JPH11101859A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11101859A
JPH11101859A JP9264247A JP26424797A JPH11101859A JP H11101859 A JPH11101859 A JP H11101859A JP 9264247 A JP9264247 A JP 9264247A JP 26424797 A JP26424797 A JP 26424797A JP H11101859 A JPH11101859 A JP H11101859A
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circuit
output
signal
sff
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JP9264247A
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Inventor
Seiichi Taguchi
清市 田口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能マクロ回路とその前段の組合せ回路との
間に検査用SFF回路を設けることなく、上記組合せ回
路のスキャンパス検査を実施可能とし、これにより構成
回路を検査するための検査用回路の増大を抑え、かつ検
査用回路による動作タイミングの変化を考慮した特別な
タイミング設計を不要とし、しかもスキャンパス検査を
故障検出率の高いものとする。 【解決手段】 機能マクロ回路13M、及びその前段の
組合せ回路12Cとともに、スキャンパスを形成する複
数のSFF回路11F,15F,18Fを備え、上記機
能マクロ回路前段側のSFF回路11Fの出力が入力さ
れる前段組合せ回路12Cの出力と、その他の組合せ回
路1BCの出力とを切り換えて所定の順序回路18Fに
出力する選択回路17Sを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関し、
特に機能マクロ回路を内蔵した半導体装置における、ス
キャンパス検査と機能マクロ回路に対する単体検査の両
方の検査を該半導体装置に適用するための回路構成に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ますます大規模化,高集積化の進
む半導体装置においては、その構成回路の検査方法とし
て、容易に高い故障検出率が得られる、スキャンパス検
査と機能マクロ回路の単体検査を併用する方法が主流と
なっている。図4は上記のような検査方法が適用される
従来の半導体装置の回路構成を示している。図におい
て、400はスキャンパス検査と単体検査が適用される
半導体装置で、単体検査用テストパターン信号(以下,
MTP信号と略記する。)を入力するための入力パッド
11と、該MTP信号が出力される出力パッド12と、
スキャンパス検査用テストパターン信号(STP信号と
略記する。)を入力するための入力パッド21と、該S
TP信号が出力される出力パッド22とを有している。
【0003】この半導体装置400は、DRAMやRO
Mあるいは乗算器としての機能マクロ回路43Mと、該
機能マクロ回路43の前段に設けられた前段組合せ回路
42Cと、該組み合わせ回路42Cの前段に設けられ
た、スキャンパス検査対応フリップフロップ(以下,前
段SFF回路と略記する。)41Fとを有している。
【0004】また、上記半導体装置400は、上記機能
マクロ回路43Mの後段に設けられた後段組合せ回路4
4Cと、該後段組合せ回路44Cのさらに後段に設けら
れたスキャンパス検査対応フリップフロップ(以下,後
段SFF回路と略記する。)45Fとを有している。
【0005】ここで、上記前段及び後段SFF回路41
F,45Fは、それぞれCK入力に供給されるクロック
信号により動作する一種の順序回路である。この前段S
FF回路41Fは、D入力にその前段側からの信号が入
力され、そのDT入力には上記スキャンパス検査用入力
パッド21からのテスト信号が入力されるようになって
おり、そのQ出力が上記前段組合せ回路42Cの入力に
接続されている。また、上記後段SFF回路45Fはそ
のD入力が上記後段組合せ回路44Cの出力に接続さ
れ、DT入力が上記前段SFF回路41FのNQ出力に
接続され、Q出力がその後段側の回路に接続され、さら
にNQ出力が上記スキャンパス検査用出力パッド22に
接続されている。また、上記前段SFF回路41F及び
後段SFF回路45Fは、そのT入力にはスキャンパス
検査制御信号TEが入力され、該スキャンパス検査制御
信号TEによって、上記D入力に入力されている信号と
DT入力に入力されている信号の一方を選択してラッチ
する構成となっている。
【0006】そして、上記半導体装置400では、上記
前段組合せ回路42Cと機能マクロ回路43Mとの間に
選択回路46Sが設けられており、該選択回路46S
は、単体検査モード信号MTESTにより、上記前段組
合せ回路42Cの出力と上記単体検査用入力パッド11
からのMTP信号とを切り換えて上記機能マクロ回路4
3Mに出力する構成となっている。なお、単体検査用出
力パッド12は上記機能マクロ回路43Mの出力に接続
されている。
【0007】このような構成の半導体装置400では、
通常動作時には、上記選択回路46Sは前段組合せ回路
42Cの出力を選択し、上記各SFF回路41F,45
FはそのD入力を選択し、これにより各SFF回路,組
合せ回路,及び機能マクロ回路により所要の信号処理が
行われる。
【0008】一方、機能マクロ回路の単体検査時には、
本装置400の外部から単体検査モード信号MTEST
を上記選択回路46Sに印加すると、該選択回路46S
は、上記単体検査用入力パッド11からの信号を選択す
る。この状態で、検査装置(図示せず)から上記MTP
信号を上記検査入力パッド11に印加すると、該MTP
信号は経路K41を経て検査用出力パッド12に出力さ
れることとなる。この検査出力パッド12に出力される
MTP信号の各ビットデータを検査装置にて期待値と比
較することにより、上記機能マクロ回路43Mの検査が
実施される。
【0009】また、スキャンパス検査の際には、本半導
体装置400の外部からのスキャンパス検査制御信号T
Eにより上記各SFF回路41F,45Fは、D入力及
びDT入力の一方を選択するよう制御される。つまり、
