JPH08169732A - 光ファイバ線引装置 - Google Patents

光ファイバ線引装置

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JPH08169732A
JPH08169732A JP6316182A JP31618294A JPH08169732A JP H08169732 A JPH08169732 A JP H08169732A JP 6316182 A JP6316182 A JP 6316182A JP 31618294 A JP31618294 A JP 31618294A JP H08169732 A JPH08169732 A JP H08169732A
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JP
Japan
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optical fiber
primary
cooler
surface temperature
coating
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JP6316182A
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English (en)
Inventor
Naoki Sawai
直己 沢井
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/025Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor from reheated softened tubes, rods, fibres or filaments, e.g. drawing fibres from preforms
    • C03B37/027Fibres composed of different sorts of glass, e.g. glass optical fibres
    • C03B37/02718Thermal treatment of the fibre during the drawing process, e.g. cooling
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/104Coating to obtain optical fibres
    • C03C25/1065Multiple coatings

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線引きの開始時の低速時から光ファイバ温度
を樹脂コーティングに適した温度に一定に制御して歩留
まり良く製造する。 【構成】 加熱炉で光ファイバプリフォームを加熱溶融
して線引きし所定径の光ファイバを引き出して一次冷却
機で冷却し、一次コーティングダイスで硬化性樹脂を被
覆して硬化炉で硬化した後二次冷却機で冷却し、二次コ
ーティングダイスで被覆樹脂の上に硬化性樹脂を被覆し
て硬化炉で硬化して光ファイバ心線を得る光ファイバ線
引装置において,一次冷却機と一次コーティングダイス
との間及び二次冷却機と二次コーティングダイスとの間
にそれぞれ光ファイバの表面温度を非接触で測定する光
ファイバ温度計を設けると共に、それぞれの光ファイバ
温度計で測定した光ファイバの表面温度と予め設定して
ある光ファイバの表面温度とから測定する光ファイバの
表面温度が設定値に一致するように一次冷却機、二次冷
却機のガス供給弁開度を制御するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバプリフォー
ムを電気炉等の加熱炉で加熱溶融して引き出し、細径化
した光ファイバの表面に均一にかつ安定的に樹脂をコー
ティングする光ファイバ線引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、光ファイバプリフォーム
を電気炉等の加熱炉で加熱溶融して引き出し、細径化し
て製造されるが、従来の銅導体と比べ物理的な或いは機
械的な特性に著しい違いがあるため、1次被覆、2次被
覆等を施し、光ファイバ心線として機械的な特性、取扱
い易さの向上を図っている。光ファイバの紡糸は、例え
