JPH08169776A - セラミックス多層基板 - Google Patents

セラミックス多層基板

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JPH08169776A
JPH08169776A JP6314875A JP31487594A JPH08169776A JP H08169776 A JPH08169776 A JP H08169776A JP 6314875 A JP6314875 A JP 6314875A JP 31487594 A JP31487594 A JP 31487594A JP H08169776 A JPH08169776 A JP H08169776A
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ceramic multilayer
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Yoshiaki Yamade
善章 山出
Yoichi Moriya
要一 守屋
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 多層基板の最表層81a、81nに形成され
るスルーホール11における外側部11aの径dより
も、内側部11bの径Dの方が大きく設定されているセ
ラミックス多層基板10。 【効果】 スルーホール11、12と導体部13、14
との間に隙間が生じても、基板外部側の径の小さいスル
ーホール部分11aと、基板内部側の端部面11d、1
2aとに挟まれ、導体部13、14の上下方向移動が規
制される。このため、導体部13,14と配線層82a
〜82n-1との切断や、導体部13、14の抜け落ち、
ICチップ90の脱落を防止し、信頼性を高めることが
できる。また導体部13、14の表面に形成されていた
パッドを省略し、コストを削減すると共に、導体部1
3、14間の距離を短くして高密度実装及び小形化を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックス多層基板に
関し、より詳細には、例えば高周波領域で使用される高
速のマイクロプロセッサ、CPU、通信機器等を構成
し、電極部が高密度に形成されたICチップを実装する
のに用いられるセラミックス多層基板に関する。
【0002】
【従来の技術】ICチップは通常セラミックス多層基板
上の所定箇所に接着・固定されると共に、前記ICチッ
プの引き出し電極部は金(Au)やアルミニウム(A
l)等のボンディングワイヤを用いて前記セラミックス
多層基板の電極部に接続されている。近年、ICチップ
がセラミックス多層基板上に複数個搭載され、高周波領
域で使用されるMCM(Multi Chip Module)の用途が拡
大してきており、中でもICチップの下面全体に引き出
し電極部(以下、パッドと記す)が高密度に形成された
タイプのMCMの利用が増大してきている。
【0003】このような高周波領域で用いられる前記M
CMにおいては、ノイズが発生し易いため、ICチップ
とセラミックス多層基板との接続距離を短くしてインピ
ーダンスやインダクタンスの増加を極力抑える必要があ
る。またICチップの下面に前記パッドが高密度に形成
された前記MCMにおいては、前記パッドを前記ボンデ
ィングワイヤを用いて前記セラミックス多層基板に接続
することは困難である。これらの問題に対処するため、
最近では前記ICチップのパッドと前記セラミックス多
層基板の電極部とが対向させられ、これらが前記ボンデ
ィングワイヤの替わりにハンダバンプ等を用いてフリッ
プチップ接続されたタイプのMCMが製造されている。
【0004】図8は従来のスルーホール及びパッドが形
成されたセラミックス多層基板上にICチップがフリッ
プチップ接続された状態を模式的に示した断面図であ
り、図中81a、81b、…は例えばガラスセラミック
ス材料を用いて形成された複数個のセラミックス層を示
している。セラミックス層81a、81b、…間の所定
箇所には例えばCu(銅)やAg(銀)を用いて形成さ
れた複数個の配線層82a、82b、…が介装されてい
る。セラミックス層81a、81b、…の所定箇所には
径が約0.15〜0.05mmの略円柱形状または多角
柱形状の複数個のスルーホール83、84が形成されて
