JPH08170930A - 赤外線検出装置 - Google Patents

赤外線検出装置

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JPH08170930A
JPH08170930A JP31448094A JP31448094A JPH08170930A JP H08170930 A JPH08170930 A JP H08170930A JP 31448094 A JP31448094 A JP 31448094A JP 31448094 A JP31448094 A JP 31448094A JP H08170930 A JPH08170930 A JP H08170930A
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JP
Japan
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infrared
sensor
holding substrate
power source
holding
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Pending
Application number
JP31448094A
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English (en)
Inventor
Yoichi Maehara
庸一 前原
Hironori Tanaka
洋典 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31448094A priority Critical patent/JPH08170930A/ja
Publication of JPH08170930A publication Critical patent/JPH08170930A/ja
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、エアコン等に取付られる赤外線検
出装置に関するもので、赤外線検出時間を十分に確保す
ることができ、それによって空間分解能及び温度分解能
を高くするでき、しかも、小型,低コストかつ生産性の
高い赤外線検出装置を提供することを目的としている。 【構成】 赤外線を検知する焦電センサ16と、赤外線
を集光して、前記センサに赤外線を導くドーム型マルチ
フレネルレンズ10と、前記センサと前記赤外線集光部
材を保持するセンサ基板14を備え、前記赤外線集光部
材に切り欠き部20を設け、センサ基板14とレンズ1
0の間に隙間を設け、センサ基板14とレンズ10を保
持する回転ベース15に係止部材を設けてセンサ基板1
4とレンズ10を貫通させて回転ベース15に固定し、
動力源を傾斜させて取付ベース1に設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアコン等に取付けら
れる赤外線検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、より快適なオフィス等の業務空間
の実現をめざして温熱要素や塵埃,臭い,空気組成等の
空気質要素の物理的な環境情報に加えて在室者の人体生
理情報が重要視されるようになり、在室者の有無を検知
する種々の人体検出装置が開発されている。その中で、
人体より発せられる赤外線に反応する焦電型赤外線検出
素子を用い、被検出領域から入射される設定赤外線の強
度により人の存在の有無を判定する人体検出装置が実用
化されている。ここで、焦電型赤外線検出素子は、赤外
線の入射により、結晶に温度変化が生じた時に表面電荷
が変化する焦電効果を利用した素子である。この焦電型
赤外線検出素子は、微分型検出素子で、安定な赤外線入
射に対しては、反応せず、変化する赤外線入射に対して
反応する。従って、被検出領域で静止している人体の存
在を判定するには、静止している人体から発せられる赤
外線を焦電型赤外線検出素子に断続的に入射させるか、
赤外線の入射量を変化させる必要がある。
【0003】また、焦電型赤外線検出素子を備えた赤外
線センサは、人体の存在の有無を確実にするために、そ
のセンサ視野における人体の割合をセンサ視野中に占し
める人体の背景等の割合よりも大きくし、これにより人
体を検出した検出出力を背景の検出出力よりも増大さ
せ、信号対雑音比の向上を図る必要がある。このため、
