JPH08167840A - ディジタルpll回路 - Google Patents

ディジタルpll回路

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JPH08167840A
JPH08167840A JP6308557A JP30855794A JPH08167840A JP H08167840 A JPH08167840 A JP H08167840A JP 6308557 A JP6308557 A JP 6308557A JP 30855794 A JP30855794 A JP 30855794A JP H08167840 A JPH08167840 A JP H08167840A
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JP
Japan
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signal
clock signal
circuit
phase difference
speed
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JP6308557A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Matsufuji
克明 松藤
Hiroyuki Matsuoka
弘之 松岡
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力の増大や、回路の高速動作対応を計
ることなく、LSIへの高集積化、及び信号品質に応じ
たゲイン切換えることができるようなディジタルPLL
回路を提供する。 【構成】 位相制御回路1はマスタクロック信号MCK
から生成したPLLクロック信号とEFM信号とが同期
するようにPLLクロック信号の幅をマスタクロック信
号MCKの半周期単位で調整する。速度検出回路2,3
はEFM信号のパルス幅をマスタクロック信号MCKで
計数することにより速度のずれを検出し、この速度ずれ
を基に、位相制御回路1はPLLクロック信号の幾つか
のパルス幅を変化させて、PLLクロック信号の平均周
波数を回転速度ずれに比例して変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はディジタルPLL回路
に関し、特に、コンパクトディスク(CD)またはミニ
ディスク(MD)などのEFM(Eight to Fourteen Mo
dulation) 信号を再生するために用いられるようなディ
ジタルPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】CDやMDなどに関する再生用のPLL
回路は、たとえば特開平1−303630号公報や特開
平3−212860号公報などに記載されているよう
に、入力信号とPLL回路で生成したPLLクロック信
号との位相差を電圧に変換し、電圧−周波数変換回路を
用いてPLL回路の周波数を変化させて同期を実現する
のが一般的である。また、これらと同じ原理でディジタ
ル化したディジタルPLL回路が特開平3−28982
0号公報に記載されている。
【0003】さらに、これらのPLL回路のもつ欠点を
改善する方法として、本発明前に本願出願人が特願平6
−136942号として出願したものがあり、この発明
により、発振回路で生成された固定周波数の信号を分周
したクロック信号と入力信号の位相差を計測し、その計
測結果に基づいて前記分周の比率を制御してクロック信
号と入力信号との同期をとるディジタルPLL回路を提
案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のアナログPLL
においてゲインを切換えるなどの処理を行なうには、位
相差を電圧に変換するオペアンプの抵抗を切換えるなど
の操作が必要であり、回路規模が大きくなったり、温度
特性が問題になったりする。また、従来のディジタルP
LL回路においても、ディジタル制御発振器が必要であ
り、この部分をLSI内部に取込むことが非常に困難で
あるといった問題点があった。
【0005】また、上述の提案しているディジタルPL
L回路によれば、LSIへの高集積化が可能であって、
信号品質に応じてゲインを切換えることができるもの
の、位相差を低減させるために発振回路で生成される発
振周波数を十分に高くする必要があり、消費電力の増大
や、回路の高速動作対応を余儀なくされるといった問題
点があった。
【0006】本発明は、消費電力の増大や、回路の高速
動作対応を計ることなく、LSIへの高集積化、及び信