スキャンパス検査制御信号TEがデータシフトモードを
示すとき、上記各SFF回路41F,45Fは、DT入
力を選択し、該各SFF回路41F,45Fにより、上
記STP信号を通過させるスキャンパス(スキャンチェ
ーン)が上記スキャンパス検査入力パッド21と出力パ
ッド22の間に形成される。これに対し、スキャンパス
検査制御信号TEがキャプチャモードを示すとき、上記
各SFF回路41F,45FはD入力を選択し、通常動
作モードと同様な信号経路が形成される。
【0010】そして、スキャンパス検査では、データシ
フトモードにて、検査装置(図示せず)からSTP信号
を上記入力パッド21に印加して各SFF回路にSTP
信号の各ビットデータを格納し、その後、一旦、キャプ
チャモードにモード変更して各SFF回路41F,45
Fにその前段回路の出力をラッチし、さらにデータシフ
トモードにモード変更して、各SFF回路内に格納され
ているビットデータを順次出力パッド22に出力する。
この出力パッド22に順次出力されるビットデータを検
査装置にて、期待値と比較することにより、上記スキャ
ンパスにおける前後のSFF回路間に位置する組合せ回
路の検査を行うことができる。
【0011】ところが、上記のような回路構成を有する
半導体装置400では、上記機能マクロ回路の前,後段
の組合せ回路42C,44Cは、機能マクロ回路43M
の単体検査においてはテスト信号の通過経路から外れる
ため、上記組合せ回路にはテスト信号が通らず、これら
の回路部分で発生した故障を上記検査により検出するこ
とができないという問題があった。
【0012】また、メモリ等の機能を有する機能マクロ
回路では、論理回路により構成される組合せ回路とは異
なり、入力信号に対する出力信号の予測が困難であるた
め、図4に示すスキャンチェーンを、キャプチャーモー
ド時の信号経路に組合せ回路と機能マクロ回路を含むよ
う構成しても、該キャプチャーモード時の信号経路にお
ける、機能マクロ回路を含む隣接SFF回路間の部分に
ついては、故障の検出が不可能である。
【0013】そこで、一般的には、図5に示すように、
機能マクロ回路の前,後段の組合せ回路に対するスキャ
ンパス検査が可能となるよう構成した半導体装置が用い
られている。図5において、500は従来の一般的な半
導体装置であり、図4に示す半導体装置400と同様、
機能マクロ回路53M、前,後段組合せ回路52C,5
6C、前,後段側のSFF回路51F,57F,及び選
択回路58Sを有しており、これらの回路51F,52
C,58S,53M,56C,57Fは、上記半導体装
置400における各回路41F,42C,46S,43
M,44C,45Fと全く同一構成となっている。
【0014】そして、この半導体装置500では、以下
の点で上記半導体装置400と構成が異なっている。つ
まり、上記機能マクロ回路53Mと選択回路58Sとの
間に第1のテスト用SFF回路54Fが設けられ、上記
機能マクロ回路53Mと後段組合せ回路56Cとの間に
第2のテスト用SFF回路55Fが設けられている。該
両テスト用SFF回路54F,55Fのクロック入力C
Kには、上記前,後段側SFF回路51F,57Fと同
様にクロック信号が入力され、第1,第2のテスト用S
FF回路54F,55FのT入力には、上記前,後段側
SFF回路51F,57Fと同様にスキャンパス検査制
御信号TEが入力されるようになっており、該スキャン
パス検査制御信号TEにより、上記両テスト用SFF回
路54F,55Fは、D入力とDT入力の一方を選択す
るよう構成されている。
【0015】また、第1のテスト用SFF回路54Fの
D入力は上記選択回路58Sの出力に接続され、そのQ
出力は上記機能マクロ回路53Mの入力に接続されてい
る。上記第2のテスト用SFF回路55FのD入力は上
記機能マクロ回路53Mの出力に接続され、そのQ出力
は上記後段組合せ回路56Cの入力に接続されている。
【0016】そして、この半導体装置500では、前段
SFF回路51FのNQ出力が上記第1のテスト用SF
F回路54FのDT入力に接続され、該第1のテスト用
SFF回路54FのNQ出力が上記第2のテスト用SF
F回路55FのDT入力に接続され、該SFF回路55
FのNQ出力が上記後段SFF回路57FのDT入力に
接続されている。これらのSFF回路により、スキャン
パス検査におけるデータシフトモードにて、入力パッド
21と出力パッド22との間にスキャンパス(スキャン
チェーン)が形成されるようになっている。
【0017】このような構成の半導体装置500におい
ても、機能マクロ回路の単体検査を行う場合には、上記
選択回路58Sは、単体検査モード信号MTESTに基
づいて入力パッド11からの信号を選択するので、該入
力パッド11からのMTP信号を経路K51を介して出
力パッド12へ出力することにより、上記機能マクロ回
路についての検査を行うことができる。
【0018】一方、スキャンパス検査は、上記半導体装
置400における場合と同様に、スキャンパス検査制御
信号TEにより上記各SFF回路を制御してデータシフ
トモードあるいはキャプチャモードを設定することによ
り実施することができる。図6は、上記半導体装置50
0においてスキャンパス検査を行う場合のタイミングチ
ャートを示しており、以下このスキャンパス検査につい
て具体的に説明する。但し、以下のスキャンパス検査の
説明では、説明を簡単にするため、半導体装置500
は、図5に示す回路のみから構成されているものとす
る。
【0019】この例では、スキャンパス検査制御信号T
Eがハイレベルであるとき、上記各SFF回路のDT入
力の選択によりスキャンチェーンが形成されるデータシ
フトモードが設定され、スキャンパス検査制御信号TE
がローレベルであるとき、上記SFF回路がD入力を選
択して通常動作の信号経路が形成されるキャプチャーモ
ードが設定される。ここでは、上記スキャンチェーンを
構成するSFF回路が4個であるため、データシフト期
間は4クロック分、データキャプチャー期間は1クロッ
ク分となっている。
【0020】まず、スキャンパス検査モードが設定され
た後の最初の4クロックの期間の間は、上記スキャンパ
ス検査制御信号TEはハイレベルを保持するため、上記
前段SFF回路51F,第1のテスト用SFF回路54
F,第2のテスト用SFF回路55F,後段SFF回路
57Fがそれぞれ、DT入力を選択するデータシフトモ
ードが設定される。このため、このモードにて上記スキ
ャン検査用入力パッド21から、図6に示すSPT信号