赤外線センサのセンサ視野を狭くして信号対雑音比の向
上を図る方法が提案されているが、赤外線センサの視野
が狭くなると人体の検出可能範囲が狭くなるので、赤外
線センサのセンサ視野を走査して、検出可能範囲の拡大
を図る方法が提案されている。この場合、赤外線センサ
のセンサ視野を内に存在する人体が移動せずに静止して
いても、焦電型赤外線検出素子に入射される赤外線の入
射量を変化させることができるので、静止人体を検出す
ることができる。すなわち、赤外線センサのセンサ視野
を走査することは、人体の検出可能範囲の拡大を図ると
ともに、静止人体も検出することができ、この赤外線セ
ンサのセンサ視野を走査する人体検出装置が広く実用化
されている。
【0004】また、より快適な温熱空間を実現するため
に人体の存在位置情報が必要である。この時、一定速度
でセンサ視野を走査するだけでは、人体の存在位置情報
を得るのは困難であった。この問題を解決するために、
回動時間と静止時間のある走査パターンでセンサ視野を
走査し、回動終了後からのある一定時間後でのセンサ出
力を用い赤外線の変化量を得るものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、焦電センサの移動が連続的に行われてい
たため、センサの赤外線検出時間を十分に確保する事が
困難であり、それに伴って空間分解能及び温度分解能が
低いという問題点や、装置の複雑化のよって、装置の小
型化が困難になり、生産コストが高くなり、かつ生産性
が低化するといった問題点があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、赤外
線検出時間を十分に確保することができ、それによって
空間分解能及び温度分解能を高くすることができ、しか
も、小型,低コストかつ生産性の高い赤外線検出装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、赤外線を検出する赤外線焦電センサと、その赤外線
焦電センサに赤外線を集光する集光手段と、前記赤外線
焦電センサ及び集光手段を保持し、回転可能な回転部
と、前記赤外線焦電センサからの出力を演算する回路手
段とを備えた。
【0008】また、赤外線焦電センサ及び集光手段の対
面方向を段階的に回転させる動力手段を備え所定の対面
方向に対して前記赤外線焦電センサの出力を計測後、前
記動力手段により1ステップ角度回転させ、前記計測を
順次繰り返し、最終対面方向に対して計測終了後、前記
動力手段で逆回転させ、前記計測を順次繰り返す。
【0009】また、機能を有し、かつ装置全体の外形を
突出部を除いて60mm×30mm×30mmの大きさ
に納めるために、前記赤外線焦電センサと前記集光手段
と前記回転部とを同一部分で固定し、前記動力手段のシ
ャフトを傾けて固定し、前記回転部に回転力伝達のため
の歯車を一体で形成し、前記赤外線焦電センサの実装基
板と前記動力手段の回路基板を別基板とし、前記赤外線
焦電センサ基板と前記回転部の空間部に前記演算回路を
形成できる形状をした前記回転部とからなる。
【0010】また、前記赤外線焦電センサおよび前記集
光手段の基準位置を検出器を用いて検出可能にした。
【0011】
【作用】この構成によって、構造を簡単にする事がで
き、しかも隙間を有効に利用する事ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例における赤外線検
出装置の斜視図で、図2は本発明の一実施例における赤
外線検出装置の正面図、図3は本発明の一実施例におけ
る赤外線検出装置の側面図、図4,図5,図6はそれぞ
れ赤外線検出装置の動作を示す動作図である。
【0014】まず最初に取付ベース部を説明する。1は
取付ベースで、取付ベース1は60mm×30mm、厚
さ0.5mm程度の板金を使用する。また、取付ベース
1の大きさは、焦電センサの大きさやその取付方法等に
よって変化する。2はピンで、ピン2は長さ30mm程
度、直径1mm程度で、取付ベース1にほぼ垂直に立設
されている。このピン2は後述する回転ベースの回転軸
として用いられる。3,4はモータ取付用のネジ穴で、
モータ取付用のネジ穴3,4はピン2の位置を基準とし
て取付ベース1に設けてある。5,6は位置決め用ピン
で、位置決め用ピン5,6もやはりピン2の位置を基準
として取付ベース1に立設してある。ピン2及び位置決
め用ピン5,6のベース1への取付方法は、溶接やネジ
