JP2001122083A - ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造 - Google Patents
ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造Info
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- JP2001122083A JP2001122083A JP30543199A JP30543199A JP2001122083A JP 2001122083 A JP2001122083 A JP 2001122083A JP 30543199 A JP30543199 A JP 30543199A JP 30543199 A JP30543199 A JP 30543199A JP 2001122083 A JP2001122083 A JP 2001122083A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピボット軸とガラス板貫通孔とのあいだをピ
ボットキャップを用いて防水するにあたり、貫通孔とピ
ボット軸が芯ズレしていても防水性が損なわれることが
ないようにする。 【解決手段】 ピボット軸1を回動自在に軸支するスリ
ーブ3に段差部3cを設け、該段差部に載置したワッシ
ャ4によりピボットキャップ5の躯体内部側部位をガラ
ス板内面2b側に押圧する構成にした。
ボットキャップを用いて防水するにあたり、貫通孔とピ
ボット軸が芯ズレしていても防水性が損なわれることが
ないようにする。 【解決手段】 ピボット軸1を回動自在に軸支するスリ
ーブ3に段差部3cを設け、該段差部に載置したワッシ
ャ4によりピボットキャップ5の躯体内部側部位をガラ
ス板内面2b側に押圧する構成にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車、トラック
等の車両に設けられるワイパ装置におけるピボット軸部
の防水構造の技術分野に属するものである。
等の車両に設けられるワイパ装置におけるピボット軸部
の防水構造の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種ワイパ装置のなかには、
ワイパモータの減速機構を内装するギアフレームを躯体
板材(例えばボディ外板やガラス板)の内部側に配する
一方、該ギアフレームから突出したピボット軸を躯体板
材に穿設した貫通孔に貫通せしめ、その貫通先端部にワ
イパアームを連結するように構成したものがある。この
ものにおいて、ピボット軸の貫通孔貫通部から水が浸入
してしまうことを防止する必要があり、そこで従来、図
4、5に示す如く、内周側にピボット軸6が貫通し、外
周側に貫通孔7aの周縁部に係合する環状溝8aが凹設
されたピボットキャップ(グロメット)8を用いて防水
するようにしたものが知られている。
ワイパモータの減速機構を内装するギアフレームを躯体
板材(例えばボディ外板やガラス板)の内部側に配する
一方、該ギアフレームから突出したピボット軸を躯体板
材に穿設した貫通孔に貫通せしめ、その貫通先端部にワ
イパアームを連結するように構成したものがある。この
ものにおいて、ピボット軸の貫通孔貫通部から水が浸入
してしまうことを防止する必要があり、そこで従来、図
4、5に示す如く、内周側にピボット軸6が貫通し、外
周側に貫通孔7aの周縁部に係合する環状溝8aが凹設
されたピボットキャップ(グロメット)8を用いて防水
するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ピボットキャップ8において、環状溝8aの径寸法Cは
躯体板材7の貫通孔7aの径寸法Dと略等しく設定され
ていて、環状溝8aの溝底部と貫通孔7aの周縁部とが
密着するようになっており、これによりピボットキャッ
プ5と貫通孔7aとのあいだのシールがなされるように
構成されている。しかるに、この様に環状溝8aと貫通
孔7aとが略同寸法のものでは、ピボットキャップの取
付け位置が貫通孔位置に対応して位置決めされることに
なって、例えばギアフレームの取付け姿勢等によりピボ
ット軸の軸芯と貫通孔の中心とが芯ズレしたような場合
