JPH08169305A - ワイパ装置におけるピボット軸の支持構造 - Google Patents

ワイパ装置におけるピボット軸の支持構造

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JPH08169305A
JPH08169305A JP6333443A JP33344394A JPH08169305A JP H08169305 A JPH08169305 A JP H08169305A JP 6333443 A JP6333443 A JP 6333443A JP 33344394 A JP33344394 A JP 33344394A JP H08169305 A JPH08169305 A JP H08169305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collar
pivot shaft
nut
sleeve
washer
Prior art date
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Pending
Application number
JP6333443A
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English (en)
Inventor
Ryoji Tonerikawa
良二 舎川
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6333443A priority Critical patent/JPH08169305A/ja
Publication of JPH08169305A publication Critical patent/JPH08169305A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーの劣化現象を促進することなくピボッ
ト軸を取り付けることができるようにした。 【構成】 カラー9を外嵌するスリーブ3に都合三個の
段差面部3a、3b、3cを形成し、段差面部3bは、
カラー9より内径側に当接してナット4を受ける受け面
部とし、スリーブ3の最も基端側の段差面部3cは、ワ
ッシャ8を当てがって、ガラス板5に形成された貫通孔
5aに当てがわれた内シール材6の内面が当接して受け
止め支持されるように構成したワイパ装置におけるピボ
ット軸の支持構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自家用車、バス、トラ
ック等の車両の窓面を払拭するワイパ装置におけるピボ
ット軸の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種ワイパ装置は、ピボット軸の先端部を車体側板体
(ガラス板、ボディ板等)に取付けることになるが、そ
の取付け構造として、ピボット軸を周回り方向回動自在
に軸支するスリーブに、板体に当てがわれたシール材の
外面に当接するカラーを外嵌し、該カラーから突出する
ピボット軸先端部をナットで螺着する構成としたものが
ある。この様なもののなかには、例えば、実開昭55−
149441号公報に示されるごとく前記カラーにウオ
ッシャ液を噴射するためのノズルやウオッシャ液供給路
を形成したものがある。このものは車体側板体に穿設し
た取付け孔にカラーを取付ける構成になっているが、車
体側板体がガラス面であった場合、強度を保つために取
付け孔の大きさはできるだけ小さくすることが望ましい
一方で、カラーを固定するためのナットの径分、あるい
はナットを締付ける工具の径分のスペースが必要となっ
てウオツシャ液供給路構造が複雑となり、とても一部品
では成形できないものであった。また、ウオッシャノズ
ル部がカラー上方向に突出していたため、車両の美観を
損ねないようにワイパアームの停止時にワイパアームに
ウオッシャノズル部が重なるようにして、通常時はウオ
ッシャノズルが隠蔽されるようにしていた。これらの事
情により、このものは、部品点数が多いうえ、車種によ
りワイパアームの停止位置が異なったり、ウオッシャ液
の噴出方向が異なる度にそれに対応したカラーを設定し
なければならず、在庫管理等の点からも問題がある。
【0003】そこで上記問題点を解決するため、実願平
5−50425号のものを改めて提案した。このもの
は、図5に示すように、スリーブ(ピボットホルダ)2
1に外嵌する状態で車体側板体(ガラス板)22を貫通
せしめたカラー23に、ウオッシャ液の供給路24およ
びウオッシャノズル25からなるノズルユニットを設け
る構成にしている。ところでこのものにおいて、ピボッ
ト軸26の先端部を、スリーブ21に螺合したナット2
7で板体22に緊着支持する必要があり、そのため、ス
リーブ21のカラー貫通部中間位置に形成した段差部2
