JPH08167237A - ディスクサイズ判別方法 - Google Patents
ディスクサイズ判別方法Info
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- JPH08167237A JPH08167237A JP30448194A JP30448194A JPH08167237A JP H08167237 A JPH08167237 A JP H08167237A JP 30448194 A JP30448194 A JP 30448194A JP 30448194 A JP30448194 A JP 30448194A JP H08167237 A JPH08167237 A JP H08167237A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- time
- spindle
- disc
- rotation speed
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 再生開始時の音出し時間を短縮しつつディス
クサイズの正確な判別を可能としたディスクサイズ判別
方法を提供する。 【構成】 プレイキーが押されたら(ステップS1)、
音出し時間を短縮するのに必要な時間だけキックパルス
を発生し(ステップS2)、スピンドル回転速度を急激
に持ち上げた後、ラフサーボモードにて制御する(ステ
ップS3)。この制御下でGFS信号が“H”になった
ら(ステップS4)、一定の時間だけキックパルスを発
生し(ステップS5)、スピンドル回転速度を意識的に
基準回転速度よりも高くし、この状態から再度ラフサー
ボモードに戻すとともに、基準回転速度に復帰するまで
の時間を計測する(ステップS6,S7)。そして、G
FS信号が再度“H”になったら(ステップS4)、時
間の計測を終了し(ステップS9)、この計測時間に基
づいてサイズ判定を行う(ステップS10)。
クサイズの正確な判別を可能としたディスクサイズ判別
方法を提供する。 【構成】 プレイキーが押されたら(ステップS1)、
音出し時間を短縮するのに必要な時間だけキックパルス
を発生し(ステップS2)、スピンドル回転速度を急激
に持ち上げた後、ラフサーボモードにて制御する(ステ
ップS3)。この制御下でGFS信号が“H”になった
ら(ステップS4)、一定の時間だけキックパルスを発
生し(ステップS5)、スピンドル回転速度を意識的に
基準回転速度よりも高くし、この状態から再度ラフサー
ボモードに戻すとともに、基準回転速度に復帰するまで
の時間を計測する(ステップS6,S7)。そして、G
FS信号が再度“H”になったら(ステップS4)、時
間の計測を終了し(ステップS9)、この計測時間に基
づいてサイズ判定を行う(ステップS10)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なるサイズのディス
クを再生可能なディスク再生装置におけるディスクサイ
ズ判別方法に関し、特にスピンドルサーボ回路のゲイン
を設定する際に用いて好適なディスクサイズ判別方法に
関する。
クを再生可能なディスク再生装置におけるディスクサイ
ズ判別方法に関し、特にスピンドルサーボ回路のゲイン
を設定する際に用いて好適なディスクサイズ判別方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】CD(コンパクトディスク)と称される
ディジタル・オーディオ・ディスクには、直径が8cm
のディスクと12cmのディスクの2種類が存在してい
る。この2種類のディスクにおいて、その材質が同じで
あるとすれば、当然のことながらサイズが異なることに
よってその質量も異なることになる。したがって、各サ
イズのディスクを再生する場合、質量の違いが音質に悪
影響を及ぼさないようにするために、ディスクの回転制
御系であるスピンドルサーボのゲインを、各ディスクサ
イズに対応した最適な値に設定する必要がある。そのた
めには、ディスクの再生に際し、ディスクサイズを判別
しなければならない。
ディジタル・オーディオ・ディスクには、直径が8cm
のディスクと12cmのディスクの2種類が存在してい
る。この2種類のディスクにおいて、その材質が同じで
あるとすれば、当然のことながらサイズが異なることに
よってその質量も異なることになる。したがって、各サ
イズのディスクを再生する場合、質量の違いが音質に悪
影響を及ぼさないようにするために、ディスクの回転制
御系であるスピンドルサーボのゲインを、各ディスクサ
イズに対応した最適な値に設定する必要がある。そのた
めには、ディスクの再生に際し、ディスクサイズを判別
しなければならない。
【0003】従来、ディスクサイズを判別する方法とし
て、12cmCDがセットされたときだけ光を反射する
位置に光学的な検知センサを配置し、この検知センサの
検知出力に基づいて8cmCDであるか12cmCDで
あるかを判別する方法が知られている。しかしながら、
この判別方法の場合、専用の検知センサ及び回路が必要
となるため、部品点数が増え、コストアップになるとい
う問題があった。これに対し、ディスクを回転駆動する
スピンドルモータの回転制御回路であるスピンドルサー
ボ回路を利用してディスクサイズを判別する方法があ
る。
て、12cmCDがセットされたときだけ光を反射する
位置に光学的な検知センサを配置し、この検知センサの
検知出力に基づいて8cmCDであるか12cmCDで
あるかを判別する方法が知られている。しかしながら、
この判別方法の場合、専用の検知センサ及び回路が必要
となるため、部品点数が増え、コストアップになるとい
う問題があった。これに対し、ディスクを回転駆動する
スピンドルモータの回転制御回路であるスピンドルサー
ボ回路を利用してディスクサイズを判別する方法があ
る。
【0004】すなわち、スピンドルモータの回転が停止
している状態から、スピンドルモータに対し当該モータ
を加速するためのキックパルスをある一定の時間だけ加
え、その後スピンドルサーボで回転制御させ、スピンド