止め等の方法が考えられるが、本実施例では、安価に取
付可能なかしめ止めを用いた。7は突起部で、突起部7
は、後述のフォトリフレクタ用の反射板として、ピン2
の位置を基準として取付ベース1に起立して設けてあ
る。突起部7の表面には、例えばアルミ箔等のような反
射箔が貼り付けられるか若しくはメッキや蒸着等によっ
て反射膜が形成されており、鏡面としてフォトリフレク
タの反射板71となっている。8,9は取付穴で、取付
穴8,9は本実施例の赤外焦電センサモジュールを例え
ばエアコン等の機器に取り付けるためのもので、取付ベ
ース1に81と91のように切り込みを入れ、取付ベー
ス1に対して同一方向に起立させることにより、エアコ
ン等の機器に取り付ける際、取付ベース1とエアコン等
の機器との間の取付角度を設定自在にできる。
【0015】次にセンサ部について、まずその構成を説
明する。10は赤外線集光用のドーム型マルチフレネル
レンズで、ドーム型マルチフレネルレンズ10はドーム
型レンズ部分10aと平面部10bを有している。平面
部10bは、取付用の穴101,102,103を設け
ることができるように延在平面が同一な3つの板形状の
突起部を有している。ドーム型マルチフレネルレンズ1
0の取付用の穴101,102,103は、取付姿勢が
安定するように、前記突起部のできるだけ先端付近に設
けられている。なお本実施例では、小型化のため、別々
に3つの突起部を設けたが、これらの突起部はそれぞれ
につながって、1つ若しくは2つの平面を形成していて
も構わない。その場合の平面板の形状は円板形でも方板
形でも構わない。またドーム型レンズ部10aの代わり
に平板状フレネルレンズや凸レンズを複数組み合わせた
もの,回折格子レンズ,カルコゲンレンズ等も考えられ
るが、本実施例では、レンズ部として構成が簡単で、集
光効率が高いドーム型マルチフレネルレンズを使用し
た。また、レンズの直径は集光効率を得るために大きい
方が望ましいが、レンズの小型化を考慮して、本実施例
では直径22〜26mm程度とした。ドーム型マルチフ
レネルレンズ10の材質としては、射出成形により形成
された樹脂やガラス等が考えられるが、本実施例では、
赤外線領域で高透過性性質を有する高密度ポリエチレン
樹脂を使用した。ドーム型マルチフレネルレンズ10は
水平方向と鉛直方向にそれぞれ異なった視野角を設定す
ることができる。本実施例では、回転ベースは水平方向
(図2のY軸方向)にのみ可動であるので、水平方向の
視野角は狭い方が分解能が高くなり、鉛直方向(図2の
X軸方向)の視野角は広い方が検出範囲を広くなる。従
って、本実施例では、水平方向視野角10度〜20度、
鉛直方向視野角50度〜70度とした。14はセンサ基
板で、センサ基板14には増幅,演算等を行う電気回路
を形成したり、各種の部品を実装することができる。ま
たその形状及び材質は、外形が30mm×30mm程度
のガラスエポキシ(以下ガラエポとする)や紙フェノー
ルの基板を用いた。またセンサ基板14は多層基板の方
が配線の引き回しが簡単であるが、コスト面を考慮し、
最も安価な片面基板を使用した。11,12,13はセ
ンサ基板14に設けられた取付け用の穴で、センサ14
の固定及び位置決めを行う。ここで、センサ基板14を
支持する取付用の穴の数は2〜4が現実的で、数が多い
方がセンサ基板14を安定して取付可能である。しかし
ながら穴の数が増えると穴の部分に割り当てられるセン
サ基板14上の面積が大きくなり、センサ基板14を小
型にすることが難しくなる。そこで、本実施例では、セ
ンサ基板14をより有効に利用するために、設ける穴を
3つとした。またセンサ基板14の取付け用の穴11,
12,13は、ドーム型マルチフレネルレンズ10の取
付用の穴101,102,103と同一の位置に設けら
れている。15は回転ベースで、回転ベース15は、ド
ーム型マルチフレネルレンズ10とセンサ基板14を支
えるための支持腕部1511,1512、半円板状の歯
車部152、前記支持腕部1511,1512と前記歯
車部152の間をつなぐ連結部1513、回転ベース1
5の回転中心であるとともに回転ベース15を軸支する
ピン2を通す軸穴153を有している。一般に、回転ベ
ース15の様な部品は、支持腕部と歯車は別個に製造
し、回転軸等の連結部分を仲立ちとして支持腕部と歯車
を連結して構成することが多いが、前記構成を用いると
製造工程は、支持腕部,歯車,連結部の各製造工程、支
持腕部と連結部、歯車と連結の接続工程の合計5工程が
必要となる。このような多数の製造工程は即コストアッ
