JPH0817017A - 薄膜積層型磁気ヘッド - Google Patents

薄膜積層型磁気ヘッド

Info

Publication number
JPH0817017A
JPH0817017A JP16891794A JP16891794A JPH0817017A JP H0817017 A JPH0817017 A JP H0817017A JP 16891794 A JP16891794 A JP 16891794A JP 16891794 A JP16891794 A JP 16891794A JP H0817017 A JPH0817017 A JP H0817017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
film
thin film
hall element
thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16891794A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Aramaki
聡 荒巻
Kazuhiro Saito
和宏 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Energy Corp filed Critical Japan Energy Corp
Priority to JP16891794A priority Critical patent/JPH0817017A/ja
Publication of JPH0817017A publication Critical patent/JPH0817017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜ホール素子の少なくとも一つの膜面に磁
性膜を形成することにより、ホール素子に均一に磁束を
かけることができ、再生出力やS/Nの比を高め、特
に、記録媒体に高密度で記録された高周波信号の記録再
生に対応できる薄膜積層型磁気ヘッドを提供する。 【構成】 薄膜積層型磁気ヘッド1は、膜厚がトラック
幅とされる磁性膜4を有する薄膜積層構造体からなるコ
ア部材6、8にて磁気回路を形成する。この磁気回路中
に磁気感知ギャップ10が形成され、更に、この磁気回
路中に磁性膜4と直交する態様にて薄膜ホール素子20
を設ける。この薄膜ホール素子20の少なくとも一側の
膜面には絶縁膜22、24を介して磁性膜40A、40
Bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には薄膜磁気ヘッ
ドに関し、特に、記録媒体に高密度で記録された高周波
信号の記録再生に対応できるホール素子を備えた薄膜積
層型磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波用で且つ高いS/N比が要求され
る高密度記録用ヘッドとして、例えばFe−Si−Al
合金磁性膜(センダスト)などの高飽和磁束密度の磁性
薄膜を用いた積層型磁気ヘッドが知られており、例えば
ビデオヘッド、コンピュータ用ヘッドなどとして好適に
使用されている。
【0003】しかしながら、斯る薄膜積層型磁気ヘッド
と巻き線コイルとの組合せでは、将来的に見るとその再
生能力に関しては限界がある。
【0004】従って、最近、特に、高周波信号の再生に
有効な再生用磁気ヘッドとして、磁気抵抗(MR)効果
やホール効果を利用した磁気ヘッドが注目を浴びてい
る。MR効果を利用した磁気ヘッドは専ら再生専用とし
て使用されているが、ホール効果を利用した磁気ヘッド
には、薄膜磁気ヘッドにホール素子を組合わせ、再生及
び記録兼用のものなど種々提案され、実用化されつつあ
る(特公昭63−9283号公報、特公平4−5968
4号公報、特開昭63−257911号公報、特開昭6
3−261511号公報、特開平4−356706号公
報参照せよ)。
【0005】そこで、本発明者らは、記録能力に優れた
薄膜積層型磁気ヘッドにMR素子或いはホール素子を組
合せ、積層型磁気ヘッドの再生能力を高める方法につい
て検討した。
【0006】その結果、MR素子は、磁化容易軸が薄膜
面内にあり、そのために磁束が面内を有効に通るように
素子薄膜面を、磁束と平行となるように配置することが
必要であり、従って、MR素子は、磁気感知ギャップ、
即ち、磁気ヘッドの記録媒体と対向したフロントギャッ
プに挟む形の構造となり、記録媒体との摩擦によって或
いは組立時に発生する静電気によって破損したり、更に
は、素子がフロント側の露出部分から腐食し易い等の問
題があり、好ましくないことが分かった。
【0007】一方、ホール素子は、磁束が素子薄膜面に
対して垂直の場合に最大のホール出力を与えるので、磁
気ヘッドの、所謂リアギャップに挟む構造とすることが
でき、上述したMR素子を組合せた場合のような問題は
発生しないことが分かった。
【0008】従って、本発明者らは、ホール素子を用い
