JPH08169665A - 昇降機 - Google Patents

昇降機

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JPH08169665A
JPH08169665A JP31494294A JP31494294A JPH08169665A JP H08169665 A JPH08169665 A JP H08169665A JP 31494294 A JP31494294 A JP 31494294A JP 31494294 A JP31494294 A JP 31494294A JP H08169665 A JPH08169665 A JP H08169665A
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直樹 山中
Yuzo Morinaga
勇三 森永
Miyoshi Takakura
美好 高倉
Masatoshi Ishii
政利 石井
Takahisa Nakamura
孝久 中村
Hisayoshi Hirose
久喜 広瀬
Ichiro Akasaka
一郎 赤坂
Yasuhisa Sakurai
靖久 櫻井
Mineyuki Ando
峰之 安藤
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SAKURAI GIKEN KOGYO KK
Kansai Electric Power Co Inc
Sumitomo Densetsu Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder

Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降機を軽量かつコンパクトに構成するとと
もに、搭載する原動機を、昇降対象物や負荷の状況に応
じた形式や性能のものに交換可能にして、昇降機の適用
範囲を広げること。 【構成】 ラック部材2c付きの支柱1には、第1フレ
ーム4と第2フレーム6とを連結具5で連結して成る昇
降機本体3aを装着する。第1フレーム4には非常ブレ
ーキ装置7を備える一方、第2フレーム6にはラック部
材2cに噛合する第2ホイール6cを有する駆動機構9
と、駆動機構9を駆動するガソリンエンジン10とから
成る駆動装置8を備える。そのガソリンエンジン10は
駆動機構9の原動機取付座に脱着自在に取付けて、予め
用意したモータ等に適宜に交換できるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鉄塔、深礎基礎
穴、傾斜地等の昇降対象物を昇り降りするときに利用す
る昇降機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄塔や高層ビルの壁面等を昇り降
りするための昇降機として、作業用のゴンドラやエレベ
ータ等が知られている。この種の昇降機は専用設計がな
され、複数の乗員を運搬する比較的大形のものが多かっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、山岳地等の送
電用鉄塔の建設現場においては、鉄塔昇降用以外に、深
礎基礎穴を昇り降りするときや、建設現場への人員/資
材輸送にも同じ昇降機を兼用して類似設備の重複投資を
避けたいとの要請がある。ところで、この種の昇降機は
原動機としてガソリンエンジンを採用するのが一般的で
ある。しかしながら、深礎基礎穴内での使用は排ガスが
作業環境を悪くするからエンジン式は好ましくない。そ
の反面、電動式のモータ駆動にすると、こんどは電源ケ
ーブルが邪魔になったりバッテリの充電に手間がかかる
から、鉄塔昇降用には向かないという問題がある。ま
た、昇降機を小型軽量化して設置作業を容易にするとと
もに、垂直方向に昇降する場合と傾斜面等を移動する場
合とで原動機特性を変えて使い易くし、移送効率を上げ
たいという要請もある。
【0004】そこで本発明は、上記の諸要請に応えるべ
く、昇降対象物の環境や負荷の状況に応じて原動機特性
を最適なものにして昇降機の適用範囲を広げることを解
決すべき技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、以下のよう
な昇降機を創作した。すなわち、請求項1記載の昇降機
は、送電用鉄塔、深礎基礎穴、傾斜地等の昇降対象物に
溝又は歯付のレールを配設し、そのレールに装着した昇
降機本体を昇降機本体に備えた駆動装置にて昇降駆動す
るようにした昇降機であって、前記駆動装置は、前記レ
ールに噛合するホイールを有する駆動機構と、その駆動
