JP2000258500A - 半導体集積回路及び記憶媒体 - Google Patents
半導体集積回路及び記憶媒体Info
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Abstract
路について、テストデータ量を削減し、スキャンデータ
入出力端子数あるいはテスト時間を削減可能な半導体集
積回路を提供する。 【解決手段】シフトスキャン方式で設計された半導体集
積回路101において、シフトレジスタとして動作する
複数のスキャン機能付FF111〜113,131〜1
33と、各々のスキャン機能付FFを接続するスキャン
チェーン110からなる2つの部分回路171,172
を有し、その部分回路171,172は、1つの分岐点
153にて結線されている。
Description
式で設計されたテスト回路を有する半導体集積回路及び
記憶媒体に関する。
術として、全てのフリップフロップ(以下、FFと略
す)に値を設定及び読み出しを可能とする回路を付加す
るスキャン方式がある。スキャン方式により、内部状態
をもつためにテストパターン生成の難しい順序回路を、
内部状態をもたない組合せ回路として扱うことができ
る。スキャン方式は、シフトレジスタを用いてチェーン
状に接続されたFFに次々と値を設定,読み出しをする
シフトスキャン方式と、各FFに固有のアドレスを決め
ておき、このアドレスにより選択されたFFに値を設
定,読み出しするアドレススキャン方式に大別される。
一般に、シフトスキャン方式の方が単純な回路で設計可
能であるが、アドレススキャン方式では、必要なFFの
値のみ設定,読み出しが可能である。
続されたFF群(以下、スキャンチェーンと呼ぶ)の一
部のFFのみ値を設定,読み出しする場合でも、シフト
レジスタとして動作するためスキャンチェーンに含まれ
る全FFの値を設定,読み出しする場合と同じになる。
このため、シフトスキャン方式では、テストに必要なデ
ータ量(テストデータ量)が大きい、テストに要する時
間(テスト時間)がかかるといった問題があった。これ
に対する改良策として、特開平9−5403 号の「半導体集
積回路」がある。これは、スキャンチェーンに含まれる
FFを複数の群に分割し、夫々の群を選択的にバイパス
するために分割した場所にバイパス用セレクタ回路を挿
入し、バイパスされた群に属するFFを作動させないよ
うに制御する回路を挿入する。これにより、FFに不必
要な値を設定する必要が減るため、テストデータ量やテ
スト時間を削減できる。
ン方式では、上記に述べたように、テストデータ量が大
きい、テストに要する時間がかかるといった問題があ
る。これを回避する案である、特開平9−5403 号の「半
導体集積回路」では、バイパスするための信号線や制御
回路による回路面積のオーバーヘッドが大きいという問
題がある。
スキャン方式におけるテストデータ量やテスト時間を削
減し、回路面積のオーバーヘッドを抑えた半導体集積回
路を提供することにある。
に本発明は、シフトスキャン方式で設計された半導体集
積回路において、シフトレジスタとして動作する複数の
フリップフロップ回路と、各前記フリップフロップ回路
を接続するスキャンチェーンからなる少なくとも2つの
部分回路を有し、前記少なくとも2つの部分回路は、1
つの入力端子にて結線されている構成とする。
ための入力端子を共用することにより、端子数が削減で
き、また、入力するテストデータ量が削減できるので、
回路面積のオーバーヘッドを抑えた半導体集積回路を提
供できる。
る半導体集積回路の構成を示す。本半導体集積回路10
1は、被検査回路102と、スキャンデータ入力端子1
51,152と、スキャンデータ出力端子161,16
2と、結線変更回路103と、符号圧縮回路104とか
ら構成される。被検査回路102は、複数のスキャンチ
ェーン110,120,130,140をもち、それぞ
れ、スキャン機能付FF111〜113,121〜12
3,131〜133,141〜143がスキャンデータ
の入力,出力が可能なように接続されている。なお、被
