JPH08170388A - 補強具とこれを用いた軸組構造 - Google Patents

補強具とこれを用いた軸組構造

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JPH08170388A
JPH08170388A JP6334188A JP33418894A JPH08170388A JP H08170388 A JPH08170388 A JP H08170388A JP 6334188 A JP6334188 A JP 6334188A JP 33418894 A JP33418894 A JP 33418894A JP H08170388 A JPH08170388 A JP H08170388A
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JP
Japan
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surface material
reinforcement
framework structure
reinforcing
horizontal
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JP6334188A
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English (en)
Inventor
Chihiro Otsuka
千尋 大塚
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木造軸組に対する施工効率を改善し、せん断
変形を防止する。 【構成】 表面材(1B)と内面材(1C)が垂直に交
わり連結して構成される2個の受け具(1F、1G)
を、互いの表面材(1B)が同一平面上にあり、且つ互
いの内面材(1C)が直角をなす様に配置し、互いの内
面材(1C)を線材(1A)により連結して構成された
補強具とこれを用いた軸組構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の補強具は、木造軸組の水
平力に対する抵抗の役割を担い、木造軸組に取り付ける
のに施工効率良く利用でき、補強具の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】地震もしくは風力など家屋に作用する水
平外力による軸組のせん断変形を防ぐため、壁体に引張
材と圧縮材を組み込み強固にする事が不可避である。壁
体のせん断に対する抵抗として筋違(6)を施工する事
が多い。この様に筋違(6)を利用する場合は、図4に
示す様に2本の柱(3)と横架材(2)および土台
(5)により構成される長方形面の対角線上の1対のコ
ーナー部分を、板状の木材を加工した筋違(6)により
緊結する。この場合、筋違(6)の両端部は、柱(3)
と横架材(2)および、柱(3)と土台(5)に当接で
きる様に切り欠きの加工が行われており、更に両端部は
柱(3)の欠き込み部分(8)および土台(5)・横架
材(2)の欠き込み部分(7)に落とし込み、釘(1
0)により緊結される。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、筋違
(6)を壁体に施工する場合は、各壁体の様々な寸法に
合わせて必要な形状に加工を行わなければならない。更
には、柱(3)と横架材(2)・土台(5)の欠き込み
部分(8),(7)の構造材の加工、および間柱(4)
の筋違(6)の傾きに合せた欠き込み部分(9)の加工
が必要となる。
【0004】この様に、筋違(6)と構造材および間柱
(4)の形状加工のため作業性が悪くなり工期が長くな
りコストがかかってしまう。従来の筋違(6)を壁体に
施工する方法では、作業性の改善・工期の短縮・コスト
の低減は困難であった。本発明者らは、鋭意研究した結
果、従来技術の筋違(6)を利用する方法の問題点は、
補強材である筋違(6)自体を規格サイズで加工が行え
ないこと、軸組の筋違(6)に当接する箇所の欠き込み
