JPH08170978A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH08170978A
JPH08170978A JP7200621A JP20062195A JPH08170978A JP H08170978 A JPH08170978 A JP H08170978A JP 7200621 A JP7200621 A JP 7200621A JP 20062195 A JP20062195 A JP 20062195A JP H08170978 A JPH08170978 A JP H08170978A
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flip
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貞巳 竹岡
Akira Motohara
章 本原
Tetsuji Kishi
哲司 貴志
Masaichi Nakajima
雅逸 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テスト用の付加回路が小さくかつ付加配線が
少ない半導体集積回路のテスト技術を提供する。 【解決手段】 1個のLSIの内部で互いに縦続接続さ
れた3個のブロック、すなわち入力モジュール11とマ
クロモジュール12と出力モジュール13との個別テス
トを実施する。マクロモジュール12と出力モジュール
13との間に介設された第1のマルチプレクサ21と、
入力モジュール11とマクロモジュール12との間に介
設された第2のマルチプレクサ22及び第1の制御レジ
スタ23とで第1のテスト回路20を構成する。第2の
テスト回路30を、第3及び第4のマルチプレクサ3
1,32と第2の制御レジスタ33とで同様に構成す
る。複数ビットのテスト用入力信号を第1のマルチプレ
クサ21へ、第1の制御レジスタ23の保持信号を第3
のマルチプレクサ31へそれぞれ供給し、第2の制御レ
ジスタ33の保持信号をテスト用出力信号として観測す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路、
特にLSI(大規模集積回路)のテスト技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】LSIのスキャンテストの技術やダイレ
クトアクセステストの技術が、著者W.M.Needham の"Des
igner's Guide to Testable ASIC Devices", Ch.5, pp.
87-124, Van Nostrand Reinhold, New York 1991に記載
されている。LSIのテスト技術では、全てのブロック
及び全ての信号パスを短時間でテストできること、テス
ト用の付加回路が小さいこと、テスト用の付加配線が少
ないこと、通常モードにおける動作速度があまり低下し
ないことが望まれる。
【0003】LSIの中の1つのブロックが組合せ回路
と複数のフリップフロップとを備えているものとする。
複数のフリップフロップは、組合せ回路の中の信号パス
上に組み込まれており、通常モードではそれぞれ組合せ
回路の中の対応する信号を保持するものである。スキャ
ンテストの技術によれば、スキャンモードでは、前記複
数のフリップフロップが1つのスキャンチェーン(シフ
トレジスタ)を構成するように互いに縦続接続される。
スキャンモードでLSIの外部から1ビットずつシリア
ルに供給されたテスト用の入力信号はシフトレジスタに
保持され、該保持された信号が組合せ回路に与えられ
る。各フリップフロップは、組合せ回路のテスト結果を
通常モードで取り込むことができる。このようにして取
り込まれたテスト結果はスキャンモードで1ビットずつ
シリアルにシフトレジスタから出力され、LSIの外部
で観測される。
【0004】LSIが複数のブロックを有する場合に
は、個々のブロックのテストを他のブロックから切り離
して実行できることが効率的なテストにとって望まし
い。スキャンテストの技術によれば、全てのブロックの
周辺(入力側及び出力側)にそれぞれ複数のフリップフ
ロップが付加配置され、その全てのフリップフロップが
1つのスキャンチェーンを構成するように配線が付加さ
れる。また、ダイレクトアクセステストの技術によれ
ば、外部から個々のブロックへ直接にテスト入力を設定
することができ、かつ個々のブロックのテスト結果を直
接に外部で観測できるように、複数のマルチプレクサが
付加配置され、かつ配線が付加される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】組合せ回路の中の信号
パス上に組み込まれた複数のフリップフロップを利用し
たスキャンテストの技術は、テスト用の付加回路が小さ
く、かつテスト用の付加配線が少ない点で有利である。
ところが、テスト対象のブロックの中にクロック信号の
立ち上がりエッジに同期して動作するタイプ(ポジティ
ブエッジ・タイプ)の複数のフリップフロップと、クロ
ック信号の立ち下がりエッジに同期して動作するタイプ
(ネガティブエッジ・タイプ)の複数のフリップフロッ
プとが混在している場合には、テスト信号が正しくスキ
ャンインされないことがある。その解決策として特開平
2―218974号公報に記載の技術では、ネガティブ
エッジ・タイプの全てのフリップフロップの後ろにポジ
ティブエッジ・タイプの全てのフリップフロップが位置
するようにスキャンチェーンが構成される。ところが、
スキャンチェーンの構成自由度が著しく低くなる問題が
あった。
【0006】複数のブロックを有するLSIにおいて全
てのブロックの周辺を通るスキャンチェーンを付加配置
するというスキャンテストの技術は、テスト用の付加配
線が少ない点で有利である。ところが、テスト入力の設
定及びテスト結果の観測がそれぞれ1ビット毎に行なわ
れるので、テストに長時間を要するという問題があっ
た。また、テスト用の付加回路が大きいこと、通常モー
ドにおける動作速度の低下が大きいことも問題であっ
た。
【0007】複数のブロックを有するLSIにおけるダ
イレクトアクセステストの技術は、テスト入力の設定及
びテスト結果の観測がそれぞれ複数ビット単位で行なわ
れるので、テスト時間が短縮される点で有利である。と