に、ピボットキャップとピボット軸とが位置ズレしてし
まうことになる。そこで従来、前記図4、5に示す如
く、ピボットキャップ8のピボット軸摺動部8bと貫通
孔取付部8cとを連結する連結部8dを肉薄のジャバラ
形状として、ピボット軸摺動部8bをピボット軸6位置
に追従できるようにしていた。しかるにこのものは、貫
通孔とピボット軸との芯ズレが大きくなるとピボット軸
摺動部の追従性が悪くなって防水性が損なわれるため、
ギアフレームの取付けに際し、ピボット軸と貫通孔との
芯合せに注意を払う必要があって作業性に劣る許りか、
上記ジャバラ形状のような特殊形状のものは製造コスト
が高くなってしまうという問題があり、ここに本発明が
解決しようとする課題があった。
ピボットキャップ8において、環状溝8aの径寸法Cは
躯体板材7の貫通孔7aの径寸法Dと略等しく設定され
ていて、環状溝8aの溝底部と貫通孔7aの周縁部とが
密着するようになっており、これによりピボットキャッ
プ5と貫通孔7aとのあいだのシールがなされるように
構成されている。しかるに、この様に環状溝8aと貫通
孔7aとが略同寸法のものでは、ピボットキャップの取
付け位置が貫通孔位置に対応して位置決めされることに
なって、例えばギアフレームの取付け姿勢等によりピボ
ット軸の軸芯と貫通孔の中心とが芯ズレしたような場合
に、ピボットキャップとピボット軸とが位置ズレしてし
まうことになる。そこで従来、前記図4、5に示す如
く、ピボットキャップ8のピボット軸摺動部8bと貫通
孔取付部8cとを連結する連結部8dを肉薄のジャバラ
形状として、ピボット軸摺動部8bをピボット軸6位置
に追従できるようにしていた。しかるにこのものは、貫
通孔とピボット軸との芯ズレが大きくなるとピボット軸
摺動部の追従性が悪くなって防水性が損なわれるため、
ギアフレームの取付けに際し、ピボット軸と貫通孔との
芯合せに注意を払う必要があって作業性に劣る許りか、
上記ジャバラ形状のような特殊形状のものは製造コスト
が高くなってしまうという問題があり、ここに本発明が
解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、躯体内部側に固定のスリーブに
回動自在に支持されるピボット軸を、躯体板材に穿設し
た貫通孔を貫通せしめて躯体外部に突出させるよう構成
したワイパ装置において、前記ピボット軸の貫通孔貫通
部を、弾性を有し、かつピボット軸が貫通する中空状の
ピボットキャップを用いて防水するにあたり、該ピボッ
トキャップに、貫通孔よりも大径で躯体板材の内部側面
部に当接するフランジ部を形成する一方、前記スリーブ
には、躯体板材内部側面部とフランジ部との当接部を密
着状にシールすべくフランジ部を躯体板材側に向けて押
圧するための押圧部が設けられているものである。そし
て、この様にすることにより、躯体板材の貫通孔とピボ
ットキャップとのあいだを確実にシールすることができ
る。このものにおいて、ピボットキャップは、躯体板材
貫通孔の内周縁に対して間隙を有する状態で貫通してい
るものとすることにより、ピボット軸と貫通孔との位置
合わせを高精度に行う必要がなくなって、組付け作業の
作業性が向上すると共に、ピボットキャップを特殊な形
状のものにする必要もなく、コストダウンに寄与でき
る。そして、本発明を実施するにあたり、例えば、フラ
ンジ部は、躯体板材貫通孔の周縁部に係合すべくピボッ
トキャップ外周部に凹設した環状溝の躯体内側部で形成
する一方、該環状溝の溝底面は、貫通孔内周縁とのあい
だに間隙を有するように設定することができる。さら
に、フランジ部の躯体板材内部側面部との当接部に、躯
体板材内部側面部側に向けて突出するリップ片を設ける
と共に、該リップ片は、スリーブの押圧部による押圧を
受けて圧縮される設定にすることにより、躯体板材内部
側面部とフランジ部との当接部をより確実にシールする
ことができる。また、スリーブに、躯体内部側が大径で
外部側が小径となる段差部を形成し、該段差部を押圧部
に設定することにより、スリーブを有効利用してフラン
ジ部を躯体板材側に向けて押圧することができる。この
ものにおいてさらに、スリーブの段差部に、フランジ部
押圧用の座面となるワッシャを配設することにより、フ
ランジ部を安定した状態で確実に押圧することができ
