JP3174773B2 - ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造 - Google Patents

ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車、トラック
等の車両に配されるワイパ装置におけるピボット軸部の
防水構造の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種ワイパ装置のなかには、
ワイパアームの基端部が一体的に取付けられるピボット
軸をスリーブに回動自在に軸支し、該スリーブを躯体側
板材(例えばガラス板)に穿設された貫通孔に貫通状に
支持する構成としたものがある。そしてこの場合、例え
ばリヤワイパ装置のように、ウォッシャ液流路を、前記
躯体側板材の貫通孔と同じ貫通孔を貫通する状態で形成
するようにして、ウォッシャ液流路専用の貫通孔を躯体
側板体にさらに形成する必要がないように構成すること
が提唱されている。そしてこの場合に、前記ウォッシャ
液噴出用流路は、スリーブと板材とのあいだに配される
カラーに形成されるが、前記流路の形状をクランク状に
構成することにより、ウォッシャ液噴出用ノズルの配設
位置をピボット軸の側部に偏寄させ、該偏寄した位置で
先端側に突出した状態とすることができ、これによっ
て、ピボット軸はノズル配設位置よりも下方においてカ
ラーが固定され、ノズル配設位置の側方に空きスペース
を形成することができる。このため、該空きスペースを
利用してピボット軸にワイパアームを取付けることがで
きるので、ピボット軸の貫通孔から外部に突出する突出
量を少なくすることができる。しかるに、流路をクラン
ク状にしたカラーを型形成する場合、該カラーを一つの
部材とすることはできず、先端側と基端側の二分割した
ものになる。そしてこのようなものとして、例えば実開
昭55−149441号公報のものが提唱されている
が、このものは、躯体側板材の外側に配される先端側カ
ラーに、窓面にウォッシャ液を噴出するウォッシャ液噴
用ノズルに至るウォッシャ液流路を形成する一方、躯体
側板材貫通孔に貫通状に組込まれる基端側カラーに、躯
体内側に形成のウォッシャ液供給口から前記先端側カラ
ーのウォッシャ液流路に連通するためのウォッシャ流路
を形成し、そしてこれら先端、基端側カラーとを躯体外
側で互いに当接させ、これらのあいだを超音波溶着等に
より一体化する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるにこのもので
は、一体化するための接着が不充分であったり、長期使
用に伴い接着が老化したりして接着が不十分になったよ
うな場合に、これらのあいだに隙間ができ、該隙間から
雨水が浸入したりウォッシャ液が漏れ出したりする等の
不具合が生じる惧れがある。一方、ワイパ装置が取り付
けられる躯体側板材は平板状ではなく曲面で構成される
ものもあり、このため、前記カラーは躯体側板材の貫通
孔とのあいだにゴム弾性を有したシール材を介装して組
込まれるが、さらにウォッシャ液噴出用ノズルは方向性
を有して組込まれることから、前記先端側カラーと基端
側カラーとのあいだ、基端側カラーとシール材とのあい
だにそれぞれ位置合せが必要となる。そこで、図7に示
すように、先端側カラー17の外周縁部に形成される筒
状部17aを、基端側カラー18の当接面部外周面を内
嵌する短い寸法とし、該筒状部17aにシール材19を
越える基端側位置にまで突出する突部17bを形成する
一方、基端側カラー18とシール材19の外周縁部に連
通状の凹部18a、19aをそれぞれ形成し、これら凹
部18a、19aに突部17bを係合させることで位置
合せすることが提唱されるが、このように構成した場
合、先端側カラー突部17bとシール材凹部19aとの
係合部が外周部に露出しているため、これらの隙間から
雨水が浸入することが想定される。しかもこの場合、ピ
ボット軸20に外嵌するスリーブ21に対向する先端、
基端側カラー17、18の当接部は、スリーブ21と先
端側カラー17とのあいだの防水をするO−リング22
の配設位置と同位置になっている。このため、前述した
ように先端側、基端側カラー17、18のあいだの当接
部の接着が不充分であったような場合、前記先端側カラ
ー突部17bとシール材凹部19aとのあいだから浸入
した雨水が先端、基端側カラー17、18の当接部に浸
入し、該浸入した雨水がO−リング22の外周部を経由
してスリーブ21の下方に浸入してしまう惧れがあって
問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、ピボット軸を回動自在に軸支し
たスリーブが、躯体側板材に穿設された貫通孔に貫通状
に支持され、躯体内側から外側に至るウォッシャ液流路
