JP2004237845A - ワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置 - Google Patents

ワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】噴射口を有する部材が一体的に取付けられたワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置において、車両のデザイン性を損ねることなく、簡単な構成で安価にウォッシャ液をガラス面の目標着水点へ適切に噴射させることができるワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置を提供する。
【解決手段】ワイパ40が連結されるシャフト21と、車両に固定されシャフト21を回動自在に軸支するピボットホルダ22と、ピボットホルダ22に固定されウォッシャ液の噴射口33aを有するウォッシャ部材30を備えたワイパピボットアッセンブリPにおいて、ウォッシャ部材30は、ピボットホルダ22に固定される本体部31と、ホースが接続される接続部32と、ガラス1から離間する方向にワイパ40の上方まで本体部31から延出され先端部に噴射口33aを有するノズル部33と、接続部32と噴射口33aとを連通する通路36を備えた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置に係り、特にワイパピボット軸とウォッシャノズルとが一体的に組み付けられた構造を備えるワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デザイン性の向上を図るために自動車用のワイパ装置とウォッシャノズルを一体に構成する技術がある。このような構造には、主に2種類の構成が知られている。このうち第1の構成は、ワイパモータの回転出力をワイパアームヘッドに伝達するシャフト(ピボット軸)中にウォッシャ液通路を形成し、該通路を通してウインドウ表面にウォッシャ液を噴射する構成である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、第2の構成は、ピボット軸に沿うようにウォッシャ液通路が形成された部材を配設し、該部材を通してウインドウ表面にウォッシャ液を噴射する構成である(例えば、特許文献2参照)。この構成では、ピボット軸に取着されたワイパアームが往復運動して、ウインドウ払拭動作を行うときにその妨げとならないように、ウォッシャノズルは、ワイパアームの下部(ウインドウ側)に配置されている。
【0004】
それぞれの構成を図10及び図11に基づき説明する。両図では、自動車のリアウインドウに配設されたワイパ装置を例にとり、その構成の概要を説明する。
【0005】
まず、図10に示すように、第1の構成を形成するワイパ装置は、車体に取付けられたワイパモータ110と、ワイパモータ110の減速部112からガラス101方向に延出するピボット部120と、ピボット部120の先端部に連結されたワイパ140とを備える。なお、図10及び図11では、理解の容易のためワイパ装置のピボット部120が挿通されるガラス101の開口部に取着されるシール部材は図示が省略されている。
【0006】
ピボット部120は、内部に回転可能に支承されたシャフト121を備え、該シャフト121にウォッシャ液の通路121aが形成されている。シャフト121のモータ110側端部には、減速部112内に配設されたシール部材110aを介して、不図示のウォッシャモータ側からウォッシャ液を供給するためのホースが接続されるホースジョイント133が接続されている。
【0007】
一方、シャフト121のガラス101側端部には、ワイパ140のワイパアームヘッド141が貫通されて固定されている。そして、シャフト121のガラス101側の先端部にはウォッシャノズル131が取付けられている。したがって、本構成では、ウォッシャノズル131の方が、ワイパアームヘッド141よりもガラス101面から離れた位置に配置される。
【0008】
以上のように構成されているので、本従来例のワイパ装置では、ワイパ140が往復払拭動作中であっても、該動作によって妨げられることなく、ホースジョイント133から通路121aを通って、ウォッシャノズル131の先端部の噴射口132よりガラス101面にウォッシャ液が噴射される。