ば、特開平1−166009号公報に示される図5に示
す如き光ファイバ線引装置1によって行われる。この光
ファイバ線引装置1においては、石英ガラス系の光ファ
イバプリフォーム2を加熱炉3等で加熱溶融させて引張
り(線引きと称する)光ファイバ4を作り、冷却機5に
おいて冷却する。加熱炉3は、電気炉等によって構成さ
れており、炉内には不活性ガスが充満されており、この
不活性ガス雰囲気内において光ファイバプリフォームを
加熱溶融する。また、冷却機5は、加熱炉3から線引き
され所定線径に紡糸された光ファイバ4を冷却する一次
被覆用の冷却機で、例えば、ヘリウムガス等の低温不活
性ガスを光ファイバ7に吹き付けて冷却している。この
冷却機5において、紡糸された光ファイバ4は冷却され
るが、このままの状態では表面に傷が付きやすく、機械
的強度も弱いのでコーティングダイス6において、アク
リル酸塩、アクリル酸エステル、アクリル酸樹脂などの
アクリレート樹脂(UV硬化樹脂)を一次被覆として塗
布し、硬化炉8において紫外線(光ファイバ4に被覆さ
れる樹脂が熱硬化性樹脂の場合には、熱)を照射して光
ファイバ4に被覆されたUV硬化樹脂を硬化して光ファ
イバ7を得る。コーティングダイス6において被覆する
UV硬化樹脂は、紡糸された光ファイバ4の温度が高い
と、コーティングの際、光ファイバからコーティング樹
脂がスリップしてしまい、樹脂被覆が正常に行われない
ため、冷却機5によってコーティングに適した温度に冷
却している。
【0003】光ファイバの表面に被覆したUV硬化樹脂
を硬化して得た光ファイバ7は、冷却機9において冷却
する。この冷却機9は、UV硬化樹脂の被覆された光フ
ァイバ7を冷却する二次被覆用の冷却機で、例えば、ヘ
リウムガス等の低温不活性ガスを光ファイバ7に吹き付
けて冷却している。この冷却機9において、冷却された
光ファイバ7は、このままの状態では表面に傷が付きや
すく、機械的強度も弱いのでコーティングダイス10に
おいて、シリコン系の樹脂あるいはUV硬化樹脂を二次
被覆として塗布し、硬化炉11において紫外線を照射し
て光ファイバ7に被覆されたUV硬化樹脂を硬化して光
ファイバ心線12を得る。コーティングダイス10にお
いて一次被覆された光ファイバ7に被覆するシリコン系
の樹脂あるいはUV硬化樹脂は、UV硬化樹脂が被覆さ
れた光ファイバ7の温度が高いと、前述と同様の問題が
発生するため、冷却機9によってコーティングに適した
温度に冷却している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の光フ
ァイバ線引装置にあっては、冷却機5、9で光ファイバ
を冷却する際、一定の温度のヘリウムガスを一定の流量
で光ファイバ(4、8)に吹き付けている。このため、
光ファイバを短時間で効率よく冷却することができると
いう利点を有する。しかし、光ファイバの走行速度は、
線引きの開始時に一気に安定速度(200m /min )に
達するのではなく、線引きの開始時の低速(50m /mi
n )から徐々に安定して走行する高速に達する。このと
きの線引速度と光ファイバ温度との関係は、図6に示す
如く、光ファイバの線速が上昇するほど光ファイバ温度
が上昇する傾向にある。母材径φ36、ガス流量(常
温)10リットル/min を供給して光ファイバを冷却し
たときの線引きの開始時の低速(50m /min )時、線
引速度80m /min 時、さらに安定速度(200m /mi
n )に達したときの一次ファイバ(光ファイバ4)温度
と二次ファイバ(光ファイバ7)温度をサンプリングし
たものが表1に示してある。
【0005】表 1 このように線引きの開始時の低速から徐々に安定して走
行する高速に達する場合、従来のように光ファイバを冷
却する際、一定の温度のヘリウムガスを一定の流量で吹
き付けて冷却する方法では、線引速度の変化に対して一
次ファイバ(光ファイバ4)温度と二次ファイバ(光フ
ァイバ7)温度が変化するため、樹脂コーティング時の
温度がその都度異なり、安定したコーティングができな
い。
【0006】また、光ファイバを冷却する際、従来のよ
うな一定の温度のヘリウムガスを一定の流量で吹き付け
て冷却する方法にあっては、線引きの開始時の低速の線
引き速度の場合も、安定して走行する標準の線引き速度
(200m /min )の場合も、同一の温度・風量のヘリ
ウムガスが供給されるため、図7に示す如く、線引きの
開始時の低速領域から安定して走行する標準速度到達点
