JPH08166812A - 位置決め補正装置 - Google Patents

位置決め補正装置

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JPH08166812A
JPH08166812A JP33215694A JP33215694A JPH08166812A JP H08166812 A JPH08166812 A JP H08166812A JP 33215694 A JP33215694 A JP 33215694A JP 33215694 A JP33215694 A JP 33215694A JP H08166812 A JPH08166812 A JP H08166812A
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JP
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positioning
rail
positioning guide
guide
roller
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Application number
JP33215694A
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English (en)
Inventor
Koki Aoyama
弘毅 青山
Koichi Shiraki
孝一 白木
Hiroshi Kato
弘志 加藤
Nobuo Komura
信夫 小村
Keiji Narita
恵治 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Araki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Araki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化に応じて走行レール上の位置決めガ
イドを移動して位置決めを良好に行える。 【構成】 搬送装置5用の走行レール3に移動自在に設
けた位置決めガイド20と、位置決めガイド20に沿っ
て位置決めされる保持機構と、位置決めガイド20を移
動させる駆動機構36と、あらかじめ設定された基準位
置に対する走行レール3の変位量を検出する変位センサ
32と、変位センサ32の検出データに基づいて駆動機
構36を制御するシーケンサー49,コントローラー5
0とを備えている。変位センサ32が検出する走行レー
ル3の変位量に基づいて駆動機構36が制御されるの
で、温度変化により走行レール3が伸縮しても確実、か
つ容易に位置決めガイド20の位置を適正な位置に設定
でき、ひいてはワークの位置決めを精度高く行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイドレールサブアッ
シー等の自動車用部品を生産工程間で搬送するための搬
送装置等に用いられる位置決め補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車工場に用いられる搬送装置の一例
として、図9及び図10に示すものがある。図9及び図
10において、工場建屋の梁1にはサブ材2が吊下され
ている。サブ材2には、一対の走行レール3,4が取り
付けられている。走行レール3,4には、搬送装置5が
走行レール3,4に沿って移動自在に載置されている。
【0003】搬送装置5には、走行レール3,4に載置
される車輪6を備えた台座7が設けられている。台座7
には走行レール3,4の下方に延びる複数本の支持軸8
が取り付けられている。この支持軸8には保持機構用台
座9が取り付けられ、さらに保持機構用台座9には、上
下動可能に保持機構10が取り付けられている。保持機
構10にはハンド部11が設けられており、自動車用部
品(以下、ワークという。)12を着脱可能に保持し得
るようになっている。
【0004】前記台座7には、モータ13、位置決めユ
ニット14が設けられている。モータ13は車輪6を駆
動して搬送装置5を走行レール3,4に沿って(矢印A
方向に)移動させる。位置決めユニット14は、中間部
材15を介して台座7に取り付けられたシリンダー16
を備えている。シリンダー16は、一方の走行レール
3,4の上方に位置され、そのピストンロッド17の先
端側が該一方の走行レール3,4側に延びたものになっ
ている。ピストンロッド17の先端側にはローラ18が
取り付けられている。
【0005】一方の走行レール3側における、後述する