ルモータの回転速度(以下、単にスピンドル回転速度と
称する)が基準回転速度になるまでの時間を計測し、そ
の計測時間に基づいてディスクサイズを判別する方法で
ある。図7に基づいてさらに具体的に説明するに、スピ
ンドルモータが回転停止状態(初期条件)にあるとき、
約200msec.の時間だけキックパルスを加える。その
後、スピンドル回転速度をおおよその精度内に引き込む
通常の引込みサーボモードにて回転制御を行わせる。
している状態から、スピンドルモータに対し当該モータ
を加速するためのキックパルスをある一定の時間だけ加
え、その後スピンドルサーボで回転制御させ、スピンド
ルモータの回転速度(以下、単にスピンドル回転速度と
称する)が基準回転速度になるまでの時間を計測し、そ
の計測時間に基づいてディスクサイズを判別する方法で
ある。図7に基づいてさらに具体的に説明するに、スピ
ンドルモータが回転停止状態(初期条件)にあるとき、
約200msec.の時間だけキックパルスを加える。その
後、スピンドル回転速度をおおよその精度内に引き込む
通常の引込みサーボモードにて回転制御を行わせる。
【0005】この引込みサーボ系は、回転制御の精度は
悪いものの、広いキャプチャーレンジを持つサーボ系で
あり、スピンドルモータの回転方向を間違えない程度の
初期回転が与えられることで、制御の高い制御を行う位
相ロックサーボ系内のPLL回路がロックできる範囲ま
で速度制御を行うものである。このとき、引込みサーボ
系のサーボゲインをディスクサイズに関係なく同じに設
定しておくと、通常のメカニズムでは、12cmCDの
場合に800msec.程度でPLL回路がロックし、8c
mCDの場合に約400msec.でPLL回路がロックす
る。すなわち、ディスクサイズに応じた質量や慣性の違
いにより、PLL回路がロックするまでに時間差が生ず
る。したがって、このロックタイムを計測して判定基準
時間(例えば、600msec.)と比較することで、ロッ
クタイムが判定基準時間以下であれば8cmCD、それ
を越えれば12cmCDと判定することができる。
悪いものの、広いキャプチャーレンジを持つサーボ系で
あり、スピンドルモータの回転方向を間違えない程度の
初期回転が与えられることで、制御の高い制御を行う位
相ロックサーボ系内のPLL回路がロックできる範囲ま
で速度制御を行うものである。このとき、引込みサーボ
系のサーボゲインをディスクサイズに関係なく同じに設
定しておくと、通常のメカニズムでは、12cmCDの
場合に800msec.程度でPLL回路がロックし、8c
mCDの場合に約400msec.でPLL回路がロックす
る。すなわち、ディスクサイズに応じた質量や慣性の違
いにより、PLL回路がロックするまでに時間差が生ず
る。したがって、このロックタイムを計測して判定基準
時間(例えば、600msec.)と比較することで、ロッ
クタイムが判定基準時間以下であれば8cmCD、それ
を越えれば12cmCDと判定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスク再
生装置において、プレイ(PLAY)キーを押してから
再生音がスピーカから出力されるまでに要するいわゆる
音出し時間を早くしたいという要求がある。そのために
は、スピンドル回転速度を持ち上げる時間を短くすれば
良い。換言すれば、上記のキックパルスを印加する時
間、即ちキック時間を長く設定すれば、プレイ開始時の
音出し時間を短くできることになる。しかしながら、キ
ック時間を長くすると、その後のロックタイム(図7を
参照)が8cmCDの場合と12cmCDの場合で時間
差が小さくなるため、ディスクサイズの判別に際して、
誤判別が発生する虞れがあった。
生装置において、プレイ(PLAY)キーを押してから
再生音がスピーカから出力されるまでに要するいわゆる
音出し時間を早くしたいという要求がある。そのために
は、スピンドル回転速度を持ち上げる時間を短くすれば
良い。換言すれば、上記のキックパルスを印加する時
間、即ちキック時間を長く設定すれば、プレイ開始時の
音出し時間を短くできることになる。しかしながら、キ
ック時間を長くすると、その後のロックタイム(図7を
参照)が8cmCDの場合と12cmCDの場合で時間
差が小さくなるため、ディスクサイズの判別に際して、
誤判別が発生する虞れがあった。
【0007】特にこの誤判別の原因として、ディスクの
質量が狂った場合が考えられる。例えば、一部マニアの
間では、ディスクに異物を付着させてディスクの質量を
変えることによって微妙に変化する音質の違いを楽しむ
ようなことが行われている。このように、ディスクに異
物を付着させることにより、ディスクの質量が狂いディ
スクサイズの誤判別が発生する。結局、上述した従来の
ディスクサイズ判別方法では、ディスクサイズの判別を
正しく行うためには、キック時間を長く設定することが
できず、結果として、プレイ開始時の音出しを早くでき
ないという問題があった。
質量が狂った場合が考えられる。例えば、一部マニアの
間では、ディスクに異物を付着させてディスクの質量を
変えることによって微妙に変化する音質の違いを楽しむ
ようなことが行われている。このように、ディスクに異
物を付着させることにより、ディスクの質量が狂いディ
スクサイズの誤判別が発生する。結局、上述した従来の
ディスクサイズ判別方法では、ディスクサイズの判別を
正しく行うためには、キック時間を長く設定することが
できず、結果として、プレイ開始時の音出しを早くでき
ないという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、再生開始時の音出し
時間を短縮しつつディスクサイズの正確な判別を可能と
したディスクサイズ判別方法を提供することにある。
であり、その目的とするところは、再生開始時の音出し
時間を短縮しつつディスクサイズの正確な判別を可能と
したディスクサイズ判別方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスクサ
イズ判別方法は、異なるサイズのディスクを再生可能な