Aまでの立上がり領域Bは、光ファイバが過度に冷却さ
れることになる。すなわち、光ファイバに被覆するUV
硬化樹脂はコーティングダイス6、10において一定温
度(約25℃)に保温されており、光ファイバ(4、
8)が過冷却されることで光ファイバにコーティングし
た際のUV硬化樹脂の温度が正常時の温度(約25℃)
より低くなり、UV硬化後に被覆樹脂に歪み(残留応
力)が発生し、マイクロベンディングによる損失が増加
することがある。このため、図7に示す如き線引きの開
始時の低速領域から安定して走行する標準速度到達点A
までの立上がり領域Bの光ファイバは、不良扱いで廃棄
することが行われている。
【0007】本発明の目的は、線引きの開始時の低速時
から光ファイバ温度を樹脂コーティングに適した温度に
一定に制御して歩留まり良く製造することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ファイバプ
リフォームを不活性ガス雰囲気内で加熱溶融する加熱炉
と、前記加熱炉において加熱溶融した光ファイバプリフ
ォームを線引きして所定径の光ファイバを引き出してガ
ス冷却する一次冷却機と、前記一次冷却機によって冷却
した光ファイバに熱又は紫外線硬化性の樹脂を被覆する
一次コーティングダイスと、前記一次コーティングダイ
スにおいて一次樹脂被覆をした光ファイバの被覆樹脂に
熱又は紫外線を照射して硬化する硬化炉と、前記硬化炉
において被覆樹脂を硬化した光ファイバをガス冷却する
二次冷却機と、前記二次冷却機によって冷却した光ファ
イバの被覆樹脂の上に熱又は紫外線硬化性の樹脂を被覆
する二次コーティングダイスと、前記二次コーティング
ダイスにおいて二次樹脂被覆をした光ファイバの被覆樹
脂に熱又は紫外線を照射して硬化する硬化炉とを備えた
光ファイバ線引装置において,上記一次冷却機と上記一
次コーティングダイスとの間に,上記一次冷却機から引
き出される光ファイバの表面温度を非接触で測定する光
ファイバ温度計と,前記光ファイバ温度計において測定
した光ファイバの表面温度と予め設定してある光ファイ
バの表面温度とを比較し、上記一次冷却機から引き出さ
れる光ファイバの表面温度が予め設定してある光ファイ
バの表面温度に一致するように上記一次冷却機の冷却用
ガスの供給量及び/又は供給温度を制御する一次冷却機
制御装置を設けると共に,上記二次冷却機と上記二次コ
ーティングダイスとの間に,上記二次冷却機から引き出
される一次被覆を施した光ファイバの表面温度を非接触
で測定する一次被覆光ファイバ温度計と,前記一次被覆
光ファイバ温度計において測定した一次被覆を施した光
ファイバの表面温度と予め設定してある一次被覆を施し
た光ファイバの表面温度とを比較し、上記一次冷却機か
ら引き出される一次被覆を施した光ファイバの表面温度
が予め設定してある一次被覆を施した光ファイバの表面
温度に一致するように上記一次冷却機の冷却用ガスの供
給量及び/又は供給温度を制御する二次冷却機制御装置
を設けたものである。
【0009】
【作用】一次冷却機と一次コーティングダイスとの間に
設けた光ファイバ温度計で一次冷却機から引き出される
光ファイバの表面温度を非接触で常時測定し、この測定
温度を基に一次冷却機制御装置において一次冷却機から
引き出される光ファイバの表面温度が予め設定してある
光ファイバの表面温度に一致するように一次冷却機制御
装置によって一次冷却機に供給するヘリウムガスのMF
C(マスフローコントローラ)の開度を調整して供給流
量を制御し、一次冷却機から引き出される光ファイバの
表面温度を一定の温度に保つことにより、製造開始時か
ら全長に渡って良好な光ファイバ素線を得る。また、二
次冷却機と二次コーティングダイスとの間に設けた一次
被覆光ファイバ温度計で二次冷却機から引き出される一
次被覆を施した光ファイバの表面温度を非接触で常時測
定し、この測定温度を基に二次冷却機制御装置において
二次冷却機から引き出される一次被覆を施した光ファイ
バの表面温度が予め設定してある光ファイバの表面温度
に一致するように二次冷却機制御装置によって二次冷却
機に供給するヘリウムガスのMFC(マスフローコント
ローラ)の開度を調整して供給流量を制御、二次冷却機
から引き出される一次被覆を施した光ファイバの表面温
度を一定の温度に保つことにより、光ファイバに被覆さ