1aにカラー23を係止する構成にし、この状態で、カ
ラー23から突出したスリーブ21先端部位にナット2
7を螺合して支持する構成にしていた。しかしながらカ
ラー23を合成樹脂材で形成した場合、カラー23は、
ナット27の締付け力をスリーブ21との間で直接的に
受けるため挟持部分に圧縮応力が働き、使用環境下によ
ってはクリープ現象が促進されたり、あるいはカラー2
3自身の劣化によって締付け反力が低下し、ナット27
の締付け力が小さくなってガタが生じる惧れがある。
【0004】そして、この様なガタが発生すると隙間が
生じて雨水が内部にまで浸入してしまううえ、カラー2
3自体の車体側板体22に対する取付けが緩んでカラー
23やピボット軸26の位置ズレ、軸芯ズレ等が誘発さ
れ、これによってブレードの払拭範囲が正規のものから
ズレて窓枠に当たったり窓面からはみ出し、あるいはウ
オッシャ液の噴出方向がズレたりしてしまう惧れが想定
される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるワイパ装
置におけるピボット軸の支持構造を提供することを目的
として創案されたものであつて、ピボット軸を周回り方
向回動自在に軸支するスリーブに、車体側板体に当てが
われたシール材の外面に当接するカラーを外嵌し、該カ
ラーから突出するスリーブ先端部をナットで螺着するこ
とに伴うカラーのシール材押圧に基づいてピボット軸の
板体側への支持をするように構成してなるワイパ装置に
おいて、前記スリーブには、螺合したナットにカラーよ
り内径側で当接してナット受け面になる段差面部を形成
したことを特徴とするものである。
【0006】そして本発明は、この構成によつて、カラ
ーの劣化現象を促進することなく、かつピボット軸を強
固に取付けることができるようにしたものである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1はワイパ装置を構成するピボ
ット軸であって、該ピボット軸1の先端部には、先端側
にブレード2aが取付けられたワイパアーム2の基端部
(アームヘッド)が一体的に支持され、またピボット軸
1の基端部には、図示しないワイパモータに連動連結さ
れたリンク機構が連結されており、そしてワイパモータ
の駆動に基づくピボット軸1の正逆回動に伴つてワイパ
アーム2が往復揺動し、これによつてブレード2aによ
る払拭面(払拭エリア)Wの払拭が行われること等は何
れも従来通りである。
【0008】3は前記ピボット軸1が軸芯方向には移動
規制されるが軸芯回り方向には回動自在な状態で貫通支
持される筒形状のスリーブであつて、該スリーブ3の基
端部は、躯体側に一体的に取付けられるブラケット(図
示せず)に一体的に取付けられ、あるいは一体形成され
ているものであり、その先端部が、後述するようにナツ
ト4によって車体側の板体であるガラス板5に緊着取り
付けされるようになっている。
【0009】つまり、スリーブ3の先端部は、車体側板
体としてのガラス板5に穿設した貫通孔5aを遊嵌状に
貫通しているが、ガラス板5の貫通孔5aの周縁部内外
面にはゴム質弾性材からなる内外シール材6、7が突き
合わせ状に当てがわれている。スリーブ3の先端部に
は、本実施例においては都合三個の段差面部3a、3
b、3cが形成されているが、そのうちの最も基端側の
段差面部3cに当てがわれたワッシャ8に内シール材6
の内面が当接して受け止め支持されるようになってい
る。
【0010】一方、外シール材7の外面には、合成樹脂
材によって成形されたカラー9が当接するように当てが
われるが、該カラー9にはスリーブ3の先端部外周面に
外嵌する状態で前記貫通孔5aを貫通する貫通部9aが
設けられており、この貫通部9aに、ウオッシャパイプ
10を接続するためのパイプ接続部9bがさらに形成さ
れている。そして、図示しないウオッシャタンクからウ
オッシャパイプ10を経由して供給されるウオッシャ液
は、カラー9に設けられるウオッシャ液供給路9cを通
ってウオッシャノズル11から窓面に噴出される構成に
なっているが、該カラー9には、スリーブ3に形成され
る段差面部のうち中間の段差面部3bに対向する段差面
部9dが形成されている。そしてその段差面部3b、9
d間にはO−リング(防水リング)12が挟持状に介装
されており、また基端部側にはカラー9とスリーブ3と
の位置決めをする段部3d、9eが設けられている。
【0011】これに対し、スリーブ3に形成される段差
面部のうち、最も先端側の段差面部3aが本発明の段差
面部に相当するが、該段差面部3aは、さらにその先端
側に刻設される螺子溝部3eよりも大径(段差面部3a
の径>螺子溝部3eの径)になっている。そして、この
段差面部3aは、螺子溝部3eにナット4を螺合した場
合に、カラー9の外端面と共にナット4に当接し、そし
てナット4の締結力は、段差面部3aがナット受け面と