号品質に応じたゲイン切換えが可能となるディジタルP
LL回路を提供すること目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、発振回路で生成された固
定周波数の信号を分周したクロック信号と、入力信号と
の位相差を計測し、その位相差に基づいて、前記分周の
比率を制御することによって前記入力信号と前記クロッ
ク信号との同期をとるディジタルPLL回路において、
位相差対分周比率の関係を可変設定するための設定手段
を設け、前記設定手段は、前記クロック信号の変化点
を、前記固定周波数の半周期単位で調整するものであ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、前記設定手段は、
前記入力信号と前記クロック信号との位相差を、固定周
波数の立ち上がりと立ち下がりの両方を用いて計数し、
両者を加算するものである。
【0009】請求項3記載の発明は、前記設定手段は、
前記クロック信号の出力変化タイミングを、前記位相差
の値によって固定周波数の半周期分遅延させるものであ
る。
【0010】請求項4記載の発明は、前記設定手段は、
前記クロック信号の出力変化タイミングを、前記位相差
の値によって固定周波数の立ち上がり又は立ち上がりか
ら選択するものである。
【0011】
【作用】したがって、請求項1乃至請求項4記載の本発
明によれば、位相差対分周比率の関係をテーブル化し、
信号品質、たとえば位相差の大小に応じて最適値に設定
すると共に、クロック信号の変化点を固定周波数の半周
期単位で設定することにより、固定周波数の信号を分周
したクロック信号と入力信号との位相差に基づいて分周
の比率を制御することで位相同期を実現することができ
る。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の全体の構成を示
すブロック図であり、図2はマスタクロック信号MCK
とEFMI信号とPLLクロック信号とのタイミングを
示すタイムチャートであり、図3はEFMI信号とPL
Lクロック信号とのタイミングを示すタイムチャートで
ある。
【0013】まず、図1乃至図3を参照して、この発明
の一実施例の全体の構成について説明する。ディジタル
PLL回路は、位相制御回路1と速度検出回路2,3と
ジッタ検出回路4とを含む。ディジタルPLL回路は、
CDまたはMDからの再生EFM信号から同期クロック
としてPLLクロック信号を生成する。ここで、EFM
は、3T〜11Tの幅の信号であり、ここで、 1T=236.2[nSEC] MCK=33.8688[MHz] 1Tの長さはMCK,8クロック分 である。
【0014】位相制御回路1には外部からマスタクロッ
ク信号MCKとEFM信号とが与えられる。そして、位
相制御回路1は図2(a)に示すマスタクロック信号M
CKから図2(c)に示すPLLクロック信号を生成
し、このPLLクロック信号と図2(b)に示すEFM
信号とが同期するように、PLLクロック信号の幅を調
整する。すなわち、位相制御回路1はEFM信号のエッ
ジ(↑または↓)から通常マスタクロック信号MCKを
8分周して生成しているPLLクロック信号の↓エッジ
の時間を計数する。この計数値(図2(c)のTe)を
基にして、3の区間PLLクロック信号の「H」レベル
区間を補正する。この操作により、図2(c)に示す
での位相ずれ量がで小さくなるようにされる。ここ
で、Tc/Teを位相補正ゲインと呼ぶ。位相制御回路
1は、ディスクの回転速度ずれを検出し、上述のの位
相補正以外のPLLクロック信号の補正を行ない、ロッ
クレンジを広げたり、ラフサーボ時に用いる図1の速度
検出回路2,3からの速度ずれ検出データを基にして、
図3に示すように、8個のPLLクロック信号の中でN
発の幅を変化させることによって、PLLクロック信号
の平均周波数を回転速度ずれに比例して変化させる。
【0015】速度検出回路2,3では、EFM信号のパ
ルス幅をマスタクロック信号MCKで計数することによ
り、速度のずれ検出を行なう。EFM信号は30nse
c程度のジッタを含んでおり、また3T〜11Tの各信
号はそれぞれ平均をとれば、理論値に対してオフセット
を持っている。これはイコライジングの特性によって現
われると思われる。この図1に示した実施例では、これ
らを考慮し、エッジからエッジの時間を計数することに
よって3T〜11Tの判定を行ない、判別した信号の通
常速度時の幅からのずれ量を検出する。また、検出した
3T〜11Tを加算し、768(300Hex)T分に
なったときの、検出したずれ量の加算値から速度ずれを
算出する。
【0016】ジッタ検出回路4は、速度検出回路2,3
で求められるEFM信号のパルス幅のうち、3Tのみを