治具19に対応する部分には、位置決めガイド20及び
リミットスイッチ21が設けられている。位置決めガイ
ド20は、図示しないボルトなどの固定部材により走行
レール3側に固定される基台22と、所定距離空けて基
台22上に垂設される略L字形の2枚の板23,24と
からなっている。両板23,24間に、前記ローラ18
の径に比してわずかに大きい幅の溝25が形成されてお
り、前記ローラ18を挿入するようになっている。2枚
の板23,24の屈曲部には、前記溝25に連接する傾
斜部26が形成されており、ローラ18を沿わせて溝2
5に案内する。リミットスイッチ21は、搬送装置5に
当接してオンするようになっている。
【0006】走行レール3の下方の床には、各生産工程
(一つの工程のみ図示する。)に対応するように治具1
9(一つの工程に対応する一つの治具19のみ図示す
る。)が設けられている。治具19にはワーク12に形
成された孔27に挿入されるガイドピン28が設けられ
ている。
【0007】この搬送装置5は、モータ13の作動によ
り走行レール3,4に沿って移動し、所定の位置に達す
るとリミットスイッチ21がオンしてモータ13の運転
が停止し、その位置に停止される。次に、シリンダー1
6が作動されピストンロッド17が下降してローラ18
が位置決めガイド20の傾斜部26に当接する。さらに
ピストンロッド17が下降することにより、ローラ18
は傾斜部26からの反力を受けつつ傾斜部26に沿って
下降し、ローラ18が溝25にはまるとシリンダー16
の作動が停止される。この際、ローラ18が傾斜部26
の反力を受けることにより搬送装置5が走行レール3に
沿って変位し、ローラ18が溝25にはまってその変位
が停止して位置決めされ、この状態で、治具19のガイ
ドピン28にワーク12の孔27を挿通して治具19側
へのワーク12の装着などを行うことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、工場建屋を
構成する梁1、走行レール3等は、一般構造用炭素鋼で
構成され、気温変動により熱伸縮を生じる(熱膨張係数
は約10-5/℃である。)。このため、走行レール3,
4上の位置決めガイド20も気温の変動により変位す
る。この気温変動に伴う熱伸縮について図11に示す装
置を用いて計測した。図11において、一方の走行レー
ル3の側面に温度センサ30を取り付け、気温xを測定
する。床にはポール31を立て、頂部に非接触式変位セ
ンサ32を設け、一方の走行レール3に取り付けた板3
3との距離、すなわち、走行レール3に沿う(矢印A方
向)変位センサ32と板33との距離yを気温xと同時
に測定する。前記同時に測定された気温x、変位センサ
32と板33との距離yをグラフに示すと、図12に示
すデータが得られた。このグラフから次式(1)が得ら
れ、気温x、変位センサ32と板33との距離yには正
の1次相関があることがわかる。式(1)中、0.83
・xが熱伸縮量を示す。
【0009】 y=0.83・x+b (相関係数R=0.85) … (1) ただし、bは定数である。なお、相関係数Rはその値が
「1」に近い程、xとyとの相関が強いことを示してい
る。
【0010】よって、式(1)から分かるように、気温
変動が10℃であると、走行レール3,4の長手方向の
熱伸縮量は約8.3mmとなる。つまり、夏と冬(約3
0℃の温度差)では約25mm、位置決めガイド20が
変位することになる。このため、床上の治具19に対し
て位置決めガイド20がずれたものになり、ワーク12
を治具19側に装着する際、治具19のガイドピン28
にワーク12の孔27を挿通できなくなる(例えば約5
mmのずれによりセット不良となる。)という問題点が
あった。
【0011】上述した問題に対して、従来技術では、事
前予知が難しいため、その都度保全作業者が位置決めガ
イドを移動させて対処していたのが実情であった。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、温度変化に応じて位置決めガイドを移動して位置決
めを良好に行える位置決め補正装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
搬送装置用のレールに移動自在に設けたガイド手段と、
該ガイド手段に沿って位置決めされるワーク保持手段
と、前記ガイド手段を移動させる駆動手段と、あらかじ
め設定された基準位置に対する前記レールの変位量を検
出する手段と、該変位量検出手段の検出データに基づい
て前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、搬送装置用のレー
