JPH08167806A - コンデンサ内蔵型同軸共振器 - Google Patents

コンデンサ内蔵型同軸共振器

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JPH08167806A
JPH08167806A JP30857694A JP30857694A JPH08167806A JP H08167806 A JPH08167806 A JP H08167806A JP 30857694 A JP30857694 A JP 30857694A JP 30857694 A JP30857694 A JP 30857694A JP H08167806 A JPH08167806 A JP H08167806A
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JP
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electrode
capacitor
coaxial resonator
dielectric
external electrode
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JP30857694A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Asada
尚幸 浅田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 誘電体11内を貫通する孔31a面に内部電
極13が形成され、貫通孔31aの一開口端面11b側
を除いた誘電体11の外周面に外部電極12が形成さ
れ、外部電極12の所定箇所がスリット部14により分
割されているコンデンサ内蔵型同軸共振器10。 【効果】 外部電極部12a及び内部電極13で構成さ
れた同軸共振器部15と外部電極部12b及び内部電極
13を含んで構成されたコンデンサ部16とが一体的に
形成されるため、これら電極部12a、12b、13を
導電性に優れた材料を用いて同時に形成し、コストの削
減と信頼性の向上とを図ると共に、Q値と温度に対する
安定性とを各同程度に高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンデンサ内蔵型同軸共
振器に関し、より詳細には、例えば自動車電話、消防無
線、MCA(Multi Channel Access: 業務用無線システ
ム)等の移動体無線通信やCATV等におけるマイクロ
波を用いた回路に搭載され、BEF(バンドエリミネー
ション(ノッチ)フィルタ)として使用されるコンデン
サ内蔵型同軸共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波用のノッチフィルタに同軸共
振器を用いる場合、該同軸共振器にコンデンサを接続す
る必要があり、前記同軸共振器に高いQ値や温度に対す
る安定性が要求される際には、この同軸共振器と同様、
前記コンデンサにも高いQ値や温度に対する安定性が要
求される。このため、従来の前記ノッチフィルタとして
は、それぞれ同程度のマイクロ波特性を有する材料を用
いて形成された前記同軸共振器と前記コンデンサとが組
み合わされて構成されたものが用いられている。
【0003】図5は従来のこの種ノッチフィルタの構成
を模式的に示した斜視図であり、図中51は誘電体を示
している。誘電体51は高誘電率材料を用いて略直方体
形状に形成されており、この内部には貫通孔51aが形
成されている。誘電体51の外周面には一端面51bを
除いて外部電極52が形成され、誘電体51の貫通孔5
1aには内部電極53が形成されており、これら誘電体
51、外部電極52、内部電極53を含んで同軸共振器
54が構成されている。一方、同軸共振器54の近傍に
はコンデンサ57が配設されており、コンデンサ57は
高誘電率材料を用いて形成された略板形状の誘電体55
と、この上下面にそれぞれ形成された電極56a、56
bとにより構成されている。同軸共振器54の外部電極
52及び内部電極53と、コンデンサ57の電極56
a、56bとはそれぞれマイクロ波に対する導電性に優
れた同一の金属を用いて形成されており、高いQ値と温
度に対する安定性とが得られるようになっている。また
同軸共振器54の内部電極53とコンデンサ57の電極
56aとはリード線58を介して接続されており、これ
らコンデンサ57、リード線58、同軸共振器54を含
んで一段のノッチフィルタ50が構成されている。
【0004】一方、基板43上の所定箇所には接続回路
パターン41と接地電極42とが形成されており、これ
ら接続回路パターン41、接地電極42、基板43等を
含んで回路基板40が構成されている。この回路基板4
0に上記構成のノッチフィルタ50を実装する場合、ま
ず同軸共振器54及びコンデンサ57を接地電極42上
及び接続回路パターン41上の所定箇所にそれぞれ載置
し、外部電極52と接地電極42、及び電極56bと接
続回路パターン41とをハンダ(図示せず)を用いて接