いる。スルーホール83、84の一端部側はセラミック
ス層81a上部に開口し、スルーホール83、84の他
端部側は所定のセラミックス層81b、81c、…によ
り閉じられている。スルーホール83内には例えばC
u、Ag−Pd等を用いた導体部85、86がそれぞれ
充填されており、導体部85、86には配線層82a、
82b、…が接続されている。また導体部85、86近
傍のセラミックス層81aと導体部85、86上部とに
はAg等を用いて所定形状のパッド87が形成されてお
り、パッド87上にはNi(ニッケル)/Au(金)を
用いたメッキ部87aが形成されている。これらセラミ
ックス層81a、81b、…、配線層82a、82b、
…、スルーホール83、84、導体部85、86、パッ
ド87等を含んでセラミックス多層基板80が構成され
ている。
【0005】一方、セラミックス多層基板80の上方に
はICチップ90が配設され、ICチップ90下面には
この内部回路(図示せず)にそれぞれ接続された複数個
のパッド91が形成されており、このパッド91とセラ
ミックス多層基板80における所定のパッド87とはそ
れぞれ対向させられると共に、ハンダバンプ92等を用
いてフリップチップ接続されている。これらICチップ
90、セラミックス多層基板80、ハンダバンプ92等
を含んでMCM100が構成されている。
【0006】このように構成されたセラミックス多層基
板80を製造する場合、図9に示したように、まずセラ
ミックス層81a、81b、…形成用のグリーンシート
81a´、81b´、…をダイス101上に置き、所定
の大きさを有する略円柱または多角柱形状の打ち抜きピ
ン102をC方向に押入することにより、スルーホール
83及びスルーホール84を形成する。図示しないが、
次にスルーホール83及びスルーホール84内に導体部
85、86形成用の導体ペーストを充填した後、グリー
ンシート81b´、81c´、…上に配線層82a、8
2b、…形成用の導体ペーストを所定パターンに印刷す
る。また最表層のグリーンシート81a´における前記
導体ペースト上に、パッド87形成用の導体ペーストを
スルーホール83、84面より大きい所定形状に印刷す
る。次にグリーンシート81a´、81b´、…を下か
ら順番に積層し、約100℃程度に加熱して所定圧力で
加圧・接着する。次に例えば大気雰囲気中約900℃で
焼成した後、パッド87上にNi/Auメッキ処理を施
してメッキ部87aを形成することにより、セラミック
ス多層基板80を製造する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したセラミックス
多層基板80においては、高温で焼成する際、前記導体
ペースト中の溶媒や有機バインダが分解・飛散するた
め、導体ペーストの体積が収縮し、導体部85、86と
スルーホール83、84との間に隙間tが発生し易い。
この結果、セラミックス多層基板80に熱応力や振動が
加わると、導体部85、86と配線層82a、82b、
…との接続部が切断されたり、導体部85、86がスル
ーホール83、84より抜けてICチップ90が外れる
おそれがあるという課題があった。この抜け防止を目的
の一つとしてパッド87が設けられているが、面積が狭
いとパッド87とセラミックス層81aとの結合が不十
分となり、パッド87が外れ易くなる。一方、面積が広
いと導体部85、86の間隔を広げなければならず、高
密度実装やセラミックス多層基板80の小形化を図るこ
とが難しいという課題があった。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、導体部と配線層との接続を確実なものにする
と共に、ICチップの脱落を防止して信頼性を確保する
ことができ、パッドの形成を省略してコストを削減し、
かつ小形化を図ることができるセラミックス多層基板を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るセラミックス多層基板は、該多層基板の
最表層に形成されるスルーホールにおける基板外部側の
径よりも、基板内部側の径の方が大きく設定されている
ことを特徴としている。
【0010】なお、前記径とは前記スルーホール各部に
おける水平断面の最大寸法をいう。
【0011】
【作用】上記構成のセラミックス多層基板によれば、該
多層基板の最表層に形成されるスルーホールにおける基
板外部側の径よりも、基板内部側の径の方が大きく設定
