して複写物を得る技術である。
ところで、電子写真用感光体とは、電子写真技術に使
用されるパターン転写媒体であり、光の照射を受けて露
光領域と未露光領域との間に物理的また化学的状態の差
が発生する物体を云い、上記(イ)・(ロ)・(ハ)の
技術のそれぞれにおいて、セレン板(セレンドラム)・
ZnS:CdS蛍光体とアントラセンとよりなる板状体・PVK・
TeNF(2、4、5、7−テトラニトロフルオレノン)電
荷移動錯体光導電体よりなる光導電層等とスイッチング
層とキャリヤ供給層との積層体等が対応する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記に例記した3種の電子写真法のうち、ゼログラフ
ィー法、カールスン法は、上記のとおり、非記憶性であ
り、1枚の複写物を得る毎に1回の画像露光を必要とす
る。持続的内部分極状態を利用する技術と持続的導電状
態を利用する技術とは、いづれも感光体の記憶性を利用
したものであるから、1枚の複写物を得る毎に1回の画
像露光を必要とはしないが、いづれも技術開発段階にあ
り、安定性が悪く、感度や解像度も十分高いとは云い難
く、階調性が悪く(中間階調の実現が困難であり、濃淡
が極端となり、濃色か無色かのいづれかとなる。)な
お、改良の余地を残している。そこで、安定性・感度・
解像度・階調性が良好であり、しかも、記憶性能を有す
る電子写真用感光体が望まれていた。
本発明の目的はこの要望に応えることにあり、安定性
・感度・解像度・階調性が良好であり、しかも、記憶性
能を有する電子写真用感光体を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的は、導電性基板(3)上にキャリヤ発生層
(2)が形成され、このキャリヤ発生層(2)上に、エ
ネルギー線の照射によって絶縁物に転換される化合物を
主成分として含有する層よりなるキャリヤ輸送層(1)
が形成されて積層体をなし、前記のキャリヤ輸送層
(1)の表面の任意に選択された領域がエネルギー線の
照射をもって絶縁物(5)に転換される電子写真用感光
体によって達成される。
本発明に係る電子写真用感光体を構成するキャリヤ輸
送層(1)の材料の好ましい一例としては、ポリシラン
が挙げられ、このポリシランは、一般に、重合体、特に
次式をもって示すホモポリマー、コポリマー、または、
ターポリマーを包含する。
但し、 式中、R1、R2、R3、R4、R5、および、R6は、アルキル
基、アリール基、置換アルキル基、置換アリール基、お
よび、アルコキシ基からなる群より選ばれ、m、n、お
よび、pは全ポリマー組成中の上記各モノマーユニット
の割合を示す数(モル%:以下%と省略する。)であ
り、m+n+pの総計は100%に等しく、m、n、また
は、pは各々0〜100%で有り得る。上記ポリシランの
モノマーユニットはいずれも重合体全体にランダムに分
布しているか、または、変化量のブロック状である。こ
のポリシランの重量平均分子量は、好ましくは、1,000
以上であり、更に好ましくは、上限値が2,000.000であ
る。
また、上記一般式のRで代表される置換基におけるア
ルキル基の例には、1個の炭素原子乃至約24個の炭素原
子、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する直鎖状また
は枝分れアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ペンタデシル基、ステアリル
基、または、アリル基を包含する不飽和アルキル基、お
よび、他の同様な置換アルキル基がある。特に好ましい
アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、およ
び、ブチル基である。アリール置換基は6〜約24個の炭
素原子を有するものであり、フェニル基、ナフチル基、
および、アンスリル基等がある。これらのアルキルおよ
びアリール基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン
基、ニトロ基、アミノ基、アルコキシ基、シアノ基、お
よび、他の関連置換基で置換できる。
アルコキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ボキシ基、ブトキシ基、および、他の同様な置換基の如