ころが、テスト用の付加配線が多いという問題があっ
た。
【0008】本発明の目的は、テスト用の付加回路が小
さくかつ付加配線が少ない半導体集積回路のテスト技術
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る第
1の半導体集積回路と請求項2及び3の発明に係る第2
の半導体集積回路とはいずれも、互いに縦続接続された
第1、第2及び第3のブロックと、該第1、第2及び第
3のブロックのテストを実行するためのテストユニット
とを有することを前提としたものである。
【0010】請求項1の発明に係る第1の半導体集積回
路の中のテストユニットは、第2のブロックと第3のブ
ロックとの間に第1のマルチプレクサを、第1のブロッ
クと第2のブロックとの間に第2のマルチプレクサを、
第2のマルチプレクサと第2のブロックとの間に第1の
制御レジスタを、第2のブロックと第3のブロックとの
間に第3のマルチプレクサを、第1のブロックと第2の
ブロックとの間に第4のマルチプレクサを、第4のマル
チプレクサと第2のブロックとの間に第2の制御レジス
タをそれぞれ介在させたものである。第1のマルチプレ
クサは、該第1の半導体集積回路の外部から供給された
テスト用の入力信号と第2のブロックの出力信号の一部
とのうちの一方を選択し、かつ該選択した信号を第3の
ブロックへ供給する。第2のマルチプレクサは、第1の
マルチプレクサによって選択された信号と第1のブロッ
クの出力信号の一部とのうちの一方を選択する。第1の
制御レジスタは、第2のマルチプレクサによって選択さ
れた信号をクロック信号に同期して保持し、かつ該保持
した信号を第2のブロックへ供給する。第3のマルチプ
レクサは、第1の制御レジスタに保持された信号と第2
のブロックの出力信号の他の一部とのうちの一方を選択
し、かつ該選択した信号を第3のブロックへ供給する。
第4のマルチプレクサは、第3のマルチプレクサによっ
て選択された信号と第1のブロックの出力信号の他の一
部とのうちの一方を選択する。第2の制御レジスタは、
第4のマルチプレクサによって選択された信号を前記ク
ロック信号に同期して保持し、かつ該保持した信号を第
2のブロックへ供給するものである。
【0011】上記第1の半導体集積回路によれば、通常
モードでは、第1及び第3のマルチプレクサが第2のブ
ロックの出力信号を選択し、第2及び第4のマルチプレ
クサが第1のブロックの出力信号を選択する。第1のテ
ストモードでは、第1の制御レジスタと第2の制御レジ
スタとが互いに縦続接続されるように、第1及び第3の
マルチプレクサが第2のブロックの出力信号でない方の
信号をそれぞれ選択し、第2及び第4のマルチプレクサ
が第1のブロックの出力信号でない方の信号をそれぞれ
選択する。第2のテストモードでは、第2のブロックの
出力信号が第1及び第2の制御レジスタに保持され得る
ように、第1及び第3のマルチプレクサが第2のブロッ
クの出力信号を選択し、第2及び第4のマルチプレクサ
が第1のブロックの出力信号でない方の信号をそれぞれ
選択する。これら通常モード、第1のテストモード及び
第2のテストモードの組合せにより、個々のブロックへ
のテスト入力の設定及び個々のブロックのテスト結果の
観測がいずれも複数ビット単位で短時間のうちに実行さ
れる。例えば、第2のブロックのテスト入力は、各々複
数ビットの第1の部分入力と第2の部分入力とに分割さ
れて、第1のテストモードにおいて2クロックサイクル
で第2のブロックに設定される。
【0012】請求項2及び3の発明に係る第2の半導体
集積回路は、第1のブロックのテスト結果の期待値を表
わした信号を第3のブロックの中の複数のフリップフロ
ップで構成されたシフトレジスタへスキャンインするこ
ととしたものである。第3のブロックのテストは、組合
せ回路の中の信号パス上に組み込まれた複数のフリップ
フロップを利用したスキャンテストの技術を以て実施さ
れる。また、第1のブロックのテストに先立って、該第
1のブロックのテスト結果の期待値を表わした信号が第
3のブロックの中のシフトレジスタへ期待値入力として
スキャンインされる。そして、第1のブロックのテスト
結果は前記スキャンインされた期待値入力と比較され、
1ビットに圧縮された比較結果が該第2の半導体集積回
路の外部で観測される。第2のブロックのテストは、ダ
イレクトアクセステストの技術を以て実施される。
【0013】請求項4〜7の発明に係る第3の半導体集
積回路は、1つのブロックの中にポジティブエッジ・タ
イプのフリップフロップとネガティブエッジ・タイプの
フリップフロップとが混在している場合に、テストモー
ドでは1つのスキャンチェーン(シフトレジスタ)を構
成する全てのフリップフロップが単一タイプのフリップ
フロップとして動作するように構成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る4つの実施例
について、それぞれ図面を参照しながら説明する。
【0015】第1の実施例に係るLSIは、各々テスト
の対象である互いに縦続接続された第1、第2及び第3
のブロックを有するものである。第2の実施例に係るL
SIも同様である。第3及び第4の実施例に係るLSI
は、それぞれ少なくとも1つのテスト対象ブロックを有
するものである。
【0016】第1の実施例に係るLSIの中の第2のブ
ロックは、「マクロモジュール」と呼ばれる回路ブロッ
クである。マクロモジュールは、算術論理演算ユニッ
ト、乗算器、ROM(read only memory)、RAM(ra
ndom access memory)等の機能ブロックを意味する。第
2のブロックは、論理ゲートやフリップフロップで構成
された他の種類の回路ブロックであってもよい。第1の
ブロックは、該LSIの外部ピンから与えられた信号を
受け取り、これを処理してマクロモジュールへ供給する
ための回路ブロックであり、以下の説明では便宜上「入
力モジュール」と呼ばれる。第3のブロックは、マクロ
モジュールの出力信号を受け取り、これを処理して該L
SIの外部ピンへ出力するための回路ブロックであり、
以下の説明では便宜上「出力モジュール」と呼ばれる。
【0017】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例に係るLSIの構成を示している。図1において、1