れた樹脂に歪みのない光ファイバ心線を得る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1には、本発明に係る光ファイバ線引装置の一実施例が
示されている。図中、図5に図示の従来例と同一の符号
の付されているものは同一の部材・同一の機能を有する
ものである。図において、13は光ファイバ温度計で一
次冷却機5と一次コーティングダイス6の間に設けられ
ている。この光ファイバ温度計13は、市販されている
(例えば、帝人エンジニアリング株式会社製の走行ファ
イバ温度測定装置NCT−7000)非接触で走行物体
の表面温度を測定するもので、一次冷却機5から引き出
される光ファイバ4の表面温度を非接触で測定してい
る。この光ファイバ温度計13による光ファイバ4の表
面温度は、連続的に測定されている。
【0011】14は一次冷却機制御装置で、光ファイバ
温度計13において測定した光ファイバ4の表面温度と
予め設定した光ファイバにUV硬化樹脂(又は熱硬化樹
脂)を被覆するに適した表面温度とを比較し、一次冷却
機5から引き出される光ファイバ4の表面温度が予め設
定してある光ファイバの表面温度(約25℃)に一致す
るように、一次冷却機5の冷却用ガス(ヘリウムガス)
を制御するものである。この一次冷却機制御装置14に
よる一次冷却機5の冷却用ガスの制御には、冷却用ガス
の供給量を増減する方法、光ファイバの表面に吹き付け
る冷却用ガスの温度を昇降制御する方法、冷却用ガスの
供給量の増減と供給温度の昇降の両方を同時に行う方法
のいずれかの方法がある。この内、制御が比較的簡単な
のは、冷却用ガスの供給量を増減制御する方法で、本実
施例で採用している。この一次冷却機制御装置14によ
る光ファイバ4の表面温度の光ファイバ温度計13から
の読み込みは、一次冷却機制御装置14によるフィード
バック制御を十分ならしめる時間間隔である。
【0012】15は一次被覆光ファイバ温度計で、二次
冷却機9と二次コーティングダイス10との間に設けら
れている。この一次被覆光ファイバ温度計15は、光フ
ァイバ温度計13と同一のものが用いられている。この
一次被覆光ファイバ温度計15による光ファイバ7の表
面温度は、連続的に測定されている。16は二次冷却機
制御装置で、一次被覆光ファイバ温度計15において測
定した一次被覆を施した光ファイバ7の表面温度と、予
め設定した一次被覆を施した光ファイバに更にUV硬化
樹脂を被覆するに適した表面温度(約25℃)とを比較
し、二次冷却機9から引き出される光ファイバ7の表面
温度が予め設定してある光ファイバの表面温度(約25
℃)に一致するように、二次冷却機9の冷却用ガス(ヘ
リウムガス)を制御するものである。この二次冷却機制
御装置16による二次冷却機9の冷却用ガスの制御に
は、一次冷却機制御装置14同様、冷却用ガスの供給量
を増減する方法、光ファイバの表面に吹き付ける冷却用
ガスの温度を昇降制御する方法、冷却用ガスの供給量の
増減と供給温度の昇降の両方を同時に行う方法のいずれ
かの方法がある。この内、制御が比較的簡単なのは、冷
却用ガスの供給量を増減制御する方法で、本実施例で採
用している。この二次冷却機制御装置16による光ファ
イバ7の表面温度の一次被覆光ファイバ温度計15から
の読み込みは、二次冷却機制御装置16によるフィード
バック制御を十分ならしめる時間間隔である。
【0013】次に、本実施例の動作について説明する。
不活性ガスが充満した加熱炉3内において石英ガラス系
の光ファイバプリフォーム2を加熱溶融し、線引きして
所定線径の光ファイバ4を得る。線引きして得た光ファ
イバ4を一次冷却機5においてガス冷却する。一次冷却
機5において冷却された光ファイバ4は、光ファイバ温
度計13によって非接触で光ファイバ4の表面温度を測
定する。この光ファイバ温度計13によって連続的に測
定されている光ファイバ4の表面温度は、一次冷却機制
御装置14によって一定時間毎に読み込まれる。
【0014】この一次冷却機制御装置14の処理は、図
2に示す如きフローチャートによって行われる。一次冷
却機制御装置14に電源が投入され、一次冷却機制御装
置14が動作を開始すると、まず、ステップ20におい
て、光ファイバ温度計13において検出されている光フ
ァイバ4の表面温度を取込む。この光ファイバ4の表面
温度を取込むと、ステップ21において、今取込んだ光
ファイバ4の表面温度が予め設定されている光ファイバ
4の表面にUV硬化樹脂(又は、熱硬化樹脂)を被覆す
るに適した表面温度(約25℃)になっているか否かを