機構に連結する原動機とから構成され、その原動機は脱
着可能に形成されていて、昇降対象物及び負荷の状況に
対応した原動機特性を持つ予め用意されたものの中から
選択して適宜に取替え得ることを特徴とする。なお、こ
こで原動機特性とは、2/4サイクルガソリンエンジン
やAC/DCモータ等の原動機の種別及びそれらの性能
や出力特性をいう。また、請求項2記載の昇降機は、前
記昇降機において、前記駆動装置には、サドルと、サド
ルに座った乗員が足踏み操作可能なペダル付き回転操作
体と、その回転操作体が乗員に操作されたときの回転速
度に応じて前記原動機の出力を制御する制御装置とを備
えたことを特徴としている。
【0006】
【作用】例えば鉄塔昇降時には昇降機本体に、原動機と
して例えばガソリンエンジンを取付けて使用し、深礎基
礎穴内の昇降時にはモータを選択してエンジンの排ガス
で作業環境が悪くなるのを防ぐ。また、傾斜地や平坦な
場所で人員/資材輸送に使うときには、それに適した出
力特性のエンジンに取替えて使いやすくし、移送効率の
向上を図ることができる。なお、請求項2の昇降機で
は、サドルに座った乗員がペダルを踏んで回転操作体を
回転させると、その回転操作体の回転速度に応じて制御
装置が原動機の出力を制御し、昇降機本体がレールに沿
って昇降移動する。このとき、乗員は安定した着座姿勢
を保ってペダルを踏んでおり、そのペダルを介して昇降
機本体の昇降状態を確実に体感することができる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は第1実施例に係る一人乗り昇降機の左側面図であ
り、昇降対象物の例として、送電用鉄塔の支柱が部分的
に示されている。図2はその昇降機をほぼ右側から見た
分解斜視図である。図1に示すように、支柱1にクラン
プ2aとボルト2bにより取付けられているレール2
は、例えば断面四角形の軽量形鋼であり、その前面には
レールに沿って延びるラック部材2cが溶接されてい
る。ラック部材2cは鋼板をラック形状に切断したもの
であるが、ローラチェーンを取付けるようにしても良
い。レール2に装着された昇降機本体3aは、第1フレ
ーム4が連結具5にて第2フレーム6に連結された連結
構造となっている。
【0008】前記第1フレーム4には、図1及び図2に
示すように、レール2の背面(図1において左側)を転
動する車輪4aと、ラック部材2cを避ける凹部を有
し、レール2の前面を転動する車輪4bと、ピン歯車状
に形成されラック部材2cに噛合する第1ホイール4c
と、乗員が握るハンドル4dとが備えられている。な
お、車輪及びホイールにはそれぞれの両端に鍔部が形成
されていて装着後はレール2から外れないようになって
いる。そして、第1ホイール4cは、第1フレーム4に
取付けられた落下防止用の非常ブレーキ装置7に接続さ
れている。
【0009】前記非常ブレーキ装置7は、第1フレーム
4に回動自在に支持された第1ホイール4cに対して、
一方向(この場合は昇降機本体3aが下降する方向)に
のみトルク伝達可能な一方向ベアリング7aを介して油
圧ポンプ7b(本例ではトロコイドポンプ)が接続され
たもので、図4に示す油圧回路が構成されている。すな
わち、昇降機本体3aが上昇するときには第1ホイール
4cが自由に回転できる一方、下降するときには、第1
ホイール4cがポンプ軸と直結状態となってトルクが伝
達され、油圧ポンプ7bが作動する。ただし、ハンドル
4dに取付けられている下り走行ボタン7cが、常に
は、弁7dにより油圧回路を遮断する位置に保持されて
いるので(図4参照)、昇降機本体3aの下降によって
ポンプ軸が回り始めても油圧ポンプ7bは油を吐出でき
ず、したがって、第1ホイール4cは制動がかかって第
1フレーム4が下降する方向には十分に回転できない。
【0010】また、前記連結具5は、図2参照、第1フ
レーム4と第2フレーム6とを互いに屈曲できる状態に
して、2本のボルト5aにて繋いでいる。
【0011】次に、前記第2フレーム6について説明す
る。第2フレーム6には、図1及び図2参照、レール2
の背面を転動する車輪6aと、ラック部材2cを避ける
凹部を有しレール2の前面を転動する車輪6bと、ピン
歯車状に形成されラック部材2cに噛合する第2ホイー
ル6cと、先端にサドル6dを有する支持部材6eが備
えられている。なお、車輪及びホイールにはそれぞれの
両端に鍔部が形成されていて装着後はレール2から外れ
ない。そして、第2ホイール6cは、第2フレーム6に
取付けられた駆動装置8にて駆動されるようになってい
る。
【0012】駆動装置8は、駆動機構9と本発明でいう
原動機たるガソリンエンジン10とから構成される。図