(スキャン入力)の各ビットデータS71,S51,S
41,S11,NL1,・・・が順次入力されると、上
記各SFF回路は、そのCK入力に入力されるクロック
信号に同期して上記各ビットデータを順次ラッチする。
【0021】図6に示す例では、最初の4クロックに相
当する期間が経過した時点で、前段SFF51Fにはビ
ットデータS11が、第1のテスト用SFF54Fには
ビットデータS41が、第2のテスト用SFF回路55
FにはビットデータS51が、後段SFF回路57Fに
はビットデータS71が保持される。このとき、前段組
合せ回路52Cは、その前段のSFF回路51Fの出力
S11に応じたデータE81を出力し、後段組合せ回路
56Cはその前段の第2のテスト用SFF回路55Fの
出力S51に応じたデータE61を出力し、さらに機能
マクロ回路53Mは、その前段の第1のテスト用SFF
回路55Fの出力S41に対して所定のデータ処理を施
したデータX31を出力することとなる。
【0022】次に、制御信号TEがローレベルになる
と、上記前段SFF回路51F,第1のテスト用SFF
回路54F,第2のテスト用SFF回路55F,後段S
FF回路57Fがそれぞれ、D入力を選択するデータキ
ャプチャーモードが設定され、この状態が1クロック期
間だけ保持される。これにより、上記各SFF回路はそ
の前段回路の出力をラッチする。
【0023】具体的には、上記前段SFF回路51Fは
その前段回路(図示せず)の出力E01を、第1のテス
ト用SFF回路54Fは、その前段側の前段組合せ回路
52Cの出力E81を、第2のテスト用SFF回路55
Fは、その前段側の機能マクロ回路53Mの出力X31
を、さらに後段組合せ回路57Fは、その前段側の後段
組合せ回路56Cの出力E61をラッチする。
【0024】その後、上記制御信号TEが再度ハイレベ
ルになると、4クロック周期に相当する期間の間、デー
タシフトモードが保持され、上記入力パッド21から順
次、STP信号の各ビットデータが、上記スキャンチェ
ーンを構成する各SFF回路に順次シフトされる。
【0025】このとき、上記最初のキャプチャモードの
際に各SFF回路にラッチされたビットデータがスキャ
ンパス検査用出力パッド22から出力されることとな
る。この出力データを検査装置(図示せず)にて、対応
する期待値と比較することにより、上記組合せ回路52
C,56Cの評価が行われる。
【0026】そして上記のようなデータシフトモードと
データキャプチャモードの切り換えが、スキャンパス検
査制御信号TEの信号レベルの変化に応じて所定の回数
繰り返えされることにより、上記所要のパターンのST
P信号による組合せ回路の評価が行われることとなり、
これにより該組合せ回路の検査が実施される。
【0027】なお、図6中、S12,S42,S52,
S72は2回目のデータシフト期間の終了時点にて、上
記各SFF回路51F,54F,55F,57Fにラッ
チされるSTP信号のビットデータであり、S13,S
43,S53,S73は3回目のデータシフト期間の終
了時点にて、上記各SFF回路51F,54F,55
F,57FにラッチされるSTP信号のビットデータで
ある。また、E02,S82,X32,E62は2回目
のデータキャプチャ期間にて、上記各SFF回路51
F,54F,55F,57Fにラッチされる、前段回路
の出力データであり、E03,S83,X33,E63
は3回目のキャプチャ期間にて、上記各SFF回路51
F,54F,55F,57Fにラッチされる、前段回路
の出力データである。また、NL1,NL2,NL3
は、それぞれ1回,2回,3回目のキャプチャモード期
間に、上記スキャンパス検査用入力パッド21に入力さ
れるSTP信号のビットデータである。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記のような半導体装
置500では、機能マクロの単体検査とスキャンパス検
査との併用により、該装置を構成する各構成回路につい
ての検査が実施可能であり、これによって半導体装置の
故障検出率を向上させることができるが、機能マクロ回
路の前段及び後段に、スキャンパス検査時のみ使用する
検査用SFF回路を挿入する必要があり、このため回路
規模の増大を招くといった問題がある。
【0029】また、半導体装置を構成する機能マクロ回
路の前段及び後段に通常動作には必要のない検査用SF
F回路を挿入することにより、半導体装置の通常動作で
は余分に動作クロックが必要となり、また、該検査用S
FF回路の挿入による装置の動作タイミングの変化を考
慮した特別なタイミング設計が必要となるといった問題
もある。
【0030】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、構成回路を検査するための検査
用回路の増大を抑えつつ、検査用回路による動作タイミ
ングの変化を考慮した特別なタイミング設計を不要とす
ることができ、しかも故障検出率の高い検査を可能とす
る半導体装置を得ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る半導体装置は、複数の順序回路を備え、該複数の順
序回路により、スキャンパス検査用信号を通過させるた
めのスキャンパスが形成されるよう構成した半導体装置
であって、データの記憶あるいはその他のデータ処理を
行う機能を有する機能回路と、該機能回路の前段に設け
られ、上記複数の順序回路のうちの、上記機能回路前段
側の順序回路の出力が入力される前段組合せ回路と、該
前段組合せ回路の出力と該前段組合せ回路以外の所定の
組合せ回路の出力とを制御信号に基づいて切り換えて、
上記複数の順序回路のうちのいずれか1つの順序回路に
出力する信号切換手段とを備えたものである。
【0032】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
半導体装置において、上記信号切換手段を、上記複数の
順序回路のうちのいずれかの順序回路の出力と上記制御
信号との論理積に基づいて、上記前段組合せ回路の出力
と該前段組合せ回路以外の上記所定の組合せ回路の出力
との切り換えを行うよう構成としたものである。
【0033】この発明(請求項3)に係る半導体装置
は、複数の順序回路を備え、該複数の順序回路により、
スキャンパス検査用信号を通過させるためのスキャンパ
スが形成されるよう構成した半導体装置であって、デー
タの記憶あるいはその他のデータ処理を行う機能を有す
る機能回路と、該機能回路の後段に設けられ、上記複数