1は入力モジュール、12はマクロモジュール、13は
出力モジュール、20は第1のテスト回路、30は第2
のテスト回路である。入力モジュール11は、該LSI
の外部ピンから与えられた64ビットのパラレル入力信
号P−INを受け取り、これを処理して64ビットの信
号をマクロモジュール12へ供給する。マクロモジュー
ル12は、入力モジュール11から供給された64ビッ
トの信号を受け取り、これを処理して64ビットの信号
を出力モジュール13へ供給する。出力モジュール13
は、マクロモジュール12から供給された64ビットの
信号を受け取り、これを処理して64ビットのパラレル
出力信号P−OUTを該LSIの外部ピンへ供給する。
第1及び第2のテスト回路20,30は、入力モジュー
ル11、マクロモジュール12及び出力モジュール13
の個別テストを実行するためのテストユニットを構成す
るものである。
【0018】第1のテスト回路20は、第1のマルチプ
レクサ21と、第2のマルチプレクサ22と、第1の制
御レジスタ23とで構成されている。第1のマルチプレ
クサ21は、該LSIの外部ピンから与えられた32ビ
ットのテスト用入力信号T−INとマクロモジュール1
2の出力信号の一半部を構成する32ビットの部分出力
信号S7とのうちの一方を信号S9として選択し、かつ
該選択した信号S9を出力モジュール13へ供給する。
第2のマルチプレクサ22は、第1のマルチプレクサ2
1によって選択された信号S9と入力モジュール11の
出力信号の一半部を構成する32ビットの部分出力信号
S1とのうちの一方を信号S3として選択する。第1の
制御レジスタ23は、第2のマルチプレクサ22によっ
て選択された信号S3を該LSIの外部ピンから与えら
れたクロック信号CLKに同期して保持し、かつ保持信
号S5をマクロモジュール12へ供給するように、32
個のDフリップフロップで構成されている。
【0019】第2のテスト回路30は、第3のマルチプ
レクサ31と、第4のマルチプレクサ32と、第2の制
御レジスタ33とで構成されている。第3のマルチプレ
クサ31は、第1の制御レジスタ23の保持信号S5と
マクロモジュール12の出力信号の他半部を構成する3
2ビットの部分出力信号S8とのうちの一方を信号S1
0として選択し、かつ該選択した信号S10を出力モジ
ュール13へ供給する。第4のマルチプレクサ32は、
第3のマルチプレクサ31によって選択された信号S1
0と入力モジュール11の出力信号の他半部を構成する
32ビットの部分出力信号S2とのうちの一方を信号S
4として選択する。第2の制御レジスタ33は、第4の
マルチプレクサ32によって選択された信号S4をクロ
ック信号CLKに同期して保持し、かつ保持信号S6を
マクロモジュール12へ供給するように、32個のDフ
リップフロップで構成されている。第2の制御レジスタ
33の保持信号S6は、32ビットのテスト用出力信号
T−OUTとして該LSIの外部ピンへ供給される。
【0020】図1中のSEL1は、該LSIの外部ピン
から第1及び第3のマルチプレクサ21,31へ与えら
れるモード選択信号である。SEL2は、該LSIの外
部ピンから第2及び第4のマルチプレクサ22,32へ
与えられるモード選択信号である。
【0021】通常モードでは、入力モジュール11の一
方の32ビット部分出力信号S1が第2のマルチプレク
サ22により、入力モジュール11の他方の32ビット
部分出力信号S2が第4のマルチプレクサ32により、
マクロモジュール12の一方の32ビット部分出力信号
S7が第1のマルチプレクサ21により、マクロモジュ
ール12の他方の32ビット部分出力信号S8が第3の
マルチプレクサ31によりそれぞれ選択される。この結
果、入力モジュール11の64ビットの出力信号S1,
S2が第1及び第2の制御レジスタ23,33を介して
マクロモジュール12へ供給され、マクロモジュール1
2の64ビットの出力信号S7,S8が出力モジュール
13へ供給される。
【0022】マクロモジュール12の64ビットのテス
ト入力は、32ビットの第1の部分入力と32ビットの
第2の部分入力とに分割されて、2クロックサイクルで
マクロモジュール12に設定される。詳細には、テスト
用入力信号T−INとして該LSIの外部ピンから与え
られた32ビットの第1の部分入力は、第1及び第2の
マルチプレクサ21,22を経由して、第1の制御レジ
スタ23に1クロックサイクルで格納される。そして、
次のクロックサイクルで、上記第1の部分入力は第3及
び第4のマルチプレクサ31,32を経由して第2の制
御レジスタ33に格納され、かつ次のテスト用入力信号
T−INとして該LSIの外部ピンから与えられた32
ビットの第2の部分入力は第1及び第2のマルチプレク
サ21,22を経由して第1の制御レジスタ23に格納
される。この結果、第1及び第2の部分入力からなる6
4ビットのテスト入力がマクロモジュール12に設定さ
れることとなる。
【0023】マクロモジュール12の64ビットのテス
ト結果は、32ビットの第1の部分結果と32ビットの
第2の部分結果とに分割されて、2クロックサイクルで
観測される。詳細には、1クロックサイクルで、第1の
部分結果は第1及び第2のマルチプレクサ21,22を
経由して第1の制御レジスタ23に、第2の部分結果は
第3及び第4のマルチプレクサ31,32を経由して第
2の制御レジスタ33にそれぞれ格納される。この際、
第2の制御レジスタ33の出力すなわちテスト用出力信
号T−OUTから第2の部分結果が該LSIの外部ピン
で観測される。そして、次のクロックサイクルで、第1
の部分結果は第3及び第4のマルチプレクサ31,32
を経由して第2の制御レジスタ33に格納され、該第2
の制御レジスタ33の出力から第1の部分結果が該LS
Iの外部ピンで観測される。
【0024】入力モジュール11へは、該LSIの外部
ピンから直接に64ビットのパラレル入力信号P−IN
がテスト入力として設定される。入力モジュール11の
64ビットのテスト結果は、32ビットの第1の部分結
果と32ビットの第2の部分結果とに分割されて、2ク
ロックサイクルで観測される。詳細には、1クロックサ
イクルで、第1の部分結果は第2のマルチプレクサ22
を経由して第1の制御レジスタ23に、第2の部分結果
は第4のマルチプレクサ32を経由して第2の制御レジ