3は駆動装置8を説明する要部破断側面図である。同図
に示す駆動機構9は、油圧ポンプと油圧モータを、図5
の回路に組んだ静油圧式の無断変速機である。図2及び
図3において、駆動機構9のケーシング9aにはウォー
ムギヤが備えられており、ケーシング9aから突出する
ウォームホイール9bの支軸には前記第2ホイール6c
が取付けられる一方、ウォーム9cは油圧モータ9dの
出力軸に直結されている。また、ケーシング9aの上部
に起立する支持部には油圧ポンプ9eとガソリンエンジ
ン10とが備えられ、ポンプ軸とエンジン軸にはプーリ
が装着されて両者が歯付きベルト9fで連結されてい
る。
【0013】なお、ガソリンエンジン10はケーシング
9aの原動機取付座に取付フランジ9gを介して脱着可
能に支持されている。また、ケーシング9aの下端部に
は作動油用の油槽9hが設けられ、油槽9hの下面には
乗員の足を置くステップを形成するパイプフレーム9j
の取付部が固着されている。上記の油圧ポンプ9eは可
変容積型であり、レバー9kを操作することによって油
圧モータ9dの出力回転を正逆転及び0〜最大回転まで
無段階に変化させることができるようになっている。図
5中、9mは油圧モータ9dに対して作動油の供給を止
め得る2方向弁である。なお、図1〜図3において油圧
配管は図示が省略されている。
【0014】次に、上記構成の昇降機の作用について説
明する。図1には、送電用鉄塔の支柱1に昇降機本体3
aを装着した例が示されている。乗員は、ガソリンエン
ジン10を起動した後、ステップに足を置いてサドル6
dに腰掛け、ハンドル4dを握って所定の乗車姿勢をと
り、2方向弁9mを、図5に示した閉状態にする。そし
て、レバー9kを静かに倒すと、油圧ポンプ9eが油圧
モータ9dを回し、レバー9kの角度位置に応じて油圧
モータ9dの出力回転が変化する。この油圧モータ9d
の出力軸はウォームギヤを介して、ラック部材2cに噛
合する第2ホイール6cに連結しているから、乗員はレ
バー9kを操作するだけで所望のスピードで支柱1を昇
ることができる。
【0015】ところで、上昇の途中で、レバー9kが中
立位置になるか、あるいは故障等で油圧モータ9dの出
力が出なくなったときには、昇降機本体3aの下降(落
下)に伴って、ラック部材2cに噛合している第2ホイ
ール6cが逆転しようとする。しかし、前述したよう
に、第2ホイール6cはウォームホイール9bと一体回
転するようになっており、ウォームホイール9bはウォ
ーム9cにより回転が阻止されるので、この場合、昇降
機本体3aはその位置で停止する。他方、レバー9kが
誤って下降(逆転)位置に倒されたときは、油圧モータ
9dが逆回転し、昇降機本体3aの下降に伴って第1ホ
イール4cが回転するために油圧ポンプ7bが作動す
る。しかし、非常ブレーキ装置7の油圧回路の弁7dは
常時閉(図4参照)であるので、下り走行ボタン7cが
操作されていなければ油圧ポンプ7bと第1ホイール4
cは十分に回転することができず、したがって、この場
合には昇降機本体3aは制動状態になる。なお、昇降機
本体3aを下降させるときには、走行ボタン7cを操作
して弁7dを閉いた状態でレバー9kを下降(逆転)位
置に倒す。
【0016】さて、上記実施例の昇降機は、昇降機本体
3aに搭載したガソリンエンジン10を、昇降対象物の
環境や負荷の状況に応じた性能や出力特性の、別のエン
ジンあるいはモータ等に取り替えることが可能である。
次に、深礎基礎穴内での昇降と、傾斜地等での人員/資
材輸送に利用する例について説明する。
【0017】図6に示す昇降機本体3bは、前記昇降機
本体3aのガソリンエンジン10を取付フランジ9gと
共に交換してモータ11を搭載したものである。図中の
1aは深礎基礎穴の内壁面を形成するライナープレー
ト、2eはライナープレート1aにレール2を取付ける
支柱、11aは電源ケーブル、11bはそのケーブル用
の巻取リールである。なお、モータ11をDCモータと
し、昇降機本体3bにはバッテリを搭載するようにして
も良い。これら電動式の場合には、排気ガスが発生しな
いから作業環境を悪化させることがなく、深礎基礎穴内
での利用にも支障をきたさない。
【0018】図7に示す昇降機本体3cは、傾斜地や平
地での人員/資材輸送に適するようにした例である。同
図において、第2フレーム6には、手すり12aと座席
12bとを備えたサブフレーム12が取付けられ、前述
の昇降機本体3aに連結されていた第1フレーム4は取
り外されている。なお、駆動機構9は、第2フレーム6
に対して、前述の昇降機本体3aの場合と比べて90°
回転させた状態で取付けられている。また、ガソリンエ