が形成されたカラーに貫通せしめて構成されるワイパ装
置において、前記カラーを、躯体側板材の外側に配さ
れ、ウォッシャ液噴出用ノズルに至るウォッシャ液流路
が形成される先端側カラーと、前記貫通孔に貫通状に組
込まれ、躯体内側に形成のウォッシャ液供給口から前記
先端側カラーのウォッシャ液流路に連通するためのウォ
ッシャ液流路が形成される基端側カラーとを躯体外側で
互いに当接させて構成するにあたり、先端側カラーと基
端側カラーとのあいだのスリーブに対向する部位の当接
位置を、基端側カラーとスリーブとのあいだのシール位
に対して先端側に離間した位置にある構成とするワイ
パ装置におけるピボット軸部の防水構造である。そし
て、このようにすることにより、先端側カラーと基端側
カラーとのあいだから雨水が浸入したとして、該雨水が
スリーブ側に流れ込むことがない。このものにおいて、
本発明の先端側カラーと基端側カラーとは面接触状に当
接するものとし、該当接面の径方向中間位置には、リン
グ状の隙間が形成されているものとすることができ、こ
れによって、先端側カラーと基端側カラーとのあいだに
浸入した雨水が内径側に浸入するのを防止できる。さら
に、このものにおいて、本発明の当接面には隙間を存す
る段差部が形成されているものとすることができる。ま
た、このものにおいて、本発明のカラーと躯体側板材の
外面とのあいだにはシール材が介装され、かつ、先端側
カラーの外周縁部には、基端側カラーの当接面部外周面
を内嵌する筒状部が形成されたものとし、先端側カラー
と基端側カラーとの位置決めは、前記筒状部内周面と基
端側カラー当接部外周面とのあいだに設けられ、カラー
外周縁側には露出することなく基端面側に露出する凹凸
係合で構成し、該位置決め部の基端面側部位を前記シー
ル材により覆蓋するように構成されているものとするこ
とができ、これによって、先端側カラーと基端側カラー
との一合せ用の係合部が外部に露出することがなく防水
性能を向上できる。さらに、このものにおいて本発明の
カラーとシール材との位置決めは、シール材の内周面
と、基端側カラーの当接部よりも基端側の外周面とのあ
いだに形成の凹凸係合でなされているものとすることが
できる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図6に示す図面に基づいて説明する。図面において、
1は車両の後部窓面(リヤウィンドウ)を払拭するため
のワイパ装置であって、該ワイパ装置1は本発明の躯体
側板材に相当するガラス板材2に穿設された貫通孔2a
に防水状に組込まれる設定となっている。前記ワイパ装
置1を構成するピボット軸(ワイパ軸)3は、躯体内部
(ガラス板材2の内側)に位置する基端部に図示しない
リンクが連動連結されており、該リンクが、電動モータ
(図示せず)の回転駆動に基づいてリンク作動すること
に伴い、ピボット軸3を所定の揺動角度で往復揺動させ
るように設定されている。一方、躯体外部(ガラス板材
2の外側)に配されるピボット軸3の先端部は、窓面払
拭用のワイパブレードが連結されるワイパアーム(図示
せず)の基端部に一体連結されており、ピボット軸3の
前記往復揺動に基づいてワイパブレードを払拭作動せし
める設定となっている。
【0006】そして、ガラス板材貫通穴2aを貫通する
ピボット軸3の中間部は、筒状のスリーブ4に回動自在
に軸支されている。このスリーブ4は、図示されない電
動モータのギヤケースの一部により構成されており、先
端側に位置して外周面に螺子溝が刻設された螺子溝部4
aと、該螺子溝部4aの基端側に位置して第一、第二段
差部4b、4cを介して外径が基端側ほど段階的に大径
に設定される第一、第二筒部4d、4eとが一体的に形
成されたものになっており、さらに第一筒部4dの外形
は面取り状に形成されている。
【0007】5はスリーブ4を貫通状に支持するカラー
であって、該カラー5は、後述するワイパ装置1の組込
み状態において、ガラス板材2の外側に配される先端側
カラー6と、ガラス板材貫通孔2aに貫通状に組込まれ
る基端側カラー7とで構成されている。前記先端側カラ
ー6は、円盤状のディスク部6aに前記スリーブ螺子溝
部4aを貫通するための貫通孔6bが径方向一方に偏芯
して穿設されている。さらに、該ディスク部6aには、
貫通孔6bの前記径方向他方に位置して先端側に向けて
突出し、ウォッシャ液の流路となるべく基端側が開口す
る筒孔6cが形成されたノズル収容突部6dが一体形成
されており、該ノズル収容突部6dの先端部、つまり筒
孔6cの先端部に、金属あるいは樹脂からなるウォッシ
ャ液噴出用ノズル8が所定の径方向に突出状に配設され
ている。また、ディスク部6a外周縁部には基端側に向
けて突出する筒状部6eが一体形成され、後述するよう
に前記基端側カラー7の外周縁部を外嵌する設定となっ