検査回路102は組合せ回路的に独立した部分回路17
1,172をもち、スキャンチェーン110,120は
部分回路171に、スキャンチェーン130,140は
部分回路172に属する。結線変更回路103は、スキ
ャンデータ入力端子151が分岐点153でスキャンチェ
ーン110と130に分岐し、スキャンデータ入力端子
152が分岐点154でスキャンチェーン120と14
0に分岐する。符号圧縮回路104は、スキャンチェーン
110と130の排他的論理和を排他的論理和回路16
3にてとりスキャンデータ出力端子161に出力し、ス
キャンチェーン120と140の排他的論理和を排他的
論理和回路164にてとりスキャンデータ出力端子16
1に出力する。
機能付きFF群111〜113、及びそれらのスキャン
アウトピン(SO)とスキャンインピン(SI)を接続
する信号線、及びスキャン入力端子151と、最初のス
キャン機能付きFF111に接続する信号線、及びスキ
ャン出力端子161と、最後のスキャン機能付きFF1
13から接続する信号線から構成される部分回路をいい
ます。このスキャンチェーンは、スキャン機能付きFF
群に入力するクロックを制御する(図2のスキャン機能
付きFFの例では、図5の時刻1,2のように、システ
ムクロックを0に固定してマスタークロックとスレーブ
クロックに交互に1を与える)ことにより、シフトレジ
スタとして動作します。スキャンチェーン120,13
0,140も同様です。
その動作について、図2を用いて説明する。
F202とスレーブFF203の2つのFFから構成さ
れる。マスターFF202は、スキャンインピン(S
I)211,データ入力ピン(D)212,システムクロッ
クピン(CK)213,マスタークロックピン(MC)
214を入力とし、状態をスレーブFF203への信号
線216に出力する。状態の値は、CK=1,MC=0
のときDの値、CK=0,MC=1のときSIの値、C
K=0,MC=0のとき前の状態の値、CK=1,MC
=1のとき不定とする。スレーブFF203は、マスタ
ーFF202への信号線216,スレーブクロックピン
(SC)215を入力とし、状態をスキャンアウトピン
(SO)217とFF出力ピン(Q)218に出力す
る。状態の値は、SC=1のとき信号線216の値、S
C=0のとき前の状態の値とする。なお、図1における
スキャン機能付FF111〜113,121〜123,
131〜133,141〜143の夫々はスキャン機能
付FF201と同じであり、クロック関連ピン(CK,
MC,SC)は省略している。
説明する。通常動作時には、MC=0,SC=1に固定
することにより、システムクロックピン(CK)21
3,データ入力ピン(D)212のFFとして動作す
る。テスト時には、シフトレジスタの1つのFFとして
動作するために、マスタークロック(MC)入力により
スキャンデータ入力端子の値をマスターFF202へ取
り込み、スレーブクロック(SC)入力によりマスター
FF202の状態をスレーブFF203へ値を取り込
む。そしてその値をスキャンアウトピン(SO)217
及びFF出力ピン(Q)218に出力する。また、組合せ
回路による応答パターンの取り込みでは、システムクロ
ックピン(CK)213入力によりデータ入力ピン
(D)212の値をマスターFF202へ取り込み、ス
レーブクロックピン(SC)215入力によりマスター
FF202の状態をスレーブFF203へ値を取り込
む。
概略を説明する。まず、テストパターン設定のために、
スキャンデータ入力端子151,152への信号印加,
マスタークロックピン(MC)214入力,スレーブク
ロックピン(SC)215入力の処理をスキャンチェー
ンの長さ分繰り返す。この結果、スキャンデータ入力端
子151から入力された信号列が、結線変更回路103
により複数のスキャンチェーンに分配され、スキャンチ
ェーン110に含まれるスキャン機能付FF111〜113
とスキャンチェーン130に含まれるスキャン機能付F
F131〜133に設定される。スキャンチェーン11