の順序回路のうちの、上記機能回路後段側の順序回路に
論理信号を出力する後段組合せ回路と、上記機能回路の
出力と上記複数の順序回路のうちのいずれか1つの順序
回路の出力とを制御信号に基づいて切り換えて、上記後
段組合せ回路に出力する信号切換手段とを備えたもので
ある。
【0034】この発明(請求項4)に係る半導体装置
は、複数の順序回路を備え、該複数の順序回路により、
スキャンパス検査用信号を通過させるためのスキャンパ
スが形成されるよう構成した半導体装置であって、デー
タの記憶あるいはその他のデータ処理を行う機能を有す
る機能回路と、該機能回路の前段に設けられ、上記複数
の順序回路のうちの、上記機能回路前段側の順序回路の
出力が入力される前段組合せ回路と、該機能回路の後段
に設けられ、上記複数の順序回路のうちの、上記機能回
路後段側の順序回路に論理信号を出力する後段組合せ回
路と、該前段組合せ回路の出力と該前段及び後段組合せ
回路以外の組合せ回路の出力とを制御信号に基づいて切
り換えて、上記複数の順序回路のうちの所定の順序回路
に出力する第1の信号切換手段と、上記機能回路の出力
と上記複数の順序回路のうちのいずれかの順序回路の出
力とを上記制御信号に基づいて切り換えて、上記後段組
合せ回路に出力する第2の信号切換手段とを備えたもの
である。
【0035】この発明(請求項5)は、請求項4記載の
半導体装置において、上記第1の信号切換手段を、上記
複数の順序回路のうちの所定の順序回路の出力と上記制
御信号との論理積に基づいて、上記前段組合せ回路の出
力と該前段及び後段組合せ回路以外の組合せ回路の出力
との切り換えを行うよう構成したものである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による半導
体装置を説明するためのブロック図である。図におい
て、図4と同一符号は従来の半導体装置400と同一の
ものを示し、100は本実施の形態1の半導体装置であ
り、SFF回路,組合せ回路,及び機能マクロ回路をそ
れぞれ複数有し、機能マクロ回路の単体検査とスキャン
パス検査の両方の検査を実施可能な構成となっている。
【0037】すなわち、この半導体装置100は、図4
に示す従来の半導体装置400と同様、機能マクロ回路
13M、その前,後段の組合せ回路12C,14C、機
能マクロ回路の前,後段側のSFF回路11F,15
F、及び選択回路16Sを有しており、これらは従来の
半導体装置400における対応する回路43M,42
C,44C,41F,45F,及び46Sと全く同一構
成となっている。
【0038】さらに、上記半導体装置100は、上記各
組合せ回路回路に加えて他の組合せ回路1BCを有し、
該組合せ回路1BCの前段側にはSFF回路1Cが、そ
の後段側にはSFF回路18Fが設けられており、該組
合せ回路1BCとSFF回路18Fとの間には、該組合
せ回路1BCの出力と上記選択回路16Sの出力とを切
換制御信号により切り換えて上記SFF回路18Fに出
力する選択回路17Sが設けられている。ここで、上記
切換制御信号は、スキャンパス検査モード信号STES
Tと上記SFF回路以外の他のSFF回路19Fの出力
とを入力とするAND回路1ACの出力となっている。
【0039】また、上記半導体装置100では、上記各
SFF回路は、それぞれクロック入力CK,D入力,D
T入力,Q出力,NQ出力,及びT入力を有しており、
該T入力に供給されるスキャンパス検査制御信号TEに
より、D入力に供給される信号とDT入力に供給される
信号を選択し、該選択した信号に応じた非反転信号をQ
出力に、反転信号をNQ出力に出力する構成となってい
る。
【0040】そして、この半導体装置100では、スキ
ャンパス検査用入力パッド21とスキャンパス検査用出
力パッド22の間で、スキャンパス(スキャンチェー
ン)を構成する複数のSFF回路が、上記入力パッド2
1側からSFF回路11F,15F,1CF,18F,
19F,・・・の順序で配列されている。
【0041】次に動作について説明する。まず、通常動
作モードでは、各SFF回路はD入力に入力される信号
を選択し、選択回路16Sは組合せ回路12Cの出力を
選択し、さらに選択回路17Sは組合せ回路1BCの出
力を選択することとなり、これにより本半導体装置10
0は本来の信号処理を行う。
【0042】一方、検査モードでは、機能マクロ回路の
単体検査時には、単体検査モード信号MTESTにより
選択回路16Sが単体検査用入力パッド11からの信号
を選択することとなり、スキャンパス検査時には、上記
選択回路16Sは組合せ回路12Cの出力を選択するこ
ととなる。またスキャンパス検査時には、スキャンパス
検査モード信号STESTにより、SFF回路19Fの
出力が選択回路17Sの制御信号として有効となり、該
選択回路17SはSFF回路19Fの出力により、組合
せ回路1BCの出力と上記選択回路16Sの出力のいず
れか一方を選択する。さらにスキャンパス検査時には、
各SFF回路のT入力に供給されるスキャンパス検査制
御信号TEにより、スキャンパスチェーンが形成される
データシフトモードと、各回路が通常動作時における接
続状態となるデータキャプチャモードとが切換られる。
【0043】つまり、機能マクロ回路の単体検査時に
は、上記入力パッド11から選択回路16S,機能マク
ロ回路13Mを介して出力パッド12に至る経路K11
が形成されるため、検査装置(図示せず)から上記入力
パッド11にMTP信号を供給することにより、この信
号に対応した信号が上記出力パッド12に得られる。従
って、該出力パッド12に出力される信号を検査装置に
て期待値と比較することにより、上記機能マクロ回路の
単体検査を行うことができる。
【0044】また、スキャンパス検査時には、まず、図
5に示す従来の半導体装置500の動作にて説明したよ
うに、データシフトモードにて上記入力パッド21から
供給されるSTP信号の各ビットデータが、スキャンチ
ェーンを構成する各SFF回路に格納される。
【0045】その後、上記各SFF回路のT入力に供給
されるスキャンパス検査制御信号TEの信号レベルが切
り替わることにより、データキャプチャモードが設定さ
れる。このデータキャプチャモードではSFF回路では
D入力が選択されて本半導体装置100における各回路
は通常動作時の接続状態となるため、各SFF回路には
その前段の回路の出力が取り込まれる。
【0046】例えば、選択回路17Sが選択回路16S
の出力を選択している場合は、SFF回路18Fには経