プ及び生産性の低下につながるので、本実施例では製造
工程数を減らし、製造コストを削減し、生産性を高める
ために、支持腕部1511,1512と歯車部152と
連結部1513を樹脂で一体成形して回転ベース15を
製造した。これにより製造工程を一般的な場合に比べて
5分の1とすることができた。また回転ベース15の材
質としてはポリスチレン,ポリエチレン,ポリアセター
ル(以下POMと略す)等が考えられ、その中でも特
に、歯車部分の摩擦抵抗を考慮して、表面に潤滑性を帯
びているPOMを使用することが好ましい。16は焦電
センサで、焦電センサ16は検出した赤外線の強度を電
圧の大きさに変えて出力するものである。161はシン
グル型の焦電素子で、その形状はどのようなものでも構
わないが、ここではドーム型マルチフレネルレンズの集
光効率を考えて長方形とした。さらに焦電素子161は
焦電センサ16のドーム型マルチフレネルレンズ10の
焦点に位置し、赤外線を効率よく検出できるように焦電
素子161の長手方向がドーム型マルチフレネルレンズ
10の広視野角の方向(図2において紙面のX軸方向)
と一致するようにセンサ基板14上に配置されている。
なお焦電素子161にはシングル素子の他に、デュアル
素子,4素子等の複数素子のものもあり、必要に応じて
素子タイプを選択することができる。18はフォトリフ
レクタで、フォトリフレクタ18は発光部と受光部を備
えており、発光部からの光が反射板等により反射されて
受光部に入射して初めてスイッチがONになるようにな
っている。このフォトリフレクタ18はセンサ基板14
上に設けてあり、回転ベース15が回転して動作図4の
状態になったとき、フォトリフレクタ18と反射板71
が対向し、フォトリフレクタ18の発光部からの光が、
同じくフォトリフレクタ18の受光部で検出される構成
になっている。そして、このフォトリフレクタ18の発
光部からの光が受光部で検出された状態を回転ベース1
5の回転動作の基準位置としている。19はフレキシブ
ルプリンテッドサーキット(以下FPCと呼ぶ)用コネ
クタで、FPC用コネクタ19はセンサ基板14のドー
ム型マルチフレネルレンズ10側の面(以下基板上面と
する)の端部に設けてある。20は切り欠き部で、切り
欠き部20はドーム型マルチフレネルレンズ10の下部
側面部分を、レンズ効果を妨げない範囲で、一部分切り
取って設けられている。これによりドーム型マルチフレ
ネルレンズ10をセンサ基板14上に取り付ける際に、
この切り欠き部20にFPC用コネクタ19が収納で
き、ドーム型マルチフレネルレンズ10とセンサ基板1
4を直接接触させて取り付けることが可能となり、FP
C用コネクタの厚みの分だけ装置を小型化することがで
きる。
【0016】次にドーム型マルチフレネルレンズ10,
センサ基板14,回転ベース15及びその他の部品等
(以下センサ部と称す)の組立及び取付ベース1への取
付について説明する。
【0017】まずセンサ基板14の基板上面に、焦電セ
ンサ16からの出力電圧の増幅、演算等を行う電気回路
を形成する各種の部品,フォトリフレクタ18,FPC
用コネクタ19等を実装する。次に部品実装済みのセン
サ基板14とドーム型マルチフレネルレンズ10(以下
両者を併せた状態をセンサ上部と称す)を、それぞれの
取付用の穴の位置を合わせた状態で、回転ベース15に
設けられている支持部154,155,156をそれぞ
れの穴に挿入する。ここで支持部154は図7に示す通
り爪部157とテーブル部158を有しており、テーブ
ル部158と爪部157の間の凹部159の長さは、セ
ンサ基板14とドーム型マルチフレネルレンズ10の平
面部10bを重ねた際の厚さに合わせて、決められてい
る。他の支持部155,156についても同様である。
そして支持部154がセンサ上部に挿入され始めると、
支持部154が爪部157が突出している方向と反対方
向にたわんでいく。そしてセンサ上部の取付用の穴への
挿入が終了すると同時に、たわんでいた支持部154は
挿入開始前の形状に戻り、爪部157によってセンサ基
板14とドーム型マルチフレネルレンズ10を係止され
る。これによりセンサ上部の回転ベース15に対する位
置決めと固定を一工程でおこなうことができる。従って
このような組立工程により、部品点数を大幅に削減で
き、さらに生産性を向上させることができる。また支持
腕部1511,1512および連結部1513はセンサ
基板14との間に少なくとも2mm以上の空間が存在す