されているので、前記スルーホールと該スルーホール内
に形成された導体部との間に隙間が発生しても、前記基
板外部側の径の小さいスルーホール部分と前記基板内部
側の端部面とにより前記導体部が挟まれ、該導体部の上
下方向への移動が規制されることとなる。このため、該
導体部と前記基板内部に形成された配線層との切断や、
前記導体部の抜け落ち及びこれに伴うICチップの脱落
を防止し得ることとなり、この結果、信頼性を高め得る
こととなる。また前記導体部の表面に形成されていた従
来の大形パッドの形成を省略し得ることとなり、コスト
を削減し得ると共に、前記導体部間の距離を短くして高
密度実装及び小形化を図り得ることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るセラミックス多層基板の
実施例を図面に基づいて説明する。なお、従来例と同一
機能を有する構成部品には同一の符号を付すこととす
る。図1は実施例1に係るセラミックス多層基板にIC
パッケージがフリップチップ接続されている状態を示し
た模式的断面図であり、図中81a〜81nは例えばガ
ラスセラミックス材料を用いて形成された複数個のセラ
ミックス層を示している。セラミックス層81a〜81
n間の所定箇所には例えばCuやAgを用いて形成され
た複数個の配線層82a〜82n-1が介装されている。
最表層のセラミックス層81a、81nにおける所定箇
所には複数個のスルーホール11が形成されており、こ
れらスルーホール11は略円柱形状または多角柱形状を
有する径がdの外側部11aと径がDの内側部11bと
により構成されている。径dに比べて径Dの方が大きく
設定されており、外側部11aと内側部11bとの間に
は略水平方向に境界面11cが形成されている。また中
間のセラミックス層81b〜81n-1における所定箇所
にはスルーホール11に接続される複数個のスルーホー
ル12が形成されており、スルーホール12は径がDの
略円柱形状または多角柱形状となっている。またスルー
ホール11の内側端部11dまたはスルーホール12の
内側端部12aは所定のセラミックス層81b、81
c、…により閉じられている。スルーホール11、12
内には例えばAg、Cu等を用いた導体部13、14が
充填されており、導体部13、14の内側端部は所定の
配線層82a〜82n-1にそれぞれ接続され、導体部1
3、14の外側端部にはNi/Au材料を用いたメッキ
部16が形成されている。これらセラミックス層81a
〜81n、配線層82a〜82n-1、スルーホール1
1、12、導体部13、14等を含んでセラミックス多
層基板10が構成されている。
【0013】一方、セラミックス多層基板10の上方に
は図8に示したものと同様のICチップ90が配設さ
れ、この下面に形成されたパッド91とセラミックス多
層基板10における所定の導体部13、14とはそれぞ
れ対向させられると共に、ハンダバンプ92等を用いて
フリップチップ接続されている。これらICチップ9
0、セラミックス多層基板10、ハンダバンプ92等を
含んでMCM20が構成されている。
【0014】次に、このように構成されたセラミックス
多層基板10の製造方法を図2に基づいて説明する。ま
ずドクターブレード法等によりグリーンシートを成形し
(S1)、これを所定形状に切断する(S2)。次に図
3に示したように、最表層のセラミックス層81a、8
1nとしてのグリーンシート81a´、81n´をダイ
ス101上に置き、略円柱形状または多角柱形状の径が
略dのピン部103a及び径が略Dのピン部103bで
構成された打ち抜きピン103をC方向に押入すること
により、スルーホール11を形成する。また図9に示し
たように、セラミックス層81b〜81n-1としてのグ
リーンシート81b´〜81n-1´をダイス101上に
置き、略円柱形状または多角柱形状の径が略Dの打ち抜
きピン102をC方向に押入することにより、スルーホ
ール12を形成する(S3)。次にスルーホール11及
びスルーホール12内に導体部13、14形成用の導体
ペーストを充填し(S4)、この後、グリーンシート8
1b´〜81n-1´上に配線層82a〜82n-1形成用
の導体ペーストを所定パターンに印刷する(S5)。次
にグリーンシート81a´〜81n´を下から順番に積
層し(S6)、約100℃程度に加熱して所定圧力で加
圧・接着した後、基板形状に切断する(S7)。次に例