ディスク再生装置において、再生開始指令に応答してス
ピンドルモータに対して所定の時間だけ加速パルスを与
えた後スピンドル回転速度を基準回転速度に引き込む制
御を行い、この制御下でスピンドルモータに対してある
一定の時間だけ加速又は減速パルスを与え、しかる後ス
ピンドル回転速度を基準回転速度に引き込む制御を再度
行いつつ基準回転速度に復帰するまでの時間を計測し、
この計測時間に基づいて再生するディスクのサイズを判
別するようにしている。
イズ判別方法は、異なるサイズのディスクを再生可能な
ディスク再生装置において、再生開始指令に応答してス
ピンドルモータに対して所定の時間だけ加速パルスを与
えた後スピンドル回転速度を基準回転速度に引き込む制
御を行い、この制御下でスピンドルモータに対してある
一定の時間だけ加速又は減速パルスを与え、しかる後ス
ピンドル回転速度を基準回転速度に引き込む制御を再度
行いつつ基準回転速度に復帰するまでの時間を計測し、
この計測時間に基づいて再生するディスクのサイズを判
別するようにしている。
【0010】
【作用】先ず、再生開始指令に応答してスピンドルモー
タに対して所定の時間だけ加速パルスを与える。この加
速パルスを与える時間を十分に長くすると、スピンドル
モータは急激に加速され、スピンドル回転速度を持ち上
げる時間が短くなる。そして、スピンドル回転速度をお
およその精度内に引き込む。この引込みサーボモードで
安定した状態(ロック状態)を初期条件とする。この初
期条件において、スピンドルモータに対してある一定の
時間だけ加速又は減速パルスを与えてスピンドル回転速
度を意識的に基準回転速度よりも高く又は低くし、この
状態から再度引込みサーボモードに戻す。このとき、ス
ピンドル回転速度が基準回転速度に復帰するまでの時間
を計測する。そして、この計測時間に基づいて再生する
ディスクのサイズを判別する。
タに対して所定の時間だけ加速パルスを与える。この加
速パルスを与える時間を十分に長くすると、スピンドル
モータは急激に加速され、スピンドル回転速度を持ち上
げる時間が短くなる。そして、スピンドル回転速度をお
およその精度内に引き込む。この引込みサーボモードで
安定した状態(ロック状態)を初期条件とする。この初
期条件において、スピンドルモータに対してある一定の
時間だけ加速又は減速パルスを与えてスピンドル回転速
度を意識的に基準回転速度よりも高く又は低くし、この
状態から再度引込みサーボモードに戻す。このとき、ス
ピンドル回転速度が基準回転速度に復帰するまでの時間
を計測する。そして、この計測時間に基づいて再生する
ディスクのサイズを判別する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。
つつ詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明が適用されるディスク再生
装置の制御系の構成図である。図1において、ディスク
(CD)1はスピンドルモータ2によって回転駆動さ
れ、その記録情報は光学式ピックアップ(以下、単にピ
ックアップと称する)3によって読み取られる。ピック
アップ3は、レーザダイオード4、このレーザダイオー
ド4から発せられるレーザ光ビームをディスク1の信号
面上に情報読取用光スポットとして集束させる対物レン
ズ5、ディスク1からの反射光ビームの進行方向を変え
る偏光ビームスプリッタ6、この反射光ビームを受光す
るフォトディテクタ7等によって構成され、スレッド送
りモータ(図示せず)を駆動源としてディスク半径方向
において移動自在に設けられている。
装置の制御系の構成図である。図1において、ディスク
(CD)1はスピンドルモータ2によって回転駆動さ
れ、その記録情報は光学式ピックアップ(以下、単にピ
ックアップと称する)3によって読み取られる。ピック
アップ3は、レーザダイオード4、このレーザダイオー
ド4から発せられるレーザ光ビームをディスク1の信号
面上に情報読取用光スポットとして集束させる対物レン
ズ5、ディスク1からの反射光ビームの進行方向を変え
る偏光ビームスプリッタ6、この反射光ビームを受光す
るフォトディテクタ7等によって構成され、スレッド送
りモータ(図示せず)を駆動源としてディスク半径方向
において移動自在に設けられている。
【0013】ピックアップ3にはさらに、図示しない
が、ディスク1の記録トラックに対して情報読取用光ス
ポットをディスク半径方向において偏倚せしめるトラッ
キングアクチュエータと、対物レンズ5をその光軸方向
において移動させるフォーカスアクチュエータとが内蔵
されている。このピックアップ3の出力信号は、I(電
流)/V(電圧)アンプ8で電流信号から電圧信号に変
換され、さらにRFイコライズ回路9で波形整形された
後、DSP(Digital Signal Processor)回路10に供給
される。
が、ディスク1の記録トラックに対して情報読取用光ス
ポットをディスク半径方向において偏倚せしめるトラッ
キングアクチュエータと、対物レンズ5をその光軸方向
において移動させるフォーカスアクチュエータとが内蔵
されている。このピックアップ3の出力信号は、I(電
流)/V(電圧)アンプ8で電流信号から電圧信号に変
換され、さらにRFイコライズ回路9で波形整形された
後、DSP(Digital Signal Processor)回路10に供給
される。
【0014】このDSP回路10において、先ず、PL
Lアシンメトリ補正回路11にて、アシンメトリ(asymm
etry) の補正が行われ、2値のEFM(Eight to Fourte
en Modulation)信号が得られる。ここで、アシンメトリ
とは、RF信号のアイパターンの中心が振幅の中心から
ずれる状態を言う。PLLアシンメトリ補正回路11
は、2値の信号エッジに基づいて再生クロックPLLC
Kを生成するPLL回路を内蔵している。次に、EFM
復調回路12において、EFM信号が復調され、ディジ
タルオーディオのデータとエラー訂正・検出用のパリテ
ィになるとともに、フレーム同期信号のすぐ後ろに入っ
ているサブコードが復調される。このサブコードは、サ