るような形状に形成した。これにより、センサ基板14
及びドーム型マルチフレネルレンズ10を支える支持部
154近傍部分にも回路部品を実装できるようになり、
センサ基板14を有効に利用することが可能となり、焦
電センサユニットの小型化に貢献できる。また取付ベー
ス1へのセンサ部の取付は、取付ベース1にほぼ垂直に
立設されたピン2を回転ベース15に設けられた軸穴1
53に摺動可能に挿入して、取り付ける。また挿入され
たピン2の先端にはEリングがはめ込んであり、センサ
部がピン2から抜けるのを防止する。なお、ここではセ
ンサ上部の回転ベース15への固定に係止部材を用いた
が、ネジを突出させて、それをナットで止めても構わな
い。
【0018】次に動力部について説明する。21は回転
ベース15を回転させるステッピングモータである。動
力源としてはステッピングモータの他にDCモータやソ
レノイドコイル等が考えられるが、本実施例ではそれら
の中でも回転ベース15を断続的に動作させることがで
きるステッピングモータを用いた。これによりセンサが
赤外線を検出する時間を十分に長くとることができ、従
来のように検出時間が短すぎてセンサ出力が足りなくな
ることがなくなった。23はシャフトで、シャフト23
は直径1.5mm、モータ前面からの長さが20mm〜
30mmである。シャフト23の長さををこれ以上長く
するときは、シャフト23のぐらつきを抑えるために軸
受を利用する必要がある。24はウォームギアで、ウォ
ームギア24はシャフト23の先端部分に設けられてお
り、その大きさは歯車部152と十分なかみ合わせを得
るために、全長5mm〜15mm程度となっている。ウ
ォームギア24はステッピングモータ21の動力を回転
ベース15に伝えるための動力伝達手段であり、シャフ
ト23と一体で形成した方が製造工程数が減るが、一体
で形成した場合、シャフト23のコストアップが著し
く、また、ウォームギア24自体も金属となるため、回
転ベース15の歯車部152が摩耗しやすくなる。これ
らのことを考慮して、本実施例では、回転ベース15と
同様POMの射出成形によりウォームギア24を形成
し、シャフト23に圧入した。また、ウォームギア24
の製造に当たっては、圧入軸が直径1.5mmという点
と、ギアの位置ずれによるギアの空回りを防ぐために全
歯たけを1mm程度確保しようという点から、ウォーム
ギア24のピッチ円直径を4mm程度とし、モジュール
を0.5とした。これより、回転ベース15の歯車部1
52のモージュールも0.5とした。22はL字型取付
部材で、L字型取付部材22はステッピングモータ21
の前面に組み込まれており、取付ベース1に対して垂直
にL字型をなしている。またL字型取付部材22には、
取付ベース1の位置決め用ピン5、6に対して位置決め
するための位置決め用穴211、212と、固定するた
めのネジ穴213、214が設けられており、位置決め
用ピン5、6と位置決め用穴211、212を合わせる
ことにより、ステッピングモータ21を取付ベース1に
対して精度良く、しかも簡単に取り付けることが可能で
ある。さらにステッピングモータ21は回転ベース15
の回転中心であるピン2に向かって、センサ基板の平面
方向に対して5〜20度の傾きをもって取付ベース1に
取付られている。これはユニットを小型化するためで、
傾斜させずに取り付けた場合と比べて約5〜20%の小
型化に貢献している。25はモータ基板で、モータ基板
25もまたセンサ基板14と同様の理由により、ガラエ
ポまたは紙フェノールの片側基板を使用した。モータ基
板25には、センサ基板14と結線するためのFPC用
コネクタ26,モータ駆動電源用コネクタ27,センサ
駆動用電源コネクタ28,モータ駆動制御部29等が実
装されている。モータ基板25は、ステッピングモータ
21と基板25の間に隙間のない状態で、ステッピング
モータ21の端子215を外部からのリード線と接続す
ることにより赤外線焦電センサユニットと一体となって
おり、さらにモータ基板25はまた取付ベース1に起立
されて設けられている曲げ部分1a、1bによっても挟
持されており、ステッピングモータ21が起動してもぐ
らつかないようになっている。このモータ基板25とセ
ンサ基板14は取付ベース1にほぼ垂直に立設されてい
る。
【0019】30はFPCでセンサ基板14とモータ基
板25の電気的接続を行うものでFPC用コネクタ19
と26に接続する。FPCは4または5極で全長50m
m〜70mmである。FPC30は回転ベース15が図