き1〜約10個の炭素原子を有するものである。
本発明に係る電子写真用感光体のキャリヤ輸送層1の
材料として有効であり、前述の一般式に含まれるポリシ
ランの具体的な例には、ポリ(メチルフェニル)シラ
ン、ポリ(メチルフェニルシリレン−コ−ジメチル)シ
ラン、ポリ(フェニルエチル)シラン、ポリ(p−トリ
メチル)シラン、ポリ(ジフェニルシリレン−コ−フェ
ニルメチル)シラン等のフェニル基を有するポリシラ
ン、ポリ(シクロヘキシルメチル)シラン、ポリ(タ−
シャリ−ブチルメチル)シラン、ポリ(n−プロピルメ
チル)シラン、ポリ(シクロトリメチレン)シラン、ポ
リ(シクロテトラメチレン)シラン、ポリ(シクロペン
タメチレン)シラン、ポリ(ジ−t−ブチルシリレン−
コ−ジメチル)シラン、ポリ(シアノエチルメチル)シ
ラン、ポリ(2−アセトキシエチルメチル)シラン、ポ
リ(2−カルボメトキシエチル)シラン等があり、フェ
ニル基を有するポリシランが特に好ましい。
これらのポリシランは、公知の方法で合成することが
できる(例えば、R.C.West,Comprehensive Organic Che
mistry,Vol.2,Chapter 9,4,P.365〜387(1982),edited
by G.Wilkinson et al.,Pergamon Press,New York)。
本発明に係る電子写真用感光体のキャリヤ輸送層1の
他の好ましい材料としては、下記の材料が挙げられる。
イ.ポリビニルカルバゾール ロ.アミン誘導体 例えば、構造式を下記するトリフェニルアミン誘導体 ハ.ヒドラゾン誘導体 例えば、構造式を下記するヒドラゾン誘導体 ニ.ピラゾリン誘導体 例えば、構造式を下記するピラゾリン誘導体 これらのキャリヤ輸送層材料は、いづれも公知の方法
で合成することができる。
本発明に係る電子写真用感光体のキャリヤ輸送層1の
材料は、上記のうち、いずれの材料を使用することも出
来るが、特にポリシランが好ましい。また、各材料は単
独で用いても、併用して用いても差し支えない。また、
更に、これらの材料に2、4、7−トリニトロ−9−フ
ルオレノン、m−ジシアノベンゼン、テトラシアノエチ
レン等を副次剤として含有させることもできる。これら
の副次含有剤の含有量は、好ましくは50%以下、更に好
ましくは20%以下である。
本発明に係る電子写真用感光体のキャリヤ輸送層1
は、上記のうちいづれの材料を使用する場合でも、公知
の方法で形成することができる。例えば、溶媒コーティ
ング法、ラミネーティング法、あるいは、溶融押出法、
ディップコーティング法、または、スプレー法等が使用
可能である。
本発明に係る電子写真用感光体のキャリヤ輸送層7の
膜厚は1μm〜100μmが好ましい。特に、5μm〜20
μmが好ましい。
本発明に係る電子写真用感光体のキャリヤ発生層2の
材料としては、種々の材料が使用可能である。
まず、色素系のキャリヤ発生層の材料としては、無金
属フタロシアニン、銅フタロシアニン、バナジルフタロ
シアニン、チタニルフタロシアニン等のフタロシアニン
系色素、スーダンレッド、ダイアンレッド、ジェナスグ
リーンB等のアゾ系色素、アルコールイエロー、ピレン
キノン、インダンスレンブリリアント、バイオレットRR
P等のキノン系色素、キノシアニン系色素、インジゴ、
チオインジゴ等のインジゴ系色素、インドファストオレ
ンジ等のビスベンゾイミダゾール系色素、キナクリドン
系色素等が挙げられる。
これらは必要に応じ、ポリエステル、ポリビニルブチ
ラール、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリヒドロ
キシエーテル樹脂などの樹脂バインダーと混合して用い
ることもできる。
無機系のキャリヤ発生層材料としては、無定型セレ
ン、セレン合金、例えば3セレン化2ヒ素、三方晶セレ
ン、水素化アモルファスシリコン、ゲルマニウム、シリ
コン・ゲルマニウム合金等が挙げられる。キャリヤ発生
層2の厚さは、本発明の目的を達成する限りにおいて任
意の厚さであり得る。好ましくは、0.1μmから5μm
の厚さである。
導電性基板3の材料としては、銅、アルミニウム、金
等の導電性金属や、ITO膜等を貼着して導電性が付与さ
れたガラス(例えば、NESAガラス)、導電性が付与され
た樹脂フィルム(例えば、ポリイミド、ポリエステ