た、特に高周波信号の再生に有効な薄膜積層型磁気ヘッ
ドを更に改良することとした。
【0009】図2にホール素子を用いた薄膜積層型磁気
ヘッドの一例を示す。本例によると、薄膜積層型磁気ヘ
ッド1は、例えば一つのセラミックス基板2a上にFe
−Si−Al合金磁性膜4を堆積し、更にこの磁性膜4
を他のセラミックス基板2bで挟持することにより形成
された薄膜積層構造体から作製される一対の磁気コア半
体、即ち、例えばIコア6とCコア8とを有し、このI
コア6とCコア8とは、その突合せ面がギャップ部、即
ち、記録媒体に対向した一方のフロントギャップ(磁気
感知ギャップ)10及び他方のリアギャップ18を介し
て一体に接合される。このとき、一般に、フロントギャ
ップ10においては、磁束を集中させるために、ギャッ
プ部に隣接して機械加工により面取り部、即ち、アペッ
クス部14を形成し、更に接合強度を増大させるため
に、この部分にアペックスガラス16が充填される。更
に、コンピュータ用やビデオ用などの用途に応じた加工
が施される。
【0010】薄膜ホール素子20は、図示するようにリ
アギャップ18に配置される。つまり、図3を参照する
と、薄膜ホール素子20は、例えば、Cコア8の突合せ
面に絶縁膜22を介して積層され、更に、薄膜ホール素
子20の上に絶縁膜26が成膜される。その後、Cコア
8のこの突合せ面は接合ガラス30などを用いてIコア
6の突合せ面に接合される。勿論、薄膜ホール素子20
には、ホールバイアス電流端子及びホール出力電圧端子
のための電極26が形成される。
【0011】尚、この薄膜積層型磁気ヘッド1は、図2
にて左側のCコア8の部分に巻き線を施して、記録、再
生兼用の磁気ヘッドにすることも可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の積層型磁気ヘッドでは、図3を参照すると理
解されるように、磁性膜4の厚さ(t)は、磁気ヘッド
のトラック幅、即ち、6μm程度とされるのに対して、
ホール素子20は、電流密度、電極の大きさなどの制限
から、その膜面積が少なくとも100μm×100μm
程度必要とされ、従って、磁性膜4との接合部における
ホール素子20の大きさ(W)は少なくとも100μm
とされる。これは、磁性膜4の厚さ(t)に比して極め
て大きい。そのために、磁束がホール素子20の一部分
を不均一に通過し、再生出力やS/N比が低いという問
題があることが分かった。
【0013】この問題を解決するために、ホール素子2
0の膜面の大きさ(W)を磁性膜厚さ(t)に対応する
程度にまで小さくすることも考えられるが、この方法で
は、再生出力が更に低下したり、電流密度が大きくな
り、発熱したり、電極の設計が困難となり、そのため
に、ホール素子を小さくするのも自ずと限界がある。
【0014】従って、本発明の目的は、薄膜ホール素子
の少なくとも一つの膜面に磁性膜を形成することによ
り、ホール素子に均一に磁束をかけることができ、再生
出力やS/Nの比を高め、特に、記録媒体に高密度で記
録された高周波信号の記録再生に対応できる薄膜積層型
磁気ヘッド及び磁気検知素子を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、本
発明に係る薄膜積層型磁気ヘッド及び磁気検知素子にて
達成される。要約すれば、本発明は、膜厚がトラック幅
とされる磁性膜を有する薄膜積層構造体からなるコア部
材にて磁気回路を形成し、この磁気回路中に磁気感知ギ
ャップが形成され、且つ前記コア部材の磁性膜と直交す
る態様で前記磁気回路中に薄膜ホール素子を設けた薄膜
積層型磁気ヘッドにおいて、前記薄膜ホール素子の少な
くとも一側の膜面には絶縁膜を介して磁性膜が形成され
たことを特徴とする薄膜積層型磁気ヘッドである。
【0016】
【実施例】以下、本発明のホール素子を備えた薄膜積層
型磁気ヘッドを図面に即して更に詳しく説明する。
【0017】本発明の薄膜積層型磁気ヘッドは、その全
体構成は、図2に関連して説明した磁気ヘッドと同じ構
成とされるので、詳しい説明は省略し、本発明の特徴部
分を図1を参照して次に説明する。
【0018】本発明の特徴部分は、本実施例ではリアギ
ャップ部18に配置された薄膜ホール素子20を有する
磁気検知素子部分の構造にある。つまり、図1を参照す
ると、本発明の特徴とするところは、薄膜ホール素子2
0の両側膜面に、絶縁膜22、24を介して磁性膜40
A、40Bが形成される点にある。本実施例で、磁性膜
40A、40Bは、薄膜ホール素子20の両側膜面に形
成されているが、場合によっては薄膜ホール素子20の
いずれか一方の膜面にのみ形成することもできる。
【0019】本実施例によると、図1に示すように、例
えば、Cコア8の突合せ面に磁性膜40Aを成膜し次い
でその上に絶縁膜22を積層した後、薄膜ホール素子2
0を形成する。この薄膜ホール素子20に、ホールバイ
アス電流端子及びホール出力電圧端子のための電極26
を形成した後、更に、薄膜ホール素子20及び電極26