スタ33にそれぞれ格納される。この際、第2の制御レ
ジスタ33の出力すなわちテスト用出力信号T−OUT
から第2の部分結果が該LSIの外部ピンで観測され
る。そして、次のクロックサイクルで、第1の部分結果
は第3及び第4のマルチプレクサ31,32を経由して
第2の制御レジスタ33に格納され、該第2の制御レジ
スタ33の出力から第1の部分結果が該LSIの外部ピ
ンで観測される。
【0025】出力モジュール13の64ビットのテスト
入力は、32ビットの第1の部分入力と32ビットの第
2の部分入力とに分割されて出力モジュール13に設定
される。詳細には、テスト用入力信号T−INとして該
LSIの外部ピンから与えられた32ビットの第1の部
分入力は、第1及び第2のマルチプレクサ21,22を
経由して、第1の制御レジスタ23に1クロックサイク
ルで格納される。該第1の制御レジスタ23に格納され
た第1の部分入力は、第3のマルチプレクサ31を介し
て出力モジュール13へ供給される。次のテスト用入力
信号T−INとして該LSIの外部ピンから32ビット
の第2の部分入力が与えられると、該与えられた第2の
部分入力は第1のマルチプレクサ21を介して出力モジ
ュール13へ供給される。この際、第1の制御レジスタ
23は第1の部分入力を格納したままである。この結
果、第1及び第2の部分入力からなる64ビットのテス
ト入力が出力モジュール13に設定されることとなる。
出力モジュール13のテスト結果は、64ビットのパラ
レル出力信号P−OUTから該LSIの外部ピンで直接
に観測される。
【0026】以上のとおり、本実施例によれば、入力モ
ジュール11、マクロモジュール12及び出力モジュー
ル13の各々のモジュールへのテスト入力の設定及び各
々のモジュールのテスト結果の観測が、それぞれ32ビ
ット単位又は64ビット単位で実行される。したがっ
て、従来のスキャンテストの技術に比べてテスト時間が
大幅に短縮される。また、従来のスキャンテストの技術
によればマクロモジュール12と出力モジュール13と
の間に介設される64個のDフリップフロップが本実施
例によれば2つのマルチプレクサ21,31に置き換え
られる結果、テスト用の付加回路が削減され、かつ通常
モードにおける動作速度の低下が抑制される。しかも、
従来のダイレクトアクセステストの技術によれば64ビ
ットのテスト用入力信号が必要であるが、本実施例によ
ればそのビット数が半減し、テスト用の付加配線が大幅
に削減される。
【0027】なお、2個のテスト回路20,30を有す
る図1の構成は、3個以上のテスト回路を有する構成に
変形可能である。また、入力モジュール11、マクロモ
ジュール12及び出力モジュール13の各々の入力信号
及び出力信号のビット数は、64に限らず任意である。
【0028】(実施例2)図2は、本発明の第2の実施
例に係るLSIの構成を示している。図2において、1
1は入力モジュール、12はマクロモジュール、13は
出力モジュール、41は第1のマルチプレクサ、42は
第2のマルチプレクサである。入力モジュール11は、
該LSIの外部ピンから与えられたパラレル入力信号P
−INから、3ビットの出力信号S21を生成する。第
1のマルチプレクサ41は、該LSIの外部ピンから与
えられた3ビットのテスト用入力信号T−INと入力モ
ジュール11の3ビットの出力信号S21とのうちの一
方を信号S22として選択し、かつ該選択した信号S2
2をマクロモジュール12へ供給する。マクロモジュー
ル12は複数ビットの信号S23を出力モジュール13
へ供給し、出力モジュール13は複数ビットの信号S2
4を出力する。第2のマルチプレクサ42は、マクロモ
ジュール12の出力信号S23と出力モジュール13の
出力信号S24とのうちの一方を選択し、かつ該選択し
た信号をパラレル出力信号P−OUTとして該LSIの
外部ピンへ供給する。SEL3及びSEL5は該LSI
の外部ピンから供給されるモード選択信号であって、S
EL3は第1のマルチプレクサ41へ、SEL5は第2
のマルチプレクサ42へそれぞれ与えられる。
【0029】出力モジュール13は、組合せ回路51
と、該LSIの外部ピンからクロック信号CLKとモー
ド選択信号SEL4とが共通に与えられる3個のスキャ
ンフリップフロップ52,53,54とを備えている。
3個のスキャンフリップフロップ52,53,54は、
組合せ回路51の中の信号パス上に組み込まれており、
通常モードではそれぞれ組合せ回路51の中の対応する
信号をクロック信号CLKに同期して保持するものであ
る。スキャンモードでは、3個のスキャンフリップフロ
ップ52,53,54が1つのスキャンチェーン(シフ
トレジスタ)を構成するように互いに縦続接続される。
スキャンモードで該LSIの外部ピンから1ビットずつ
シリアルに供給されたスキャンイン信号S−INはクロ
ック信号CLKに同期してシフトレジスタに保持され、
該保持された信号が組合せ回路51に与えられる。3個
のスキャンフリップフロップ52,53,54は、それ
ぞれ組合せ回路51のテスト結果を通常モードで取り込
むことができる。このようにして取り込まれたテスト結
果はスキャンモードでクロック信号CLKに同期して1
ビットずつシリアルにスキャンアウト信号S−OUTと
してシフトレジスタから出力され、該LSIの外部ピン
で観測される。
【0030】図3は、1個のスキャンフリップフロップ
52の内部構成を示している。スキャンフリップフロッ
プ52は、1ビットのポートAと1ビットのポートBと
を有するマルチプレクサ57と、該マルチプレクサ57
の出力を受け取るDフリップフロップ58とで構成され
ている。他の2個のスキャンフリップフロップ53,5
4の内部構成も図3と同様である。
【0031】図2中の60は、第1のマルチプレクサ4
1によって選択された3ビットの信号S22と出力モジ
ュール13の中の3個のスキャンフリップフロップ5
2,53,54から供給された3ビットの信号とを比較
して1ビットのテスト用出力信号T−OUTを該LSI
の外部ピンへ供給するように、3個の排他的ORゲート
61,62,63と1個のORゲート64とで構成され
た比較回路である。第1及び第2のマルチプレクサ4
1,42と、出力モジュール13の中の3個のスキャン
フリップフロップ52,53,54で構成されたシフト
レジスタと、比較回路60とは、入力モジュール11、