路K12を介して組合せ回路12Cの出力が取り込ま
れ、選択回路17Sが組合せ回路1BCの出力を選択し
ている場合は、SFF回路18Fには経路K13を介し
て上記組合せ回路1BCの出力が取り込まれる。また上
記選択回路17Sが選択回路16Sの出力を選択する
か、あるいは組合せ回路1BCの出力を選択するかは、
SFF回路19Fにデータシフトモードにて格納されて
いるデータにより決まる。
【0047】その後、上記T入力に供給されるスキャン
パス検査制御信号TEの信号レベルが切り替わることに
より、再びデータシフトモードに設定される。この2回
目のデータシフトモードでは、上記各SFF回路に格納
されているビットデータを、スキャンチェーンを構成す
るSFF回路の数だけシフトして、上記出力パッド22
から出力される。このとき出力パッド22に出力される
ビットデータを検査装置により期待値と比較することに
より、上記組合せ回路12C,1BCの検査を実施する
ことができる。
【0048】このように実施の形態1では、機能マクロ
回路13M、及びその前段の組合せ回路12Cに加え
て、スキャンパスを形成する複数のSFF回路11F,
15F,18Fを備えるとともに、上記機能マクロ回路
前段側のSFF回路11Fの出力が入力される前段組合
せ回路12Cの出力と、その他の組合せ回路1BCの出
力とを切り換えて所定のSFF回路18Fに出力する選
択回路17Sを備えたので、機能マクロ回路13Mとそ
の前段の組合せ回路12Cとの間に検査用SFF回路を
設けることなく、上記組合せ回路12Cのスキャンパス
検査を実施できる。これにより構成回路を検査するため
の検査用回路の増大を抑え、かつ検査用回路による動作
タイミングの変化を考慮した特別なタイミング設計を不
要とし、しかもスキャンパス検査を故障検出率の高いも
のとすることができる。
【0049】また、上記選択回路17Sを、SFF回路
19Fの出力とスキャンパス検査モード信号STEST
との論理積により、組合せ回路12Cの出力と組合せ回
路1BCの出力のいずれかを選択するようにしたので、
SPT信号のパターン設定により上記選択回路17Sが
経路K12と経路K13を自動的に切り換えることとな
り、これにより組合せ回路12Cと1BCの検査を一連
のスキャンパス検査にて連続して行うことができる。
【0050】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2による半導体装置を説明するためのブロック図であ
る。図において、図4と同一符号は従来の半導体装置4
00と同一のものを示し、200は本実施の形態2の半
導体装置であり、SFF回路,組合せ回路,及び機能マ
クロ回路をそれぞれ複数有し、機能マクロ回路の単体検
査とスキャンパス検査の両方の検査を実施可能な構成と
なっている。
【0051】すなわち、この半導体装置200は、図4
に示す従来の半導体装置400と同様、機能マクロ回路
23M、その前,後段の組合せ回路22C,24C、機
能マクロ回路の前,後段側のSFF回路21F,25
F、及び選択回路26Sを有しており、これらは従来の
半導体装置400における対応する回路43M,42
C,44C,41F,45F,及び46Sと全く同一構
成となっている。
【0052】さらに、上記半導体装置200では、上記
組合せ回路24Cと機能マクロ回路23Mとの間に、該
機能マクロ回路23Mの出力と上記SFF回路以外のS
FF回路28Fの出力とを/STEST信号(スキャン
パス検査モード信号STESTの反転信号)により切り
換えて上記組合せ回路24Cに出力する選択回路27S
が設けられている。
【0053】また、上記半導体装置200では、上記各
SFF回路は、それぞれクロック入力CK,D入力,D
T入力,Q出力,NQ出力,及びT入力を有しており、
該T入力に供給されるスキャンパス検査制御信号TEに
より、D入力に供給される信号とDT入力に供給される
信号を選択し、該選択した信号に応じた非反転信号をQ
出力に、反転信号をNQ出力に出力する構成となってい
る。
【0054】そして、この半導体装置200では、単体
検査用出力パッド12は、上記選択回路27Sの出力に
接続されており、また、スキャンパス検査用入力パッド
21と該スキャンパス検査用出力パッド22の間で、ス
キャンパス(スキャンチェーン)を構成する複数のSF
F回路が、上記入力パッド21側からSFF回路21
F,25F,28F,・・・の順序で配列されている。
【0055】次に動作について説明する。まず、通常動
作モードでは、各SFF回路はD入力に入力される信号
を選択し、選択回路26Sは組合せ回路22Cの出力を
選択し、さらに選択回路27Sは機能マクロ回路23M
の出力を選択することとなり、これにより本半導体装置
200は本来の信号処理を行う。
【0056】一方、検査モードでは、機能マクロ回路の
単体検査時には、単体検査モード信号MTESTにより
選択回路26Sが単体検査用入力パッド11からの信号
を選択することとなり、スキャンパス検査時には、/S
TSET信号により上記選択回路27SはSFF回路2
8Fの出力を選択することとなる。なお、この選択回路
27Sは、/STSET信号が入力されていない状態で
は、常に機能マクロ回路23Mの出力を選択するように
なっている。さらにスキャンパス検査時には、各SFF
回路のT入力に供給されるモード信号により、スキャン
パスチェーンが形成されるデータシフトモードと、各回
路が通常動作時における接続状態となるデータキャプチ
ャモードとが切換られる。
【0057】つまり、機能マクロ回路の単体検査時に
は、上記入力パッド11から選択回路26S,機能マク
ロ回路23M,選択回路27Sを介して出力パッド12
に至る経路K21が形成されるため、検査装置(図示せ
ず)から上記入力パッド11にMTP信号を供給するこ
とにより、このMTP信号に対応した信号が上記出力パ
ッド12に得られる。従って、該出力パッド12に出力
される信号を検査装置にて期待値と比較することによ
り、上記機能マクロ回路の検査を行うことができる。
【0058】また、スキャンパス検査時には、まず、図
5に示す従来の半導体装置500の動作にて説明したよ
うに、データシフトモードにて上記入力パッド21から
供給されるSTP信号の各ビットデータが、スキャンチ
ェーンを構成する各SFF回路に格納される。
【0059】その後、上記各SFF回路のT入力に供給
されるスキャンパス検査制御信号TEの信号レベルが切
り替わることにより、キャプチャモードが設定される。