4,図5,図6のように回転する際FPC30の曲げに
よる応力が最小となるように回転ベース15の軸穴15
3の近傍を通るように配置した。
【0020】以上のような構成により、本実施例の赤外
線検出装置は、大幅な小型化、各部の一体成形による部
品点数の削減、生産性の向上及び低コスト化を実現する
ことができた。さらにドーム型マルチフレネルレンズ1
0と焦電センサ16を同時に回転させることが可能とな
り、水平方向に140度以下、鉛直方向に70度以下の
範囲で赤外線の検出が可能となった。またステッピング
モータ21により水平方向の回転角を断続的(連続的も
可能)に制御することが可能となり、検出時間を十分に
確保することができるようになった。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
においては、検出時間を十分に確保することができ、空
間分解能及び温度分解能を高くでき、しかも、低コスト
で小型の信頼性が高い赤外線検出装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における赤外線検出装置の斜
視図
【図2】本発明の一実施例における赤外線検出装置の正
面図
【図3】本発明の一実施例における赤外線検出装置の側
面図
【図4】本発明の一実施例における赤外線検出装置の動
作を示す動作図
【図5】本発明の一実施例における赤外線検出装置の動
作を示す動作図
【図6】本発明の一実施例における赤外線検出装置の動
作を示す動作図
【図7】本発明の一実施例における支持部の拡大図
【符号の説明】
1 取付ベース 2 ピン 3 ネジ穴 4 ネジ穴 5,6 位置決め用ピン 7 突起部 71 反射板 8,9 取付穴 81,91 切り込み 10 ドーム型マルチフレネルレンズ 10a ドーム型レンズ部 10b 平面部 101,102,103 取付用の穴 11、12、13 取付け用の穴 14 センサ基板 15 回転ベース 1511,1512 支持腕部 1513 連結部 152 歯車部 153 軸穴 154,155,156 支持部 157 爪部 158 テーブル部 159 支持部の凹部 16 焦電センサ 161 焦電素子 18 フォトリフレクタ 19 FPC用コネクタ 20 切り欠き部 21 ステッピングモータ 211,212 位置決め用穴 213,214 ネジ穴 22 L字型取付部材 23 シャフト 24 ウォームギア 25 モータ基板 26 FPC用コネクタ 27 モータ駆動電源用コネクタ 28 センサ駆動用電源コネクタ 29 モータ駆動制御部 30 FPC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01V 8/14

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線を検知するセンサと、赤外線を集光
    して、前記センサに赤外線を導く赤外線集光部材と、前
    記センサと前記赤外線集光部材を保持する保持基板を備
    え、前記赤外線集光部材に切り欠き部を設けたことを特
    徴とする赤外線検出装置。
  2. 【請求項2】切り欠き部を保持基板寄りに設けたことを
    特徴とする請求項1記載の赤外線検出装置。
  3. 【請求項3】赤外線集光部材と保持基板の接する面から
    切り欠き部を設けたことを特徴とする請求項1記載の赤
    外線検出装置。
  4. 【請求項4】切り欠き部の形状を方形としたことを特徴
    とする請求項1記載の赤外線検出装置。
  5. 【請求項5】赤外線を検知するセンサと、赤外線を集光
    して、前記センサに赤外線を導く赤外線集光部材と、前
    記センサと前記赤外線集光部材を保持する保持基板と、
    前記保持基板を支持する支持部材を備え、前記支持部材
    と前記保持基板との間に隙間を設けたことを特徴とする
    赤外線検出装置。
  6. 【請求項6】支持部材と保持基板との間の隙間を2mm
    以上としたことを特徴とする請求項5記載の赤外線検出
    装置。
  7. 【請求項7】センサに接続される電気回路を保持基板に
    設けたことを特徴とする請求項5記載の赤外線検出装
    置。
  8. 【請求項8】赤外線を検知するセンサと、赤外線を集光
    して、前記センサに赤外線を導く赤外線集光部材と、前
    記センサと前記赤外線集光部材を保持する保持基板と、
    前記保持基板を支持する支持部材と、前記支持部材に前