0,130で対応するスキャン機能付FF(例えば11
1と131)には同じ値が設定される。スキャンデータ
入力端子152から入力された信号列についても同様
に、スキャンチェーン120に含まれるスキャン機能付
FF121〜123とスキャンチェーン140に含まれ
るスキャン機能付FF141〜143に設定される。テ
ストパターンを全スキャン機能付FFに設定した後、シ
ステムクロックピン(CK)213とスレーブクロック
ピン(SC)215入力を入力して、組合せ回路で計算
された応答パターンの値を各スキャン機能付FFデータ
入力ピン(D)212から取り込む。以降は、マスター
クロックピン(MC)214入力,スレーブクロックピ
ン(SC)215入力の処理をスキャンチェーンの長さ分
繰り返し、応答パターンを符号圧縮回路104により複
数のスキャンチェーンの値を圧縮した後、順次スキャン
データ出力端子161,162に出力する。スキャンチ
ェーン110,130は排他的論理和ゲート163を通
るため、スキャンデータ出力端子161には対応するス
キャン機能付FF(例えば111と131)で取り込ま
れた値の排他的論理和が出力される。以上の処理をテス
トパターンの数ほど繰り返す。
図5を用いて説明する。
ャンチェーン数を4、スキャンチェーンの長さを2とし
た例で、組合せ回路部分450がわかるように図を変更
している。被検査回路102は、4本のスキャンチェー
ン410,420,430,440をもち、それぞれ、
2つのスキャン機能付FF411と412,421と4
22,431と432,441と442をもつ。450
は被検査回路102の組合せ回路部分で、その出力であ
る信号線413,414,423,424,433,4
34,443,444はそれぞれ、スキャン機能付FF
411,412,421,422,431,432,44
1,442のデータ入力ピン(D)212に接続するとす
る。結線変更回路103は、スキャンデータ入力端子1
51からの信号線がスキャンチェーン410と430に
分岐し、スキャンデータ入力端子152からの信号線が
スキャンチェーン420と440に分岐する。そのた
め、同じスキャンデータ入力端子から入力されるスキャ
ンチェーンで対応するスキャン機能付FF、すなわち、
411と431,412と432,421と441,4
22と442に同じ値を設定する。符号圧縮回路104
は、スキャンチェーン410と430の排他的論理和を
とりスキャンデータ出力端子161に出力し、スキャン
チェーン420と440の排他的論理和をとりスキャン
データ出力端子161に出力する。なお、スキャンチェ
ーン410,420の含まれる部分回路と、スキャンチ
ェーン430,440の含まれる部分回路は独立に動作
するとする。
時のタイムチャートの例である。テストパターンとし
て、スキャン機能付FFの組(411,412,421,
422,431,432,441,442)に対し、
(a11,a12,b11,b12,X,X,X,X)と
(X,X,X,X,a21,a22,b21,b22)
の2つのパターンを与えるとする。なお、a11,a1
2,b11,b12,a21,a22,b21,b22は
0または1のいずれかの論理値、Xは不定値(0でも1
でもよい)を表す。第1のパターンはスキャンチェーン
410,420の含まれる部分回路内の仮定故障に対す
るものであり、第2のパターンはスキャンチェーン43
0,440の含まれる部分回路内の仮定故障に対するも
のである。図5の中で、1行目は時刻を表し、CK,M
C,SCは、それぞれ、図2で示したスキャン機能付F
Fのシステムクロックピン213,マスタークロックピ
ン214,スレーブクロックピン215への入力信号の波形
である。1列目の項目で151,152はスキャンデー
タ入力端子へ印加する値、411,412,421,4
22,431,432,441,442は、スキャン機
能付FFの出力値(図2のQ及びSO)、161,16
2はスキャンデータ出力端子の出力値である。まず、1
〜3時刻目で第1のテストパターンをスキャン機能付F