判定する。このステップ21において取込んだ光ファイ
バ4の表面温度が設定値と等しくないと判定すると、ス
テップ22において、今取込んだ光ファイバ4の表面温
度が設定値より大きいか否かを判定する。このステップ
22において今取込んだ光ファイバ4の表面温度が設定
値より大きいと判定すると、ステップ23において、一
次冷却機5内における光ファイバ4の表面温度が下がり
設定値に近づくように一次冷却機5内に供給されるヘリ
ウムガスの流量を上げるか、一次冷却機5内に供給され
るヘリウムガスの温度を下げる。本実施例においては、
一次冷却機5内に供給されるヘリウムガスの流量を上げ
る方法が採られている。このステップ23において処理
した後は、ステップ20に戻る。
【0015】また、ステップ22において今取込んだ光
ファイバ4の表面温度が設定値より大きくない、すなわ
ち、取込んだ光ファイバ4の表面温度が設定値より小さ
いと判定すると、ステップ24において、一次冷却機5
内における光ファイバ4の表面温度が上がり設定値に近
づくように一次冷却機5内に供給されるヘリウムガスの
流量を下げるか、一次冷却機5内に供給されるヘリウム
ガスの温度を上げる。本実施例においては、一次冷却機
5内に供給されるヘリウムガスの流量を下げる方法が採
られている。このステップ24において処理した後は、
ステップ20に戻る。一方、ステップ21において、今
取込んだ光ファイバ4の表面温度が予め設定されている
光ファイバ4の表面にUV硬化樹脂(又は、熱硬化樹
脂)を被覆するに適した表面温度(約25℃)と等しい
と判定すると、ステップ25において、光ファイバ4の
線引きが終了か否かを判定する。この光ファイバ4の線
引きの終了は、光ファイバ温度計13を光ファイバ4が
通過しなくなったこと、すなわち、光ファイバ温度計1
3によって温度検出がなくなったことによって容易に検
知することができる。このステップ25において光ファ
イバ4の線引きが終了であると判定すると、一次冷却機
制御装置14の制御動作は終了する。また、このステッ
プ25において、光ファイバ4の線引きが終了でないと
判定すると、すなわち、光ファイバ温度計13による温
度検出がある場合には、ステップ20に戻る。このよう
にして、光ファイバ4の表面温度は、一次冷却機5内に
供給されるヘリウムガスの流量の制御によって予め設定
されている光ファイバ4の表面にUV硬化樹脂(又は、
熱硬化樹脂)を被覆するに適した表面温度(約25℃)
に制御される。
【0016】この制御フロールーチンは、フィードバッ
ク制御による光ファイバ4の表面温度の設定温度への収
束を短時間で行えるだけの時間間隔で繰り返し走るよう
になっている。この制御フロールーチンは、例えば、1
〜10msecで処理される。このように一次冷却機5にお
いて冷却された後、光ファイバ温度計13によって表面
温度を測定された光ファイバ4は、一次コーティングダ
イス6において、熱硬化性の樹脂又は紫外線硬化性の樹
脂を被覆し、硬化炉8(熱硬化炉又は紫外線硬化炉)に
おいて光ファイバ4の表面に被覆された樹脂を硬化す
る。この硬化炉8において、光ファイバ4の表面に被覆
された樹脂を硬化する際に行われる熱又は紫外線の照射
によって、一次樹脂被覆をした光ファイバ7の表面温度
は、樹脂硬化する前よりも上昇する。そこで、再度、一
次樹脂被覆し硬化した光ファイバ7の表面温度を、二次
冷却機9において冷却する。この二次冷却機9において
冷却された一次樹脂被覆した光ファイバ7は、一次被覆
光ファイバ温度計15によって非接触で光ファイバ7の
表面温度を測定する。この一次被覆光ファイバ温度計1
5によって連続的に測定されている光ファイバ7の表面
温度は、二次冷却機制御装置16によって一定時間毎に
読み込まれる。
【0017】この二次冷却機制御装置16の処理は、図
3に示す如きフローチャートによって行われる。二次冷
却機制御装置16に電源が投入され、二次冷却機制御装
置16が動作を開始すると、まず、ステップ30におい
て、一次被覆光ファイバ温度計15において検出されて
いる光ファイバ7の表面温度を取込む。この光ファイバ
7の表面温度を取込むと、ステップ31において、今取
込んだ光ファイバ7の表面温度が予め設定されている光
ファイバ7の表面にUV硬化樹脂(又は、熱硬化樹脂)
を被覆するに適した表面温度(約25℃)になっている
か否かを判定する。このステップ31において取込んだ
光ファイバ7の表面温度が設定値と等しくないと判定す