このキャプチャモードでは各SFF回路にてD入力が選
択されて半導体装置における各回路は通常動作時の接続
状態となるため、各SFF回路にはその前段の回路の出
力が取り込まれる。例えば、SFF回路25Fには経路
K22を介して組合せ回路24Cの出力が取り込まれ
る。
【0060】その後、上記各SFF回路のT入力に供給
されるスキャンパス検査制御信号TEの信号レベルが切
り替わることにより、再びデータシフトモードに設定さ
れる。この2回目のデータシフトモードでは、上記各S
FF回路に格納されているビットデータを、スキャンチ
ェーンを構成するSFF回路の数だけシフトして、上記
出力パッド22から出力する。このとき出力パッド22
に出力されるビットデータを検査装置により期待値と比
較することにより、上記組合せ回路24Cの検査を実施
することができる。
【0061】このように本実施の形態2では、機能マク
ロ回路23M、及びその後段の組合せ回路24Cに加え
て、スキャンパスを形成する複数のSFF回路21F,
25F,28Fを備えるとともに、上記SFF回路28
Fの出力と機能マクロ回路23Mの出力とを切り換える
選択回路27Sを備え、該選択回路27Sの出力を、後
段側にSFF回路25Fが接続されている上記組合せ回
路24Cに出力するようにしたので、機能マクロ回路2
3Mとその後段の組合せ回路24Cとの間に検査用SF
F回路を設けることなく、上記組合せ回路24Cのスキ
ャンパス検査を実施できる。これにより構成回路を検査
するための検査用回路の増大を抑え、かつ検査用回路に
よる動作タイミングの変化を考慮した特別なタイミング
設計を不要とし、しかもスキャンパス検査を故障検出率
の高いものとすることができる。
【0062】実施の形態3.図3は本発明の実施の形態
3による半導体装置を説明するためのブロック図であ
る。図において、300は本実施の形態3の半導体装置
であり、図1に示す実施の形態1の半導体装置100の
構成と、図2に示す実施の形態2の半導体装置200の
構成を組み合わせたものであり、上記各実施の形態の半
導体装置と同様、SFF回路,組合せ回路,及び機能マ
クロ回路をそれぞれ複数有し、機能マクロ回路の単体検
査とスキャンパス検査の両方の検査を実施可能な構成と
なっている。
【0063】すなわち、この半導体装置300は、図1
に示す半導体装置100と同様、機能マクロ回路33
M、組合せ回路32C,34C,3BC、SFF回路3
1F,35F,3CF,38F,39F、選択回路36
S,37S、及びAND回路3ACを有しており、これ
らは実施の形態1の半導体装置100における機能マク
ロ回路13M、組合せ回路12C,14C,1BC、S
FF回路11F,15F,1CF,18F,19F、選
択回路16S,17S、及びAND回路1ACと全く同
一構成となっており、またこの半導体装置300は、図
2に示す半導体装置200における選択回路27S及び
SFF回路28Fに相当する選択回路3ES及びSFF
回路3FFを有している。
【0064】さらにこの半導体装置300では、上記選
択回路3ESには制御信号として、スキャンパス検査モ
ード信号STESTを入力とするインバータ3DCの出
力(/STEST信号)を供給するようにしている。
【0065】そして、この半導体装置300では、単体
検査用出力パッド12は上記選択回路3ESの出力に接
続されており、また、スキャンパス検査用入力パッド2
1とスキャンパス検査用出力パッド22の間で、スキャ
ンパス(スキャンチェーン)を構成する複数のSFF回
路が、上記入力パッド21側からSFF回路31F,3
5F,3FF,3CF,38F,39F,・・・の順序
で配列されている。
【0066】次に動作について説明する。まず、通常動
作モードでは、各SFF回路はD入力に入力される信号
を選択し、選択回路36Sは組合せ回路32Cの出力を
選択し、また選択回路37Sは組合せ回路3BCの出力
を選択し、選択回路3ESは機能マクロ回路33Mの出
力を選択することとなり、これにより本半導体装置30
0は本来の信号処理を行う。
【0067】一方、検査モードでは、機能マクロ回路の
単体検査時には、単体検査モード信号MTESTにより
選択回路36Sが単体検査用入力パッド11からの信号
を選択することとなり、スキャンパス検査時には、上記
選択回路36Sは組合せ回路32Cの出力を選択するこ
ととなる。なお、この選択回路3ESは、/STSET
信号が入力されていない状態では、常に機能マクロ回路
33Mの出力を選択するようになっている。またスキャ
ンパス検査時には、スキャンパス検査モード信号STE
STにより、SFF回路39Fの出力が選択回路37S
の制御信号として有効となり、該選択回路37SはSF
F回路39Fの出力により、組合せ回路3BCの出力と
上記選択回路36Sの出力のいずれか一方を選択する。
さらにインバータ3DCの出力である/STSET信号
により上記選択回路3ESはSFF回路3FFの出力を
選択することとなる。そしてこのスキャンパス検査時に
は、各SFF回路のT入力に供給されるスキャンパス検
査制御信号TEにより、スキャンパスチェーンが形成さ
れるデータシフトモードと、各回路が通常動作時におけ
る接続状態となるデータキャプチャモードとが切換られ
る。
【0068】つまり、機能マクロ回路の単体検査時に
は、上記入力パッド11から選択回路36S,機能マク
ロ回路33M,選択回路3ESを介して出力パッド12
に至る経路K31が形成されるため、検査装置(図示せ
ず)から上記入力パッド11にMTP信号を供給するこ
とにより、この信号に対応した信号が上記出力パッド1
2に得られる。従って、該出力パッド12に出力される
信号を検査装置にて期待値と比較することにより、上記
機能マクロ回路の単体検査を行うことができる。
【0069】また、スキャンパス検査時には、まず、図
5に示す従来の半導体装置500の動作にて説明したよ
うに、データシフトモードにて上記入力パッド21から
供給されるSTP信号の各ビットデータが、スキャンチ
ェーンを構成する各SFF回路に格納される。
【0070】その後、上記各SFF回路のT入力に供給
されるスキャンパス検査制御信号TEの信号レベルが切
り替わることにより、キャプチャモードが設定される。
このキャプチャモードではSFF回路ではD入力が選択
されて半導体装置における各回路は通常動作時の接続状
態となるため、各SFF回路にはその前段の回路の出力
が取り込まれる。
【0071】例えば、選択回路37Sが選択回路36S
の出力を選択している場合は、SFF回路38Fには経