Fに設定する。スキャンデータ入力端子151へ信号値
a12,a11スキャンデータ入力端子152へ信号値
b12,b11を印加し、マスタークロック(MC)入
力,スレーブクロック(SC)入力の処理を2回繰り返
す。この結果、信号値a12,a11がスキャンチェー
ン410及び430をシフトし、スキャン機能付FF412
と432に信号値a12が設定され、スキャン機能付F
F411と431に信号値a11が設定される。また、
信号値b12,b11がスキャンチェーン420及び4
40をシフトし、スキャン機能付FF422と442に
信号値b12が設定され、スキャン機能付FF421と
441に信号値b11が設定される。テストパターンを
全スキャン機能付FFに設定した後、システムクロック
(CK)及びスレーブクロック(SC)を入力して、組
合せ回路で計算された応答パターンの信号値(p11,
p12,q11,q12,r11,r12,s11,s
12とする)を各スキャン機能付FFデータ入力ピン
(D)から取り込む。4,5時刻目が第1の応答パター
ン取り出しで、マスタークロック(MC)入力,スレー
ブクロック(SC)入力により、応答パターンをシフト
する。符号圧縮回路104によりp12とr12,q12
とs12,p11とr11,q11とs11の排他的論
理和を計算した後、スキャンデータ出力端子161,1
62に出力する。第2のパターンについても同様で、4
〜6時刻目がパターン設定(第1の応答パターン取り出
しと重なっている)、7,8時刻目が応答パターン取り
出しである。
成処理の一方法を図6を用いて説明する。図1のよう
に、被検査回路102は組合せ回路的に独立な部分回路
に分割可能で、各部分回路にIDとして1からの通し番
号を与えておく。まず、ステップ601で、部分回路の
IDであるnを1に初期化する。ステップ602で、部
分回路n内の未検出の仮定故障に対しするテストパター
ンを生成する。ステップ603で部分回路のIDである
nを1増加させる。ステップ604で、部分回路nに対
して、既に生成しているパターンの故障シミュレーショ
ンを行う。ステップ605で、nが部分回路数でなかっ
たら、ステップ602に戻って、部分回路n内の未検出
の仮定故障に対しテストパターン生成を行う。
路的に独立な部分回路間でスキャンチェーンを共用する
場合は、それを共用しない場合に比べて、単一縮退故障
モデルにおける故障検出率の低下はない。理由は信号を
設定する能力,信号を観測する能力が変わらないためで
ある。前者について、1つの仮定故障に対するテストパ
ターンはそれの属する部分回路内のスキャン機能付FF
のみを設定すればよく、スキャンデータ入力端子15
1,152により可能である。後者について、例えばス
キャン機能付FF111と131の応答パターンの値が
圧縮される訳だが、故障は組合せ回路的に独立な部分回
路171と172のいずれか一方にしか存在しないと仮
定しているため、スキャン機能付FF111と131の
両方に故障信号が伝わって排他的論理和ゲート163に
より故障信号が消失するということは生じない。
ャンデータ入力端子を共用しているため、1つのテスト
パターンについて、全スキャン機能付FFの値設定に必
要なスキャンデータ入力端子より入力する値の総数(テ
ストデータ量と呼ぶ)は、全スキャン機能付FFの数よ
り削減できる。特定の仮定故障の集合を検出するテスト
パターンの集合に対するテストデータ量に関しても、本
実施例はスキャンチェーンを共用しない従来のシフトス
キャン方式と比べて、多くの場合削減できる。理由は、
本実施例によるテストデータ量の上限は、従来シフトス
キャン方式で1つのテストパターンに独立な部分回路毎
に故障を検出するテストパターンを埋め込んだ場合(こ
の場合テストパターン長は従来シフトスキャン方式の方
が小さい)であるためで、本実施例は部分回路毎に故障
を検出するテストパターン同士で共通なものがあれば、
さらにテストデータ量を削減できる。
子数とテスト時間に関して述べる。従来シフトスキャン
方式と比べてスキャンチェーンの長さを同じにすると、