る。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、躯体内部側に固定のスリーブに
回動自在に支持されるピボット軸を、躯体板材に穿設し
た貫通孔を貫通せしめて躯体外部に突出させるよう構成
したワイパ装置において、前記ピボット軸の貫通孔貫通
部を、弾性を有し、かつピボット軸が貫通する中空状の
ピボットキャップを用いて防水するにあたり、該ピボッ
トキャップに、貫通孔よりも大径で躯体板材の内部側面
部に当接するフランジ部を形成する一方、前記スリーブ
には、躯体板材内部側面部とフランジ部との当接部を密
着状にシールすべくフランジ部を躯体板材側に向けて押
圧するための押圧部が設けられているものである。そし
て、この様にすることにより、躯体板材の貫通孔とピボ
ットキャップとのあいだを確実にシールすることができ
る。このものにおいて、ピボットキャップは、躯体板材
貫通孔の内周縁に対して間隙を有する状態で貫通してい
るものとすることにより、ピボット軸と貫通孔との位置
合わせを高精度に行う必要がなくなって、組付け作業の
作業性が向上すると共に、ピボットキャップを特殊な形
状のものにする必要もなく、コストダウンに寄与でき
る。そして、本発明を実施するにあたり、例えば、フラ
ンジ部は、躯体板材貫通孔の周縁部に係合すべくピボッ
トキャップ外周部に凹設した環状溝の躯体内側部で形成
する一方、該環状溝の溝底面は、貫通孔内周縁とのあい
だに間隙を有するように設定することができる。さら
に、フランジ部の躯体板材内部側面部との当接部に、躯
体板材内部側面部側に向けて突出するリップ片を設ける
と共に、該リップ片は、スリーブの押圧部による押圧を
受けて圧縮される設定にすることにより、躯体板材内部
側面部とフランジ部との当接部をより確実にシールする
ことができる。また、スリーブに、躯体内部側が大径で
外部側が小径となる段差部を形成し、該段差部を押圧部
に設定することにより、スリーブを有効利用してフラン
ジ部を躯体板材側に向けて押圧することができる。この
ものにおいてさらに、スリーブの段差部に、フランジ部
押圧用の座面となるワッシャを配設することにより、フ
ランジ部を安定した状態で確実に押圧することができ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1は車両の後部窓
ガラス面(リヤウィンドウ)を払拭するためのワイパ装
置を構成するピボット軸であって、該ピボット軸1は、
ガラス板(本発明の躯体板材に相当する)2に穿設され
た貫通孔2aを貫通して躯体内部(ガラス板2の内部)
から躯体外部(ガラス板2の外側)に突出するように設
定されている。そして、ピボット軸1の躯体内部に位置
する基端部には、図示しないワイパモータが減速機構お
よびリンク機構を介して連動連結されており、該ワイパ
モータの回転駆動に基づいてピボット軸1が軸回り方向
に正逆回動するようになっている。一方、躯体外部に突
出するピボット軸1の先端部には、図示しないワイパア
ームの基端部が連結されており、而して前記ピボット軸
2の正逆回動に連繋してワイパアームの往復払拭揺動が
なされる構成になっている。
に基づいて説明する。図面において、1は車両の後部窓
ガラス面(リヤウィンドウ)を払拭するためのワイパ装
置を構成するピボット軸であって、該ピボット軸1は、
ガラス板(本発明の躯体板材に相当する)2に穿設され
た貫通孔2aを貫通して躯体内部(ガラス板2の内部)
から躯体外部(ガラス板2の外側)に突出するように設
定されている。そして、ピボット軸1の躯体内部に位置
する基端部には、図示しないワイパモータが減速機構お
よびリンク機構を介して連動連結されており、該ワイパ
モータの回転駆動に基づいてピボット軸1が軸回り方向
に正逆回動するようになっている。一方、躯体外部に突
出するピボット軸1の先端部には、図示しないワイパア
ームの基端部が連結されており、而して前記ピボット軸
2の正逆回動に連繋してワイパアームの往復払拭揺動が
なされる構成になっている。
【0006】さらに、前記ピボット軸1の基端側は、筒
状のスリーブ3の筒内部に回動自在に軸支されている
が、該スリーブ3は、前記ワイパモータの減速機構が内
装されるギアフレーム(図示せず)に一体形成されたも