路K32を介して組合せ回路32Cの出力が取り込ま
れ、選択回路37Sが組合せ回路3BCの出力を選択し
ている場合は、SFF回路38Fには経路K33を介し
て上記組合せ回路3BCの出力が取り込まれる。また上
記選択回路37Sが選択回路36Sの出力を選択する
か、あるいは組合せ回路3BCの出力を選択するかは、
SFF回路39Fにデータシフトモードにて格納されて
いるデータにより決まる。また、SFF回路35Fには
経路K34を介して組合せ回路34Cの出力が取り込ま
れる。
【0072】その後、上記各SFF回路のT入力に供給
されるスキャンパス検査制御信号TEの信号レベルが切
り替わることにより、再びデータシフトモードに設定さ
れる。この2回目のデータシフトモードでは、上記各S
FF回路に格納されているビットデータを、スキャンチ
ェーンを構成するSFF回路の数だけシフトして、上記
出力パッド22から出力する。このとき出力パッド22
に出力されるビットデータを検査装置により期待値と比
較することにより、上記組合せ回路32C,3BC,3
4Cの検査を実施することができる。
【0073】このように実施の形態3では、機能マクロ
回路33M、及びその前,後段の組合せ回路32C,3
4Cに加えて、スキャンパスを形成する複数のSFF回
路31F,35F,38Fを備えるとともに、上記機能
マクロ回路前段側のSFF回路31Fの出力が入力され
る前段組合せ回路32Cの出力と、その他の組合せ回路
3BCの出力とを切り換えて所定のSFF回路38Fに
出力する選択回路37Sを備え、かつ上記SFF回路3
FFの出力と機能マクロ回路33Mの出力とを切り換え
る選択回路3ESを備え、該選択回路3ESの出力を、
後段側にSFF回路35Fが接続されている上記組合せ
回路34Cに出力するようにしたので、機能マクロ回路
33Mとその前,後段の組合せ回路32C,34Cとの
間に検査用SFF回路を設けることなく、上記組合せ回
路32C,34Cのスキャンパス検査を実施できる。こ
れにより構成回路を検査するための検査用回路の増大を
抑え、かつ検査用回路による動作タイミングの変化を考
慮した特別なタイミング設計を不要とし、しかもスキャ
ンパス検査を故障検出率の高いものとすることができ
る。
【0074】また、上記選択回路37Sを、SFF回路
39Fの出力とSTEST信号との論理積により、組合
せ回路32Cの出力と組合せ回路3BCの出力のいずれ
かを選択するようにしたので、SPT信号パターンの設
定により上記選択回路37Sが経路K32と経路K33
を自動的に切り換えることとなり、これにより組合せ回
路32Cと3BCの検査を一連のスキャンパス検査にて
連続して行うことができる効果もある。
【0075】なお、上記各実施の形態では、スキャンパ
スを形成するSFF回路を特定して示したが、スキャン
パスの経路は上記実施の形態のものに限らず、半導体装
置に搭載されたSFF回路により適宜所定のスキャンチ
ェーンを形成することができる。
【0076】例えば、スキャンパス検査におけるキャプ
チャモードで、あるSFF回路から組合せ回路等に検査
信号が出力され、再び同じSFF回路に信号が保持され
るような構成とすることも可能である。ただし、形成す
るスキャンパスチェーンに対応した検査信号パターンを
設定することが必要である。
【0077】
【発明の効果】以上のように、この発明(請求項1)に
係る半導体装置によれば、機能回路と複数の順序回路を
備え、該複数の順序回路により、スキャンパス検査用信
号を通過させるためのスキャンパスを形成可能に構成す
るとともに、該機能回路の前段に設けられた、上記複数
の順序回路のうちの、上記機能回路前段側の順序回路の
出力が入力される前段組合せ回路の出力と、該前段組合
せ回路以外の所定の組合せ回路の出力とを制御信号に基
づいて切り換える信号切換手段を備え、該信号切換手段
の出力を上記複数の順序回路のうちのいずれか1つの順
序回路に出力するようにしたので、機能回路とその前段
の組合せ回路との間に検査用の順序回路を設けることな
く、該組合せ回路のスキャンパス検査が実施可能とな
る。これにより、構成回路を検査するための検査用回路
の増大を抑え、かつ検査用回路による動作タイミングの
変化を考慮した特別なタイミング設計を不要とすること
ができ、しかもスキャンパス検査を故障検出率の高いも
のとできる効果がある。
【0078】この発明(請求項2)によれば、請求項1
記載の半導体装置において、上記信号切換手段を、上記
複数の順序回路のうちのいずれかの順序回路の出力と上
記制御信号との論理積に基づいて、上記前段組合せ回路
の出力と該前段組合せ回路以外の上記所定の組合せ回路
の出力との切り換えを行うよう構成としたので、スキャ
ンパス検査用信号のテストパターンによって、検査対象
となる組合せ回路を切り換えることができ、これにより
複数の組合せ回路の検査を自動的に行うことができる効
果がある。
【0079】この発明(請求項3)に係る半導体装置に
よれば、機能回路と複数の順序回路を備え、該複数の順
序回路により、スキャンパス検査用信号を通過させるた
めのスキャンパスを形成可能に構成するとともに、該機
能回路の後段に設けられ、上記複数の順序回路のうち
の、上記機能回路後段側の順序回路に論理信号を出力す
る後段組合せ回路と、上記機能回路の出力と上記複数の
順序回路のうちのいずれか1つの順序回路の出力とを制
御信号に基づいて切り換えて上記後段組合せ回路に出力
する信号切換手段とを備えたので、機能回路とその後段
の組合せ回路との間に検査用の順序回路を設けることな
く、該組合せ回路のスキャンパス検査が実施可能とな
る。これにより、構成回路を検査するための検査用回路
の増大を抑え、かつ検査用回路による動作タイミングの
変化を考慮した特別なタイミング設計を不要とすること
ができ、しかもスキャンパス検査を故障検出率の高いも
のとできる効果がある。
【0080】この発明(請求項4)に係る半導体装置よ
れば、機能回路及びその前,後段の組合せ回路ととも
に、スキャンパス検査用信号の通過させるためのスキャ
ンパスを形成可能な複数の順序回路を備え、上記機能回
路前段側の順序回路の出力を機能回路前段の組合せ回路
の入力とし、機能回路後段の組合せ回路の出力を機能回
路後段側の順序回路の入力とするとともに、該前段組合
せ回路の出力と、上記組合せ回路以外の組合せ回路の出
力とを切り換えて所定の順序回路に出力する第1の信号
切換手段と、上記機能回路の出力と上記いずれかの順序
回路の出力とを切り換えて上記後段組合せ回路に出力す