テスト時間は変わらないが、本実施例のようにスキャン
チェーンの入出力を共用することでスキャンデータ入出
力に必要な端子数を削減できる。本実施例で、従来シフ
トスキャン方式とスキャンデータ入出力に必要な端子数
を同じにすると、スキャンチェーンの長さを削減できる
ため、テスト時間を削減できる。これは、1つのテスト
パターンあたりのマスタークロック入力とスレーブクロ
ック入力の繰り返し数を減らし、スキャンデータ入出力
に要する時間を削減できるためである。このように、本
実施例によれば、シフトスキャン方式において、組合せ
回路的に独立な部分回路に含まれるスキャンチェーン間
でスキャンデータ入出力端子を共用することにより、故
障検出率を落とさずにテストデータ量を削減できる。ま
た、その端子数の削減、あるいはテスト時間の短縮とい
う効果がある。
端子を共用する条件である、組合せ回路的に独立な部分
回路内のスキャンチェーンという条件をはずしても、テ
ストデータ量の削減、また、スキャンデータ入出力端子
数の削減あるいはテスト時間の短縮という効果は得られ
る。ただし、故障検出率低下の可能性があることを覚悟
しなければならない。この故障検出率低下の問題を回避
あるいは緩和する方法を述べる。
103を改良する方法である。スキャンデータ入力端子
に接続する311,312を信号線314〜317に結
線する回路で、Phase信号313の値によって、結線方
法を変える。Phase=0のとき、セレクタ321は信号
線312の値を信号線315に出力し、セレクタ322
は信号線311の値を信号線316に出力するため、信
号線311が信号線314,316に結線され信号線312
が信号線315,317に結線される。Phase=1のと
き、セレクタ321は信号線311の値を信号線315
に出力し、セレクタ322は信号線312の値を信号線
316に出力するため、信号線311が信号線314,
315に結線され信号線312が信号線316,317
に結線される。この結果、全スキャン機能付FFに設定
できる値の組合せを図1の結線変更回路103に比べて
2倍にでき、テストパターンにおける同じ値しか設定で
きないスキャン機能付FF間の条件を緩和できる。
3(2)に示すような線形フィードバックシフトレジスタ
を用いることで、スキャンチェーン間の依存関係により
故障信号が消失する問題を回避できる。FF336〜3
39はシフトレジスタとして動作し、信号線351,3
52はフィードバックループを作る。スキャンチェーか
ら入力される値は、信号線331〜335を通り排他的
論理和ゲート341〜346に入力し、線形フィードバ
ックシフトレジスタにより圧縮される。信号線347は
線形フィードバックシフトレジスタの初期化のために用
意され、信号線346は線形フィードバックシフトレジ
スタのパターンを取り出すために用いる。詳しい動作
は、IEEE Design and Test of Computers(1993年3
月79頁〜81頁)などに記載されている。
る条件を、組合せ回路的に独立な部分回路内のスキャン
チェーンという条件から、組合せ回路的に信号を伝播で
きる領域を用いた条件に緩めても、故障検出率を低下さ
せない例を示す。
集積回路の組合せ回路部分450について、スキャン機
能付FFから信号が伝播する領域を示した図である。図
4(2)は、同一のスキャンチェーン毎に、スキャン機能
付FF411,412,421,422,431,43
2,441,442のFF出力ピン(Q)から信号が組
合せ回路的に伝播する領域を示している。すなわち、ス
キャン機能付FF411,412は領域451,452
を伝播し、信号線413,414,423のいずれかに
到達する。同様に、スキャン機能付FF421,422
は領域452,453,454を伝播し、スキャン機能付F
F431,432は領域454,455,456を伝播
し、スキャン機能付FF441,442は領域456,
457を伝播する。したがって、スキャンチェーン41
0と430は、組合せ回路的に信号を伝播できる領域