なって受けることになる一方で、カラー9は、前記締結
されたナット4によって基端側に押しやられてシール材
6、7によるガラス板5の押圧挟持がなされ、これによ
ってピボット軸先端部のガラス板側への取付け固定がで
きるようになっている。因みに、本実施例に用いられる
前記カラー9は、平面視において環状になっているが、
その軸芯O1に対し、スリーブ3の軸芯、つまりピボッ
ト軸1の軸芯O2は払拭面Wから遠くなる側に偏倚した
構成になっており、これによってカラー9は、払拭面W
側が肉厚で反対側が肉薄となるが、この肉厚となる払拭
面側部位に、前記ウオッシャ液供給路9cが形成されて
いる。そしてこの様に構成することで、ガラス板5に設
けた貫通孔5aの径を最小限に迎えつつ貫通部9aを小
径としたカラー9を一体成型品として形成できるように
配慮されている。
【0012】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、ウオッシャ液は、ピボット軸1の先端部を車体側
に取付け支持するためのカラー9に設けられたウオッシ
ャノズル11から窓面に向けて噴射されることになる
が、この場合に、ピボット軸1を車体側に支持すべくス
リーブ3に形成の螺子溝部3eに螺合したナット4は、
カラー9と共にスリーブ段差面部3aに当接して緊締さ
れ、その緊締力はスリーブ段差面部3aによって受けら
れることになる。この結果、従来のように、段差面部3
aとナット4とのあいだにカラー9を挟持する状態で緊
締されることがなくなって、ナット4の緊締力を、カラ
ー9の劣化現象に左右されずに強いものに設定できる。
【0013】このように、本発明が実施されたものにお
いては、カラー9には、ナット4による強い締結力がそ
のまま働いてしまうことがなく、ナット4による押圧力
のみが働く。このため、ナット緊締力の管理を簡略化で
きると共に、カラー9が劣化しても、ナット4の段差面
部3aに対する緊締力が変化してしまうことがなくなっ
てガタが発生することがなく、これに基づくピボット軸
1の芯ズレの発生も回避される。また、カラー9につい
ても、ナット4の締結力を受けて割れたり緩んで位置ズ
レしてしまうことがなく、ブレードの払拭範囲が変化し
たりウオッシャ液の噴出方向がズレたりしてしまうこと
を長期に亘って回避でき、信頼性の向上が計れる。
【0014】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、ナツトによる強い締結力を、カラ
ーより内径側で当接してナツト受け面になるスリーブの
段差面部で受けることとなって、ナットの締付け力がカ
ラーに直接作用するようなことがなく、この結果、カラ
ーの劣化現象を促進することなく、ピボット軸を強固に
取付けることができるので、ガタが発生したりピボツト
軸の軸芯ズレが発生することを有効に回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパ装置の作用説明図である。
【図2】ピボツト軸の支持構造の側面断面図である。
【図3】ピボツト軸の支持構造の一部断面正面図であ
る。
【図4】カラーの平面図である。
【図5】従来例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 ピボツト軸 3 スリーブ 3a 段差面部 3b 段差面部 3c 段差面部 3e 螺子溝部 4 ナット 5 ガラス板 6 内シール材 7 外シール材 8 ワッシャ 9 カラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピボット軸を周回り方向回動自在に軸支
    するスリーブに、車体側板体に当てがわれたシール材の
    外面に当接するカラーを外嵌し、該カラーから突出する
    スリーブ先端部をナットで螺着することに伴うカラーの
    シール材押圧に基づいてピボット軸の板体側への支持を
    するように構成してなるワイパ装置において、前記スリ
    ーブには、螺合したナットにカラーより内径側で当接し
    てナット受け面になる段差面部を形成したことを特徴と
    するワイパ装置におけるピボット軸の支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、カラーは、ウオッシ
    ャ液の供給路およびウオッシャノズルからなるノズルユ
    ニットを設けるべく車体側板体を内外に貫通しているこ
    とを特徴とするワイパ装置におけるピボット軸の支持構
    造。
JP6333443A 1994-12-15 1994-12-15 ワイパ装置におけるピボット軸の支持構造 Pending JPH08169305A (ja)

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