ル)、導電性が付与された紙等を用いることができる。
これらのキャリヤ輸送層1とキャリヤ発生層2と導電
性基板3との積層体の形状は、シート状、ドラム状等任
意の形状とすることが出来る。
キャリヤ輸送層1を絶縁体に変化させるためのエネル
ギー線の機能は、これを照射して光化学反応を発生させ
てキャリヤ輸送層1を構成する材料に含まれる結合を切
断するか、または、キャリヤ輸送層1を構成する材料の
中に架橋を実現することにあるから、この化学反応を実
現するに十分なエネルギーを有するエネルギー線であれ
ばよいが、具体的には波長が400nm以下の紫外線(好ま
しい下限値は100nm、更に好ましい下限値は300nmであ
る。)、アルゴンフッ素エキシマ・レーザー光、シンク
ロトロン放射光、X線、エレクトロンビーム、イオンビ
ーム等の粒子線、炭酸ガスレーザー光等を用いることが
出来る。経済的な方法としては、水銀ランプからの紫外
線が好ましいが、より微細なパターンを焼付けるために
は、エレクトロンビーム、エキシマ・レーザー光が望ま
しい。
なお、キャリヤ輸送層1を構成する上記の材料に上記
のエネルキー線照射をなすと、絶縁層が形成され、照射
量に応じて絶縁層の膜厚を変えることができる。よっ
て、複写画像に階調性を発現することができる。
また、キャリヤ輸送層1に照射するエネルギー線の照
射量はキャリヤ輸送層1を構成する材料の種類・分子量
やキャリヤ輸送層1の膜厚等に依存する。例えば、重量
平均分子量が5,000であるポリ(メチルフェニル)シラ
ンの場合、膜厚を6μmとすると、300〜400nmの波長の
紫外光を発生するクセノンランプを使用すると仮定した
とき、9.2mW/cm2のエネルギー密度をもって、約22分照
射されば、照射領域の膜厚全体を絶縁物に転換すること
ができる。換言すれば、上記の条件の場合、膜厚1μm
を絶縁物に転換するに要するエネルギーは約0.2J/cm2
ある。
〔作用〕
本発明は、例えばポリシラン・ポリビニルカルバゾー
ル・アミン誘導体・ヒドラゾン誘導体・ピラゾリン誘導
体等の材料に、エネルギー線照射例えば紫外線照射をな
すと、その紫外線等エネルギー線照射された領域が絶縁
物に転換され、長期的に(永久に)キャリヤ輸送層とし
ての機能を失うに至ると云う新たに発見された自然法則
を利用したものである。やゝ詳述すれば、上記のポリシ
ラン・ポリビニルカルバゾール・アミン誘導体・ヒドラ
ゾン誘導体・ピラゾリン誘導体等をキャリヤ輸送層とし
た電子写真用感光体の任意に選択された領域を紫外線等
のエネルギー線を照射して、この領域のみは、通常のキ
ャリヤ輸送層として機能せず、このように絶縁物に転換
された領域を一部に有する電子写真用感光体の全面に負
電荷を帯電させた後、可視光露光をなすと、未照射領域
は通常のキャリヤ輸送層として機能して、電荷を失う
が、照射領域は通常のキャリヤ輸送層として機能せず、
この領域のみには負電荷が残留するので、この露光領域
に残留した電荷をもって代表されるパターンを帯電潜像
として利用することができるようにしたものである。よ
って、上記の紫外線等のエネルギー線照射をもって実現
される選択的絶縁物化機能をもって、所望のパターンを
永久的に記憶させ、この所望のパターンを永久的に記憶
している電子写真用感光体に、負電荷の帯電・可視光等
の全面露光・現像(色剤の選択的付着)・転写・定着の
工程をもって、上記所望のパターンを有するコピーを複
数枚作成することができる。
また、バイアス電圧をかける等、従来技術の反転現像
を行うことにより、複写物をネガ型、ポジ型いずれにも
容易に反転させることも可能である。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、本発明の二つの実施例に係る
電子写真用感光体についてさらに具体的に説明する。
実施例1 第1図参照 アルミニウム基板3上に、チタニルフタロシアニン
(TiOPc)をポリビニルブチラール(PVB)中に重量比1
対1で分散した組成物を膜厚0.5μmに塗布して、キャ
リヤ発生層2を形成した。その上に、メチルフェニルジ
クロロシランを原材料としてなすWestらの方法を使用し
て、トルエン中で金属ナトリウムを用いて重合して得ら
れた重量平均分子量10,000のポリシランをベンゼンに溶
解させ、バーコード法を使用して塗布した後、乾燥し
