JPH08168825A - ベンド型装置 - Google Patents

ベンド型装置

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JPH08168825A
JPH08168825A JP31206094A JP31206094A JPH08168825A JP H08168825 A JPH08168825 A JP H08168825A JP 31206094 A JP31206094 A JP 31206094A JP 31206094 A JP31206094 A JP 31206094A JP H08168825 A JPH08168825 A JP H08168825A
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敏之 臼井
Takeshi Iida
毅 飯田
Hiroshi Kawamura
宏志 河村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネル状ワークの両側縁にワーク内面側に折
曲げたフランジを成形するベンド型装置において、ワー
クのデフォームを生ずることなくフランジの成形と成形
後のワークの脱型とを行い得られるようにする。 【構成】 ワークWを支持する受け型3を、一側のベン
ドエッジ3aから立上がる立上り部の途中の分割線から
該ベンドエッジ3aに至る受け面3cを有する第1型部
1と、該分割線から他側のベンドエッジ3bに至る受
け面3dを有する第2型部32とに2分割する。両型部
1,32を水平方向に相対移動自在とし、受け型3を、
第1型部31の受け面3cと第2型部32の受け面3dと
が連続する拡幅状態と、第2型部32が第1型部31の上
方にせり出す縮幅状態とに切換自在とする。受け型3を
拡幅状態にし、1対のパンチ6,8でワークWの両側縁
にフランジWa,Wbを成形する。成形後、受け型3を
縮幅状態にして一側のフランジWaを一側のベンドエッ
ジ3aから離脱させ、次いで第2型部32に設けたエジ
ェクタにより他側のフランジWb1を他側のベンドエッ
ジ3bから離脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のフロントフェ
ンダといったパネル状ワークの両側縁にワーク内面側に
折曲げたフランジを成形するベンド型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のベンド型装置において
は、ワークの一側縁側の部分を支持する第1受け型と、
ワークの他側縁側の部分を支持する第2受け型とを水平
方向に間隔を存して配置して、該両受け型によりワーク
を水平姿勢で支持し、第1受け型の外縁のベンドエッジ
と協働する第1パンチと第2受け型の外縁のベンドエッ
ジと協働する第2パンチとによりワークの両側縁にフラ
ンジを成形している。
【0003】ここで、ワークの両側縁にフランジを成形
すると、各フランジが各受け型のベンドエッジのアンダ
ーカット部に係合して、このままではワークを上方に押
し上げることができなくなり、そこで従来は、実開昭6
2−131731号公報に見られるように、水平方向に
移動自在なコラブスカムを設け、該コラブスカムに、前
記両受け型の一方、例えば、第2受け型を固定すると共
に第2パンチを第2受け型に対し接離自在に設け、フラ
ンジの成形後第2パンチを第2受け型から離間させた状
態でコラブスカムを第1受け型側に移動して、先ずワー
クの他側縁のフランジから第2受け型を離脱させ、次に
該フランジの外面への第2パンチの当接でワークをコラ
ブスカムと共に押動させてワークの一側縁のフランジを
第1受け型から離脱させ、最後にコラブスカムと第1受
け型との間に配置したエジェクタによりワークを押し上
げるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
ワークの中間部分が受け型で支持されていないため、フ
ランジの成形に際してワークの中間部分にデフォームを
生ずることがあり、また、ワークの一側縁のフランジを