(ハッチ部分)がお互いに交わらないので、スキャン機
能付FFに信号を設定する能力はかわらない。同様にス
キャンチェーン420と440についてもスキャン機能付
FFに信号を設定する能力はかわらない。
ン毎に、信号線413,414,423,424,43
3,434,443,444のデータ入力ピン(D)へ
信号が組合せ回路的に伝播する領域を示している。すな
わち、スキャン機能付FF411,412は領域46
1,462を伝播し、信号線413,414,423の
いずれかに到達する。同様に、スキャン機能付FF42
1,422は領域462,463,464を伝播し、スキャ
ン機能付FF431,432は領域464,465,4
66を伝播し、スキャン機能付FF441,442は4
66,467を伝播する。したがって、スキャンチェー
ン410と430は、組合せ回路的に信号を伝播できる
領域(ハッチ部分)がお互いに交わらないので、スキャ
ン機能付FFで信号を観測する能力はかわらない。同様
にスキャンチェーン420と440についてもスキャン
機能付FFで信号を観測する能力はかわらない。
キャン方式において、組合せ回路的に信号を伝播できる
領域が互いに交わらないスキャンチェーン間でスキャン
データ入出力端子を共用することにより、故障検出率を
落とさずにテストデータ量を削減できる。また、その端
子数の削減、あるいはテスト時間の短縮という効果があ
る。
テスト)方式を用いた半導体集積回路に対して、パター
ン発生器721から被検査回路102へ信号線を共用
し、被検査回路102からパターン圧縮器741への信
号線を共用したもので図7に示す。
符号圧縮回路104は図1と同様である。セレクタ70
1によって、パターン印加モードとBISTモードを分
ける。パターン印加モードのとき、スキャンデータ入力
端子711,712から印加された信号は、信号線71
5,716に伝播し、結線変更回路103にて分岐後ス
キャンチェーンに設定され、出力されたデータは、それ
ぞれ符号圧縮回路104にて排他的論理和されてスキャン
データ出力端子733,734から出力される。一方、
BISTモードのとき、パターン発生器721により発
生された信号713,714は、信号線715,716
に伝播し、結線変更回路103にて分岐後スキャンチェ
ーンに設定され、排他的論理和ゲート735,736で
パターン圧縮器741により圧縮され、パターン圧縮後
出力される。尚、パターン発生器は、予め発生させるパ
ターンを設定しておいてもいいし、ランダム的にパター
ンを発生させても良い。また、テストされる被試験体で
ある論理回路のテストは、そのパターン発生器721か
ら発生させるパターンと、被検査回路102から出力さ
れたパターンとを比較して、その論理回路が故障してい
るかどうか等の検査を行う。
を用いたシフトスキャン方式において、組合せ回路的に
独立な部分回路に含まれるスキャンチェーン間でスキャ
ンデータ入出力を共用することにより、パターン発生器
やパターン圧縮器を共用することになり、ゲート数や配
線の物量を削減できるという効果がある。
成の半導体集積回路について述べましたが、本発明は、
これらの機能を有するソフトウェアでも適応できるもの
である。
D−POM等の記憶媒体に実施例の機能を有する回路情
報プログラムを記憶することで、このソフトウェアの製
作企業外の方々や、ユーザ自身が集積回路、またはその
中の論理回路等の試験を容易に実行できる効果がある。
おけるテストデータ量やテスト時間を削減し、回路面積
のオーバーヘッドを抑えた半導体集積回路を提供でき
る。
図である。
図である。
(2)の一実施例を示す図である。
明する図である。
ートを示す図である。
ートを示す図である。
一実施例を示す図である。
…結線変更回路、104…符号圧縮回路、110,12
0,130,140,410,420,430,440
…スキャンチェーン、111〜113,121〜12
3,131〜133,141〜145,411,41
2,421,422,431,432,441,442