取出し、マイクロコンピュータによって設定された或る
範囲内の幅の値に1024発中の何発が入るかで信号の
ばらつきの大小を判定する。図4は図1に示した位相制
御回路の具体的なブロック図である。図4において、カ
ウンタ11,12とセレクタ13はEFMI信号とPL
Lクロック信号との位相差を検出する位相差検出手段を
構成しており、カウンタ11はEFMI信号が「L」レ
ベルから「H」レベルに立ち上がってから、PLLクロ
ックが立ち下がるまでの期間のマスタクロック信号MC
Kを計測する。ここでEFMI信号はMCKの立ち上が
りと立ち下がりの両エッジで計測され、両者を加算する
ことによりMCK半周期ステップの位相差情報が形成さ
れる。
【0017】また、カウンタ12はEFMI信号が
「H」レベルから「L」レベルに変化してから、PLL
クロックが「L」に立ち下がるまでの時間をカウンタ1
1と同様にしてMCK半周期ステップで計測する。カウ
ンタ11,12のそれぞれによって検出された位相差は
セレクタ13に与えられる。
【0018】セレクタ13はEFMI信号が「H」レベ
ルの期間はカウンタ11の出力を選択し、EFMI信号
が「L」レベルの期間はカウンタ12の出力を選択す
る。選択された位相差はテーブル14,15に与えら
れ、これらのテーブル14,15によってPLLクロッ
ク信号を補正するためのデータに変換される。すなわ
ち、テーブル14,15は、読出速度を一定にするため
のサーボ回路CLV(図示せず)の状態によって使い分
けられ、テーブル14はCLVがCDの回転制御をラフ
にサーボするときに用いられ、テーブル15はCLVが
密にサーボするときに用いられる。このために、テーブ
ル14は補正データを予め記憶していて、ゲイン=1/
3固定で速度検出回路3から与えられた速度データ(A
5〜A8)に応じて、位相差と補正データの関係をシフ
トする。
【0019】また、テーブル14,15はPLLクロッ
ク信号をMCK信号の半周期単位で制御するための制御
信号を生成し、PLLクロック出力切換回路19に与え
る。
【0020】なお、ラフサーボ時は速度が最大±6%変
動する。テーブル15には、EFMI信号の品質に応じ
た6通りのゲインが記憶されており、速度検出回路3か
ら与えられる位相サーボゲイン切換設定信号によって切
換えられる。また、1.5T以下の信号が入力されたと
きには、フィンガプリントなどによる再生エラーとし、
速度検出回路2からの位相補正禁止入力が発生したとき
には、補正を行なわないデータを出力する。
【0021】テーブル14,15の出力はセレクタ16
に与えられる。セレクタ16は速度検出回路3からのラ
フサーボ/密サーボなどのテーブル制御信号に応じて、
テーブル14,15の出力を選択してPLLクロック生
成部18に与える。PLLクロック生成部18はセレク
タ16の出力に基づいて、PLLクロック信号を生成
し、自走周波数制御回路17は速度データとテーブル1
4からの出力に基づいて、PLLクロック生成部18に
対してPLLクロック信号の補正する頻度やタイミング
を制御する。
【0022】PLLクロック出力切替回路19はPLL
クロック生成部18で生成されるPLLクロックとテー
ブル14,15からのPLLクロック出力制御信号に基
づいて、PLLクロックの変化点をMCKの立ち上がり
/立ち下がりの何れか一方を選択してPLLクロックを
出力する。例として、PLLクロック出力制御信号が
「L」のときはMCKの立ち上がりでPLLクロックが
変化し、PLLクロック出力制御信号が「H」のときは
MCKの立ち下がりでPLLクロックが変化する。
【0023】図5はこのようなPLLクロック出力切替
回路19の構成例を示す。図5において、PLL生成部
18から出力されたPLLクロックは、Dフリップフロ
ップ21によってMCKの立ち上がりでラッチされ、さ
らにこのDフリップフロップ21の出力はDフリップフ
ロップ22によってMCKの立ち下がりでラッチされ
る。ORゲート23はテーブルA14からのPLLクロ
ック出力切替信号と、テーブルB15からのPLLクロ
ック出力切替信号との論理和をとり、2−1セレクタ2
4がORゲート23による論理和の結果に基づいて、D
フリップフロップ21の出力かDフリップフロップ22
の出力の何れか一方をPLLクロックとして出力する。
【0024】図6は図1に示した速度検出回路2の具体
的なブロック図であり、図7は図6の速度検出回路2の
動作を説明するための図である。
【0025】図6において、パルス幅カウンタ31,3
2にはEFMI信号とマスタクロック信号MCKとが与
えられる。パルス幅カウンタ31はEFMI信号の幅を
マスタクロック信号MCKの立下がりエッジで計数し、
パルス幅カウンタ32はEFMI信号の幅をマスタクロ