えば大気雰囲気中約900℃で焼成し(S8)、この
後、導体部13、14上にNi/Auメッキ処理を施す
ことにより、セラミックス多層基板10を製造する。
【0015】上記説明から明らかなように、実施例1に
係るセラミックス多層基板10では、最表層のセラミッ
クス層81a、81nに形成されるスルーホール11の
外側部11aの径dよりも、内側部11bの径Dの方が
大きく設定されているので、スルーホール11、12と
これらの内部に形成された導体部13、14との間に隙
間が発生しても、基板外部側の径の小さいスルーホール
部分11aと基板内部側の端部面11d、12aとによ
り導体部13、14が挟まれ、導体部13、14の上下
方向への移動が規制される。このため、導体部13、1
4と基板内部に形成された配線層82a〜82n-1との
切断や、導体部13、14の抜け落ち及びこれに伴うI
Cチップ90の脱落を防止することができ、この結果、
信頼性を高めることができる。また導体部13、14の
表面に形成されていた従来の大形パッドの形成を省略す
ることができ、コストを削減すると共に、導体部13、
14間の距離を短くして高密度実装及び小形化を図るこ
とができる。
【0016】図4は実施例2に係るセラミックス多層基
板の最表層部に形成されたスルーホールの形状及び形成
方法を説明するため、模式的に示した断面図であり、図
中81a、81nは最表層のセラミックス層を示してい
る。セラミックス層81a、81nの外面811側の所
定箇所には略円柱形状または多角柱形状を有する径がd
の外側スルーホール部31aが形成され、内面812側
の所定箇所には略円柱形状または多角柱形状を有する径
がDの内側スルーホール部31bが形成されており、径
dに比べて径Dの方が大きく設定されている。また外側
スルーホール部31aと内側スルーホール部31bとの
間には中間スルーホール部31cが形成されており、中
間スルーホール部31cは半径rの曲面31dを有し、
径がdからDに次第に拡がる態様の略台形状に形成され
ている。これら外側スルーホール部31a、内側スルー
ホール部31b及び中間スルーホール部31cによりス
ルーホール31が構成されている。スルーホール31内
には例えばAg、Cu等を用いた導体部13、14の一
部が充填されている。その他の構成は図1に示したもの
と同様であるので、ここではその構成の詳細な説明は省
略することとする。これらセラミックス層81a〜81
n、配線層82a〜82n-1、スルーホール12、導体
部13、14(共に図1)、スルーホール31等を含ん
で実施例2に係るセラミックス多層基板が構成されてい
る。
【0017】このように構成された実施例2に係るセラ
ミックス多層基板のスルーホール31を形成する場合、
最表層のセラミックス層81a、81nとしてのグリー
ンシート81a´、81n´をダイス(図示せず)上に
置き、スルーホール31と略同様の形状を有する打ち抜
きピン104をC方向に押入することにより、スルーホ
ール31を形成することができる。
【0018】上記説明から明らかなように、実施例2に
係るセラミックス多層基板では、基板外部側の径の小さ
い中間スルーホール部31cと、基板内部側の端部面1
1d、12a(図1)とにより導体部13、14が挟ま
れ、導体部13、14における上下方向への移動が規制
されるため、実施例1のものと同様の効果を得ることが
できる。
【0019】なお、別の実施例では中間スルーホール部
31cの半径rが徐々に変化したもの、あるいは半径r
が無限大のものであってもよい。
【0020】図5は実施例3に係るセラミックス多層基
板の最表層部に形成されたスルーホールの形状及び形成
方法を説明するため、模式的に示した断面図であり、図
中81a、81nは最表層のセラミックス層を示してい
る。セラミックス層81a、81nの外面811側の所
定箇所には略円柱形状または多角柱形状を有する径がd
の外側スルーホール部41aが形成され、内面812側
の所定箇所には内側スルーホール部41bが形成されて
おり、内側スルーホール部41bは半径rの曲面41c
を有し、径がdからDに次第に拡がる態様の略台形状に
設定されている。これら外側スルーホール部41a、内
側スルーホール部41bによりスルーホール41が構成
されている。スルーホール41内には例えばAg、Cu
等を用いた導体部13、14の一部が充填されている。
その他の構成は図1に示したものと同様であるので、こ