続・固定する。次に、すでに説明したように同軸共振器
54とコンデンサ57とをリード線58を用いて接続す
る。すると接続回路パターン41側を通過したマイクロ
波信号はコンデンサ57、同軸共振器54において所定
帯域幅が急峻に除去されたマイクロ波信号として出力さ
れる。
【0005】また図6は従来の別のノッチフィルタの構
成を示した模式図であり、(a)は斜視図、(b)は断
面図である。同軸共振器部54´は図5に示したものと
略同様に構成される一方、高誘電率材料を用いて形成さ
れた略円筒形状の誘電体65における外周には、この両
端面を除いて外部電極66aが形成され、また誘電体6
5の内周には内部電極66bが形成されている。これら
誘電体65、外部電極66a、内部電極66bによりコ
ンデンサ部67が構成されており、内部電極66bには
電極取り出しのためのリード線69がハンダ68bを用
いて接続されている。同軸共振器部54´の外部電極5
2及び内部電極53と、コンデンサ部67の外部電極6
6a及び内部電極66bとはそれぞれマイクロ波に対す
る導電性に優れた金属を用いて形成されており、高いQ
値と温度に対する安定性とが得られるようになってい
る。また内部電極53と外部電極66aとはハンダ68
aを用いて接続されており、これらコンデンサ部67、
同軸共振器部54´を含んで一段のノッチフィルタとし
てのコンデンサ外付け型同軸共振器60が構成されてい
る。
【0006】上記構成のコンデンサ外付け型同軸共振器
60を回路基板40に実装する場合、まず接地電極42
上の所定箇所に載置し、同軸共振器部54´の外部電極
52と接地電極42とをハンダ68bを用いて接続・固
定する。次にコンデンサ部67の内部電極66bと接続
回路パターン41とをリード線69を介して接続する。
すると接続回路パターン41側からリード線69を介し
て入力されたマイクロ波信号はコンデンサ部57、同軸
共振器部54´において所定帯域幅が急峻に除去された
マイクロ波信号としてパターン41側で出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したノッチフィル
タ50においては、部品点数が多く、また同軸共振器5
4とコンデンサ57との接続、及びこれらの回路基板4
0への接続が面倒であるため、コストが高く付くと共
に、ノッチフィルタ50全体の専有面積が広いため、小
形化への対応が難しいという課題があった。また前記ハ
ンダを用いて内部電極53とリード線58とを接続する
際、内部電極53が剥離し易く、同軸共振器54の信頼
性が低下し易いという課題があった。
【0008】また上記したコンデンサ外付け型同軸共振
器60においては、同軸共振器部54´とコンデンサ部
67との接続が面倒である。また回路基板40に実装し
た後、自己共振周波数f0 を微調整するためにハンダ6
8a部近傍の外部電極66a部分を削ると、同軸共振器
部54´の内部電極53が剥離し易いという課題があっ
た。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、Q値と温度に対する安定性とが高められ、自
己共振周波数の微調整を容易、かつ確実に行うことがで
き、一体化により小形化が図られると共に部品点数が減
少し、これら部品相互の接続や回路基板との接続工程を
削減してコストの削減と信頼性の向上とを図ることがで
きるノッチフィルタとしてのコンデンサ内蔵型同軸共振
器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るコンデンサ内蔵型同軸共振器は、誘電体
内を貫通する孔面に内部電極が形成され、前記貫通孔の
少なくとも1つの開口端面側を除いた前記誘電体の外周
面に外部電極が形成され、該外部電極の所定箇所が絶縁
部により分割されていることを特徴としている。
【0011】
【作用】図4は上記構成のコンデンサ内蔵型同軸共振器
の作用を説明するために示した等価回路図であり、図中
12は外部電極、13は内部電極をそれぞれ示してい
る。外部電極12は絶縁部(図示せず)により第1の外
部電極部12aと第2の外部電極部12bとに分割さ
れ、また誘電体11を挟んで第1の外部電極部12aと
内部電極13とが対向して配設されており、これらの間
に電極間容量C1 及びインダクタンスLが形成されるこ
ととなる。これらインダクタンスL、電極間容量C1
含んで同軸共振器部15が構成される。一方、誘電体1
1を挟んで第2の外部電極部12bと内部電極13とが
対向して配設されており、これらの間に等価キャパシタ
ンスC2 が形成されてコンデンサ部16が構成されてい
る。これら同軸共振器部15とコンデンサ部16とによ
り、ノッチフィルタとしてのコンデンサ内蔵型同軸共振
器10が構成されることとなる。このように構成された
コンデンサ内蔵型同軸共振器10にマイクロ波信号が入
力されると、所定帯域幅が急峻に除去されたマイクロ波
信号が出力されることとなる。
【0012】上記構成のコンデンサ内蔵型同軸共振器に
よれば、誘電体内を貫通する孔面に内部電極が形成さ
れ、前記貫通孔の少なくとも1つの開口端面側を除いた