マクロモジュール12及び出力モジュール13の個別テ
ストを実行するためのテストユニットを構成している。
【0032】通常モードでは、入力モジュール11の出
力信号S21が第1のマルチプレクサ41により、出力
モジュール13の出力信号S24が第2のマルチプレク
サ42によりそれぞれ選択される。出力モジュール13
の中の3個のスキャンフリップフロップ52,53,5
4は、それぞれ組合せ回路51の中の信号パス上に組み
込まれたDフリップフロップとして動作するように、組
合せ回路51の中の対応する信号をクロック信号CLK
に同期して保持する。
【0033】出力モジュール13のテストは、3個のス
キャンフリップフロップ52,53,54で構成された
シフトレジスタを用いたスキャンテストの技術を以て実
施される。マクロモジュール12のテストは、第1及び
第2のマルチプレクサ41,42を用いたダイレクトア
クセステストの技術を以て実施される。
【0034】入力モジュール11のテストは、以下のよ
うにして実施される。まず、入力モジュール11のテス
トに先立って、該入力モジュール11のテスト結果の期
待値を表わした3ビットのデータ信号が、出力モジュー
ル13の中の3個のスキャンフリップフロップ52,5
3,54で構成されたシフトレジスタに3クロックサイ
クルで設定される。この際、データ信号は、スキャンイ
ン信号S−INとしてクロック信号CLKに同期して1
ビットずつシリアルにシフトレジスタへ供給される。そ
して、該LSIの外部ピンから直接にパラレル入力信号
P−INが入力モジュール11へテスト入力として設定
され、該入力モジュール11のテスト結果が第1のマル
チプレクサ41を介して比較回路60へ供給される。比
較回路60は、入力モジュール11の3ビットのテスト
結果と3個のスキャンフリップフロップ52,53,5
4から供給された3ビットのデータ信号とを比較して、
1ビットのテスト用出力信号T−OUTを出力する。こ
のテスト用出力信号T−OUTは、入力モジュール11
の1ビットに圧縮されたテスト結果として該LSIの外
部ピンで観測される。入力モジュール11の内部構成情
報が与えられれば、該入力モジュール11の内部故障を
検出するために与えるべきテスト入力パターンと該入力
モジュール11のテスト結果の期待値を表わしたデータ
信号パターンとは、公知の検査系列生成アルゴリズムに
より容易に求めることができる。編者D.K.Pradhan の"F
AULT-TOLERANT COMPUTING: Theory and Techniques", v
ol.1,Ch.1, pp.1-94, Prentice-Hall, 1986に、検査系
列生成アルゴリズムの例が記載されている。
【0035】以上のとおり、本実施例によれば、入力モ
ジュール11のテスト結果を1ビットのテスト用出力信
号T−OUTに圧縮することとしたので、従来のダイレ
クトアクセステストの技術に比べてテスト結果の観測の
ための付加配線が削減される。しかも、出力モジュール
13に内蔵された3個のスキャンフリップフロップ5
2,53,54を、該出力モジュール13のテストのた
めのスキャンイン信号S−INの保持と、入力モジュー
ル11のテスト期待値を表わしたスキャンイン信号S−
INの保持とに兼用することとしたので、テスト用の付
加回路が削減される。また、従来のスキャンテストの技
術との比較では、本実施例によれば入力モジュール11
とマクロモジュール12との間及びマクロモジュール1
2と出力モジュール13との間にそれぞれフリップフロ
ップを介設する必要が全くないので、テスト時間が短縮
され、テスト用の付加回路が削減され、かつ通常モード
における動作速度の低下が抑制されるという利点が得ら
れる。
【0036】なお、第2のマルチプレクサ42の配設を
省略して、マクロモジュール12と出力モジュール13
との間にマクロモジュール12のテスト結果をスキャン
方式で観測するための複数のフリップフロップを介設し
てもよい。また、入力モジュール11の出力信号すなわ
ちマクロモジュール12の入力信号のビット数は、3に
限らず任意である。
【0037】(実施例3)図4は、本発明の第3の実施
例に係るLSIの中の1つのブロックの構成を示してい
る。図4のブロックは、組合せ回路71と、4個のポジ
ティブエッジ・タイプのスキャンフリップフロップ7
2,73,74,75と、2個の排他的NORゲート7
6,77とを備えている。組合せ回路71は、前段のブ
ロックから入力信号INを受け取り、これを処理して出
力信号OUTを次段のブロックへ供給するものである。
4個のスキャンフリップフロップ72,73,74,7
5は、組合せ回路71の中の信号パス上に組み込まれて
おり、通常モードではそれぞれ組合せ回路71の中の対
応する信号を保持するものである。これら4個のスキャ
ンフリップフロップ72,73,74,75の内部構成
は、図3と同様である。該LSIの外部ピンから、通常
モードとテストモードとの切替えのためのモード設定信
号MODと、通常モードとスキャンモードとの切替えの
ためのモード選択信号SELと、クロック信号CLKと
が与えられる。モード設定信号MODは、2個の排他的
NORゲート76,77の各々の一方の入力端子へ供給
される。モード選択信号SELは、4個のスキャンフリ
ップフロップ72,73,74,75の各々のポート選
択のための信号である。クロック信号CLKは、2個の
スキャンフリップフロップ72,74の各々のクロック
入力端子へ供給されるとともに、2個の排他的NORゲ
ート76,77の各々の他方の入力端子へ供給される。
排他的NORゲート76の出力は経路86を介してスキ
ャンフリップフロップ73のクロック入力端子へ、排他
的NORゲート77の出力は経路87を介してスキャン
フリップフロップ75のクロック入力端子へそれぞれ供
給される。
【0038】通常モードでは、モード設定信号MOD及
びモード選択信号SELがいずれも“L”レベルに設定
される。このとき、2個の排他的NORゲート76,7
7は、それぞれクロック信号CLKの反転信号をスキャ
ンフリップフロップ73,75へ供給する。したがっ
て、2個のスキャンフリップフロップ72,74はクロ
ック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して、他の2
個のスキャンフリップフロップ73,75はクロック信