ると、ステップ32において、今取込んだ光ファイバ7
の表面温度が設定値より大きいか否かを判定する。この
ステップ32において今取込んだ光ファイバ7の表面温
度が設定値より大きいと判定すると、ステップ33にお
いて、二次冷却機9内における光ファイバ4の表面温度
が下がり設定値に近づくように二次冷却機9内に供給さ
れるヘリウムガスの流量を上げるか、二次冷却機9内に
供給されるヘリウムガスの温度を下げる。本実施例にお
いては、二次冷却機9内に供給されるヘリウムガスの流
量を上げる方法が採られている。このステップ33にお
いて処理した後は、ステップ30に戻る。
【0018】また、ステップ32において今取込んだ光
ファイバ7の表面温度が設定値より大きくない、すなわ
ち、取込んだ光ファイバ7の表面温度が設定値より小さ
いと判定すると、ステップ34において、二次冷却機9
内における光ファイバ7の表面温度が上がり設定値に近
づくように二次冷却機9内に供給されるヘリウムガスの
流量を下げるか、二次冷却機9内に供給されるヘリウム
ガスの温度を上げる。本実施例においては、二次冷却機
9内に供給されるヘリウムガスの流量を下げる方法が採
られている。このステップ34において処理した後は、
ステップ30に戻る。一方、ステップ31において、今
取込んだ光ファイバ7の表面温度が予め設定されている
光ファイバ7の表面にUV硬化樹脂(又は、熱硬化樹
脂)を被覆するに適した表面温度(約25℃)と等しい
と判定すると、ステップ35において、光ファイバ7の
線引きが終了か否かを判定する。この光ファイバ7の線
引きの終了は、一次被覆光ファイバ温度計15を光ファ
イバ7が通過しなくなったこと、すなわち、一次被覆光
ファイバ温度計15によって温度検出がなくなったこと
によって容易に検知することができる。このステップ3
5において光ファイバ7の線引きが終了であると判定す
ると、二次冷却機制御装置14の制御動作は終了する。
また、このステップ35において、光ファイバ7の線引
きが終了でないと判定すると、すなわち、一次被覆光フ
ァイバ温度計15による温度検出がある場合には、ステ
ップ30に戻る。このようにして、光ファイバ7の表面
温度は、二次冷却機9内に供給されるヘリウムガスの流
量の制御によって予め設定されている光ファイバ7の表
面にUV硬化樹脂(又は、熱硬化樹脂)を被覆するに適
した表面温度(約25℃)に制御される。この制御フロ
ールーチンは、フィードバック制御による光ファイバ7
の表面温度の設定温度への収束を短時間で行えるだけの
時間間隔で繰り返し走るようになっている。この制御フ
ロールーチンは、例えば、1〜10msecで処理される。
【0019】このように二次冷却機9において冷却され
た後、一次被覆光ファイバ温度計15によって表面温度
を測定された光ファイバ7は、二次コーティングダイス
10において、熱硬化性の樹脂又は紫外線硬化性の樹脂
を被覆し、硬化炉11(熱硬化炉又は紫外線硬化炉)に
おいて光ファイバ7の表面に被覆された樹脂を硬化す
る。このように一次冷却機5から引き出される光ファイ
バ4の表面温度は一次冷却機制御装置14によって、一
次被覆を施した光ファイバ7の表面温度は二次冷却機制
御装置16によって、それぞれ図4に示す如く、線引き
の開始時の低速から徐々に安定して走行する高速に達す
る場合でも、線引速度の変化に拘らず光ファイバ表面温
度をほぼ一定に保つことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、線引きの開始時の低速
時から光ファイバ温度を樹脂コーティングに適した温度
に一定に制御して光ファイバの表面にUV硬化樹脂を安
定的にコーティングでき、歩留まり良く光ファイバ心線
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ線引装置の実施例を示
す全体模式図である。
【図2】図1に図示の一次冷却機制御装置の制御フロー
チャートである。
【図3】図1に図示の二次冷却機制御装置の制御フロー
チャートである。
【図4】図1に図示の光ファイバ線引装置における線引
速度と光ファイバ温度との特性図である。
【図5】従来の光ファイバ線引装置の実施例を示す全体
模式図である。
【図6】図5に図示の従来の光ファイバ線引装置の線引
速度と光ファイバ温度との特性図である。
【図7】図5に図示の従来の光ファイバ線引装置の製造