ック信号MCKの立上がりエッジで計数する。これらの
パルス幅カウンタ31,32のそれぞれの出力はテーブ
ル回路33に与えられる。テーブル回路33は、パルス
幅カウンタ31,32からのEFMI信号パルス幅の値
でいずれの幅のパルスか、すなわち、3T〜11Tのい
ずれであるか判定できないものを無効とする働きを持
つ。たとえば、速度ずれの範囲が±6%のとき、3T〜
11Tの各信号は広いものほどその幅の変動が大きくな
る。
【0026】ここで、図7に示した太い実線が各長さの
信号の変動する幅を示しており、A〜Dの領域は速度偏
差が+方向に大きいときと−方向に大きいとき異なる隣
り合うTの信号がいずれもが取り得る値の領域である。
つまり、領域Dに含まれる幅の信号を検出したとき、そ
れが速度偏差が−方向(遅い)にあって10Tの信号で
あったのか、あるいは速度偏差が+方向(速い)に大き
く11Tの信号が検出されたのか、判断できないことに
なる。これを、10Tか11Tのいずれかとして扱う
と、速度検出に大きな誤差を生じる。したがって、テー
ブル回路33は、斜線の無効エリアを定義し、特殊な出
力(コードFFhex)を出力する。しかし、無効エリ
アでなかった場合、テーブル回路33に入力された信号
はそのまま出力される。テーブル回路33の出力は76
8Tカウンタ34に与えられるとともに、速度検出回路
3にずれ量を示す信号幅情報として与えられる。なお、
テーブル回路33はEFMI信号の「H」レベル,
「L」レベルのそれぞれでEFMカウントパルスを出力
するが、EFMI信号が無効エリアのパルスであった場
合はマスクされ、EFMカウントパルス(不感帯除去)
として、速度検出回路2にブロックの幅のずれ量の加算
のためのクロック信号として与えられる。また、本来3
T未満のパルスが存在しないため、非常に細いと思われ
るEFMI信号が入力されたときには、位相補正を禁止
する位相補正禁止信号も生成して位相制御回路1に出力
する。
【0027】図8は図1に示した速度検出回路3の具体
的なブロック図である。図8において、ずれ加算器41
には速度検出回路2から信号幅情報とEFMパルスカウ
ント信号と768カウント終了信号とが与えられる。そ
して、ずれ加算器41は信号幅情報を加算し、このずれ
量の加算値が768カウント終了時にいくらであるかに
よって速度のずれ量がいくらであるかを判別する。ずれ
加算器41の加算値は速度テーブル42に与えられる。
速度テーブル42はロックをかけるためのキャプチャレ
ンジを広げるために7種類の速度が予め記憶されてい
て、ずれ加算器41の加算値に応じて速度が切換えら
れ、速度データを位相制御回路1とテーブル固定可変切
換回路43とに与える。テーブル固定可変切換回路43
はテーブルの可変/固定を切換えるものであり、主にラ
フサーボから密サーボへの切換に用いられる。これは、
外部から与えられるCLVサーボロック信号またはマイ
コンインタフェース44を介してマイクロコンピュータ
から与えられる切換信号によって切換えられる。
【0028】図1に示したジッタ検出回路は、速度検出
回路2から与えられた信号幅情報から3Tの信号のみを
取出し、マイクロコンピュータから設定された値に等し
かったものの数と3T全体の個数との比率からジッタの
大小を判定する。この発明の一実施例では、3Tの信号
はジッタがなく速度が標準であれば、768nsecで
あると判別される。すなわち、33.8688MHzの
マスタクロック信号MCKを計数すれば約24カウント
となる。マイクロコンピュータからは通常、設定値「2
4」が設定され、24に等しい3T信号が多ければ多い
ほどジッタが少ないと判定される。また、24に等しい
数値がある周期をもって増減を繰返す場合は、偏心した
ディスクであると判定できる。マイクロコンピュータは
この情報を基にして、位相制御回路の位相サーボゲイン
を切換える。通常ジッタが多いものほどゲインが小さ
く、偏心したディスクほどゲインを大きくした方がよ
い。
【0029】図9はPLLクロック信号の平均周波数の
変化を示す図、図10はテーブルを切換えるポイントを
示す図、図11及び図12は入力と補正されるPLLク
ロック信号の幅を示す図であり、図11は発振回路で生
成される固定周波数の1周期単位で補正を行った場合を
示し、図12は発振回路で生成される固定周波数の半周
期単位で補正を行った場合を示す。
【0030】PLLクロック信号の平均周波数の変化は
図9に示すようにA〜Gの7通りがあり、A〜Gの切換
は、入力信号のパルス幅を計数することによって速度偏
差を判定し、図10に示すA〜Gの各テーブルが重なり
合う速度偏差のポイントで切換えられる。A〜Gの各テ
ーブルは図8に示す速度テーブル42に記憶されてい