号CLKの立ち下がりエッジに同期して、それぞれ組合
せ回路71の中の対応する信号を保持するように動作す
る。
【0039】テストモードでは、モード設定信号MOD
が“H”レベルに設定される。このとき、2個の排他的
NORゲート76,77は、それぞれクロック信号CL
Kをそのままスキャンフリップフロップ73,75へ供
給する。したがって、4個のスキャンフリップフロップ
72,73,74、75はいずれも、クロック信号CL
Kの立ち上がりエッジに同期して動作する。
【0040】テストモードにおける詳細動作は、以下の
とおりである。まず、モード選択信号SELが“H”レ
ベルに設定される。これにより、4個のスキャンフリッ
プフロップ72,73,74,75のスキャンモードが
選択され、これらのフリップフロップが1つのスキャン
チェーン(シフトレジスタ)を構成するように互いに縦
続接続される。このスキャンモードで該LSIの外部ピ
ンから1ビットずつシリアルに供給されたスキャンイン
信号S−INはクロック信号CLKの立ち上がりエッジ
に同期してシフトレジスタに正しく保持され、該保持さ
れた信号が組合せ回路71に与えられる。次に、モード
選択信号SELが“L”レベルに設定される。これによ
り、4個のスキャンフリップフロップ72,73,7
4,75の通常モードが選択され、これらのフリップフ
ロップはそれぞれ組合せ回路71のテスト結果を取り込
む。このようにして取り込まれたテスト結果はスキャン
モードでクロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期
して1ビットずつシリアルにスキャンアウト信号S−O
UTとしてシフトレジスタから出力され、該LSIの外
部ピンで観測される。
【0041】以上の説明から分るように、排他的NOR
ゲート76とスキャンフリップフロップ73とは1個の
可変エッジタイプのフリップフロップ83を、排他的N
ORゲート77とスキャンフリップフロップ75とは他
の可変エッジタイプのフリップフロップ85をそれぞれ
構成している。これらの可変エッジタイプのフリップフ
ロップ83,85は、モード設定信号MODが“L”レ
ベルである間はネガティブエッジ・タイプのスキャンフ
リップフロップとして、モード設定信号MODが“H”
レベルである間はポジティブエッジ・タイプのスキャン
フリップフロップとしてそれぞれ動作する。
【0042】以上のとおり、本実施例によれば、通常モ
ードではポジティブエッジ・タイプのフリップフロップ
72,74とネガティブエッジ・タイプのフリップフロ
ップ83,85とが混在し、テストモードでは1つのス
キャンチェーンを構成する4個のフリップフロップ7
2,83,74,85が全てポジティブエッジ・タイプ
のフリップフロップとして動作するように構成したの
で、スキャンチェーン内のフリップフロップの接続順序
に関する高い自由度を確保しながら、テスト用の信号を
正しくスキャンインすることができる。しかも、組合せ
回路の中の信号パス上に組み込まれた複数のフリップフ
ロップを利用したスキャンテスト技術の利点、すなわち
テスト用の付加回路が小さく、かつテスト用の付加配線
が少ないという利点を継承できる。
【0043】なお、一方の可変エッジタイプのフリップ
フロップ83の中では、経路86ができるだけ短くなる
ように、シリコンチップ上の排他的NORゲート76及
びスキャンフリップフロップ73の各々の配置が決定さ
れる。この可変エッジタイプのフリップフロップ83の
中の排他的NORゲート76に至るクロック経路は単一
であって分岐しないので、クロック経路に係るタイミン
グ設計やレイアウト設計は容易である。他方の可変エッ
ジタイプのフリップフロップ85についても同様であ
る。タイミング設計にとっては、両可変エッジタイプの
フリップフロップ83,85の内部構造が互いに全く同
一となるように、該両フリップフロップ83,85をそ
れぞれ1つの機能論理素子単位すなわちハードマクロと
して取り扱って回路設計を進めるのが好都合である。
【0044】通常モードで“H”レベルに、テストモー
ドで“L”レベルにそれぞれ設定されるモード設定信号
が該LSIの外部ピンから供給される場合には、2個の
排他的NORゲート76,77がそれぞれ排他的ORゲ
ートに置き換えられる。
【0045】(実施例4)図5は、本発明の第4の実施
例に係るLSIの中の1つのブロックの構成を示してい
る。図5の構成は、図4中の4個のポジティブエッジ・
タイプのスキャンフリップフロップ72,73,74,
75と2個の排他的NORゲート76,77とを、それ
ぞれ4個のネガティブエッジ・タイプのスキャンフリッ
プフロップ72a,73a,74a,75aと2個の排
他的ORゲート76a,77aとに置き換えたものであ
る。しかも、図5の構成では、モード設定信号IMOD
が通常モードでは“H”レベルに、テストモードでは
“L”レベルにそれぞれ設定される。他の点は図4の場
合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0046】図5中の排他的ORゲート76aとスキャ
ンフリップフロップ73aとは1個の可変エッジタイプ
のフリップフロップ83aを、排他的ORゲート77a
とスキャンフリップフロップ75aとは他の可変エッジ
タイプのフリップフロップ85aをそれぞれ構成してい
る。これらの可変エッジタイプのフリップフロップ83
a,85aは、モード設定信号IMODが“H”レベル
である間は2個の排他的ORゲート76a,77aがそ
れぞれクロック信号CLKを反転させるのでポジティブ
エッジ・タイプのスキャンフリップフロップとして動作
し、モード設定信号IMODが“L”レベルである間は
2個の排他的ORゲート76a,77aがそれぞれクロ
ック信号CLKをそのまま通過させるのでネガティブエ
ッジ・タイプのスキャンフリップフロップとして動作す
る。可変エッジタイプのフリップフロップ83a,85
aの中では、排他的ORゲート76aからスキャンフリ
ップフロップ73aに至る経路86a及び排他的ORゲ
ート77aからスキャンフリップフロップ75aに至る
経路87aができるだけ短くなるように、シリコンチッ
プ上の排他的ORゲート76a,77a及びスキャンフ
リップフロップ73a,75aの各々の配置が決定され
る。