【0009】
次に、図11に示すように、第2の構成を形成するワイパ装置は、ワイパモータ110と、ピボット部120と、ピボット部120に取着されたキャップ130と、ワイパ140とを備える。
【0010】
本構成のキャップ130は、先端側(ガラス101側)からピボット部120に挿入されて取付け固定された部材である。キャップ130は、ピボット部120に沿うように形成されたウォッシャ液の通路131aと、通路131aのモータ110側端部に配設されたホースジョイント133と、ガラス101側端部に形成された噴射口132を備えている。
【0011】
また、シャフト121に貫通されてピボット部120にキャップ130が挿入されて取付けられた後、さらにワイパアームヘッド141がシャフト121の先端部に取着される。そして、ワイパアームヘッド141を覆うようにカバー150が取付けられる。
【0012】
以上のように第2の構成は噴射口がワイパアームとガラス面との間に配置されるため、本従来例のワイパ装置では、ワイパ140の往復払拭動作によって妨げられることなく、噴射口132からガラス101面にウォッシャ液を噴射することができる。
【0013】
また、上記第1及び第2の構成においては、噴射口を有するノズル部とワイパ装置とを一体的に構成することができ、デザイン性を向上させることができると共に、組み付けに係る工数の低減を図ることができる。
【0014】
【特許文献1】
国際公開第97/01468号パンフレット(第2図)
【0015】
【特許文献2】
実開平7−15467号公報(第5−7頁、第2図)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記第1の構成では、シャフトを貫通するウォッシャ液通路を中空加工により形成する必要があること、モータ内部にウォッシャ液を通すためシール構造を形成する必要があることにより、部品点数が多く、構造が複雑となり高価なものとなってしまうという問題があった。
【0017】
また、第2の構成では、噴射口がワイパアームの下部に配置されているため、噴射口とガラス面との距離が小さくなってしまう。したがって、噴射口からガラス面上の目標着水点Xへ至る噴射角度θが小さくなり、ウォッシャ液を目標着水点Xへ着水させるための噴射角度設定が難しいという問題があった。
【0018】
また、第2の構成では上記問題を回避するために、ワイパアーム及び噴射口をガラス面からさらに離間させてウォッシャ液のガラス面からの噴射位置を高くして噴射角度を大きく設定するように構成することができるが、ガラス面からワイパが大きく突出するため見栄えが悪くなり、車両のデザイン性を損ねてしまうといった問題がある。
【0019】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、噴射口を有する部材が一体的に取付けられたワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置において、車両のデザイン性を損ねることなく、簡単な構成で安価にウォッシャ液をガラス面の目標着水点へ適切に噴射させることができるワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、請求項1に記載のワイパピボットアッセンブリによれば、往復回動しガラス面を払拭するワイパが連結されるピボット軸と、車両に固定され前記ピボット軸を回動自在に軸支するピボットホルダと、該ピボットホルダに固定されウォッシャ液を噴射するための噴射口を有するウォッシャ部材と、を備えたワイパピボットアッセンブリにおいて、前記ウォッシャ部材は、前記ピボットホルダに固定される本体部と、前記ウォッシャ液を供給するためのホースが接続される接続部と、前記ガラスから離間する方向に前記ワイパの上方まで前記本体部から延出され先端部に前記噴射口を有するノズル部と、前記接続部と前記ノズル部とを連通する通路と、を備えることにより解決される。
【0021】
このように本発明によれば、ウォッシャ部材の本体部をピボットホルダに固定することで、その本体部から延出されたノズル部の噴射口がワイパ上方に配置される。これにより、ガラス面からワイパまでの高さを高くすることなく噴射口をガラス面から十分な高さに配置できるので、ウォッシャ液の目標着水点へ向けての噴射角度を容易に設定することができる。このように簡単な構成によって、車両のデザイン性を損ねることなく、ウォッシャ液をガラス面の目標着水点へ適切に噴射させることができる。
