JPH08169036A - 射出成形用金型装置 - Google Patents

射出成形用金型装置

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JPH08169036A
JPH08169036A JP31635494A JP31635494A JPH08169036A JP H08169036 A JPH08169036 A JP H08169036A JP 31635494 A JP31635494 A JP 31635494A JP 31635494 A JP31635494 A JP 31635494A JP H08169036 A JPH08169036 A JP H08169036A
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JP
Japan
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gate
cut pin
gate cut
bush
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP31635494A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Yamaki
政彦 山喜
Hitoaki Uno
仁章 宇野
Rei Miyamoto
玲 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication of JPH08169036A publication Critical patent/JPH08169036A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲートカットピンやブッシュの耐久性を向上
させると共に、成形品にバリの発生の少ない射出成形用
金型装置を提供する。 【構成】 光ディスク基板のような中心孔を有する成形
品71を射出成形するための金型装置において、成形品
の中心孔を明けるためのゲートカットピン4の先端にテ
ーパ4aを形成したことを特徴とする。 【効果】 ゲートカットピン4とブッシュ2の間に多少
の偏心があっても、テーパ4a部分に樹脂圧が働いて偏
心が矯正され、ゲートカットピン4とブッシュ2の接
触、摩耗が防止される。また、ゲート部72を成形品7
1から切り離す際に、両者の接続部73が成形品71の
上面近くの肉厚の薄い位置で切断されるため、成形品7
1側にバリとして残る部分が極めて少なくなり、バリの
処理片が成形品の表面に混入して品質劣化を引き起こす
ことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形用金型装置に関
し、特にCD等の光ディスクの基板を射出成形するため
の金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD等の光ディスク基板を射出成形する
場合、薄い円形のキャビティの中央部分に金型のゲート
開口部を設け、キャビティ内への樹脂の充填が完了した
後、光ディスク基板の中心孔を明けるためのゲートカッ
トピンを前進させて、ゲート部と基板を切離す構造とし
た射出成形用金型が多く採用されている。
【0003】このような従来の金型では、前進したゲー
トカットピンがブッシュの中に入り込む際に、ゲートカ
ットピンとブッシュの偏心が原因で、ゲートカットピン
の先端がブッシュの入口部分に接触し、ゲートカットピ
ン及びブッシュの摩耗が発生する。そのため、ゲートカ
ットピン及びブッシュを定期的に交換する必要があっ
た。
【0004】また、成形時にゲートカットピンがブッシ
ュに入り込む部分が、成形品とゲート部を接続する円筒
状の薄肉部になるが、この接続部分が成形後に成形品と
ゲート部を切り離す際に成形品側にバリとして残り、こ
のバリを除去するため後工程で研磨等の加工を行なう
と、その破片、粉末等が成形品としての光ディスク基板
の表面に付着、混入して情報トラック面を傷つける等、
品質劣化の原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点を解決するためなされたものであり、その目的とする
ところは、ゲートカットピンやブッシュの摩耗が防止さ
れることにより耐久性が向上すると共に、成形品にバリ
の発生が少なく、そのためバリの処理片等が成形品の表
面に混入して品質劣化を引き起こすようなことのない射
出成形用金型装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、成形品の
中心孔を明けるためのゲートカットピンの先端にテーパ
が形成されていることを特徴とする金型装置によって達
成できる。なお、ゲートカットピンの中心軸に対する上
記テーパの勾配は1/10〜1/2の範囲内とすること
が推奨される。また、ゲートカットピンの先端がブッシ
ュに入り込む量を一定に保つよう、固定側金型にゲート
カットピンのストロークを規制する部材を設けることが
望ましい。
【0007】
【作用】上記の如き構成であると、ゲートカットピンの
先端にテーパが形成されているため、ゲートカットピン
とブッシュの間に多少の偏心があっても、ゲートカット