【0047】本実施例によれば、通常モードではネガテ
ィブエッジ・タイプのフリップフロップ72a,74a
とポジティブエッジ・タイプのフリップフロップ83
a,85aとが混在し、テストモードでは1つのスキャ
ンチェーンを構成する4個のフリップフロップ72a,
83a,74a,85aが全てネガティブエッジ・タイ
プのフリップフロップとして動作するように構成したの
で、スキャンチェーン内のフリップフロップの接続順序
に関する高い自由度を確保しながら、テスト用の信号を
正しくスキャンインすることができる。他の利点につい
ては、第3の実施例と同様である。
【0048】なお、通常モードで“L”レベルに、テス
トモードで“H”レベルにそれぞれ設定されるモード設
定信号が該LSIの外部ピンから供給される場合には、
2個の排他的ORゲート76a,77aがそれぞれ排他
的NORゲートに置き換えられる。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、請求項1の発
明によれば、互いに縦続接続された3つのブロックを有
する半導体集積回路においてスキャンテストの技術とダ
イレクトアクセステストの技術とをうまく融合したこと
により、両技術の利点が生かされる。すなわち、テスト
入力の設定及びテスト結果の観測がそれぞれ複数ビット
単位で行なわれるので、従来のスキャンテストの技術に
比べてテスト時間が短縮される。また、従来のスキャン
テストの技術によれば第2のブロックと第3のブロック
との間に介設される多数のフリップフロップが、請求項
1の発明によれば第1及び第3のマルチプレクサに置き
換えられるので、テスト用の付加回路が削減され、かつ
通常モードにおける動作速度の低下が抑制される。しか
も、第1及び第2の制御レジスタの採用に伴ってテスト
入力が第1の部分入力と第2の部分入力とに分割される
ので、従来のダイレクトアクセステストの技術に比べて
テスト用の付加配線が削減される。
【0050】請求項2及び3の発明によれば、互いに縦
続接続された3つのブロックを有する半導体集積回路に
おいて第1のブロックのテスト結果を1ビットに圧縮す
ることとしたので、従来のダイレクトアクセステストの
技術に比べてテスト結果の観測のための付加配線が削減
される。しかも、第3のブロックに内蔵された複数のフ
リップフロップを、該第3のブロックのテストのための
スキャンイン信号の保持と、第1のブロックのテスト期
待値を表わしたスキャンイン信号の保持とに兼用するこ
ととしたので、テスト用の付加回路が削減される。ま
た、従来のスキャンテストの技術との比較では、請求項
2及び3の発明によれば第1のブロックと第2のブロッ
クとの間及び第2のブロックと第3のブロックとの間に
それぞれフリップフロップを介設する必要が全くないの
で、テスト時間が短縮され、テスト用の付加回路が削減
され、かつ通常モードにおける動作速度の低下が抑制さ
れるという利点が得られる。
【0051】請求項4〜7の発明によれば、1つのブロ
ックの中にポジティブエッジ・タイプのフリップフロッ
プとネガティブエッジ・タイプのフリップフロップとが
混在している場合に、テストモードでは1つのスキャン
チェーンを構成する全てのフリップフロップが単一タイ
プのフリップフロップとして動作するように構成したの
で、スキャンチェーン内のフリップフロップの接続順序
に関する高い自由度を確保しながら、テスト用の信号を
正しくスキャンインすることができる。しかも、組合せ
回路の中の信号パス上に組み込まれた複数のフリップフ
ロップを利用したスキャンテスト技術の利点、すなわち
テスト用の付加回路が小さく、かつテスト用の付加配線
が少ないという利点を継承できる。特に請求項5及び7
の発明によれば、通常モードでのクロック信号の経路と
テストモードでのクロック信号の経路とが互いに同一と
なるため、タイミング設計が容易である。
【0052】以上のとおり、請求項1〜7の発明のいず
れによっても、テスト用の付加回路が小さくかつ付加配
線が少ない半導体集積回路のテスト技術を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路の
構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る半導体集積回路の
構成を示す回路図である。
【図3】図2中のスキャンフリップフロップの内部構成
例を示す回路図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係る半導体集積回路の
構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第4の実施例に係る半導体集積回路の
構成を示す回路図である。
【符号の説明】
11 入力モジュール(第1のブロック) 12 マクロモジュール(第2のブロック) 13 出力モジュール(第3のブロック) 20,30 テスト回路(テストユニット) 21,22,31,32 マルチプレクサ 23,33 制御レジスタ 41、42 マルチプレクサ 51 組合せ回路 52,53,54 スキャンフリップフロップ 60 比較回路 71 組合せ回路 72,73,74,75 ポジティブエッジ・タイプの
スキャンフリップフロップ 72a,73a,74a,75a ネガティブエッジ・
タイプのスキャンフリップフロップ 76,77 排他的NORゲート 76a,77a 排他的ORゲート 83,85 可変エッジタイプのフリップフロップ 83a,85a 可変エッジタイプのフリップフロップ CLK クロック信号 MOD,IMOD モード設定信号 P−IN パラレル入力信号 P−OUT パラレル出力信号 SEL,SEL1〜SEL5 モード選択信号 S−IN スキャンイン信号 S−OUT スキャンアウト信号 T−IN テスト用入力信号 T−OUT テスト用出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/82 27/04 21/822 H01L 21/82 T 27/04 T (72)発明者 中島 雅逸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに縦続接続された第1、第2及び第
    3のブロックと、該第1、第2及び第3のブロックのテ
    ストを実行するためのテストユニットとを有する半導体