前記誘電体の外周面に外部電極が形成され、該外部電極
の所定箇所が絶縁部により分割されているので、該絶縁
部を介して前記開口端面の反対側に分割・形成された第
1の外部電極部分と、前記誘電体を挟んでこれと対向す
る内部電極部分とを含んで同軸共振器部が構成される。
また前記開口端面側に分割・形成された第2の外部電極
部分と、前記誘電体を挟んでこれと対向する内部電極部
分とを含んでコンデンサ部が構成される。したがって前
記1つの誘電体に前記同軸共振器部と前記コンデンサ部
とが一体的に形成されたノッチフィルタが構成されるこ
ととなる。また前記コンデンサ部のキャパシタンスは前
記第2の外部電極部分の形状に応じて調整されることと
なる。このため、前記各外部電極部分及び内部電極部分
が同一工程により同時に形成され、従来行われていた部
品間の接続を必要としなくなり、この際発生していた電
極剥離等のトラブルが防止されると共に、回路基板との
接続工程が減少することとなり、コストの削減と信頼性
の向上とを図り得ることとなる。また前記各外部電極部
分及び内部電極部分が導電性に優れた材料を用いて形成
されることとなり、前記同軸共振器部及びコンデンサ部
におけるQ値と温度に対する安定性とをそれぞれ同程度
に高め得ることとなる。また予め幾分大きめに設定され
た前記第2の外部電極部分を所定量削除すると、共振周
波数の微調整を容易、かつ確実に行い得ると共に、この
調整削除箇所がハンダ付け箇所より離れているため、ハ
ンダ付け部の電極剥離等のトラブルを防止し得ることと
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るコンデンサ内蔵型同軸共
振器の実施例を図面に基づいて説明する。なお、従来例
と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこと
とする。図1は本発明に係るコンデンサ内蔵型同軸共振
器の実施例1を示した模式図であり、(a)は斜視図、
(b)は断面図を示している。誘電体11は高誘電率材
料を用いて略直方体形状に形成されており、この長手方
向の中心軸部分には円筒形状の貫通孔11aが形成され
ている。誘電体11の外周面には一端面11bを除いて
外部電極12が形成されており、貫通孔11a内の誘電
体11表面には内部電極13が形成されている。外部電
極12及び内部電極13にはそれぞれマイクロ波に対す
る導電性に優れた金属材料が用いられており、この金属
材料としてはAg、Cu、Au、Pd、Ptまたはこれ
らの金属を1種以上含有している合金が使用されてい
る。外部電極12は絶縁部としての連続した1個のスリ
ット部14により所定箇所で外部電極部12a、12b
に分割されており、これら誘電体11、外部電極部12
a、12b、内部電極13を含んでコンデンサ内蔵型同
軸共振器10が構成されている。すると図4の等価回路
図に示したように、誘電体11を挟んで対向する外部電
極部12aと内部電極13とにより、例えばマイクロ波
信号の1/4波長で共振する同軸共振器部15が構成さ
れ、また誘電体11を挟んで対向する外部電極部12b
と内部電極13とを含んでコンデンサ部16が構成され
る。
【0014】このように構成されたコンデンサ内蔵型同
軸共振器10を製造する場合、まずBaO−TiO2
WO3 系またはBaO−TiO2 −Nd23 −Gd2
3−Bi23 系等のマイクロ波用誘電体原料を用
い、円筒形状の貫通孔11aを有する略直方体形状のセ
ラミックスブロックを形成した後、約1300〜138
0℃の温度で焼成処理を施し、誘電体11を形成する。
次に下記のいずれかの方法により、外部電極部12a、
12b及び内部電極13を形成する。 (1)Ag系の金属ペースト中に浸漬後、乾燥・焼成し
て厚膜を形成させる。あるいは金属水溶液に浸漬し、無
電解メッキによりCu、Ni、Ag等の下地を付け、無
電解または電解メッキによりCu、Ag、Au等の厚膜
を付け、貫通孔11aを含む誘電体11の表面全面に前
記金属または合金の厚膜を付着させる。次に研削または
ダイシング法により端面11b部分及びスリット部14
に付着した前記金属または合金の厚膜を取り除く。 (2)上記(1)の方法により貫通孔11aを含む誘電
体11の表面全面に前記金属または合金の厚膜を付着さ
せた後、端面11b部分及びスリット部14を除く誘電
体11全面にマスキング材を印刷する。次にエッチング
処理を施し、端面11b及びスリット部14の誘電体1
1部分を露出させる。 (3)誘電体11の端面11b及びスリット部14にマ
スキング材を印刷した後、誘電体11を前記金属または
合金のペースト中に浸漬し、貫通孔11aを含む誘電体
11全面に前記金属または合金の厚膜を付着させる。次
に焼成してマスキングを除去すると同時に電極を形成さ
せ、端面11b及びスリット部14の誘電体11部分を
露出させる。 (4)端面11b及びスリット部14を除く誘電体11
全面に、前記金属または合金の厚膜を印刷し、焼成す
る。
【0015】またこのように構成されたコンデンサ内蔵
型同軸共振器10を回路基板40に実装する場合、まず