こではその構成の詳細な説明は省略することとする。こ
れらセラミックス層81a〜81n、配線層82a〜8
2n-1、スルーホール12、導体部13、14(共に図
1)、スルーホール41等を含んで実施例3に係るセラ
ミックス多層基板が構成されている。
【0021】このように構成された実施例3に係るセラ
ミックス多層基板のスルーホール41を形成する場合、
最表層のセラミックス層81a、81nとしてのグリー
ンシート81a´、81n´をダイス(図示せず)上に
置き、スルーホール41と略同様の形状を有する打ち抜
きピン105をC方向に押入することにより、スルーホ
ール41を形成することができる。
【0022】上記説明から明らかなように、実施例3に
係るセラミックス多層基板では、基板外部側の径の小さ
い内側スルーホール部41bと、基板内部側の端部面1
1d、12a(図1)とにより導体部13、14が挟ま
れ、導体部13、14における上下方向への移動が規制
されるため、実施例1のものと同様の効果を得ることが
できる。
【0023】なお、別の実施例では内側スルーホール部
41bの半径rが徐々に変化したもの、あるいは半径r
が無限大のものであってもよい。
【0024】図6は実施例4に係るセラミックス多層基
板の最表層部に形成されたスルーホールの形状及び形成
方法を説明するため、模式的に示した断面図であり、図
中81a、81nは最表層のセラミックス層を示してい
る。セラミックス層81a、81nの内面812側の所
定箇所には略円柱形状または多角柱形状を有する径がD
の内側スルーホール部51bが形成され、外面811側
の所定箇所には外側スルーホール部51aが形成されて
おり、外側スルーホール部51aは半径rの曲面51c
を有し、径がDからdに次第に狭まる態様の略台形状に
設定されている。これら外側スルーホール部51a、内
側スルーホール部51bによりスルーホール51が構成
されている。スルーホール51内には例えばAg、Cu
等を用いた導体部13、14の一部が充填されている。
その他の構成は図1に示したものと同様であるので、こ
こではその構成の詳細な説明は省略することとする。こ
れらセラミックス層81a〜81n、配線層82a〜8
2n-1、スルーホール12、導体部13、14(共に図
1)、スルーホール51等を含んで実施例4に係るセラ
ミックス多層基板が構成されている。
【0025】このように構成された実施例4に係るセラ
ミックス多層基板のスルーホール51を形成する場合、
最表層のセラミックス層81a、81nとしてのグリー
ンシート81a´、81n´をダイス(図示せず)上に
置き、スルーホール51と略同様の形状を有する打ち抜
きピン106をC方向に押入することにより、スルーホ
ール51を形成することができる。
【0026】上記説明から明らかなように、実施例4に
係るセラミックス多層基板では、基板外部側の径の小さ
い外側スルーホール部51aと、基板内部側の端部面1
1d、12a(図1)とにより導体部13、14が挟ま
れ、導体部13、14における上下方向への移動が規制
されるため、実施例1のものと同様の効果を得ることが
できる。
【0027】なお、別の実施例では内側スルーホール部
51bの半径rが徐々に変化したもの、あるいは半径r
が無限大のものであってもよい。
【0028】図7は実施例5に係るセラミックス多層基
板の最表層部に形成されたスルーホールの形状を説明す
るため、模式的に示した断面図であり、図中81a、8
1nは最表層のセラミックス層を示している。セラミッ
クス層81a、81nの所定箇所には錐面61aを有す
る略円錐台形状または多角錐台形状のスルーホール61
が形成されており、外部811側の径dよりも内部81
2側の径Dの方が大きく設定されている。スルーホール
61内には例えばAg、Cu等を用いた導体部13、1
4の一部が充填されている。その他の構成は図1に示し
たものと同様であるので、ここではその構成の詳細な説
明は省略することとする。これらセラミックス層81a
〜81n、配線層82a〜82n-1、スルーホール1
2、導体部13、14(共に図1)、スルーホール61
等を含んで実施例5に係るセラミックス多層基板が構成
されている。
【0029】このように構成された実施例5に係るセラ
ミックス多層基板のスルーホール61を形成する場合、
最表層のセラミックス層81a、81nとしてのグリー
ンシート81a´、81n´をダイス上に置き、スルー