を覆って絶縁膜24が成膜される。その後、この絶縁膜
24の上に磁性膜40Bを成膜した後、Cコア8のこの
突合せ面を接合ガラス30などを用いてIコア6の突合
せ面に接合する。必要に応じて、磁性膜40A、40B
の中の一方は省略することができる。
【0020】本発明の磁気ヘッド1は、他の態様によれ
ば、電極26を有する薄膜ホール素子20の少なくとも
一つの膜面に絶縁膜22、24を介して磁性膜40A、
40Bが形成された磁気検知素子を先ず単体として作製
し、この磁気検知素子を、例えば図2に示す構成とされ
る積層型磁気ヘッド1のリアギャップ18に、磁性膜4
と直交する態様で配置し、接合ガラスなどにて挟持する
こともできる。
【0021】上記いずれの態様においても、薄膜ホール
素子20としては、当業者には周知の、例えばGaA
s、InSbなどの半導体、又はGdFe、CdCoな
どの磁性体などを好適に使用することができ、その寸法
は任意に設定し得るが、通常厚さ1μm、膜面積は少な
くとも100μm×100μm程度必要とされる。絶縁
膜22、24としては例えばSiO2 などが好適に使用
される。
【0022】ホール素子20の両膜面或いは片方の膜面
に形成される磁性膜40A、40Bは、Iコア6及びC
コア8に積層された磁性膜4と同じとされるが、即ち、
本実施例では、Fe−Si−Al合金磁性膜とされる
が、これに限定されるものではなく、他の磁性体材料を
使用することもできる。又、磁性膜40A、40Bの厚
さは、限定されるものではないが、磁性膜4と同様に通
常6μm程度とされる。更に、最適出力特性を得るため
にホール素子20の寸法と磁性膜40A、40Bの寸法
とを一致させる必要はないが、大略等しくされる。
【0023】上述の本発明に従った磁気ヘッド1によれ
ば、Cコア8の磁性膜4とホール素子20の一方側の磁
性膜40Aとが磁気回路的に繋がり、又、ホール素子2
0の他方側に設けた磁性膜40Bも接合ガラス30を介
してIコア6の磁性膜4と磁気的に繋がることとなる。
従って、ホール素子20を通る磁束分布は均一となり、
ホール素子20の出力特性は、図3に示す従来のものに
比較し、著しく向上する。
【0024】上記実施例では、本発明の磁気ヘッド1の
磁性膜4、40A、40Bは、Fe−Si−Al合金磁
性膜(センダスト)に関連して説明したが、アモルファ
ス磁性体或いは窒化鉄磁性体なども同様に使用すること
ができる。又、磁気ヘッド1を構成するコア部材は、I
コア6及びCコア8の非対称形状のコア部材にて形成さ
れるものとして説明したが、これに限定されるものでは
なく、同じ形状のコア部材を使用しても良く、更に他の
任意の形状のコア部材を使用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る薄膜
積層型磁気ヘッドは、膜厚がトラック幅とされる磁性膜
を有する薄膜積層構造体からなるコア部材にて磁気回路
を形成し、この磁気回路中に磁気感知ギャップが形成さ
れ、更に、この磁気回路中に前記磁性膜と直交する態様
にて薄膜ホール素子を設け、薄膜ホール素子の少なくと
も一側の膜面には絶縁膜を介して磁性膜を形成する構成
とされるので、ホール素子に均一に磁束をかけることが
でき、再生出力やS/Nの比を高め、特に、記録媒体に
高密度で記録された高周波信号の記録再生に対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜積層型磁気ヘッドの一実施例
の部分平面拡大図である。
【図2】ホール素子をリアギャップに挟んだ、本発明に
係る薄膜積層型磁気ヘッドの一実施例の斜視図である。
【図3】従来の薄膜積層型磁気ヘッドの部分平面拡大図
である。
【符号の説明】
2(2a、2b、2c) セラミックス基板 4(4a、4b) 磁性膜 6、8 コア部材 10 フロントギャップ(磁気
感知ギャップ) 18 リアギャップ 20 薄膜ホール素子 22、24 絶縁膜 26 電極 30 接合ガラス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜厚がトラック幅とされる磁性膜を有す
    る薄膜積層構造体からなるコア部材にて磁気回路を形成
    し、この磁気回路中に磁気感知ギャップが形成され、且
    つ前記コア部材の磁性膜と直交する態様で前記磁気回路
    中に薄膜ホール素子を設けた薄膜積層型磁気ヘッドにお
    いて、前記薄膜ホール素子の少なくとも一側の膜面には
    絶縁膜を介して磁性膜が形成されたことを特徴とする薄
    膜積層型磁気ヘッド。