ンジン10とは特性の異なる、例えば2サイクルの小型
ガソリンエンジン10aが搭載される。図7中、2fは
レール2を支える支柱である。
【0019】以上説明したように、本実施例において
は、例えば鉄塔昇降時には駆動措置8にガソリンエンジ
ン10を搭載した昇降機本体3aを使用し、深礎基礎穴
内の昇降時にはガソリンエンジン10をモータ11に取
り替えた昇降機本体3bを使用してエンジンの排ガスで
作業環境が悪くなるのを防ぐことができる。また、傾斜
地や平坦な場所で人員/資材輸送に昇降機本体3cを使
うときには、それに適した出力特性のガソリンエンジン
10aを選択することによって、移送効率の向上を図る
ことができる。なお、非常ブレーキ装置7は油圧式であ
るから、作動時の衝撃を少なくできる。また、昇降機本
体3a〜3cは、一人乗の自走式で軽量かつコンパクト
に構成されているから、その分、レール2や支柱2d〜
2fが簡素化でき、設置作業が簡易迅速にできる。
【0020】なお、上記の実施例においては、第1及び
第2フレーム4,6を連結具5にて連結した連結構造と
したが、非常ブレーキ装置7を第2フレーム6に組み込
んだ一体構造として第1フレーム4を省略し、さらなる
コンパクト化を図ることも可能である。
【0021】次に、第2実施例を図8〜図13に基づい
て説明する。ところで、従来の昇降機においては、レバ
ーやスイッチの操作でエンジン等の出力を変えて自動的
に昇降できる構成とされるのが一般的である。このため
操作が容易である反面、運転の実感が伴い難く、慣れな
い乗員によって不用意な運転操作がなされるおそれがあ
った。この点を解決すべく発明した昇降機について以下
に説明する。
【0022】図8は昇降機の右側面図である。支柱1に
取付けられているレール14は、断面略C字形の軽量形
鋼(図10参照)であり、C字の内側にローラチェーン
14aが固設されていて、レール14を継ぎ足して延長
するときにはローラチェーン14aも所定のピッチで接
続状態になるように位置決めされている。また、レール
14の上端部にはストッパー14bが設けられている。
【0023】昇降機本体13は、大別すると、レール1
4に昇降自在に装着される本体フレーム15と、本体フ
レーム15取付けられた駆動装置20と、駆動装置20
を制御する制御装置30と、非常ブレーキ装置40と、
安全帯用ブレーキ装置50とから構成される。上部にサ
ドル15aが設けられた本体フレーム15には、図10
参照、レール14の各辺を挟み込んだ状態で転動できる
複数の車輪16が配設されており、本体フレーム15に
支持されたスプロケット軸15bに軸支されたスプロケ
ット17がローラチェーン14aに噛合している。その
スプロケット軸15bには、図9に示すウォームホイー
ル18が取付けられ、スプロケット17とウォームホイ
ール18が一体回転するようになっている。そして、ウ
ォームホイール18は、駆動装置20の出力軸に取付け
られたウォーム19に噛合している。本実施例の場合、
スプロケット17が本発明でいうホイールである。
【0024】次に、上記ウォーム19を駆動する駆動装
置20について説明する。本体フレーム15の後端部の
原動機取付座に取付フランジ20aを介して脱着可能に
取付けられたエンジン21の出力軸21aは一対のギヤ
22a,22b及び自動クラッチ23を介して中間シャ
フト24を回転させる構成になっていて、中間シャフト
24の軸端に形成されたスプラインにはカラー24aと
可動ギヤ25とがスライド自在に装着されている。一
方、本体フレーム15の上部には、乗員が手動で操作す
るためのチェンジレバー26が突設されており、チェン
ジレバー26の操作片26aがカラー24aに係合して
いる。なお、図9にはチェンジレバー26が「上昇」位
置にセットされた状態が示されており、可動ギヤ25は
中間ギヤ26b,26c,26dを介して複合ギヤ27
の外歯車27aに接続し、複合ギヤ27から延びる出力
軸28に取付けられたウォーム19を順回転させるよう
になっている。一方、チェンジレバー26が「下降」位
置にセットされた状態は、図11に示され、このとき、
可動ギヤ25はカラー24aに押されて複合ギヤ27の
内歯車27bと噛合してウォーム19を逆回転させるよ
うになっている。
【0025】次に、駆動装置20を制御する制御装置3
0について説明する。図9参照、本体フレーム15の略
中央には油圧ポンプ31a(本例では、トロコイドポン
プ)を備えた油圧ユニット31が取付けられ、ポンプ軸
には本体フレーム15の左右に突出するクランク軸32
が接続されている。クランク軸32の両端にはペダル3
3がクランクの回転軌跡上で互いに180°開いた位置