る。A〜Gのテーブル中で、たとえばA,Gのテーブル
のみゲインが大きくされており、たとえばA,Gをゲイ
ン=2/3とし、その他をゲイン=1/3にしている。
ゲインを大きくすればキャプチャ/ロックレンジが大き
くなる。その代わりに、再生エラーが悪化する可能性が
ある。A,Gテーブルを使用するのは通常ラフサーボ時
のみであり、エラーは若干悪化してもキャプチャ/ロッ
クレンジを優先した方が効果的である。
【0031】また、図11と図12とを比較して明らか
なように、位相補正を固定周波数の半周期単位で行うこ
とにより補正誤差を低減できることが確認できる。
【0032】上述のごとく、この実施例によれば、位相
差対分周比率の関係(ゲイン)を可変にしたので、テー
ブルの数を増やすことなくロックレンジ/キャプチャレ
ンジを拡大できる。しかも、3T〜11Tの全信号を使
用するために正確な速度検出ができる。さらに、この発
明の一実施例によるディジタルPLL回路は、完全にロ
ジック回路で構成でき、LSIへの高集積化が可能とな
る。
【0033】また、上述の実施例では、PLLクロック
信号のパルス幅を計数して、PLLクロック信号の標準
の転送レートからのずれ、すなわちディスクの回転速度
ずれを検出して、分周信号の分周比率を変化させて平均
周波数を変えることができる。
【0034】しかも、信号品質の判定をジッタ検出回路
4から読取ることにより、分周比率の設定値をマイクロ
コンピュータが変えることによって、自動調整が可能と
なる。
【0035】なお、この発明では、PLLクロック信号
のパルス幅を計測することによって、EFM信号が3T
〜11Tのいずれであるかを判別し、さらにEFM信号
の標準の転送レートからのずれを検出して得られた2つ
の結果を加算し、ずれ量の加算値を3T〜11Tの判別
結果の加算値で割ることによって、PLLクロック信号
の標準の転送レートからのずれを検出することができ
る。これについて、以下に詳細に説明する。
【0036】EFM信号のエッジからエッジをマスタク
ロック信号MCKの両エッジにて計数し、通常速度で検
出されるであろう理論値からのずれ量から周波数のずれ
量に変換し、十分大きな回数M回平均する方法が考えら
れる。
【0037】nT(n=3〜11)の幅は回転数の変化
により、 幅=nT/N(n=3〜11,N=[1倍速の回転速度
に対する割合]) 周波数で表わせば、
【0038】
【数1】
【0039】通常(1倍速)時からの周波数の変動量は
【0040】
【数2】
【0041】実際の回路においては、fNnを実測し、f
1nを定数として扱う。量子化誤差,ジッタによるばらつ
きを取除くために十分大きな回数M回を加算し、平均値
を周波数ずれとしている。すなわち、
【0042】
【数3】
【0043】ここで、Mが十分大きな値とすれば、上述
の第(2)式から
【0044】
【数4】
【0045】であり、かつ
【0046】
【数5】
【0047】であるので、第(3)式より
【0048】
【数6】
【0049】となり、nTにオフセット量がない場合正
しくNが求まる。
【0050】ところが、実際のEFM信号には、nTに
より異なる量のオフセットがある。その原因としては、
ディスク再生時のビット長のばらつきやRFアンプの特
性により発生すると思われる。すなわち、第(1)式が
次の第(5)式になる結果、第(6)式になってしま
う。
【0051】
【数7】
【0052】すると、
【0053】
【数8】
【0054】第(3)式および第(4)式に相当する式
は、次の第(8)式になる。
【0055】
【数9】
【0056】分母のN・ΔTn (N)/n・Tの項が誤
差として効いてくる。
【0057】上述の説明から、この発明では、まずnT
の信号がΔTn (N)のオフセットを持っているとき、
【0058】
【数10】
【0059】TNnを十分大きな値M回サンプルについて
ずれ加算器41で加算すれば、
【0060】
【数11】
【0061】である。したがって、第(10)式より
【0062】
【数12】
【0063】この発明においては、分母≧768Tなる
Mで打切り、そのときの分子の値からNを求める。この
方式では、ΔTn (N)による速度検出の誤差が現われ
ない。
【0064】図13はこの発明の実施例によって1Tな
いし2Tのように存在しない信号が入力された場合のタ
イムチャートである。図13(b)に示すように、EF
MI信号が、たとえば実際には7Tであるにもかかわら
ず、ノイズによって1Tのように本来存在しない信号が
入力されると、図13(f)に示すように、位相補正禁
止信号を出力することによって悪影響を少なくできる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、完全