第1受け型のベンドエッジに対する食い付き力に抗して
第1受け型から離脱させる際、該フランジから最も離れ
たワークの他側縁のフランジを押すため、ワークに無理
がかかってワークのデフォームを生ずることがある。本
発明は、以上の点に鑑み、ワークのデフォームを生ずる
ことなくフランジの成形と成形後のワークの脱型とを行
い得られるようにしたベンド型装置を提供することをそ
の目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、パネル状ワークの両側縁にワーク内面側に折
曲げたフランジを成形するベンド型装置において、ワー
クの内面を下方に向けた状態で該内面をワークの一側縁
から他側縁に亘って支承する受け面と、両側のベンドエ
ッジとを有する受け型であって、一側のベンドエッジが
略水平のアンダーカット部を有すると共に受け面が一側
のベンドエッジから立上る立上り部を有するものと、一
側のベンドエッジと協働してワークの一側縁のフランジ
を略水平に折曲成形する第1パンチと、他側のベンドエ
ッジと協働してワークの他側縁のフランジを折曲成形す
る第2パンチとを備え、前記受け型を前記立上り部の途
中の分割線から一側のベンドエッジに至る受け面を有す
る第1型部と、該分割線から他側のベンドエッジに至る
受け面を有する第2型部とに2分割して構成し、第1型
部と第2型部とを水平方向に相対移動自在として、受け
型を第1型部の受け面と第2型部の受け面とが連続する
拡幅状態と、第2型部が第1型部の上方にせり出す縮幅
状態とに切換自在とすることを特徴とする。
【0006】
【作用】受け型を拡幅状態にして第1と第2の両パンチ
の作動によりワークの両側縁にフランジを折曲成形す
る。この場合、ワークはその一側縁から他側縁に亘って
受け型により支持されるため、ワークの中間部分にデフ
ォームを生ずることはない。
【0007】フランジの成形後、受け型を縮幅状態にす
るが、これによれば受け型の第2型部が第1型部の上方
にせり出し、ワークが第2型部に支持されたまま一側方
に押動されて、ワークの一側縁のフランジが第1型部に
形成される受け型の一側のベンドエッジから離脱する。
この場合、ワークは一側縁のフランジに近い箇所で第2
型部により一側方に押圧されることになり、ワークに無
理がかかることはない。
【0008】ワークの他側縁のフランジが垂直に折曲成
形される場合には、受け型を縮幅状態にすることでその
ままワークを上方に脱型できるが、ワークの他側縁のフ
ランジが斜め下内方に折曲成形される場合には、受け型
を縮幅状態にしても該フランジが受け型の他側のベンド
エッジに係合するためワークをそのまま上方に脱型する
ことはできない。そのため、この場合には、受け型の第
2型部に、他側縁のフランジが他側のベンドエッジから
離脱する方向にワークを押し上げるエジェクタを設け、
エジェクタの作動で他側縁のフランジを他側のベンドエ
ッジから離脱させた後にワークを取出す。
【0009】
【実施例】図示の実施例は、パネル状ワークたる自動車
のフロントフェンダWの一側縁(車体実装時の上縁)と
他側縁(車体実装時の下縁)とに夫々ワーク内面側に折
曲げたフランジを成形するベンド型装置に本発明を適用
したものであり、該ベンド型装置は、図1乃至図4に示
す如く、下ホルダ1と昇降動する上ホルダ2とを備えて
いる。
【0010】下ホルダ1には、フロントフェンダWをそ
の内面を下方に向けた状態でセット可能な受け型3が設
けられている。該受け型3は、フロントフェンダWの一
側縁のフランジを成形する一側の第1ベンドエッジ3a
と、フロントフェンダWの他側縁のフランジを成形する
他側の第2ベンドエッジ3bとを備えるもので、第1ベ
ンドエッジ3aから立上る、ワーク内面に対する受け面
の立上り部の途中に設定した分割線により、該分割線か
ら第1ベンドエッジ3aに至る受け面3cを有する第1
型部31と、分割線から第2ベンドエッジ3bに至る受
け面3dを有する第2型部32とに2分割されている。
そして、第1型部31と第2型部32とを水平方向に相対