ブコード処理回路13を経てシステムコントローラ20
に供給される。
Lアシンメトリ補正回路11にて、アシンメトリ(asymm
etry) の補正が行われ、2値のEFM(Eight to Fourte
en Modulation)信号が得られる。ここで、アシンメトリ
とは、RF信号のアイパターンの中心が振幅の中心から
ずれる状態を言う。PLLアシンメトリ補正回路11
は、2値の信号エッジに基づいて再生クロックPLLC
Kを生成するPLL回路を内蔵している。次に、EFM
復調回路12において、EFM信号が復調され、ディジ
タルオーディオのデータとエラー訂正・検出用のパリテ
ィになるとともに、フレーム同期信号のすぐ後ろに入っ
ているサブコードが復調される。このサブコードは、サ
ブコード処理回路13を経てシステムコントローラ20
に供給される。
【0015】システムコントローラ20は、CPUによ
って構成されている。EFM復調後のデータは、一旦R
AM14に格納され、エラー訂正回路15によってエラ
ー訂正・検出用のパリティに基づいてエラー訂正が行わ
れる。エラー訂正後のデータは、デ・インターリーブ回
路16にてCIRC(Cross Interleave Reed-SolomonCo
de)のインターリーブが解かれ、L/Rchのオーディ
オ信号として出力される。DSP回路10は、クリスタ
ル発振子21の高精度の発振出力に基づいて各種のクロ
ックを発生するクロック発生器17を内蔵し、各クロッ
クに基づいて各種の信号処理を行う。
って構成されている。EFM復調後のデータは、一旦R
AM14に格納され、エラー訂正回路15によってエラ
ー訂正・検出用のパリティに基づいてエラー訂正が行わ
れる。エラー訂正後のデータは、デ・インターリーブ回
路16にてCIRC(Cross Interleave Reed-SolomonCo
de)のインターリーブが解かれ、L/Rchのオーディ
オ信号として出力される。DSP回路10は、クリスタ
ル発振子21の高精度の発振出力に基づいて各種のクロ
ックを発生するクロック発生器17を内蔵し、各クロッ
クに基づいて各種の信号処理を行う。
【0016】DSP回路10にはさらに、スピンドルモ
ータ2の回転制御をなすスピンドルサーボ回路18が設
けられている。このスピンドルサーボ回路18の具体的
な構成については後述する。なお、光学系サーボ信号処
理回路22は、ピックアップ3の動作に関連する各サー
ボ系、即ち情報読取用光スポットをディスク1の記録ト
ラックに追従させるためのトラッキングサーボ系、当該
光スポットをディスク1の信号面上に常に集束させるた
めのフォーカスサーボ系およびピックアップ3のディス
ク半径方向における位置制御をなすためのスレッドサー
ボ系を制御するためのものである。
ータ2の回転制御をなすスピンドルサーボ回路18が設
けられている。このスピンドルサーボ回路18の具体的
な構成については後述する。なお、光学系サーボ信号処
理回路22は、ピックアップ3の動作に関連する各サー
ボ系、即ち情報読取用光スポットをディスク1の記録ト
ラックに追従させるためのトラッキングサーボ系、当該
光スポットをディスク1の信号面上に常に集束させるた
めのフォーカスサーボ系およびピックアップ3のディス
ク半径方向における位置制御をなすためのスレッドサー
ボ系を制御するためのものである。
【0017】次に、スピンドルサーボ回路18の具体的
な構成について、図2に基づいて説明する。スピンドル
サーボ回路18は、スピンドル回転速度をおおよその精
度内に引き込むラフサーボ回路(引込みサーボ回路)3
0と、このラフサーボ回路30による引込み後に精度の
高い制御を行う位相ロックサーボ回路40とから構成さ
れている。ラフサーボ回路30では、ディスク1からの
再生信号であるEFM信号中のフレーム同期相当部分の
周期が周期計測回路31によって計測される。これによ
り、ディスク1内の最小周波数信号11T(T:ピット
の基本単位の長さ)が検出される。
な構成について、図2に基づいて説明する。スピンドル
サーボ回路18は、スピンドル回転速度をおおよその精
度内に引き込むラフサーボ回路(引込みサーボ回路)3
0と、このラフサーボ回路30による引込み後に精度の
高い制御を行う位相ロックサーボ回路40とから構成さ
れている。ラフサーボ回路30では、ディスク1からの
再生信号であるEFM信号中のフレーム同期相当部分の
周期が周期計測回路31によって計測される。これによ
り、ディスク1内の最小周波数信号11T(T:ピット
の基本単位の長さ)が検出される。
【0018】そして、この信号11Tに基づいてピーク
ホールド回路32で所定周期Ta内でのピーク値をホー
ルドし、さらにこのホールドしたピーク値中のボトム値
をボトムホールド回路33で周期Taよりも大なる周期
Tb内でホールド処理することにより、再生フレーム同
期信号が検出される。このピークホールド及びボトムホ
ールドによる再生フレーム同期信号の検出は、例えば特
公平1−35419号公報に開示された公知の技術であ
る。これによれば、ドロップアウトに起因するノイズ等
の影響を排除しつつ本来の再生フレーム同期信号を確実
に検出することができる。
ホールド回路32で所定周期Ta内でのピーク値をホー
ルドし、さらにこのホールドしたピーク値中のボトム値
をボトムホールド回路33で周期Taよりも大なる周期
Tb内でホールド処理することにより、再生フレーム同
期信号が検出される。このピークホールド及びボトムホ
ールドによる再生フレーム同期信号の検出は、例えば特
公平1−35419号公報に開示された公知の技術であ
る。これによれば、ドロップアウトに起因するノイズ等
の影響を排除しつつ本来の再生フレーム同期信号を確実
に検出することができる。
【0019】この再生フレーム同期信号は、切換えスイ
ッチ51及びアンプ53を経た後、加算器55に供給さ
れる。一方、位相ロックサーボ回路40は、再生フレー
ム同期信号から再生フレーム同期信号までを1周期とす
る再生クロック信号WFCKと基準クロック信号RFC
Kとの位相差を位相差計測回路41で計測し、その位相
差に応じた制御を行って位相ロックする位相ループと、