ルに移動自在に設けたガイド手段と、該ガイド手段に沿
って位置決めされるワーク保持手段と、前記ガイド手段
を移動させる駆動手段と、前記レールの雰囲気温度を検
出する温度センサと、該温度センサの検出値及びあらか
じめ格納している温度・レールの伸縮量の相関関係に基
づいて前記駆動手段を制御する移動制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の構成によれば、周囲温度が変化
して走行レールに熱伸縮を生じると、変位量検出手段が
熱伸縮に伴う走行レールの変位量を検出し、制御手段が
変位量データに基づいて駆動手段を制御する。請求項2
記載の構成によれば、周囲温度が変化すると、温度セン
サの検出値及び温度・レールの伸縮量の相関関係に基づ
いて移動制御手段が駆動手段を制御する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1及び図2に
基づき、前記図9及び図10を参照して説明する。な
お、図9及び図10に示す部材、部分と同一のものは、
同一の符号で示し、その説明は適宜省略する。位置決め
ガイド20は、基台22上に略L字形の2枚のガイド板
23,24を垂設したものになっている。両ガイド板2
3,24間には、前記ローラ18の径に比してわずかに
大きい幅の溝25が形成されており、前記ローラ18を
挿入するようになっている。2枚のガイド板23,24
の屈曲部には、前記溝25に連接する傾斜部26が形成
されており、ローラ18を沿わせて溝25に案内する。
【0017】一方の走行レール3には、この走行レール
3の長手方向に延びるリニアウェイ34が固定されてい
る。リニアウェイ34には、中間台座35が摺動可能に
載置されている。中間台座35には前記位置決めガイド
20の基台22が固定されている。中間台座35、ひい
ては位置決めガイド20は、駆動機構36により一方の
走行レール3に沿って移動されるようになっている。
【0018】駆動機構36は、分解能が0.1mmであ
る1軸の多点自動位置決め用の空圧シリンダー(以下、
空圧シリンダーという。)37と、エア配管38を介し
て空圧シリンダー37に接続したエア源39と、エア配
管38の途中に設けられて空圧シリンダー37へのエア
の供給を制御するシリンダー位置決め用ソレノイドバル
ブ40とから大略構成されている。空圧シリンダー37
から外部に延設されたピストンロッド41には板材42
を介して前記中間台座35が取り付けられており、ピス
トンロッド41の進退動により中間台座35を移動させ
る。
【0019】空圧シリンダー37には、エア源39にブ
レーキ用ソレノイドバルブ43を介して接続したブレー
キ機構44が並設されており、ピストンロッド41の移
動を規制するようになっている。このブレーキ保持力は
630kgfに設定されている。空圧シリンダー37に
は、さらにエンコーダ45が設けられており、ピストン
ロッド41の移動量を検出するようになっている。
【0020】前記一方の走行レール3の側面には、下方
に延びる断面L字状のドッグ46が取り付けられてい
る。一方、床における、ドッグ46に対して走行レール
3の長手方向部分には、ポール31が立てられている。
ポール31の頂部には、レーザ式の変位センサ32が設
けられており、ドッグ46との間の距離を計測するよう
になっている。変位センサ32には検出信号(電圧値)
を増幅するアンプ47を介して、測定値用デジタルメー
タリレー48が接続されおり、計測値の表示及び後述す
るプログラマブルシーケンサー(以下、シーケンサーと
いう。)49への計測値の出力を行うようになってい
る。
【0021】シリンダー位置決め用ソレノイドバルブ4
0、ブレーキ用ソレノイドバルブ43、エンコーダ45
に接続してコントローラー50が設けられており、シー
ケンサー49の指示信号に基づいてシリンダー16のピ
ストンロッド41の移動量を制御する。コントローラー
50、測定値用デジタルメータリレー48に接続してシ
ーケンサー49が設けられている。シーケンサー49に
は、図示しない記憶部が備えられている。記憶部には、
所定温度における変位センサ32とドッグ46との間の
基準距離があらかじめ格納されている。
【0022】シーケンサー49には、表示機能を有する
測定値デジタルメータリレー48と補正値用デジタルメ
ータリレー51が接続されている。シーケンサー49
は、測定値用デジタルメータリレー48からの計測デー
タと基準距離との差を求めて伸縮量を求め、このデータ
を補正値用デジタルメータリレー51に出力して表示さ
せる一方、指示信号としてコントローラー50に出力