コンデンサ内蔵型同軸共振器10を回路基板40の所定
箇所に載置し、外部電極部12aと接地電極42、及び
外部電極部12bと接続回路パターン41とをハンダ4
3bを用いて接続・固定する。するとマイクロ波信号は
接続回路パターン41を介してコンデンサ部16及び同
軸共振器部15に入力される。
【0016】上記説明から明らかなように、実施例1に
係るコンデンサ内蔵型同軸共振器10では、絶縁部とし
てのスリット部14を介して誘電体露出端面11bの反
対側に分割・形成された外部電極部12aと、誘電体1
1を挟んでこれと対向する内部電極13部分とを含んで
同軸共振器部15が構成される。また誘電体露出端面1
1b側に分割・形成された外部電極部12bと、誘電体
11を挟んでこれと対向する内部電極13部分とを含ん
でコンデンサ部16が構成される。したがって1つの誘
電体11に同軸共振器部15とコンデンサ部16とが一
体的に形成されたノッチフィルタが構成されることとな
る。このため、外部電極部12a、12b及び内部電極
13が同一工程により同時に形成され、従来行われてい
た部品間の接続を必要としなくなり、コンデンサ部と内
部電極との接続の際に発生していた電極剥離等のトラブ
ルが防止されると共に、回路基板40との接続工程が減
少し、コストの削減と信頼性の向上とを図ることができ
る。また外部電極部12a、12b及び内部電極13が
導電性に優れた同一材料を用いて形成され、同軸共振器
部15及びコンデンサ部16におけるQ値と温度に対す
る安定性とをそれぞれ同程度に高めることができる。
【0017】図2は実施例2に係るコンデンサ内蔵型同
軸共振器を示した模式図であり、(a)は斜視図、
(b)は断面図を示している。外部電極22は絶縁部と
しての連続した1個のスリット部24aにより所定箇所
で外部電極部22a、22bに分割されている。さらに
外部電極部22b上部の一部分が削除され、所定幅Wを
有する絶縁部としてのスリット部24bが形成されてお
り、所定幅Wによりコンデンサ部26のキャパシタンス
が調整されるようになっている。その他の構成は図1に
示したものと同様であるため、ここではその詳細な説明
は省略することとする。これら誘電体11、外部電極部
22a、22b、内部電極13を含んでコンデンサ内蔵
型同軸共振器20が構成されており、図4の等価回路図
に示したように誘電体11を挟んで対向する外部電極部
22aと内部電極13とにより、例えばマイクロ波信号
の1/4波長で共振する同軸共振器部25が構成され、
また誘電体11を挟んで対向する外部電極部22bと内
部電極13とを含んでコンデンサ部26が構成される。
なおスリット部24bの幅Wは外部電極22bの側面部
に亙ってもよい。
【0018】上記説明から明らかなように、実施例2に
係るコンデンサ内蔵型同軸共振器20では、実施例1の
ものと略同様の効果を得ることができると共に、コンデ
ンサ部26のキャパシタンスが外部電極部22bの面積
に応じて調整され、予め幾分大きめの面積に設定された
外部電極部22bを所定量削除すると、共振周波数の微
調整を容易、かつ確実に行うことができると共に、ハン
ダ43bの剥離等のトラブルを防止することができる。
【0019】図3は実施例3に係るコンデンサ内蔵型同
軸共振器を示した模式図であり、(a)は斜視図、
(b)は断面図を示している。誘電体31は高誘電率材
料を用いて略円柱形状に形成されており、この長手方向
の中心軸部分には円筒形状の貫通孔31aが形成されて
いる。誘電体31の外周面には外部電極32と、内部電
極33が外部に引き出された態様の引出電極部33aと
が形成され、また貫通孔31a内の誘電体31表面には
内部電極33が形成されており、これらには図1に示し
たものと同様の材料が使用されている。外部電極32及
び引出電極部33aは所定箇所で絶縁部としての連続し
た2個のスリット部34a、34bにより外部電極部3
2a、32bと引出電極部33aとに分割されている。
これら誘電体31、外部電極部32a、32b、引出電
極部33a、内部電極33を含んでコンデンサ内蔵型同
軸共振器30が構成されている。すると図4の等価回路
図に示したように、誘電体31を挟んで対向する外部電
極部32aと内部電極33とにより、例えばマイクロ波
信号の1/4波長で共振する同軸共振器部35が構成さ
れ、また誘電体31を挟んで対向する外部電極部32b
と内部電極33とを含んでコンデンサ部36が構成され
る。
【0020】このように構成されたコンデンサ内蔵型同
軸共振器30を回路基板70に実装する場合、まずコン
デンサ内蔵型同軸共振器30を回路基板70の所定箇所
に載置し、外部電極部32aと接地電極72、外部電極
部32bと接続回路パターン71とをハンダ74を用い
て接続・固定する。するとマイクロ波信号は接続回路パ
ターン71を介してコンデンサ部36及び同軸共振器部
35に入力される。また引き出し電極33aと回路基板
70上の補助電極73とを接続すると、コンデンサ内蔵
型同軸共振器30が強固に固定される。
【0021】上記説明から明らかなように、実施例3に
係るコンデンサ内蔵型同軸共振器30では、図1に示し