なロジック回路で構成でき、LSIへの高集積化が可能
となり、また位相差対分周比率の関係を可変設定するよ
うにしたので、たとえば入力信号のジッタの大小に応じ
て位相差対分周比率の関係を最適値に設定でき、より誤
り率の少ない再生を可能にできる。
【0066】さらに、PLLクロック信号を発振回路で
生成された固定周波数の半周期単位で制御することによ
り、回路の消費電力及び速度マージンを悪化させること
なく位相差の少ないPLL回路を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】マスタクロック信号MCKとEFMI信号とP
LLクロック信号とのタイミングを示すタイムチャート
である。
【図3】EFMI信号とPLLクロック信号とのタイミ
ングを示すタイムチャートである。
【図4】図1に示した位相制御回路の具体的なブロック
図である。
【図5】図4に示したPLLクロック出力切替回路の構
成を示すブロック図である。
【図6】図1に示した速度検出回路2の具体的なブロッ
ク図である。
【図7】図6の速度検出回路の動作を説明するための図
である。
【図8】図1に示した速度検出回路3の具体的なブロッ
ク図である。
【図9】PLLクロック信号の平均周波数の変化を示す
図である。
【図10】テーブルを切換えるポイントを示す図であ
る。
【図11】入力と補正されるPLLクロック信号の幅を
示す図である。
【図12】入力と補正されるPLLクロック信号の幅を
示す図である。
【図13】本発明の実施例において1Tないし2Tのよ
うに存在しない信号が入力された場合のタイムチャート
である。
【符号の説明】
1 位相制御回路 2,3 速度検出回路 4 ジッタ検出回路 11,12,21,22 カウンタ 13,16 セレクタ 14,15 テーブル 17 自走周波数制御回路 18 PLLクロック生成部 33 テーブル回路 34 768Tカウンタ 41 ずれ加算器 42 速度テーブル 43 テーブル固定可変切換回路 44 マイコンインタフェース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振回路で生成された固定周波数の信号
    を分周したクロック信号と、入力信号との位相差を計測
    し、その位相差に基づいて、前記分周の比率を制御する
    ことによって前記入力信号と前記クロック信号との同期
    をとるディジタルPLL回路において、 位相差対分周比率の関係を可変設定するための設定手段
    を設け、 前記設定手段は、前記クロック信号の変化点を、前記固
    定周波数の半周期単位で調整することを特徴とするディ
    ジタルPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記入力信号と前記ク
    ロック信号との位相差を、固定周波数の立ち上がりと立
    ち下がりの両方を用いて計数し、両者を加算することを
    特徴とする請求項1記載のディジタルPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、前記クロック信号の出
    力変化タイミングを、前記位相差の値によって固定周波
    数の半周期分遅延させることを特徴とする請求項1記載
    のディジタルPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記クロック信号の出
    力変化タイミングを、前記位相差の値によって固定周波
    数の立ち上がり又は立ち上がりから選択することを特徴
    とする請求項1記載のディジタルPLL回路。
JP6308557A 1994-06-20 1994-12-13 ディジタルpll回路 Pending JPH08167840A (ja)

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EP95108242A EP0689294B1 (en) 1994-06-20 1995-05-29 Digital PLL circuit
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100532191B1 (ko) * 1997-01-13 2006-02-08 엘에스아이 로직 코포레이션 주파수제어기

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KR100532191B1 (ko) * 1997-01-13 2006-02-08 엘에스아이 로직 코포레이션 주파수제어기

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