し、伸縮量を補償するように位置決めガイド20を移動
させる。
【0023】このように構成された位置決め補正装置の
作用を説明する。周囲温度が変化して走行レール3,4
に熱伸縮を生じると、シーケンサー49は、変位センサ
32からの計測データを基準距離と比較することによ
り、伸縮量に相当する指示信号をコントローラー50に
出力する。コントローラー50は、指示信号に基づき、
エンコーダ45の検出信号をあらかじめ設定される基準
データと比較しつつシリンダー位置決め用ソレノイドバ
ルブ40を開けて、ピストンロッド41、ひいては位置
決めガイド20を移動する。そして、位置決めガイド2
0の位置が前記伸縮量を補償し得る位置に達すると、シ
リンダー位置決め用ソレノイドバルブ40を閉じる一
方、ブレーキ用ソレノイドバルブ43を作動して保持力
を発揮させピストンロッド41、ひいては位置決めガイ
ド20を固定状態にさせる。
【0024】この状態で、シリンダー16が作動されピ
ストンロッド17が下降してローラ18が位置決めガイ
ド20の傾斜部26に当接する。さらにピストンロッド
17が下降することにより、ローラ18は傾斜部26か
らの反力を受けつつ傾斜部26に沿って下降する。この
際、ローラ18が傾斜部26の反力を受けることにより
搬送装置5が走行レール3,4に沿って変位する。そし
て、ローラ18が溝25にはまるとシリンダー16の作
動が停止され位置決めが完了する。上述したようにして
変位センサ32が検出した走行レール3の変位量に基づ
いて駆動機構36が制御されるので、温度変化により走
行レール3が伸縮しても確実、かつ容易に位置決めガイ
ド20の位置を適正な位置に設定でき、ひいてはワーク
12の位置決めを精度高く行える。そして、位置決めさ
れた状態で、治具19のガイドピン28にワーク12の
孔27を挿通して治具19側へのワーク12の装着など
を行うことになる。
【0025】上述したように、傾斜部26にローラ18
を沿わして移動しその反力により、搬送装置5が移動し
た上で、ローラ18が溝25に入って搬送装置5の位置
決めが完了するので、位置決めガイド20による位置決
めは、ローラ18が傾斜部26に接触する範囲に入るよ
うにすればよく、ローラ18が溝25に直接入るように
して位置決めする場合に比して、その精度を低くするこ
とが可能となり、その分だけ、駆動機構36、及びシー
ケンサー49などの作製を容易に行えることになる。
【0026】次に、図3ないし図10に基づいて本発明
の第2実施例を説明する。この第2実施例は、第1実施
例に比して、変位センサ32に代えて一方の走行レール
3に温度センサ30を設けたこと、測定値用デジタルメ
ータリレー48の演算部に、あらかじめ測定により得ら
れた式(1)に示す温度・走行レールの伸縮量特性デー
タを格納し伸縮量として表示することが主に異なってい
る。第1実施例と同一の部材、部分は、同一の符号で示
し、その説明は適宜省略する。
【0027】温度センサ30は、一方の走行レール3の
側面部に取り付けられており、その雰囲気温度を検出す
る。測定値用デジタルメータリレー48は、温度センサ
30から得られた温度により走行レールの伸縮量特性デ
ータを演算し伸縮量として表示すると共に、シーケンサ
ー49へ演算値を出力するようになっている。シーケン
サー49は、補正値用デジタルメータリレー51に伸縮
量特性データを表示させる一方、補正値用デジタルメー
タリレー51の変位量が±3mm(この数字は任意に変
更できる。)を超える場合、指示信号としてコントロー
ラー50に出力し、伸縮量を補償するようにピストンロ
ッド41、ひいては位置決めガイド20を移動させる。
【0028】シーケンサー49には、手動用のデジタル
カウンター(デジタルスイッチ)52、空圧シリンダー
37を初期位置(原点位置)に戻すためのスイッチ(位
置決戻PB)(図示省略)、コントローラー50に指示
信号を出力させるためのスイッチ(位置決動作PB)
(図示省略)が接続されている。デジタルカウンター5
2は、操作内容に応じた指示信号を発生して空圧シリン
ダー37の移動を任意に行えるようになっている。
【0029】シーケンサー49及びコントローラー50
は、図7及び図8に示すような処理を行う。位置決戻プ
ッシュボタン(以下、位置決戻PBという。)またはデ
ジタルスイッチ52の選択が行われる(ステップS1)。
位置決戻PBが押される(ステップS2)と、空圧シリン
ダー37に対して初期位置に戻すための指示信号がコン
トローラー50に出力される(ステップS3)。この指示
信号によりピストンロッド41が移動して原点位置に移