再生クロック信号WFCKの周期を周期計測回路42で
計測し、その周波数が基準周波数7.35KHzになる
ように制御する速度ループとの二次ループ構成となって
いる。この位相ロックサーボ回路40において、位相差
計測回路41及び周期計測回路42の各出力信号は、切
換えスイッチ51,52及びアンプ53,54を経た
後、加算器55で互いに加算される。
ッチ51及びアンプ53を経た後、加算器55に供給さ
れる。一方、位相ロックサーボ回路40は、再生フレー
ム同期信号から再生フレーム同期信号までを1周期とす
る再生クロック信号WFCKと基準クロック信号RFC
Kとの位相差を位相差計測回路41で計測し、その位相
差に応じた制御を行って位相ロックする位相ループと、
再生クロック信号WFCKの周期を周期計測回路42で
計測し、その周波数が基準周波数7.35KHzになる
ように制御する速度ループとの二次ループ構成となって
いる。この位相ロックサーボ回路40において、位相差
計測回路41及び周期計測回路42の各出力信号は、切
換えスイッチ51,52及びアンプ53,54を経た
後、加算器55で互いに加算される。
【0020】加算器55の加算出力は、速度差信号とし
て切換えスイッチ56の一入力となる。切換えスイッチ
56の他入力としては、パルス発生器57から発生され
るスピンドルモータ2を加速するための正極性のキック
パルス(加速パルス)又は減速するための負極性のブレ
ーキパルス(減速パルス)が与えられる。この切換えス
イッチ56を経た速度差信号又はキック/ブレーキパル
スは、LPF(ローパスフィルタ)58を介してスピン
ドルモータ2にそのドライブ信号として供給される。こ
のスピンドルサーボ回路18において、サーボ系の制御
はシステムコントローラ20によって行われる。
て切換えスイッチ56の一入力となる。切換えスイッチ
56の他入力としては、パルス発生器57から発生され
るスピンドルモータ2を加速するための正極性のキック
パルス(加速パルス)又は減速するための負極性のブレ
ーキパルス(減速パルス)が与えられる。この切換えス
イッチ56を経た速度差信号又はキック/ブレーキパル
スは、LPF(ローパスフィルタ)58を介してスピン
ドルモータ2にそのドライブ信号として供給される。こ
のスピンドルサーボ回路18において、サーボ系の制御
はシステムコントローラ20によって行われる。
【0021】すなわち、切換えスイッチ51,52を切
り換えることにより、サーボ系の切換えが行われる。具
体的には、引込み時に先ず、切換えスイッチ51,52
をラフサーボ回路30側(a入力側)に切り換えること
により、このラフサーボ回路30の制御によってスピン
ドル回転速度をおおよその精度内に引き込む。これによ
り、位相ロックサーボ回路40のPLLがロックし、デ
ィスク1から情報を再生することが可能となる。このP
LLがロックした時点で、切換えスイッチ51,52を
ラフサーボ回路30側から位相ロックサーボ回路40側
(b入力側)へ切り換える。これにより、サーボ系が一
次ループのラフサーボ系から二次ループの位相ロックサ
ーボ系に切り換わる。
り換えることにより、サーボ系の切換えが行われる。具
体的には、引込み時に先ず、切換えスイッチ51,52
をラフサーボ回路30側(a入力側)に切り換えること
により、このラフサーボ回路30の制御によってスピン
ドル回転速度をおおよその精度内に引き込む。これによ
り、位相ロックサーボ回路40のPLLがロックし、デ
ィスク1から情報を再生することが可能となる。このP
LLがロックした時点で、切換えスイッチ51,52を
ラフサーボ回路30側から位相ロックサーボ回路40側
(b入力側)へ切り換える。これにより、サーボ系が一
次ループのラフサーボ系から二次ループの位相ロックサ
ーボ系に切り換わる。
【0022】また、システムコントローラ20は、プレ
イ開始時のスピンドルモータ2の立上げの際に、再生す
るディスク1が8cmCDであるか12cmCDである
かのサイズ判別を行い、その判別結果に応じてアンプ5
3,54のゲインを各サイズのCDに対応した最適な値
に設定する制御も行う。また、スピンドルモータ2の加
速時又は減速時には、システムコントローラ20からの
指令により、切換えスイッチ56はパルス発生器57か
ら発生されるキックパルス又はブレーキパルスを選択し
てスピンドルモータ2にそのドライブ信号として与え
る。その結果、スピンドルモータ2は加速又は減速され
る。
イ開始時のスピンドルモータ2の立上げの際に、再生す
るディスク1が8cmCDであるか12cmCDである
かのサイズ判別を行い、その判別結果に応じてアンプ5
3,54のゲインを各サイズのCDに対応した最適な値
に設定する制御も行う。また、スピンドルモータ2の加
速時又は減速時には、システムコントローラ20からの
指令により、切換えスイッチ56はパルス発生器57か
ら発生されるキックパルス又はブレーキパルスを選択し
てスピンドルモータ2にそのドライブ信号として与え
る。その結果、スピンドルモータ2は加速又は減速され
る。
【0023】次に、プレイ開始時のスピンドルモータ2
の立上げの際に、システムコントローラ20によって実
行される本発明によるディスクサイズ判別方法の手順に
ついて、図3のタイミングチャートを参照しつつ図4の
フローチャートにしたがって説明する。プレイキーが押
されると(ステップS1)、パルス発生器57からキッ
クパルスを所定の時間だけ発生させ、これを切換えスイ
ッチ56を介してスピンドルモータ2に印加させる(ス
テップS2)。ここで、所定の時間とは、回転スタート
時に音出し時間を短くするために必要な時間である。続
いて、切換えスイッチ51,52をa入力側に切り換え
てラフサーボモードにし、このモードにて制御を行う
(ステップS3)。このラフサーボモードでは、アンプ
53の出力信号が、加算器55、切換えスイッチ56及
びLPF58を介してスピンドルモータ2にドライブ信
号として与えられる。
の立上げの際に、システムコントローラ20によって実
行される本発明によるディスクサイズ判別方法の手順に