【0022】
また、請求項2に記載のように、前記ノズル部は、前記ワイパが往復回動する回動範囲外にて前記本体部より延出形成されているので、ノズル部をワイパ上方まで延出させてもノズル部とワイパとが干渉することなく、ノズル部がワイパの往復回動を妨げない。
【0023】
また、請求項3に記載のように、前記ウォッシャ部材を前記ピボットホルダに嵌着して固定するため、前記本体部にはピボット軸の軸方向に貫通する嵌着孔が形成されている。この嵌着孔を前記ピボットホルダに嵌着することでピボット軸を本体部より突出させることで、ピボット軸からノズル部までの径方向距離を小さくする、つまりノズル部をピボット軸周りに近接して配置できる。これにより、ウォッシャ部材をピボット軸周りにコンパクトに構成することができる。
【0024】
また、請求項4に記載のように、前記嵌着孔の内周面にはウォッシャ液の噴射方向に対して周方向に所定の位置関係で係合部が形成されており、ピボットホルダの外周面に形成された被係合部と係合可能とされている。そのため、ピボットホルダにウォッシャ部材を嵌着することにより、ウォッシャ部材の周方向の位置決めがなされ、ウォッシャ液の噴射方向が適切に設定される。
【0025】
また、請求項5に記載のように、ワイパ装置が、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のワイパピボットアッセンブリを備えることにより、簡単な構成によって、車両のデザイン性を損ねることなく、ウォッシャ液をガラス面の目標着水点へ適切に噴射させることができる。
【0026】
また、請求項6に記載のように、前記ノズル部及び前記ワイパと前記ピボット軸との連結部は、カバーによって覆われ、該カバーには、前記噴射口から噴射されるウォッシャ液を通過させる噴射窓が形成されれば好適である。
【0027】
上記カバーによって、飛び石等の異物がウォッシャ部材等に衝突して損傷するのを防ぐことができると共に、ワイパアームヘッドとノズル部を含むワイパの基部付近を一体感のあるデザインとすることができるので、デザイン性が向上される。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施例のワイパの斜視図、図2は実施例のワイパ装置の説明図、図3は実施例のワイパピボットアッセンブリの部分断面図、図4は実施例のワイパの動作の説明図、図5は実施例のウォッシャ液の噴射状態の説明図、図6は実施例のノズル部の可動範囲を示す説明図である。
【0029】
また、図7及び図8は別実施例のカバーの斜視図、図9は別実施例のワイパピボットアッセンブリの部分断面図である。また、以下に説明する配置、形状等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
【0030】
図1及び図2に示すように、本例のワイパ装置W及びワイパピボットアッセンブリPは自動車のリアウインドウガラス表面を払拭するためのものである。なお、本発明のワイパ装置W及びワイパピボットアッセンブリPは、リアウインドウ用に限らずウインドシールド(フロントウインドウ)にも適用可能である。
【0031】
図1及び図2に示すように、ワイパ装置Wは、ワイパモータ10と、モータ10の減速部12から延出するピボット部20と、ピボット部20を覆うウォッシャ部材30と、ワイパ40と、カバー50とを備えている。なお、ピボット部20とウォッシャ部材30とによって、本発明のワイパピボットアッセンブリPが構成される。
【0032】
図2に示すように、モータ10は、内部に回転子,固定子等を収容するモータ本体11と、モータ本体11の回転を減速する減速機構を収容した減速部12と、減速部12の3箇所から延出して形成された取付部13と、減速部12と一体に形成され減速部12の回転を出力する出力軸としてのシャフト(ピボット軸)21を回転自在に軸支するピボット部20を含んで構成されている。
【0033】
モータ10は、車両内部の所定位置に取付部13がボルトとナットによって固定される。モータ10が、車両内に固定されると、ピボット部20及びウォッシャ部材30の上部がガラス1の開口部に挿通されて車両外部へ突出する。モータ10は、搭乗者のスイッチ操作によって駆動電圧が供給されることにより所定の回転速度で回転し、その出力を減速部12によって減速しピボット部20に伝達している。