る第2の信号切換手段とを備えたので、機能回路とその
前,後段の組合せ回路との間に検査用の順序回路を設け
ることなく、該組合せ回路のスキャンパス検査が実施可
能となる。これにより、構成回路を検査するための検査
用回路の増大を抑え、かつ検査用回路による動作タイミ
ングの変化を考慮した特別なタイミング設計を不要とす
ることができ、しかもスキャンパス検査を故障検出率の
高いものとできる効果がある。
【0081】この発明(請求項5)によれば、請求項4
記載の半導体装置において、上記第1の信号切換手段
を、上記複数の順序回路のうちの所定の順序回路の出力
と上記制御信号との論理積に基づいて、上記前段組合せ
回路の出力と該前段及び後段組合せ回路以外の組合せ回
路の出力との切り換えを行うよう構成したので、スキャ
ンパス検査用信号のテストパターンによって、検査対象
となる組合せ回路を切り換えることができ、これにより
複数の組合せ回路の検査を自動的に行うできる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による半導体装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2による半導体装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態3による半導体装置の構成
を示すブロック図である。
【図4】故障検査のための回路を搭載した従来の半導体
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】故障検査のための回路を搭載した従来の一般的
な半導体装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す従来の一般的な半導体装置における
スキャンパス検査時の動作を説明するための信号波形図
である。
【符号の説明】
11 単体検査用入力パッド 12 単体検査用出力パッド 1CF,18F,19F,28F,3CF,38F,3
FF,39F SFF回路 1BC,3BC 組合せ回路 1AC,3AC AND回路 17S,27S,37S 第2の選択回路 3DC インバーター 3ES 第3の選択回路 11F,21F,31F 前段側SFF回路 12C,22C,32C 前段組合せ回路 13M,23M,33M 機能マクロ回路 14C,24C,34C 後段組合せ回路 15F,25F,35F 後段側SFF回路 16S,26S,36S 第1の選択回路 21 スキャンパス検査用入力パッド 22 スキャンパス検査用出力パッド 100,200,300 半導体装置 K11,K21,K31 単体検査経路 K12,K13,K22,K32〜K34 スキャンパ
ス検査経路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の順序回路を備え、該複数の順序回
    路により、スキャンパス検査用信号を通過させるための
    スキャンパスが形成されるよう構成した半導体装置であ
    って、 データの記憶あるいはその他のデータ処理を行う機能を
    有する機能回路と、 該機能回路の前段に設けられ、上記複数の順序回路のう
    ちの、上記機能回路前段側の順序回路の出力が入力され
    る前段組合せ回路と、 該前段組合せ回路の出力と、該前段組合せ回路以外の所
    定の組合せ回路の出力とを制御信号に基づいて切り換え
    て、上記複数の順序回路のうちのいずれか1つの順序回
    路に出力する信号切換手段とを備えたことを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 上記信号切換手段は、上記複数の順序回路のうちのいず
    れかの順序回路の出力と上記制御信号との論理積に基づ
    いて、上記前段組合せ回路の出力と該前段組合せ回路以
    外の上記所定の組合せ回路の出力との切り換えを行うも
    のであることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 複数の順序回路を備え、該複数の順序回
    路により、スキャンパス検査用信号を通過させるための
    スキャンパスが形成されるよう構成した半導体装置であ
    って、 データの記憶あるいはその他のデータ処理を行う機能を
    有する機能回路と、 該機能回路の後段に設けられ、上記複数の順序回路のう
    ちの、上記機能回路後段側の順序回路に論理信号を出力
    する後段組合せ回路と、 上記機能回路の出力と、上記複数の順序回路のうちのい
    ずれか1つの順序回路の出力とを制御信号に基づいて切
    り換えて、上記後段組合せ回路に出力する信号切換手段
    とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 複数の順序回路を備え、該複数の順序回
    路により、スキャンパス検査用信号を通過させるための
    スキャンパスが形成されるよう構成した半導体装置であ
    って、 データの記憶あるいはその他のデータ処理を行う機能を
    有する機能回路と、 該機能回路の前段に設けられ、上記複数の順序回路のう
    ちの、上記機能回路前段側の順序回路の出力が入力され
    る前段組合せ回路と、 該機能回路の後段に設けられ、上記複数の順序回路のう
    ちの、上記機能回路後段側の順序回路に論理信号を出力
    する後段組合せ回路と、 該前段組合せ回路の出力と、該前段及び後段組合せ回路
    以外の組合せ回路の出力とを制御信号に基づいて切り換
    えて、上記複数の順序回路のうちの所定の順序回路に出
    力する第1の信号切換手段と、 上記機能回路の出力と、上記複数の順序回路のうちのい
    ずれかの順序回路の出力とを上記制御信号に基づいて切
    り換えて、上記後段組合せ回路に出力する第2の信号切
    換手段とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置において、 上記第1の信号切換手段は、上記複数の順序回路のうち
    の所定の順序回路の出力と上記制御信号との論理積に基
    づいて、上記前段組合せ回路の出力と該前段及び後段組
    合せ回路以外の組合せ回路の出力との切り換えを行うも
    のであることを特徴とする半導体装置。
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