ついて、図3のタイミングチャートを参照しつつ図4の
フローチャートにしたがって説明する。プレイキーが押
されると(ステップS1)、パルス発生器57からキッ
クパルスを所定の時間だけ発生させ、これを切換えスイ
ッチ56を介してスピンドルモータ2に印加させる(ス
テップS2)。ここで、所定の時間とは、回転スタート
時に音出し時間を短くするために必要な時間である。続
いて、切換えスイッチ51,52をa入力側に切り換え
てラフサーボモードにし、このモードにて制御を行う
(ステップS3)。このラフサーボモードでは、アンプ
53の出力信号が、加算器55、切換えスイッチ56及
びLPF58を介してスピンドルモータ2にドライブ信
号として与えられる。
【0024】このラフサーボモードでの制御下におい
て、おおよその精度内に引き込まれ、スピンドル回転速
度が基準回転速度近傍になると、位相差計測回路41の
PLLがロックする。このとき、PLLがロックしたこ
とを示すGFS信号が“H”レベルとなる。GFS信号
が“H”レベルになったことを検知すると(ステップS
4)、パルス発生器57から例えばキックパルスを一定
の時間(キック時間)だけ発生させ、これを切換えスイ
ッチ56を介してスピンドルモータ2に印加させる(ス
テップS5)。これにより、スピンドル回転速度は、基
準回転速度からキック時間に応じた回転速度分だけ上昇
し、位相差計測回路41のPLLのロックが外れる。こ
のとき、GFS信号が“L”レベルになる。
て、おおよその精度内に引き込まれ、スピンドル回転速
度が基準回転速度近傍になると、位相差計測回路41の
PLLがロックする。このとき、PLLがロックしたこ
とを示すGFS信号が“H”レベルとなる。GFS信号
が“H”レベルになったことを検知すると(ステップS
4)、パルス発生器57から例えばキックパルスを一定
の時間(キック時間)だけ発生させ、これを切換えスイ
ッチ56を介してスピンドルモータ2に印加させる(ス
テップS5)。これにより、スピンドル回転速度は、基
準回転速度からキック時間に応じた回転速度分だけ上昇
し、位相差計測回路41のPLLのロックが外れる。こ
のとき、GFS信号が“L”レベルになる。
【0025】次に、キックが終了した時点で再度ラフサ
ーボモードに制御を切り換える(ステップS6)。この
とき同時に、システムコントローラ20は、スピンドル
回転速度が基準回転速度に復帰するまでに要する時間の
計測を開始する(ステップS7)。ラフサーボモードで
は、基準回転速度よりも回転速度が上昇した分だけ減速
方向に制御が行われる。これにより、スピンドル回転速
度が急激に低下し、おおよその精度内に引き込まれる
と、位相差計測回路41のPLLが再度ロックする。こ
のとき、GFS信号が再度“H”レベルとなり(ステッ
プS8)、システムコントローラ20は時間の計測を終
了する(ステップS9)。そして、その計測時間に基づ
いて再生するディスク1が8cmCDであるか12cm
CDであるかの判定を行い(ステップS10)、その判
定結果に応じてアンプ53,54のゲインを各サイズの
CDに対応した最適な値に設定する(ステップS11,
S12)。
ーボモードに制御を切り換える(ステップS6)。この
とき同時に、システムコントローラ20は、スピンドル
回転速度が基準回転速度に復帰するまでに要する時間の
計測を開始する(ステップS7)。ラフサーボモードで
は、基準回転速度よりも回転速度が上昇した分だけ減速
方向に制御が行われる。これにより、スピンドル回転速
度が急激に低下し、おおよその精度内に引き込まれる
と、位相差計測回路41のPLLが再度ロックする。こ
のとき、GFS信号が再度“H”レベルとなり(ステッ
プS8)、システムコントローラ20は時間の計測を終
了する(ステップS9)。そして、その計測時間に基づ
いて再生するディスク1が8cmCDであるか12cm
CDであるかの判定を行い(ステップS10)、その判
定結果に応じてアンプ53,54のゲインを各サイズの
CDに対応した最適な値に設定する(ステップS11,
S12)。
【0026】上述したように、回転停止状態を初期条件
としていた従来の方法に対して、回転スタート時に音出
し時間を短くするのに必要な時間だけキックパルスを与
えてスピンドル回転速度を急激に持ち上げた後ラフサー
ボモードに移行し、このラフサーボモードでの安定状態
(ロック状態)を初期条件とし、この初期条件において
一定の時間だけキックパルスを与えてスピンドル回転速
度を意識的に基準回転速度よりも高くし、この状態から
再度引込みサーボモードに戻すとともに、スピンドル回
転速度が基準回転速度に復帰するまでに要する時間を計
測し、この計測時間に基づいてサイズ判別を行うように
したことにより、サイズ判別に要する時間を大幅に短縮
できる。具体的には、従来の方法では400msec.〜9
00msec.程度要していた時間を、約1/10程度に短
縮できる。
としていた従来の方法に対して、回転スタート時に音出
し時間を短くするのに必要な時間だけキックパルスを与
えてスピンドル回転速度を急激に持ち上げた後ラフサー
ボモードに移行し、このラフサーボモードでの安定状態
(ロック状態)を初期条件とし、この初期条件において
一定の時間だけキックパルスを与えてスピンドル回転速
度を意識的に基準回転速度よりも高くし、この状態から
再度引込みサーボモードに戻すとともに、スピンドル回
転速度が基準回転速度に復帰するまでに要する時間を計
測し、この計測時間に基づいてサイズ判別を行うように
したことにより、サイズ判別に要する時間を大幅に短縮
できる。具体的には、従来の方法では400msec.〜9
00msec.程度要していた時間を、約1/10程度に短
縮できる。
【0027】このことは、先述したように、マニアがデ
ィスクに異物を付着させてディスクの質量を意識的に変
えるなどの理由によって、質量が狂ったディスクが使用
された場合であっても、例えば判別基準時間を2倍に設
定し、十分判別のマージンをとったとしても、まだ従来
の判別法よりも短い時間でサイズ判別を完了できる。こ
のように、サイズ判別に要する時間を大幅に短縮できる
ことにより、再生開始時の音出し時間の短縮化を実現で