【0034】
図2及び図3に示すように、ピボット部20は、減速部12と一体に形成されたピボットホルダ22と、ピボットホルダ22の内部に軸受23によって回転可能に取付けられたシャフト(ピボット軸)21を備えている。ピボットホルダ22の外周面には、軸方向に沿って係合部22aが径方向外側に突出形成されている。
【0035】
シャフト21の先端部には、ナット21cを係合させるためのネジ部21aが形成されており、ネジ部21aの下方、減速部12側にはローレット加工されたスレッド部21bが形成されている。シャフト21の他端部は、減速部12内の減速機構(または往復搖動機構)に接続されている。
【0036】
ウォッシャ部材30は、円筒形状の本体部31と、本体部31の下部に形成された接続部32と、本体部31の上部に形成されたノズル部33とを備え、樹脂成形により一体に形成されている。なお、ウォッシャ部材30の各構成部を別々に構成し、これらを組付けて一体に構成してもよい。
【0037】
本体部31の内部には、軸方向にピボットホルダ22の上部の外径に略等しい貫通孔である嵌着孔35が形成されている。また、本体部31の上面は、嵌着孔35と連続してシャフト21が挿通される開口部34が開口形成されている。
【0038】
接続部32には、ウォッシャモータから圧送されたウォッシャ液を供給するホースが接続される。ノズル部33は、本体部31の上面からピボット軸の軸方向に延出するように形成されている。ノズル部33の先端側には噴射口33aが形成され、噴射口33aから噴射されるウォッシャ液がシャフト21の軸中心上を通過する方向を向くように構成されている。なお、これに限らず、方向を任意に設定して形成することができる。
【0039】
また、本体部31の内部には、接続部32の先端部に開口された吸入口32aと噴射口33aを連通するようにウォッシャ液が通過する通路36が軸方向に形成されている。ただし、通路36はノズル部の端部では、軸方向に略直交する方向に向きを変えられて形成されている。
【0040】
ウォッシャ部材30は、ピボット部20の端部から挿入されて取付け固定される。このとき、係合部22aをウォッシャ部材30の嵌着孔35内に形成された被係合部としての嵌合溝35aに嵌合させるようにして位置合せが行われ、ウォッシャ部材30がピボット部20、具体的にはピボットホルダ22の先端部外周面に圧入によって取付けられる。このように、係合部22aと嵌合溝35aによって位置合せが行われ、これによりノズル部33から噴射されるウォッシャ液の噴射方向がピボットホルダ22に対して所定の位置関係で正確に決定される。
【0041】
なお、ピボットホルダ22の外周面に軸方向に沿うように被係合部としての嵌合溝を設け、ウォッシャ部材の嵌着孔35の内面に該嵌合溝と嵌合する係合部を設けて位置合せを行うようにしてもよい。
【0042】
ワイパ40は、ワイパアームヘッド41と、ワイパアームヘッド41に一端側が接続されたワイパアーム42と、ワイパアーム42の他端側に接続されたワイパブレード43を備えている。一端側ではワイパアーム42は、ワイパアームヘッド41の取付部41aに取付けられ、また、ワイパアーム42とワイパアームヘッド41にはスプリング42aが掛け渡されている。
【0043】
ワイパアーム42は、取付部41aを回動中心として、ガラス1の表面から接離する方向に回動可能となっている。そして、ワイパブレード43は、スプリング42aの付勢力によって、ワイパアーム42を介してガラス1の表面に所定の押圧力で押付けられている。
【0044】
ワイパ40は、ウォッシャ部材30及び不図示のシール部材が取着されたピボットホルダ22に回転自在に軸支されたシャフト21に連結される。ワイパ40は、ワイパアームヘッド41をシャフト21の先端側に形成されたスレッド部21bによって位置合わせして嵌め込み、ナット21cをネジ部21aにネジ留めすることにより、シャフト21に回わり止め状態で連結される。
【0045】
カバー50は、ウォッシャ部材30及びワイパアームヘッド41等を覆うものであって、合成樹脂により一体に形成されている。カバー50は、主にウォッシャ部材30を覆う円筒部51と、主にワイパアームヘッド41及びワイパアーム42の一端部を覆うアーム部52とを備える。
【0046】