のであって、このスリーブ3の外周には、基端側に大径
部3aが先端側に小径部3bが段差部3cを介して段差
状に形成されている。
状のスリーブ3の筒内部に回動自在に軸支されている
が、該スリーブ3は、前記ワイパモータの減速機構が内
装されるギアフレーム(図示せず)に一体形成されたも
のであって、このスリーブ3の外周には、基端側に大径
部3aが先端側に小径部3bが段差部3cを介して段差
状に形成されている。
【0007】また、4は前記スリーブ3の段差部3cに
載置されるワッシャであって、該ワッシャ4の外径寸法
は、後述するピボットキャップ(グロメット)5の基端
側端面の外径寸法よりも大径に設定されている。
載置されるワッシャであって、該ワッシャ4の外径寸法
は、後述するピボットキャップ(グロメット)5の基端
側端面の外径寸法よりも大径に設定されている。
【0008】一方、前記ピボットキャップ5は、ピボッ
ト軸1の貫通孔2a貫通部を防水すべくゴム弾性を有す
る材質で形成されるものであって、このものは、先端側
に位置する小径筒状の軸摺動部5aと、基端側に位置す
る大径筒状の取付部5bと、これら軸摺動部5aと取付
部5bとを連結する肉薄の連結部5cとが一体形成され
ている。
ト軸1の貫通孔2a貫通部を防水すべくゴム弾性を有す
る材質で形成されるものであって、このものは、先端側
に位置する小径筒状の軸摺動部5aと、基端側に位置す
る大径筒状の取付部5bと、これら軸摺動部5aと取付
部5bとを連結する肉薄の連結部5cとが一体形成され
ている。
【0009】前記ピボットキャップ5の軸摺動部5a
は、スリーブ3の小径部3b先端から突出するピボット
軸1の先端側に外嵌されるが、該軸摺動部5aの筒内周
面部には、ピボット軸1の外周面部に相対回動自在かつ
弾性的に摺接する複数の環状リップ片5dが形成されて
いる。さらにこの軸摺動部5aの先端部には、ワイパア
ームの基端部に弾性的に当接するリップ部5eが突設さ
れている。
は、スリーブ3の小径部3b先端から突出するピボット
軸1の先端側に外嵌されるが、該軸摺動部5aの筒内周
面部には、ピボット軸1の外周面部に相対回動自在かつ
弾性的に摺接する複数の環状リップ片5dが形成されて
いる。さらにこの軸摺動部5aの先端部には、ワイパア
ームの基端部に弾性的に当接するリップ部5eが突設さ
れている。
【0010】また、前記ピボットキャップ5の取付部5
bは、スリーブ3の小径部3bに外嵌され、その外径寸
法は前記貫通孔2aよりも大径に設定されるが、該取付
部5bの外周部には、貫通孔2aの周縁部が係合する環
状溝5fが凹設されている。そして、該環状溝5fの溝
側面部は、貫通孔2a周縁部のガラス板2の内外面に弾
圧状に接当するが、ガラス板2の内面2bに接当する内
側溝側面部5gを含めて躯体内部側に位置する部位によ
り、本発明のフランジ部が構成されている。ここで、前
記環状溝5fの径寸法Aは、貫通孔2aの径寸法Bより
も小径(A<B)に設定されていて、環状溝5fの溝底
部と貫通孔2a周縁とのあいだに間隙を存するように構
成されており、これにより、貫通孔2aの中心とピボッ
ト軸1の軸芯との芯ズレを吸収できるようになってい
る。
bは、スリーブ3の小径部3bに外嵌され、その外径寸
法は前記貫通孔2aよりも大径に設定されるが、該取付
部5bの外周部には、貫通孔2aの周縁部が係合する環
状溝5fが凹設されている。そして、該環状溝5fの溝
側面部は、貫通孔2a周縁部のガラス板2の内外面に弾
圧状に接当するが、ガラス板2の内面2bに接当する内
側溝側面部5gを含めて躯体内部側に位置する部位によ
り、本発明のフランジ部が構成されている。ここで、前
記環状溝5fの径寸法Aは、貫通孔2aの径寸法Bより
も小径(A<B)に設定されていて、環状溝5fの溝底
部と貫通孔2a周縁とのあいだに間隙を存するように構
成されており、これにより、貫通孔2aの中心とピボッ
ト軸1の軸芯との芯ズレを吸収できるようになってい
る。
【0011】さらに、前記ガラス板2の内面に接当する
環状溝5fの内側溝側面部5gの外周側端部には、ガラ
ス板内面2b側に向けて突出する環状のリップ片5hが
立設されている。
環状溝5fの内側溝側面部5gの外周側端部には、ガラ
ス板内面2b側に向けて突出する環状のリップ片5hが