て、厚さ6μmのキャリ輸送層1を形成し、これら3層
の積層体よりなる電子写真用感光体を製造した。
第2図参照 このようにして製造した積層感光体に、電子写真用テ
ストチャート6(パターンは黒、下地は透明)をマスク
として載せ、水銀ランプにより紫外線4(波長300〜400
nm)を照射エネルギー9.2mW/cm2をもって60分間照射し
て画像露光を行い、紫外線照射領域を絶縁物5に転換し
た。
次に、従来の技術に係るレーザープリンターを使用し
て、印刷を実行したが、この工程を詳細に説明する。
第3図参照 コロナ帯電装置8を使用して、キャリヤ輸送層3の上
面全面を負に帯電させた。
第4図、第5図参照 次に、可視光7をもってキャリヤ輸送層3の上面全面
を露光すると、キャリヤ発生層2から正電荷が発生し
て、これがキャリヤ発生層2中を上方向に移動して、上
記の負電荷と結合して、紫外線非照射領域では負電荷は
消滅する。しかし、紫外線照射領域では、上記の正電荷
は絶縁層5にブロックされて負電荷と結合できないた
め、上記の負電荷はそのまゝ残留する。
第6図参照 こゝで、キャリヤ輸送層3上にトナー等の色剤を散布
すると、このトナー等の色剤は負電荷の残留した領域
(絶縁物層5上)のみに付着して現像された。
第7図参照 次に、現像された紫外線照射領域上のみにトナー等の
色剤が残留しているキャリヤ輸送層3上に紙等の画像保
持媒体を乗せてトナー等の色剤8を転写し、これを定着
して、複写物を作成した。
このようにして、鮮明なネガ型画像を有する複写物が
100枚以上、作成された。
更に、このネガ型画像に反転現像を行ったところ、鮮
明なポジ型画像が得られた。
実施例2 実施例1と異なるところは、キャリヤ輸送層1の材料
であるポリシランの重量平均分子量を5,000としてある
点のみであるが、実施例1の場合とおゝむね同一の結果
が得られた。
〔発明の効果〕
以上説明せるとおり、本発明に係る電子写真用感光体
は、導電性基板上にキャリヤ発生層が形成され、このキ
ャリヤ発生層上に、エネルギー線の照射によって絶縁物
に転換される化合物を主成分として含有する層よりなる
キャリヤ輸送層が形成されて積層体をなすように構成さ
れているので、この電子写真用感光体の一部領域のみに
エネルギー線を照射することにより、このエネルギー線
が照射された一部領域のみを絶縁物に転換することがで
き、この一部領域のみが絶縁物に転換された電子写真用
感光体の表面に負電荷を帯電させた後、全面を可視光を
もって露光すると、上記の負電荷はエネルギー線照射領
域のみに残留して、静電潜像となるので、この一部露光
された本発明に係る電子写真用感光体は、永久的プリン
トマスターとして利用することができる。なお、本発明
に係る電子写真用感光体は、エネルギー線未照射領域に
追加書き込みをすることは可能である。本発明に係る電
子写真用感光体において括目すべきことは階調性がすぐ
れていることであり、濃淡を有する画像にも利用しうる
ことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る電子写真用感光体の
断面図である。 第2図乃至第7図は、本発明の一実施例に係る電子写真
用感光体を利用して、印刷をなす工程説明図である。 1……キャリヤ輸送層、 2……キャリヤ発生層、 3……導電性基板、 4……紫外光、 5……絶縁物に転換された領域、 6……電子写真テストチャート、 7……可視光、 8……色剤(トナー)、 9……画像支持媒体(紙)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基板(3)上にキャリヤ発生層
    (2)が形成され、該キャリヤ発生層(2)上に、エネ
    ルギー線の照射によって絶縁物に転換される化合物を主
    成分として含有する層よりなるキャリヤ輸送層(1)が
    形成されて積層体をなし、 前記キャリヤ輸送層(1)の表面の任意に選択された領
    域がエネルギー線の照射をもって絶縁物(5)に転換さ
    れる ことを特徴とする電子写真用感光体。
JP15838589A 1989-06-22 1989-06-22 電子写真用感光体 Expired - Fee Related JP2778121B2 (ja)

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