ホール61と略同様の形状を有する打ち抜きピン(共に
図示せず)を押入することにより、スルーホール61が
形成される。あるいは絞られた光線が所定範囲に拡がる
ように調整されたレーザービームを最表層のセラミック
ス層81a、81nに照射することにより、スルーホー
ル61が形成される。
【0030】上記説明から明らかなように、実施例5に
係るセラミックス多層基板では、基板外部側の径の小さ
いスルーホール61と、基板内部側の端部面11d、1
2a(図1)とにより導体部13、14が挟まれ、導体
部13、14における上下方向への移動が規制されるた
め、実施例1のものと同様の効果を得ることができる。
【0031】なお、別の実施例では錐面61aが曲率を
有していてもよい。また、上記実施例ではいずれもセラ
ミックス層81a〜81nにガラスセラミックス、配線
層82a〜82n-1にCuやAg、導体部13、14に
AgやCuの材料を用いた場合について説明したが、何
らこれらの材料に限定されるものではなく、セラミック
ス層81a〜81nにアルミナセラミックス、配線層8
2a〜82n-1や導体部13、14にモリブデンやタン
グステンの材料等を用いてもよい。
【0032】また、上記実施例のものではいずれも導体
部13、14にパッドが形成されていない場合について
説明したが、別の実施例ではパッドが形成されていても
よい。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るセラミ
ックス多層基板にあっては、該多層基板の最表層に形成
されるスルーホールにおける基板外部側の径よりも、基
板内部側の径の方が大きく設定されているので、前記ス
ルーホールと該スルーホール内に形成された導体部との
間に隙間が発生しても、前記基板外部側の径の小さいス
ルーホール部分と前記基板内部側の端部面とにより前記
導体部が挟まれ、該導体部の上下方向への移動が規制さ
れる。このため、該導体部と前記基板内部に形成された
配線層との切断や、前記導体部の抜け落ち及びこれに伴
うICチップの脱落を防止することができ、この結果、
信頼性を高めることができる。また前記導体部の表面に
形成されていた従来の大形パッドの形成を省略すること
ができ、コストを削減すると共に、前記導体部間の距離
を短くして高密度実装及び小形化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセラミックス多層基板の実施例1
と、この多層基板にICパッケージがフリップチップ接
続されている状態とを示した模式的断面図である。
【図2】実施例1に係るセラミックス多層基板の製造方
法を概略的に示したフローチャートである。
【図3】実施例1に係るセラミックス多層基板における
スルーホール11の形成方法を説明するため、模式的に
示した断面図である。
【図4】実施例2に係るセラミックス多層基板の最表層
部に形成されたスルーホールの形状及び形成方法を説明
するため、模式的に示した断面図である。
【図5】実施例3に係るセラミックス多層基板の最表層
部に形成されたスルーホールの形状及び形成方法を説明
するため、模式的に示した断面図である。
【図6】実施例4に係るセラミックス多層基板の最表層
部に形成されたスルーホールの形状及び形成方法を説明
するため、模式的に示した断面図である。
【図7】実施例5に係るセラミックス多層基板の最表層
部に形成されたスルーホールの形状を説明するため、模
式的に示した断面図である。
【図8】従来のスルーホール及びパッドが形成されたセ
ラミックス多層基板上にICチップがフリップチップ接
続された状態を模式的に示した断面図である。
【図9】従来のスルーホール及び実施例に係るスルーホ
ールの形成方法を説明するために、打ち抜きピン等を模
式的に示した断面図である。
【符号の説明】
10 セラミックス多層基板 11 スルーホール 11a 外側部 11b 内側部 81a、81n 最表層のセラミックス層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層基板の最表層に形成されるスルーホ
    ールにおける基板外部側の径よりも、基板内部側の径の
    方が大きく設定されていることを特徴とするセラミック
    ス多層基板。
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