ている。また、先端側カラーディスク部6aの基端側面
には、段差部6fを介してリング状の突出面部6gが外
径側に一体形成されていると共に、貫通孔6bの近傍か
ら外径側のノズル収容突部筒孔6cに連通する状態で径
方向に長い凹溝部6hが形成されている。さらに、前記
筒状部6eの内側面には、任意の箇所(本実施の形態の
場合、ノズル収容突部6dの形成位置から略90度回転
させた部位)に位置して内径側に突出する係合突部6i
が一体形成されている。
【0008】一方、前記基端側カラー7は、ガラス板材
2の外側に配される円盤状のディスク部7aと、ガラス
板材貫通穴2aを貫通するスリーブ挿通部7bとを備え
て一体的に形成されている。この基端側カラー7には、
先端側カラー貫通孔6bに連通するべく偏芯し、スリー
ブ螺子溝部4aに外嵌する寸法に設定された小径貫通孔
7cと、スリーブ第一筒部4dが回り止め状に貫通する
べく面取り状に設定された大径貫通孔7dとが段差面部
7eを介して連通状に形成され、基端側カラー7をスリ
ーブ4の先端側から挿通させたとき、基端側カラー段差
面部7eがスリーブ第一段差部4bに突き当るように設
定されている。そして、前記ディスク部7aの外周面に
はリング状係止突部7fが形成され、該係止突部7f
を、前記先端側カラー筒状部6eの内周面に形成される
係止凹部6jに係合状に組込むことにより、基端側カラ
ー7と先端側カラー6とが抜止め状に組込まれる設定と
なっている。そしてこのものでは、基端側カラーディス
ク部7aの外周部に切欠き部7gが形成されており、該
切欠き部7gに先端側カラー筒状部6eの内径側に成さ
れた係合突部6iを係合させることで、偏芯した先端側
カラー貫通孔6bと、基端側カラー大径、小径貫通孔7
c、7dとが連通状に対向するべく、周回り方向の位置
合せ(位置決め)ができるように設定されている。そし
てこの場合に、前記位置合せ用の係合部は先端側カラー
筒状部6eに覆われて、先端側と外周側に対して露出し
ないように設定されている。
【0009】さらに、前記基端側カラー7のディスク部
7a先端側面には、先端側カラーディスク部6aの突出
面部6gに対向して退避面部7hが形成されている。そ
して、先端、基端側カラー6、7とを位置合せ状に組込
んだ場合に、各ディスク部6a、7a同志は、内径側の
ディスク面6a、7a同志と、外径側の突出面部6gと
退避面部7h同志とがそれぞれ互いに当接し、径方向に
段差状の当接部が構成される設定となっている。このと
き、退避面部7hを形成する段差部7iと先端側カラー
段差部6fとのあいだには径方向に隙間Sが存する状態
となっており、これによって、段差状の当接部同志のあ
いだにリング状の隙間Sが形成されるように設定されて
いる。また、スリーブ挿通部7bの基端側面には、先端
側カラー6との組付け状態でノズル収容部6dに略対向
する部位に位置してウォッシャ液供給口7jが基端側に
向けて突出形成されている一方、基端側カラーディスク
部7aの先端側面の外径側、即ち、退避面部7hには、
先端側カラー6のノズル収容部筒孔6cの対向部位に位
置して開口7kが形成されている。そして、これらウォ
ッシャ液供給口7jと開口7kとのあいだには、スリー
ブ挿通部7bを軸芯方向に伸長し、その伸長先端部から
続いてディスク部7aを径方向に伸長する状態で貫通し
た略逆L字形状のウォッシャ液流路7mが形成されてい
る。さらに、開口7kには、略L字形のジョイント9の
一端部が内嵌されており、ノズル収容部筒孔6cの基端
部にジョイント9の他端部を内嵌することで、基端側ウ
ォッシャ液流路7mが先端側カラー6のウォッシャ液流
路である筒孔6cと連通し、しかして、先端、基端側カ
ラー6、7とにクランク状のウォッシャ液流路が形成さ
れる設定となっている。そして、図示しないウォッシャ
タンク内のウォッシャ液は、ウォッシャ液供給口7jに
嵌着されるホース10を介して、先端側、基端側カラー
6、7に流入され、ウォッシャ液流路7m、6cを経由
してノズル8から噴出される設定となっている。因み
に、前記基端側カラー7のウォッシャ液流路7mの径方
向を向く流路はディスク面7aから膨出する状態で形成
されており、該膨出部が前記先端側カラー6の凹溝部6
hに対向することで、先端、基端側カラー6、7の前記
当接を損なうことがないように設定されている。
【0010】11は基端側カラー7とガラス板材貫通孔
2aとのあいだに介装されるゴム弾性を有したシール材
であって、該シール材11は円盤状のディスク部11a
に、スリーブ挿通部7bを貫通状に内嵌支持する貫通孔
11bが穿設され、基端側に筒部11cが突出形成され
たものになっている。そして、シール材ディスク部11
aは、基端側カラーディスク部7aの外径より僅かに大
径で、先端側カラー筒状部6eと同じ外径に形成されて
いて、基端側カラー7の基端側面に対して当接状に配し