きることになる。
ィスクに異物を付着させてディスクの質量を意識的に変
えるなどの理由によって、質量が狂ったディスクが使用
された場合であっても、例えば判別基準時間を2倍に設
定し、十分判別のマージンをとったとしても、まだ従来
の判別法よりも短い時間でサイズ判別を完了できる。こ
のように、サイズ判別に要する時間を大幅に短縮できる
ことにより、再生開始時の音出し時間の短縮化を実現で
きることになる。
【0028】なお、上記実施例では、ラフサーボモード
での安定状態(ロック状態)において、一定の時間だけ
キックパルスを与えるとしたが、キックパルスに限定さ
れるものではない。すなわち、上記の安定状態におい
て、一定の時間だけブレーキパルスを与えてスピンドル
回転速度を意識的に基準回転速度よりも低くし、この状
態から再度ラフサーボモードに戻すとともに、スピンド
ル回転速度が基準回転速度に復帰するまでに要する時間
を計測し、この計測時間に基づいてサイズ判別を行うよ
うにしても良い。
での安定状態(ロック状態)において、一定の時間だけ
キックパルスを与えるとしたが、キックパルスに限定さ
れるものではない。すなわち、上記の安定状態におい
て、一定の時間だけブレーキパルスを与えてスピンドル
回転速度を意識的に基準回転速度よりも低くし、この状
態から再度ラフサーボモードに戻すとともに、スピンド
ル回転速度が基準回転速度に復帰するまでに要する時間
を計測し、この計測時間に基づいてサイズ判別を行うよ
うにしても良い。
【0029】ここで、ラフサーボモードでの安定状態
(ロック状態)からスピンドルモータ2をキックし、そ
のキック終了後スピンドル回転速度が基準回転速度に復
帰するまでに要する時間(安定時間)について説明す
る。先ず、GFS信号のサンプリング方法としては、図
5に示すように、キック終了後、2msec.おきに350
μsec.間サンプリングを行う。1回のサンプリングにつ
き、GFS信号を100回チェックし、GFS信号が9
0回以上“H”レベルであればGFS信号が安定したと
見なす。このサンプリング条件において、キック時間を
変えたときの8cmCDの場合の安定時間、12cmC
Dの場合の安定時間の実際の計測結果を図6に示す。こ
の計測結果から明らかなように、キック時間を例えば6
0msec.に設定した場合を例にとると、8cmCDの安
定時間が約20.2msec.、12cmCDの安定時間が
約3.1msec.であることから、判定基準時間を12m
sec.程度に設定することで、8cmCDと12cmCD
を確実に判別できる。
(ロック状態)からスピンドルモータ2をキックし、そ
のキック終了後スピンドル回転速度が基準回転速度に復
帰するまでに要する時間(安定時間)について説明す
る。先ず、GFS信号のサンプリング方法としては、図
5に示すように、キック終了後、2msec.おきに350
μsec.間サンプリングを行う。1回のサンプリングにつ
き、GFS信号を100回チェックし、GFS信号が9
0回以上“H”レベルであればGFS信号が安定したと
見なす。このサンプリング条件において、キック時間を
変えたときの8cmCDの場合の安定時間、12cmC
Dの場合の安定時間の実際の計測結果を図6に示す。こ
の計測結果から明らかなように、キック時間を例えば6
0msec.に設定した場合を例にとると、8cmCDの安
定時間が約20.2msec.、12cmCDの安定時間が
約3.1msec.であることから、判定基準時間を12m
sec.程度に設定することで、8cmCDと12cmCD
を確実に判別できる。
【0030】次に、GFS信号について説明する。スピ
ンドル回転速度が基準回転速度に近くなれば、図1にお
けるPLLアシンメトリ補正回路11内のPLLがロッ
クし、EFM信号を読み取るための再生クロックPLL
CKが生成される。この再生クロックPLLCKを使う
ことで、EFM信号を再生することができ、このときフ
レーム同期信号も正しく再生される。ところで、フォー
マット上、フレーム同期信号から次のフレーム同期信号
までの間隔は、再生クロックPLLCKで588周期と
決まっている(フレーム周期=7.35kHz,PLL
CK=4.3218MHz)。GFS信号は、フレーム
同期信号とフレーム同期信号の間隔が再生クロックPL
LCKが588個の場合に“H”レベルとなる信号であ
る。すなわち、GFS信号が“H”レベルのときはフレ
ーム同期信号が正しく再生されて入ることになり、それ
はPLLがロックし、スピンドルがほぼ基準回転数で回
転していることを意味する。
ンドル回転速度が基準回転速度に近くなれば、図1にお
けるPLLアシンメトリ補正回路11内のPLLがロッ
クし、EFM信号を読み取るための再生クロックPLL
CKが生成される。この再生クロックPLLCKを使う
ことで、EFM信号を再生することができ、このときフ
レーム同期信号も正しく再生される。ところで、フォー
マット上、フレーム同期信号から次のフレーム同期信号
までの間隔は、再生クロックPLLCKで588周期と
決まっている(フレーム周期=7.35kHz,PLL
CK=4.3218MHz)。GFS信号は、フレーム
同期信号とフレーム同期信号の間隔が再生クロックPL
LCKが588個の場合に“H”レベルとなる信号であ
る。すなわち、GFS信号が“H”レベルのときはフレ
ーム同期信号が正しく再生されて入ることになり、それ
はPLLがロックし、スピンドルがほぼ基準回転数で回
転していることを意味する。
【0031】なお、上記実施例では、PLLがロックし
たことを示すGFS信号を使用した場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、ラフサーボモー
ドで回転速度制御が安定状態まで引き込んだことを示す
信号であれば何でも良い。例えば、サブコードのCRC
(Cyclic Redundancy Code)チェックが合格したことを示
す信号でも良いし、PCMデータのエラーレートがある
値以下になったことを示す信号でも良い。なお、これら
の信号は、CDプレーヤの分野では周知の信号である。