関係に配置され、サドル15aに座った乗員がペダル3
3を踏んでこれを回転させ得るようになっている。な
お、このクランク軸32が本発明でいう回転操作体であ
る。油圧ユニット31の概略構成を図12に示す。同図
において、ペダル33の回転数に応じて油圧ポンプ31
aからシリンダ34に送られる作動油は絞り弁35を経
由して油槽36に戻るようになっている。シリンダ34
は所定の油圧に達するとロッドがエンジン21のスロッ
トルレバー37を押し、油圧が下がったときにはリター
ンスプリングにてロッドを復帰させるように構成されて
いる。なお、図中38は、スロットルレバー37を一定
の回動位置に保持して自動運転を可能にする自動走行レ
バーである。制御装置30は上記のように構成され、乗
員が足で回すクランク軸32の回転速度に応じてエンジ
ン出力が制御される。
【0026】次に、非常ブレーキ装置40について説明
する。図8参照、本体フレーム15の上部に連結された
サブフレーム41には、前述の実施例で説明した非常ブ
レーキ装置7と同一構成の非常ブレーキ装置40が設け
られている。図中、42はレール14上を転動する車
輪、43はローラチェーン14aに噛合するスプロケッ
ト、44はスプロケット43を逆転可能にする押す下り
走行ボタンである。
【0027】次に、安全帯用ブレーキユニット50につ
いて説明する。図8及び図13に示すように、サブフレ
ーム41の下端部に取付けられたブレーキ体51には4
組のローラ52が取付けられ、これらのローラ52がレ
ール2を挟み付けた状態で転動するようになっている。
そして、ブレーキ体51に対し支軸53回りに回動自在
に取付けられたL字状の安全帯取付金具54の一端には
安全帯取付孔54aが、他端にはローラ52の外周面に
当接する当接面54bが形成されていて、安全帯取付金
具54はスプリング55によって当接面54bがローラ
52から離れた位置に保持されている。したがって、乗
員の腰に結んだ安全帯を介して下向きの外力が安全帯取
付金具54の一端に加わると、安全帯取付金具54が回
転して当接面54bがローラ52の外周面に強く押しつ
けられ、ブレーキがかかるようになっている。
【0028】次に、エンジン21を停止させることがで
きる安全装置としての自動停止ストッパについて説明す
る。図8に示すように、昇降機本体13の本体フレーム
15にはエンジン21のイグニッションスイッチをオン
オフできるレバー61が突出している。これに対して、
レール14側には、昇降機本体13を停止させたい停止
線にレバー61に当接可能なストッパーピン62を取付
けておく。そして、昇降機が停止線を越えて昇降しよう
とすると、ストッパーピン62によってレバー61がは
ねあげられ、イグニッションスイッチがオフになりエン
ジン21が停止するようになっている。
【0029】次に、もう1つの安全装置としてのレール
検知スイッチについて説明する。図8に示すように、前
記サブフレーム41の上端部にはリミットスイッチ63
が取付けられており、レバー63aが斜め上方に延びて
先端のローラ63bがレール14上を転動または摺動す
るようになっている。このリミットスイッチ63は、ロ
ーラ63bがレール14から外れたときに、接点を閉じ
てエンジン21のイグニッションスイッチをオフにする
ことができるように構成されている。
【0030】上記のように構成された第2実施例の昇降
機の作用を説明する。まず、エンジン21を始動してア
イドリング状態にする。続いて乗員は、安全帯を安全帯
取付金具54に止め、サドル15aに座って所定の乗車
姿勢をとり、チェンジレバー26を「上昇」又は「下
降」位置にセットする。なお、「下降」の場合は、さら
に、非常ブレーキ装置40の下り走行ボタン44を操作
して下降可能状態にする。次に、ペダル33を踏んでク
ランク軸32を所望の速度で回転させる。すると、油圧
ポンプ31aの回転に応じてスロットルレバー37が押
され、エンジン21の回転数が上がって自動クラッチ2
3が繋がり、ウォーム19が所定方向に回転する。そし
て、ローラチエーン14aに噛合しているスプロケット
17が回転して昇降機本体13を上昇又は下降させる。
なお、自動走行レバー38を操作して無人運転すること
も可能である。
【0031】走行中にペダル33を止めれば、油圧ポン
プ31aも止まってスロットルレバー37が戻り、エン
ジン21の回転数が下がって自動クラッチ23が切れて
ウォーム19の回転が止まる。このとき、ウォームホイ
ール18からウォーム19に対してはトルク伝達できな
い一般的な歯車緒元になっているから、スプロケット1
7は回転できず、したがって昇降機本体13はその位置
で停止する。
【0032】この他に安全装置として、前述の非常ブレ