立設されている。
【0012】そして、ピボット軸1をガラス板2の貫通
孔2aに貫通せしめるにあたり、まず、ピボットキャッ
プ5の取付部5bの環状溝5fを貫通孔2aの周縁部に
係合する。一方、予めピボット軸1が組込まれたスリー
ブ3の段差部3cにワッシャ4を載置し、この状態で、
上記貫通孔2aに係合せしめたピボットキャップ5の筒
内部にピボット軸1を躯体内部側から挿入して、スリー
ブ小径部3bをピボットキャップ取付部5bに嵌合し、
ワッシャ4をピボットキャップ5の基端側端面に押圧状
に当接させる。しかる後、ギアフレームをボルトナット
等の手段により躯体内部に取付け固定するが、この固定
に伴ってピボットキャップ5の躯体内部側部位が、ワッ
シャ4によりガラス板内面2bに向けて押圧されるよう
に設定されており、これにより、内側溝側面部5gが貫
通孔2a周縁部のガラス板内面2bに密着状に押圧され
ると共に、前記リップ片5hが圧縮されてガラス板内面
2bと内側溝側面部5gとのあいだをシールするように
なっており、而して貫通孔2a部位から水が浸入してし
まうことを回避できるようになっている。
孔2aに貫通せしめるにあたり、まず、ピボットキャッ
プ5の取付部5bの環状溝5fを貫通孔2aの周縁部に
係合する。一方、予めピボット軸1が組込まれたスリー
ブ3の段差部3cにワッシャ4を載置し、この状態で、
上記貫通孔2aに係合せしめたピボットキャップ5の筒
内部にピボット軸1を躯体内部側から挿入して、スリー
ブ小径部3bをピボットキャップ取付部5bに嵌合し、
ワッシャ4をピボットキャップ5の基端側端面に押圧状
に当接させる。しかる後、ギアフレームをボルトナット
等の手段により躯体内部に取付け固定するが、この固定
に伴ってピボットキャップ5の躯体内部側部位が、ワッ
シャ4によりガラス板内面2bに向けて押圧されるよう
に設定されており、これにより、内側溝側面部5gが貫
通孔2a周縁部のガラス板内面2bに密着状に押圧され
ると共に、前記リップ片5hが圧縮されてガラス板内面
2bと内側溝側面部5gとのあいだをシールするように
なっており、而して貫通孔2a部位から水が浸入してし
まうことを回避できるようになっている。
【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、ピボ
ット軸1の貫通孔2a貫通部に取付けたピボットキャッ
プ5により該部からの水の浸入を防止することになる
が、この場合、ピボットキャップ取付部5bに凹設され
る環状溝5fの径寸法Aは貫通孔2aの径寸法Bよりも
小径に設定されていて、環状溝5fの溝底部と貫通孔2
a周縁とのあいだに間隙を存する状態で取付けられるこ
とになるため、ギアフレームの取付け姿勢等によりピボ
ット軸1の軸芯と貫通孔2aの中心とが芯ズレしている
ような場合であっても、該芯ズレを上記間隙により吸収
できることになる。この結果、ピボット軸1と貫通孔2
aとの位置合わせを高精度に行う必要がなくなって、ギ
アフレームの取付け作業が容易になると共に、ピボット
キャップ5の連結部5cを従来のようにジャバラ形状に
する必要もなく、ピボットキャップ5のコストダウンに
寄与できる。
ット軸1の貫通孔2a貫通部に取付けたピボットキャッ
プ5により該部からの水の浸入を防止することになる
が、この場合、ピボットキャップ取付部5bに凹設され
る環状溝5fの径寸法Aは貫通孔2aの径寸法Bよりも
小径に設定されていて、環状溝5fの溝底部と貫通孔2
a周縁とのあいだに間隙を存する状態で取付けられるこ
とになるため、ギアフレームの取付け姿勢等によりピボ
ット軸1の軸芯と貫通孔2aの中心とが芯ズレしている
ような場合であっても、該芯ズレを上記間隙により吸収
できることになる。この結果、ピボット軸1と貫通孔2
aとの位置合わせを高精度に行う必要がなくなって、ギ
アフレームの取付け作業が容易になると共に、ピボット
キャップ5の連結部5cを従来のようにジャバラ形状に
する必要もなく、ピボットキャップ5のコストダウンに
寄与できる。
【0014】しかもこのものにおいて、ピボットキャッ
プ5の躯体内部側は、スリーブ段差部3cに載置された
ワッシャ4によりガラス板内面2b側に向けて押圧され
る構成となっていて、環状溝5fの内側溝側面部5gが
貫通孔2a周縁部のガラス板内面2bに密着状に押圧さ