…スキャン機能付FF、151,152,711,71
2…スキャンデータ入力端子、153,154…分岐
点、161,162,733,734…スキャンデータ
出力端子、163,164,341〜345,735,
736…排他的論理和ゲート、171,172…部分回
路、202…マスターFF、203…スレーブFF、2
11…スキャンインピン(SI)、212…データ入力
ピン(D)、213…システムクロックピン(CK)、
214…マスタークロックピン(MC)、215…スレ
ーブクロックピン(SC)、216,311,312,
314〜317,331〜335,347,351,3
52,413,414,423,424,433,43
4,443,444,715,716…信号線、217
…スキャンアウトピン(SO)、218…FF出力ピン
(Q)、313…Phase 信号、321,322…セレク
タ、336〜339…FF、450…組合せ回路部分、
451〜457,461〜467…領域、713,71
4,731,732…信号、721…パターン発生器、
741…パターン圧縮器。
Claims (8)
- 【請求項1】シフトスキャン方式で設計された半導体集
積回路において、 シフトレジスタとして動作する複数のフリップフロップ
回路を有するスキャンチェーンを少なくとも2つ有し、 少なくとも2つの前記スキャンチェーンは、1つの入力
端子にて結線されている半導体集積回路。 - 【請求項2】請求項1の半導体集積回路において、 前記スキャンチェーンの組を変更する結線変更回路を有
する半導体集積回路。 - 【請求項3】シフトスキャン方式で設計された半導体集
積回路において、 シフトレジスタとして動作する複数のフリップフロップ
回路を有する少なくとも2つのスキャンチェーンと、 前記少なくとも2つのスキャンチェーン回路を入力とし
1つの出力端子に接続する符号圧縮回路とを有する半導
体集積回路。 - 【請求項4】請求項1,2,3の少なくとも1つの半導
体集積回路において、 1つの入力端子にて結線する前記スキャンチェーン回路
の組について、各々のスキャンチェーンに含まれる前記
フリップフロップ回路から組合せ回路的に信号を伝播で
きる領域が互いに交わらない半導体集積回路。 - 【請求項5】シフトスキャン方式で設計された半導体集
積回路において、 組合せ回路的に独立に動作する少なくとも2つの部分回
路があり、テスト時にシフトレジスタとして動作する複
数のフリップフロップ回路を有するスキャンチェーンの
各々が少なくとも1つの部分回路内に含まれており、前
記スキャンチェーンの少なくとも2つが結線変更回路を
通り1つの入力端子に接続し、前記スキャンチェーンの
少なくとも2つが符号圧縮回路を通り1つの出力端子に
接続する半導体集積回路。 - 【請求項6】請求項5の半導体集積回路において、 前記組合せ回路的に独立に動作する少なくとも2つの部
分回路が同一の回路であり、前記少なくとも2つの部分
回路で前記フリップフロップ回路が対応するように前記
スキャンチェーンが構成される半導体集積回路。 - 【請求項7】請求項1〜6の少なくとも1つの半導体集
積回路において、 前記少なくとも2つのスキャンチェーンを結線する結線
変更回路への入力に接続されたパターン発生回路と、 前記少なくとも2つのスキャンチェーンが接続する符号
圧縮回路の出力に接続されたパターン圧縮器とを有する
半導体集積回路。 - 【請求項8】シフトレジスタとして動作する複数のフリ
ップフロップ回路を有する少なくとも2つのスキャンチ
ェーンからなる部分回路を複数有し、 1つの前記部分回路に対して未検出の仮定故障に対しテ
ストパターンを生成する第一のステップと、 前記部分回路の全てに対して、生成したテストパターン
の故障シミュレーションを行う第二のステップを有し、 前記部分回路の全てに対して前記第一のステップを実行
するまで前記第一のステップ及び前記第二のステップを
繰り返すテストパターン生成工程が記憶された記憶媒
体。
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