ーキ装置40、自動停止ストッパ、レール検知スイッチ
を備えている。
【0033】したがって、第2実施例の昇降機では、運
転時に乗員は決められた着座姿勢を保ってペダルを踏ん
でおり、そのペダルを介して昇降機本体の昇降状態を確
実に体感することができるから、上述の各安全装置を具
備したことと相まって、安全性の高いものとなってい
る。なお、第1実施例と同様に、ガソリンエンジンの形
式や性能を適宜に選択したり、あるいはモータに取り替
えることもできるが、原動機の取り替えをしない固定式
であっても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の昇降機
は、例えば鉄塔建設時にはモータを取付けて深礎基礎穴
内で使用し、その後はガソリンエンジンに取り替えて鉄
塔昇降用として使用することができる。なお、傾斜地等
での人員/資材運搬用としても利用することができ、そ
れぞれの用途に最適な形式や性能の原動機の選択が可能
である。したがって、鉄塔建設の前後を通じて昇降機を
使用することができ、稼働率が上がるとともに、類似設
備の重複を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の昇降機を示す側面図である。
【図2】同昇降機の分解斜視図である。
【図3】同昇降機の駆動装置を示す要部破断側面であ
る。
【図4】非常ブレーキ装置の油圧回路図である。
【図5】駆動機構の油圧回路図である。
【図6】第1実施例の昇降機を深礎基礎穴内で使用する
態様を説明する図である。
【図7】第1実施例の昇降機を平地または傾斜地で使用
する態様を説明する図である。
【図8】第2実施例の昇降機を示す側面図である。
【図9】同昇降機の側面断面図である。
【図10】図8のX−X断面図である。
【図11】駆動装置のギヤの噛合状態の説明図である。
【図12】油圧ユニットの概略回路構成図である。
【図13】安全帯用ブレーキユニットを説明する斜視図
である。
【符号の説明】
1 支柱 2 レール 2c ラック部材 3a,3b,3c,3d 昇降機本体 4 第1フレーム 4c 第1ホイール 5 連結具 6 第2フレーム 6c 第2ホイール 6d サドル 7,40 非常ブレーキ装置 8 駆動装置 9 駆動機構 10,10a ガソリンエンジン 30 制御装置 32 クランク軸 33 ペダル
フロントページの続き (72)発明者 山中 直樹 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 森永 勇三 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 高倉 美好 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 石井 政利 大阪府大阪市西区阿波座2丁目1番4号 住友電設株式会社内 (72)発明者 中村 孝久 大阪府大阪市西区阿波座2丁目1番4号 住友電設株式会社内 (72)発明者 広瀬 久喜 大阪府大阪市西区阿波座2丁目1番4号 住友電設株式会社内 (72)発明者 赤坂 一郎 大阪府大阪市西区阿波座2丁目1番4号 住友電設株式会社内 (72)発明者 櫻井 靖久 愛知県春日井市下市場町字北城1960番地の 2 櫻井技研工業株式会社内 (72)発明者 安藤 峰之 愛知県春日井市下市場町字北城1960番地の 2 櫻井技研工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔、深礎基礎穴、傾斜地等の昇降対象
    物に溝又は歯付のレールを配設し、そのレールに装着し
    た昇降機本体を昇降機本体に備えた駆動装置にて昇降駆
    動するようにした昇降機であって、 前記駆動装置は、前記レールに噛合するホイールを有す
    る駆動機構と、その駆動機構に連結する原動機とから構
    成され、その原動機は脱着可能に形成されていて、昇降
    対象物及び負荷の状況に対応した原動機特性を持つ予め
    用意されたものの中から選択して適宜に取替え得ること
    を特徴とする昇降機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の昇降機において、前記駆
    動装置には、サドルと、サドルに座った乗員が足踏み操
    作可能なペダル付き回転操作体と、その回転操作体が乗
    員に操作されたときの回転速度に応じて前記原動機の出
    力を制御する制御装置とを備えた昇降機。
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