たとき、外径縁部が先端側カラー筒状部6eの基端側面
に当接する設定となっており、これによって、先端、基
端側カラー6、7の位置合せ部である係合突部6iと切
欠き部7gとの係合部の基端側部位をシール材11によ
り覆蓋し、しかして係合部が外部に露出することがない
ように構成されている。さらに、シール材11はガラス
板材2の曲面形状に対応して肉厚が変化する状態で形成
されており、シール材11と基端側カラー7との位置決
めは、シール材筒部11cの内周面に突出形成した突部
11dを、基端側カラー7のスリーブ挿通部7bの外周
面に軸芯方向に長く形成した凹部7nに係合させること
でなされるようになっており、該位置合せ用の係合部は
外部に露出しないように設定され、これによって、先
端、基端側カラー6、7との位置合せ係合部、及び基端
側カラー7とシール材11との位置合せ係合部との両者
の係合部が外部に露出することがなくシールされるよう
に構成されている。
【0011】そして、先端側、基端側カラー6、7と
は、互いのディスク部6a、7a同志を接着材等による
接着手段により固定することなく、単に突き合わせる状
態で前述したように抜止め状に組込み、該組込み状態の
カラー5を、シール材11を介してガラス板材貫通孔2
aの外部から組込み、ガラス板材2の躯体内側におい
て、内側シール材12が組込まれた支持部材13を取付
けることで、貫通孔2aにカラー5が防水状に支持され
ている。そして、該支持状態のカラー5に、スリーブ4
を外嵌したピボット軸3を躯体内側から挿通して支持す
ることになるが、スリーブ4の第一段差部4bにはO−
リング14が嵌着されており、該O−リング14を、基
端側カラーディスク部7aの段差面部7eに突あて状に
押し当てることで、基端側カラー7とスリーブ4との防
水が計れるように設定されている。このとき、先端側カ
ラー6と基端側カラー6とのディスク面部6a、7a同
志のスリーブ4対向側の当接部は、段差面部7eよりも
上方、つまり先端側に離間した位置に位置しており、こ
のため、雨水が前記当接部のあいだから浸入したとして
も、O−リング14により防水できるように設定されて
いる。尚、15はスリーブ螺子溝部4aに螺合され、カ
ラー5をガラス板材2に固定するためのナットであり、
16はピボット軸3とスリーブ4とのあいだの防水を計
る防水キャップである。因みに、前記O−リング14
は、前述したように基端側カラー7と先端側カラー6と
のあいだからスリーブ4外周に浸入する雨水を防水する
が、スリーブ4の先端側から浸入する雨水、即ち先端側
カラー6とナット15とのあいだから浸入する雨水、ま
た、ナット15と防水キャップ16とのあいだから浸入
する雨水をも防水する。
【0012】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、スリーブ4により回動自在に支持されたピボ
ット軸3は、クランク状のウォッシャ液流路6c、7m
が形成されたカラー5に貫通状に支持されている。この
ため、ピボット軸3の支持用貫通孔の他にウォッシャ液
流路用の貫通孔とをそれぞれ別個に形成する必要がなく
なる。しかも、ウォッシャ液流路6c、7mはクランク
状に形成されているため、ノズル8の位置を、ピボット
軸3の先端部であるワイパアーム取付け部の側部に位置
ずれした状態で配設できる。このため、略L字形に形成
されピボット軸の側部から噴出するもののように、ピボ
ット軸の外部への突出長さを長くする必要がなくなっ
て、コンパクト化を計れるものである。そして、この場
合に、先端、基端側カラーディスク部6a、7aとの互
いに当接する面部は、スリーブ螺子溝部4aに対向して
いてO−リング14が装着されるスリーブ第一段差部4
bよりも上側、つまり先端側に離間した位置に位置して
いる。このため、先端、基端側カラーディスク部6a、
7a同志の当接面部に雨水が浸入したとして、該雨水は
O−リングにより防水されることになり、スリーブ第一
筒部4c側に流れ込むようなことはない。従って、前記
当接面部間が、接着材による接着等の一体化がなされて
いなくても防水性能を損なうことがない。
【0013】さらにこのものでは、先端、基端側カラー
ディスク部6a、7aの当接部は、各面6a、7a同志
の当接部と、外径側に形成される突出面部6gと退避面
部7hとの当接部とがそれぞれ段差状で内径側の当接部
が先端側(上位)に位置して形成されているため、雨水
の内径側への浸入を抑制することができる。しかも、退
避面部7hを形成する段差部7iと先端側カラー段差部
6fとのあいだには隙間Sが形成されていて、前記外径
側当接部と内径側当接部とのあいだにリング状の隙間S
が形成されるため、雨水が、カラー5の外径側から先
端、基端側カラー6、7の狭い隙間を毛細管現象によっ
て内径側に浸入したとして、前記内径側の隙間Sにより