    集積回路であって、 前記テストユニットは、 前記半導体集積回路の外部から供給されたテスト用の入
    力信号と前記第2のブロックの出力信号の一部とのうち
    の一方を選択し、かつ該選択した信号を前記第3のブロ
    ックへ供給するための第1のマルチプレクサと、 前記第1のマルチプレクサによって選択された信号と前
    記第1のブロックの出力信号の一部とのうちの一方を選
    択するための第2のマルチプレクサと、 前記第2のマルチプレクサによって選択された信号をク
    ロック信号に同期して保持し、かつ該保持した信号を前
    記第2のブロックへ供給するための第1の制御レジスタ
    と、 前記第1の制御レジスタに保持された信号と前記第2の
    ブロックの出力信号の他の一部とのうちの一方を選択
    し、かつ該選択した信号を前記第3のブロックへ供給す
    るための第3のマルチプレクサと、 前記第3のマルチプレクサによって選択された信号と前
    記第1のブロックの出力信号の他の一部とのうちの一方
    を選択するための第4のマルチプレクサと、 前記第4のマルチプレクサによって選択された信号を前
    記クロック信号に同期して保持し、かつ該保持した信号
    を前記第2のブロックへ供給するための第2の制御レジ
    スタとを備えたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 互いに縦続接続された第1、第2及び第
    3のブロックと、該第1、第2及び第3のブロックのテ
    ストを実行するためのテストユニットとを有する半導体
    集積回路であって、 前記第3のブロックは、 組合せ回路と、 通常モードではそれぞれ前記組合せ回路の中の対応する
    信号を保持するようにクロック信号に同期して動作し得
    る複数のフリップフロップとを備え、 前記テストユニットは、 前記半導体集積回路の外部から供給されたテスト用の入
    力信号と前記第1のブロックの出力信号とのうちの一方
    を選択し、かつ該選択した信号を前記第2のブロックへ
    供給するためのマルチプレクサと、 前記半導体集積回路の外部から供給されたスキャンイン
    信号を前記クロック信号に同期して保持するように前記
    第3のブロック内の前記複数のフリップフロップを互い
    に縦続接続してなるシフトレジスタと、 前記シフトレジスタに保持されたスキャンイン信号と前
    記マルチプレクサによって選択された前記第1のブロッ
    クの出力信号とを比較するための比較回路とを備えたこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路におい
    て、 前記テストユニットは、 前記第2のブロックの出力信号と前記第3のブロックの
    出力信号とのうちの一方を選択し、かつ該選択した信号
    を外部へ出力するためのマルチプレクサを更に備えたこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのブロックを有する半導
    体集積回路であって、 前記ブロックは、組合せ回路と、各々クロック信号に同
    期して動作する第1及び第2のフリップフロップとを備
    え、 通常モードでは、前記第1のフリップフロップは前記ク
    ロック信号の立ち上がりエッジに同期して、前記第2の
    フリップフロップは前記クロック信号の立ち下がりエッ
    ジに同期して、それぞれ前記組合せ回路の中の対応する
    信号を保持するように動作し、 テストモードでは、前記第1及び第2のフリップフロッ
    プは、1つのシフトレジスタを構成するように互いに縦
    続接続され、かつ前記組合せ回路のテストのために前記
    半導体集積回路の外部から供給されたスキャンイン信号
    が前記シフトレジスタに保持されるように、いずれも前
    記クロック信号の立ち上がりエッジに同期して動作する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体集積回路におい
    て、 前記第2のフリップフロップは、 前記第1のフリップフロップと同じ内部構造を有する第
    3のフリップフロップと、 通常モードでは前記クロック信号を反転して前記第3の
    フリップフロップへ供給し、テストモードでは前記クロ
    ック信号をそのまま前記第3のフリップフロップへ供給
    するための論理ゲートとを備えたことを特徴とする半導
    体集積回路。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つのブロックを有する半導
    体集積回路であって、 前記ブロックは、組合せ回路と、各々クロック信号に同
    期して動作する第1及び第2のフリップフロップとを備
    え、 通常モードでは、前記第1のフリップフロップは前記ク
    ロック信号の立ち下がりエッジに同期して、前記第2の
    フリップフロップは前記クロック信号の立ち上がりエッ
    ジに同期して、それぞれ前記組合せ回路の中の対応する
    信号を保持するように動作し、 テストモードでは、前記第1及び第2のフリップフロッ
    プは、1つのシフトレジスタを構成するように互いに縦
    続接続され、かつ前記組合せ回路のテストのために前記
    半導体集積回路の外部から供給されたスキャンイン信号
    が前記シフトレジスタに保持されるように、いずれも前
    記クロック信号の立ち下がりエッジに同期して動作する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体集積回路におい
    て、 前記第2のフリップフロップは、 前記第1のフリップフロップと同じ内部構造を有する第
    3のフリップフロップと、 通常モードでは前記クロック信号を反転して前記第3の
    フリップフロップへ供給し、テストモードでは前記クロ
    ック信号をそのまま前記第3のフリップフロップへ供給
    するための論理ゲートとを備えたことを特徴とする半導
    体集積回路。
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