移動自在として、受け型3を、第1型部31の受け面3
cと第2型部32の受け面3dとが連続して、該両受け
面3c,3dによりフロントフェンダWの内面がその一
側縁から他側縁に亘って支承されるようになる拡幅状態
と、第2型部32が第1型部31の上方にせり出すように
なる縮幅状態とに切換えられるようにした。
【0011】これを更に詳述するに、本実施例では、第
1型部31を下ホルダ1に固定すると共に、第2型部32
をこれに一体の外方にのびるスライダ部4において下ホ
ルダ1に摺動自在に支持させ、スライダ部4に連結され
る図3に示す如きシリンダ5により第2型部32を第1
型部31に対し水平方向に移動し得るようにした。そし
て、スライダ部4の外端が下ホルダ1の外端に突設した
ストッパ1aに当接する外方端位置に第2型部32を移
動したときに受け型3が拡幅状態になり、この外方端位
置から第2型部32を内方に移動することにより受け型
3が縮幅状態になるようにした。
【0012】また、下ホルダ1に、第1型部31の外方
に位置させて、図外のばねに抗して内方に前進自在な第
1パンチ6を設け、上ホルダ2を下降させたとき該上ホ
ルダ2に垂設したカム6aに押されて第1パンチ6が内
方に前進し、第1型部31の第1ベンドエッジ3aと協
働してフロントフェンダWの一側縁のフランジWaが折
曲成形されるようにした。ここで、第1ベンドエッジ3
aには略水平のアンダーカット部が形成されており、前
記フランジWaは略水平に折曲げられる。尚、該フラン
ジWaには水平部の先端から下方に屈曲する折曲縁Wa
1が一体に成形されるようになっており、第1型部31
折曲縁Wa1に当接するプッシュロッド7を挿通し、受
け型3を縮幅状態にしたときにスライダ部4に押されて
プッシュロッド7が動き、折曲縁Wa1が外方に押され
るようにした。
【0013】また、第2型部32に形成する第2ベンド
エッジ3bと協働してフロントフェンダWの他側縁のフ
ランジWbを成形する第2パンチ8が上ホルダ2に設け
られている。ここで、他側縁のフランジWbのうちフロ
ントフェンダWのホイールアーチ部に位置する部分は斜
め下内方に折曲げられるようになっており、そのためこ
の内曲げフランジ部に対応する第2ベンドエッジ3bの
部分に斜状のアンダーカット部を形成すると共に、第2
パンチ8の内曲げフランジ部に対応する部分を可動パン
チ81で構成し、上ホルダ2の下降時に可動パンチ81
スライダ部4上のカム81aにより前記アンダーカット
部に向けて内方に押動されるようにしている。尚、可動
パンチ81は上ホルダ2に対し図外のばねで外方に付勢
されており、更に、スライダ部4上に可動パンチ81
斜め上外方に押し戻す弾性体81bを設け、上ホルダ2
の上昇時に可動パンチ81がアンダーカット部からスム
ーズ離脱されるようにしている。他側縁のフランジWb
の残りの部分は垂直に下方に折曲げられるようになって
おり、この部分に対応する第2パンチ8の部分は上ホル
ダ2に固定の固定パンチ82で構成される。
【0014】第2型部32には、更に、その外縁部の前
後両端に位置させて、シリンダ9aにより斜め上外方に
出没されるエジェクタ9が設けられている。また、上ホ
ルダ2には、図示しないがフロントフェンダWを受け型
3上に弾性的に押圧保持するワーク押えが設けられ、更
に、上ホルダ2の下降時にスライダ部4の外端の当て部
4aに係合して第2型部32を外方端位置に拘束するカ
ム10が垂設されている。
【0015】次に、上記実施例の装置によるフランジの
成形手順について説明する。先ず、受け型3を拡幅状態
にしてフロントフェンダWをセットし、次いで上ホルダ
2を下降する。これによれば、図5(a)に示す如く第
1型部31に形成した第1ベンドエッジ3aの水平のア
ンダーカット部に向けて第1パンチ6が前進して、一側
縁のフランジWaが水平に折曲成形されると共に、第2
型部31の外縁の第2ベンドエッジ3bに向けて第2パ
ンチ8が下降して、他側縁のフランジWbが折曲成形さ
れる。尚、図5に示した部分では第2パンチ8の一部を
構成する可動パンチ81が第2ベンドエッジ3bの斜状
のアンダーカット部に向けて前進して、内曲げフランジ