円筒部51は、ウォッシャ部材30の軸方向に延出するノズル部33を略覆うだけの軸方向高さを有している。一方、アーム部52はワイパアームヘッド41を覆うだけの軸方向高さを備えており、アーム部52の軸方向高さよりも円筒部51の軸方向高さの方が大きくなっている。
【0047】
そして、アーム部52の上面と円筒部51上面を繋ぐ段部には、ノズル部33から噴射されるウォッシャ液が通過する噴射窓51aが開口形成されている。また、噴射窓51aの両横にはリブ51cを挟んで噴射窓51bが形成されている。
【0048】
カバー50は、シャフト21に取着されたワイパアームヘッド41を覆うように嵌め込まれて取付けられる。したがって、カバー50は、ワイパ40の往復払拭動作と共に回動する。なお、ウォッシャ部材30は、ピボットホルダ22に取着されているので、ワイパ40が回動しても固定されたままである。
【0049】
次に、ワイパ装置Wの動作について説明する。図4に示すように、ワイパ40は、所定の往復回動範囲内を往復動作しながらガラス1表面を払拭する。このとき、搭乗者のスイッチ操作に基づいて所定のタイミングでウォッシャ部材30のノズル部33からウォッシャ液が噴射される。
【0050】
本例のワイパ装置Wでは、ワイパ40は停止位置から約165度の範囲を往復回動するようになっている。このとき、ウォッシャ液は、該往復回動範囲内の所定位置に所定の噴射パターンで噴射されるように設定されている。
【0051】
図4に示すようにワイパ40が回動すると、カバー50によって覆われたワイパアームヘッド41がノズル部33と接触しない範囲は、図中、範囲Aとなる。したがって、ノズル部33は範囲A内に配置することができる。
【0052】
図5に示すように、本例のワイパ装置Wではウォッシャ部材30のノズル部33は、図中a位置に配置されている。図中、O点は、ワイパ40の回動中心を表す。同図(A)は、ワイパ40が停止位置にあるときを示している。このとき、a位置にあるノズル部33からは、噴射窓51bを通してワイパ40の延出方向と略直交する方向へウォッシャ液を噴射することが可能である。
【0053】
また、同図(B)は、ワイパ40が停止位置から約90度回動した位置にある状態を示している。このとき、図中a位置にあるノズル部33からは、噴射窓51aを通してワイパ40の延出する方向へウォッシャ液を噴出することが可能であるが、噴射されたウォッシャ液がワイパ40に当たって飛散しガラス1面に十分なウォッシャ液が供給できない。そのため、通常は噴射方向をワイパ40が延出する方向よりもずらして噴射される。
【0054】
また、同図(C)は、ワイパ40が停止位置から約165度回動した位置にある状態を示している。このとき、図中a位置にあるノズル部33からは、噴射窓51bを通してウォッシャ液を噴出することが可能である。
【0055】
このように、本例のワイパ装置Wでは、ワイパ40の往復回動範囲の全域において、ノズル部33からウォッシャ液が噴射された場合、噴射窓51a又は51bを通してガラス1へ向けて噴射されることとなる。
【0056】
同図(A)中、c位置は、停止位置において噴射窓51bによってガラス1へ向けた噴射が遮られない限界位置を示している。また、同図(C)中、b位置は、停止位置から約165度回動した状態において噴射窓51bによってガラス1方向の噴射が遮られない限界位置を示している。
【0057】
したがって、本例のカバー50を使用した場合には、ノズル部33を配置することができる位置は、図中位置bから位置aを通って位置cに至る範囲である。該範囲は、図4で示した範囲Aに含まれる。ただし、カバー50の噴射窓51bをさらに周方向に広範囲に設定すれば、ノズル部33を配置することができる範囲は範囲Aに近づくものとなる。
【0058】
図6は、本例のカバー50において、ワイパ40が停止位置等に制限されることなく回動することができるとした場合に、位置が固定されたノズル部33がカバー50内を相対的に移動していく状態を表したものである。
【0059】
同図から分かるように、本例のワイパ装置Wにおいては、回動中心Oを中心として、噴射窓51a,51bが約210度にわたって開口しており、該角度に対応して同図に示す角度B(=約210度)の範囲内であれば、ノズル部33が相対的に移動してもガラス1面にウォッシャ液を噴射することができる。すなわち、ワイパ40の往復回動範囲よりも広い角度においてウォッシャ液を噴射可能である。
【0060】