れると共に、上記内側溝側面部5gに立設されたリップ
片5hが圧縮されて内側溝側面部5gとガラス板内面2
bとのあいだをシールすることになる。而して、前述し
たように、ピボットキャップ環状溝5fと貫通孔2a周
縁とのあいだに間隙を存するものであっても、ピボット
キャップ5と貫通孔2aとのあいだを確実にシールでき
ることになる。
プ5の躯体内部側は、スリーブ段差部3cに載置された
ワッシャ4によりガラス板内面2b側に向けて押圧され
る構成となっていて、環状溝5fの内側溝側面部5gが
貫通孔2a周縁部のガラス板内面2bに密着状に押圧さ
れると共に、上記内側溝側面部5gに立設されたリップ
片5hが圧縮されて内側溝側面部5gとガラス板内面2
bとのあいだをシールすることになる。而して、前述し
たように、ピボットキャップ環状溝5fと貫通孔2a周
縁とのあいだに間隙を存するものであっても、ピボット
キャップ5と貫通孔2aとのあいだを確実にシールでき
ることになる。
【0015】さらに、本実施の形態では、ギアフレーム
に設けられるスリーブ3に形成の段差部3cを用いてピ
ボットキャップ5をガラス板内面2b側に押圧する構成
となっているため、スリーブ3を押圧部として有効利用
でき、そのうえ、上記段差部3cに載置したワッシャ4
により、スリーブ3を殊更大径にすることなく、ピボッ
トキャップ5の基端側端面よりも大径の押圧座面が確保
されることになって、ピボットキャップ5を安定した状
態で確実にガラス板内面2b側に押圧することができ
る。
に設けられるスリーブ3に形成の段差部3cを用いてピ
ボットキャップ5をガラス板内面2b側に押圧する構成
となっているため、スリーブ3を押圧部として有効利用
でき、そのうえ、上記段差部3cに載置したワッシャ4
により、スリーブ3を殊更大径にすることなく、ピボッ
トキャップ5の基端側端面よりも大径の押圧座面が確保
されることになって、ピボットキャップ5を安定した状
態で確実にガラス板内面2b側に押圧することができ
る。
【0016】尚、本発明は上記実施の形態に限定されな
いことは勿論であって、上記実施の形態ではピボットキ
ャップの外周側に躯体板材の貫通孔に係合する環状溝を
設けたものであるが、図3に示す第二の実施の形態の如
く、環状溝を設けることなく、ピボットキャップ9の躯
体内部側に貫通孔2aよりも大径の環状フランジ部9a
を形成したものであっても良く、このものにおいても、
第一の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
いことは勿論であって、上記実施の形態ではピボットキ
ャップの外周側に躯体板材の貫通孔に係合する環状溝を
設けたものであるが、図3に示す第二の実施の形態の如
く、環状溝を設けることなく、ピボットキャップ9の躯
体内部側に貫通孔2aよりも大径の環状フランジ部9a
を形成したものであっても良く、このものにおいても、
第一の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【図1】ピボットキャップ取付け部分の図である。
【図2】ピボットキャップの拡大断面図である。
【図3】第二の実施の形態を示すピボットキャップ取付
け部分の図である。
け部分の図である。
【図4】従来例を示すピボットキャップ取付け部分の図
である。
である。
【図5】従来例を示すピボットキャップの拡大断面図で
ある。
ある。
1 ピボット軸 2 ガラス板 2a 貫通孔 3 スリーブ 3c 段差部 4 ワッシャ 5 ピボットキャップ 5f 環状溝 5g 内側溝側面部 5h リップ片
Claims (6)
- 【請求項1】 躯体内部側に固定のスリーブに回動自在
に支持されるピボット軸を、躯体板材に穿設した貫通孔
を貫通せしめて躯体外部に突出させるよう構成したワイ
パ装置において、前記ピボット軸の貫通孔貫通部を、弾
性を有し、かつピボット軸が貫通する中空状のピボット
キャップを用いて防水するにあたり、該ピボットキャッ
プに、貫通孔よりも大径で躯体板材の内部側面部に当接
するフランジ部を形成する一方、前記スリーブには、躯
体板材内部側面部とフランジ部との当接部を密着状にシ
ールすべくフランジ部を躯体板材側に向けて押圧するた
めの押圧部が設けられていることを特徴とするワイパ装