たことを示すGFS信号を使用した場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、ラフサーボモー
ドで回転速度制御が安定状態まで引き込んだことを示す
信号であれば何でも良い。例えば、サブコードのCRC
(Cyclic Redundancy Code)チェックが合格したことを示
す信号でも良いし、PCMデータのエラーレートがある
値以下になったことを示す信号でも良い。なお、これら
の信号は、CDプレーヤの分野では周知の信号である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生開始指令に応答してスピンドルモータに対して所定
の時間だけキックパルスを与えた後スピンドル回転速度
を基準回転速度に引き込む制御を行い、この制御下にお
いてスピンドルモータに対してある一定の時間だけキッ
ク又はブレーキパルスを与え、しかる後スピンドル回転
速度を基準回転速度に引き込む制御を再度行いつつ基準
回転速度に復帰するまでに要する時間を計測し、この計
測時間に基づいてサイズ判別を行うようにしたので、再
生開始時の音出し時間を短縮しつつディスクサイズを正
確に判別できることになる。
再生開始指令に応答してスピンドルモータに対して所定
の時間だけキックパルスを与えた後スピンドル回転速度
を基準回転速度に引き込む制御を行い、この制御下にお
いてスピンドルモータに対してある一定の時間だけキッ
ク又はブレーキパルスを与え、しかる後スピンドル回転
速度を基準回転速度に引き込む制御を再度行いつつ基準
回転速度に復帰するまでに要する時間を計測し、この計
測時間に基づいてサイズ判別を行うようにしたので、再
生開始時の音出し時間を短縮しつつディスクサイズを正
確に判別できることになる。
【図1】本発明が適用されるディスク再生装置の制御系
の構成図である。
の構成図である。
【図2】スピンドルサーボ回路の具体的な構成の一例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】ディスクサイズ判別時のタイミングチャートで
ある。
ある。
【図4】本発明によるディスクサイズ判別方法の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図5】時間計測時のタイミングチャートである。
【図6】安定時間の計測結果を示す特性図である。
【図7】従来法に係るタイミングチャートである。
【符号の説明】 1 ディスク 2 スピンドルモータ 3 ピックアップ 10 DSP回路 11 PLLアシンメトリ補正回路 12 EFM復調回路 18 スピンドルサーボ回路 20 システムコントローラ 30 ラフサーボ回路 40 位相ロックサーボ回路
Claims (1)
- 【請求項1】 異なるサイズのディスクを再生可能なデ
ィスク再生装置におけるディスクサイズ判別方法であっ
て、 再生開始指令に応答してスピンドルモータに対して所定
の時間だけ加速パルスを与えた後スピンドル回転速度を
基準回転速度に引き込む制御を行い、 この制御下において前記スピンドルモータに対してある
一定の時間だけ加速又は減速パルスを与え、 しかる後スピンドル回転速度を基準回転速度に引き込む
制御を再度行いつつ基準回転速度に復帰するまでの時間
を計測し、 この計測時間に基づいて再生するディスクのサイズを判
別することを特徴とするディスクサイズ判別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30448194A JPH08167237A (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | ディスクサイズ判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30448194A JPH08167237A (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | ディスクサイズ判別方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08167237A true JPH08167237A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17933553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30448194A Pending JPH08167237A (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | ディスクサイズ判別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08167237A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990010125A (ko) * | 1997-07-15 | 1999-02-05 | 구자홍 | 광디스크 재생기의 디스크 크기 판별방법 |
US7277373B2 (en) | 2003-04-24 | 2007-10-02 | Funai Electric Co., Ltd. | Optical disc apparatus |
-
1994
- 1994-12-08 JP JP30448194A patent/JPH08167237A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990010125A (ko) * | 1997-07-15 | 1999-02-05 | 구자홍 | 광디스크 재생기의 디스크 크기 판별방법 |
US7277373B2 (en) | 2003-04-24 | 2007-10-02 | Funai Electric Co., Ltd. | Optical disc apparatus |
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