毛細管現象を断つことができ、これ以上の内径側への浸
入を防止でき、防水性能を一層高めることができる。
【0014】さらに、このものでは、先端側カラー6、
基端側カラー7、シール材11とのあいだの位置合せ部
を外部に露出しないように構成したので、これら位置合
せ部からの水の浸入を防止でき、防水性能のさらなる向
上を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーの組込み状態を示す斜視図である。
【図2】ワイパ装置の要部断面図である。
【図3】カラーの分解斜視図である。
【図4】図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ先端側
カラーの平面図、正面図、底面図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ基端側
カラーの平面図、正面図、底面図である。
【図6】図6(A)、(B)はそれぞれシール材の平面
図、底面図である。
【図7】従来例を示すワイパ装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ワイパ装置 2 ガラス板材 2a 貫通孔 3 ピボット軸 4 スリーブ 5 カラー 6 先端側カラー 6c ノズル収容突部筒孔(ウォッシャ液流路) 6g 突出面部 6i 係合突部 7 基端側カラー 7g 切欠き部 7h 退避面部 7j ウォッシャ液供給口 7m ウォッシャ液流路 7n 凹部 8 ノズル 10 ホース 11 シール材 11d 突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/04 - 1/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピボット軸を回動自在に軸支したスリー
    ブが、躯体側板材に穿設された貫通孔に貫通状に支持さ
    れ、躯体内側から外側に至るウォッシャ液流路が形成さ
    れたカラーに貫通せしめて構成されるワイパ装置におい
    て、前記カラーを、躯体側板材の外側に配され、ウォッ
    シャ液噴出用ノズルに至るウォッシャ液流路が形成され
    る先端側カラーと、前記貫通孔に貫通状に組込まれ、躯
    体内側に形成のウォッシャ液供給口から前記先端側カラ
    ーのウォッシャ液流路に連通するためのウォッシャ液流
    路が形成される基端側カラーとを躯体外側で互いに当接
    させて構成するにあたり、先端側カラーと基端側カラー
    とのあいだのスリーブに対向する部位の当接位置を、
    端側カラーとスリーブとのあいだのシール位置に対して
    先端側に離間した位置にある構成とするワイパ装置にお
    けるピボット軸部の防水構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、先端側カラーと基端
    側カラーとは面接触状に当接するものとし、該当接面の
    径方向中間位置には、リング状の隙間が形成されている
    ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、当接面には隙間を存
    する段差部が形成されているワイパ装置におけるピボッ
    ト軸部の防水構造。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、カラー
    と躯体側板材の外面とのあいだにはシール材が介装さ
    れ、かつ、先端側カラーの外周縁部には、基端側カラー
    の当接面部外周面を内嵌する筒状部が形成されたものと
    し、先端側カラーと基端側カラーとの位置決めは、前記
    筒状部内周面と基端側カラー当接部外周面とのあいだに
    設けられ、カラー外周縁側には露出することなく基端面
    側に露出する凹凸係合で構成し、該位置決め部の基端面
    側部位を前記シール材により覆蓋するように構成されて
    いるワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造。
  5. 【請求項5】 請求項4において、カラーとシール材と
    の位置決めは、シール材の内周面と、基端側カラーの当
    接部よりも基端側の外周面とのあいだに形成の凹凸係合
    でなされているワイパ装置におけるピボット軸部の防水
    構造。
JP19752799A 1999-07-12 1999-07-12 ワイパ装置におけるピボット軸部の防水構造 Expired - Fee Related JP3174773B2 (ja)

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