加工が必要であることにあると考え、従来の筋違(6)
と異なり、寸法・形状が規格化可能であり、且つ軸組の
欠き込み加工を必要としない施工方法を有する補強具を
提案してこの問題を解決した。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本願発明は、表面材
(1B)と内面材(1C)が垂直に交わり連結して構成
される2個の受け具(1F、1G)を、互いの表面材
(1B)が同一平面上にあり、且つ互いの内面材(1
C)が直角をなす様に配置し、互いの内面材(1C)を
線材(1A)により連結して構成された補強具と、柱材
(3)、横架材(2、5)およびこれらから構成される
コーナー部分に補強具(1)が取り付けられてなる軸組
構造であって、前記補強具は、表面材(1B)と内面材
(1C)が垂直に交わり連結して構成される2個の受け
具(1F、1G)を、互いの表面材(1B)が同一平面
上にあり、且つ互いの内面材(1C)が直角をなす様に
配置し、互いの内面材(1C)を線材(1A)により連
結してなり、前記一つの受け具(1F)の表面材(1
B)が柱(3)の表側面に、内面材(1C)が、柱の内
側面にそれぞれ固定され、また他の一つの受け具(1
G)の表面材(1B)が横架材(5)の表側面に、内面
材(1C)が、横架材(5)の内側面にそれぞれ固定さ
れることにより構成されてなることを特徴とする軸組構
造である。なお、本願発明においては、「表側面」は、
軸組構造により構成される壁面に平行な横架材や柱の側
面をいい、「内側面」は、軸組構造の壁面に垂直な横架
材や柱の側面をいう。また、「表面材」は、受け具を構
成する2種類の面材のうち、「表側面」に固定される面
材をいい、「内面材」は、受け具を構成する2種類の面
材のうち、「内側面」に固定される面材をいう。
【0006】
【作用】本発明の作用について説明する。以下、補強具
に着目して説明するが、軸組構造も同じ作用である。従
来の筋違(6)は、軸組の各壁体の寸法により様々な寸
法に加工する必要があったが、本発明の図1に示す補強
具の場合、図2に示す様に内面材(1C)を柱(3)と
横架材(2)の内側面、柱(3)と土台(5)の内側面
にそれぞれ当接させ、且つ面材(1B)を軸組の表側面
に当接させて施工を行うため、形状および各寸法は、壁
体の寸法に左右されず、規格品として製造する事ができ
る。更には、従来は、筋違(6)を壁体に緊結する為
に、柱(3)と梁、桁などの横架材(2)および土台
(5)に欠き込み部分(7),(8)を設け、筋違
(6)の端部を落し込み釘(10)を打ち付けていた
が、受け具(1F)の表面材(1B)を軸組表面に当接
させて、釘(1G)を打ち付け、軸組に取り付けるた
め、軸組の欠き込みを省く事ができる。また、本発明の
補強具の場合は、間柱(4)と交わる事がない為、間柱
(4)の欠き込みが省かれており、工期の短縮となりコ
ストが低減されている。さらに、本願発明の補強具は、
2種類の面材を利用しているため、圧縮と引張の両方の
力に抵抗できる。内面材(1C)の固定により、圧縮の
力に抵抗でき、表面材(1B)の固定により、引張の力
に抵抗できる。このため、せん断変形を防止できる。
【0007】本発明の補強具の受け具(1F、1G)は
金属である事が望ましい。この理由は、加工が容易であ
り、且つ軸組との接合部分が外力により破壊しにくいこ
とによる。本発明の補強具の線材(1A)は、断面がパ
イプ状の金属である事が望ましい。この理由は、加工が
容易であり、且つ引張材として優れているからである。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図3に基づき製造工程を説明する。外径3
0mm、内径18mm、全長530mmの金属製のパイ
プで、両端がパイプの中立軸に対し45度でカットされ
た線材(1A)の両端に厚さ3.2mmの鋼板を90度
に折り曲げて、表面材(1B)(51mm×120m
m)と面材(1C)(103mm×120mm)から成
る受け具(1F、1G)の内面材(1C)を溶接して、
本発明の補強具を得る。表面材(1B)には、直径3.