ピンがブッシュに入り込む際に、ゲートカットピンとブ
ッシュの間に樹脂圧が働いて偏心が矯正され、ゲートカ
ットピンとブッシュが接触して磨耗することがなく、こ
れらの部品の耐久性が大幅に向上する。また、光ディス
ク基板とゲート部を切り離す際に、光ディスク基板とゲ
ート部間の接続部で最も肉厚の薄い部分、即ち、光ディ
スク基板の上面と略同一平面上にある部分で切断される
ため、ディスク基板側にバリとして残る部分が極めて少
なくなり、光ディスク基板の品質劣化が防止できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しつゝ本発明を具体的に説
明する。図1は、本発明に係る射出成形用金型装置の一
実施例の要部を示す断面図、図2は、図1中にGで示す
ゲート部及びゲートカットピン先端部の詳細を示す拡大
図、図3は、本発明に係る金型装置により作製された光
ディスク基板からゲート部を切り離した状態を示す説明
図、図4は、本発明に係る金型装置の作動を示す説明
図、図5は、従来の光ディスク基板製造用の金型装置の
ゲート部及びゲートカットピン先端部を示す拡大図、図
6は、従来の金型装置により作製された光ディスク基板
からゲート部を切り離した状態を示す説明図、図7は、
従来の金型装置の作動を示す説明図、図8は、本発明に
おけるテーパの「勾配」の定義を説明するための図であ
る。
【0009】而して、図1中、1は固定側金型、2はブ
ッシュ、3は移動側金型、4はゲートカットピン、5は
ゲートカットピストン、6a及び6bはゲートカットピ
ンのストローク規制部材、7は注入樹脂、71はキャビ
ティ(又はキャビティ内への注入樹脂により得られた成
形品)、72はゲート部(又はゲート部内への注入樹
脂)、8は固定側金型と移動側金型のパーティングライ
ンである。この金型装置は、例えば、直径120mm、
厚さ1.2mmのCD−Rを、射出圧力1500〜160
0kg/cm2 で射出成形することができる。
【0010】成形時には、移動側金型3を固定側金型1
に向けて移動させ、型を閉じた上で、ゲートから溶融し
た樹脂7をキャビティ71内へ注入、充填する。然るの
ち、ゲートカットピン5をブッシュ2内へ侵入させ、ゲ
ート部72と成形品(光ディスク基板)71とを切り離
すと同時に、成形品71の中央に中心孔を形成するもの
である。
【0011】このときゲートカットピン4とブッシュ2
が偏心していると、図7に示す従来の金型装置において
は、ゲートカットピン4の先端がブッシュ2と接触し
(図7中、Cで示す。)、両者ともに摩耗を生じるた
め、これらの部品を定期的に交換する必要があった。
【0012】これに対し、本発明においては、ゲートカ
ットピン4の先端にテーパ4aが形成されているため、
図4(A)に示す如く、ゲートカットピン4とブッシュ
2が偏心していても、ゲートカットピン4がブッシュ2
に入り込む際に、樹脂圧によりゲートカットピン4が中
心方向へ移動して偏心が矯正され、(B)のように両者
が接触することがなく、耐久性が大幅に向上する。
【0013】また、図5に示す従来の金型装置におい
て、成形時にゲートカットピン4がブッシュ2に入り込
んだ部分は、成形品71とゲート部72の間を接続する
円筒状の薄肉の接続部73となるが、この接続部73は
軸方向には略均一の厚さを有しているため、成形品71
を取り出してゲート部72を切り離す際に、図6に示す
ように接続部73がその中間位置で73aと73bとに
割れて、成形品71側にはバリ73aが残ることにな
る。そして、このバリ73aを除去するため研磨等の加
工を行なうと、その破片、粉末等が成形品としての光デ
ィスク基板71の表面に付着、混入して情報トラック面
を傷つける等、品質劣化の原因となっていた。
【0014】これに対して、本発明においては、図2及
び図3に示すように、成形品71とゲート部72の間の
接続部73が、テーパ4aのために成形品71に近づく
につれて薄くなっているため、ゲート部72を切り離す
際に、成形品71の上面と略同一平面内で切り離され、
成形品71側にはバリが殆ど生じない。
【0015】なお、本発明におけるテーパ4aの勾配
は、ゲートカットピン4の中心軸に対して1/10〜1
/2の範囲内とすることが望ましい。本明細書中におい
て、テーパの勾配とは、図8において、(r1 −r2
/L=Δr/Lの値を指すものとする。ここで、r1
円筒体の半径、r2 は先細りとなった先端部の半径、Δ
rはこれらの差、Lはテーパ開始位置から先端までの長
さである。従って、この勾配Δr/Lは、ゲートカット
ピン4の中心軸Pに対する勾配ということができる。
【0016】上記テーパの勾配を1/10〜1/2の範
囲内とするのは、1/10未満であると、接続部73の
軸方向の肉厚の変化が少なく、十分なバリ防止効果が得
られず、また、1/2を超えると、偏心時におけるゲー
トカットピン4の中心方向への矯正移動作用が低下する
からである。
【0017】而して、本発明において、上記の如く接続
部73が成形品71の上面と略同一平面内で切り離され
るようにするためには、ゲートカットピン4の先端近く
の外周面におけるテーパ4aの開始位置が、成形品(キ
ャビティ)71の上面と略同一平面上に設定される必要
があり、そのためにはゲートカットピン4の先端がブッ