部Wb1が成形されるが、他の部分ではフランジWbが
垂直に折曲成形される。
【0016】この際、フロントフェンダWは互に連続す
る第1型部31の受け面3cと第2型部32の受け面3d
とによって一側縁から他側縁に亘って支持されるため、
フランジWa,Wbの成形荷重やワーク押えの押圧力を
受けてもデフォームは生じない。
【0017】次に、上ホルダ2を上昇させ、その後にシ
リンダ5で第2型部32を内方に移動させて受け型3を
縮幅状態にする。これによれば、図5(b)に示す如く
第2型部32が第1型部31の上方にせり出し、フロント
フェンダWが第2型部32に支持されたまま第1型部31
の外方に向けて押動され、一側縁のフランジWaが第1
ベンドエッジ3aから離脱する。この場合、フロントフ
ェンダWはフランジWaの近傍の立上り部において第2
型部32により外方に押されるため、フロントフェンダ
Wに無理がかかることはない。
【0018】次に、エジェクタ9を突出させてフロント
フェンダWを図5(b)に仮想線で示す如く第2型部3
2の斜め上外方に押し上げ、内曲げフランジ部Wb1を第
2ベンドエッジ3bから離脱させる。この際、一側縁の
フランジWaが第1型部31の第1ベンドエッジ3aに
引掛る可能性があるが、受け型3の縮幅状態では前記プ
ッシュロッド7が第1ベンドエッジ3aの下部外方に突
出して、フランジWaがその先端の折曲縁Wa1におい
て外方に押されるため、フランジWaが第1ベンドエッ
ジ3aに引掛けることはない。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ワークにデフォームを生ずることなくフラン
ジを成形できると共に、ワークをこれに無理をかけずに
脱型でき、脱型時にワークのデフォームを生ずることも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例の平面図
【図2】 図1のII-II線截断面図
【図3】 図1のIII-III線截断面図
【図4】 図1のIV-IV線截断面図
【図5】 (a)フランジの成形状態を示す図、(b)
ワークの脱型状態を示す図
【符号の説明】
W フロントフェンダ(ワーク) Wa,Wb
フランジ 3 受け型 31 第1型部 32
第2型部 3a,3b ベンドエッジ 3
c,3d 受け面 6 第1パンチ 8
第2パンチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル状ワークの両側縁にワーク内面側
    に折曲げたフランジを成形するベンド型装置において、
    ワークの内面を下方に向けた状態で該内面をワークの一
    側縁から他側縁に亘って支承する受け面と、両側のベン
    ドエッジとを有する受け型であって、一側のベンドエッ
    ジが略水平のアンダーカット部を有すると共に受け面が
    一側のベンドエッジから立上る立上り部を有するもの
    と、一側のベンドエッジと協働してワークの一側縁のフ
    ランジを略水平に折曲成形する第1パンチと、他側のベ
    ンドエッジと協働してワークの他側縁のフランジを折曲
    成形する第2パンチとを備え、前記受け型を前記立上り
    部の途中の分割線から一側のベンドエッジに至る受け面
    を有する第1型部と、該分割線から他側のベンドエッジ
    に至る受け面を有する第2型部とに2分割して構成し、
    第1型部と第2型部とを水平方向に相対移動自在とし
    て、受け型を第1型部の受け面と第2型部の受け面とが
    連続する拡幅状態と、第2型部が第1型部の上方にせり
    出す縮幅状態とに切換自在とすることを特徴とするベン
    ド型装置。
  2. 【請求項2】 前記第2型部に、ワークをその他側縁の
    フランジが前記他側のベンドエッジから離脱する方向に
    押し上げるエジェクタを設けることを特徴とする請求項
    1に記載のベンド型装置。
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