6mmの釘穴(1E)が5ケ所、内面材(1C)には、
直径3.6mmの釘穴(1D)が2ケ所設けられてい
る。図2に基づき施工例を説明する。木質の土台(5)
(断面105mm×105mm)上に、2本の木質の柱
(3)(断面105mm×105mm、長さ2700m
m)を910mmピッチに配し、更に柱(3)間の中央
に木質の間柱(4)(断面30mm×105mm、長さ
2700mm)を配し、柱(3)の上端に木質の横架材
(2)(断面105mm×270mm)を配置して構成
してなる壁体に、実施例1に記載の2体の補強具を、壁
体の1組の対角付近にそれぞれ内面材(1C)、表面材
(1B)を柱(3)と梁、桁などの横架材(2)および
柱(3)と土台(5)に当接させ、面材(1C)、面材
(1B)に設けられた釘穴(1E)、釘穴(1D)に長
さ65mm、胴径3.4mmの釘(1G)を打ち付けて
取り付ける。
【0009】このように、本願発明にかかる補強具は、
簡単に軸組構造に施工できるため、コスト低減、工期短
縮が可能である。また、軸組のせん断変形角が1/30
0rad付近で壁倍率は約0.7である。このように強
度的にも優れていることが分かる。
【0010】
【発明の効果】従来の筋違は、壁体の寸法に合わせて形
状加工する必要があったが、本発明の補強具は壁体のコ
ーナー付近で水平外力の抵抗の役割を担うため、壁体の
寸法に左右されることなく、規格化された形状・寸法で
製造ができるため、作業性が改善され、工期短縮につな
がる。更に本発明の補強具は受け具を軸組に当接し、釘
を打ち付けて壁体に取り付ける構造をしている為、構造
材の特殊な加工を省略することが可能となり、また施工
位置の改善により間柱の欠き込みの加工も省略する事も
可能となり、施工性が良好で工期短縮につながる。ま
た、せん断変形の防止も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の補強具の全体図である。
【図2】図2は、本発明の補強具の施工例の図である。
【図3】図3(1),(2)は、本発明の補強具の製造
過程を表した図である。
【図4】図4は、従来技術の施工例の図である。
【符号の説明】
1 補強具 1A 線材 1B 表面材 1C 内面材 1D 釘穴 1E 釘穴 1F 受け具 1G 受け具 1H 釘 2 横架材 3 柱 4 間柱 5 土台 6 筋違 7 欠き込み 8 欠き込み 9 欠き込み 10 釘

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面材(1B)と内面材(1C)が垂直
    に交わり連結して構成される2個の受け具(1F、1
    G)を、互いの表面材(1B)が同一平面上にあり、且
    つ互いの内面材(1C)が直角をなす様に配置し、互い
    の内面材(1C)を線材(1A)により連結して構成さ
    れた補強具。
  2. 【請求項2】 前記受け具(1F、1G)は、金属から
    成る請求項1に記載の補強具。
  3. 【請求項3】 前記線材(1A)は、パイプ状である請
    求項1あるいは2に記載の補強具。
  4. 【請求項4】 前記線材(1A)は、金属から成る請求
    項1〜3のいずれか一つに記載の補強具。
  5. 【請求項5】 前記表面材(1B)は、1個もしくは複
    数個の釘穴(1E)を有する請求項1〜4のいずれか一
    つに記載の補強具。
  6. 【請求項6】 前記内面材(1C)に、1個もしくは複
    数個の釘穴(1D)を有する請求項1〜5のいずれか一
    つに記載の補強具。
  7. 【請求項7】 柱材(3)、横架材(2、5)およびこ
    れらから構成されるコーナー部分に補強具(1)が取り
    付けられてなる軸組構造であって、 前記補強具は、表面材(1B)と内面材(1C)が垂直
    に交わり連結して構成される2個の受け具(1F、1
    G)を、互いの表面材(1B)が同一平面上にあり、且
    つ互いの内面材(1C)が直角をなす様に配置し、互い
    の内面材(1C)を線材(1A)により連結してなり、 前記一つの受け具(1F)の表面材(1B)が柱(3)
    の表側面に、内面材(1C)が、柱の内側面にそれぞれ
    固定され、また他の一つの受け具(1G)の表面材(1
    B)が横架材(5)の表側面に、内面材(1C)が、横
    架材(5)の内側面にそれぞれ固定されることにより構
    成されてなることを特徴とする軸組構造。
  8. 【請求項8】 前記受け具(1F、1G)は、金属から
    成る請求項7に記載の軸組構造。
  9. 【請求項9】 前記線材(1A)は、パイプ状である請
    求項7あるいは8に記載の軸組構造。
  10. 【請求項10】 前記線材(1A)は、金属から成る請
    求項7〜9のいずれか一つに記載の軸組構造。
  11. 【請求項11】 前記表面材(1B)は、1個もしくは
    複数個の釘穴(1E)を有する請求項7〜10のいずれ
    か一つに記載の軸組構造。
  12. 【請求項12】 前記内面材(1C)に、1個もしくは
    複数個の釘穴(1D)を有する請求項1〜11のいずれ
    か一つに記載の軸組構造。
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