    記保持基板と前記赤外線集光部材を取り付ける係止部材
    とを備え、前記係止部材を前記保持基板と前記赤外線集
    光部材に貫通させて前記支持部材に固定することを特徴
    とする赤外線検出装置。
  9. 【請求項9】係止部材と支部部材を一体化したことを特
    徴とする請求項8記載の赤外線検出装置。
  10. 【請求項10】赤外線を検知するセンサと、赤外線を集
    光して、前記センサに赤外線を導く赤外線集光部材と、
    前記センサと前記赤外線集光部材を保持する保持基板
    と、前記保持基板を支持する支持部材と、前記支持部材
    に一体に設けられ、外力を受ける駆動力伝達部と、前記
    駆動力伝達部を動作させる動力源を備えたことを特徴と
    する赤外線検出装置。
  11. 【請求項11】赤外線を検知するセンサと、赤外線を集
    光して、前記センサに赤外線を導く赤外線集光部材と、
    前記センサと前記赤外線集光部材を保持する保持基板
    と、前記保持基板を支持する支持部材と、前記支持部材
    に外力を伝達する駆動力伝達部と、前記駆動力伝達部に
    外力を加える動力源と、前記支持部材を回転可能に保持
    するとともに前記動力源を保持する取付基板を備え、前
    記動力源を傾斜させて前記取付基板に設置したことを特
    徴とする赤外線検出装置。
  12. 【請求項12】動力源をモータとし、前記モータから回
    転可能に保持されたシャフトを突出させ、さらに前記シ
    ャフトに外力伝達部を設け、前記外力伝達部と駆動力伝
    達部を接触させるとともに、前記モータを支持部材の回
    転中心に近づけるように傾斜させたことを特徴とする請
    求項11記載の赤外線検出装置。
  13. 【請求項13】動力源の取付基板の支持部材取付位置方
    向への傾斜を20度以下とすることを特徴とする請求項
    11記載の赤外線検出装置。
  14. 【請求項14】前記保持基板にセンサ部を制御する電気
    回路を設け、前記保持基板とは別に動力部を制御する電
    気回路を実装する回路基板を設けたことを特徴とする赤
    外線検出装置。
  15. 【請求項15】赤外線を検知するセンサと、赤外線を集
    光して、前記センサに赤外線を導く赤外線集光部材と、
    前記センサと前記赤外線集光部材を保持するとともに、
    前記センサを制御する電気回路を設けた保持基板と、前
    記保持基板を支持する支持部材と、前記支持部材に外力
    を伝達する駆動力伝達部と、前記駆動力伝達部に外力を
    加える動力源と、前記動力源を制御する電気回路を設け
    た動力源制御基板と、前記支持部材を回転可能に保持す
    るとともに前記動力源を保持する取付基板とを備え、前
    記保持基板と前記動力制御基板を別体としたことを特徴
    とする赤外線検出装置。
  16. 【請求項16】保持基板と動力制御基板とをフレキシブ
    ルプリント基板を用いて電気的に接続したことを特徴と
    する請求項15記載の赤外線検出装置。
  17. 【請求項17】保持基板と動力制御基板を取付基板に対
    してほぼ垂直に立設したことを特徴とする赤外線検出装
    置。
  18. 【請求項18】赤外線を検知するセンサと、赤外線を集
    光して、前記センサに赤外線を導く赤外線集光部材と、
    前記センサと前記赤外線集光部材を保持するとともに、
    前記センサを制御する電気回路を設けた保持基板と、前
    記保持基板を支持する支持部材と、前記支持部材に外力
    を伝達する駆動力伝達部と、前記駆動力伝達部に外力を
    加える動力源と、前記動力源を制御する電気回路を設け
    た動力源制御基板と、前記支持部材を回転可能に保持す
    るとともに前記動力源を保持する取付基板と、前記セン
    サの位置を検出する検知器とを備え、前記検知器は前記
    センサが所定の位置に達したことを検知すると前記動力
    源制御基板に信号を出力することを特徴とする赤外線検
    出装置。
  19. 【請求項19】検知器からセンサが所定の位置に達した
    旨の信号が動力源制御基板に送られると、前記センサを
    逆方向に移動させる様に動力源を駆動させる事を特徴と
    する請求項18記載の赤外線検出装置。
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