置におけるピボット軸部の防水構造。 - 【請求項2】 請求項1において、ピボットキャップ
は、躯体板材貫通孔の内周縁に対して間隙を有する状態
で貫通していることを特徴とするワイパ装置におけるピ
ボット軸部の防水構造。 - 【請求項3】 請求項1乃至2において、フランジ部
は、躯体板材貫通孔の周縁部に係合すべくピボットキャ
ップ外周部に凹設した環状溝の躯体内側部で形成する一
方、該環状溝の溝底面は、貫通孔内周縁とのあいだに間
隙を有するように設定されていることを特徴とするワイ
パ装置におけるピボット軸部の防水構造。 - 【請求項4】 請求項1乃至3において、フランジ部の
躯体板材内部側面部との当接部に、躯体板材内部側面部
側に向けて突出するリップ片を設けると共に、該リップ
片は、スリーブの押圧部による押圧を受けて圧縮される
設定であることを特徴とするワイパ装置におけるピボッ
ト軸部の防水構造。 - 【請求項5】 請求項1乃至4において、スリーブに、
躯体内部側が大径で外部側が小径となる段差部を形成
し、該段差部を押圧部に設定したことを特徴とするワイ
パ装置におけるピボット軸部の防水構造。 - 【請求項6】 請求項5において、スリーブの段差部
に、フランジ部押圧用の座面となるワッシャを配設した
ことを特徴とするワイパ装置におけるピボット軸部の防
水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30543199A JP2001122083A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30543199A JP2001122083A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001122083A true JP2001122083A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17945060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30543199A Pending JP2001122083A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001122083A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009227109A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Mitsuba Corp | ワイパ装置 |
CN103542098A (zh) * | 2012-07-11 | 2014-01-29 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 用于雨刷装置的密封套 |
CN108515938A (zh) * | 2018-04-04 | 2018-09-11 | 蔚来汽车有限公司 | 汽车及其雨刷密封组件 |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30543199A patent/JP2001122083A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009227109A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Mitsuba Corp | ワイパ装置 |
CN103542098A (zh) * | 2012-07-11 | 2014-01-29 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 用于雨刷装置的密封套 |
CN108515938A (zh) * | 2018-04-04 | 2018-09-11 | 蔚来汽车有限公司 | 汽车及其雨刷密封组件 |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061026 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090903 |