また、本例のカバー50では、補強のために噴射窓51a,51b間にリブ51cが設けられていたが、これに限らず、図7に示すように、リブ51cを形成せずに、噴射窓51aを広い角度にわたって形成するようにしてもよい。
【0061】
このようにすれば、ノズル部33から噴射されたウォッシャ液がリブ51cに当たって、飛散されることがないので好適である。
【0062】
また、本例のカバー50は、ノズル部33を覆うように構成されていたが、これに限らず、図8に示すようにワイパアームヘッド41等のみを覆うように構成してもよい。この場合、円筒部51とアーム部52の軸方向長さは同程度でよく、円筒部51の上面には、ノズル部33が移動可能なスリット51dを形成すればよい。
【0063】
図9に、図8のカバー50を使用した場合のワイパピボットアッセンブリPの要部断面図を示す。このように、ノズル部33はスリット51dから突出するように位置し、ウォッシャ液の噴射が遮られることがなく好適である。
【0064】
本実施の形態によれば、上記構成により以下の効果を有する。
(1)本例のワイパピボットアッセンブリPでは、ピボット部20に円筒形状のウォッシャ部材30が挿入されて取付け固定され、該ウォッシャ部材30の上面からノズル部33がさらにピボット軸の軸方向に延出されている。そして、ノズル部33に配設されたウォッシャ液噴射口であるオリフィス部33aが、ピボット部20先端部に連結されたワイパアームヘッド41上面よりも、ガラス1面から遠ざかる位置に配置されている。
【0065】
本例のワイパピボットアッセンブリPは、ウォッシャ部材30の本体部31をピボットホルダ22に固定することで、本体部31から延出されたノズル部33の噴射口33aがワイパ40上方に配置される。これにより、ガラス1面からワイパ40までの高さを高くすることなく噴射口33aをガラス1面から十分な高さに配置できるので、ウォッシャ液の目標着水点へ向けての噴射角度を容易に設定することができる。このように簡単な構成によって、車両のデザイン性を損ねることなく、ウォッシャ液をガラス1面の目標着水点へ適切に噴射させることができる。
【0066】
さらに、ウォッシャ部材30とピボット部20は、互いに嵌合溝35aと係合部22aによって位置合せが行われるのでウォッシャ液の噴射方向がピボットホルダ22に対し周方向に所定の位置関係で位置が決まり、ウォッシャ液の噴射方向が適切に設定される。
【0067】
(2)また、本例のワイパピボットアッセンブリPでは、ウォッシャ部材30から延出するノズル部33は、ワイパ40がシャフト21(ピボット軸)を中心に往復回動動作する範囲外(往復回動範囲外)に配置されているので、ワイパアームヘッド41及びワイパアーム42の動作を妨げることなく、ノズル部33をガラス1面上方へ延出することができる。
【0068】
(3)また、本例のワイパ装置Wでは、上記構成によりワイパ40をガラス1面から遠ざける位置に離間する必要がないので、車両のデザイン性を損ねてしまうことを防止できる。また、ワイパ40上方へ延出するノズル部33を含めワイパアームヘッド41,シャフト21先端部位をカバー50によって覆う構成であるので、飛び石等の異物がウォッシャ部材30へ衝突することによる損傷を防止することができると共に、一体感をもたせた構成とすることができるのでデザイン性を向上させることができる。
【0069】
(4)また、上記カバー50には、ノズル部33から噴射されるウォッシャ液を通過させるための噴射窓51a,51bが形成されており、噴射窓51a,51bは円筒形状のカバー50に対して周方向に広い範囲(本例の場合は、210度程度)に開口する構成となっている。
【0070】
そして、シャフト21の周方向の所定範囲にノズル部33を配置することにより、ワイパ40の回動動作を邪魔することなく広い角度範囲(本例の場合は、210度程度)においてノズル部33からウォッシャ液を噴射することが可能である。
【0071】