時間に対する光ファイバ温度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1………………………………………………光ファイバ線
引装置 2………………………………………………光ファイバプ
リフォーム 3………………………………………………加熱炉 4………………………………………………光ファイバ 5………………………………………………冷却機 6………………………………………………一次コーティ
ングダイス 7………………………………………………光ファイバ 8………………………………………………硬化炉 9………………………………………………冷却機 10……………………………………………二次コーティ
ングダイス 11……………………………………………硬化炉 12……………………………………………光ファイバ心
線 13……………………………………………光ファイバ温
度計 14……………………………………………一次冷却機制
御装置 15……………………………………………一次被覆光フ
ァイバ温度計 16……………………………………………二次冷却機制
御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバプリフォームを不活性ガス雰
    囲気内で加熱溶融する加熱炉と、前記加熱炉において加
    熱溶融した光ファイバプリフォームを線引きして所定径
    の光ファイバを引き出してガス冷却する一次冷却機と、
    前記一次冷却機によって冷却した光ファイバに熱又は紫
    外線硬化性の樹脂を被覆する一次コーティングダイス
    と、前記一次コーティングダイスにおいて一次樹脂被覆
    をした光ファイバの被覆樹脂に熱又は紫外線を照射して
    硬化する硬化炉と、前記硬化炉において被覆樹脂を硬化
    した光ファイバをガス冷却する二次冷却機と、前記二次
    冷却機によって冷却した光ファイバの被覆樹脂の上に熱
    又は紫外線硬化性の樹脂を被覆する二次コーティングダ
    イスと、前記二次コーティングダイスにおいて二次樹脂
    被覆をした光ファイバの被覆樹脂に熱又は紫外線を照射
    して硬化する硬化炉とを備えた光ファイバ線引装置にお
    いて,上記一次冷却機と上記一次コーティングダイスと
    の間に,上記一次冷却機から引き出される光ファイバの
    表面温度を非接触で測定する光ファイバ温度計と,前記
    光ファイバ温度計において測定した光ファイバの表面温
    度と予め設定してある光ファイバの表面温度とを比較
    し、上記一次冷却機から引き出される光ファイバの表面
    温度が予め設定してある光ファイバの表面温度に一致す
    るように上記一次冷却機の冷却用ガスの供給量及び/又
    は供給温度を制御する一次冷却機制御装置を設けると共
    に,上記二次冷却機と上記二次コーティングダイスとの
    間に,上記二次冷却機から引き出される一次被覆を施し
    た光ファイバの表面温度を非接触で測定する一次被覆光
    ファイバ温度計と,前記一次被覆光ファイバ温度計にお
    いて測定した一次被覆を施した光ファイバの表面温度と
    予め設定してある一次被覆を施した光ファイバの表面温
    度とを比較し、上記一次冷却機から引き出される一次被
    覆を施した光ファイバの表面温度が予め設定してある一
    次被覆を施した光ファイバの表面温度に一致するように
    上記一次冷却機の冷却用ガスの供給量及び/又は供給温
    度を制御する二次冷却機制御装置を設けたことを特徴と
    する光ファイバ線引装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887319A1 (de) * 1997-06-28 1998-12-30 Alcatel Vorrichtung und Verfahren zur Regelung der Beschichtungsdicke einer optischen Faser
CN103304155A (zh) * 2013-04-27 2013-09-18 江苏亨通光纤科技有限公司 一种用于光纤涂覆的供料装置
CN113698093A (zh) * 2021-07-29 2021-11-26 杭州富通通信技术股份有限公司 光纤的加工工艺

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