シュ2に入り込む量が常に一定に保たれなければならな
い。
【0018】然しながら、通常、ゲートカットピン4の
作動時には、キャビティ71内に射出された樹脂の圧力
によって固定側金型1と移動側金型3の間のパーティン
グライン8は若干開いた状態にあり、この開き量は成形
条件によって変動する。そのため、ゲートカットピン4
の先端がブッシュ2に入り込む量にもバラツキが生じ
る。従って、ゲートカットピン4の先端がブッシュ2に
入り込む量を常に一定に保つためには、固定側金型1を
基準としてゲートカットピン4のストロークを規制する
必要がある。
【0019】そこで、図1に示した実施例においては、
ゲートカットピン4のストローク規制部材としてのピン
6a及び6bを固定側金型1にねじ込んで取り付けてあ
る。即ち、このストローク規制ピン6a及び6bは、移
動側金型3の一部を貫通してその先端がゲートカットピ
ン4の基底部と当接するようになっている。そのため、
キャビティ71内に樹脂を注入したのち、ゲートカット
ピストン5を押し出してゲートカットピン4の基底部が
ストローク規制ピン6a及び6bに接触するまで移動さ
せるようにすれば、成形条件によってパーティングライ
ン8の開き量(即ち、移動側金型3の固定側金型1から
の距離)にバラツキがあっても、ゲートカットピン4と
固定側金型1との距離は常に一定に設定され、従って、
ゲートカットピン4の先端がブッシュ2に入り込む量は
常に一定に保たれるものである。
【0020】
【発明の効果】上記の如く、本発明においては、ゲート
カットピン4の先端にテーパ4aが形成されているた
め、ゲートカットピン4とブッシュ2の間に多少の偏心
があっても、樹脂圧が働いて偏心が矯正され、ゲートカ
ットピン4とブッシュ2が接触して摩耗するのが防止さ
れる。また、ゲート部72を成形品である光ディスク基
板71から切り離す際に、両者の接続部73が基板71
の上面近くの肉厚の薄い位置で切断されるため、光ディ
スク基板71側にバリとして残る部分が極めて少なくな
り、バリの処理片が成形品の表面に混入して品質劣化を
引き起こすことがない。
【0021】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のでなく、本発明の目的の範囲内において上記の説明か
ら当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形用金型装置の一実施例の
要部を示す断面図である。
【図2】図1中にGで示すゲート部及びゲートカットピ
ン先端部の詳細を示す拡大図である。
【図3】本発明に係る金型装置により作製された光ディ
スク基板からゲート部を切り離した状態を示す説明図で
ある。
【図4】本発明に係る金型装置の作動を示す説明図であ
る。
【図5】従来の光ディスク基板製造用の金型装置のゲー
ト部及びゲートカットピン先端部を示す拡大図である。
【図6】従来の金型装置により作製された光ディスク基
板からゲート部を切り離した状態を示す説明図である。
【図7】従来の金型装置の作動を示す説明図である。
【図8】本発明におけるテーパの「勾配」の定義を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 固定側金型 2 ブッシュ 3 移動側金型 4 ゲートカットピン 4a テーパ 5 ゲートカットピストン 6a,6b ストローク規制部材 7 注入樹脂 71 キャビティ(成形品) 72 ゲート部 73 接続部 8 パーティングライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心孔を有する成形品を射出成形するた
    めの金型装置において、成形品(71)の中心孔を明け
    るためのゲートカットピン(4)の先端にテーパ(4
    a)が形成されていることを特徴とする射出成形用金型
    装置。
  2. 【請求項2】 上記ゲートカットピン(4)の中心軸に
    対する上記テーパ(4a)の勾配が1/10〜1/2の
    範囲内である請求項1に記載の射出成形用金型装置。
  3. 【請求項3】 上記ゲートカットピン(4)の先端がブ
    ッシュ(2)に入り込む量を一定に保つよう、固定側金
    型(1)にゲートカットピンのストローク規制部材(6
    a,6b)を設けた請求項1又は2に記載の射出成形用
    金型装置。
JP31635494A 1994-12-20 1994-12-20 射出成形用金型装置 Pending JPH08169036A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100661344B1 (ko) * 2006-04-14 2006-12-26 (주)엠아이텍코리아 성형품의 버어 방지를 위한 사출금형의 게이트 구조물
CN111907008A (zh) * 2020-08-04 2020-11-10 程致远 一种塑胶模具
JP2021016940A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 Ntn株式会社 合成樹脂製フランジブッシュの射出成形金型

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