た実施例1の場合と略同様の効果を得ることができる。
【0022】なお、上記した実施例1〜3のものでは、
いずれも誘電体11、31の側面視形状が長方形または
円形のものである場合について説明したが、別の実施例
では正方形、楕円形、または5角形、6角形等の多角形
のものであってもよい。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るコンデ
ンサ内蔵型同軸共振器にあっては、誘電体内を貫通する
孔面に内部電極が形成され、前記貫通孔の少なくとも1
つの開口端面側を除いた前記誘電体の外周面に外部電極
が形成され、該外部電極の所定箇所が絶縁部により分割
されているので、該絶縁部を介して前記開口端面の反対
側に分割・形成された第1の外部電極部分と、前記誘電
体を挟んでこれと対向する内部電極部分とを含んで同軸
共振器部が構成される。また前記開口端面側に分割・形
成された第2の外部電極部分と、前記誘電体を挟んでこ
れと対向する内部電極部分とを含んでコンデンサ部が構
成される。したがって前記1つの誘電体に前記同軸共振
器部と前記コンデンサ部とが一体的に形成されたノッチ
フィルタが構成される。また前記コンデンサ部のキャパ
シタンスは前記第2の外部電極部分の形状に応じて調整
される。このため、前記各外部電極部分及び内部電極部
分が同一工程により同時に形成され、従来行われていた
部品間の接続を必要としなくなり、電極剥離等のトラブ
ルが防止される共に、回路基板との接続工程が減少し、
コストの削減と信頼性の向上とを図ることができる。ま
た前記各外部電極部分及び内部電極部分が導電性に優れ
た材料を用いて形成され、前記同軸共振器部及びコンデ
ンサ部におけるQ値と温度に対する安定性とをそれぞれ
同程度に高めることができる。また予め幾分大きめに設
定された前記第2の外部電極部分を所定量削除すると、
共振周波数の微調整を容易、かつ確実に行うと共に、こ
の調整削除箇所がハンダ付け箇所より離れているため、
ハンダ付け部の電極剥離等のトラブルを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンデンサ内蔵型同軸共振器の実
施例1を示した模式図であり、(a)は斜視図、(b)
は断面図を示している。
【図2】実施例2に係るコンデンサ内蔵型同軸共振器を
示した模式図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図
を示している。
【図3】実施例3に係るコンデンサ内蔵型同軸共振器を
示した模式図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図
を示している。
【図4】本発明に係るコンデンサ内蔵型同軸共振器の作
用を説明するために示した等価回路図である。
【図5】従来のノッチフィルタの構成を模式的に示した
斜視図である。
【図6】従来の別のノッチフィルタの構成を示した模式
図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図を示してい
る。
【符号の説明】
10 コンデンサ内蔵型同軸共振器 11 誘電体 11a 貫通孔 11b 端面 12 外部電極 13 内部電極 14 スリット部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体内を貫通する孔面に内部電極が形
    成され、前記貫通孔の少なくとも1つの開口端面側を除
    いた前記誘電体の外周面に外部電極が形成され、該外部
    電極の所定箇所が絶縁部により分割されていることを特
    徴とするコンデンサ内蔵型同軸共振器。
JP30857694A 1994-12-13 1994-12-13 コンデンサ内蔵型同軸共振器 Pending JPH08167806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30857694A JPH08167806A (ja) 1994-12-13 1994-12-13 コンデンサ内蔵型同軸共振器

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JP30857694A JPH08167806A (ja) 1994-12-13 1994-12-13 コンデンサ内蔵型同軸共振器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012175119A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Murata Mfg Co Ltd フィルタ特性補償回路およびフィルタ回路
JP2016504107A (ja) * 2012-12-20 2016-02-12 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 軸チャネルを持つ共鳴トラップ

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