JP16891794A 1994-06-28 1994-06-28 薄膜積層型磁気ヘッド Pending JPH0817017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16891794A JPH0817017A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 薄膜積層型磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16891794A JPH0817017A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 薄膜積層型磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0817017A true JPH0817017A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15876958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16891794A Pending JPH0817017A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 薄膜積層型磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0817017A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0807925A1 (fr) * 1996-05-15 1997-11-19 Silmag Tête magnétique à détecteur de champ à semiconducteur placé sous l'entrefer
EP0811966A1 (fr) * 1996-06-06 1997-12-10 Silmag Tête magnétique d'écriture et de lecture à détecteur de champ à semiconducteur

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0807925A1 (fr) * 1996-05-15 1997-11-19 Silmag Tête magnétique à détecteur de champ à semiconducteur placé sous l'entrefer
FR2748843A1 (fr) * 1996-05-15 1997-11-21 Silmag Sa Tete magnetique a detecteur de champ a semiconducteur place sous l'entrefer
EP0811966A1 (fr) * 1996-06-06 1997-12-10 Silmag Tête magnétique d'écriture et de lecture à détecteur de champ à semiconducteur
FR2749695A1 (fr) * 1996-06-06 1997-12-12 Silmag Sa Tete magnetique d'ecriture et de lecture a detecteur de champ a semiconducteur

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0817017A (ja) 薄膜積層型磁気ヘッド
JPH03286413A (ja) 磁気抵抗郊果型ヘッド
JPH01165010A (ja) 複合型磁気ヘッド
JPH0817015A (ja) 薄膜積層型磁気ヘッド
KR950000949B1 (ko) 적층 자기헤드구조
JPH08321017A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPS6050607A (ja) 垂直磁気記録再生ヘツド
JP3842509B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH034966Y2 (ja)
JPS622363B2 (ja)
JPS59177715A (ja) 垂直磁気記録用ヘツド
JPH06203320A (ja) 消去ヘッド
JPS6139907A (ja) 磁気ヘツド
JPH07282414A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JPH02302908A (ja) 磁気ヘッド
JPH05210821A (ja) 磁気ヘッド
JPH05182144A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH04159603A (ja) 磁気ヘッド
JPS6356805A (ja) 磁気ヘツド
JPH01235005A (ja) 磁気ヘッド
JPS63188805A (ja) 垂直磁気記録再生用ヘツド及びその製造方法
JPH05234030A (ja) Hdd用磁気ヘッド
JPH02173907A (ja) 記録再生用磁気ヘッド
JPS59177716A (ja) 垂直磁気記録用ヘツド
JPH03171406A (ja) 垂直磁気記録再生ヘッド