したがって、ワイパ40の往復回転角度(本例の場合は、165度程度)よりもカバー50に形成された噴射窓51a,51bがカバー50の周方向になす角度(本例の場合は、210度程度)の方が大きいので、ワイパ40の往復回転角度に制限されることなく、ノズル部33の周方向の配置の自由度が得られるので設計の自由度が高まる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明のワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置によれば、噴射口を有する部材が一体的に取付けられたワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置において、車両のデザイン性を損ねることなく、簡単な構成で安価にウォッシャ液をガラス面の目標着水点へ適切に噴射させることができるワイパピボットアッセンブリ及びワイパ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のワイパの斜視図である。
【図2】実施例のワイパ装置の説明図である。
【図3】実施例のワイパピボットアッセンブリの部分断面図である。
【図4】実施例のワイパの動作の説明図である。
【図5】実施例のウォッシャ液の噴射状態の説明図である。
【図6】実施例のノズル部の可動範囲を示す説明図である。
【図7】別実施例のカバーの斜視図である。
【図8】別実施例のカバーの斜視図である。
【図9】別実施例のワイパピボットアッセンブリの部分断面図である。
【図10】従来例の第1の構成のワイパ装置の部分断面図である。
【図11】従来例の第2の構成のワイパ装置の部分断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス、10 モータ、11 モータ本体、12 減速部、13 取付部、20 ピボット部、21 シャフト、21a ネジ部、21b スレッド部、21c ナット、22 ピボットホルダ、22a 係合部、23 軸受、30 ウォッシャ部材、31 本体部、32 接続部、32a 吸入口、33 ノズル部、33a 噴射口、34 開口部、35 嵌着孔、35a 嵌合溝、36 通路、40 ワイパ、41 ワイパアームヘッド、41a 取付部、42 ワイパアーム、42a スプリング、43 ワイパブレード、50 カバー、51 円筒部、51a,51b 噴射窓、51c リブ、51d スリット、52 アーム部、101 ガラス、110 モータ、110a シール部材、112 減速部、120 ピボット部、121 シャフト、121a 通路、130 キャップ、131 ウォッシャノズル、131a 通路、132 噴射口、133 ホースジョイント、140 ワイパ、141 ワイパアームヘッド、150 カバー、O 回動中心、P ワイパピボットアッセンブリ、W ワイパ装置、X 目標着水点

Claims (6)

  1. 往復回動しガラス面を払拭するワイパが連結されるピボット軸と、車両に固定され前記ピボット軸を回動自在に軸支するピボットホルダと、該ピボットホルダに固定されウォッシャ液を噴射するための噴射口を有するウォッシャ部材と、を備えたワイパピボットアッセンブリにおいて、
    前記ウォッシャ部材は、前記ピボットホルダに固定される本体部と、前記ウォッシャ液を供給するためのホースが接続される接続部と、前記ガラスから離間する方向に前記ワイパの上方まで前記本体部から延出され先端部に前記噴射口を有するノズル部と、前記接続部と前記ノズル部とを連通する通路と、を備えたことを特徴とするワイパピボットアッセンブリ。
  2. 前記ノズル部は、前記ワイパが往復回動する回動範囲外にて前記本体部より延出形成されたことを特徴とする請求項1に記載のワイパピボットアッセンブリ。
  3. 前記本体部は前記ピボット軸方向に貫通して形成された嵌着孔を有しており、該嵌着孔が前記ピボットホルダに嵌着されて前記ピボット軸が前記本体部より突出されていることを特徴とする請求項1に記載のワイパピボットアッセンブリ。
  4. 前記嵌着孔の内周面には、前記ウォッシャ液の噴射方向に対して周方向の所定位置に前記ピボットホルダの嵌着方向に沿って係合部が形成されており、
    前記ピボットホルダの外周面には、前記係合部と係合する被係合部が形成されたことを特徴とする請求項3に記載のワイパピボットアッセンブリ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のワイパピボットアッセンブリを備えたことを特徴とするワイパ装置。
  6. 前記ノズル部及び前記ワイパと前記ピボット軸との連結部は、カバーによって覆われ、
    該カバーには、前記噴射口から噴射されるウォッシャ液を通過させる噴射窓が形成されたことを特徴とする請求項5に記載のワイパ装置。
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