動したことが確認されると(ステップS4)、原点位置戻
しルーチンを終了する。
【0030】ステップS1に続いてデジタルスイッチ52
が操作され、位置決動作PBが押される(ステップS6)
と、ステップS7、及びステップS9ないしS11 が,並列処
理される。ステップS7では、基準位置に対応したプログ
ラムナンバー(NO.)(チャンネルNO.)を選択す
る。ステップS9では、空圧シリンダー37が原点に復帰
しているか否かの判定を行い、YES と判定すると処理を
ステップS12 に進める。ステップS10 は、ステップS9で
NOと判定した場合に実行され、コントローラー50に原
点戻し信号を出力して空圧シリンダー37の原点復帰を
行わせる。ステップS11 で空圧シリンダー37の原点復
帰の確認処理を行う。
【0031】ステップS8、ステップS11 、ステップS9の
YES 判定に続いて、コントローラー50にプログラムN
O.を示す指令信号を出力する(ステップS12 )。次
に、位置決めスタート指令信号をコントローラー50に
出力して空圧シリンダー37のピストンロッド41を進
退動させ(ステップS13 )、その位置決めが完了する
(ステップS14 )と、そのときのピストンロッド41の
位置を基準位置Xとして図示しない記憶部に格納する
(ステップS15 )。
【0032】次に、補正値用デジタルメータリレー51
の零補正を行う(ステップS16 )。次に、位置決めガイ
ド20の位置が目視確認され、デジタルスイッチ52に
よる各個処理を終了する(ステップS17 )。連動選択
(温度センサ30の検出信号を用いた制御)が実行され
(ステップS18 )、搬送装置5が所定の工程に達したこ
とを示す位置決指令信号がシーケンサー49に入力され
ると、変位量が±3mmを超えているか否かが判定され
る(ステップS20 )。
【0033】ステップS20 でYES と判定すると、ステッ
プS21 ,S22 、及びステップS23 ,S24 の並列処理が行
われる。ステップS21 では、基準位置(現位置)X−伸
縮量(補正値)=新基準位置Yを求め、ステップS22 で
は、新基準位置Yに対応するプログラムNO.を選択す
る。ステップS23 では、空圧シリンダー37に対して原
点指令を行い、ステップS24 でその確認を行うようにし
ている。
【0034】ステップS22 及びステップS24 に続いて、
ステップS22 で選択したプログラムNO.を指示信号と
してコントローラー50に出力する(ステップS25 )。
これにより、シリンダー位置決め用ソレノイドバルブ4
0が制御されて空圧シリンダー37のピストンロッド4
1、ひいては位置決めガイド20が、伸縮量を補償する
ように移動されることになる(ステップS26 )。新基準
位置Yへの移動が完了する(ステップS27 )と、シーケ
ンサー49は新基準位置Yを基準位置(現位置)Xに置
き換える(ステップS28 )。続いて、補正値用デジタル
メータリレー51の表示は零補正される(ステップS29
)。次に、搬送装置5側の制御装置には、位置決め完
了信号を出力し(ステップS30 )、これに対応して搬送
装置5の制御装置(図示省略)から確認データが入力し
たか否かを判定し(ステップS31 )、ステップS31 でNO
と判定するとステップS19 に戻る(ステップS32 )。こ
のステップS31 でNOの判定が4回繰り返されると装置が
故障しているとして、図示しない警報装置に報知させ
る。
【0035】このように構成された位置決め補正装置の
作用を説明する。周囲温度が変化して走行レール3,4
に熱伸縮を生じると、測定値用デジタルメータリレー4
8の演算部は、温度センサ30からの計測データと伸縮
量特性データとを比較対照して伸縮量を得、この伸縮量
を換算して変位量を求めて補正値用デジタルメータリレ
ー51に表示させる。そして、補正値用デジタルメータ
リレー51の変位量が±3mmを超える場合、指示信号
としてコントローラー50に出力する。
【0036】コントローラー50は、指示信号に基づい
てシリンダー位置決め用ソレノイドバルブ40を制御し
てピストンロッド41、ひいては位置決めガイド20を
移動する。そして、位置決めガイド20の位置が前記伸
縮量を補償し得る位置に達すると、シリンダー位置決め
用ソレノイドバルブ40の制御を停止する一方、ブレー
キ用ソレノイドバルブ43を作動して保持力を発揮させ
ピストンロッド41、ひいては位置決めガイド20を固
定状態にさせる。
【0037】この状態で、シリンダー16が作動されピ
ストンロッド17が下降してローラ18が位置決めガイ
ド20の傾斜部26に当接する。さらにピストンロッド
17が下降することにより、ローラ18は傾斜部26か
らの反力を受けつつ傾斜部26に沿って下降する。この
際、ローラ18が傾斜部26の反力を受けることにより
搬送装置5が走行レール3に沿って変位する。そして、
ローラ18が溝25にはまるとシリンダー16の作動が
停止され位置決めが完了する。上述したようにして温度
センサ30の検出値及び温度・走行レールの伸縮量の相
関関係に基づいてシーケンサー49が駆動機構36を制
御するので、温度変化により走行レール3が歪んでも確
実、かつ容易に位置決めガイド20の位置を適正な位置
に設定でき、ひいてはワーク12の位置決めを精度高く
行える。そして、位置決めされた状態で、治具19のガ
イドピン28にワーク12の孔27を挿通して治具19
側へのワーク12の装着などを行うことになる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、変位量検
出手段が検出した走行レールの変位量に基づいて駆動手
段を制御するので、温度変化により走行レールが歪んで
も確実、かつ容易にガイド手段の位置を適正な位置に設
定でき、ひいてはワークの位置決めを精度高く行える。
【0039】請求項2記載の発明によれば、温度センサ
30の検出値及び温度・走行レールの伸縮量の相関関係
に基づいて移動制御手段が駆動手段を制御するので、温
度変化により走行レールが伸縮しても確実、かつ容易に
ガイド手段の位置を適正な位置に設定でき、ひいてはワ
ークの位置決めを精度高く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の位置決め補正装置を模式
的に示す斜視図である。
【図2】同位置決め補正装置の制御系を示すブロック図
である。
【図3】本発明の第2実施例の位置決め補正装置を模式
的に示す斜視図である。
【図4】同位置決め補正装置を示す正面図である。
【図5】同位置決め補正装置を示す側面図である。
【図6】同位置決め補正装置の制御系を示すブロック図
である。
【図7】同位置決め補正装置のシーケンサー及びコント
ローラーの制御内容の一部を示すフローチャートであ
る。
【図8】図7のステップ17に続くシーケンサー及びコン
トローラーの制御内容を示すフローチャートである。
【図9】従来の搬送装置の一例を示す側面図である。
【図10】同搬送装置を示す正面図である。
【図11】搬送装置の熱伸縮の実験例を示す図である。
【図12】図11の装置で得た気温・熱伸縮量を示す特
性図である。
【符号の説明】
3,4 走行レール 5 搬送装置 10 保持機構 20 位置決めガイド 30 温度センサ 32 変位センサ 36 駆動機構 37 空圧シリンダー 40 シリンダー位置決め用ソレノイドバルブ 41 ピストンロッド 49 シーケンサー 50 コントローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 弘志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小村 信夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 成田 恵治 愛知県豊田市広久手町6丁目11番地 株式 会社アラキ製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送装置用のレールに移動自在に設けた
    ガイド手段と、該ガイド手段に沿って位置決めされるワ
    ーク保持手段と、前記ガイド手段を移動させる駆動手段
    と、あらかじめ設定された基準位置に対する前記レール
    の変位量を検出する手段と、該変位量検出手段の検出デ
    ータに基づいて前記駆動手段を制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とする位置決め補正装置。
  2. 【請求項2】 搬送装置用のレールに移動自在に設けた
    ガイド手段と、該ガイド手段に沿って位置決めされるワ
    ーク保持手段と、前記ガイド手段を移動させる駆動手段
    と、前記レールの雰囲気温度を検出する温度センサと、
    該温度センサの検出値及びあらかじめ格納している温度
    ・レールの伸縮量の相関関係に基づいて前記駆動手段を
    制御する移動制御手段とを備えたことを特徴とする位置
    決め補正装置。
JP33215694A 1994-12-12 1994-12-12 位置決め補正装置 Pending JPH08166812A (ja)

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